2009/07/29

大地の贈り物 赤 NV(2009年購入)

(1)ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
(2)メルロー、カベルネ・フラン(フランス:ボルドー地方:ピュイスガン・サンテミリオンAC:06)\1150
(3)サンソー主体、カリニャン、グルナッシュ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・エロー:NV)\580
(4)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイテイスティング。

大地の贈り物 NV
【外観】
赤味の強い、やや明るめの、黒っぽいルビー色。
透明感があり、底まで見える程度。
赤味が強く、若い印象ながら、色は黒っぽい。
粘性は弱くさらっとしている。
ディスクも薄く、フチまで色がついている。

【香り】
赤系の果実。
ややケミカル。
なめし革のようなイメージもある。
グラスをまわすと、腐葉土のような動物っぽいような印象。
ちょっと刺激的なケミカルな印象も強くなる。

【味わい】
セックながら、ほんのりと甘さを感じる、ライトボディ。
残糖がやや多い印象。
やや辛口って感じ?
タンニンは控えめだが、舌が少し乾く。
酸味はやや強い。
飲み終わったあとはやや乾く印象になる。

【判定】
外観はやや明るめで、どれも候補。
でも、ガメイよりは少し濃い感じ。

香りは、弱めで、ややケミカルな印象。
テーブルワインの印象。

飲み口はやや残糖が多く、甘みを感じる。
ライトボディで、かなりテーブルワインっぽい。
ヴァン・ド・ペイか、ヴィノ・デ・メサに絞られる。

ヴィノ・デ・メサは品種不明。
ヴァン・ド・ペイはサンソー主体だが、サンソーの特徴が良く分からない。

フランスか、スペインか、となると、どちらかというとスペインっぽい?
というか濃縮果汁をワインにしたプロダクトワインみたいな感じ。
ヴァン・ド・ペイまでいかないだろう。

ファイナルアンサーで、スペイン
で、ピンポン

ほんのり甘いけど、悪く無い感じのテーブルワインです。

【総評】
大地の贈り物 NV
Regalo de Tierra NV

スペイン:ヴィノ・デ・メサ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:不明

グルメシティで、580円で購入。

全然期待していなかったのですが、意外といけますね。

ちょっと甘いのですが、ベタベタした感じではなく、後味はドライです。
やや人工的なまとまりではありますが、ワインっぽい飲み物ではなく、ちゃんとワインとして飲める感じ。
バランスがうまくまとまっているんでしょうね。

今日の晩御飯はレバニラ。
いつもワインに合わない食事で、すみません。

レバーだけに合わせると、苦味というか血の味というか、完全にケンカします。
レバーに合う赤ワインって無いのでは、と思ってしまいますね。

もやしとかニラの野菜にあわせると、まあ、そこそこ大丈夫。

まあ、このクラスのワインは家庭の晩御飯に合わせる事が多いと思いますが、そういう点では、許容範囲が広そうな印象です。

穏やかで落ち着いていて、優しい飲み口。
やや甘くてジュースっぽさもありますが、デイリーで飲むにはいいバランスかもしれません。

カミさんに値段を聞いたら、480円。
まあそんな感じですが、デイリーで安いワインを探している人は一度試してみるといいかもしれませんね。

このワイン、白もストックしてありますが、ちょっと楽しみになりました。

■関連リンク(トップバリュー/イオン/グルメシティのワイン)

2009/07/26

ドミニク・ローラン ガリーグ・プラーヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2005(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)カリニャン(仏:ラングドック地方:コルビエールAC:05)\1580
(2)テンプラニーリョ、ガルナーチャ、マスエロ(スペイン:リオハDOC:06)\1340
(3)ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
(4)メルロー、カベルネ・フラン(フランス:ボルドー地方:ピュイスガン・サンテミリオンAC:06)\1150

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドミニク・ローラン ガリーグ・プラーヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2005
【外観】
赤味の強い、深い透明感のある、濃いルビー色。
フチは赤味が強く、やや青っぽい紫。
タンニンが溶けきれていないようなフチの透明感。
濃い外観ながら深い透明感があり、そこがギリギリ見えるくらい。
粘性は高く、脚が長く残る。

【香り】
鉱物質な鉄のような印象。
赤系のフルーツ。
ややなめし革。
香りはそれほど強くないが、主張の強い印象。
グラスを回すと動物的な印象が強くなる。

【味わい】
セックで、ミディアムボディ。
残糖はほとんど感じられない。
酸味はかなりしっかりしていて、後味はジューシー。
タンニンは細かく、柔らかい。
やや舌の表面が乾くような印象。
アルコール度はそこそこ強い。
余韻も5~6秒は続く感じ。

【判定】
深い透明感のある外観で、ややタンニンが粗い感じ。
ガメイ、ピノ・ノワールでは無さそう。
香りは、サンジョヴェーゼやカリニャンなどの癖のある感じ。
この中ではカリニャンか、カベルネ・フラン。
飲み口はライトからミディアムボディながら、バランスが良い。
ややクールな飲み口。
メルローのようなフルーティさは無い。
カリニャンか、あるいはスペイン。
ちょっと時間が経つと、キャンディ香。
ここで一気にガメイが浮上。
でもガメイは2000年で、9年経っている。
さすがにそれは違うか。
そうなると、カリニャン?
ちなみにこのカリニャンはドミニク・ローラン。
ワインの方向性はモダンな印象があるので、ちょっとそれっぽい。

ファイナルアンサーで、カリニャン
で、ピンポン

危ない、ガメイがもうちょっと若かったら間違えていたかも。

【総評】
ドミニク・ローラン ガリーグ・プラーヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2005
Dominique Laurent Garrigues Planes Vieilles Vignes 2005

フランス:ラングドック地方:コルビエールAC
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カリニャン

リカーランドトップで、1580円で購入。

ドミニク・ローランってきっとワイン造りのセンスがいいんでしょうね。
カリニャンって品種自体は、わりと野暮ったい感じですが、全体的には品良くまとまっています。

ただやっぱり、ちょっと濃いというか、フルーティに振りすぎというか。
どの品種でも基本的に同じような印象になってしまう感じがするのですが、今は造り手の個性が前面に出る時代みたいなので、それはしょうがないのもしれませんね。

カリニャンって、ピノ・ノワールとサンジョヴェーゼを足して2で割ったような感じ?

でもピノ・ノワールや、伝統的なサンジョヴェーゼよりは濃いですね。
サンジョヴェーゼっぽい、鉄っぽい収斂性のある酸の印象があります。

今回のカリニャンは、モダンな造りで濃くなったサンジョヴェーゼのようなイメージ。

最初の印象は悪く無いのですが、だんだんと、ちょっと飽きてくるような・・

とはいっても、とても素直な印象があって、美味しいワインです。

カリニャンという品種の特徴を感じられて、しかもセンス良くまとまっている。
ドミニク・ローランというブランドを、この価格で味わえるという点でも、なかなかお買い得ワインですね。

2009/07/25

パスカル・ブシャール プティ・シャブリ 2006

パスカル・ブシャール プティ・シャブリ 2006
Pascal BOUCHARD Petit Chablis 2006

パスカル・ブシャール プティ・シャブリ 2006
フランス:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップのワゴンセールで、特売1280円で購入

【外観】
輝きのある、グリーンがかった、レモンイエロー。
思ったより若々しい外観。
クリアで輝きがあり、ピチピチした印象。
粘性は中庸。

【香り】
チーズのような熟成香。
ミネラルの印象。
プティ・シャブリらしい香り。
やや甘みのある印象の果実香。
時間とともに、クリーミーな印象とバター香。
ヴァニラの印象も少し。
焼いたパンのような香ばしい香りもある。

【味わい】
セックで、ボリューム感のある口当たり。
酸味は強く、ボリューム感を抑える方向で働いている。
苦味も強く、グレープフルーツのような印象もある。
ちょっと後味にエグミのようなものが残る。
余韻は短い。
酸味が強くてサバサバした印象だが、柔らかさもある。

【総評】
ワゴンセールで買ったので、微妙に怪しくて、なかなか開かなかったワイン。
でも、思ったより全然いい。

まず、外観が若々しい。
2006年とは思えない感じなので、ワインとして力があるみたい。

香りはプティ・シャブリらしい、熟成香とミネラル香。
最初はシャブリっぽい印象で、だんだん樽熟成やマロラクティック発酵の印象が出てくる。

温度が低いとシャブリっぽいけど、温度が少し上がってくるとちょっと樽の印象と重さが出てきますね。

でもこのあたりは好みの問題ですね。

うちは特に樽の印象に敏感なので、やや気になりますが、好きな人には全然許容範囲だと思います。

シャブリとしては、若干樽の印象が強いですが、ワインとしてはよくまとまっている。
でも若干後味に重さがある、という感じ。

ワゴンセールで特売だったので、格安な印象です。
プティ・シャブリだと、2000円を超えると高い感じでしょうか。

ワインとしては1500円くらいな印象かな。

2009/07/24

ロッソ ディ ヴィーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ ロッソ NV(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
(2)サンソー主体、カリニャン、グルナッシュ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・エロー:NV)\580
(3)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\580
(4)品種不明(イタリア:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ:NV)\500

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ロッソ ディ ヴィーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ ロッソ NV
【外観】
明るめのやや落ち着いた色調の黒っぽいルビー色。
透明感はやや強く、底まで良く見える。
色味はやや落ち着いた黒っぽい印象。
ディスクは薄い。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
黒い乾いた果実。
なめし革。
ドライフラワー。
鉄っぽいような鉛筆の芯のような鉱物的な印象。
グラスを回すと、なめし革のような印象がさらに強くなる。
やや収斂性を感じる香りというか。
ちょっと酸を感じるというか。

【味わい】
セックながら、やや残糖を感じる。
ライトボディ。
フルーティさが強い。
酸味はほどほど、やや甘さも感じる。
タンニンは細かいが飲み終わったあとに口が渇く感じ。
アルコール度は低め。
余韻は短い。

【判定】
落ち着いた外観からはガメイとピノ・ノアール。
でも他も外せない。
香りもピノ・ノアールっぽいが、ちょっとサンジョヴェーゼをイメージさせる酸の印象がある。
味わいはかなりテーブルワインっぽい。
低価格の3本が候補になる。
イタリアとスペインは品種が分からないうえに、ノンヴィンテージなので手がかりがない。
ヴァン・ド・ペイはサンソー主体。
といっても、サンソー主体のワインって飲んだ事ないかも。
要は、フランスか、イタリアか、スペインか、って判断になる。
香りの印象はイタリア、サンジョヴェーゼ。
飲んだときの印象は完全にテーブルワインなので、どれでもいいって感じ。
そういう点では、ヴァン・ド・ペイではないかも。
スペインの要素は無いので、素直にイタリアか?

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ピンポン

500円にしては、なかなかいいんじゃないでしょうか。

【総評】
ロッソ ディ ヴィーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ ロッソ NV
ROSSO DI VINO VINO DA TAVOLA ROSSO NV

イタリア:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ
アルコール度:11.5%
ぶどう品種;不明

リカーランドトップで、500円で購入。

価格当てに定評のあるカミさんに値段を聞いたら、「1200円」って答えてました。
バランスが良くて、落ち着いた雰囲気なのでちょっと高そうな印象があります。
外観と香りは割りと高そうかな、って感じですが、飲み口がなにしろジュースみたい。
でも、全体のバランスは良くて、軽いながらも、いい感じでまとまってます。

今日の晩御飯はぎょうざ。

さすがにちょっと厳しいかな、と思いつつ合わせてみると、ただ酸っぱい飲み物になってしまいます。

んん??
これはきっとぎょうざのつけダレにお酢が入っているからですね。

試しに何もつけないで合わせると、ラビオリみたいな感じでなかなかグッド。
オリーブオイルとかかけて食べると、結構合うかもしれません。

本当は白の方が合うんでしょうけど、このワインは軽いので結構いけます。
そういう点では、合わせる料理の範囲が広いかも。

ゴーダチーズと、キューブチーズにも合わせましたが、そこそこ問題なし。

時間が経つとやや酸味が強くなってきましたが、500円の価格では全然問題なし。

お買い得ワインですね。

2009/07/22

シャトー・ロシュ・ブランシュ ブラン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ:ブーズロンAC:03)\1880
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(3)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950
(4)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\580

の4本のうちから1本を空けてももらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ロシュ・ブランシュ ブラン 2007
【外観】
やや淡い色調のグリーンを帯びた、レモンイエロー。
輝きは柔らかい感じ。
コルクのかけらが浮いていたので、スクリューキャップのスペインが消える。
ディスクは薄く、粘性は弱くさらっとしている。

【香り】
蜜のような甘くて厚みのある香り。
白い花。
グリーン系のハーブ。
フルーツは洋ナシやモモの印象。
グラスを回すと、グリーン系の爽やかが出る。
フルーツケーキにミントを乗せたような、デザートのようなまとまり。

【味わい】
セックで、残糖は少ない。
ただ、フルーティでまろやか。
ネクターのような口当たり。
酸味はしっかり効いている。
まろやかな口当たりだが、苦味が残り、酸味と相まって爽やかさを感じる。
アルコール度は意外と強そう。
余韻は短い。

【判定】
淡い外観からスペインかと思っていたが、コルクが浮いていて候補から外れる。
若々しさを感じる外観なので、アリゴテは外れる。
プティ・シャブリも多分違う。
そうなると必然的にボルドーになるので、その要素を確認。
セミヨンが35%入っているのでやや厚みのあるフルーツ香と強さが出ると思われるが、香りの印象はまさにそんな感じ。
グラスを回すとうまい具合に青草香が出てくる。
ボディのややスレンダーな印象もボルドー的。
シャルドネだったら、もっとグラマーだと思われる。
明らかにシャブリっぽくないまとまりなんだけど、最近のシャブリは何でもありなので、最終確認。
こういったトロッとしていて、フルーティなシャブリがあっても全然おかしくない。
でも、やっぱりソーヴィニヨン・ブランの印象が決め手になる。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

意外と当たりなボルドーでした。

【総評】
シャトー・ロシュ・ブランシュ ブラン 2007
Chateau Roche Blanche Blanc 2007

フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%

リカーランドトップで、950円で購入。

まあ今日も、ボルドーワインにとっては、大変失礼な晩御飯のメニューです。
おからのから揚げに、ぬか漬けのきゅうり、さらに納豆。

焼酎でも飲んどけ、ってメニューですね。

まず、おからのから揚げですが、案外、このワインに馴染みます。

そういえば、おからがシャンパーニュに合うという話がありましたね。
誰だか忘れましたが、明治か大正の文豪で、シャンパーニュにあう食事をいろいろ試した結果、おからが一番合った、って話。

そういう点では、おからは和食のなかでも白ワインに合うメニューなのかも。

次に、きゅうりのぬか漬け。
浅漬けなので、そんなに酸っぱくないのですが、やっぱり風土が違うというか、家柄が違うというか、相容れるものがありませんね。(当たり前か)

そして禁断の組み合わせ、ワインと納豆。

赤ワインと納豆は、私の知る限り、世界一マズイ組み合わせになるのですが、白だとどうでしょうか?

納豆を口に含んで、恐る恐るワインを流し込んでみると・・・
あれ、そんなに悪く無い?

というか、ワインの味が消えてる?
と、もう一口ワインを含んでみると、今度はなんとも雑巾のような香りが・・
やっぱりワインと納豆は禁断の組み合わせみたいです。

今日の晩御飯は、素直に焼酎と合わせますか。

ロワールのアスパラガスに、ロワールのワインが合うように、日本のぬか漬けには、日本の焼酎がぴったりですね。

という訳で、さつま白波にチェンジ。
おからのから揚げは、柚子こしょうを添えて、さらにグレードアップ。(さらに?)
ぬか漬けと焼酎のコラボは最高ですね。

と、横道にそれてしまいましたが、このワイン、品質は良いと思います。

無理がなく、素直な感じ。
やや切れが悪いというか、まったりした部分もありますが、1000円以下なら買いでしょうか。

2009/07/21

春はロワール:ベージュ アラン・デュカス東京 石田 博氏による、フォローアップセミナーより

ワインアドバイザー・ワインエキスパートフォローアップセミナー
2009年6月27日(土)
講師:ベージュ アラン・デュカス東京 石田 博氏
セミナー概要

前回から随分更新をサボってましたが、今回は四季とワイン。

それぞれの季節に合ったワイン、飲みたくなるワインがあって、レストランではそういう点も考慮して、ワインリストを考えているそうです。

春はロワール。

パリでは、ロワール地方から野菜が届くと春の訪れを感じるそうです。
華やかさがあって、旬の野菜にも合う、ロワールが春のワイン。

夏はコート・ダ・ジュール。

地中海地方のワインですね。
バカンスに訪れる地だからでしょうか。
フランス人は白ワインをほとんど飲まないって話を聞いた事がありますが、地中海でバカンスだと、やっぱりロゼでしょうか。
それから、ボルドーも夏のワインだそうです。

秋は、ブルゴーニュ。

ピノ・ノワールの奥深さと、動物的な印象、枯れ葉、紅茶、きのこ。
秋に楽しむには最適ですね。

晩秋からクリスマスは、アルザス。

アルザスって、クリスマスの街らしいですね。良く知りませんが・・・
マルシュ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)のテリーヌなんかに、ピノ・グリやゲヴュルツトラミネールがピッタリ。(だそうです・・・)

そして、冬はローヌ。
トリュフやジビエに合わせられる、スパイシーなローヌが冬のワイン。

ふむふむ、なるほど、って感じですが、ちょっとひっかかるのがボルドー。
夏のボルドーのむなら、やっぱり白ですよね。

ボルドーの赤は、いつ飲むんだろう・・とモヤモヤが・・・

今回の話はフランスの季節の食材との相性の話だったので、日本で普通に飲む分には、また違うチョイスになるのかもしれません。

でも、暑い寒いだけじゃない視点が、とても素敵な感じです。

2009/07/20

フォロナリ レッジェーロ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

(1)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ:ブーズロンAC:03)\1880
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(3)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950
(4)ガルガーネガ60%、トレッビアーノ30%、ソーヴィニヨン・ブラン10%(伊:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエ I.G.T.:07)\698

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フォロナリ レッジェーロ 2007
【外観】
ややグリーンがかった、若々しさを感じる、レモンイエロー。
やや淡い色調で、ちいさな気泡が多く見られる。
輝きはやや強い感じ。
ディスクも厚め。
粘性は弱くサラッとしている。

【香り】
南国系の果実香。
厚みのある果実香。
カリンやパイナップル。
蜜のような甘い印象。
グラスを回すと、焼き菓子のバターのような印象。
ヴァニラっぽい感じもあって、濃厚な香り。

【味わい】
スッキリした辛口。
酸味が強く、苦味も強い。
炭酸の印象もある。
アルコール度は高そうで、軽いながら芯はしっかりした印象。
飲み終わった後に、焦げ臭のような樽香のような印象が残る。
余韻は少し続く。

【判定】
炭酸を多く含んだ、若々しい外観からは07のボルドーかイタリア。
香りの印象は、厚みのある果実香で、どちらかというとボルドー。
樽の印象もあり、濃厚さもあり、ボルドーっぽい。
セミヨンの貴腐系品種のような印象も強い。
味わいもアルコール度が強く、イタリアよりはボルドー。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

なんとイタリアでした。

【総評】
フォロナリ レッジェーロ 2007
FOLONARI LEGGERO 2007

イタリア:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエ I.G.T.
アルコール度:11%
ブドウ品種:ガルガーネガ60%、トレッビアーノ30%、ソーヴィニヨン・ブラン10%

リカーランドトップで、698円で購入。

イタリアっぽくもあったんですけど、樽の印象があってボルドーにしてしまいました。
こんなに気泡を含んでいるのもボルドーにしてはどうなのって思いましたが、このコッテリ感に惑わされましたね。

ネタバレしてみると、ちょっとドライで軽やかな飲み口はまさにイタリア。
ホントに不思議なんですが、ネタバレすると味が変わる。
脳の不思議です。(言い訳)
ちょっと濃厚な果実香がガルガーネガ、トレッビアーノの印象が無いんですよね。

グラスに入れてちょっと時間が経つと、やっぱり樽の印象が。
しかもやや酸化したような樽香の印象がまた、ボルドーっぽい。

にしてもこのワイン、とてもコストパフォーマンスが高いです。

価格当てに定評のある(?)カミさんも、980円から1200円くらい、って言ってました。

最初に飲んだときの感じは1000円以上に感じます。

独特な果実香で、選択肢には無かったのですが、シュナン・ブランやヴィオニエのような感じ。
シュナン・ブランの方が近いですかね。
ヴーヴレとか、南アフリカのスティーンとか入っていたら迷ったかも。

しかも、やっぱり飲み進んでもイタリアっぽく無いんですよね、これ。
ますますイタリアっぽくない。

グラスに注いだときはフレッシュでイタリアっぽさがあるのですが、時間が経つと、ちょっとコッテリ感がでてきます。

無理やり、樽でマキュアージュした感じだから、イタリアっぽく感じないのかな?

さらに時間が経つとスカスカになってきます。
この価格のワインなので当たり前ですね。

そういえばこのワイン、プラスティックのワイン栓が、ブラックなんですよね。
今までに黒のワイン栓って見たことありませんが、何だか、とてもイタリアンな感じがします。
デザインにこだわる国民性とでもいいますか。
まあ、ラベルのデザインはあまり良くないんですけどね・・・

それにしても、コストパフォーマンスの高いワインですね。

このシリーズは他に「フルッタート」と「コルポーゾ」の赤ワインがありますが、ちょっと試してみたくなりました。

2009/07/19

キアンティ ラファエロ 2007

キアンティ ラファエロ 2007
CHIANTI Raffaello 2007

キアンティ ラファエロ 2007
イタリア:トスカーナ州:キアンティDOCG
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ主体

サイゼリアで、1030円で飲んで、お持ち帰り。

【外観】
ピンク色がかった、濃い色調の、ルビー。
キアンティにしては濃い外観。
若々しく、青っぽいピンク。
粘性はやや強く、脚が多く現れる。

【香り】
サンジョヴェーゼらしい香り。
なめし革。
鉄サビ。
オリエンタルスパイス。
ドライフルーツ。
薬のような印象。
ただ、お店で飲んだときは冷えすぎていて、あまり香りを感じられず。

【飲み口】
セックで、残糖はほとんど感じない。
酸味はしっかりしていて、タンニンもわりとある。
飲み終わった後にやや舌の表面が乾く感じ。
ボディはミディアムくらいで、アルコール度も低め。
余韻は短い。

【総評】
サイゼリアのキアンティです。
お店でボトルで頼んで1030円ってのは、普通に考えると破格です。
でもサイゼリアって、グラスワインが100円ですからね~。
どんな店にも真似できないですよね、グラスワイン100円って。
ものすごい企業努力を感じます。

お店で飲んだ時はキンキンに冷えていて、ジュースっぽい飲みやすい印象ながら、香りはあまり感じないような状態。

でもサイゼリアの料理には良く合いましたね。
ピザでも、サーロインステーキでも、リフレッシュしてくれるような合い方をします。
カジュアルさのバランスがとれてる感じ。

ちょっとモダンなテイストの、濃縮感のあるキアンティで、冷やすとフルーティさが強いですが、温度が上がってくると、サンジョヴェーゼらしい印象が出てきます。

でも総合的な印象はテーブルワインで、酒屋さんで買ったら、600~800円くらいのイメージでしょうか。

家に持ち帰って楽しむというタイプではありませんね。
何人かでボトルを頼んで、その場で楽しむタイプでしょうか。

サイゼリアの激安ワイン、好きなんですよね。
このコストパフォーマンスが。

ワインの品揃えも減ってしまいましたが、頑張って欲しいですね。

2009/07/18

E.ギガル タヴェル ロゼ 2006

E.ギガル タヴェル ロゼ 2006
E.GUIGAL TAVEL ROSE 2006

E.ギガル タヴェル ロゼ 2006
フランス:コート・デュ・ローヌ地方:南部地区:タヴェルAC
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:グルナッシュ 50%、サンソー30%、クレーレット10%、シラー5%、その他5%

リカーランドトップで、2560円で購入。

【外観】
オレンジ色がかった、やや黒っぽい色合いのロゼ。
ロゼにしては濃い色調で、サーモンピンクを濃くした印象。
粘性はやや強く、脚が多く現れる。
ディスクもやや厚め。

【香り】
やや鉱物質。
なめし革。
ケミカルな印象。
グラスを回すと甘いフルーツ。
ドライフラワー。
冷えているせいか、香りはあまり開いてこない。

【味わい】
セックながらほんのりと残糖を感じる。
かすかな収斂性があり、酸味はしっかりとしている。
ボディは強めで、アルコール度も高い。
余韻もやや長めに続く。
後味はやや舌が乾くような印象もあるが、酸味が残り、ジューシーでもある。
全体に力強い印象。

【総評】
かなり赤ワインに近いテイストのロゼ。
力強く、硬質で、アルコールのパンチもある。
ただ、高い次元でまとまっているので、全体にとてもバランスが良い。
フルーティさを期待すると、やや戸惑ってしまうパワフルさ。
でもとってもいいワイン。

飲み進んで少しワインの温度が上がってきたら、ほんのりとフルーティさも出てきましたが、どちらかというと、ドライな硬質な感じが心地良い印象です。

グルナッシュが50%なんですが、それを知らずに飲んだときの印象はカベルネ系。
余計なフルーティさは無く、理知的で硬派な印象でありながら、柔らかさを感じる。

しかもアルコール度が、13.5%もありながら、全然アルコールが突出してる印象はありません。

温度が上がってきても、ヒンヤリとしたクールな口当たり。

ボディは強いんですが、飲み口はとても軽やか。
飲み進むほどに軽くなってきます。

ただ、食事に合わせるイメージが良く分からないんですよね。
今日の晩御飯かひき肉のカレーだったのですが、全然馴染みませんね。

この位の完成度になると、合わせる料理にも気を使いますが、そんなに香りが特徴的でも強いわけでも無いので、わりと合わせやすいかと思いきや、なかなか神経質です。

チーズなら合うかなと思って、キューブチーズを合わせてみましたが、塩気が邪魔するんですよね。

そのまま飲むか、プレーンなパンとか、塩気の少ない食材だと合うかかもしれません。

このロゼ、香木のような印象的な香りがします。
ややマイナーなテイストというか、内向きな印象の香り。
あまり華やかさとかフルーティさはありません。

個性には好きですが、一般的にロゼに期待する感じとは違うのかも。

でも最後まで美味しいですね。
深みを感じるというか、時代に流されていないというか、ワインの本質を知っているというか。

ギガルのワインはやっぱりいいです。

■楽天ショップへのリンク

http://www.rakuten.co.jp/wineya/431979/429247/1220321/#377639

※サイトより引用
世界的に有名なバラ色のロゼワイン。アヴィニヨンの北西、ローヌ河がアルプスから運んできた小石が堆積した平坦なぶどう畑に植えられたグルナッシュとサンソー種から造られています。地中海からほとんど距離のない栽培地のため、強い陽射しが照り付け完熟したぶどうの豊かな味わいが特徴。口当たりは辛口だが、トロリとした豊かなアルコールと果実のほのかな甘味が調和したタイプなので、中華料理などには特にお薦め出来ます。

■関連リンク

E.ギガル タヴェル ロゼ 2012

2009/07/17

アラゴスタ ヴェルメンティーノ・ディ・サルディーニャ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ:ブーズロンAC:03)\1880
(2)ヴェルメンティーノ(伊:サルデーニャ州:ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.:07)\1480
(3)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(4)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アラゴスタ ヴェルメンティーノ・ディ・サルディーニャ 2007
【外観】
やや淡い、グリーンがかった、レモンイエロー。
小さな気泡がグラスに多く現れる。
輝きはやや大人しいが、澄んだ、クリーンな印象。
粘性は弱くさらっとしている。
ディスクも薄い。

【香り】
白桃、リンゴ、柑橘系などの果実香。
芋焼酎のようなエステル香。
グラスを回すと炭酸の印象。
やや痩せた、乾いた、鉱物質な印象に変わる。
香りは全体的に弱いが、白い花のような印象もある。

【味わい】
セックながら、ほんのりと残糖を感じる甘さがある。
酸味はしっかりしているが、全体的にはやや重いバランス。
アルコールがやや強いせいかと思われる。
余韻は短い。
ちょっとネクターのようなトロみがある。
見た目通り、炭酸の印象が強い。

【判定】
炭酸を含んだ、ぴちぴちした若さがあるので、07のイタリアかボルドー。
ただ、炭酸を多く含んでいる感じでかなりイタリアに絞られる。

香りもモモのような白い花のような、イタリアらしい優しい香りがある。
ただ飲み口はやや重く、トロッとしていて、そこはイタリアっぽくないかも。
でもこれでボルドーって事はまず無いので、完全にイタリア。

ファイナルアンサーで、ヴェルメンティーノ
で、ピンポン

ちょっと重いかな~、って感じのイタリアです。

【総評】
アラゴスタ ヴェルメンティーノ・ディ・サルディーニャ 2007
ARAGOSTA VERMENTINO DI SARDEGNA 2007

イタリア:サルデーニャ州:ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャD.O.C.
アルコール度:12%
ブドウ品種:ヴェルメンティーノ主体

リカーランドトップで、1480円で購入。

若干重い印象で、やや過熟したブドウを使っているのでは、という印象があります。
クリーンじゃない感じ、とでもいいますか。

そのまま飲んでいるとやや気になるので、食事に合わせてみました。

今日の晩御飯は子持ちがれいの煮付け。

ワインに合うメニューじゃありませんが、意外と破綻がありません。
芋焼酎みたいな印象があるので、そこでフィットしているのかも?

野菜の味噌炒めにも合わせてみましたが、このワイン、どんな料理でもソツなくこなす印象。

レトルトのパスタソースのカルボナーラに合わせてみたら、やっぱりクリーム系の料理が合いそうな感じ。
魚介のクリーム系ソースなんて、とても合いそうです。

このワインの弱点は、爽やかさとクリーミーさのどっちつかずなところかもしれませんね。

まあ気になる部分はあったにしても、カミさんと二人で1本すぐに空いてしまいました。

ただ、1500円近い価格は、ちょっと高いかな~。

2009/07/12

シャンモリワイン 柑橘香 甲州 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ:ブーズロンAC:03)\1880
(2)甲州(日本:山梨県:甲州市:勝沼:08)\1450
(3)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(4)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャンモリワイン 柑橘香 甲州 2008
【外観】
ほぼ無色。
ほんのりとオレンジの色味を感じる。
いきなりこの色を見たらワインとは思わないくらい。
ディスクは薄め。
粘性は弱く、さらっとしている。

【香り】
オレンジのような爽やかでフルーティな柑橘系。
そこに酵母の香りと、ハーブの印象。
とてもすっきりとした上品な香り。
グラスを回すと、やや生っぽい印象が出てきて、ちょっと品が悪くなる。

【味わい】
とてもライト。
フレッシュですっきり。
後味がとても良い。
喉を通らずに消えていくような飲み口は超上質なワインの特長。
これはいい。
とても軽くてジューシーですっきりとしているが、アルコール度は割りとありそう。
でもとてもバランスがいいので、アルコールが暴れていない。
酸味もしっかりしているが、全体にとてもバランスよくまとまっている。
余韻もとても心地よい。

【判定】
無色の外観で、もう甲州決定、ってくらい。
こんな色のワインは他には無い。
香りも甲州の特徴の、柑橘系、酵母の印象、などが感じられる。
芸術的な軽さも、他のブドウ品種には無い特徴。

ファイナルアンサーで、甲州
で、ピンポン

この甲州、抜群にいいです。

【総評】
シャンモリワイン 柑橘香 甲州 2008
Chanmoris wine kankitukou koshu 2008

日本:山梨県:甲州市:勝沼町
アルコール度:11%
ブドウ品種:甲州(勝沼町産甲州種100%使用)

リカーランドトップで、1450円で購入。

くりかえしますが、この甲州、抜群にいいですね。
甲州の1つの完成系を見ているかのよう。

力の無い甲州に無理をさせず、繊細で緊張感のある、芸術的なバランスでまとめあげています。
しかもこの口当たり。
高品質なワインに良くある、喉を通らずに、消えていく感覚。
久しぶりですね、この上質感。
ただ軽いだけでなく、酸味と苦味はとてもバランスよく効いていて、味わいの奥深さを出しています。

いますぐお店にいって、2~3本買い置きしておきたい、ってくらいの当たりワイン。
いや~、甲州恐るべしですね。

3年前くらいに勝沼のぶどうの丘カーヴで試飲したときは、こんな高品質なワインは無くて、やっぱり日本のワインはまだまだだな~なんて思っていましたが、完全に参りました。

と、心のなかでべた褒めして、カミさんに感想を聞いてみたら・・・
「んん~そうね、日本の新酒みたい・・」
とまあ、そっけない返事。

確かに芸術的な軽さでまとめあげているのですが、飲む人によっては軽すぎるかも。

ついつい国産ワインは持ち上げようとベクトルが働いてしまいますが、冷静にみると、ちょっと軽すぎる?

海外に持っていったら、水みたいなワインって評価になってしまうんでしょうね。

ここまでくると「わびさび」の領域ですね。

クリーミーでボリューム感のあるタイプが好きな人は完全にアウトなワインだと思いますが、ワインに繊細さやフィネスを求める人には一度試して欲しい甲州ですね。

開けて時間が経ってきても品質が落ちないし、良く出来ているワインです。
私はこのワイン、大好きです。

2009/07/10

パスクア レ・コレッツィオーニ ソアーヴェ 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)甲州(日本:山梨県:甲州市:勝沼:08)\1450
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(3)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950
(4)ガルガーネガ80%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ(イタリア:ヴェネト州:ソアーヴェDOC:08)\940

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

パスクア レ・コレッツィオーニ ソアーヴェ 2008
【外観】
淡い、静かな光沢の、グレーがかったイエロー。
グレーっぽさが強いが、グリーンも感じる。
光沢は静かで、粘性はやや強い。
脚がじわじわと降りてくる。

【香り】
酵母の印象。
アルコールのエステル香。
麹のような、日本酒をイメージさせる香り。
フルーティさは微かに柑橘系。
ところがグラスを回すと一変。
少し熟したような厚みのあるフルーツ香が、わっと出てくる。
今度はそれが終わると、とても清らかで静かな印象に変わる。
ロワールのシュールリーのような感じ。

【味わい】
やや残糖を強く感じる、中辛口くらいの辛さ。
アルコール度が高く、ボリューム感を感じる。
酸味も爽やかで強いが、アルコールのボリューム感に負けている。
舌の真ん中へんがすっぽり空くような味わい。
ほんのり苦味があり、後味に爽やかさを出している。

【判定】
外観からは甲州。時点でソアーヴェ。
香りの第一印象は日本酒なので、甲州。
でもグラスを回すと、フルーティさが出て、ちょっとボルドー?みたいな印象がよぎる。
でも最終的には、ミュスカデくらいの印象になって、やっぱり甲州。
味わいも、なんだかとてもがんばっているけど、力みすぎ、みたいな感じがやっぱり甲州。
最初から最後まで甲州。

ファイナルアンサーで、甲州
で、 ブーーー

えーーー!!!ソアーヴェ???

【総評】
パスクア レ・コレッツィオーニ ソアーヴェ 2008
PASQUA Le Collezioni SOAVE 2008

イタリア:ヴェネト州:ソアーヴェDOC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ガルガーネガ80%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ20%

リカーランドトップで、940円で購入。

日本酒っぽい香りのするソアーヴェ?

なんだか・・・
とっても出来の悪い感じを受けてしまいます。
とても人工的な印象で、ナチュラル感がない。
飲めば飲むほどジュースっぽい印象になる。

完全にグローバル低価格ワインの造りで、ほんとにこれで「ソアーヴェ」って言っていいの?
って逆に心配してしまいますね。

飲めば飲むほど、いろいろな食べ物に合わせるほど、ワインが進まなくなります。
これを堂々と売っている小売店もどうなのよ、と八つ当たりしたくなる感じ。
週末にこのワインは、ちょっと悲しいかも。

このパスクアのソアーヴェって、生産年違いで、3回飲んだ事がありますね。

1回目は異常に強い樽香で、二度と買うまいと思ったパターン。
2回目は、クリーミーなシャルドネのような味わいで、割と好印象。
で、今回3回目ですが、なんか新世界の普及価格帯ワインを飲んでいるような印象。

とはいえ!
このワイン1本飲むのが厳しいな~、と思っていたら、カミさんと二人で、1本軽く空いてしまいました。

飲みやすい事は間違いないですね。
ジュースっぽいし。
ただ、このワインを飲んでソアーヴェと分かる人は相当少ないのではないでしょうか。

2009/07/09

SUNTORY おいしいテーブルワイン NV

SUNTORY おいしいテーブルワイン NV
SUNTORY OISHII TABLE WINE NV

SUNTORY おいしいテーブルワイン NV
日本:輸入ぶどう果汁・輸入ワイン使用
アルコール度:10.5%
ぶどう品種:不明

デイリーヤマザキで、425円で購入。

【外観】
やや淡いレモンイエロー。
気泡が多く見られる。
輝きはわりと強い。
粘性は弱くさらっとしている。

【香り】
アルコールのエステル香。
クリームのような香り。
バナナやパイナップルのような果実香。
ナッツクッキーのような香ばしい焦げ臭?
何となく、人工的なデザートのような印象。

【味わい】
甘い、優しい口当たり。
ライトボディ。
割としっかりとした酸味。
ややエグミがあり、後味が悪い。
アルコール度は低そうだが、印象が強い。

【総評】
甘いワインでした。
優しい甘さなので、そんなに嫌味はありません。
全体の印象はこの価格帯のテーブルワイン相当のまとまり。

とても軽くてほんのり甘いので、ぐいぐい飲めるタイプ。

日本のワインの新酒をちょっとイメージさせますが、あまりクリーンさはありません。
濃縮果汁を発酵させてる印象とか、果汁をワインに混ぜている印象とか、カクテルっぽい味わいです。

今日はちょっと美味しいパンを買ってあるのですが、合わせるとより人工的な感じが強くなって、いまいち。

かといって、インスタントのクノールのカップスープも、ちょっと反発する感じで合わない。

スーパーのお惣菜のチキンナゲットは悪いところでマッチする・・・みたいな。
ダークサイドで意気投合って感じ?

このワイン、香りは悪く無いですね。

飲み進んでも嫌味が出てこないので、意外といいかも。

それにしても、大丸ピーコックの中にあるパン屋さんがいいんです。
150円くらいで美味しいパンが買えて、とってもお得な感じ。
コンビニで買うパンとはまったく違う食べ物です。(あたりまえか)

小麦の香りもいいし、食感もいいし、もっと早く知っていれば・・
コンビニのパスタよりも100倍、ワインとの相性がいいですね。

もっと美味しいワインと合わせたくなります。(本音)

でも、香りが高くて完成度が高いパン、って場合にはどんなワインが合うんでしょうね?

とまあ、パンの話はともかく、このワイン、なかなかしぶとい感じです。

いろいろな食事に合わせたり、飲み進んでも、それとなくグラスに手が伸びる。

最終的にワインの評価は、グラスに手が伸びるか、っていう点につきますね。

そういう点では、もろもろ雑な部分はあるにしても、憎めないヤツって感じです。
ジュース感覚でカジュアルに楽しみたい人にはちょうどいいかもしれませんね。

ただ個人的には、やっぱりこの甘さがな~・・・・

500円弱という価格はとても魅力ですが、次に買うかは微妙かも・・・

2009/07/05

プリマテッラ プリミティーヴォ プーリア 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)テンプラニーヨ、ガルナーチャ、マスエロ(スペイン:リオハDOC:06)\1340
(2)ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
(3)メルロー、カベルネ・フラン(フランス:ボルドー地方:ピュイスガン・サンテミリオンAC:06)\1150
(4)プリミティーヴォ(伊:プーリア州:IGT:07)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

プリマテッラ プリミティーヴォ プーリア 2007
【外観】
黒味がかった、濃い色調の、ガーネット。
フチだけ赤味が強く、全体は黒っぽい、濃い外観。
透明感はほとんど無く、底は見えない。
ディスクは薄いが、粘性はやや強い。

【香り】
濃縮感のある果実香。
焦げ臭。
タバコ。
スパイス。
グラスを回すとヴェジェタルな印象。
樹脂を感じさせるスパイス香。

【味わい】
まろやかで、やや軽さのある飲み口。
セックで、残糖はわずか。
ただアルコールの影響での甘さがある。
フルーティさが口に広がる。
ボディは軽めだが、アルコールは強い印象。
酸味は柔らかいがしっかりとしている。
タンニンは細かいが、飲み終わった後で舌の表面が乾く感じ。

【判定】
とても濃い外観なので、ガメイは消える。

香りの印象は最初はシラーで、あとからカベルネ・ソーヴィニヨン。
ただ飲んだときのボディが軽く、やや力の無い品種を思わせる。

メルローはフルーティだけどボリューム感が出る事が多いので、ちょっと違うかも。

全体的にはニューワールドの印象なので、イタリアのプリミティーヴォが一番怪しい。
ラベルのイラストが可愛いシリーズで、モダンなタイプのワインを作っているメーカー。

でも、この香りの強さやアルコール度が、ひょっとするとモダンなタイプのボルドーって感じもある・・・
ちょっと悩みどころ。

と、あれこれ悩んでいるうちに、独特の酸味が出てきた。
この香りと飲み口の何とも特徴的な酸味はイタリアのものに違いない。

ファイナルアンサーで、プリミティーヴォ
で、ピンポン

何となくですが、イタリアワインって特徴的な酸味がありますよね。

【総評】
プリマテッラ プリミティーヴォ プーリア 2007
PRIMATERRA PRIMITIVO PUGLIA 2007

イタリア:プーリア州:プーリアIGT
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:プリミティーヴォ

リカーランドトップで、980円で購入。

ニューワールドタイプの、凝縮感とフルーティさのあるイタリアワイン。
凝縮感がありながらも、やや軽さを感じる飲み口です。

ちょっと温度が低い方がフルーティで飲みやすいので、夏場はちょっと冷やすと美味しく飲めそうですね。

香りの印象はやや濃縮感のある、重い印象なんですが、飲み口は軽めでフルーティです。

以前飲んだプリミティーヴォはサンジョヴェーゼの印象だったのですが、今回はシラーやメルローのようなグローバル品種が近い感じでしょうか。

ただ、ちょっと時間を置くと出てくる、独特な酸味はサンジョヴェーゼをイメージさせます。

飲み物としては良くまとまっていると思います。
ラベルも可愛いイラストなので、お土産で持っていくにはいいワインかも。

ただ、このワインシリーズを何本か持って行くのであれば、赤と白のタイプを分けた方がいいですね。
同じ赤だと、あまり違いが無いかも・・・

それからこのワイン、料理に合わせるのはちょっと難しそうです。

アルコール度が強くてフルーティなので、焼肉・バーベキューのような、脂っこくて何か飲み物が欲しい、といった料理じゃないと合わない感じ。

たとえばチョリソーとか、辛いおつまみとか結構いけそうなイメージです。

まあ逆に言うと、食事が無くても美味しく飲めるタイプでしょうか。

我が家的にはあまり好みのタイプではありませんが、品質は良いと思います。

ソムリエの恥辱:ベージュ アラン・デュカス東京 石田 博氏による、フォローアップセミナーより

ワインアドバイザー・ワインエキスパートフォローアップセミナー
2009年6月27日(土)
講師:ベージュ アラン・デュカス東京 石田 博氏
セミナー概要

前回に引き続き、料理とワインのハーモニーの話。

ソムリエは、ワインで主張して、ワインで認められたいので、どうしても料理に負けない、がっぷり四つのワインを合わせたくなる。
でもそこを自制して、どこまで料理を中心に考えられるか、これがとても重要、という話がありました。

ワインの方が下に入ような軽いタイプの方が、料理を引立たせるという事ですね。

でも実は、お客さんに「このワイン軽いね。」って言われるのは、ソムリエにとって最大の恥辱だそうです。

そのぎりぎりの線で、料理を活かすワインを選ぶ、それが本当のプロなんでしょうね。

レストランで選んでもらったワインが、最初軽いと感じても、食事の最後にはちょうど良くなるという事もよくある話。

「このワイン、軽いね。」という発言には、みなさん気をつけましょう。

2009/07/04

ラドワ 2002 ドメーヌ・ガストン・エ・ピエール・ラヴォー

ラドワ 2002 ドメーヌ・ガストン・エ・ピエール・ラヴォー
Ladoix 2002 DOMAINE GASTON & PIERRE RAVAUT

ラドワ 2002 ドメーヌ・ガストン・エ・ピエール・ラヴォー
仏:ブルゴーニュ地方:コート・ド・ボーヌ地区:ラドワ・セリニー村:ラドワAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

町田の蔵家さんで、2980円で購入。

【外観】
ややオレンジがかっている、明るいルビー色。
底までハッキリ見える透明感。
色合いはやや落ち着いていてわずかにオレンジっぽさがある。
粘性はやや高く、脚が多く現れ、少し長く残る。

【香り】
ベリー系の果実香。
香りは強く、華やか。
7年前のワインだが、フレッシュな印象も強い。
ただ、グラスを回すと、だんだん熟成感が強くなる。
ドライフラワーや、ドライフルーツの印象。
鉄っぽさやなめし革のような印象。

【味わい】
軽く、すっきり、スムーズな飲み口。
とても上品で、キレイな印象。。
アルコール度も低く抑えられていて、バランスが良い。
酸味もしっかりしていて、後味はジューシー。
タンニンは繊細で、滑らか。
余韻は細く長い。

【総評】
熟成感のあるブルゴーニュはなんて美味しいんでしょう、ってしみじみ思えるワイン。
軽いボディですが、とても素晴らしいバランス。

価格のレベル感は、4000円~くらいの印象があります。
ちょっと特別な日のワインとしても充分なクオリティ。
香りは厚みがあって、華やか。
飲み口はフレッシュでありながら、優しく柔らかい飲み口。

ただ、ワイン自体の力はそれほど強くありません。
グラスに入れて時間を置くと、ちょっと酸味が強くなってスカスカになりそう。
残りが少なくなると香りもそれなりに弱くなってくるので、ボディの強さは価格なりって感じでしょうか。

とはいっても、やっぱりいいワインです。

ブルゴーニュらしい、繊細さと深みがありながら、とても口当たりがいいですね。

7年経っているワインなのに、フレッシュなフルーティさもあります。
適度な熟成感と相まって、実に味わい深い。

久しぶりにいいワイン飲んだ、って感じ。
最近安いワインばっかりだったからね~。

2000円台でも、いいワインはありますね。


http://www.rakuten.co.jp/wineuki/452051/452062/550741/810080/#847443

※サイトより引用
1920年にガストンが会社(ドメーヌ)として創業し、彼の類稀な才能により、1936年に行われたパリでのコンクールにて既に金賞を受賞しています。
また、ピエールは、特にラドワというどちらかというとマイナーなアペラシオンの地位向上に努めました。現在では、世界中のワイン愛好家が直接買い付けにくるほどです。

ビニェードス・エラスリス・オバリエ パヌール シャルドネ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(2)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー地方:D.O.セントラル・ヴァレー:08)\647(6本セット3880円)
(3)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\580

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ビニェードス・エラスリス・オバリエ パヌール シャルドネ 2008
【外観】
ややグレーがかった、明るいイエロー。
輝きは少なく、落ち着いた印象。
ディスクは薄く、粘性は弱い。

【香り】
洋ナシのような、やや熟した印象のある果実香。
オレンジのような香りや、ちょっとバナナっぽい印象もある。
チーズのような発酵香。
グラスを回すとグリーン系のハーブ香。
クリーミーな印象もある。

【味わい】
スッキリした、シャープな飲み口。
セックながら、わずかに残糖を感じる。
やや舌にピリピリした感触があり、炭酸をふくんでいるような印象。
酸味はしっかりしていて、やや苦味もある。
アルコール度は以外と強そう。

【判定】
おとなしい外観からは、スペインのヴィノ・デ・メサ。
香りはフルーツ主体で、やや厚め。
ここでシャルドネも候補になる。
飲み口はすっきりシャープ。
スペインは中辛口なので、これは違うかも。
そうなると、チリのシャルドネ。
香りの印象はシャルドネっぽい。
全体のバランスはニューワールドなので、これはチリかな。

ファイナルアンサーで、チリのシャルドネ
で、ピンポン

スッキリ系のニューワールドシャルドネです。

【総評】
ビニェードス・エラスリス・オバリエ パヌール シャルドネ 2008
Vinedos Errazuriz Ovalle S.A. Panul Chardonnay 2008

チリ:セントラル・ヴァレー地方:D.O.セントラル・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

ワインの店ちどり屋の通販で、6本セット3,880円、1本あたり647円で購入。

チリのシャルドネなので、クリーミーでバター香たっぷりのタイプかと思っていたら、すっきり爽やか系のシャルドネでした。

いいバランスでまとまっていて、とても良いと思います。
まだ若いせいか、炭酸の印象がとても強く、それもまた爽やかさを出しています。
辺に主張しているようなところや、無理やり樽の香りをつけたような不自然な感じはなく、飲みやすく、コストパフォーマンスの高いシャルドネですね。

後味の苦味が効いていて、グループフルーツのような爽やかさです。

800円くらいまでならお買い得な感じ。
1000円くらいでもおかしくないかな。

やや単調な印象があるので、飲み進むとちょっと飽きてきますが、食事やおつまみを合わせると、印象が変わってまた美味しくなります。

フルーティさが強いので、食事に合わせるというよりは、おつまみ系の方が合いそうですね。
ガーリックトーストとかキューブチーズくらいでいい感じ。

カジュアルで気軽に飲めるコストパフォーマンスの高いワインではないでしょうか。

赤・白・ロゼが揃って驚愕価格の6本セット登場!!毎日飲める♪この驚愕価格!!超お値打ち6本セット 3,880円

2009/07/03

プリマテッラ シラー 2007(ブラインドテイスティング:外す

(1)ガメイ70%、ピノ・ノワール30%(フランス:ブルゴーニュ:ブルゴーニュ・グラン・オルディネールAC:00)\1200
(2)メルロー、カベルネ・フラン(フランス:ボルドー地方:ピュイスガン・サンテミリオンAC:06)\1150
(3)プリミティーヴォ(伊:プーリア州:IGT:07)\980
(4)シラー(伊:シチリア州:シチリアIGT:07)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

プリマテッラ シラー 2007
【外観】
やや黒っぽい紫の、濃い色調の、ガーネット。
とても濃い外観。
透明感はほとんどなく、フチぎりぎりまで濃い。
ディスクは薄く、粘性は弱い。
小さな気泡が少し見られる。

【香り】
濃厚な果実香。
ジャムのような印象。
焦げ系の香りと、スパイス。
ややヴェジェタルな印象もあり。
グラスを回すと野性的な動物香。
腐葉土のような印象。

【味わい】
まろやかな口当たり。
セックながら、残糖をわずかに感じ、ほんのり甘い印象。
フルボディでアルコール度も強い。
酸味はしっかりとしていて、タンニンは細かい。
飲み終わったあとに舌がやや乾く印象。
余韻は少し続く。

【判定】
かなり濃い外観なので、ガメイとカベルネ・フランは消える。
プリミティーヴォか、シラー。
両方同じワインメーカー。

香りの印象は濃厚でスパイシーなシラー。
少しヴェジェタルな感じがカベルネ・ソーヴィニヨンっぽくもある。
シラーはイメージが沸くが、プリミティーヴォはいまいち記憶にないな。

と、よく考えると、これはグローバルタイプの最近のボルドーかも・・

香りの印象はシラーじゃないみたいだな、これは。
ユーカリオイルのような樹脂系の揮発香が特徴的。
何か前に飲んだような・・・

この飲み終わったときのタンニンの感じはメルローっぽい。
フルーティさの感じもメルローかな。
時間と共にボルドーっぽさが出てきた感じ。
これは、もうボルドーだろ。

ファイナルアンサーで、メルロー、カベルネ・フラン
で、ブー

が~~ん・・・イタリアのシラーでした・・・

【総評】
プリマテッラ シラー 2007
PRIMATERRA SYRAH 2007

イタリア:シチリア州:シチリアIGT
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー

リカーランドトップで、980円で購入。

まず品種を完全に外している事が問題ですね。

シラーでも、ニューワールドの傾向じゃなくて、ローヌな感じです。
ローヌのシラーはよく、カベルネ・ソーヴィニヨンと間違えるんですよね。

でも、スパイス香を手がかりにシラーって答えると、メルローだったりすることも結構あって、難しいポイントです。

ネタバレしてみると、完全にシラーですね。
シラー以外、無いだろ、って感じ。

シラーと分かったとたんに感じるシラーらしい要素は、個人的には、動物香を伴ったスパイス、でしょうか。
ブラインドのときに感じたユーカリオイルのような印象もシラーのスパイス香かもしれません。

それにしても面白いことに、ブラインドの時の感じ方と、品種が分かってからの感じ方は全然違いますね。
同じ香りなんだけど、見る角度がガラっと変わります。

とまあ、外した反省はともかく、これは美味しいワインです。

ちょっと温度が高いかなと思って、少し冷やしてみたんですが、温度が下がるとやや渋みを強く感じます。
やや単調な印象にもなるので、あまり冷やさない方が美味しく飲めそうです。

今日の晩御飯の一品目、舞茸とほうれん草と卵の炒め物に合わせてみました。

ほうれん草のヴェジェタルな印象と舞茸の土っぽさの構成がこのワインによく合います。

カジュアルなレベルもよく合っていて、シラーなのに野菜に合うんですよね。
野菜のソテーに赤ワインって、結構いいかもしれません。
いろいろ試してみたくなりました。

我が家の定番、節約メニュー、おからのから揚げに合わせてみたら・・・
まあ、どうでもいい感じになっちゃいます。
ただ、このワインがカジュアルなので、許せる範囲ですね。

懐の広そうなワインです。
シラーですが、家庭料理に合わせるにはなかなかいいバランス。

パスタを茹でて、レトルトのアラビアータに合わせてみると、やや微妙。
でも、乾燥バジルを少し加えると、ぐっと相性がよくなります。

やっぱりちょっとグリーン系スパイスの印象があるんですね、このワイン。

そのまま飲んでも美味しいし、家庭料理にも合うし。

まあ気になるのは、若干アルコール度が強いところでしょうか。
今どきの赤ワインは大体アルコール度が高いので、これはしょうがないのかもしれませんが。

トータルでは、コストパフォーマンスも高く、おすすめだと思います。

メルシャン ミラージュ(白)NV

メルシャン ミラージュ(白)NV
Mercian Mirage Vin Blanc NV

メルシャン ミラージュ(白)NV
日本:輸入ぶどう果汁・輸入ワイン使用
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

セブンイレブンで、385円で購入。

【外観】
ほぼ無色に近い、ほんのりとした黄色。
意外とツヤっぽい。
ほんのりとした色味だが、ややベージュがかっている。
粘性は弱い。

【香り】
アルコールのエステル香。
ペトロール香?石油系の香り。
やや糞尿系の悪臭要素。
悪臭系の要素に、柑橘系の香りが見え隠れ。

【味わい】
ライトな飲み口。
酸味はやや頼りない。
アルコールのとげとげしさが少し。
フレッシュジュースが混ざっているような印象。
飲み口はどんよりしていて、後味も曖昧。

【総評】
とにかく香りが最悪。
ちょっと鼻をつまんで飲むような感じ。
まあ、安いワインに文句は言えないのですが、やや閉口。

冷やすと気にならないかな。
ちょっと冷やしてみます。

今日は、コンビニのパスタ。
香草チキンとトマトの冷たいバジルパスタ。
ちょっと美味しそうですね。

バジルソースをパスタにあえて、さらにドレッシングをかけて食べるのですが、かなり酸っぱい。
ワインが酸味を中和する役目に回ります。
そんなのあり?って感じで、完全に役目が逆転した印象です。

ただローストしたチキンには良く合いますね。

なんだかこのワイン、マイペースで、自分の世界で満足してるというか・・・自然体な感じというか、妙に許せるワインです。

このパスタとの逆転した関係も、すぐになれてしまいました。

冷やすと香りが気にならなくなりますが、ちょっと甘い、単調な感じになります。
でも自然体な雰囲気は変わらないので、飲みやすいのですが・・・
やっぱり少し温まってくると、臭い!

このワイン臭いぞ!
ちょっと香水つけたオジサンみたいな匂い。

以前飲んだときは感じなかったのですが、ロットなんでしょうか?

ひょっとしたら???ですが、この酸味の強いバジルのドレッシングが悪さしてるのか??
でも、パスタを食べる前から臭かったので、多分違うな。

まあ、酔っ払えば分からないレベルでしょうか。
コンビニ(セブンイレブン)で、フルボトル385円で買えるワインは貴重なので、温かい目で見守りましょう。

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