洋菓子屋さんではイチゴフェア、スーパーでも季節限定のイチゴ商品がたくさん出てきました。
フルーティアロマの項目の一つに、「イチゴ」がありますが、香りのサンプルなんかに頼らなくても誰もが知っている、親しみのある香りですね。
軽くて若いフレッシュな赤ワインに感じられる事が多く、ガメイ、ピノ・ノワール、グルナッシュなどの品種によく現れるようです。
アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色(富永敬俊 著)にはイチゴの香りについて以下のような説明があります。
ストロベリーはそれが香るとき、時としてイチゴキャンディー様の香りを呈することが多く、確かに良い香りですが、ワイン全体の香りから見ると少し品位が下がります。
多くの場合、若いワインに集中して見られる傾向があります。
しかしカテゴリーは同じでも、野イチゴはより上品な香りとして扱われ、これはやや熟成しているワインにも見いだされます。
イチゴと野イチゴの違いは私もはっきりとは分かりませんが、キャンディっぽい若々しいものが「イチゴ」、やや土っぽさがあったり熟成感を伴うものが「野イチゴ」じゃないでしょうか。
ちなみに、ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート呼称資格 認定試験の二次試験では「イチゴ」の項目が選ばれた事はほとんどありません。
第19回~第22回の回答例の中では、第21回のソムリエ認定試験に出た、ブルゴーニュ ピノ・ノワール2002、が一度だけ選ばれていますね。
よほど若々しい印象がなければ入れない方が無難な項目、という事でしょうか。
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アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色
グラスの中で出合った香りを的確に表現するためのテイスティング用語を厳選し、7つの香りの原色をを配したパレット上に展開。香りを聴く、香りを描く、香りに尋ねる…。ワインの香りの国を旅する人へのガイドブック。
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