2009/01/16

神の雫<第一話>遠峰 一青はいかにしてシャトー・ムートン・ロートシルト1990年を当てたのか

神の雫、ドラマが始まりましたね~。

なかなかいい雰囲気を出しているので楽しみですね。
毎回チェックしたいと思ってます。
神の雫 第一話
その神の雫第一話で、田辺誠一がシャトー・ムートン・ロートシルトの1990年をピタリと当てるところがありました。

「ないない、そんなにピッタリ当てられないよ~。」

というのが素直な感想ですが、面白そうなので私なりにそのロジックを推理してみました。

まず、ワインの選択範囲は、あるレベル以上に絞られます。
20億円のワインコレクションがある人が、最後に飲むワインですからねぇ。

メルシャンビストロなんてのはまずありません。
もしそうだったら彼は分からなかったでしょう、多分。

ワインのブラインドテイスティングは、味覚や嗅覚の鋭さより、ワインの知識がいかにあるかが重要、と言われてますね。
小物や、事前の情報収集なども重要な要素です。

まず、ワイングラスがボルドータイプのような感じ。
大きさからするとシャルドネくらいかもしれませんが、いわゆるテイスティング用の規格グラスでは無いので、重要な要素として捉えた方が良いかも。

地域としては、ブルゴーニュ、ボルドーのグランクリュ、ひょっとしてイタリアのスーパータスカン?くらいまで絞るでしょうか。
もし生前に、フランスものを中心に飲んでいたとすると、ブルゴーニュか、ボルドーとなるでしょう。

ブルゴーニュかボルドーは外観でほぼ分かるので、まず外観でボルドーへ絞り込みます。
そうなるといわゆる8大ボルドーになりますね。

メドックとグラーブの、グランクリュ1級の5銘柄。
サンテミリオンであれば、シャトー・オーゾンヌとシャトー・シュヴァル・ブラン。
ポムロールならシャトー ペトリュース。
が、候補になるでしょうか。

香りを嗅いだ段階で、カベルネ・ソーヴィニヨンが主要品種である事は分かれば、メドックとグラーヴの5つに絞れます。
また、芳醇な印象が強ければ、繊細なオー・ブリオンを外し、4つに絞り込む事も考えられます。

さらに生前、神咲 豊多香と親交があったのであれば、これらボルドーの1級シャトーに対する好みも聞いているかもしれません。
それによって最後に飲むワインを推理することも出来たかもしれませんね。

もちろん、一流の評論家になると4つの1級シャトーの特徴をつかんでいた事も十分に考えられます。
そこまで絞り込まれたらムートンまでたどり着くのは容易かもしれません。

そこからビンテージの推測ですが、これも当たり年に絞っていきます。

10~20年程度の熟成感を感じたら、そのくらいのボルドー左岸の当たり年をチョイスします。

グレートヴィンテージと言われる、86年、89年、90年、95年、の4つくらいでしょうか。

ちょうど飲み頃になっていて、そろそろ開けたいのが、89、90くらい?
さらに89よりは90の方が評判も高いので、どうせ開けるなら、90年!

ムートンの1990年のラベルの画家はフランシスコ・ベーコンですが、神咲 豊多香がこの画家の話題に触れていたら、もう間違いないって感じになるでしょう。

ファイナルアンサーで、シャトー・ムートン・ロートシルト1990年!!


かなり荒っぽい推理なので大目に見てください。

でもそんな推理をしながら観ると、ドラマも一層楽しめるかもしれませんね。

シャトー・ムートン・ロートシルト 1990年 41,000円

シャトー・ムートン・ロートシルト 1990年 48,090円

シャトー・ムートン・ロートシルト 1990年 70,350 円

なかなか良いお値段ですが、以前に比べるとちょっと落ち着いてきてますかね・・・

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