2009/01/31

カルドラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・モンテプルチャーノ(イタリア:アブルッツォ州:07)\980
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カルドラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ 2007
【外観】
とても濃い外観。
透明感はほとんど無い。
雫に色素が残る。
フチはマゼンタのようなピンク色。
粘性は中くらい。

【香り】
スパイス。
濃縮した果実。
タバコ。
ちょっと薬箱。

【味わい】
かなり甘さが強い。
収斂性がある。
タンニンはやや控えめ。
酸味も大人しい。

【判定】
濃い外観と香りはシラー。
飲み口はちょっと「?」。
甘さが強く、力が弱い。
安いワインの印象。
シラーが入っていて安いのはスペイン。

ファイナルアンサーで、テンプラニーリョ70%、シラーズ30%
で、ブー

モンテプルチャーノでした。

【総評】
カルドラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ 2007
Caldora MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2007

イタリア:アブルッツォ州
アルコール度:13%
ブドウ品種:モンテプルチャーノ

リカーランドトップで、980円で購入。

かなりシラーっぽかったんですけどねー。
モンテプルチャーノってこんなでしたっけ??

この銘柄の白は美味しかったんでけど、これはちょっといまいちかも・・

イメージとしては、いわゆるチリカベ?
ただフルーティさが強いのと、軽やかさがあるので、飲みやすいワインではあります。

濃縮果実を輸入してワインにしたような味わいというか、とても人工的な印象で、ちょっとジュースっぽい感じ。

とにかくイタリアっぽくないですね。
とてもニューワールドのワインの感じがあります。

以前のモンテプルチャーノのコメントを読み直すと、やはり濃い外観とピンクっぽい色合いだったので、それが特徴なのかもしれませんね。

それにしても、雫に色素が残ってグラスが汚れる感じもちょっと気になります。

フルーティでジューシーで飲みやすいワインではありますが、トータルな印象はちょっといまいちかな。

ルイ・ラトゥール リュリー 1999(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980 A
・ソーヴィニヨン・ブラン(ニュージーランド:南島:マールボロ:08)\1560
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380 C
・シュナン・ブラン、シャルドネ(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750 C

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
ルイ・ラトゥール リュリー 1999
【外観】
濃い黄色。
輝きがある。
ディスクが厚く、フチに向かって透明感が強くなる。
粘性は強い。

【香り】
ハーブ。
柑橘系のフルーツ。
レモンのような印象。
グラスを回すとチーズのような発酵香。
ミネラル。

【味わい】
やや残糖を感じる甘みがあるが、酸味がしっかりしていてバランスを取っている。
まろやかな口当たりで、ボディはわりとしっかりしている印象。
アルコール度も高い印象。
余韻も長めに続く。

【判定】
来い黄色で色味が強いが、熟成感は感じられないので、99のシャルドネは外れる。
オーストラリアのシャルドネか、南アフリカのシュナン・ブランが候補。
香りはプチ・シャブリに感じられるようなミネラル感と発酵香。
南アフリカもシャルドネが入っているので、ここでは外せない。
味わいは新世界ワインを感じさせる、ほんのり甘みがあってまろやかな口当たり。
シュナン・ブランが入っているかと、価格帯の選択になる。
時間がたつと樽の印象が強くなってきた。
これはオーストラリアのシャルドネかな、やっぱり。

ファイナルアンサーで、オーストラリアのシャルドネ
で、ブーーー!

ぎゃふん! 99のシャルドネでした。

【総評】
ルイ・ラトゥール リュリー 1999
Louis Latour Rully 1999

フランス:ブルゴーニュ地方:コート・シャロネーズ地区:リュリーAC
アルコール度:
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、2980円で購入。

10年まえのシャルドネなんですが、色もややグリーンっぽく、そんなに熟成されているワインの印象では無いんですよね。
というか、ヴィンテージの感覚が無さ過ぎるのかしらん?
しかも新世界ワインだとばかり思っていたし、全部間違ってますよねー。(反省)

時間とともにどんどん力強さが出てきて、さすがにルイ・ラトゥールって感じになってきます。

良いワインは熟成期間が長くても若々しさを残している事が多いですが、このワインもまさにそんな感じ。
ホントに99?って印象があります。

香りは濃厚なヴァニラやクリームの香りが強くのですが、味わいはシャープな口当たり。

しかし飲み進むと、やや後味にカルピスみたいなエグミが残るのがちょっと気になります。
酸味もちょっと角が立っている感じがするんですよね。

なかなか評価が難しいですね。

とはいいながら1本開いてしまいました。
美味しいんでしょうね、やっぱり。

【カミさんのコメント】

このワインはおいしいね。
2800円くらい?

オーストラリアワインの勉強ができる、「オーストラリア: ワールドクラス DVD」

オーストラリア・ワイン・ブランデー公社(AWBC)が作成した教育プログラム、「オーストラリア: ワールドクラス DVD」をもらいました。

オーストラリア: ワールドクラス DVD
メールで請求して3~4日で到着。
どうもありがとうございました。

パソコンで早速見てみましたが、とても内容が豊富。

【DVDの内容】
コンテンツのベースは初級から上級までの資料集。

・初級:基本的事項
・中級:次の段階
・上級:トップ・オブ・ザ・クラス
の3項目です。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
A4サイズくらいの印刷用の資料をそのまま掲載してます。

それぞれ10項目以上のメニューがあって、各項目が5ページくらいあるので、150~200ページ分くらいの資料が入っていると思われます。

ワインメーカー向けの資料が中心になっているようなので、かなり専門性の高い資料で、正直読んでて楽しい内容ではありませんけどね。
( ̄∇ ̄;)

その他のコンテンツは、産地の紹介、メディア資料、ワインテイスティングゲームがあります。

資格試験を受けようと思っている人はもらって損は無いと思います。
もちろん資格試験用にまとめてある訳では無いので、あくまで参考資料として見るといいのではないでしょうか。

【ワインテイスティングゲーム】

面白いコンテンツは「ワインテイスティング・チャレンジ」。
FLASHで楽しい動きがあって、キレイな画面に仕上がっています。

英語版しかないので、やや抵抗感がありますが、何となく触っていると使い方が分かります。

まず、地域と品種のセット20項目から好きなものを選びます。
クリアヴァレーのリースリングとか、バロッサ・ヴァレーのシラーズとかですね。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
そうするといろいろな項目が現れます。
全部英語なのですが、BLACKBERRYとか、FULL-BODIEDとか、英語が弱くてもワインの知識があれば何となく分かる項目ばかりです。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
それを真ん中のワイングラスにドラッグドロップすると項目が下に並んでいきます。
ようは、バロッサ・ヴァレーのシラーズにふさわしい項目を選ぶわけですね。

7項目を選び終わると判定されます。
間違った項目にはバツマークがついて、100点満点中86点などと点数表示されます。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
20品種をすべて100点満点になるまでトライしたら、結構大変そうですが、勉強法としては面白いかも。

【ちょっと気になった項目】

オーストラリアでは、ブランドメッセージを分かりやすく伝えるために、4つのサブ・ブランドを設定しているそうです。
初めて知りました。

■ブランド・チャンピオン

ブランド・チャンピオンは、オーストラリア・カテゴリーの機関室という位置付けで、その他のすべてのワインが目指すべき水準を提示する一連のワイン。
まさしくワインのチャンピオン、人気で有名なワイン、または小売・飲食業界で欠くことができない存在を目指すワイン群を指す。
例:イエロー・テイル"、"ジェイコブズ・クリーク"、ハーディーズ "スタンプ"、ウルフブラス "イーグル・ホーク"

■リージョナル・ヒーロー

リージョナル・ヒーローは、産地の特徴を活かした品種やスタイルを示す一連のワイン。
産地のプロフィールを高めることに貢献しているワイナリーや生産者たちのこと。
「地域性」が最大の特徴であるワイン群。
例:ウルフブラス・“ゴールドラベル
”、ネペンスデボルトリハーディーズウームー”、ダーレンベルグピーター・レーマンテイマー・リッジ

■ジェネレーション・ネックス

ジェネレーション・ネックスは、マーケティング、商品、パッケージングなどで最先端をいく一連のワイン。
ワイン自体の特徴よりも、社交の場や友人とのひと時を引き立てることに重点が置かれている。
例:ハートランド ドルチェット ラグレイン、ピラミマ・ワインズ(低アルコールワイン)
、クレア・ヴァレーにおけるスクリューキャップのいち早い採用したグロセット
ハーディーズ “シャトルズ”(ガラス一体型ペットボトル)※PDFファイルにリンク

■ランドマーク・オーストラリア

ランドマーク・オーストラリアは、オーストラリアが誇る最上級のワイン。
ラングトンの格付け、ワイン品評会での実績、そしてオーストラリアの評論家からの情報に基づき、すべての人の羨望の的となるようなワイン群。
例:ペンフォールド “グランジ”ルーウィン・エステイト “アート・シリーズ シャルドネ”ヘンチキ “ヒル・オブ・グレイス”バス・フィリップ “リザーヴ・ピノ・ノワール”カレン “ダイアナ・マデリン カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー”ジアコンダ シャルドネ

【まとめ・連絡先】

内容豊富なこのDVD。
ワインの勉強を始めた人はもらって損は無い内容です。
しかも無料なんですよね。

お問い合わせはワインオーストラリア日本事務所まで。

2009/01/28

ピア・ドール 白 NV

ピア・ドール 白 NV
PIAT D'OR Blanc NV

フランス:南西部:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ユニ・ブラン、コロンバール

テスコエクスプレスで、858円で購入。
ピア・ドール 白 NV
【外観】
やや淡い黄色。
色味は薄く、グレーっぽさが強い。
小さな気泡が少し見られる。
粘性は弱く、さらっとしている。

【香り】
柑橘系のフルーツ。
ミネラル。
やや石油香。
グラスを回すとチーズのような発酵香。

【味わい】
残糖を多く感じる甘い印象ながら、酸味がしっかりとしていてフレッシュなアタック。
フルーティさもあり、チャーミングにまとまっている。
後味は酸味がのこり、ジューシーさを感じる。
余韻は短い。

【総評】
ピア・ドールの赤はいまいちな感じでしたが、白はフルーティで爽やかにまとまっていて好印象。

と、思いきや。
二口目、三口目くらいからちょっと気になるところが出てきました。

最初は愛想が良かったのに、急に知らん顔するような。

ちょっと人工的なところがあるんですよねー。

飲み進むとだんだん重くなってきます。
爽やかさはあるんですけど、後味が重いというか。

もちろんそんなに悪いワインではないので、合わせる食事やおつまみによってはフルーティさが活きてきそうです。

ほんのりとした甘さがあるので、本格的に食事に合わせるというよりはキューブチーズみたいな、おつまみ系がいいかもしれません。
クラッカーにチーズとトマトをのせたオードブルみたいなものが合いそうですね。
ほんのり甘いので、生ハムとかも合うかも。

ワイン自体がお気に召さないときは、合わせる食事で調整するといいかもしれませんね。

2009/01/25

フアン・フランシスコ・ソリス・ブランコ NV(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930C
・アイレン100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOバルデペーニャス:NV)\765

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フアン・フランシスコ・ソリス・ブランコ NV
【外観】
中庸な黄色。
輝きがあり、ディスクは厚い。
黄色の色味が強く鮮やか。
フチに向かって透明感が強くなる。
粘性はやや強く、脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
果実香が主体。
ややスモーキーな感じや熟した果実の印象。
香りは弱く、特徴がつかみづらい。

【味わい】
酸味が強くシャープな味わい。
後味はやや力が抜けて水っぽくなる。

【判定】
外観はやや力がありそうだったが、香りと味は弱い。

シャルドネでは無さそう。
そうなるとピクプールかスペイン。

ややスペインっぽさを感じるのでここはスペインか?

ファイナルアンサーで、アイレン
で、ピンポン

なんとなく当たりました。(それじゃダメなんですが・・)

【総評】
フアン・フランシスコ・ソリス・ブランコ NV
Juan Francisco Solis Blanco NV

スペイン:スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOバルデペーニャス
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:アイレン

オーケーストアで、765円で購入。

スペインの白はなんとなく、シェリーのような印象の香りがあるのですが、これは醸造由来の香りなんでしょうか?

滓との接触が多いことをイメージさせる、酵母の印象が強く、イーストのような香りも強いですね。

味わいはグレープフルーツのような苦味があります。

軽くて、ちょっと水っぽい味わいですが、クリアな印象で雑味は無く、飲みやすいワインです。

ただ、700円を超える価格帯だともう一押し欲しい感じですね。
すっきりしすぎというか。

スペインはこの価格だともっと良いやつがいっぱいありますからね、ちょっと厳しいかな。

ワインの香り:「イチゴ」について

イチゴの季節になりましたね。
イチゴぐま
洋菓子屋さんではイチゴフェア、スーパーでも季節限定のイチゴ商品がたくさん出てきました。

フルーティアロマの項目の一つに、「イチゴ」がありますが、香りのサンプルなんかに頼らなくても誰もが知っている、親しみのある香りですね。

軽くて若いフレッシュな赤ワインに感じられる事が多く、ガメイ、ピノ・ノワール、グルナッシュなどの品種によく現れるようです。

アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色(富永敬俊 著)にはイチゴの香りについて以下のような説明があります。
ストロベリーはそれが香るとき、時としてイチゴキャンディー様の香りを呈することが多く、確かに良い香りですが、ワイン全体の香りから見ると少し品位が下がります。
多くの場合、若いワインに集中して見られる傾向があります。
しかしカテゴリーは同じでも、野イチゴはより上品な香りとして扱われ、これはやや熟成しているワインにも見いだされます。

イチゴと野イチゴの違いは私もはっきりとは分かりませんが、キャンディっぽい若々しいものが「イチゴ」、やや土っぽさがあったり熟成感を伴うものが「野イチゴ」じゃないでしょうか。

ちなみに、ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート呼称資格 認定試験の二次試験では「イチゴ」の項目が選ばれた事はほとんどありません。

第19回~第22回の回答例の中では、第21回のソムリエ認定試験に出た、ブルゴーニュ ピノ・ノワール2002、が一度だけ選ばれていますね。

よほど若々しい印象がなければ入れない方が無難な項目、という事でしょうか。

■Amazonへのリンク
アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色
グラスの中で出合った香りを的確に表現するためのテイスティング用語を厳選し、7つの香りの原色をを配したパレット上に展開。香りを聴く、香りを描く、香りに尋ねる…。ワインの香りの国を旅する人へのガイドブック。

カリー マールボロ ピノ・ノワール 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ピノ・ノワール(ニュージーランド:南島:マールボロ:08)\1680
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・モンテプルチャーノ(イタリア:アブルッツォ州:07)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カリー マールボロ ピノ・ノワール 2008
【外観】
とても明るいルビー色。
底まではっきり見えるくらい。
ピンクっぽさが強く鮮やかな色調。
ディスクは薄い印象で粘性も中程度。

【香り】
なめし革。
オリエンタルスパイス。
枯れた花。
グラスを回すとやや官能的な動物香。
土の印象やスパイスの印象が強い。

【味わい】
ライトボディで軽い口当たり。
酸味が主体で、タンニンはあまり感じない。
後味も柔らかく、あとからアルコールの印象が顔を出す。

【判定】
とても明るい外観なので、ピノ・ノワールかモンテプルチャーノに絞る。
香りはなめし革とスパイス。
ピノ・ノワールっぽくもあるし、イタリアのような気もする。
味わいはかなりライトな印象で、イタリアっぽい。
ただ、ニューワールドのピノ・ノワールなので、そこは油断できない。
少し時間がたつとやや動物香がワイルドになってきて、何となくイタリアっぽさが強くなる。

ファイナルアンサーで、モンテプルチャーノ
で、ブー

ああ、ピノ・ノアールでした・・

【総評】
カリー マールボロ ピノ・ノワール 2008
CULLEY MARLBOROUGH PINOT NOIR 2008
オススメ!
ニュージーランド:南島:マールボロ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

リカーランドトップで、1680円で購入。

土の香りに様々なスパイスの印象。
厚みがあって、ワイルドさを感じる香りです。
そこにカラメルのような甘い印象も加わって、ブルゴーニュのピノ・ノワールとは違う個性を発揮していますね。

渋みが抑えられているので、赤ワインが苦手な人でも美味しく飲めそうです。

2008年という、ほとんどヌーボーのような若いワインなので、出来立てのようなフレッシュさがあります。
ちょっと表現が悪いですが、ドブロクのような、熟成途中の生っぽい感じとでもいうのでしょうか。

ほのかな甘みと、フレッシュジュースのようなカジュアルな飲み口なので、ワンランク下のワインに感じてしまいますね。

というかやっぱりヌーボーみたい。

南半球の2008なので、北半球に比べて半年前に収穫しているのですが、ヌーボーっぽさはいなめないですね。

フレッシュでジューシーでカジュアルなピノ・ノワールとしては美味しいのではないでしょうか。

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/wineuki/452058/832546/

※サイトより引用
■ 産地:マールボロ C.O.
■ 葡萄品種:ピノ・ノワール100%
■ 醗酵:4日間のマセラシオン
■ 熟成:フレンチバリック7ヶ月熟成(新樽15%)
ベリーとスパイスのフレーバーがバランスよく現れる。シルキーな口当たり、心地よいフィニッシュ。食事との相性抜群。まるでラズベリーを頬張っているような果実感と柔らかい口あたりをお楽しみ下さい。

さすがにプロのコメントは違います。
まさに、フレッシュな果実を口に含んだような感じですね。
女性に受けそうな味わいです。

【次の日のコメント】
まだまだ飲めるというか美味しくなっているような気がします。
なんか、どこかで嗅いだことのある印象の香りなので、カミさんに聞いてみたら、カンパリ。
なるほど、ちょっとケミカルかな、と思ったのですが複雑なスパイス香って印象でしょうか。
晩御飯の餃子にも良く合っていて、中華料理に合いそうな香りです。
やはりこのワイン、なかなか良いですね。

カルドラ・トレッビアーノ・ダブルッツォ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・トレッビアーノ(イタリア:アブルッツォ州:07)\980
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
カルドラ・トレッビアーノ・ダブルッツォ 2007
【外観】
中庸な黄色。
ベージュがかっている。
輝きがあり、フチに向かって透明になる。
粘度は強く、あとから脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
厚みのあるフルーツ。
爽やかなハーブ。
コンポートのような印象もあり。

【味わい】
残糖をほんのり感じる、しっかりした酸味。
キレのいい口当たり。
余韻は細く長く続く。
軽い飲み口ながらボディはしっかりしている印象。
心地よい酸味が残るジューシーな後口。

【判定】
外観はややベージュっぽく、少し熟成感がある。
輝きがあり、しっかりしたボディの印象。
このへんで、シャルドネ?って感じ。
香りはフルーツ主体で爽やか。
飲み口はわずかな甘さが酸味で引き立つ、ジューシーさがある。
とても良い素性のワイン。
ルイラトゥールのシャルドネか?とも思うがもう少し若く価格帯ももう少し安いか。
そうなるとオーストラリアの05のシャルドネ。

品種の特徴、熟成感もそんなところだろう。

ファイナルアンサーで、オーストラリアのシャルドネ
で、ブー

ちょっとびっくり、トレッビアーノでした。

【総評】
カルドラ トレッビアーノ・ダブルッツォ 2007
Caldora TREBBIANO D'ABRUZZO 2007
オススメ!
イタリア:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:トレッビアーノ

リカーランドトップで、980円で購入。

あー、いつもの事ながら、ネタバレしてみるともうこれはトレッビアーノ。

でもとても上品なまとまりで、高貴品種のワインのようですね。
というか、ニューワールドのワインみたい。
イタリアっぽくないんじゃないでしょうか。

とてもバランスよくまとまっていて万人受けする味わいですね。
ワイン飲みなれない人でも美味しい、って言いそうです。

飲み進むとリンゴの香りが出てきますが、酸化をイメージさせるものではありません。
蜜をたっぷりと含んで、置いてあるだけであたりを良い香りに包むリンゴ、といった印象でしょうか。

このワイン、時間がたってもその良さは崩れませんね。
素性の良さが出るというか、とても育ちのいい感じ。

コストパフォーマンスも高いし、このワインはおすすめですね。

■楽天ショップへのリンク
http://item.rakuten.co.jp/mune-mart/55009/

※サイトより引用
●ヴィノテーク2004 11月号では、ソムリエ田崎真也さんが「香りは快適で、黄色いリンゴ、花梨、葡萄の花、ほの かに蜂蜜、ミネラル香が調和。味わいはまろやかでエレ ガントでバランスが良く、余韻はフレッシュ。コストパフォーマンスには特に優れている」とコメント!
●アメリカのワイン評価誌「ワインスペクテーター」でも 87点 GET !
麦藁色がかった明るいイエローカラー、ピーチや白い花のようなアロマが特徴。グレープフルーツを想わせる爽やかな酸味が上品且つボディのある味わいを際立たせています。

2009/01/24

ボワ・デュ・ロワ ソーヴィニヨン&グルナッシュ 2007(ハーフ)

ボワ・デュ・ロワ ソーヴィニヨン&グルナッシュ 2007
Bois du Roi Sauvignon Grenache 2007

ボワ・デュ・ロワ ソーヴィニヨン&グルナッシュ 2007
フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ

セブンイレブンで、ハーフボトルを630円で購入。

【外観】
やや淡い中庸な黄色。
オレンジっぽさとグリーンっぽさが両方ある。
やや輝きがあり、粘性は中庸。

【香り】
柑橘系のフルーツ。
ヴァニラ。
グリーンっぽいハーブ。
ちょっと煙っぽさ。

【味わい】
酸味が強く、フレッシュだが、柔らかさもある。
後味に強く酸味が残り、ジューシーな余韻。
苦味も程よく利いている。
わりと厚みのあるボディ。

【総評】
シャープさと柔らかさがいいバランスのワインだと思います。

食べ物が入ると、柔らかい印象になって、そのまま飲むと、やや重さが出てきます。
ほんのりとした甘さがあってわずかに残糖を感じますが、酸味とのバランスはいいですね。

ただ、やや鈍い印象があるかな。
酸味は強いですが、全体の印象はややおっとりしてますね。

ソーヴィニヨン・ブランだけだともっとキレのある印象になるのでしょうが、グルナッシュが入っている事でほんのりとした甘さと、ボディのふくらみを出している気がします。

外観のオレンジっぽさとグリーンっぽさもその二つのセパージュのせいかな?

そうそう、セブンイレブンのボワ・デュ・ロワは2005まではカベルネ・ソーヴィニヨンだったような気が・・・
いつのまにグルナッシュが混ざったんだろう?

コンビニで買えてハーフというメリットを考えると、これはなかなか良いですね。

2009/01/21

ビスケルト シャルドネ 2007(ハーフ)

ビスケルト シャルドネ 2007
BISQUERTT CHARDONNAY 2007

ビスケルト シャルドネ 2007
チリ:コルチャグア・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シャルドネ

大丸ピーコックで、ハーフボトル600円で購入。

【外観】
中庸な黄色。
ややオレンジっぽさを感じる。
フチまで均等に色がある。
輝きや艶っぽさは弱い。
粘性は中くらいで脚が現れてすぐ消える。

【香り】
バナナやパイナップルのような南国系のフルーツ。
ミネラル。
ミントのようなハーブ香。
グラスを回すと、グリーン系のハーブ香や、菩提樹の花のようなフローラルな印象。

【味わい】
やや残糖を感じるほんのりとした甘み。
酸味はシャープでしっかりしている。
ボディはふくよかでゆとりのある印象。
後味はキレイに消えて酸味が残る、ジューシーな後味。
やや酸が立っているというか、過熟の印象がちょっと感じられる。

【総評】
ハーフで600円なので、フルボトルだと1000円ちょっとくらいの価格帯ですね。

過熟してるのかな?という印象や、雑味が少し感じられますが、この価格帯では許せる範囲ではないでしょうか。

スッキリと飲みやすく、柔らかさもあって好印象。

コンビニのボンゴレスパ食べてますが、カジュアル感がちょうどいいですね。
アサリのミネラル感がちょっとケンカするかな~って感じもありますが、気にならないレベルです。

というかシチュエーションが気にさせないというか。

ただ味の印象よりずっとアルコール度がく、13.5%もあるので飲みすぎ注意ですね。

フルーティさが強くて、ほんのりとした甘みが特徴の、良いバランスのワインだと思います。

2009/01/20

神の雫:「目覚めよバッカス!」

「目覚めよバッカス!」
すっかり、子供達のお気に入りのセリフになってしまいました。
バッカスぐま
しかし、こんな決めゼリフ、原作にありましたっけ??

バッカスというのは酒神の一つですが、他にもエジプトのオシリス、アッシリアのゼイストロス、トラキアのサバジオス、ギリシャのディオニソス、ローマのサターンなどがあるみたいですね。

古賀 守 著の「ワインの世界史」を参考にちょっとお勉強してみましょう。

これら多くの酒神たちは、ギリシャ以前のオリエント文明時代に現れた、ディオニソス信仰が源流で、お酒の二面性を表した、恐怖と喜びの二面性をもっている神々です。

その中でも、ローマ時代前半の「サターン」は特に恐怖の面が強く、ワインを飲むことを律する神様だったようです。
お酒は悪いものと捉える時代で、ワインを飲ませないために、恐怖の酒神を作り出したのかもしれません。

しかし、ローマ時代も後半になると酒神は「バッカス」に移り変わります。
バッカスはサターンと正反対で、愉快な表情で、明るく、ワインの楽しさを謳歌しているような酒神。

ローマ時代の後半は、ワインを飲む事が大変盛んになり、今に至るワイン文化の基礎を築いた時代とされています。
今こうやってワインが飲めるのも、バッカスのおかげかもしれませんね。

ワインを律する酒神:サターン
二面性のある酒神:ディオニソス
ワインを楽しむ酒神:バッカス

大雑把にまとめるとこんな感じ?

もっとお勉強したい人は下記の本をどうぞ。

■Amazonへのリンク
ワインの世界史 (中公新書 (415))

神の雫<第一話>遠峰 一青はいかにしてシャトー・ムートン・ロートシルト1990年を当てたのか
神の雫:「目覚めよバッカス!」
神の雫<第四話>セパージュの罠

2009/01/18

Winaroma(ワイナロマ:香りのサンプル)

Winaroma
ワイナロマ

製造元:コーケン香料株式会社
購入先:ワイン・アクセサリーズ・クリエイション
価格:21420円
Winaromaワイナロマ
ワインの資格試験前に購入した香りのサンプル、「Winaroma」です。
香りのサンプルが小瓶で54本、30本分の試香紙が3セット、説明書がついています。
Winaromaワイナロマ

試香紙を香りの液体に浸して、その試香紙から匂いを嗅ぐようになっています。
数種類の香りを束ねて嗅ぐような使い方も可能です。

【入っている香りのサンプル】

■フローラル・アロマ
・アカシア
・西洋サンザシ
・野バラ
・ゼラニウム
・牡丹
・バラ
・菩提樹
・すみれ
・蜂蜜

■フルーティ・アロマ
・アプリコット
・パイナップル
・バナナ
・カシス
・チェリー
・レモン
・カリン
・イチゴ
・ラズベリー
・マスカット
・オレンジ
・洋ナシ
・リンゴ
・プラム

■アンピルマティック・アロマ
・ビターアーモンド
・カカオ
・コーヒー
・ヘーゼルナッツ
・キャラメル
・スモーク

■ハーベイシャス・アロマ
・マッシュルーム
・クルミ
・トリュフ
・アニス
・シナモン
・クローブ
・ミント
・コショウ
・カンゾウ
・タイム
・樫の木
・干し草
・シダ
・松
・バニラ
・ピーマン
・コルク

■アニマル・アロマ
・バター
・シベット
・ムスク

■ミネラル・アロマ
・タール

■ケミカル・アロマ
・ヨウ素
・メルカプタン
・硫黄
・酢

普段の生活では嗅ぐチャンスがほとんど無い香りが入っているので、資格試験の勉強にはとても役に立ちますね。
特に花の香りなどは、その違いを嗅ぎ比べる事が出来るので、とても勉強になります。
トリュフなんてのも、普段の生活では滅多にお目にかかりませんからね。

香りは人によって印象が違うので、こういった基準があるととても安心します。
特に独学で勉強している人にはいいのではないでしょうか。

ちなみに箱のまま置いておくと、その周辺が香りの洪水になってしまうので、大きなビニール袋に入れて保管してあります。

パーティなんかで、香り当てゲームに使うと面白いかも。
遊びで買うにはちょっと高いですけどね。

■楽天ショップへのリンク
ワイナロマ香りのエッセンス 21,420円 (税込) 送料別

※サイトより引用
食品の香料調合メーカーが製品化しただけあって、附属の試香紙に液体を浸し、振るようにして香りを嗅ぐタイプ。
2~3種類の香りをそれぞれ試香紙に浸し、複雑な香りを自作する事が出来るスグレものです。
ワインの香りを構成していると考えられている「花」「フルーツ」「木の実」「キノコ類」「スパイス」 「ハーブ類」などの香りを、種類別に54種そろえてセットに...
7種の悪いワインの香り入り。

試香紙は全部で90本あるのですが、54種類にすべて使うと2回分ありません。
もったいないので、一度使った試香紙を再利用しようと思って、ダンボールで試香紙スタンドを作ってみました。

Winaromaワイナロマ試香紙スタンド

壁にかけて保存しておいて、気になったときにいつでも使えるようにしてあります。
結構便利なのでおすすめです。

■関連情報(ワインエキスパート二次試験)

2009/01/17

シャトー・ベルトゥーミュー 2005(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ピノ・ノアール(ニュージーランド:南島:マールボロ:08)\1680
・メルロー66%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%(仏:南西部:ベルジュラック地区:コート・ド・デュラス:05)\980
・モンテプルチャーノ(イタリア:アブルッツォ州:07)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ベルトゥーミュー 2005
【外観】
濃い外観。
透明感はあまり無い。
黒っぽく落ち着いた色調。
ディスクは薄く、粘性は中程度。

【香り】
濃縮感のある果実。
カシスや黒いベリー系の香り。
ややフローラル。
なめし革くらいの動物香。
やや鉄錆びのような印象。

【味わい】
セックでタンニンがしっかりとしている。
独特な渋み。
鉄錆びのような後味が残る。
ミディアムボディでアルコールはしっかりしている。

【判定】
濃い外観からはピノ・ノアールは消える。
モンテプルチャーノも無いかな。
落ち着いた色調でやや熟成感がある。
03のシラーも05のメルローもありそう。
香りは果実主体。ややシラーっぽい。
ただ、味わいはやや痩せた印象もあり、シラーというよりはメルローのタンニンを感じる。
シラーの厚みみたいなものも無いし、ここはメルロー?

ファイナルアンサーで、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

素直に選んで正解でした。

【総評】
シャトー・ベルトゥーミュー 2005
Chateau Berthoumieux 2005

フランス:南西部:ベルジュラック地区:コート・ド・デュラス
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:メルロー66%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%

リカーランドトップで、980円で購入。

程よい熟成感がありますが、やや力が落ちているような印象も少し。
酸味がちょっと立ってきている感じとでもいいましょうか。

バランスが崩れている感じなので、食事に合わせて活きる可能性もありそうですね。

今日の食事は海老フライだったので完全にアウト。
でも中濃ソースには微妙に合うような・・

おつまみのビーフジャーキーと合わせると、酸味が強くなってアウト。

時間とともに酸味が支配的になってきます。
ちょっとピークが過ぎてしまったって感じなのかな??

悪いワインでは無いと思うんですけど、おすすめは出来ないかな。

シャトー・ヴィタル・アンリ ボルドー白 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ボルドーAC:07)\1250
・トレッビアーノ(イタリア:アブルッツォ州:07)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ヴィタル・アンリ ボルドー白 2007
【外観】
ちいさな気泡が多く見られる。
中庸な黄色で輝きがある。
グレーっぽくややグリーンっぽい。
粘性は弱い。

【香り】
青草のような香り。
柑橘系のフルーツ。
ミネラルは石油香くらいの厚み。

【味わい】
スッキリした切れのある飲み口。
シャープな酸味。
やや苦味が残る。

【判定】
グレーっぽい外観からはイタリアをイメージさせる。
熟成した感じはないので、99のシャルドネは外れる。
香りはソーヴィニヨン・ブラン。
それ以外に無いって感じ。
何となく、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランをイメージさせる。
味わいもシャープな酸味がまさにニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。

ボルドーのだけど、ソーヴィニヨン・ブラン100%なのできっとそうだろう。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

ソーヴィニヨン・ブランの特徴が分かるサンプルとしては完璧ですね。

【総評】
シャトー・ヴィタル・アンリ ボルドー白 2007
CHATEAU VITAL-HENRY BORDEAUX 2007
オススメ!
フランス:ボルドーAC
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

※パリコンクール2008年金賞受賞ワイン

リカーランドトップで、1250円で購入。

ものすごく絞りたてのレモンのような印象があります。
すっきりとして美味しいのですが、あまりに果汁的なので、やや物足りなさもありますね。

しかもちょっと青草香が強すぎるでしょうか。
アロマティックワインの部類に入るくらいですね。

レモンを添えて美味しいような料理に合いそうですが、晩御飯のフライにはややいまいちだったかな。
というのも中濃ソースとかつけちゃうからワインが負けてしまうんですね。

裏ラベルにはカルパッチョと書いてありましたが、生に近い方が美味しいかもしれません。

ちょっと火を通した牡蠣なんて合うかも。

カミさんに価格を聞いたら「1280円」、ほぼぴったり!

おいしいんですけど、スッキリ感や果汁感が強いので価格なりの味わいって事でしょうか。

でもこのワインはいいですね。
絞りたてのグレープフルーツのような白が好きな人にはおすすめです。

2009/01/16

ラッケ ヴィタエ・ピノ・グリージョ 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・ピノ・グリージョ(イタリア:IGT:06)\1400
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・ピクプール(仏:ラングドック地方:コトー・デュ・ラングドック:03)\930
・アイレン100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOバルデペーニャス:NV)\765

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ラッケ ヴィタエ・ピノ・グリージョ 2006
【外観】
中庸な黄色。
ややグレーがかっていて、すこしグリーン。
輝きが強く、フチに向かって色が薄く、無色になる。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
ミネラル。
熟した印象の果実。
ややスモーキー。
カリンやバナナくらいの印象。
バターのような印象も少し。

【味わい】
柔らかく、穏やかな口当たり。
酸味もしっかりとしているが、まろやか。
後味に苦味が残り、爽やかさを感じる。
とろみのあるネクターのような印象。

【判定】
輝きが強い外観からは、価格帯の高さを感じさせる。
香りはちょっと熟した果実香やミネラル、スモーキーさなどはシャルドネの印象。
味わいはまろやかで、こってり系のシャルドネって感じ。
まあ、ほぼシャルドネなんだけどやや気になる点がいくつかある。
まず、外観でフチにいくほど透明感の強くなるムラのある色調。
それから後味にのこる苦味。
ちょっとイタリアっぽいんですよね。
造りはモダンなグローバルワインの印象なんですが、何となく後味がイタリアっぽい。
オーストラリアのシャルドネだったら、もう少しこってりしてても良さそうだけど、微妙にスッキリ感があって軽さがある。
でも最近のシャルドネの傾向はあまりコテコテにしないと思うので、やっぱりシャルドネかな。

ファイナルアンサーで、シャルドネ
で、ブー

ああ、やっぱりイタリアだった。

【総評】
ラッケ ヴィタエ・ピノ・グリージョ 2006
RACKE VITAE PINOT GRIGIO 2006
オススメ!
イタリア:IGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:ピノ・グリージョ

リカーランドトップで、1400円で購入。

モダンなグローバルワインをイメージさせるピノ・グリージョです。
なんだかイタリアっぽくないけど、素直に美味しいと思わせるワインです。

ただ、このこってり感とわずかに残る甘さが食事との相性を難しくするみたいですね。

レトルトのジェノヴェーゼソースのパスタとは、なんかケンカして合いません。

自家製チキンナゲットと合わせると甘さが強くなってダメ。

チーズだと合うんでしょうね。
モッツアレラくらいがちょうど良さそう。

重いチーズだと両方沈みそうです。

付け合せの、バターソテーしたキャベツはわりと馴染みました。

バターソテーした料理がいいみたいですね。
キャベツの甘みも馴染む要素になっているようです。

甘みのあるバターソテーの料理ってなんでしょうね??

とにかく、飲み進んでも素直な感じが続くので、最後まで美味しく飲めるワインだと思います。

神の雫<第一話>遠峰 一青はいかにしてシャトー・ムートン・ロートシルト1990年を当てたのか

神の雫、ドラマが始まりましたね~。

なかなかいい雰囲気を出しているので楽しみですね。
毎回チェックしたいと思ってます。
神の雫 第一話
その神の雫第一話で、田辺誠一がシャトー・ムートン・ロートシルトの1990年をピタリと当てるところがありました。

「ないない、そんなにピッタリ当てられないよ~。」

というのが素直な感想ですが、面白そうなので私なりにそのロジックを推理してみました。

まず、ワインの選択範囲は、あるレベル以上に絞られます。
20億円のワインコレクションがある人が、最後に飲むワインですからねぇ。

メルシャンビストロなんてのはまずありません。
もしそうだったら彼は分からなかったでしょう、多分。

ワインのブラインドテイスティングは、味覚や嗅覚の鋭さより、ワインの知識がいかにあるかが重要、と言われてますね。
小物や、事前の情報収集なども重要な要素です。

まず、ワイングラスがボルドータイプのような感じ。
大きさからするとシャルドネくらいかもしれませんが、いわゆるテイスティング用の規格グラスでは無いので、重要な要素として捉えた方が良いかも。

地域としては、ブルゴーニュ、ボルドーのグランクリュ、ひょっとしてイタリアのスーパータスカン?くらいまで絞るでしょうか。
もし生前に、フランスものを中心に飲んでいたとすると、ブルゴーニュか、ボルドーとなるでしょう。

ブルゴーニュかボルドーは外観でほぼ分かるので、まず外観でボルドーへ絞り込みます。
そうなるといわゆる8大ボルドーになりますね。

メドックとグラーブの、グランクリュ1級の5銘柄。
サンテミリオンであれば、シャトー・オーゾンヌとシャトー・シュヴァル・ブラン。
ポムロールならシャトー ペトリュース。
が、候補になるでしょうか。

香りを嗅いだ段階で、カベルネ・ソーヴィニヨンが主要品種である事は分かれば、メドックとグラーヴの5つに絞れます。
また、芳醇な印象が強ければ、繊細なオー・ブリオンを外し、4つに絞り込む事も考えられます。

さらに生前、神咲 豊多香と親交があったのであれば、これらボルドーの1級シャトーに対する好みも聞いているかもしれません。
それによって最後に飲むワインを推理することも出来たかもしれませんね。

もちろん、一流の評論家になると4つの1級シャトーの特徴をつかんでいた事も十分に考えられます。
そこまで絞り込まれたらムートンまでたどり着くのは容易かもしれません。

そこからビンテージの推測ですが、これも当たり年に絞っていきます。

10~20年程度の熟成感を感じたら、そのくらいのボルドー左岸の当たり年をチョイスします。

グレートヴィンテージと言われる、86年、89年、90年、95年、の4つくらいでしょうか。

ちょうど飲み頃になっていて、そろそろ開けたいのが、89、90くらい?
さらに89よりは90の方が評判も高いので、どうせ開けるなら、90年!

ムートンの1990年のラベルの画家はフランシスコ・ベーコンですが、神咲 豊多香がこの画家の話題に触れていたら、もう間違いないって感じになるでしょう。

ファイナルアンサーで、シャトー・ムートン・ロートシルト1990年!!


かなり荒っぽい推理なので大目に見てください。

でもそんな推理をしながら観ると、ドラマも一層楽しめるかもしれませんね。

シャトー・ムートン・ロートシルト 1990年 41,000円

シャトー・ムートン・ロートシルト 1990年 48,090円

シャトー・ムートン・ロートシルト 1990年 70,350 円

なかなか良いお値段ですが、以前に比べるとちょっと落ち着いてきてますかね・・・

神の雫<第一話>遠峰 一青はいかにしてシャトー・ムートン・ロートシルト1990年を当てたのか
神の雫:「目覚めよバッカス!」
神の雫<第四話>セパージュの罠

2009/01/12

フアン・フランシスコ ソリス・ティント NV(ブラインドテイスティング:外す)

・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・メルロー66%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%(仏:南西部:ベルジュラック地区:コート・ド・デュラス:05)\980
・センシベル(テンプラニーリョ)100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOバルデペーニャス:NV)\765
・カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:NV)\698

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フアン・フランシスコ ソリス・ティント NV
【外観】
濃い外観。
黒っぽい色調。
小さな気泡がわずかに見られる。
粘性は中庸で脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
濃縮感のある果実。
たばこのような焦げ臭。
香りは全体的に弱い。

【味わい】
やや甘さの残る印象。
酸味はしっかりしていて、ややクールな印象がある。
タンニンは滑らかで後味はキレイに消える。

【判定】
外観の印象はチリカベ。
香りの印象もチリカベ。
ただ香りが弱めで決定的な要素がつかめない。

味わいはやや残糖がある印象でここでもニューワールドの印象。
ただ、案外口当たりが洗練されている。
いわゆるカベルネ・ソーヴィニヨンの特徴がつかめないので、スペインあたりも候補?
でもテンプラニーリョって感じでもない。

そうなると、南西部のメルロー、カベルネ。
そこがちょっと怪しいかも。
南西部のワインは05で、熟成感はそんな感じ。

何度か口に運んでみるが、やっぱりチリカベの印象が強いかな。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー

スペイン、テンプラニーリョでした。

【総評】
フアン・フランシスコ ソリス・ティント NV
Juan francisco Solis Tinto NV

スペイン:スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOバルデペーニャス
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:センシベル(テンプラニーリョ)

オーケーストアで、765円で購入。

チリカベのような印象ながらわりと洗練されていて、安そうだけど上品、というまとまりです。

それにしてもテンプラニーリョの印象があまりありませんね。
私が勝手に思っているテンプラニーリョの特徴はワイルドな動物香。

しかもスペインっぽくもなく、ニューワールドのワインの印象があります。

この価格としては悪く無いのですが、何となく気になるところもあるんですよね。

何と言うか、やや人工的な感じとでもいいましょうか。
低価格帯のテーブルワインに良くあるタイプですね。

悪いワインでは無いのですが、また買おうってほどではないかな~。

ジャスト カベルネ・ソーヴィニヨン NV(ブラインドテイスティング:当てる)

・メルロー(仏:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\300 <250ml>
・カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\300 <250ml>

の2本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジャスト カベルネ・ソーヴィニヨン NV
【外観】
来い外観。
深い透明感があるが、底は見えない。
マゼンタのような色調が強く、鮮やか。
フチまで濃い色合いで、雫にも色素が残る。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
濃縮感のある果実香。
焦げ臭。
たばこの葉。
茎のような青っぽさと、動物香。

【味わい】
やや軽めでミディアムボディくらい。
スッキリした、フルーティな味わい。
酸味もバランスよくあり、やや残糖を感じる。
余韻は短い。

【判定】
かなり濃い色調。
色味は、ニューワールドのカベルネって感じ。
香りはチリカベのよう。
味わいは意外とすっきりしていて、クールな印象がある。
とにかく、このグリーンっぽさが強い香りはカベルネでしょう。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

チリカベのようなヴァン・ド・ペイです。

【総評】
ジャスト カベルネ・ソーヴィニヨン NV
Just Cabernet Sauvignon NV

フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

スーパーアルプスで、300円で購入。

ニューワールドのカベルネ・ソーヴィニヨンのような印象はありますが、悪い要素はあまり無く、最後まで美味しく飲めました。

このサイズ、この価格、この品質なら、いろいろなシーンで活躍しそうです。

■JUSTシリーズ
250mlの小瓶入りの、ヴァラエタルワインシリーズです。
JUSTワインシリーズ
写真は、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランの4本ですが、確かこれにもうひとつ、サンソーがあったと思います。
見た目もかわいい感じで、ブラインドテイスティングの練習なんかには手ごろなサイズですね。

JUSTワインシリーズ
真ん中のワインがマグナムのように見えますが、これが普通サイズ。

飲み会なんかにひと揃え持って行くと、飲み比べが出来て楽しそうです。

ヴァン・ド・ペイ・ドックのワインで、輸入は正田醤油株式会社。
買ったのはスーパーアルプスです。

楽天で調べても売ってなさそうなので、欲しいかたはお近くのスーパーアルプスまで。

ジャスト メルロー NV

2009/01/11

シャトー酒折 甲州ドライ 2005(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980
・ピノ・グリージョ(イタリア:IGT:06)\1400
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・甲州(日本:山梨県:05)\1320

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー酒折 甲州ドライ 2005
【外観】
淡い色調。
ほとんど無色で、ほんのりと黄色。
グレーっぽさも強い。
小さな気泡が多く見られる。
粘性は中庸で、脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
柑橘系のフルーツ。
ミネラル。
やや重い煙っぽさもある。
ヴァニラやシロップのような甘い印象もあり。

【味わい】
しっかりした酸味。
後味にやや苦味とエグミのような印象が残る。
アルコールの印象が強いが、ボディはスマートな印象。
軽く爽やかなアタックにやや重い後味。

【判定】
無色に近い外観は甲州。
あとはピノ・グリージョも可能性があるかも。
香りは柑橘系のフルーツがメイン。
温泉の硫黄のようなやや重いケミカル香も感じる。
アルコールの印象も強く、甲州によくあるタイプ。
飲み口はシャープでスレンダー。
ただ後味がやや重い感じとか、酵母の印象をやや感じるところは甲州らしい。
ここはやはり甲州か。

ファイナルアンサーで、甲州
で、ピンポン

甲州としてはちょっと厚みのあるタイプでしょうか。

【総評】
シャトー酒折 甲州ドライ 2005
Chateau Sakaori Koshu Dry 2005
オススメ!
日本:山梨県:甲府市
アルコール度:12%
ブドウ品種:甲州

リカーランドトップで、1320円で購入。

甲州らしいシャープさと、ちょっとコクのある感じが良いバランスでまとまってます。
やはりシュルリーのような印象を感じます。

シャトー酒折のサイトよりちょっと引用
http://www.sakaoriwine.com/
2005年という年は、前年に比べると概して平均的な気候であったが、ブドウを健全なものを選別して除梗破砕を行い、破砕時の酸化を防止することを心がけた。
グレープフルーツなど柑橘類とフローラルな香りが徐々に広がりリンゴ香がではじめる。味わいはすっきりとしてクリーンな印象。シャープな酸味でアフターに甲州種特有の苦味が穏やかな余韻となります。
国産ワインコンクール 2006 奨励賞受賞
刺身、寿司、てんぷら、ポン酢仕立ての鍋物などの日本食とよく合います。また酢の物などとあわせてもワインの酸味が丸く感じられふくよかな印象となります。


なるほどリンゴ香ですか。
たしかに青リンゴのような爽やかな印象があります。
とても丁寧に作られた事が伝わってくる、クリーンで上品な香りと味わいです。
いいワインですね。

爽やかな風が吹くような、とでもいいましょうか。

コクのある香りと味わいと、わずかに残っている甘みが、シャープな酸味を上品にまとめてます。

シャトー酒折はいままで飲んだ事がありませんでしたが、(というか記憶に残っていませんが)要チェックですね。

他のワインも飲んでみたくなりました。

甲州って和食にも合わせやすいのもいいですよね。
アジのみりん干しはちょっとダメでしたが、干物くらいなら何とかなりそうです。

ハーブの入ったソーセージにも合いますね。

魚の煮物とか照り焼きとかにも合いそうな気がしますね。

良いワインですね。
おすすめです。

■楽天ショップへのリンク

http://item.rakuten.co.jp/lvv/303745/#303745

※サイトより引用
綺麗な果実味と酸味のバランスは、日本の食事との相性抜群です。
日常で気軽に楽しめるのは、高品質なワインの証拠ですね。
飲み飽きすることのない味わいで、しっかりと主張が感じられます。
オススメの国産ワインです。

マスカット・ベリーA・樽熟成ってのも気になります。
うーん、一度飲んでみたい。

2009/01/10

メリーニ キアンティ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:07)\1160
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・メルロー66%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%(仏:南西部:ベルジュラック地区:コート・ド・デュラス:05)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

メリーニ キアンティ 2007
【外観】
やや濃い外観ながら、透明感があり、底がうっすらと見える。
深いルビー色で色味は黒っぽい。
色味は少し落ち着いて見える。
粘性は中庸で、脚が何本も現れるがすぐに消える。

【香り】
ドライフラワー。
なめし革。
鉱物のような張りのある印象。
少し加熱されたフルーツ。
時間がたつと鳥小屋系(麝香?)の悪臭の要素も出てくる。

【味わい】
酸味が支配的な味わい。
やや熟成感を感じる。
渋みは弱いが後味に残る。
ボディは薄く、力強さは無い。
ライトからミディアムボディ。

【判定】
やや明るめで透明感のある外観なので、サンジョヴェーゼが第一候補。
メルローも外れないが、シラーは違うだろう。

香りの印象は、熟成感のあるサンジョヴェーゼ。
なめし革や、鳥小屋のような匂い。

あれ?
今回のサンジョヴェーゼは07年?
そうなるとメルローの2本、04と05も候補か?

味わいは厚みの無いスレンダーなボディに収斂性のある酸味。
味わいもサンジョヴェーゼ。
そうなると熟成感の感じ方がやや間違っていたかも?
香り、味ともにサンジョヴェーゼ以外考えられない。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ピンポン

そういえばサンジョヴェーゼってやや落ち着いた印象なんですよね。

オススメ!
【総評】
メリーニ キアンティ 2007
Melini Chianti 2007

イタリア:トスカーナ州:DOCGキアンティ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ

リカーランドトップで、1160円で購入。

華やかさがあって、跳ねるような明るさもある、上質なキャンティですね。

酸味がしっかりしていてフレッシュな印象ですが、口当たりは優しい感じです。
サンジョヴェーゼ独特な酸味が特徴的でちょっと癖もありますが、個性としてうまく活きています。

ライトボディで主張も強くないので、家庭料理にも合わせやすいかも。

パンとかチーズに合わせると、ちょっと溌剌とした印象になりますね。
カジュアルなパスタとかピザにも良く合いそうです。

伝統的な印象とモダンな印象が、うまく両立している感じのワインです。

コストパフォーマンスも高く、おすすめです。

■楽天ショップへのリンク
http://item.rakuten.co.jp/wine-sakesen/te-07116-dd/

※サイトより引用
フレッシュさが印象的なキアンティ。明るいルビー色に若々しい果物の香りで、どんな料理にも合わせやすい軽やかな赤ワインです。 肉のソースのパスタ、軽めの肉料理に良く合います。

2009/01/09

ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシアル(白)2007(ブラインドテイスティング:外す)

・セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ボルドーAC:07)\1580
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380
・甲州(日本:山梨県:05)\1320
・ユニ・ブラン、コロンバール、シャルドネ(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\609

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシアル(白)2007
【外観】
やや淡い、中庸な黄色。
ほんのりグリーンで、輝きがある。
粘性は中庸。
フチにむかって無色になる。

【香り】
柑橘系、バナナ?パッションフルーツのような複雑な果実香。
ヴァニラの印象も強い。
その後にスモーキーなグリーン香。
グリーンのハーブのような印象。
グラスを回すとヴァニラ香が強くなり、樽の影響を強いことを想像させる。

【味わい】
とても軽い飲み口。
サバサバした酸味で、後味に強い酸味が残る。
フレッシュ感が強く、ボディはとてもスマート。
アルコール度も低そう。

【判定】
外観の輝きはやや高いランクか?
香りはソーヴィニヨン・ブラン。
青草っぽいハーブ香や、パッションフルーツのような印象がドンピシャ。

でも飲み口が軽すぎる?
飲んだ印象は、甲州?
力の無い品種をうまく仕上げているような感じ。
上出来な甲州、ってイメージがある。

樽をうまく使っている感じだが、ちょっとネタバレしてる感じも日本のワイン?って感じがする。
でも甲州によくあるシュールリーのような印象は無いのも気になる。

香りの印象では、ボルドー。
飲み口の印象では甲州。
さて、どちらをとるか。

何度か口に運んでみると、とてもすっきりしたキレイな飲み口なことが分かる。
これはやっぱり甲州かな~。

ファイナルアンサーで甲州。
で、 ブー!

ああ、ボルドーでした。。

【総評】
ドメーヌ バロン ド ロートシルト ボルドー レゼルブ スペシアル(白)2007
BARONS DE ROTHSCHILD BORDEAUX RESERVE SPECIALS 2007

フランス:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、1580円で購入。

「甲州ならもっと白いでしょ。」
ってカミさんに怒られました。
ごもっとも。
しかもここのところ3連敗です・・・

バロン ド ロートシルトなので、もっとこってりしてるかと思ってましたが、とてもシャープな飲み口のボルドーです。

ネタバレしてみても、一般的なボルドーって感じじゃないんですよね。
ちょっとニューワールドっぽいというか。

ちなみに今日のおかずは桜えびのかきあげ。

標準的なボルドーの白だと合わないイメージですが、このボルドーはそこそこ大丈夫。
つける塩を工夫したら、結構相性いいかも。

アルコール度も低めなので、家庭料理にも合わせやすいのではないでしょうか。

二人で飲むと1本すぐ無くなってしまう、おいしいボルドーブランです。

■楽天ショップへのリンク

http://item.rakuten.co.jp/wine-sakesen/ri-3615-ff/

※サイトより引用
《シャトー ラフィット》を擁するロスチャイルド家が醸した、ファン待望のボルドーACワインです。スッキリした辛口ながらも、蜜を思わせるほどに優しい口当たりと、ふくらみある柔らかい後味をお楽しみいただけます。

2009/01/06

ボデガス・エンゲラ カスティーリョ・デル・バロン グラン・レゼルバ 1999(ブラインドテイスティング:外す)

・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:07)\1160
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・メルロー66%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%(仏:南西部:ベルジュラック地区:コート・ド・デュラス:05)\980
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ボデガス・エンゲラ カスティーリョ・デル・バロン グラン・レゼルバ 1999
【外観】
深いルビー色。
透明感があり、底がはっきり見える。
色はやや黒っぽく、輝きがある。
粘性はやや強く、脚が長く残る。

【香り】
少しキャンディのようなフルーツ香。
甘い花の蜜のようでもある。
その後ろになめし革。
グラスを回すとなめし革の印象が強くなる。
ちょっとケミカルな印象もあり、香りは複雑。

【味わい】
柔らかい酸味。
フレッシュ感がある。
後味はキレイに消える。
ほんのりとした甘い印象もあり優しい口当たり。
ライトからミディアムボディくらい。

【判定】
明るい外観からはサンジョヴェーゼ。
香りも独特ななめし革の印象と酸のイメージはサンジョヴェーゼか。
キャンディっぽい香りや花の蜜のような印象はちょっと違う。
飲み口は酸味主体でタンニンは弱い。
まろやかな飲み口ながらフレッシュ感がある。
メルロー主体のフランス2本は多分違うので、あとは99のスペインかサンジョヴェーゼ。
99の味わいでは無いので、ここは最初の印象通りサンジョヴェーゼか。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブー!

な、なんと99のスペイン??

【総評】
ボデガス・エンゲラ カスティーリョ・デル・バロン グラン・レゼルバ 1999
Bodegas Enguera Castillo del Baron Gran Reserva 1999

スペイン:D.O.バレンシア
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:モナストレル60%、テンプラニーリョ40%

リカーランドトップで、920円で購入。

外しておいてなんですが、これはちょっとびっくり。
10年前のワインとは思えないフレッシュ感。

しかもグラン・レゼルバなのに、こんなにキュートなの?って感じ。
確かに、ネタバレしてみると外観も味わいもそれなりに熟成感がありますね。

外観は、輝きが強ので若々しいと勘違いしたみたいです。

とはいえ・・・
99と07を間違えたのは、「ちょっと後で話がある」って感じでしょうか。。。
チョー反省です。

品種はモナストレル主体ですが、いままで飲んだモナストレルの特徴は、なめし革と鉄さび。
このワインはそのあたりが微妙にオブラートに包まれているような印象です。

グラン・レゼルバなので、2年のオーク樽熟成、プラス3年の瓶内熟成をしているはずなのですが、そんな感じはほとんどありません。

良く言えばとてもフレッシュ。
悪く言えば、軽い?

ちょっと酸味の角がたってきたような印象はありますが、バランスが良く美味しいワインだと思います。

それなりに深みも感じる事が出来るので、わりと楽しめるのではないでしょうか。

もちろん、グラン・レゼルバの真髄を感じるようなタイプではありませんが、カジュアルに楽しめるワインですね。

今日の晩御飯はフツーのカレー。

ワインが軽いのでなんとなく合ってしまいます。
でもちょっと熟成感のある酸味が浮いてしまうかな。

付け合せのミモザサラダには合わないかなと思ったら、そうでもない。

さすがにゆで卵に直接当たるとアウトですが、ドレッシングとレタスが仲介にはいればそれほど問題ありません。

しょうゆベースの味付けにも意外と合いそうです。
家庭料理に優しい感じがとても好印象ですね。

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/wineuki/452055/828581/

※サイトより引用
濃くきれいなレンガ色。しっかりしたアタックがあり、コーヒーや葉巻のニュアンスがあります。タンニンも滑らかでアフターにはまだ生き生きとした果実のアロマも感じられるバランスの良いワイン。

確かに、時間が経って、温度も上がってくると、樽熟成のニュアンスが出てきます。
強い香りではありませんが、タバコの葉のような印象があります。
最後まで力が落ちないところはさすがにグラン・レゼルバ。

コストパフォーマンスが高いので、このワインおすすめです。

ワインと骨折その2 ~手術後~

手術しました。
( ̄・・ ̄;)

簡単な手術かと思いきや、大きな手術室に通されてちょっとびっくり。
指に針金2本入れるだけでも結構大変でした。

手術前より、手術後の方が痛いし。

(TωT) ズキズキ・・

手術が終わって、いろいろ説明があったのですが、もらった紙には、
「お酒と煙草は出来る限り控えるように努力してください。」
という一文が。

( ̄ェ ̄;) ・・・

この文章のとらえかたはお任せしますが、お酒を飲んではいけない事は間違いない。
でも、「絶対ダメ!」と言われないと、つい飲んじゃうんでうよね・・・

手術当日はもちろん飲みませんでしたが、翌々日からちょっと飲んでしまいました。

( ̄∇ ̄;)ハハハ・・・

でもその後、数日たって傷口が腫れている事が判明!
年末年始も病院通いする羽目に・・・

(°◇°)~ガーン・・・

先生曰く、
「膿が出たら、針金を抜かないといけませんからね。」
それって、再手術って事っすよねー。

(≧◯≦)/それはイヤー。

やっぱりちょっとお酒は控えようと思いました。。

llllll(- _ -;)llllll

手術後の実感としては、お酒は酔っ払うほど飲んじゃいけない、って事でしょうか。

何が危険って、酔っ払って寝てしまったとき!

いつもは針金が入っている手を気にして寝てますが、酔っ払って寝ると体の下敷きになっていたりします。

そんなことしたら治らないどころか、再手術じゃー。

(≧ヘ≦)キャー。

お酒ってちょっと飲むと自制心が無くなってきて結局飲みすぎてしまうので、骨折してるときはお酒は飲まない方がいいですね。

骨折してるみなさん、お酒はダメですよー。

( ̄∇ ̄ )/

ワインと骨折その1 ~ワイン好きは骨がもろい?~

2009/01/04

ピア・ドール 赤(ブラインドテイスティング:外す)

・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:07)\1160
・メルロー66%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%(仏:南西部:ベルジュラック地区:コート・ド・デュラス:05)\980
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920
・グルナッシュ、シラー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\858

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ピア・ドール 赤
【外観】
やや明るいルビー色。
底がうっすら見えるくらいの透明感。
色合いは黒っぽく、やや落ち着いている。
粘性は中庸。

【香り】
フレッシュなベリー系のフルーツ。
グラスを回すとなめし革。
香りは全体的に弱い。

【味わい】
ライトボディで、強い酸味。
ほんのりと甘さの印象がある。
アルコールはしっかりしているがボディは軽い。
余韻はアルコールの印象が残る。
ちょっとサバサバした飲み口。

【判定】
明るい外観は、サンジョヴェーゼっぽい。
香りも癖のある酸味の印象となめし革がサンジョヴェーゼ。
酸の強い味わいもサンジョヴェーゼ。
他の選択肢も一応検討。
まず、スペインの99は違う。
10年経っている印象ではない。
メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンも違うだろう。
そうなると、グルナッシュ、シラーのヴァン・ド・ペイだけど、これもやっぱり違うかな。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブー!

なんと、グルナッシュ、シラーでした。

【総評】
ピア・ドール 赤 NV
PIAT D'OR Rouge NV

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:グルナッシュ、シラー

テスコエクスプレスで、858円で購入。

今年に入って勝率かなり低いです。
今回の敗因は生産年の見当違いでしょうか。
フレッシュ感があるとはいえ、07のフレッシュ感ではないかな、やっぱり。
グルナッシュの特徴もいまいち把握してませんねー。

それにしても、ピア・ドール・・いまいち。

最初、赤玉のような、昔の葡萄酒のような香りがしましたが、飲み進んでも加工されたワインのような印象があります。
飲み口の甘さも飲み進むと、嫌味になってきました。

500円前後の、カルロ・ロッシ、リバークレスト、フランジアのクラス感ですね。
800円超えると高い感じがします。

多分、あと2~3年はピア・ドール(赤)を買うことは無いでしょう。

2009/01/03

ビルギット・アイヒンガー グリューナー・フェルトリーナー ハーセル 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980
・グリューナー・フェルトリーナー(オーストリア:ニーダーエステルライヒ州, カンプタール地区:07)\2520
・セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ボルドーAC:07)\1580
・甲州(日本:山梨県:05)\1320

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ビルギット・アイヒンガー グリューナー・フェルトリーナー ハーセル 2007
【外観】
中庸な黄色。
輝きがある。
小さな気泡がフチに多く見られる。
粘性はやや強く脚があとから降りてくる。
ややグリーンがかっていて若々しさを感じる

【香り】
酵母のような印象。
柑橘系の香り。
ややヴァニラ?
炭酸の印象。
ややスモーキー。

【味わい】
酸味のすっきりした辛口。
シャープで爽やか。
柑橘系の果汁のような爽やかさ。
後味に酸味がのこりジューシーな印象。
全体的にクールな、冷涼なイメージ。

【判定】
中庸で輝きがあり、さらに若々しさがあるので、ボルドーかオーストリア。
小さな気泡はオーストリア。
香りはやや酵母の、シュールリーやシャンパーニュを感じさせる要素があって、そこは甲州かな?って感じ。
味わいはシャープで、寒い地方の印象なので、ここはオーストリア。
ちょっとエグミのあるような酸味、柑橘系の皮のような味わいがとても特徴的。

ファイナルアンサーで、オーストリア
で、ピンポン

おお、今年初めての正解です。

【総評】
ビルギット・アイヒンガー グリューナー・フェルトリーナー ハーセル 2007
Birgit EICHINGER Gruner Veltliner Hasel 2007

オーストリア:ニーダーエステルライヒ州, カンプタール地区
アルコール度:12%
ブドウ品種:グリューナー・フェルトリーナー

伊勢丹で、2520円で購入。

このワイン、グレープフルーツのような独特な苦味があって、それがとても爽やかな印象です。
おいしいです。
今年一番のヒット!(ってまだ3本目ですが)

シャープでフレッシュで、クール。
重さやベタつきのない、クリーンな印象のワインです。

ほんのわずかにある軽い甘さが優しさを感じさせます。
まとまりが女性的で繊細ですねー。

ポテトを千切りにしてフライパンでソテーしたものにはちょっと合わない感じ。
ワインが繊細なので、フライ系の料理は合わないかも。
あとは干物とかめんたいこなので問題外。

とてもバランスよくまとまっているので、合わせる料理が難しそうです。

サラダとかカルパッチョみたいな料理が合うのかな?

まあワインだけで美味しく飲めるのるのでいいんじゃないでしょうか。

いいワインです。おすすめです。

ワインテイスティング4コマまんが:利き鼻

 
タイトル:利き鼻
ブラインドテイスティングである事にきがつきました…

集中してるとなんだか顔がカタむく…

どうやら、左より右の鼻の方がきくみたい。

利き手とか、効き目みたいに、利き鼻ってのもあるのかも…

40年以上生きてきて、利く方の鼻があることを初めて知りました。
 

2009/01/02

ロック・ドゥ・シス A.O.C.メドック 2003(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド(仏:メドックAC:03)\1260
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920
・グルナッシュ、シラー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\858

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ロック・ドゥ・シス A.O.C.メドック 2003
【外観】
濃い外観。
深い透明感があるが底は見えないくらい。
粘性は強く脚が長く残る。
雫に色素が残る。
色味はやや落ち着いている。

【香り】
スミレ。
濃縮感のある果実香。
ヴェジェタル。
チョコレートのような印象あり。
スパイス。

【味わい】
ほんのりと甘さを感じるフルーティで重い味わい。
フルボディながら軽やかさと、フレッシュさがある。
アルコールは強く、後味にアルコールと苦味が残る。
余韻はやや長い。

【判定】
濃い外観からはどれも候補になるが、雫に色素が残る印象はシラーが怪しい感じ。
香りも洗練されているが、濃縮感のある果実香やスパイスのようそがシラーっぽい。
やや、ヴェジェタルな印象が、カベルネ・ソーヴィニヨンを感じさせるが、以前飲んだクローズ・エルミタージュにはヴェジェタルな印象があったので、多分それではないだろうか。
ボルドーにしては香りが重すぎる感がある。
味わいもほんのりとした甘さがシラーっぽい。
ヴァン・ド・ペイのグルナッシュとシラーという選択肢もあるが、ワインのボリューム感などはランクが違う印象。

ファイナルアンサーで、クローズ・エルミタージュ
で、ブー!

ああ、なんとメドック・・・

【総評】
ロック・ドゥ・シス A.O.C.メドック 2003
ROC DE SIX Medoc 2003

フランス:ボルドー地方:メドックAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド

リカーランドトップで、1260円で購入。

骨折以来、外しまくってます・・・
シャプティエのクローズ・エルミタージュって、ちょっとカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい記憶があったもので。(言い訳)

このワイン、ちょっとチリカベっぽいですね。
やたら濃いメドックです。
ニューワールドのカベルネ・ソーヴィニヨンの印象があります。

とはいえ、スミレやヴェジェタルな香りは、ボルドーらしさも感じます。

香りに関しては、やや悪臭系の動物香もあってボルドーらしいのですが、口当たりの妙に甘い感じやフルーティさがニューワールドを感じさせのかもしれません。

いいワインなんですが、ちょっとアルコール度が強くてバランスがいまいちなのかな。
ちょっと力強さが空回りしてるというのか。

でもこの価格なら全然問題ないというか、コストパフォーマンスは高い方だと思います。
フルーティで力強いワインが好きな人にはおすすめでしょうか。

2009/01/01

ルシアン・リュルトン&フィス シャトー・ガレ 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980
・セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ボルドーAC:06)\2625
・グリューナー・フェルトリーナー(オーストリア:ニーダーエステルライヒ州, カンプタール地区)\2520

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ルシアン・リュルトン&フィス シャトー・ガレ 2006
【外観】
濃い黄色。
ややベージュ。
輝きがある。
ディスクは厚く、粘性はやや強い。

【香り】
ややグリーンぽいハーブ香。
蜜のようなフルーツ香。
厚みがありながら、フレッシュ感もある。
グラスを回すと、ミントとヴァニラの香り。

【味わい】
シャープな酸味。
ボディはスマートで後味はきれいに消える。
余韻はあまり長くない。
やや熟成感のある味わい。

【判定】
外観はやや熟成感を感じる。
ボルドーは06、オーストリーは07なので、ここはシャルドネかな。
香りはこれといって特徴をつかめない。
樽による熟成の印象がある。
味わいはシャープな酸味ながら、ほんのりと甘さを感じる。
後味はとてもキレイに消えるので、質の高いワインの印象。
少し重い果実香はシャルドネの印象があるが、ちょっと違うような気もする。
でも、かなりの熟成感があるので、他の選択肢はないだろう。

ファイナルアンサーで、シャルドネ
で、ブー

な、なんと06のボルドー??

【総評】
ルシアン・リュルトン&フィス シャトー・ガレ 2006
Lucien Lurton & Fils Chateau Gales 2006

フランス:ボルドー地方:グラーブAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン

伊勢丹で、2625円で購入。

新年早々大外れ。
今年も思いやられるな~。

熟成感が強いのは過熟しているブドウなのかも。

それにしても、品種を外してさらに99と06を間違えるなんて・・・
床下に入れておいたので、ちょっと温度も低すぎたかな。(言い訳)

ネタバレしてみると、ちょっと過熟したボルドーですね。
やや甘さがありますが、何となくセミヨンの担当って印象です。
ちょっとクラシックなボルドーブランなのかな?

ちょっと重くて、鈍い印象の白なのかな?

少し温度が上がった方が美味しそうです。

時間がたってくると、シロップのような甘い香りが強くなってきます。
フルーツケーキのような印象になってきますね。

少し温度が高い方が口当たりもまろやかになって、だんだん美味しくなってきます。

フルーティで穏やかなワインになって、過熟したような印象は少し和らいできました。

ややフローラルやハーブの印象が強く、ちょっと甘い印象があるので、家庭料理に合わせるのはちょっと難しいかしれませんね。

今日はお正月なのでおせち料理。

ワインに合わないおせちナンバーワンは、やっぱり「かずのこ」ですね。
悪夢のような取り合わせになります。

おせち料理はほとんど合わないのですが、黒豆はまあまあいけるかな。

一番合うのは、栗きんとん。
あれ、去年もそう言ったような・・

ちょっとフルーティな栗きんとんって感じになります。

飲み進んで、1本無くなりそうなくらいでソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマがたってきました。

しかしこのワイン、ちょっと鈍調な感じですね。
ルシアン・リュルトンのワインはいままで外れが無かったんですが、今回のはちょっといまいちかなー。

【カミさんのコメント】
このワイン悪く無いね。1700円くらい?
(値段を聞いて)
2625円はちょっと高いねー。

■その他のルシアン・リュルトン&フィスのワイン
カーヴ・ナチュール・ビオ・ブラン 2006 ルシアン・リュルトン エ・フィス
シャトー・ド・ミレ ルシアン・リュルトン&フィス ボルドーブラン 2003

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