2011/09/29

カルメン 白 NV

カルメン 白 NV
カルメン 白 NV
PALACIO DEL CARMEN BLANCO NV

スペイン:VDT格付け
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

肉のハナマサで、398円で購入。

【外観】
ややベージュっぽさを感じる、中庸なイエロー。
色調はシンプルで、ほんのりベージュ。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
オレンジのような爽やかな果実香。
グラスを回すとグリーン香が強くなる。
ややケミカル。
白い花。
香りは弱めで、ややちぐはく感がある。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
柔らかい飲み口だが、強い辛さがある。
酸味は穏やかそうで、キツめ。
口のなかにちょっとワックスのような印象が残る。
アルコール度はそれほど高くないが、強めに感じる。
ボディは弱々しく、バランスは悪い。
余韻は短い。

【総評】
ちょっと青臭いケミカル香。
どんよりした飲み口。
口に残るワックス感。
最初の印象は、とっても良くありません。

ただ、まずくはないんですよね。

スペインの場末の酒場で飲まれているような、慣れれば美味い、みたいな世界を感じます。

軽いので温度低めが美味しそうですね。

ちょっと冷蔵庫で冷やしてみると、マイナス要素が隠れて、スーっと飲みやすくなりますね。
でも、魅力もちょっと減るかも。

悪臭要素なども、魅力の一要素になるので、ただ無くせばいいいって訳じゃないですよね。
個人的にはあまり冷えすぎて無い方が面白みがあって好きかも。

食事に合わせると、ワインが軽すぎて完全に消えてしまうのですが、邪魔しないという点では合格。
スモーク味のストリングチーズに合わせると、フワッとフルーツ感が広がっていい感じ。

グラスが空になると、スモークチップのような香りが残って、ちょっと人工的な印象があります。
しかも妙に生っぽいスモーク香です。

飲み進むと、このスモーク臭がだんだん気になってきました。

明らかなスモークチップ香では無いのですが、生木っぽいチップ香があります。
これは品種由来なのだろうか?

まあ、398円としては十分なワインだと思います。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/09/28

アモーレ・ミーオ・ビアンコ NV(ブラインドテイスティング:外す)

アモーレ・ミーオ・ビアンコ NV
(1)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(2)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(3)ロウペイロ、フェルナン・ピエス、アリント(ポルトガル:DOCアレンテージョ:NV)\680 (6本セット@902円で購入)
(4)トレッビアーノ、ガルガーネガ、、ピノ・ブラン(イタリア:ロンバルディア州:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ:NV)\670

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ほとんど無色に近い、淡いレモンイエロー。
ほんのりグリーンがかっているが、濃い日本酒くらいの色調。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
モモのような甘いフルーツ香。
ウリのような野菜感。
酵母の印象。
グラスを回すと、ほとんど酵母の印象になる。
酒まんじゅうみたい。
酵母の印象が落ち着いたら、洋ナシやちょっと青っぽい果実の印象が強くなる。
香りは弱めで、カジュアル。

【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
ライトボディ。
軽くフルーティなアタック。
酸味は弱く、頼りない。
アルコールの印象がやや浮いている。
後味は水っぽく、のどにからむエグ味が残る。
独特の苦みがあり、最後の最後に、全体の印象を整えている。
余韻は少し続く。

【判定】
ほとんどグレーの色調からは、リースリングやイタリア。
ポルトガルは全然分からない。

香りは果実香中心で、カジュアルで、ちょっとお菓子っぽい感じ。
イタリアワインによくあるタイプ。
ただやたら酵母の印象が強かったのが気になる。

飲み口はライトで、水っぽく、かなり低価格な印象。
500円したら高い感じ?

イタリアかポルトガルの低価格ワインが候補になるが、何とも判定がつかない。

とても個性的な、フルーツと、瓜やきゅうりなどの野菜との中間くらいの感じ。
ただそれなりに気品とプライドを感じる。
いかにも地元品種って感じ。

なんだか、とっても個性的なので、ここはポルトガルにしておくか。

ファイナルアンサーで、ロウペイロ、フェルナン・ピエス、アリント
で、ブー

やっぱ、イタリアでした。

【総評】
アモーレ・ミーオ・ビアンコ NV
Amore Mio Bianco NV

イタリア:ロンバルディア州:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ
アルコール度:12%
ブドウ品種:トレッビアーノ、ガルガーネガ、、ピノ・ブラン

ジュピターで、670円で購入。

軽くて水のようにスイスイのめるワインですね。
微かにフルーツの味わいのついたミネラルウォーターみたい?

ワインとしてじっくり味わうと、アラだらけですが、何も考えずに飲むとそれなりの美味しさを持ってます。

というか、これ好きな人、多いのではないでしょうか。

特にお酒に弱い人とか、飲みやすいと思います。

トレッビアーノとガルガーネガはイタリアを代表する品種ですが、ピノ・ブランというとフランス?
これ、ピノ・ブランじゃなくて、ピノ・ビアンコなんですね。

ピノ・ビアンコは、イタリア北部、トレンティーノ・アルト・アディジェなどで多く栽培されているようです。
安いワインにはあまり入ってない品種ですよね。

このワインの独特な味わいに、ピノ・ビアンコがどのくらい貢献してるか分かりませんが、ただ安いイタリアワインとはちょっと違うようです。

カミさんに価格感を聞いたら、480円。
安いスーパーだったら、398円で売ってるワインくらい、という厳しい評価。

でもワインだけだと美味しくないけど、食事が入ると、グレープフルーツみたいな苦みが活きてくる、そうです。

今日の晩御飯はエビ入りワンタン。
醤油ベースの中華風つけダレをかけて食べます。

これが、思いのほか良く合いました。
ワインが完全に後ろに回りますが、じんわりと効いてます。

ゆでたエビ入りワンタンをオリーブオイルにつけて合わせてみると、これはバッチリ合います。

味が強くなりすぎないのと、オリーブオイルがつなぎになって、エビ入りのパスタに合わせてるみたいかな感じ。

このワインとっても軽くて、「俺なんてダメなのさ。」って卑下しながら、実はしたたか、みたいなものを持ってます。
意外としぶとい感じ?

カミさんと飲んでてあっという間に1本無くなりそうです。

食事と合わせる楽しみもあって、なかなかいいですね。

もうちょっと安いといいのですが。
580円、くらいかな?
500円よりはちょっといい感じです。

■楽天ショップへのリンク

アモーレ・ミーオ・ビアンコ 税込 522 円 送料別

※サイトより引用
イタリアの人気生産者ソルド社からその名も“アモーレ・ミーオ”「私の愛」という名がつけられた、まさに“プロポーズ用?”人気ワインが限定入荷!
しかもイタリアらしいトレビアーノ種とガルガネーガ種、ピノ・ブラン種で造られたキリッとした辛口白ワイン!しかもスクリューキャップなので飲み残しをOK!
淡い黄金色。花や果実を思わせる香り、フレッシュで心地よい酸!
キレが良く、アフターに微かに甘味を感じる人気辛口白ワイン。
ソルド社は、1938年創業の由緒あるワイナリー。以来、3世代にわたる努力の末に現在の伝統ある技術と名声を受け継ぎ、イタリアワイン界で確固たる地位を築き上げています。

2011/09/26

なでしこワイン

まだまだブームが続いている、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」。

なでしこジャパンにちなんだワインについてまとめてみました。

■ヘンケル トロッケン・ドライ・セック NV

なでしこジャパン、勝利の美酒はヘンケルのゼクト
サッカーW杯の日本代表「なでしこジャパン」がドイツで優勝したとき、ドイツのスパークリングワイン「ヘンケル&カンパニー」の大容量ボトルで乾杯したそうです。



※楽天サイトより引用
ヘンケルのトロッケン・ドライ・セックは、辛口で成熟したゼクトで、フランスのシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ブラン・ド・ノワール、そしてソミュールのシュナンといったクラシックで上品なブドウ品種ワインをブレンドした独特のキュヴェから醸し出されるエレガントな個性を持っています。
グラスの中で長持ちする上品なパール、緑がかった反射光によって、柔らかで淡い黄色は生き生きとして表情豊かなニュアンスを醸し出します。味わいはとてもフレッシュで、口の中ではじける 泡がとても気持ちよく、心地よいフィニッシュが長引きます。
またトロピカルフルーツがおりなすブーケなど、すべてを上品なハーモニーで仕上げたヘンケルトロッケンはまろやかで申し分のないゼクトです。

■「なでしこ」の名前のついたアメリカワイン

シャトー・イガイ・タカハ ナデシコ・ベレッツィオ ネッビオーロ・ブレンド ホネア・ヴィンヤード / パルミナ



※楽天サイトより引用
シンボルにある「丸に違い鷹羽」と云う伝統的な日本の家紋が全てを物語ります。
このブランドは日本人の為に、日本人としての思いを込めて生まれた、生粋のカリフォルニアワインです。
「違い鷹羽」をローマ字で書きますと「CHIGAITAKAHA」。その区切りに、少しのユーモアを交えて「Ch.igai Takaha」としました。
「シャトー意外鷹羽」とご理解ください。
スティーブは赤ワイン用品種ではネッビオーロに高い可能性を見出しています。
当時まだリリースされていない、特別のキュベがあり、サンジョベーゼとブレンドをしてテイティングをしてみると、優しさを持つ女性に似たしなやかな印象だったので、サムライに対抗して「ナデシコ」と名づけました。
ベレッツィオはイタリア語でビューティとの意味なのです。
ちょっと気になるシャトーですよね。
「サムライ」という名前のついたシャルドネがラインアップされているようです。

■なでしこ農園

http://www7b.biglobe.ne.jp/~nadesikonouen/

※サイトより引用
私たちの農園は、山梨県笛吹市の古民家の敷地内で、垣根式栽培法により、山ぶどう系オリジナル品種(世界にただ一つ)日本固有の・・ “やまとなでしこ” を生産(栽培)しているぶどう畑(ヴィ二ヤード)です。
御坂山系から採取された日本古来の山ぶどう「行者の水」と世界三大品種「ピノ・ノワール」で交配されたオンリーワンな醸造用品種です。
いやー、やまとなでしこ、というブドウ品種でワインが造られているなんて、知らない人が多いのではないでしょうかね。
ソムリエ協会の教本にも書いてないし・・・
こういった機会なので、一度飲んでみたいですね。

■なでしこ焼酎


まあついでに、なでしこの名前のついた焼酎もご紹介しておきます。

なでしこジャパン、ロンドンでも頑張って欲しいですね!

2011/09/25

ワインエキスパート二次試験:過去の傾向から予測する、今年の出題ワイン

【注意】
これは2011年の記事です。
2012年の傾向はこちら
・ワインエキスパート二次試験 過去の出題品種まとめ

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ワインエキスパートの二次試験を受けるみなさん。
9月26日の本番に向けて、猛勉強中かと思います。

ワインをしっかり飲んで勉強するのも重要ですが、テストのテクニックとして、過去問題を知っておくのも重要ですね。

出題傾向ってのがありますので、私なりに予想してみたいと思います。
念のため言っておきますが、これはあくまで私の予想なので、個人の感想として参考にしてください。

■過去の出題ワイン ※平成16年以降 ワインエキスパートのみ

<平成16年:2004年>
・シャルドネ フランス 2000年
・カベルネ・ソーヴィニヨン アメリカ 2000年
・シラーズ オーストラリア 1998年
・ルビーポート ポルトガル

<平成17年:2005年>
・シャルドネ フランス 2001年
・リースリング ドイツ 2002年
・カベルネ・ソーヴィニヨン アメリカ 2001年
・コニャック フランス

<平成18年:2006年>
・シャルドネ フランス 2003年
・ピノ・ノワール アメリカ 2004年
・カベルネ・ソーヴィニヨン オーストラリア 2003年
・アルマニャック フランス

<平成19年:2007年>
・ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ) フランス 2005年
・シャルドネ 日本 2005年
・シラーズ オーストラリア 2002年
・チェリーヒーリング デンマーク 

<平成20年:2008年>
・シャルドネ フランス 2003年
・カベルネ・ソーヴィニヨン チリ 2005年
・リースリング ドイツ 2005年
・泡盛 日本

<平成21年:2009年>
・ソーヴィニヨン・ブラン フランス 2007年
・状態不良のため不採用
・サンジョヴェーゼ イタリア 2005年
・アルマニャック フランス

<平成22年:2010年>
・リースリング ドイツ
・シャルドネ 日本
・メルロー フランス
・アマレット イタリア

■いままでの出題傾向のまとめ

<シャルドネ:過去6回>
とにかく、ほぼ毎回シャルドネが出てます。
でも生産国はフランスから、日本などのニューワールドにシフトしてきています。
フランスが4回、日本が2回。
今年もシャルドネは出そうですが、生産国はニューワールドの可能性が高いかも。
特に日本のワインは注力してるので、要注意ですね。

<リースリング:過去3回>
白ワインでシャルドネの次に多いのはリースリング。
しかもすべてドイツ。
最近、ドイツワインを飲む機会が少ないかもしれませんが、ソムリエ協会的にはまだ重要品種です。
しっかり飲んでおきましょう。

<ソーヴィニヨン・ブラン:過去1回>
シャルドネに続いて重要なソーヴィニヨン・ブランは、意外にも過去1回しか出ていません。
青草香が分かりやすいからでしょうか。
生産国はフランスでした。

<ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ):過去1回>
ムロン・ド・ブルゴーニュはいままでに1回出ています。
ちょうどこの時は試験を受けたのですが、答案用紙にヒントがありました。
合わせる料理の選択肢に「白身魚のグリル・ナント風」というのがあったのですが、ナント風ってのは、ロワールのペイ・ナンテ地区の事ですね。
ペイ・ナンテがあるってことは、ミュスカデが出る?というのがヒントになって、甲州かミュスカデか迷ったあげくに、ミュスカデを選択して無事に正解。
解答用紙にも十分目を配りましょう。

<カベルネ・ソーヴィニヨン:過去4回>
赤で一番多いのはカベルネ・ソーヴィニヨン。
これが面白いのですが、すべてニューワールドなんですね。
アメリカ2回、オーストラリア1回、チリ1回です。

<シラーズ:過去2回>
赤ワインでカベルネ・ソーヴィニヨンに続いて多いのはシラーズです。
もちろん、すべてオーストラリア。
赤ワインはニューワールド比率がとても高いですね。

<ピノ・ノワール:過去1回>
ピノ・ノワールが意外と少ないんですよね。
すぐ分かってしまうからかも。
しかもアメリカです。

<サンジョヴェーゼ:過去1回>
サンジョヴェーゼが過去1度だけ出ているのですが、これはイレギュラーですね。
でも2年まえの2009年なので、この傾向が今回も無いとは限りません。

<メルロー:過去1回>
重要品種のメルローも過去出たのは1度だけ。
メルローって意外と分かりにくいので、出ると迷うかしれません。

■今年の出題ワインを考えてみると

傾向として、ソムリエやワインアドバイザーと比べて、ワインエキスパートはあまりひねった問題は出ないようです。
基本品種を抑えておけば大丈夫だと思います。

いままでにフランスの出なかった年は無いので、どれか一つはフランスでしょう。

ドイツは過去3回出ていますが、続けて出た事は無いので、今年は出ないのでは。(あくまで予想)

2007年以前はオーストラリアが良く出ていましたが、最近はまったく出てません。
ニューワールド枠を日本とチリに取られた感じになってますね。

気になるのがイタリア。
ここ2年続けて出ています。
※去年はアマレットというリキュール

それと、意外にも一度も出ていないがスペイン。
これは今年も出なさそうですね。

■まったく個人的な予想結果

予想は意外と難しいですね。
まったく、部外者の意見として、予想を載せておきます。

1)シャルドネ フランス
去年のシャルドネは日本だったので、今年はフランスに戻る?

2)甲州 日本
甲州はずっと出ると言われ続けていますね。
さすがに出ないかな~。

3)カベルネ・ソーヴィニヨン チリ
赤で一番出題回数が多いことと、最近のニューワールドでのチリの重要性を加味して選んでみました。

4)スコッチウィスキー
蒸留酒枠は、昨今のハイボールブームで、スコッチやバーボンのようなウィスキー系が出るような気がするのですが・・・

他に気になるのは、イタリアのネッビオーロ、スペインのテンプラニーリョ、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランあたりでしょうか。

すみません勝手に予想してしまいましたが、あまり参考になりませんね。
テイスティング技術をしっかり身につけて、二次試験の当日に備えてください。

みなさんの検討をお祈りしています。 ※\(* ̄▽ ̄*)/※

<9月26日>
速報で見ると全然違ったみたいですね。
ソムリエ協会から正式に発表があったらまた結果を掲載します。

<10月17日>
すみません!!!
今年から、ワインエキスパートは、口頭試問無しで、デギュスタシオン6種類だったんですね。

しかも選択肢も随分変わったみたい。
実際に試験を受けてないので、詳細は分かりませんが、<清澄度><輝き><色調>などの項目で選んでいくようです。
情報が入ったらまた掲載していきます。

ちなみに、今年のワインは以下のとおり。
1.シャルドネ 2009 アメリカ
2.リースリング 2008 フランス
3.シラーズ 2007 オーストラリア
4.テンプラニーリョ 2004 スペイン
5.ドライベルモット
6.ウォッカ

6種類のテイスティングは大変ですが、さらに項目も詳細になってて、みなさん苦労されたのでは。

■関連記事

イーエックスワイン 品種別ハーフセット 12本
ワインエキスパート二次試験 ブラインドテイスティングのコツ
ワインエキスパート二次試験用の資料(テイスティングシート)
Winaroma(ワイナロマ:香りのサンプル)

2011/09/24

シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2005年

シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2005年
シャトー・ラ・ジョンカード黒ラベル 2005年
Chateau La Joncarde Black Label 2005

フランス:ボルドー地方:AOCコート・ド・ブール
アルコール度:14%
ブドウ品種:メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン50%

MICHIGAMIワインで、3000円。

【外観】
若々しさのある、紫がかった、濃いガーネット。
色調はまだ若々しく、フチは鮮やかなバイオレット。
透明感は無く底はまったく見えない。
粘性は高く脚が長く残る。

【香り】
とりあえず、デキャンタージュしてみる。
コルクの香りはスミレのような華やかな香り。
デキャンタからグラスに移して最初は閉じている印象で香りも弱く、ケミカルな印象。
グラスを回すとアルコールの強い印象が上がってくる。
その後にスミレ。
グリーン香。
ヴェジェタルなピーマンのような感じ?
果実香はやや抑えられてて、少し火の入ったような印象。
最初の印象は、香りはそれほど強くなく、まだ深みを感じない。

【味わい】
残糖をやや多めに感じるセック。
ややザラッとしたタンニンを感じるアタック。
フルボディ。
アルコール度はとても強く感じる。
酸味は優しく穏やか。
タンニンはとても強く、舌全体がカラカラになる。
口に含んでそれほど膨らまず、軽い果実感と強い渋みが広がり、後味は乾く。
余韻は短い。

【総評】
最初の印象では香りは弱めな感じ。
濃厚で、フルーティさが強く、ちょっとニューワールド的な味わいです。

白ラベルがとても美味しかったので期待していたのですが、ちょっと期待ハズレ。
繊細さとか深みが無いんですよね。

香りにもちょっと青臭さがあって、グラスに少なくなったら香りも弱くなって、濃厚に造られた普通のワインって感じです。

今日の晩御飯は誕生日で焼肉。
このワイン、ほんのり甘みもあって、焼肉くらいでちょうどいい感じですね。
飲みやすい感じなので、ハンバーグとか、家庭料理には合わせやすいかもしれません。

時間と共に口当たりは良くなってきたのですが、やはり膨らみというか、深みが出てきません。

濃厚でフルーティなワインが好きな人には美味しいのではないでしょうか。
でも、コストパフォーマンスは良くないですね。

へたすると1500円~2000円くらいの印象です。

香りもとげとげしくて、ちょっとケミカルなんですよね。。

う~ん、なんでしょうか?香りが決定的に良くないんだけど・・・ひょっとして、これブショネ?
グラスを回すと他の香りに消されるのですが、グラスを置いておいて、回さずに嗅ぐとちょっと微妙にカビっぽい香りがあるような・・・

コンディションの問題なのかもしれませんね。
次の日も飲んでみよう。

・・・で、次の日。
全体の印象はあまり変わらず、ちょっと穏やかで飲みやすくなりました。
優しいフルーツ感があります。

で、なんだかやっぱり青臭い気になる香りが・・
単純にカベルネ・ソーヴィニヨンの香り、と片付けられないような印象があるので、やっぱ、コンディションに問題があったのかな?

次は赤ラベルを試してみる予定なので、そこで何か分かるかもですね。

B&G サンセール 2006(ブラインドテイスティング:外す)

B&G サンセール 2006
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(4)アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ(ポルトガル:ミーニョ地方:DOCヴィーニョ・ヴェルデ:09)\1080くらい (6本セット@902円で購入)
(5)シャルドネ(アメリカ:カリフォルニア州:10)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ほんのりグリーンがかった、中庸なイエロー。
輝きは強く、金属質で、ギラギラした感じ。
色調は複雑で、ちょっとグレーっぽさもある。
フチはほぼ無色。
粘性は弱め。

【香り】
ミネラル。
石油香。
グラスを回しても、石油香が強く、他の要素があまり出てこない。
果実香はやや熟した印象?
ハーブ香も少し。

【味わい】
残糖を割と多めに感じる、中辛口?
ボディはやや頼りない。
酸味はちょっとダレた感じで、締りがない。
ほんのり、オレンジのようなモモのような果実感。
後味はキレイに消えて、心地よい果実味が残る。
余韻は少し続く。

【判定】
ギラギラと強い輝きがあるが、粘性は弱め。
複雑な色調なので、複数品種が混ざってる?

強い石油香があり、リースリングが候補。
ただちょっと不思議な感じ。

味わいは酸味が弱めで、とてもチャーミングが果実香がある。
リースリングのシャープな印象とは違う。

そうなると、ポルトガル?

ほんのり甘い感じや、独特な果実感が日頃飲まないタイプのような感じ。

ファイナルアンサーで、アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ
で、ブー

なんと、サンセール。

【総評】
B&G サンセール 2006
Barton & Guestier Sancerre 2006

フランス:ロワール地方:AOCサンセール
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、2680円で購入。

なんというか、ソーヴィニヨン・ブランらしくないというか、サンセールらしくない感じ。

カミさんに価格感を聞いたら、1680円。
2680円と伝えたら、そんなに高いんだ、でも美味しい、という感想です。

第一印象は、ちょっと軽い感じで、口当たりもサバサバしてて、安めな感じですが、飲み進むと良さがじわじわと出てきます。

強く感じたペトロール香は、スモーク香と青草香が混ざったせいかもしれません。

アントル・ドゥー・メールあたりのボルドーブランっぽい感じもありますね。

白ワインだけど香りが強く、特にミネラルの印象が特徴的。
価格なりの香りの強さを持ってます。

味わいはスッキリと飲みやすくてほんのり果実味と、キレイな後味があって、品質感を感じます。
特にこれと言って欠点は無いのですが、なんというか、ちょっと俗っぽさがある?

ロワールよりもボルドーっぽい感じなんですよね。
ボルドーが俗っぽいと言っているわけではありませんが、ロワールに期待する繊細さを感じないというか・・・

まあ、あれこれ文句ばかり言ってますが、一定の品質感を持った良いワインだと思います。

2011/09/22

マアジ モデッロ・デッレ・ヴェネツィエ 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

マアジ モデッロ・デッレ・ヴェネツィエ 2009
(1)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(2)カリニャン、グルナッシュ、シラー(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:AOPフィトゥー:08)\1280
(3)コルヴィーナ、ラボッソ(伊:ヴェネト州:IGTデッレ・ヴェネィエ:09)\980
(4)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若さのある、赤っぽいルージュ色の、やや濃いガーネット。
色調は黒に近いが、フチから5mmくらいは赤味の強いルージュ。
フチ2mmは無色透明。
深い透明感があり、底がぼんやりと見える。
粘性は弱め。

【香り】
黒い果実。
やや酸味の強さを感じる。
かすかな熟成感。
グラスを回すとケミカルな印象が出てくる。
少し刺すような刺激臭。
なめし革。
落ち着いてくるとドライフルーツのような印象。
香りはそれほど強くないが、やや刺激的。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ミディアムボディ。
まろやかでフルーティなアタック。
酸味は優しいが最後まで続く。
タンニンはやや強めで、舌全体が乾く感じ。
アルコールの印象も強め。
ふわっとしたマイルドな口当たりから、強い渋味が広がり、後味は酸味が残りジューシーさがある。
余韻は少し続く。

【判定】
若さはあるが、少しオレンジがさしてるような色調。
2007年や2008年が候補。

香りの印象も少し熟成感を感じるが、サンジョヴェーゼに良くある、紹興酒のような酸味を伴った熟成香のイメージがある。
やや刺激的な要素もあり、個性のある、ローカル品種をイメージさせる。

味わいは穏やかな口当たりと強めのタンニンが特徴。
やはり熟成感を感じて、何となく、イタリアっぽい。

ただ、カリニャン、グルナッシュあたりも怪しい。

それと残糖を多めに感じるところもポイント。
ボディは軽めで、1000円前後の印象。

フィトゥーか、デッレ・ヴェネィエ。

あらためて香りを嗅ぐと、とにかく個性的。
やや鶏小舎系の悪臭要素も感じられるが、イタリアのローカル品種によくある感じ。

飲んだあとのサバサバ感もイタリアっぽさがある。

ファイナルアンサーで、コルヴィーナ、ラボッソ
で、ピンポン

不思議な魅力を持っているワインです。

【総評】
マアジ モデッロ・デッレ・ヴェネツィエ 2009
MASI MODELLO DELLE VENEZIE 2009

イタリア:ヴェネト州:IGTデッレ・ヴェネィエ
アルコール度:12%
ブドウ品種:コルヴィーナ、ラボッソ

ダイエーで、980円で購入。

ほんのり甘みがあって、フルーティなんですが、ニューワールドタイプではなくて、しっかり伝統産地の深みを持っています。

個性的な香りと味わいなんだけど、スーっと飲めるスムーズさがありますね。
このクセと、飲みやすさのバランスが秀逸です。

今日の晩御飯は自家製餃子。

醤油をつけずに、そのまま食べると良く合います。
ワインがタレになる感じ。

さらに餃子をオリーブオイルにつけると、ハーブの印象が加わって、ワインとの相性がさらに上がりますね。

ワインがそれほど強くないって事もあるのですが、グラスが進んで、気がつくと結構飲んでます。

カミさんに価格感を聞いたら、980円で、ドンピシャ。
飲みやすいけど、軽くて、飲み進んでもあまり印象が変わらないのが安く感じたポイントらしいです。

このワインいいですね、オススメです。

2011/09/21

ヴァン・ド・ターブル 赤 ポール・キャロー NV

ヴァン・ド・ターブル 赤 ポール・キャロー NV
ヴァン・ド・ターブル 赤 ポール・キャロー NV
VIN ROUGE PAUL CARREAU NV

フランス:地理的表示なし
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

肉のハナマサで、498円で購入。

【外観】
少し落ち着いたルージュ色の、やや濃いルビー。
明るめで、黒っぽく、落ち着いた色調。
透明感があり、底がしっかり見える。
粘性は弱め。

【香り】
赤い果実。
フローラル。
グラスを回すと、ケミカルさのある動物香。
なめし革。
生の茎っぽいグリーン香。
かすかにタバコ。
香りは弱めで、ちょっとまとまりがない感じ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ライトボディ。
マイルドなフルーティさのあるアタック。
酸味は穏やかだが、最後までしっかり残る。
タンニンは軽く、ほとんど渋味を感じない。
アルコール度は低め。
マイルドで軽い飲み口なので、グイッと飲める感じ。
後味は微かに乾く。
余韻は短い。

【総評】
とっても軽い赤ですが、大人な感じ。
穏やかさがあって、包容力を感じます。

とにかく、酸味も渋味もアルコール度も抑え気味なので、グイグイ飲めてしまいます。

一人で1本飲んでも平気そう?

今日の晩御飯はコンビニの野菜カレー。
ついでにストリングチーズのスモークも買ってみました。

ワインが軽くて、ドライな味わいなので、合わせる食事の幅は多いですね。
ちょっとワインが負けてるくらいが、いいのですが、このワインは裏側に回っても、それになりにしゃんとしてます。

白ワインのような、口をさっぱりとしてくれる合い方ですね。

近くにあったチョコレートに合わせてみると、ワインが跡形もなくふっとんでしまいました。
でもまあ、それなりにいい感じの余韻がありますね。

ストリングチーズには、とても良く合いました。

ちょっと素っ気無さはありますが、デイリーワインとしては美味しいと思います。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/09/19

ミニミニワインアンケート:ボージョレ・ヌーボー予約する?

そろそろボージョレ・ヌーボーの予約が締切りに近づいていますね。
ワイン好きな人の中でも意見の分かれるボージョレ・ヌーボー、今年は予約するかどうか聞いてみました。

【質問】

ボージョレ・ヌーボー予約する?

【回答】

■■■■ 絶対予約しない 4 (44%)
□■■■ 予約するかも 3 (33%)
□□□■ 絶対予約する 1 (11%)
□□□■ 分からない 1 (11%)


予約しない派と、予約するかも派で、分かれましたね。
「絶対予約しない」という人の中には、ボージョレ・ヌーボーは飲まないぞ!っていう人と、店頭にあるものを買う、という人と別れてると思いますので、まあ、飲む人の方がやや多いって感じでしょうか。

去年のペットボトルヌーヴォーとか、激安ヌーヴォーが美味しくなかったので、今年は期待感が薄いのでは、という懸念がありますが、美味しいボージョレ・ヌーボーは美味しいですからね~。

円高だし、今年はきっと、美味しいヌーヴォーが安く飲めると期待してます。

チャカナ ソーヴィニヨン・ブラン 2010 (ブラインドテイスティング:当てる)

チャカナ ソーヴィニヨン・ブラン 2010
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(4)シャルドネ(アメリカ:カリフォルニア州:10)\980
(5)ソーヴィニヨン・ブラン(アルゼンチン:メンドーサ:10)\880

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
わずかにグリーンがかった、若々しい淡いレモンイエロー。
ほんのりイエローがさしている、グレーっぽい色調。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。
小さな気泡がグラスの内側に付着する。

【香り】
ミネラル。
青草香。
柑橘系。
グラスを回すと炭酸の印象が出てくる。
ややクリームのような印象があるが、基本的にはフレッシュな柑橘系の印象。
スモーキーさも少し。

【味わい】
残糖を多めに残すセック。
フルーティで、ほんのり甘いアタック。
アルコール度は強めで、やや浮いている。
酸味は強めで、ちょっと荒い感じ。
苦みがかなり強く、後味に残る。
ボディは細めで、力は弱い感じ。
余韻は少し続く。

【判定】
今回は、白ワインの基本品種が3つ。

外観は若々しく、淡いグリーンがかったレモンイエロー。
ソーヴィニヨン・ブランが候補。

香りはミネラルと青草香で、これもソーヴィニヨン・ブラン。
ただペトロール香のような印象も少しあって、リースリングがちょっと残る。

味わいは残糖を多めに残した、フルーティでほんのり甘い、ニューワールドタイプ。
さらにボディはやや弱め。

アルコールの印象が強く、やや浮き気味で、1000円を超えない価格のイメージ。

アルゼンチンのソーヴィニヨン・ブランが候補だが、ドイツのリースリングも再検討。

あらためて嗅ぐと、ペトロール香は無い。
アルコール度も高そう。
バランスもいまいちだし、ドイツっぽい無いので外す。

ファイナルアンサーで、アルゼンチンのソーヴィニヨン・ブラン
で、ピンポン

ソーヴィニヨン・ブランの特徴が良く出てるワインです。

【総評】
チャカナ ソーヴィニヨン・ブラン 2010
CHAKANA SAUVIGNON BLANC 2010

アルゼンチン:メンドーサ地方
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、880円で購入。

これはブラインドテイスティング試験だったら瞬殺で決まるタイプですね。
若々しさから、生産年は2010年、品種はソーヴィニヨン・ブラン、まではすぐに分かります。
生産国は、伝統産地ではなく、ニューワールドというところが分かれば、ほぼ正解なのではないでしょうか。

とてもフレッシュで、ほんのり甘みがあって、一口目は飲みやすいのですが、アルコールの重さと強い苦みがやや鈍調な後味を残します。

フレッシュさとフルーティさはとても素直な感じなので、後味の重さのギャップが大きいかも。

カミさんに価格感を聞いたら、880円でドンピシャ。
印象は悪くないみたいです。

今日の晩御飯は鶏の炊き込みご飯と、海老とかぼちゃの天ぷら。

鶏の炊き込みご飯はちょっとそぼろ風になってる甘い鶏肉に良く合いましたが、天ぷらと合わせるとちょっと甘さが気になります。

白ワインで、アルコール度13.5%はかなり高いほうですね。
飲み進むとだんだん重くなってきました。

力強さがあって、コストパフォーマンスは高いと思うのですが、何というか、頑張り過ぎてる感がいまいちバランスを崩してる感じなんですよね。

カミさんも、悪くないんだけど、ちょっと強いよね、という意見。

強めのワインが好きな人にはオススメですが、我が家的にはリピートしないタイプですね。

2011/09/18

リカマンショップ 【送料無料】60セット限定!ポルトガルワイン6本セット

リカマンショップ さんの、【送料無料】60セット限定!ポルトガルワイン6本セット《第5弾》、を買ってみました。


ワインセットもいろいろありますが、ポルトガルワインだけで6本って珍しいですよね。
あまりお店では見かけないので、この機会にまとめてポルトガルワインを楽しんでみます。

セットのワインの紹介ですが、自分で調べたものもあるので、ひょっとしたら間違っている箇所があるかもしれません。
参考価格は、同じリカマンショップさんで単品で売っている価格や、他の楽天サイトで売っている価格を載せておきました。

■レゼルヴァ・ドス・アミーゴス 2007 (スパークリング)

産地:リスボア地方
ブドウ品種:アリント、フェルナン・ピエス
参考価格:980円

※サイトより引用
シャンパン製法で丁寧に造られたポルトガル産のスパークリング。地ぶどうのアリントとフェルナン・ピエスをブレンド。パンを焼いたようなデリケートなイースト香ボリューム感豊かでリッチな味わいながら、後口はスッキリとしており食前、食中酒として幅広く楽しめるオススメの泡!

■キンタ・ド・セテンコスタ 2007 (赤)

産地:リスボア地方:DOCアレンケール
ブドウ品種:カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ
参考価格:1280円

※サイトより引用
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2008金賞受賞など国際批評会の賞を総なめにする実力派ポルトガルワイン。首都リスボン近郊、エストゥラマドゥーラ産。非常にバランスが良く旨みたっぷりの赤ワイン!ハーブの聞いたウィンナー、すき焼きなどといかがですか?

■ヴィーニョ・ヴェルデ・ムラーニャ 2009 (白)

産地:ミーニョ地方:DOCヴィーニョ・ヴェルデ
ブドウ品種:アルヴァリーニョ、トラジャドゥーラ
参考価格:1080円

※サイトより引用
海岸沿いでは漁師が鰯の塩焼きでワインを飲む姿が印象的。柑橘系のフルーツとほのかなバニラ香が相まった爽やかな香り。心地よい弱発泡がほのかに舌を刺激します。グレープフルーツのようなほろ苦さと爽やかな酸味、ぶどう由来の微かな甘みが味わいに立体感を与えています。

■テラ・プラナ 2006 (赤)

産地:アレンテージョ地方
ブドウ品種:アラゴネス、アルフロシェイロ、アリカンテ・ブーシェ
参考価格:1380円

※サイトより引用
雑誌リアルワインガイド“旨安ワイン”に選出された注目ワイン!
「ポルトガルの宝」と称されるアレンテージョ産。紫色を帯びた濃い色調。アタックにインパクトがありしっかりした味わいと酸味を兼ね備える。高級感を味わえるが気軽に飲める興味深い1本。ポルトガル産・赤のフルボディをぜひ一度、お試しあれ!

■ポルタ・ダ・ラベッサ ホワイト (白)

産地:DOCアレンテージョ
ブドウ品種:ロウペイロ、フェルナン・ピエス、アリント
参考価格:680円

※サイトより引用
国際コンクール W金賞受賞の秀作!これは地元のスーパーでシェアNo.1を誇る最強デイリー!その人気を裏付けするように国際コンクールで金賞を2つも獲得する快挙!土着品種をブレンドし、程よい果実味、まろやかな口当たりで最後まで飲み疲れの心配もなし!和食とも好相性、デイリーに最適。

■ポルタ・ダ・ラベッサ ティント (赤)

産地:DOCアレンテージョ
ブドウ品種:トリンカデイラ、テンプラニーリョ、アリカンテ・ブーシェ、カステラン
参考価格:680円

※サイトより引用
程よい凝縮感でエレガント!
「ポルトガルの隠れた宝」と称されるアレンテージョ産。数々のコンクールで受賞歴もあり、ポルトガル国内のスーパーで売り上げNo.1を誇るブランドです。地元の土着品種を絶妙にブレンドし素晴らしいバランスに仕上がっている高品質な赤ワイン。

参考小売価格 10,200円 (税込) のところ、特別価格 5,410円 (税込 5,680 円) 送料込、という事ですが、参考価格を合計すると、6080円。

単品で買い揃えるよりはお買い得な設定になってしますね。

ちなみにすでに、スパークリングのキンタ・ド・セテンコスタを飲んだのですが、これは美味しかった。
残りのワインも楽しみになりました。

ライセス シラー レゼルバ 2002 (ブラインドテイスティング:外す)

ライセス シラー レゼルバ 2002
(1)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(2)カリニャン、グルナッシュ、シラー(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:AOPフィトゥー:08)\1280
(3)シラー(スペイン:DOバルデペーニャス:02)\1280
(4)コルヴィーナ、ラボッソ(伊:ヴェネト州:IGTデッレ・ヴェネィエ:09)\980
(5)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若さのある色調の、やや濃いガーネット。
ほとんど黒に近いが、ぼんやりと赤味があり、フチ8mmくらいは鮮やかなルージュ。
さらにフチ1mmは無色透明。
深い透明感があるが底はギリギリ見えないくらい。
粘性は弱め。

【香り】
チョコレート。
たばこ。
カラメル。
濃厚な甘い焦げ臭がメイン。
ジャムのような果実香。
グラスをまわすと、プルーンのような甘い果実香。
火の入った果実に、シナモンをふりかけたようなデザート系の香り。
スパイス香もどんどん強くなる。
香りは厚みがあるがキュートでスイートな感じ。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
優しく、やや拍子抜けするような軽い口当たり。
ミディアムボディ。
ただアルコール度は高そう。
酸味は穏やかで柔らかいがしっかりと効いている。
タンニンはきめ細かく優しい。
舌の真ん中がちょっと乾くくらい。
少し熟成感を感じる。
柔らかいアタックから、優しい酸味とタンニンが広がるが、割と早めにしぼんでしまい、微かに乾く後味にフルーツ感が残る。
余韻は短い。

【判定】
濃い外観ながら、わずかに明るさと透明感のある感じは、イタリアが近い?

香りは濃厚な煮詰めた果実感で、さらにスパイス。
シラーが候補。
ただ、あまりに特徴的なので、日頃あまり飲まない、ネッビオーロあたりも視野に入れておく。

味わいは意外と軽め。
香りの印象はフルボディだけど、これはミディアムくらい。

ワインの強さで行くとバルバレスコまでは行かなさそう。
それにかなりの熟成感。
色では分からなかったが、飲むと結構熟成感がある。

シラーが入ってる2本は、2002年と2008年。
さすがに2002年って事はないか。

そうなると2008年フィトゥーだが、あまりに香りが個性的なので、2009年のコルヴィーナ、ラボッソも検討。

そうそうそう、これちょっとサンジョヴェーゼっぽい、紹興酒のような印象なんですよね。
あー、これはきっとイタリアだ。

ファイナルアンサーで、コルヴィーナ、ラボッソ
で、ブー

やっぱりシラー、スペインでした。

【総評】
ライセス シラー レゼルバ 2002
Raices Syrah Reserva 2002

スペイン:DOバルデペーニャス
アルコール度:13%
ブドウ品種:シラー

ダイエーで、1280円で購入。

このワイン、危険です。
デザートのような甘い感じと口当たりの軽さで、どんどん飲んでしまいそう。

カミさんに価格感を聞いたら、980円。
軽めの口当たりが安めに感じるけど、スパイシーで美味しい、という評価。

今日の晩御飯はポークソテー。
ソースはオニオン醤油味です。

合わせてみると、ワインが甘すぎて、いまいち合いません。
このワイン甘みとフルーツ感が強いので、家庭料理に合わせるのは難しいかもしれませんね。

ソースが甘めのデミグラスソースのハンバーグとか、カレーでしょうか?
フルーツとの相性がいい料理じゃないとワインとケンカしそうです。

カミさんに合いそうな料理を聞いたら、ハーブの聞いたチキンのソテーだそうです。

わたしは甘みが気になったのですが、カミさんはスパイシーさがポイントだったみたい。
人それぞれで注目点が違うんですね。
総合するとタンドリーチキンくらいでしょうか?

スパイシーでフルーツと相性のいい料理、って感じなので、和食は完全に無理そうです。

とはいえ、このワイン、魅力があって、食事が無くても結構いけます。
なんとも言えない、可愛らしいチャーミングさがあるんですよね。

距離を縮めたい、意中の女性に飲ませたくなるようなワイン、って感じがしますね。
女性受けは良さそうです。

この価格で、この熟成感はお買い得ですね。

■楽天ショップへのリンク

ライセス・シラー・レセルバ[2002]年・ボデガス・フェルナンド・カストロ 税込 890 円 送料別
※サイトより引用
スペイン飲み頃9年熟成フルボディ赤ワイン!
スペイン飲み頃フルボディ赤ワインファン大注目!9年熟成のレセルバ!スペイン中央部コスパの高いD.O地域として有名なバルデペーニャスで、1850年創業の最も歴史ある家族経営の老舗ワイナリー、「ボデガス・フェルナンド・カストロ」から、5代目オーナー、フェルナンド氏になって品質も人気も急上昇!シラー種80%とテンプラニーリョ種20%をオーク樽熟成!上品な花の香りと調和した、甘美なラズベリーの香り!口に含むと力強く、しっかりとしたフルボディの味わいで心地良いタンニンがふくよかに口中を満たしてくれる、飲み応えのあるフルボディ辛口赤ワインが少量入荷!
あれま、テンプラニーリョが20%入ってるんですね。

レゼルヴァ・ドス・アミーゴス 2007

レゼルヴァ・ドス・アミーゴス 2007
レゼルヴァ・ドス・アミーゴス 2007
Reserva dos amigos 2007

タイプ:スパークリング白
ポルトガル:リスボア地方
アルコール度:12.5%
ブドウ品種;アリント、フェルナン・ピエス

リカマンショップで、6本セット5410円、1本あたり902円で購入。

【外観】
ややオレンジがかった、やや濃いめのイエロー。
泡は細かく、長く続く。
色調はオレンジっぽく、熟成感がある。
輝きは強め。

【香り】
ミネラル系の香りが強め。
アルコールの印象もあり、がっちりした固い印象がある。
奥にスモーキーさと、カリンのようなシャルドネっぽい果実香。
香りは強く、しっかりしている。

【味わい】
口に含むとしっかり泡が広がる。
スパークリングをあまり飲まないのでよく分からないが、泡の口当たりは優しい感じ。
残糖は少なめでドライ。
酸味はしっかり強めで、ちょっと酸化の印象がある。
苦みが後味に残り、ややエグ味もある。
ふわっと優しい泡の感じから、しっかりしたボディの強い辛口の印象が続き、微かなフルーティさの余韻が残る。
全体的にとてもしっかりした感じ。

【総評】
泡嫌いのカミさんが、一口飲んで「あ、これ美味しい。」って言ってました。

ちょっとリンゴっぽい酸化した感じが、なんともふてぶてしい感じというか、どっしり落ち着いた雰囲気を持っています。

カミさんに、ポルトガルのスパークリング、という事を伝えて価格感を聞いたら、2480円!
そうなんですよね、このワイン、高そうなオーラを持ってるんですよね。

熟成感からでる厚みと、澱とワインが触れて出てくる旨味がしっかりあって、シャンパーニュのような濃厚な味わいを感じます。

シンプルでフルーティなスパークリングを飲みたい人にはちょっと重いかもしれませんが、炭酸が抜けてしまっても美味しく飲めますね。

そんなにスパークリング飲んでませんが、その中でも美味しい部類に入ると思います。

カミさん曰く、普通のスパークリングは飲んだあとに炭酸の印象が残るけど、これは普通の白ワインのような後味、らしいです。

今日の晩御飯はポークソテーのオニオン醤油ソースと、ジャーマンポテト。
どちらも良く合いました。

香りも、強すぎず華やか過ぎず、シャンパーニュのような旨味成分が食事との相性を高めてますね。
980円は超お買い得だと思います。

■楽天ショップへのリンク

期待の新星現る ポルトガルの泡!レゼルヴァ・ドス・アミーゴス [2007] 税込 980 円送料別

日本初登場アイテム満載!!【送料無料】60セット限定!ポルトガルワイン6本セット《第5弾》 税込 5,680 円 送料込

※サイトより引用
シャンパン製法で丁寧に造られたポルトガル産のスパークリング。地ぶどうのアリントとフェルナン・ピエスをブレンド。パンを焼いたようなデリケートなイースト香ボリューム感豊かでリッチな味わいながら、後口はスッキリとしており食前、食中酒として幅広く楽しめるオススメの泡!

2011/09/17

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2009 シャトー・デュ・マイロン(ブラインドテイスティング:外す)

ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2009 シャトー・デュ・マイロン
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ムロン・ド・ブルゴーニュ(仏:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メール:09)\1280
(4)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(5)シャルドネ(アメリカ:カリフォルニア州:10)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
色味の強い、やや濃いイエロー。
小さな気泡がグラスの内側に多く現れる。
ちょっとオレンジがかった熟成感を感じる。
色調はシンプルで、彩度が高い。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
熟した果実。
蜜。
ミネラル。
微かにグリーン香。
グラスを回すと、さらに熟した果実の印象。
やや腐りかけくらいのイメージ。
若干、腐臭というか、マイナス要素がある。
さらにグラスを回すとクリームの要素が出てくる。
フルーツのタルトのような印象。
香りはそれほど強くないが、厚みがあって、複雑性を持っている。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
強くて、荒っぽい酸味。
やや酸化している印象。
ボディは強め。
アルコール度も強く、後味に強く残る。
後味は酸化した印象とアルコール感の乾く感じ。
舌にワックスのような触感が残る。
コンディションが悪い印象。
余韻は長めに続く。

【判定】
やや濃くて、熟成感のある印象は2006年のサンセール。

香りは、果実香が中心だが、クリームやハーブなどの複雑な印象がある。
品種由来というよりは、醸造・熟成過程に由来する要素が多い感じ。
複雑性もあり、ある程度高いワインの印象もある。

味わいは、ちょっと酸化したギスギスした味わい。
熟成感があって、やはり2006年くらいのイメージ。

サンセールっぽいかというと、なかなか難しいが、しっかり造りこまれた感じがあるのと、飲みくちの辛さや酸味は伝統産地のものをイメージさせる。

時間とともにヴァニラ香が強くなってきて、さらに品種の特定は困難に。

でも、やや熟成した、2000円クラスのフランスのワインって感じ?

ファイナルアンサーで、サンセール
で、ブー

何と、ミュスカデでした。

【総評】
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2009 シャトー・デュ・マイロン
Muscadet Sevre et Maine Sur Lie 2009 Chateau du Maillon

フランス:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メール
アルコール度:12%
ブドウ品種:ムロン・ド・ブルゴーニュ

ダイエーで、1280円で購入。

こんなの試験に出たら当たらないんじゃないでしょうか。

かなりボリューム感のあるミュスカデです。
しかも管理が悪かったのか、2009年とは思えない熟成感、というか過熟した印象があります。

第一印象はあまり美味しくない、ですね。

香りも、ややギクシャクしたアンバランスさと、腐臭のようなマイナス要因があって、ちょっと「?」な感じ。

ただ、ワイン全体から醸し出す雰囲気は、2000円クラスの重厚な感じをうけます。
ボルドーブランとかでも、ちょっとマイナス要素があって深みのあるタイプがありますね。

少し時間がたったら全体的に落ち着いてきました。

カミさんに価格感を聞いたら、1980円!
そうなんですよね、このワイン、やっぱりちょっと高そうなんです。

なんだけど、酸化してる感じが残念なんですよね。

もともと高かったワインが、ちょっと管理が悪くて品質が落ちて安くなってる、ってイメージ?

今日は子供のリクエストで外食をしたもので、ワインは食事なし。
こういったちょっとクセのあるタイプは、食事と合わせた方が美味しく飲めるんですよね。

でもこのワイン、飲み進むにつれてだんだん良くなってきました。

最初に感じたワックスのような後味も無くなりましたね。
なんだったんだろう?

相変わらず、微妙な酸化感はありますが、ちょっと古典的って感じだと思ってしまえば、それなりに納得感もあります。

そのままでもそれなりに飲めますが、やっぱり食事に合わせたいですね。
白身魚のフライとか、チキンカツ、トマトとチーズのピザやパスタも良さそうですね。

我が家的にはリピートしないタイプのワインですが、いろいろ面白さのあるワインです。

2011/09/15

カルメン 赤 NV

カルメン 赤 NV
カルメン 赤 NV
PALACIO DEL CARMEN TINTO NV

スペイン:VDT格付け
アルコール度:12%
ブドウ品種:不明

肉のハナマサで、398円で購入。

【外観】
少し落ち着いた色調の、濃いルビー。
やや黒っぽさのある、明るめのルージュ。
透明感があり、底がハッキリ見える。
粘性は弱め。

【香り】
イチゴ。
キャンディ。
ちょっとカラメル。
ちょっとなめし革。
軽めで、カジュアルな印象。
グラスを回すと、動物香が強くなる。
ビーフジャーキーのような?燻製の香り。
香りは複雑味は無く、シンプルで素朴な感じ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
やや荒っぽい、ドライな口当たり。
ライトボディ。
酸味は強めで、ぶっきらぼう。
タンニンは弱め。
アルコール度は弱めだが、ちょっと浮いた感じ。
荒っぽい飲み口から、ギューッと収斂性のある酸味が立ってきて、後味はちょっと乾く。
余韻は短い。

【総評】
肉のハナマサの398円ワイン。
かなりつっけんどんな、荒っぽい味わいで、一口目はおいしくない。

第一印象が悪く、一般受けしなさそうなタイプですね。
でも、じんわりと旨みがあって、ちょっと変わってくるのでは、と期待してしまいます。

おつまみで合わせたスモークチーズに負け。
ビーフジャーキーに合わせると辛くなってしまいます。

肉のハナマサのワインの中では、ハズレの方なのかも?

このワイン、軽くて、ドライで、サバサバしてます。
でも嫌な感じはなくて、やっぱりジワジワ良くなってきてます。

398円としては十分だと思いますね。
ぶっきらぼうな感じが、逆に最後まで清々しいです。

伝統産地のテーブルワインって感じで、媚びてない感じがとてもいいですね。

結局最後まで、美味しく飲めました。
オススメです。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/09/13

ラユエラ・メルロー・ロゼ・ヌーヴォー 2011

ラユエラ・メルロー・ロゼ・ヌーヴォー 2001
ラユエラ・メルロー・ロゼ・ヌーヴォー 2011
RAYUELA NOUVEAU MERLOT ROSE 2011

チリ:コルチャグア・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロー

イオンで、680円で購入。

【外観】
鮮やかなピンクの、濃いロゼ。
色調は彩度が高く、青っぽいピンク。
クレレットくらいの印象の濃さ。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
赤く酸っぱい果実。
ちょっと青っぽさを感じる。
グラスを回すと炭酸のニュアンス。
ヌーヴォーっぽい揮発性のある印象。
香りはそれほど強くないが、やや刺激的。
カジュアルでフルーティな印象。

【味わい】
残糖を多めに感じるセック。
ちょっと炭酸の印象。
フレッシュでフルーティなアタック。
酸味は穏やかだが、後味に強く残る。
タンニンは控えめで、じわっと残る感じ。
アルコール度は高め。
少しピリッとする、フレッシュな口当たりから、酸味がじわっと広がり、アルコールの印象が出てきて、後味は乾く感じ。
余韻は長めに続く。

【総評】
南半球のヌーヴォーですね。
北半球より半年早いので、5月から6月頃には出来上がっていたではないでしょうか。

昔ヌーヴォーがブームだった頃は、サザンクロス・ヌーヴォーって名前で、オーストラリアの新酒がゴールデンウィーク頃に出てたこともありましたね。

このワイン、ヌーヴォーとはいえ、強めのアルコール感で、後味の辛い、しっかりしたロゼです。

今日の晩御飯は、キーマカレーの目玉焼きのせ、月見カレー。
子供たちには大受けだったみたい。

多分、赤だったら目玉焼きが邪魔だったと思うのですが、ロゼにはとても良く合いました。
フレッシュ感があって、わりとジュースっぽくないので、カレーにも大人な合い方をしますね。

それにしてもこのワイン、ヌーヴォーっぽく無いですね。

マセラシオン・カルボニックのキャンディっぽさを感じないので、北半球のヌーヴォーとは違う造りなのかもしれません。

通常だった5月から6月に出る南半球のヌーヴォーが、9月に出てるってことは、普通のワインを早めに出してるだけかもしれませんね。

それにしても、680円とは思えない、バランスが良くて美味しいワインです。

ペットボトルヌーヴォーよりはずっと美味しいでしょうね。

カミさんに、南半球のヌーヴォーと伝えて価格感を聞いたら、1280円。
ヌーヴォーなので高めに答えたみたいですが、680円と言ったら、それはお買い得という反応でした。

ちょっとアルコールが強いのが気になるけど美味しい、との評価でした。

南半球のヌーヴォーという珍しさも加味すると、とてもコストパフォーマンスの高いワインだとおもいます。

これから出てくる、北半球のヌーヴォーと比較すると面白そうですね。

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

2011/09/11

ベル・リーヴ ブラン 2009(ブラインドテイスティング:外す)

ベル・リーヴ ブラン 2009
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ムロン・ド・ブルゴーニュ(仏:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メール:09)\1280
(4)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(5)ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、クレレット(仏:地理的表示なし:09)\580

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
しっかりした色味の、中庸な濃さのイエロー。
色調は彩度が強めで、ややグレーぽい。
輝きは強く、金属質なギラギラした印象。
粘性はやや強め。
グラスの内側に小さな気泡が多く付着。

【香り】
クリーム。
蜜。
ミネラル。
さわやかな柑橘系。
グラスを回すと厚みのあるバターリィな印象が出てくる。
フレッシュな、チャーミングな果実香が中心。
香りはそれほど強くないが、厚みを感じる。

【味わい】
残糖をやや多めに感じるセック。
フルーティでフレッシュなアタック。
ボディはボリューム感がある。
アルコール度も高め。
酸味は強く、果物の芯のような強い印象。
苦みが強めで、後味に残る。
優しいアタックから、フレッシュでフルーティな味わいが広がり、やや短めに苦みを残してフィニッシュ。
余韻は少し続く。

【判定】
強い色味と強い輝きからは、シャルドネが候補。

香りはバターリィな印象にスモーキーな甘い果実香があって、これもシャルドネっぽい。
ただ、リースリングもやや怪しい?
グリーン系の香りは少ないので、ソーヴィニヨン・ブランはやや後退。

味わいはやや残糖を多めに感じる。
ニューワールドのシャルドネか、リースリングも候補。
グラスについた気泡がちょっとドイツのリースリングをイメージさせる。

ボディは厚めかと思ったが、チリのミディアムクラスのシャルドネってほどの感じではないかも。
ただしペトロール香は一切無い。

ここは第一印象を大事にするか。

ファイナルアンサーで、チリのシャルドネ
で、ブー

ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、クレレットのフランスのテーブルワインでした。

【総評】
ベル・リーヴ ブラン 2009
BELLE RIVE BLANC 2009

フランス:地理的表示なし
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、クレレット

アットマートで、580円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、880円。
飲んだ印象も、割と高評価。

確かに、ブラインドでの最初の印象は、1500円から2000円クラスをイメージしてました。

ただ、時間とともに力が落ちてきて、後味もやや荒っぽいので、1000円を下回るクラスの感じになってきましたが、それでもコストパフォーマンスは高いですね。

これだけ品種が混ざっているのに、チグハグした感じはなくて、バランスよくまとまってます。
良くできたデイリーワインって感じ。

ただお休みの日に飲むには、もうちょっと贅沢感が欲しいかも・・・

今日の晩御飯は鶏の塩ダレ焼きとポテトサラダ。
鶏の塩ダレ焼きには負けてしまいますが、ポテトサラダにはレモンをちょっと絞ったような爽やかな合い方をします。

そういう点では家庭料理に合わせやすそうですね。

ワインだけでのんでると、ちょっと酸味が強くて何か欲しくなりますね。
さっぱりとした、辛口のレモンハイのような印象でしょうか。

デイリーワインとしては十分な品質ですね。
コロッケとか魚のフライとかに合いそうな気がします。

普通に乾き物で飲み会ワインとしてもいいのでは。
コストパフォーマンスも高く、オススメですね。

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ベル・リーヴ・ブラン[2009]年・ボリー・マヌー 税込 525 円 送料別

※サイトより引用
ボルドーの名門! シャトーバタイエやシャトートロットヴィエイユなどのグランヴァンのオーナーであるボリー・マヌー社が造る淡い黄金に繊細で際立ったアロマ、豊かな味わいのデイリーワイン!!
水辺の街 ボルドーにちなんだ「ベル・リーヴ」
ガロンヌ河、ドルドーニュ河、それらが合流したジロンド河など数多くの水の流れがある地域ボルドーの名前は「ボルドー一水辺」という書籍に由来しています。 ボリー・マヌーはそのボルドーで、1870年の創立以来家の族経営を守り続ける数少ない大手ネゴシアンの一つです。現在のオーナーのフィリップ・カステジャ氏は、ボルドーの名家カステジャ家の父およびボリー家の母を持ち、数多くのシャトーを継承しています。 ボリー・マヌーが拠点を構えるボルドーにちなんで「美しい河岸-BELLE RIVE/ベル・リーヴ」と名付けられた新しいヴァン・ド・ターブルをお楽しみください。

2011/09/10

シャトー・ド・カマンサック 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

シャトー・ド・カマンサック 2006
(1)カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%(仏:ボルドー地方:AOCオー・メドック グラン・クリュ:06)3080
(2)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(3)カリニャン、グルナッシュ、シラー(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:AOPフィトゥー:08)\1280
(4)シラー(スペイン:DOバルデペーニャス:02)\1280
(5)コルヴィーナ、ラボッソ(伊:ヴェネト州:IGTデッレ・ヴェネィエ:09)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若さのある色調の、濃いガーネット。
色味はほとんど黒に近いが、フチの5mmくらいが、マゼンタっぽいルージュ。
底光りするような透明感はあるが、底は見えない。
粘性はやや強め。

【香り】
スミレ。
カラメル。
チョコレート。
華やかで、強めの香り。
グラスを回すと、さらに香りが強くなる。
ボリューム感があって複雑性がある。
スパイス。
腐葉土のような深み。
これはデイリーワインとはレンジの違う感じ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
滑らかですべるような口当たり。
優しいフルボディ。
かなりの上質感。
酸味は穏やか。
タンニンはきめ細かくピリッと効いている。
舌の真ん中が微かに乾くくらい。
アルコール度は低く感じるが、実は高そう。
ふわっと優しいアタックから、それほど膨らまず、酸味と渋味がじわっと染みて穏やかな余韻を残す。
おもったほどボリューム感は無い。
余韻は長く続く。

【判定】
外観からの生産年の印象は、2~3年前。
2009年、2008年くらい?

香りの印象は上質なボルドー。
ハイランクの印象。

味わいの滑らかさもボルドーの上質ワイン。

普通に考えるとメドックのグラン・クリュだけど、他の選択肢も検討。

まず、バルバレスコ。
最近まったく飲んでないので、ネッビオーロの特徴がまったく思い出せない。

これは素直に第一印象を大事にしてメドックかな?

ファイナルアンサーで、メドック グラン・クリュ
で、ピンポン

主張の強いボルドーらしい味わいです。

【総評】
シャトー・ド・カマンサック 2006
Château de Camensac 2006

フランス:ボルドー地方:AOCオー・メドック グラン・クリュ
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%

リカーランドトップで、3080円で購入。

カミさんに、ボルドーって事だけ伝えて価格感を聞いてみたら、なんと980円!
香りと最初の飲み口はいいんだけど、後味が良くない、とのこと。

確かに後味に、痺れるような苦みが残るんですよね。
粉薬っぽい苦みです。
女性には気になるポイントかも。

さっそく、デキャンタに移して、空気にふれさせてみることにしました。

グラスもチェンジで、久しぶりのボルドーのグラン・クリュグラス。
大ぶりで、ゴージャス感がありますね。
家庭の食卓に、実に似合わないのですが・・・

デキャンタージュとグラン・クリュグラスで香りはさらにふくよかになりましたが、後味に残る「苦み」が無くなりません。

食事と合わせると気にならなくなるかな?

今日の晩御飯は自家製の煮込みハンバーグ。
合い挽き肉です。

トマトベースのソースで煮込んでるので、ちょっとサッパリした感じですが、このワインと合わせると、ワインが完全に勝ってしまいますね。
ワインが上から見下ろしてるような感じ?

ドライでソリッドな印象のワインなので、料理もビーフやラムのストレートな味付けのものが合いそうな感じです。

メドックのグラン・クリュの中にも、ワインだけで完璧にまとまっているものは家庭でも十分楽しめますが、美味しい料理のパートナーを必要とするタイプは、ちょっと手に負えない事がありますよね。

このワインはやや軽めのバランスなので、それほどやんちゃなイメージではないのですが、ちょっとナイーブな印象があるかな。

今日は暑かったので、普通にデキャンタに入れていたら、どんよりと温かくなってしまいました。

保冷剤をデキャンタの下に敷いてちょっと温度を落としてみましたが、フルボディの赤ワインでも、夏の室温になってしまうと暑苦しくて美味しくないですね。

時間と共に良くなってきました。

食事が終わって、近くにあったチョコレートに合わせてみましたが、普通に良く合いました。

香りはいつまでも落ちないですね。
グラスに少量残っても香りはビンビンにあります。

気軽に楽しめるグラン・クリュって感じですね。
別にデキャンタージュしなくても香りはしっかり立つみたいだし。

ただ、最後まで後味の苦みは変わりませんでした。

*******************

ちょっと残ったので次の日に飲んでみました。

さすがグラン・クリュ、次の日でも十分美味しいですね。

香りはチョコレートのような甘さがでて、芳醇さが増してます。
のみ口も滑らかで、エレガントにフワッと口でふくらみます。

んん? でもやっぱり後味は苦いですね。

なんだろう?この苦み?
何だか他のワインでもあった気がするな。

この後味の苦みがとっても残念です。
それを除けば十分に美味しいのに。

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パーカーポイント87点獲得!評価急上昇中の格付けシャトーが2,000円台!!  シャトー・カマンサック[2006] 税込 2,800 円 送料別

※サイトより引用
近年飛躍的に評価・人気を高めている格付けシャトー!
パーカーポイントも87点獲得でお値段なんと2,800円!!
シャトー・カマンサックは、オー・メドック地区サン・ローラン村の第5級格付けシャトーです。
1855年に第5級に格付けされたものの、注目されず忘れ去られた存在になっていたシャトーでした。
しかし、1965年、スペインのリオハ地方にあるモダンなスタイルの上質なワインで知られるワイナリー、マルケス・デ・カセレスを所有しているフォルネル家が買収した後、エミール・ペイノー教授の指導の下、ぶどうの植え替えを行い、醸造所と貯蔵庫は最新のものを導入しました。これらの設備投資により、カマンサックの品質は格段に向上しました。それに伴い、評価・人気も急上昇しているシャトーです!!
しかも、『サン・ジュリアン』に近い立地という好条件。
▼2006年産はパーカーポイント87点獲得!
素晴らしい色。ベリー類とカラントの魅力的な香り。風味はきれいにバランスが取れており、果実味の素晴らしい濃縮度と、強調されたオークの含みがある。少々口中を乾かすようなタンニンを持ち、少々ドライで青っぽい後味がある。

エゴット トレッビアーノ ルビコーネIGT(ブラインドテイスティング:当てる)

エゴット トレッビアーノ ルビコーネIGT
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ムロン・ド・ブルゴーニュ(仏:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メール:09)\1280
(4)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(5)トレッビアーノ(伊:エミーリア・ロマーニャ州:IGTルビコーネ:NV)\950

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ちょっぴりオレンジぽさを感じる、中庸なイエロー。
色味は強く、しっかりした色調。
オレンジっぽいような、グリーンっぽいような、微妙な色調。
輝きは強め。
粘性はやや強め。

【香り】
甘い熟した果実。
蜜。
ハーブ。
グラスを回すと、ちょっと炭酸のような感じと、ラムネっぽい感じ?
イタリアワインでよくある、お菓子のような甘い感じ。
リンゴの芯のような酸化のイメージ。
香りは強くないが、陽気で楽しい印象。

【味わい】
残糖をやや多めに感じるセック。
ちょっと酸化してる印象。
やわらかい、ジューシーなアタック。
酸味は穏やかだがしっかり効いている。
苦みが後味に残って爽やかさがある。
ただ、酸化してる、リンゴのような印象が残る。
ボディは中肉中背。
アルコール度は低め。
余韻は短い。

【判定】
やや熟した印象のある外観は、2006年サンセールか、イタリアのノンビンテージ。

香りは果実香とラムネっぽいお菓子のようなカジュアルな香りがあって、イタリアっぽさを感じる。
品種の特徴はこれと言って感じないが、リンゴのような酸化してる印象がある。
ボルドーブランでよくあるタイプ。

飲み口は残糖を多めに残していて、やっぱり酸化の印象がある。

ひょっとしたらサンセールって事も考えられるが、ひょっとしたらミュスカデって事もある?
シュール・リーの感じかも?

品種の印象もやや頼りなく、ミュスカデくらい?
いやいやいや、この色はミュスカデではない。

そうなるとやはりイタリア。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ピンポン

最初の印象を大事にしてよかった。

【総評】
エゴット トレッビアーノ ルビコーネIGT
É Got - Trebbiano Rubicone IGT

イタリア:エミーリア・ロマーニャ州:IGTルビコーネ
アルコール度:11%
ブドウ品種:トレッビアーノ

ジュピターで、950円で購入。

カミさんに価格感を聞いてみたら、880円。
まあ、ほぼ正解ですね。

ノンビンテージなので、いつリリースされたワインか分かりませんが、3~5年前くらいの印象でしょうか?

安いワインを選ぶ時に、生産年って結構重要で、4~5年くらいたったワインは安売りの対象になってきますね。
実際にワインも下り坂になってくるケースも多いようです。

このワイン、ちょっと微妙な感じですが、ベースは美味しいですね。

まろやかなフルーツ感があって、ワインだけで十分美味しく飲めます。

ジュースっぽくは無いので、食事にも合わせやすそう。

晩ご飯の煮込みハンバーグにはさすがにイマイチでしたが、付け合わせのサラダには良く合いました。

価格なりに美味しい感じですが、特筆する点もちょっと無いかも。

チリンギート・コヴェ シャルドネ 2010

チリンギート・コヴェ シャルドネ 2010
チリンギート・コヴェ シャルドネ 2010
Chiringuito Cove Chardonnay 2010

チリ:セントラル・ヴァレー地方:DOセントラル・ヴァレー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

OKストアで、368円で購入。

【外観】
グリーンがかった、やや淡いレモンイエロー。
色味はグレーっぽく、グリーンが強め。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
ミネラル。
レモン。
火打石、というかスモーク。
グラスを回すと、柑橘系とクリーム。
香りは弱めだが、上品なシャルドネの印象。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ボリューム感は無いが、ふっくらしたボディ。
柔らかく、少しとろみのあるフルーティな味わい。
アルコールはやや浮いている。
後味にアルコール感と苦みが残って、やや乾く印象。
余韻は長めに続く。

【総評】
予想を大分超えた品質感ですね。
800円台でも通用する感じがします。

まず香りが上品なシャブリのような印象なんですよね。
香りだけだと、1000円越え。

のみ口もネクターのようなとろっとした、柔らかい飲み口で、上品な果実感。
ただ、後味に強めの苦みとアルコール感が残って、そこで少しランクダウン。
でも300円台とはとても思えません。

今日の晩御飯はおから揚げ。
ちょっとコロッケのような味付けの節約メニュー。

フツーに合います。
このワイン、主張が強くないので、合わせる食事の幅が広そうです。

ただ、あいかわらず後味は苦みが強く感じます。

週末なので、レトルトソースのカルボナーラパスタを作って合わせてみると・・・これも良く合います。
クリーム系の味わいが、ワインの苦みを和らげてくれて、さらに料理には苦みのアクセントを与えてくれる、という理想的な合い方。

ワインだけで飲んでるとこの苦みがマイナスポイントですが、料理と合わせるとチャームポイントに変わってくるかもしれません。

それにしても、この368円は激安ですね~。
家に数本ストックがあってもいいレベル。

平日飲みにはバッチリですが、金曜日にプレモルの代わりに飲んでも十分なレベルだと思います。

ブラインドで飲ませたら、ほとんどの人が美味しいって言うような気がします。

■関連リンク

チリンギート・コヴェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2010

2011/09/07

ヴィユー・ムーティエ ヴァン・ド・フランス 赤 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

ヴィユー・ムーティエ ヴァン・ド・フランス 赤 NV
(1)カリニャン、グルナッシュ、シラー(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:AOPフィトゥー:08)\1280
(2)シラー(スペイン:DOバルデペーニャス:02)\1280
(3)コルヴィーナ、ラボッソ(伊:ヴェネト州:IGTデッレ・ヴェネィエ:09)\980
(4)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970
(5)サンソー、カリニャン、グルナッシュ・ノワール(仏:地理的表示なし:NV)\528

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若い色調の濃いルビー。
色味はやや黒っぽく若さのあるルージュ。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
粘性は弱め。

【香り】
黒い果実。
わずかになめし革。
グリーン系のスパイス。
香りはとても弱い。
グラスを回すと鼻を突くケミカルな印象が出てくる。
それが落ち着くと、甘い花のような印象。
相変わらず香りは弱い。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
穏やかで優しい飲み口。
ほんのりフルーティ。
ライトボディ。
酸味はやや頼りない。
タンニンは弱めで舌の真ん中が少し乾くくらい。
アルコール度も弱い。
全体的に弱めの造りだが、それなりにバランスは良い。
後味はややアルコールの印象が残り、やや辛め。
余韻は短い。

【判定】
明るめの外観からはテーブルワインのイメージ。

香りはとても弱めで、品種の特徴はつかみずらい。
素直な印象で、伝統産地のテーブルワインって感じがある。

味わいは、とてもライトでそれなりにまとまっている。
シラーやメルローは違って、グルナッシュやカリニャンって感じ。

価格的には500円よりちょっと上、くらいのイメージ。

ファイナルアンサーで、サンソー、カリニャン、グルナッシュ・ノワール
で、ピンポン

素直で美味しいテーブルワインです。

【総評】
ヴィユー・ムーティエ ヴァン・ド・フランス 赤 NV
Vieux Moutier Vin de France Rouge NV

フランス:地理的表示なし
アルコール度:12%
ブドウ品種:サンソー、カリニャン、グルナッシュ・ノワール

アットマートで、528円で購入。

ライトなんですが、ほんのりフルーティさがあって、ドライで、ちょっと華やかで、女性らしさがあって、バランスがいい感じ。

カミさんに価格感を聞いたら、680円。
軽いけど、素直で美味しい、という評価です。

今日の晩御飯は、チキンとポテトのカレー炒め。
カレー粉の味が強めの炒め物です。

ちょうど合うくらいかなと思ったら、ワインが負けてしまいました。

このワイン、とてもおしとやかで、ついつい人に譲ってしまう、お嬢さんみたいな感じ?なんでしょうか。

鶏肉だと負けましたが、カレー味のついてるポテトソテーはちょうどいい感じですね。

付け合わせの、ブロッコリー・オニオン・マカロニのマヨネーズであえたサラダに合わせてみると、意外と大丈夫。

軽いだけじゃなくて、ワインとしてのベースがしっかりしてるから、食事にも合わせやす感じです。

一番合ったのは、ウチで焼いたパンに、オリーブオイルをかけたもの。
香りが良くてワインも華やかな感じになります。
力のバランスもちょうどいい感じ。

このワイン、輸入業者が月桂冠なんですよね。
日本酒メーカーなので、ちょっと怪しいかな~って思っていたら、まったく逆で、とてもスタンダードなワインの印象。

月桂冠のワイン、他にも飲んでみたくなりました。

2011/09/05

ミニミニワインアンケート:夏休みに飲むワインは?

実施して大分たってしまいましたが、夏休みに飲むアンケートの結果です。

<質問>

夏休みに飲むワインは?

<回答>

■■■■■■ いつもと一緒 6 (60%)
■■■■□□ そこにあるもの 4 (40%)
□□□□□□ いつもより高いワイン 0 (0%)
□□□□□□ ワインは飲まない 0 (0%)

これって、出かけるか、出かけないか、って質問になってるような・・・

「いつもと一緒」の人は夏休みも出かけない人で、「そこにあるもの」はどこかに出かける人、って区分みたいですね。

ただひとつ分かるのは、ワインは飲む!って事でしょうか。

みなさん、今年は良い夏休みを過ごせましたか?

2011/09/04

コッレフリージオ ゼロ トレッビアーノ・ダブルッツォ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

 
(1)ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ロワール地方:AOCサンセール:06)\2680
(2)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:DOCトレッビアーノ・ダブルッツォ:09)\1350
(3)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(4)リースリング(独:ファルツ地方:09)\1140
(5)トレッビアーノ(エミーリア・ロマーニャ州:IGTルビコーネ:NV)\950

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ちょっとオレンジっぽい感じの、色味の強いイエロー。
小さな気泡がグラスの内側にたくさん付着する。
色味はオレンジっぽくもグリーンっぽくもある?
彩度の強い黄色。
粘性は、弱め。

【香り】
ミネラル。
熟した果実。
ヴァニラ?
グラスを回すとクリームっぽい印象が出てくる。
黄色や白の花のような艶やかな香り。
香りは複雑で、華やか、ボリューム感をもっている。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
マイルドな口当たり。
酸味は穏やかだがしっかり効いている。
アルコール度は高め。
苦みなどは少なめで、上品な味わい。
穏やかでふっくらとした飲み口から、酸味とアルコールが立ってきて、後味はやや辛さが残る。
余韻は長めに続く。

【判定】
色味はちょっと熟成感を感じるが、小さな気泡が多く現れるので、ブドウ品種の色か?
そうなるとトレッビアーノあたりが怪しい。

香りはボリューム感のあるスタンダードな、伝統産地をイメージさせるまとまり。
バターリィでボリューム感のあるシャルドネタイプ。

味わいは、穏やかでやわらかい。
残糖を多めに感じるので、これはニューワールド?

全体的なまとまりは典型的なシャルドネタイプ。

色も改めて確認すると若々しいレモンイエローみたい。
なんでオレンジっぽく見えたんだろう?

ファイナルアンサーで、チリのシャルドネ
で、ブー

おっと、トレッビアーノでした。

【総評】
コッレフリージオ ゼロ トレッビアーノ・ダブルッツォ 2009
COLLEFRISIO ZERO TREBBIANO D'ABRUZZO 2009

イタリア:アブルッツォ州:DOCトレッビアーノ・ダブルッツォ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:トレッビアーノ

リカーランドトップで、1350円で購入。

ボリューム感のあるしっかりした味わいは、チリのシャルドネかと思ってしまいました。

ネタばれして飲んでみると、色はやっぱり独特な色味の強い黄色です。
ちょっと太陽を浴びすぎて果皮の色素が濃くなったような感じ?

香りは華やかさをもっていて、のみ口も上品ですが、ブドウの持ってる力はちょっと弱い感じです。
ボディがやや頼りない感じというか。

とはいえ、バランスが良くてとても美味しいですね。

後味にエグ味が残るのが、微妙に気になりますが、大きなマイナスポイントではありません。

カミさんに価格感を聞いたら、880円。
ちょっと炭酸をふくんでる感じとか、いまいち好みじゃないみたい。

今日の晩御飯は自家製のチャーシュー。
あとは里芋の煮物に、キャベツときゅうりのサラダ。

どれもそこそこ問題なく合いますね。

マイルドなフルーティさを加えてくれる、って感じの合い方をします。

バターリィなシャルドネだったら、ワインが勝ってしまいそうですが、このワインはちょっとボディが弱い分、料理にも馴染むみたいですね。

ただ、お昼の残りの鮭の和風パスタに合わせてみると、魚が生臭くなってしまいました。
魚系は苦手?
柑橘系というよりは、モモのような甘い果実の印象なので、生臭さをカバーしてくれるような感じではないのかもしれません。

魚系よりは、鶏などの白身の肉の方が合うのかもしれませんね。

このワイン、カミさんには不評でしたが、私は結構スキかも。

2011/09/03

アインシュタインの眼 ワイングラス ~魅惑のカタチの物語~

2011年9月3日にNHKで放送された、「アインシュタインの眼 ワイングラス ~魅惑のカタチの物語~」が面白かったので、ポイントをまとめてみました。

■番組の大筋

ワインの「香り」「味」「色」がワイングラスによって変わる事を、科学的に実証する。

■ワインの香りがグラスによって変わる理由

口の狭まっているワイングラスには香りがたまりやすい、というのは大体想像がつきますが、繊細な香りを邪魔するアルコール分の揮発が、ワイングラスの形によってフチに集まり、真ん中部分はアルコールの影響を受けにくくなる、という実験には驚きました。

まっすぐに立てて、グラスの真ん中の香りを嗅ぐとまた印象が違ってくるかもしれませんね。

ゲストの田崎真也さんの、上質なワインは大ぶりのグラスで香りを楽しんで、デイリーワインは小ぶりのグラスで香りを小さく閉じ込めて楽しむ、という解説も非常に分かりやすいものでした。

■ワインの味がグラスによって変わる理由

グラスの高さがあって、膨らみのあるワイングラスは、傾けたときに膨らみにワインがたまり、舌に向かって細く送り込む事が出来る。
高さの短いグラスは少し傾けただけで、幅広くワインが口に入り、舌の裏や脇にワインが回りこむ。
渋味は味覚ではなく、触覚・痛覚なので、口全体に赤ワインが広がると強く渋味を感じてしまう。

という理由なのですが、渋味は味覚ではない、という事実にまず驚きました。
確かに味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つなので、渋味は入っていませんね。

また田崎真也さんの解説で、安いテーブルワインは逆に渋味を強く感じるために丈の短いグラスで飲むこともある、というのもなるほどって感じでした。

■ワインの色を楽しむためのワイングラス

ワイングラスがいかに均一の薄さで造られているか、というCTスキャンの画像と製造工程などを紹介して、クリスタルガラスと一般のガラスの表面の凹凸の違いなどを説明していました。

確かに色を見る時に普通のグラスだと、底のラインが邪魔して分かりにくいんですよね。

田崎真也さんの、ワイシャツの袖を使ってさりげなくワインの色を見たりするとカッコイイ、という言葉に女子アナウンサーがポーッとなっていたのが印象的でした。
田崎さんモテるんだろうな~。(余計な感想)

ワインの世界は奥深いですね。
いろいろ勉強する事があります。

■登場したワイングラス

リーデル
今のワイングラスの原型を作ったメーカーですね。
わたしも大変お世話になってます。
リーデル公式サイト

カガミクリスタル
職人技の製造工程を紹介していました。
カガミクリスタル公式サイト

■登場したワイン

NHKなので、ワインやグラスのブランド名は紹介しませんが、映っているラベルを見て分かったものだけ並べてみました。

Chateau Batailley 2006
シャトー・バタイエ 2006

メドックのグラン・クリュ第5級。
3000円台で買えるみたいです。
楽天ショップへのリンク

Chambolle-Musigny 1er Cru Francois Bertheau 2007
シャンボール ミュジニー プルミエ・クリュ フランソワ ベルトー 2007

生産量が少なく、見つけただけでも幸運、なんて言われてるみたいですね。
それなりにお高いワインです。
楽天ショップへのリンク

ジュヴレ・シャンベルタン ドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィス 2008
Bouchard Père & Fils Gevrey-Chambertin 2008

こちらはちょっと庶民的なブシャールのブルゴーニュ。
お手頃な価格で購入できます。
楽天ショップへのリンク

サンセール ドメーヌ・デュ・ノゼ AOCサンセール
Domaine du NOZAY AOC Sancerre

ロマネコンティオーナーのヴィレーヌ氏の実の妹さんが造ってるサンセール、だそうです。
知り合いの知り合いに芸能人がいる、みたいな感じ?
楽天ショップへのリンク

シャトー・アルトス・ラカス レ・リラ ルージュ 2010(ブラインドテイスティング:当てる)

 
(1)カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%(仏:ボルドー地方:AOCオー・メドック グラン・クリュ:06)3080
(2)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(3)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970
(4)シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル(仏:ラングドック・ルーション地方:AOPコルビエール:10)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の濃いガーネット。
色味はほとんど黒に近いが、フチは5mmくらい赤味の強いバイオレット。
透明感はほとんど無い。
粘性はやや強め。

【香り】
コーヒー。
チョコレート。
タバコの葉。
焦げ臭が最初にくる。
その後、甘いジャム。
グラスを回すと、ケミカルな印象が出てくる。
落ち着くと、濃い果実香が主体となる。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
ミディアムボディ。
なめらかで、フルーティな口当たり。
アルコール度は低めに感じる。
酸味はしっかり強め。
タンニンはやや控えめながら舌の表面全体が乾く感じ。
口に含んであまり膨らまず、すぐにしぼむ。
後味は微妙に乾く?
余韻は細く続く。

【判定】
若々しい外観からは2009年メルローか、2010年コルビエール。

香りは焦げ臭中心。
その後濃厚なフルーツ感。
これはニューワールド?
でも品種の印象はシラー。

香木のような印象が南フランスっぽい。

味わいは、マイルドだけど、新酒みたいな生っぽさがある。
とっても若い。
これはニューワールドタイプのラングドック?

ファイナルアンサーで、シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル
で、ピンポン

ちょっと生っぽさが気になるワインですね。

【総評】
シャトー・アルトス・ラカス レ・リラ ルージュ 2010
Chateau Artos Lacas Les Lilas Corbieres 2010

フランス:ラングドック・ルーション地方:AOPコルビエール
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル

リカーランドトップで、950円で購入。

樽の印象が強く、味わいはブドウジュースのような生っぽさのある、我が家的には苦手なタイプのワインです。

特にダメなのが樽香。

グラスを口に持ってくると、ブワッと出てくるスモーク香が完全にアウト。
息を止めて飲むような感じになってしまいます。

今日の晩御飯はムサカとモッツァレラトマトのサラダ。

ちょっと渋味が強めな部分が気になる。

新酒のような

カミさんに価格感を聞いたら、980円。
ほぼ正解。

香りが強いので、飲み口は生っぽいけど、1000円くらいするかな、って感じだそうです。

時間がたつと、マイルドで良くなってきました。
これってもう少し寝かせたら美味しくなるかな?

***************

で、次の日の飲んでみると、酸っぱくなっててダメみたい。
香りは相変わらず樽っぽい感じが気になります。

ヴィュ・シャトー・ラモット 白 2009

 
ヴィュ・シャトー・ラモット 白 2009
VIEUX CHATEAU LAMOTHE BLANC 2009

フランス:ボルドー地方:AOCボルドー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン60%、セミヨン40%

MICHIGAMIワインで、1700円。

【外観】
わずかにオレンジのさしている、中庸なイエロー。
色味はシンプルで、フチまでしっかり色がある。
輝きは大人しい。
粘性は中庸。

【香り】
甘い、果実の蜜の印象。
オレンジ。
柑橘系。
爽やかなハーブ。
グラスを回すと、張りのあるミネラルの印象。
香りはそれほど強くないが、上質感があって、陽気で華やか。
時間とともに青臭香も出てくる。
複雑性がある。

【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
ドライだが、フルーティさもある口当たり。
アルコール度は強め。
酸味は優しいが、しっかり全体を締めている。
グレープフルーツのような爽やかな苦みがある。
柔らかくフルーティなアタックから、酸味の強さが出てきて、後味はややアルコールの残る、乾く印象。

【総評】
トラディッショナルなボルドーブランの印象ですが、ちょっとモダンなフルーティな要素が入ってますね。

第一印象は良かったのですが、飲み進むとだんだん気になる部分が。
品質は問題無いのですが、ちょっと後味が気になる?

アルコールの印象が浮いて感じ?
苦みが強いんでしょうか?

喉にひっかかるような飲み口なんですよね。

今日の晩御飯はムサカとモッツァレラトマトサラダ。

それぞれ良く合うのですが、食べ終わった後に、ちょっと「?」な感じが残ります。
やっぱ苦みなのかな?

食事が終わって、ワインだけで飲んでると、ちょっとまた変わってきました。
トロッとした、ネクターのようなマイルド感が出てきます。

上質な印象の飲み口ですね。

でも、1700円はちょっと高いかも。
品質感はあるけど。 もうひとつ何というか後味の抜けが欲しい感じがします。

2011/09/02

ハヤチネゼーレ ツヴァイゲルトレーベ 樽熟成 2007

 
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(3)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970
(4)シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル(仏:ラングドック・ルーション地方:AOPコルビエール:10)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しく鮮やかな色調の、濃いガーネット。
色はほとんど黒に近いが、フチは3mmくらい鮮やかなバイオレット。
透明感はほとんど無い。
粘性は弱め。

【香り】
すみれ。
スパイス。
黒い果実。
グラスを回すと華やかさが強くなる。
香りは強めで、ややアルコールの印象がある。
時間をおくと少し卵白のようなイメージが出てくる。
複雑な香りで、上質なボルドーのような印象。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
柔らかいが、力強いアタック。
ミディアムからフルボディ。
アルコール度はかなり高い印象。
酸味もしっかり強い。
タンニンはややまろやかだが、ちゃんと効いていて、舌の表面全体が乾くくらい。
最初の一瞬はまろやかだが、強めのアルコールとタンニンで、かなり辛口。
後味はカラカラに乾く感じ。
余韻は長めに続く。

【判定】
若々しい外観からは、2009年メルローか、2010年コルビエール。

香りはボルドータイプで、フローラルで華やか。
上質な印象だが、アルコールが浮いていて、やや粗雑な印象もある。
伝統産地をイメージさせるが、ニューワールドも十分ある。

味わいは一瞬マイルドで、後は力強く、ドライ。
印象としてはニューワールド。

ちょっと型にはめたような、ぎこちない、余裕のない感じがニューワールドっぽい?
ドライで力強い感じも、シラーよりはメルロー。

ファイナルアンサーで、メルロー
で、ブー

なんと!ツヴァイゲルトレーベ

【総評】
ハヤチネゼーレ ツヴァイゲルトレーベ 樽熟成 2007
Hayachine Seele Zweigeltrebe 2007

日本:岩手県:花巻市大迫町
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:ツヴァイゲルトレーベ

エーデルワインのオンラインショップで、3570円で購入。

あの若々しいバイオレットは、品種の色だったんですね。
とても4年前のワインとは思えない、鮮やかな色調です。

ツヴァイゲルトレーベって、たぶん飲んだことが無いですが、こんなに力強いんですね。
もっと力のない品種をイメージしてました。

というより、収穫量を抑えて、凝縮感を出している、ってのが正解かもしれません。

とにかく日本のワインとは思いませんでした。
ボルドーや、チリの力強いワインのようです。

今日の晩御飯はポークソテー。

オニオンベースの醤油味のソースが良く合いました。
ただ相手が豚肉だと、ワインが容赦なく負かしてしまいますね。

ビーフやラムくらいじゃないと、完全にワインの勝ちです。

週末なので、レトルトのアラビアータパスタを作って合わせてみました。
そんなに悪くないけど・・・ やっぱ最後には合わない。

しっかりした肉料理じゃないとダメみたいですね。

カミさんに価格感を聞いたら、「このワイン高そうなんだよね、2500円。」
3570円と伝えたら、それは高いね、という感想でした。
ちょっと生っぽさがあるのと、アルコール感が強いのが、マイナスポイントみたいです。

でもこのワイン、日本の赤としてはガンバってますが、グローバル視点だとやや物足りないんですよね。
グラスに残り少しになると、香りもそれなりに弱くなってしぼんでくるし。

とはいえ、独特な魅力のあるワインだと思うので、一度試してみると面白いと思います。

2011/09/01

カンティナ・ラヴォラータ ネロ・ダーヴォラ 2009

カンティナ・ラヴォラータ ネロ・ダーヴォラ 2009
Cantine Lavorata Nero d'Avola 2009

イタリア:シチリア州:IGTシチリア
アルコール度:13%
ブドウ品種:ネロ・ダーヴォラ

肉のハナマサで、特売550円で購入。

【外観】
落ち着いた色調の、濃いルビー。
色調は黒っぽいルージュ。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
粘性は中庸。

【香り】
赤い果実。
なめし革。
茎っぽいグリーン香。
グラスを回すと生っぽい動物香に変わる。
香りはそれほど強くないが、やや刺激的。
ピーマンのような青っぽさがある。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
シャープでドライな口当たり。
ミディアムボディ。
酸味はかなり強く、酸っぱい感じ。
タンニンは少しザラついた印象で舌の表面全体が乾くくらい。
アルコール度は低め。
酸っぱい飲み口から、ボディはタイトなままでタンニンがじわっと広がり、後味は少し乾く。
余韻は短い。

【総評】
まあ価格なりというか、思ったよりも良くも悪くもない感じ。
酸味と渋味がキツめなので、何か食事が欲しくなりますね。

今日の晩御飯は、コンビニのトマトスープのパスタ。
合わせてみると、パスタの塩気とワインの渋味がちょっとケンカしますね。
パスタが野菜中心なので、ワインが勝ち気味になってしまいます。
でもまあ、それなりに合う感じ。

パスタだったらミートソースくらいの方が合いそう。
ワインが、しっかりした肉と合わせる事を要求してきます。

食事が終わって、おつまみのチーズスナックと合わせてみましたが、これも塩気と渋味がケンカする感じ。

やっぱり塩気がポイント?
塩気の少ないチーズのようなおつまみが良さそうです。
意外と枝豆とかいいかも。

ついでに、大豆の入ったチョコレート、ソイナッツチョコレートに合わせてみました。
苦みと渋味がケンカするかと思いきや、ワインの酸味がフルーティになって、何とも面白い感じ。
それなりに美味しいですが、まあ正統な合い方ではないですね。

どの食事にもほどほどに合って、何となく合わない。

このワイン、しっかりワインらしさを持っているので、ジャンキーな食べ物に合わないんですね。
安いんですが、伝統産地のテーブルワインって感じを持ってます。

冷えてても美味しいし、温度高めでも酸味がしっかりしててダレませんね。

元値が分かりませんが、880円くらいまでの品質感はあると思います。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

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