2008/12/31

メゾン・ジュリエ コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 2003(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ピノ・ノワール(仏:コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュAC:03)\1980
・カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド(仏:メドックAC:03)\1260
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

メゾン・ジュリエ コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 2003
【外観】
極端に明るいルビー色。
底まではっきり見える。
クラレットって感じ?
粘性はやや強く、色味は落ち着いている。

【香り】
赤系フルーツ。
チェリー、ややイチゴ。
ややグリーン系のハーブ。
なめし革。
鉛筆の芯やインクのような印象もあり。

【味わい】
セックでミディアムボディ。
酸味はしっかりしていて、渋みは少ない。
後味はキレイに消える。
軽めの口当たりながらボディはしっかりしている。

【判定】
極端に明るい外観はピノ・ノワール。
香りも印象も、赤系のフルーツとなめし革でピノ・ノワールらしい。
生産年の選択肢は03以前しかないが、若々しさのある飲み口。
2005、2006くらいでもおかしくないくらい?
味わいもセックで独特な酸味の収斂性がピノ・ノワールらしい。

ファイナルアンサーで、ピノ・ノワール
で、ピンポン

まあ、サービス問題ってことで。

【総評】
メゾン・ジュリエ コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 2003
MAISON JULIE COTE DE BEAUNE VILLAGES 2003

フランス:ブルゴーニュ地方:コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:ピノ・ノワール(のみかどうかは不明)

※Cote de Beauneの赤で認められている品種
・Pinot Noirien ピノ・ノワイアン(ピノ・ノワールの別称)
・Pinot Gris ピノ・グリ
・Pinot Liebault ピノ・リエボー
 補助品種(15%以内)
・Chardonnay シャルドネ
・Pinot Blanc ピノ・ブラン
・Pinot Gris ピノ・グリ

リカーランドトップで、1980円で購入。

上品でちょっぴりチャーミングな感じのあるピノ・ノワールです。

コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュACなので、ブルゴーニュACよりワンランク上のAOCで、1980円というのは破格な印象があります。

ボリューム感は、2000円前後くらいの感じですが、スッキリ感のある上品な味わいです。

2000円弱のブルゴーニュとしてはとってもお買い得、おすすめです。

今年最後のワインがおいしくて良かった。

【カミさんのコメント】
これはおいしいね。
2980円くらいでもおかしくないくらい。

2008/12/30

ワインテイスティング4コマまんが:シャルドネ

 
タイトル:シャルドネ
シャルドネを当てるのはムズかしい。

セミヨン?ブブー、シャルドネ。

なのでシャルドネの特徴が分かってきたときはとても嬉しかった。

でもやっぱりムズかしい。

シャルドネは変幻自在な品種なのでムズかしいですよね。
ブラインドテイスティングで良く外すんです。。

2008/12/28

ラス カレータス NV(ブラインドテイスティング:外す)

・セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ボルドーAC:07)\1580
・甲州(日本:山梨県:05)\1320
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ラス カレータス NV
【外観】
やや濃い黄色。
輝きある。
少しオレンジがかっている。
ディスクは厚めで粘性は強い。

【香り】
蜜のような甘い印象。
青リンゴのような酸味を感じる果実香。
グラスを回すと、少し熟した感じのモモやカリンのようなイメージになる。

【味わい】
酸味が強く、シャープな口当たり。
セックでボディはスレンダーな印象。
後味はすっきりしているが、少し苦味が残る。

【判定】
しっかりと色味の強い黄色。
輝きもあり、低価格のワインでは無さそう。
香りはリンゴのイメージと樽のニュアンスがあり、ボルドーっぽい。
味わいはシャープで、切れのいい飲み口ながらしっかりとしたボディがある。
なんだかいかにもボルドーなんだけど、やや色合いと香りに熟成感があるのが気になる。
ただ樽の影響とも考えられる。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブーー

な・・なんとマカベオ、スペインでした。。

【総評】
ラス カレータス NV
Las Carretas NV

スペイン:レバンテ地方:イエクラ:ヴィノ・デ・メサ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:マカベオ?

リカーランドトップで、580円で購入。

やはり、07でこの熟成感は無いよなー、と反省しつつ、でもこの価格差を間違えるってのはちょっと反省ですね。

マカベオはスペインのスパークリングワイン、カヴァに使われる品種ですね。
もちろんスティルワインもあり、以前飲んだワインではヘーゼルナッツの香りが特徴的でした。
ラスゴン・デ・マリア ブランコ 2003

ナッツ系の香りという点では、あるある、って感じです。
バターまでいかないけど、植物系の油脂くらいの香りがします。

リンゴ系の香りは熟成に由来する香りじゃないかと思うので、品種の特定にはならないのかな。

このワイン、580円って価格の印象ではないですね。
価格当てに定評のある(?)カミさんも、980円くらい?って言ってました。

お買い得感はありますが、やや過熟した印象があるので、そこは好き嫌いがありそうですね。

飲み進むと、だんだんスペインの白らしい個性的な香りが出てきます。
ラフな表現ですが、ちょっとシェリーっぽいんですよね。

かなり酸っぱいのですが、柑橘系のフルーツの酸の感じで、なんだか酸っぱいミカンのようなイメージです。なかなか人に薦めにくいワインですが、個人的には好きなタイプですね。

580円だとかなりお買い得感があります。

2008/12/27

シャトー・ファバス アレキサンダー 1997(ブラインドテイスティング:外す)

・ピノ・ノアール(仏:コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュAC:03)\1980
・ムールヴェードル シラー(仏:ラングドック・ルーション地方:ミネルヴォアAC:97)\1280
・カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルド(仏:メドックAC:03)\1260
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920

の4本のうちから1本を選んでもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ファバス アレキサンダー 1997
【外観】
黒っぽい落ち着いた色合い。
オレンジがかっている。
やや濁りを感じる。
透明度は少しあり、底がうっすら見えるくらい。

【香り】
濃縮感のある果実。
スミレのようなフローラルな香り。
濡れた落ち葉のような熟成感のある香り。
グラスを回すと、なめし革と鉄さびのような香りがしてくる。

【味わい】
酸味が強く、やや収斂性を感じるアタック。
ミディアムボディくらいで、あまり厚みのないボディ。
かなり酸味のたった、ちょっとキツイ印象。
まろやかさやふくらみは感じない。

【判定】
かなり熟成感を感じる外観。
97のミネルヴォアか、99のスペインだろうと思われる。
香りの印象はボルドーっぽさを感じる。
スミレの香りが華やか。
でも飲み口はかなり、酸味の強い感じ。
スペインはグランレゼルヴァなので、樽熟成も長いタイプ。
ミネルヴォアはシラーが入っているがその印象は無い。
酸味がたっている感じとボディのやや軽い感じがどうもテンプラニーリョっぽい。
あと可能性があるのはメドックだけど違うんじゃないかな~。

ファイナルアンサーで、モナストレル、テンプラニーリョ
で、ブー

ムールヴェードル シラーでした。

【総評】
シャトー・ファバス アレキサンダー 1997
CHATEAU FABAS ALEXANDRE 1997

フランス:ラングドック・ルーション地方:ミネルヴォアAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:モナストレル60%、テンプラニーリョ40%

町田の蔵家さんで、1280円で購入。

10年以上熟成したムールヴェードル、シラーです。
モナストレルとムールヴェードルは同一品種の別呼称(シノニム)なのでもう一つの品種、テンプラニーリョかシラーか、がポイントでしたね。

熟成感はありますが、そんなに奥深さを感じるタイプではありません。
酸味は強いですが、酸化してるってほどでもないので、コンディション自体は問題なさそうです。

ちょっと滓があるんですが、デキャンタージュしないで飲んでいるのでちょっと濁ってますが、口あたりが悪いほどではありませんね。
逆にコクが出てる?って感じもします。

このへんの感覚は人それぞれで、ちょっと滓があってもカラフェに移さないと気持ち悪い人と、多少の滓は一緒に飲んじゃうって人がいますね。

強い酸味も慣れてくると、その奥になかなか味わい深いものがあって美味しくなってきました。

やや酸味が強いので家庭料理には合わせにくいですが、チキンのグリルには良く合いました。
ちょっと軽めなので、チキンくらいが良さそうです。

なめし革と鉄さびの印象は以前飲んだスペインのモナストレル(ムールヴェードル)にもありましたね。
モナステリオ・デ・サンタ・アナ モナストレル 2006
ムールヴェードルの特徴なんでしょうか?

飲み進むとやっぱり酸味が気になります。
誰にでも美味しく感じるタイプではなさそうですが、個性的で悪くないワインです。

【カミさんのコメント】
このワインおいしいね。

2008/12/23

ワインテイスティング4コマまんが:カベルネ・ソーヴィニヨン

ワインテイスティング4コマまんがを作ってみました。

タイトル:カベルネ・ソーヴィニヨン
ワインの王様 カベルネ・ソーヴィニヨンは

ずっと、カベルネ・フランのお父さんだと思われてきた

でも実は、カベルネ・フランと、ソーヴィニヨン・ブランの子どもでした

でもやっぱり、エラそうです。

コート・デュ・ヴァントゥー フランソワ・マルトノ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ムールヴェードル シラー(仏:ラングドック・ルーション地方:ミネルヴォアAC:97)\1280
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル(仏:コート・デュ・ヴァントゥーAC:07)\990
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

コート・デュ・ヴァントゥー フランソワ・マルトノ 2007
【外観】
濃い外観。
赤味が強く、若い印象。
深い透明感があるが、底がギリギリ見えないくらい。
粘性はやや強く、雫に色素が残る。

【香り】
フレッシュな果実香。
カシス、
グリーン系の香りもある。
ちょっと茎のようなイメージ。
タバコの葉などの焦げ臭も少し。
グラスを回すと動物香。

【味わい】
きりりとした辛口で、余韻が少し長めに残る。
少し軽やかでフレッシュな印象があるが、アルコールの印象が強い。
クールで冷ややかな飲み口。
ミディアムからややフルボディって印象。

【判定】
赤味が強い外観はグルナッシュをイメージさせる。
若々しいので、少なくとも90年台のワインは違うかな。
そうなると、ボルドーかローヌ。
香りの印象もシラーっぽい印象が強い。
飲み口がやや辛いのがちょっとローヌっぽくない?
でもボルドーは04なのでそれもちょっと違うだろう。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル
で、ピンポン

これは生産年当てでしたね。

【総評】
コート・デュ・ヴァントゥー フランソワ・マルトノ 2007
COTES DU VENTOUX FRANCOIS MARTENOT 2007

フランス:ローヌ川流域:南部地区:コート・デュ・ヴァントゥーAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル

リカーランドトップで、990円で購入。

すっきりしたクールな飲み口は洗練された印象で、品質の高さを感じさせます。
張りのあるボディでスレンダーなまとまりです。

フレッシュ感もあってなかなかいいワインですね。
1000円を切っているんですが、満足度は高いと思います。

濃厚フルーティなワインが好きな人向けではありませんが、上品でクール、オトナな辛口って感じです。

食事に合わせてみると、またまた高感度アップ。

今日の食事はオーブンでグリルしたチキンとピラフ、それにクラムチャウダー。
素揚げのポテトとプチトマトのサラダ。

まず、オーブンでグリルしたチキンにはバッチリ。
うまッ、って感じ。

ピラフも案外OK。

アサリの入ったクラムチャウダーには合わないだろうと思っていたら、予想外にOK。

素揚げのポテトもプチトマトもおいしい。

料理に合わせると、ちょっと後ろに回って料理の邪魔をしませんね。
辛口でアルコールを強く感じるので、家庭料理に合わないかと思っていたら、とても懐の深いワインです。

辛口がいい方向に効いているみたい。
スッキリ感もいいんですね。

このワイン、とてもお勧めです。

■楽天ショップへのリンク
http://item.rakuten.co.jp/aben/10003291/

※サイトより引用
プラムのような熟したフルーツとスパイスの匂い(ガリグという木の匂い)。果実味が溢れ、とてもまろやかな味わい。タンニンもソフトです。

なるほど、ガリグという木の匂いね~。
茎のような匂い、じゃないんですね。
確かに独特なスパイス香があるのですが、香木のような印象があります。
何気なく取ると、樽のニュアンスって感じなんですが、ちょっと生っぽい木の匂いなんですよね。
香りも複雑で楽しめる、とっても素敵なワインです。

2008/12/22

グラントバージ シャルドネ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・甲州(日本:山梨県:05)\1320
・シャルドネ(豪:サウス・オーストラリア州:07)\950
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

グラントバージ シャルドネ 2007
【外観】
鮮やかさのあるやや強めの黄色。
色味は強いがフチに向かって透明度が高い。
まったくの黄色だが、ややグリーンっぽさがある。
見ようによっては黄緑のようにも見える。
輝きがあり、粘性はやや強い。

【香り】
バター。
ミント。
蜜。
熟した果実。
カリンやモモくらいの印象。
樽の影響を強く感じる、強い香り。

【香り】
辛口で、ボディはしっかりしている。
アルコールは強めながら、フルーティさがある。
酸味もしっかりとあり、すべてが強い感じ。
やや塩気を感じる飲み口。
余韻は短く、ふくよかさは感じない。

【判定】
見た目はちょっと人工的な色合い。
ニューワールドのシャルドネによくある感じ。

香りはバターの印象が強く、これもシャルドネっぽい。
ただバターは品種由来では無いので要注意。
果実香も強いがちょっとスモーキーで熟した感じもシャルドネ。

味わいはしっかりした厚みのボディと、ちょっと塩気を感じる。
なんというか、シャルドネっぽい。
ここにボルドーの白があると、ちょっと迷うけど、この選択肢の中ではシャルドネ以外には考えられない。

ファイナルアンサーでシャルドネ
で、ピンポン

シャルドネらしいシャルドネです。

【総評】
グラントバージ シャルドネ 2007
GRANT BURGE CHARDONNAY 2007

オーストラリア:南オーストラリア州:バロッサヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、950円で購入。

ややメリハリの強いシャルドネです。
頑張りすぎてるっていうか、余裕があまりない感じ。

家庭の食事にはちょっと合わせ難そうなタイプです。

今日はなんとマグロの刺身。
いかにも合わないので、ちょっと炙って、塩コショウをしてみました。
でもやっぱり、いまいち合わないかな。

魚よりは鶏肉くらいの方が合いそうな強さです。

家庭の食材では、チーズが合わせやすいでしょうか。

ちょっと口当たりが強い感じですが、ワインとしては悪くありません。
いかにもニューワールドのシャルドネって感じですが、1000円以下と考えるとコストパフォーマンスはなかなかでしょうか。

2008/12/20

ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペルヴァレー:07)\1407
・シャルドネ(豪:サウス・オーストラリア州:07)\950
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらいブラインドテイスティング。

ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン 2007
【外観】
中庸な黄色。
ややベージュ。
輝きはやや弱い。
粘性もやや弱い。

【香り】
フルーツ香主体。
かりんや柑橘系の皮の印象。
グラスを回すと、少しシロップのような甘い香りが立ってくる。
ちょっとスモーキーな印象や、ハーブのようなニュアンスもある。

【味わい】
セックで酸味がしっかりしている。
ちょっとキツメの口当たり。
ちょっと酸化のイメージも感じる。
後味には酸味が強く残る。
しっかりとした固いボディがあるようなイメージ。

【判定】
ちょっと熟成をイメージさせる外観と香り。
味わいもやや酸化を感じるので、07年のソーヴィニヨン・ブランとシャルドネは違うだろう。
そうなるとノンヴィンテージの2本だが、ヴァン・ド・ペイとスペイン。
香りに癖がなく、力強いセックなイメージはフランスのヴァン・ド・ペイの印象かな。
ユニ・ブラン、コロンバールというとまさにそんな感じ。

ファイナルアンサーで、ユニ・ブラン、コロンバール
で、ブー!

な、なんとソーヴィニヨン・ブラン!

【総評】
ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン 2007
LOS VASCOS Sauvignon Blanc 2007

チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、1407円で購入。

完全にブラインドテイスティング外してしまいました。。

ネタバレしてみると、ワインが入れ替わったかのようにソーヴィニヨン・ブラン。
色もベージュっぽくなくてグリーンがかってるぞ、おい。
冬至用のゆずが後ろにあったので、その色が映りこんでたかな~。
それにしても、産地も、生産年も、品種もオールアウト!

手術後、1週間ぶりのブラインドテイスティングってことで許してください。

改めて見直してみると、色はほんのりグリーン、粘性は中程度って感じでしょうか。

ソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマはやや抑えられている印象で、ちょっとシャルドネっぽいんですよね。
シャルドネっぽく感じるのは、ブドウの個性が抑えられている感じなのかもしれません。

飲み進むと安定感が出てきますね。

強めの口当たりは相変わらずですが、荒っぽさは感じなくなりました。

悪くは無いんですけど、ちょっと後味とか、重いかな。
このへんは好みの問題でしょうかね。

フルーティさ抑えめの、しっかりしたワインが好きな人にはいいのではないでしょうか。

【カミさんのコメント】
悪く無いね。

2008/12/14

ワイン癖 占い

お遊びで、「ワイン癖 占い」を作ってみました。

http://maker.uranai-walker.com/u520.php

ちょっと気になるワインの癖ってありますよね。
そんな5つのパターンが占い結果で表示されます。

■しかめっ面タイプ
香りを嗅ぐときに、ついつい険しい顔になっていませんか?


■グラスをブンブン回すタイプ
ワインがかわいそう!ってくらいブンブン回す人、いますよね。


■黙り込むタイプ
美味しいワインに引き込まれて、回りが見えなくなってしまう経験ありませんか?


■語り出すタイプ
愛があればこそ語りたくなりますが、まあヒンシュクをかわない程度に。


■嫌いな産地を攻撃するタイプ
人の好みを強要してはいけませんね。それぞれの美味しさがありますからね。


まあ、お遊びなので、気軽にやってみてください。

http://maker.uranai-walker.com/u520.php

2008/12/13

ドメーヌ・リヴォワール カベルネ・メルロ プリムール 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

・ムールヴェードル シラー(仏:ラングドック・ルーション地方:ミネルヴォアAC:97)\1280
・グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル(仏:コート・デュ・ヴァントゥーAC:07)\990
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・モナストレル60%、テンプラニーリョ40%(スペイン:D.O.バレンシア:99)\920

の4本のうちから1本を開けてもらいブラインドテイスティング。

ドメーヌ・リヴォワール カベルネ・メルロ プリムール 2008
【外観】
濃い外観。
鮮やかな色調でピンクが強い。
若々しさを感じる。
粘性は中庸。

【香り】
イチゴキャンディの印象。
ほんのり動物香。
炭酸のようなニュアンスもある。

【味わい】
ピリッとくるアタック。
ライトからミディアムくらいのボディ。
フレッシュで若々しい。
セックで残糖はあまり感じないが、フルーティな印象は強い。
余韻はほとんど無く、後味はすっきりとしている。

【判定】
見た目の若々しさは新酒の印象。
香りはまさに新酒のキャンディ香。
味わいも炭酸を含んでいる感じがまさに新酒。
ボージョレがあってもこれはガメイの新酒では無い事は明らか。
シラーかな、と思ったけど、カベルネ・ソーヴィニヨンなんですね。

ファイナルアンサーで、ヴァン・ド・プリムール
で、ピンポン

赤はすぐ分かるんですよね。

【総評】
ドメーヌ・リヴォワール カベルネ・メルロ プリムール 2008
DOMAINE RIVOIRE CABERNET MERLOT PRIMEUR 2008

フランス:ラングドック&ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ
アルコール度:12%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン?、メルロー

町田の蔵家さんで、980円で購入。

新酒ながら、カベルネ・ソーヴィニヨンというやや強い品種なので、ちょっと堅いイメージのヌーボーです。

飲み口はチリカベっぽいザラザラ感がありますが、後味がスッキリしていて悪い印象はありません。

セックで甘さはほとんど感じないのですが、フレッシュ感があって飲みやすい口あたりです。
なかなか良いバランスでまとまっているワインですね。

グラスに入れてちょっと時間がたつと、香りと味が飛んでしまったような、ちょっと渋酸っぱい感じになってしまいます。
まあそれは新酒なのでしょうがないですね。

カミさんと二人で飲んでいたらいあっという間に無くなってしまいました。

フレッシュ感がありながら、ちょっと真面目で堅い印象がなかなか良いです。

2008/12/12

モンカロ レ・ヴェーレ ヴェルディッキオ・クラシコ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペルヴァレー:07)\1407
・ヴェルディッキオ(伊:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ:07)\1080
・シャルドネ(豪:サウス・オーストラリア州:07)\950
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

モンカロ レ・ヴェーレ ヴェルディッキオ・クラシコ 2007
【外観】
やや濃い目の中庸な黄色。
ほんのりオレンジっぽい外観。
小さな気泡が見られる。
輝きがあり、粘性は強め。
複雑な脚が現れる。

【香り】
炭酸の印象。
ミネラル。
柑橘系のフルーツ。
グラスを回すとややヴァニラ?
香りは弱く、要素も少ない。

【味わい】
ピリッとする口当たり。
少し炭酸を含んでいる印象。
酸味が強く、やや後をひく。
爽やかな印象ではなく、ちょっと酸化をイメージさせる。
セックで、ちょっとギスギスした飲み口。
ボディは薄い印象。
後味には酸味が残るがジューシーさはあまり感じない。

【判定】
まず、コルクが浮いていたので、スクリューキャップのオーストラリアのシャルドネが消える。
色の濃い外観はロス・ヴァスコスのソーヴィニヨン・ブランが一番怪しい?
だけど香りは、軽くやや低価格なワインの印象。
さらに特徴的な要素はあまりない。
イタリア、スペインのテーブルワインくらいの印象。
飲み口は、酸味が強く、ボディが薄く、ちょっと荒い。
イタリアっぽい印象の飲み口。
ただ、かなり安っぽさを感じて、価格帯的には600円台くらいに感じる。
そうなるとスペインだが、スペインらしさはあまり感じない。
たとえば、シェリーっぽいとか、ややシュールリーのようなコクがあるとかではない。
でもまあ、ワインはグローバル化しているので、産地の特徴もあまりあてにならないし。

ファイナルアンサーで、スペイン
で、ブー

最初の印象通り、イタリアでした。

【総評】
モンカロ レ・ヴェーレ ヴェルディッキオ・クラシコ 2007
MONCARO LE VELE VERDICCHIO CLASSICO 2007

イタリア:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージDOC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ヴェルディッキオ

町田の蔵家さんで、1080円で購入。

ヴェルディッキオの特徴はあまり印象に無いのですが、お魚ボトルのペッシェヴィーノで使われている品種ですね。

少なくとも今どきの流行の品種の印象ではなく、ちょっとクラシックなイメージの白ワインです。
そんなにフルーティじゃないし、酸味と辛みが相まって、ちょっと収斂性を感じます。

最初の印象はあまり良くなかったのですが、意外といける、というかうまい。
独特な酸味に慣れてくると、良さがじわじわ出てくるワインです。

炭酸の印象が強いので、うちのカミさんみたいに炭酸嫌いな人はダメですが、スパークリング好きには美味しいのではないでしょうか。

このすっきりサバサバした感じとミネラル感は魚介類に合いそうです。

今日はイカと大根の煮物だったのですが、しょうゆ味ベースでも意外と合いました。
イカと相性が良さそうですね。

イカって旨み成分が強すぎてワインに合いにくい印象がありますが、ドライでセックなこのワインは問題なしです。

イタリアワインによく感じる塩っけも魚介類との相性を高めてますよね。

ちなみにパスタにも良く合います。
って当たり前?

このワイン、最初の悪い印象はどこへやら、すでに食事の中心になって指揮者のように振舞ってますね。

デイリーで魚介系の料理に合わせるんだったら、かなりオールラウンダーかもしれません。

和風でも結構いけそうな、おすすめワインです。

2008/12/11

ワインと骨折その1 ~ワイン好きは骨がもろい?~

骨折してしまいました。
マレット変形ってやつです。
ワインと骨折
人生、何があるか分かりませんね。
子供とドッジボールしてて、まさかの骨折。

みなさん、寒い時期のドッジボールは気をつけましょう。。。

今はギブスで固定してますが、数日後に手術です。
針金を骨に刺して固定するって、痛そうな手術。
まさかこんな大事になろうとは。。。

年末年始でいいワインをたくさん飲もうと思っていたのに!!

ギブスをしている最中はもちろん、禁酒です!
と、言いたいところですが・・・

一口も飲まないのも体に悪い?とか勝手に思い、ネットでいろいろ検索してみました。
骨折中のアルコールに関しては「傷が痛む」「無理してしまうので完治が遅れる」という理由はありますが、絶対禁酒の明確な理由が見当たらないんですよねー。

なので骨折4日目にして、350mlのビールを1缶、飲んでしまいました。
( ̄∇ ̄;)

さらに5日目と6日目にも350mlを一缶づつ・・・
( ̄▽ ̄)ノ

今週末はワインをちょっと飲もうかな、なんて思っています。
(* ̄ω ̄)v

ちなみに、骨折とアルコールの関係をいろいろ調べていると、アルコールを取り過ぎる人は骨が折れやすくなる、という記事によくあたりますね。

今回の骨折も、ドッジボールくらいで運が悪い、なんて思っていたら大間違いかも!

ワインエキスパート挑戦でここ2~3年ほど、摂取アルコール量がかなり増えてますからねー。
骨がもろくなっているのかも・・・・
(; ̄Д ̄)

「骨折ですね。」と先生に言われたときに最初に出た言葉が、「お酒はダメですよね?」。

こりゃダメだ、って感じです・・・
(´ o`;)ゞ

アルコールの他に、骨折の理由と思われるものをあげてみると・・・

・ただボールを取るのが下手なだけ
・年のせい
・TOTO BIG1000の3等、12000円が当たったため
・昼間日光に当たらない生活をしてるから

まあ理由は分かりませんが、みなさんアルコールの取りすぎには気をつけて、ワインライフを楽しみましょう。

ワインと骨折その2 ~手術後~

2008/12/08

モンドヴィーノ

モンドヴィーノ(映画)
モンドヴィーノ
面白さ : ★★★★★(5)
資格試験役立ち度 : ★☆☆☆☆(1)
オススメ度 : ★★★★☆(4)


監督: ジョナサン・ノシター
時間: 136 分
製作年 : 2004年
製作国 : フランス=アメリカ

この映画は3年前の劇場公開時に見に行き、かなり衝撃を受けました。

一度見ただけでは、内容を咀嚼出来ず、DVDが発売になってから何度か見直しています。

この映画の核になるのは間違いなくミシェル・ロランです。
そして強烈な悪役を活き活きと演じて(?)います。

映画俳優かと思うほどの存在感があり、それに対する良き農民たちの存在感をとても薄く感じさせてしまうほど。

でも、よく観察するとこの映画には、善も悪も存在しません。
すべての人が自分のポリシーに沿って行動し、そしてどこかに負い目を感じているようにも見えます。

ワイン産業の在り方について問題提起しながらも、人間ドラマを描き出しているところにこの映画の面白さがあるのだと思います。

考えさせられるポイントをあげてみました。

・ワインのグローバル化はワインの個性を無くし、世界中で同じテイストのワインを産み出す。

・大手の生産者と流通、マスコミ、評論家がマーケットを支配し価格を吊り上げている。

・ロバート・パーカーは封建的なワインの世界に民主主義的な価値観をもたらした。

・ワインにとってのマキアージュは新樽でヴァニラ風味を付け化粧をほどこす事、それによってワインは魂を失う。

・いい評価がもらいたくて本来色の薄いピノ・ノアールすら醸造手法で濃いワインに改造してしまう。

・ミシェル・ロランがコンサルティングすることで、どこのワインでも世界中に受け入れられるワインになる。

・ミシェル・ロランとパーカーは世界中のワインをポムロル化しようとしている。

・シャトー・キルヴァンはマルゴーでありながら、ミシェル・ロランのコンサルティングでポムロル化してしまった。

・標準に届かなくても個性のしっかりあるワインを欲しいと思っているワインラヴァーも多い。

・同じ木になる果物でも日の当たる側と当たらない側では味が違う、それがテロワールである。

・スーパートスカーナは、ミシェル・ロランであり、モンダヴィであり、ポムロルである。

・ボルドーの伝統のあるシャトーですら、新しい技術を取り入れたすぐに飲めるワイン造りを始めている。

・アメリカでは、フランスの文化よりイタリアの文化の方が好まれる。

いろいろ考えさせられて、とても良いドキュメンタリーですね。

やや誘導的な部分が気になりますが、豪華な出演陣は一見の価値ありです。

■Amazonへのリンク
モンドヴィーノ [DVD]
自らソムリエの資格を持つジョナサン・ノシター監督が、ヨーロッパ、アメリカ、南米の3大陸を巡り、ワイン業界の裏側と世界的なワインブームの真相に迫ったドキュメンタリー。ワイン大国・フランスで論議を巻き起こし、大ヒットを記録した話題作。

【登場したワインリスト】
※楽天ショップにリンクしています

ドメーヌ・ド・スーシュ
Domaine de Souch

コルンブ
Columbu

シャトー・ル・ゲイ
Chateau Le Gay


マ・ドゥ・ドマ・ガサック
Mas de Daumas Gassac


シャトー・クリネ
Chateau Clinet


ロバート・モンダヴィ カベルネ・ソーヴィニヨン リザーブ
Robert Mondavi Cabernet Sauvignon Reserve


スタグリン・ファミリー・ヴィンヤード スタグリーノ
Staglin Family Vineyard Staglino


ドメーヌ・ド・モンティーユ ヴォルネィ
Domaine Hubert de Montille Volnay


ロピトー ムルソー
Ropiteau Meursault

シャトー・ムートン・ロートシルト
Chateau Mouton Rothschild


オーパス・ワン
Opus One


シャトー・キルヴァン
Chateau Kirwan


シャトー・プティ・ヴィラージュ
Chateau Petit Village


シャトー・ヴァランドロー
Chateau Valandraud


シャトー・パプ・クレマン
Chateau Pape-Clement


フレスコバルディ ポミーノ
Frescobaldi Pomino


フレスコバルディ ラマイオーネ
Frescobaldi Lamaione


アンティノリ ティニャネッロ
Antinori Tignanello


オルネライア
Ornellaia


イル・ボッロ
Il Borro


イサネット・ビアンケッティ&イナルド・テデスコ
Isanette Blachetti & Inaldo Tedesco

ドメーヌ・サン・ペドロ・ヤコチュヤ
Domaine San Pedro de Yacochuya

トロンテ アントニオ・カベサス
Torrontes Antonio Cabezas

2008/12/06

カステルベッキオ 赤 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC)\1080
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・グルナッシュ、シラー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\858
・バルベーラ、ドルチェット、サンジョヴェーゼ(伊:ヴィーノ・ダ・ターボラ:NV)\698

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カステルベッキオ 赤 NV
【外観】
明るいルビー色。
底が割と良く見えるくらいの透明感。
小さな気泡が多く見られる。
色あいは落ち着いていて、やや黒っぽい。
粘性は弱い。

【香り】
鉄さびとなめし革を合わせたような印象。
フルーツはドライフルーツのような感じ。
少し酸化をイメージさせる香り。
独特な悪臭成分があり、麝香っぽさを感じる。

【味わい】
まず最初の印象は、薄い。
水増ししたような軽さ。
タンニンも酸味もアルコールもすべて薄い。
それなりに軽くまとまっているものの、これはちょっと。
余韻はほとんど無く、後味は少し渋みが残る。

【判定】
明らかな明るい色合いで、小さな気泡が見られる。
ちょっと新酒っぽいが、イタリアの線もある。
香りは、サンジョヴェーゼのやや癖のある酸味や動物香の印象。
外観と合わせるとほぼサンジョヴェーゼ。
飲み口は、薄い。
これは産地や品種の特徴というよりは、販売店の特徴?

ファイナルアンサーで、バルベーラ、ドルチェット、サンジョヴェーゼ
で、ピンポン

う~ん、品種当てというより、販売店当てでしょうか。

【総評】
カステルベッキオ 赤 NV
CASTELVECCHIO ROSSO NV

イタリア:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:バルベーラ、ドルチェット、サンジョヴェーゼ

パスポートで、698円で購入。

芸術的な軽さが特徴のパスポートのワインです。
これはフレッシュジュースが混ざっているのかな?
とても軽いのですが、うまくバランスはとってますね。

ちょっとワインになりきっていない、ある種不思議な飲み物みたいな印象もあります。

しかしホントに販売店の特徴ってワインに出ますよね。
特に輸入して売っているお店はその傾向が強い感じがします。

ヴィノスやまざきさんのワインは何を買っても共通する特徴を感じます。
町田の蔵家さんでご主人に薦められるワインは、まさに蔵家さんのワインって感じです。

売っているワインにお店の個性が出ているところは、何となくポリシーを感じますね。
人の評価だけで売っているお店は当たり外れが多いのかもしれません。

と、話がそれてしまいましたが、私はこのワインを人に勧める度胸はありません。

2008/12/05

ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール(白) 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・ヴェルディッキオ(伊:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ:07)\1080
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008
【外観】
淡い色合い。
かなりグレーに近いが、グリーンっぽさと、ベージュっぽさが混ざっている感じ。
小さな気泡が多く見られる。
粘性は弱い。

【香り】
炭酸の印象が強い。
ヴァニラの印象。
梨のような果実香。
香りは全体的に弱い。

【味わい】
口に含んだときに炭酸のニュアンスがある。
しっかりした酸味で、シャープ。
やや強めの酸味の印象。
後味は軽く、キレイに消える。
余韻は短い。

【判定】
小さな気泡が見られ、新酒の印象。
香りも炭酸の印象が強く、ここでも新酒の印象。
味わいにも炭酸のニュアンスがあり、シャープでフレッシュな酸味。
ここでも新酒の印象。
でもソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマを感じない。
わずかにあるような、ないような。
ちょっと炭酸の印象とサバサバした飲み口はイタリアっぽくもある。
最初の飲み口はとてもシャープで若々しいが、ベースはわりと落ち着いたまろやかさを感じる。
気が抜けるとまろやかさが出てくる。
ソーヴィニヨン・ブランっぽく無いとなると、これはイタリアか?
そういえば香りも何となくイタリアっぽいぞ。
飲み口もイタリアだ、これは。

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ブー!

あー、やっぱりヌーボーでした。

【総評】
ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008
Vin de primeur Vignerons de Carnas Vin de Pay du Gurd 2008

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

町田の蔵家さんで、980円で購入。

最初はフレッシュ感が強いのですが、だんだん落ち着きが出てくるんですよね。
やはりこの落ち着きは、新酒ながら高貴品種を使っているからでしょうか。

それにしても、ブラインドテイスティングで時間をかけすぎるのは良くないですね。
些細な要素が気になってきて、重要なポイントがぼけてきます。

前に飲んだ新酒2本の色合いがオレンジがかっていて、白の新酒の特徴かも、という疑問がありましたが、少なくともこれは顕著にオレンジがかってはいません。

というか薄いグリーンですね。

やはり新酒の一番の特徴は炭酸のニュアンスでしょうか?

このヴァン・ド・プリムールは毎年買っていますが、毎年外れがありません。

炭酸の印象が抜けてくるとソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマが出てきました。

それを考えると、一粒で二度美味しい(ってちょっと古い?)感じがあります。

ギャルソン!赤 NV

ギャルソン!赤 NV
GARSON! ROUGE SEC NV

ギャルソン!赤 NV
フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:メルシャンに問い合わせ中(12/4)

【外観】
濃い外観。
透明感はほとんど無い。
フチは強い紫色で、色味は青っぽいというか黒っぽいというか。
雫に強く色素が残る。
粘性はやや強く、脚が複雑に現れる。

【香り】
濃縮された果実香。
焦げ臭。
生っぽい動物香。
スパイス。
厚みがあり重い感じ。
でも香りの強さ自体はそれほどでもない。

【味わい】
残糖をほとんど感じない辛口。
酸味も割りと強い。
ボディもしっかりしていて、ミディアムやや上って感じ?
タンニンもしっかりしていて少し収斂性を感じる。
余韻はほとんど残らない。

【総評】
そつのない、テーブルワインって感じでしょうか。
南のブドウを使っている印象です。
カリニャン、サンソー、シラー、グルナッシュ、っていうグループでしょうか。

酸味とか渋みとかアルコール度とか、それぞれがメリハリがあって目鼻だちのしっかりした印象なんですが、寛容さとか余裕は無い感じです。

普通に肉料理に合いそうですね。
茶色っぽい肉料理。
ハンバーグとか焼肉とか良さそうです。

ちょっと安いステーキくらいなら全然OKですね、多分。

今日はミートソースのパスタなんですが、結構良い感じ。
食事との相性に関しては守備範囲が広そうワインです。

冷やした方が美味しいかなと思ってちょっと冷やしてみましたが、あまり冷やすと飲み口が荒っぽくなってしまいますね。

そこそこ温度はあった方が良さそうです。

裏ラベルだと14~16℃。

白のコクのあるタイプで一番高い温度は14℃くらいですが、それよりちょっと上くらいって事ですね。
ミディアムボディの赤だと13~16℃くらいになので、適温なのかも。

ボディに関しては、裏ラベルだと軽さは「1」で最もライトなのですが、飲んだ感じだと真ん中くらい(ミディアム)な感じでしょうか。

タンニンとか強いので、軽いと思って飲むとちょっと違うかもしれません。

それとも、ラベルを刷ってからセパージュが変わったのかな??

【追記】
メルシャンのお客様相談室に品種を問い合わせたところ、次の日に返答がありました。

赤のブドウ品種:カリニャン主体
白のブドウ品種:ユニ・ブラン主体

だそうです。
メルシャンさん、どうもありがとう。<(_ _)>

それにしても、カリニャン、正解でしたね。
って、4つもあげればそりゃ当たるわな。

2008/12/04

おたる初しぼり 2008 デラウェア

おたる初しぼり 2008 デラウェア
Otaru Hatsu-Shibori 2008 Delaware

おたる初しぼり 2008 デラウェア
日本:北海道:北海道ワイン株式会社
アルコール度:8.5%
ブドウ品種:デラウェア

グルメシティで、988円で購入。

【外観】
気泡がフチに多く現れる。
色味はうすオレンジ。
輝きがある。粘性は弱くさらっとしている。

【香り】
ブドウの種の部分の香り。
マスカットのような印象。
ちょっとフォクシー?

【味わい】
しっかりとした甘口。
残糖は多い。
酸味は柔らかいが、しっかりとしていてバランスをとっている。
アルコール度は低い。
後味は酸味が残るので、すっきりとしたジューシーな印象。

【総評】
このオレンジっぽい色合いって、新酒の白の特徴なのでしょうか。
昨日の新酒もちょっとオレンジっぽい色調でした。

香りはまさにブドウ。
その他の要素を探すのが難しい感じです。
いわゆる生食ブドウのフォクシーっぽい感じがしますね。

ワインとしては悪い要素になりますが、日本人には馴染みのある香りで、嫌われる香りではないみたいです。
でも欧米人にとっては、嫌な香りに感じるみたいなので、このワインもいい評価では無いでしょうね。

しかしホントに、フレッシュなブドウ果汁を飲んでいるみたいで、とても美味しいですね~。

これだけ甘いと料理に合いにくいかと思うと、そうでもないみたい。
合うというより、思ったより邪魔しないって感じかな。

やっぱり和食がいいですね。
みりんや砂糖が入っている料理だと馴染む感じじゃないでしょうか。

天ぷらのかき揚に合わせると、たまねぎの甘さによくマッチしてました。
生しいたけに合わせると、煮物のような味わいになります。
ちょっと不思議な感じ。

星の数ほどあるワインですが、生しいたけと合わせられるワインはそうそう無いでしょうね~、貴重なワインです。(笑)

気取らず、ぐいぐい飲める感じがとてもいいですね。
ちょっと幸せな気分にもなれるし。

ただ、あんまりたくさん飲めるタイプではありません。
ジュースを大量に飲んでいるみたいで、おなかにたまってきます。

お酒が苦手な人には受けがいいのではないでしょうか。

逆に酒飲みにすすめると、怒られるかも。

【追記】

ほんのりオレンジ色の外観ですが、ラベルを見て気が付きました。
デラウェアって、黒ブドウなんですよね。
それを白ワインにしているので、そりゃ色もつくわ、って事です。

ん、でもしかし待てよ。

そうだとしたらもっとロゼのようなピンクっぽい色になってもいいはず。
このベージュっぽい、オレンジっぽい色調の答えにはなってないかも。

うちにもう1本白の新酒があるので、それがきっと何らか回答をくれる事でしょう。

■楽天ショップへのリンク
http://item.rakuten.co.jp/syurakudou/4990583307107/

※サイトより引用
果物としてもおなじみのデラウェア種を原料とした、親しみやすい味わいは幅広いお客様からの支持を集めています。
芳醇で穏やかな香り、やや粘性がある淡い金色はコクのある味わいを連想させ、優しい口当たりを誘います。
酸味が少なく、まろやかな甘みはクセの素直な印象で、あとに続く余韻がきれいに引けていきます。
カルボナーラ、クリームコロッケなどクリーミーな味わいの料理はもちろん、揚げ豆腐や厚焼き玉子など和風のおつまみにもマッチします

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

2008/12/02

ドメーヌ・リヴォワール シャルドネ、ヴィオニエ プリムール2008(ブラインドテイスティング:外す)

・ヴェルディッキオ(伊:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ:07)\1080
・シャルドネ、ヴィオニエ(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドメーヌ・リヴォワール シャルドネ、ヴィオニエ プリムール2008
【外観】
とても淡い外観。
ほとんどグレーで、ほんのりベージュっぽい色調。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
ディスクも厚めに見え、輝きも強い。

【香り】
柑橘系。
もも。
スモモ。
パイナップル。
さまざまなフルーツの香りが混ざっている印象。
グラスを回すとシロップ漬けのような甘い印象になる。
ミントが少しと、炭酸の印象?

【味わい】
すっきりした辛口。
香りの印象とはかなり違ってきりりと辛い。
酸味も強く、飲み終わってからも酸味が残るジューシーな後味。
ボディは平らで筋肉質って感じ。
アルコール度も強そう。

【判定】
まず外観がとても特徴がある。
ほぼグレーなのに、ベージュっぽい。
というかピンクを一滴落としたような感じ。

外観からは新酒の印象は無い。

香りはフルーツ主体。
柑橘系から南国系まで揃ったイメージ。
シロップのような感じやミントっぽい感じもあって全体にはフルーツケーキのような甘い印象を感じる。

新酒を外すと、ピア・ドールとイタリア。
でも何となくイタリアっぽい。

少し時間が経つと何となくあとからつけたような香料くさい感じに変わってくる。
アルコールに香料をたらしたようなイメージ。
なんだかあんまりいいワインじゃないな、これは。

飲み口は辛さが強く残糖をあまり感じないが、アルコールの印象が強い分、甘さを感じる。
このそっけない飲み口はなんともイタリアっぽい。

でもこのイタリアワインは結構期待してたので、この味わいだとちょっと残念?

そうなるとピア・ドールに押し付けるか。
この味わいは、アルコールの印象が強く出る、ユニ・ブランやコロンバールかもね。
蒸留酒っぽいとでもいうか。

ファイナルアンサーで、ユニ・ブラン、コロンバール
で、ブー!

なんと、シャルドネ、ヴィオニエのプリムール。
ピア・ドールさんごめんなさい!

【総評】
ドメーヌ・リヴォワール シャルドネ、ヴィオニエ プリムール2008
DOMAINE RIVOIRE CHARDONNAY VIOGNIER PRIMEUR 2008

フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ、ヴィオニエ

町田の蔵家さんで、980円で購入。

赤の新酒は独特な芳香がありますが、白って分かりにくいですよね。

あらためて嗅いでみると、最初に感じる炭酸のようなイメージが新酒っぽいのかも。
あとはきちんと馴染んでいないような香りかな。
ちょっと浮いてるというか、付け足したような、というか。

不思議なもので、新酒と分かったら美味しくなってきました。
若いんだから大目に見てやれ、って感じなんでしょうか。

辛口なのに、まろやかで柔らかい口当たりも悪くありません。
酸味が少し弱くてダルい印象がありますが、それもまろやかさに貢献してるみたいです。

やはり香りも飲み口も、炭酸の印象が強いですね。
これが新酒の特徴だな、きっと。

これで次は間違えないでしょう、もうバッチリです。

というか、新酒だと分かってしまうと、それ以外に考えられない味わいですね。
なんで外したの?ってくらいです。

品種の特徴としては、シャルドネの印象は強く感じますが、ヴィオニエの印象が少し弱い?
ヴィオニエはブラインドで良く外しますからね、ただ特徴をつかんでいないだけかも。

このワイン、悪くは無いのですが、新酒らしいフレッシュさがちょっと弱いですかね~。

と、最後の1杯で何となく分かったんですけど、これ新酒じゃなければ美味しいんでしょうね、きっと。

気が抜けて炭酸の影響が少なくなってからが本領発揮って感じです。

知的で論理的な、整然とした印象がベースにあります。
この生産者はいいワインを造るんだろうな、という感じがしますね~。

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/wineuki/830280/830282/#878520

※サイトより引用
生き生きとした新鮮な酸味と黄色いくだものの果実味が、心地よいハーモニーを醸し出します。この南仏ワインは、密度のある繊細な飲み心地のよいワインで、優雅で快適なひとときを楽しませてくれます。

2008/11/30

ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC)\1080
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・シラー(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980
・グルナッシュ、シラー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\858

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008
【外観】
とても明るいルビー色。
底まではっきり見える。
ブドウジュースくらいの色味。
輝きは少なく、単調な色調。
粘性は弱めで脚はあまり出来ない。

【香り】
キャンディ、ヴァニラ、シロップのような甘い印象。
果実はイチゴまでいかない、チェリーくらいの感じ。
ほんのりとした動物香がある。
少しフローラル。

【味わい】
甘さの印象が強い、中辛口くらいの飲み口。
ライトボディで、すっきりとした後味。
クリーンで少しヒンヤリとした印象。
余韻は短いが悪くない。

【判定】
外観、香り、味わいともに新酒であることには間違いない。
あとは、カベルネ・ソーヴィニヨン&メルローか、シラーか。
シンプルな外観と味わいなので単一品種のような印象が強いが、なにしろ新酒なので良く分からない。
極端に明るい外観も新酒なのでどちらともいえない。
そうなるとトータルでの印象だけど、飲み口の甘い印象がちょっとシラーっぽいかな。

ファイナルアンサーで、シラー
で、ピンポン

まあ、二択なんでね、当てとかないと。

【総評】
ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008
Vin de primeur Vignerons de Carnas Vin de Pay du Gurd 2008

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール
アルコール度:12%
ブドウ品種:シラー

町田の蔵家さんで、980円で購入。

新酒なので、普通のワインの基準で考えるとマイナスな要素も多いですが、、この秋と冬の間の時期にはとてもフィットする味わいです。

風物詩なので、やっぱり飲んどかないと、って感じですね。
しかも飲むと気分の上がる、幸せ系のワインです。

新酒ながら丁寧に作られている感じがして、印象はとてもいい感じ。

でも食事と合わせると、ちょっと印象が変わってきます。
そのまま飲むとあまり気にならないのですが、食べ物と一緒だとキツイ感じが出てくるんですよね。

今日の晩御飯は自家製焼き鳥だったのですが、ちょっとジャンキーっぽい感じが合うだろうと思っていたら、そうでも無く、ちょっとかみ合わない。

キューブチーズのトマトとハムに合わせてみましたが、それもいまいち。

ビーフジャーキーは問題外。

ピスタチオもなんだかアウト。

何が合うんでしょうかね?
そのまま飲むのが一番いいのかも。

ポテチとかだと合うのかな。
シンプルなグリル系の料理だと合いそうな気がします。

まあなんだかんだ言っても、フレッシュで美味しいワインですね、これは。

世界のワイン事典 2009-10年版

世界のワイン事典 2009-10年版 (単行本)

面白さ : ★★☆☆☆(2)
資格試験役立ち度 : ★★★★☆(4)
オススメ度 : ★★★☆☆(3)

ページ数:408ページ
定価:3800円+税

Amazonで見てついつい衝動買いしてしまいました。

届いてみると、400ページ超の分厚さ。
ソムリエ協会の教本とほぼ同じサイズと厚みがあって重いです。
世界の原産地呼称ブックが別冊でついています。(P48)



最初に特集が二つ。
「日本のワインの新時代を読む」と、「ロバート・パーカーを解剖する」の二つで両方とも9ページ。


そのあとはワインカタログになりますが、最初に各国の概要が見開きで2ページ。
各地域の説明が1ページ。


そこからはただのワインカタログです。
ワインカタログのボリュームがこの本のほぼ80~90%を占めてますね。
その数は膨大で、すごいデータベースです。
シャブリのグラン・クリュだけでも、30銘柄以上あります。
掲載内容は、日本語名、原産国語での表記、生産年、価格、輸入業者、簡単な説明、ボトル写真。


ワインカタログのあとには、酒通情報、ブドウ品種の一覧、ワイン取引業者索引、ワイン生産者索引、銘柄索引があります。


ワインカタログは資格試験に直接役立つ内容ではありませんが、グランクリュ名など覚えるときに、ラベルのデザインを確認できるので、名前だけで覚えるよりは頭に入りやすいかもしれませんね。

ホントに銘柄、産地の名前を覚えるのは大変ですからね~。

ワインの写真はきれいなので、パラパラ見ているだけでも案外楽しいかも。
いろいろなラベルのデザインがあって、お国柄なんかも分かりますよね。

意外と役立ちそうなのが、別冊の原産地呼称ブック。
薄い別冊ですが、世界の主要ワイン生産国の原産地呼称やグランクリュがしっかりとまとまられています。


しかし3800円はさすがに高いので、個人で買う種類の本ではないのな。

■Amazonへのリンク
世界のワイン事典 2009-10年版
お酒のバイブルの「ワイン専門版」が登場! 輸入業者など310社に取材し、いま買えるワイン8000点をオールカラーで収録。15ヵ国のAOC、DOCなどを網羅した「世界の原産地呼称ブック」付き!

ルーデバーグ 赤 2004(ブラインドテイスティング:当てる)

・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネ(南アフリカ:ウェスタン・ケープ州:04)\1580
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC)\1080
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・シラー(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ルーデバーグ(赤)2004
【外観】
濃い外観でとても黒い。
フチに赤味があるがやや落ち着いている。
粘性はやや強い。

【香り】
スミレのようなフローラルな印象と動物香。
ボルドー的な香り。
グラスを回すと動物香が強くなる。
ややケミカルな印象もある。
なめし革のような印象とやや生っぽい動物香が混ざっている感じ。

【味わい】
フレッシュ感とフルーティさが強い。
ミディアムとフルボディの間くらいの厚み。
余韻は短く、後味はややそっけない。
酸味が強く、飲み終わったあとも酸味が残る感じ。

【判定】
外観から二つのプリムールは消える。
残りは共にボルドータイプ。
香りの印象はややメルロー優勢。
ただ少し茎のようなグリーンの印象もある。
飲み口は落ち着いていて、ちょっと熟成感がある。
そうなると04の南アフリカが優勢か。
香りの印象も、飲み口も多くの品種が混ざっているような印象がある。

ファイナルアンサーで、南アフリカ
で、ピンポン

だんだんカベルネ・ソーヴィニヨンの印象が強くなってきました。

【総評】
ルーデバーグ(赤)2004
ROODEBERG RED 2004

南アフリカ:ウェスタンケープ
アルコール度:14.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネ

グルメシティで、1580円の定価を30%オフで1106円で購入。

程よく熟成感のあるボルドータイプのワインですね。
ちょっと酸味が強くて酸っぱい感じがするので、熟成したサンジョヴェーゼやピノ・ノアールのような感じもあります。

やや酸化してる印象はありますが、ぎりぎりセーフみたいな熟成感です。

熟成の谷間なのか、4年もたないワインなのか、今の状態ではちょっと人には薦められないかな。

トーレス サングレ デ トロ 白 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペルヴァレー:07)\1407
・パレラーダ(スペイン:ペネデスDO:07)\1180
・シャルドネ、ヴィオニエ(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

トーレス サングレ デ トロ(白)2007
【外観】
中庸な黄色。
少しグリーンがかっている。
艶、輝きがある。
粘性はやや強く、脚が複雑に現れる。

【香り】
カリンくらいの果実香。
ミネラルやチーズのような発酵香。
グラスを回すと、青草のような印象。

【味わい】
しっかりした酸味ながら柔らかい口当たり。
ボディはやや厚く、しっかりとしている。
余韻は少し長く続く。

【判定】
外観からはしっかりしたワインが想像される。
香りの印象は最初は果実の印象がつよく、その後にスモーキーな青草香。
ソーヴィニヨン・ブランの印象。
ただ新酒では無いだろう??多分?
そうなるとチリのロス・バスコスだけど、ちょっと違うかも。
樽の印象が弱いのでこれは違う、きっと。
そうなるとこれはスペインのサングレ デ トロか。

ファイナルアンサーで、パレラーダ
で、ピンポン

パレラーダの特徴を覚えていたわけでは無いんですが。。

【総評】
トーレス サングレ デ トロ(白)2007
TORRES Sangre de Toro White 2007

スペイン:カタルーニャ地方:ベネデス
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:パレラーダ

リカーランドトップで、1180円で購入。

相変わらずサングレ デ トロは安定感があります。

香りの印象はシャルドネっぽい感じでしょうか。
ちょっと煙っぽい、重い印象のフルーツ香です。

飲んだときの印象は酸味が強くてボディがスレンダーでソーヴィニヨン・ブランのような印象があります。
後味は喉に少し残る感じがあって、あまりスッキリ感はありません。

ん?なんだか、ちょっと、いまいちな感じが強い?

以前は、こんな重い感じじゃなかったと思ったけど、ラベルと一緒に味も変わったかな?

キレがないというかスッキリ感が無いというか。

また今度飲んでみよう。

2008/11/26

ドゥルト b ボルドー 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネ(南アフリカ:ウェスタン・ケープ州:04)\1580
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(仏:ボルドーAC:06)\990
・バルベーラ、ドルチェット、サンジョヴェーゼ(伊:ヴィーノ・ダ・ターボラ:NV)\698

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドゥルト b ボルドー 2006
【外観】
濃い外観ながら、深い透明感があり、底がかすかに見える。
色味は落ち着いている。
粘性は強く、脚が長く残る。
やや色素が雫に残る印象。

【香り】
ドライフルーツ。
動物香。
濡れた犬というか、ちょっとフォクシーぽいというか。
少し動物小屋に通じる悪臭の要素もある。
麝香っていっていいのかな?
埃っぽさも感じる。

【味わい】
セックで、そっけない飲み口。
ミディアムボディ。
余韻は短い。
後味は淡白。
ボディは薄い感じ。

【判定】
落ち着いた外観からは新酒が消える。
濃い外観だが、深い透明感があるので、とりあえずイタリアも残しておく。

香りはとにかく動物香。
フォクシーっぽいというか、鶏小屋っぽいというか。
何となくサンジョヴェーゼのイメージ。
カベルネ・ソーヴィニヨンでもメルローでもない。

味わいはサバサバしたそっけない辛口。
イタリアっぽくは無く、タンニンの残り方がメルローっぽい。
渋く残るが、粒子は細かいって感じ?

かなり軽い飲み口なので、イタリアもあるかも。
ただ全体の印象はイタリアっぽくない。
んん、難しい。

少なくとも、南アフリカは違うだろう。
これは04なのでもう少し熟成感があるはず。

残りはボルドーだけど、ちょっとボルドーって印象じゃないし。
ええい、となると消去法でイタリアか。

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ブー

なんと、ボルドーでした。

【総評】
ドゥルト b ボルドー 2006
DOURTHE b BORDEAUX 2006

フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー

グルメシティで、990円のところを30%オフで693円で購入。

何度も何度も外しているドゥルトのボルドー。
今回も外してしまいました。

それにしても、ボルドーとイタリアのテーブルワインを間違えるって。。。。かなり反省です。

印象がテーブルワインっぽいんですよね。
いろいろな品種が雑多に混ざっている感じ。
しかも飲み口も荒いし。
(言い訳が悪口になってるぞー)

などと文句を言いながら、このワイン決してまずくはありません。
第一印象はいまいちですが、飲み進んでいくうちにだんだん良くなってきます。

フルーティさも無いし、かなりの辛口なので、酒飲み用のワインって感じでしょうか。

口に含むといい感じでスーッと喉に入っていきますね。
気が付くとグラスのワインがすぐ無くなってます。

少しヒンヤリとした冷たい印象があって、そこがいいですねー。
クリーンだし、喉を潤すようなイメージです。

香りも控えめで飲み口も軽めなので、家庭料理にも合わせやすそうです。

醤油味にも意外と合いますね。

味噌汁の油揚げにも合うんじゃないかと思って合わせてみましたが、さすがに勘弁してくれ、って感じでした。
そこまで懐は深くないか。

おつまみ系では、ビーフジャーキーは大丈夫。
ナッツ類もそこそこ問題ないですね。

このワイン、少し冷たいくらいの方が美味しいですね。
温度が上がると、ちょっと渋みと辛さが強くなります。

やっぱりドゥルトのワインはいいですね。

2008/11/24

ジャン・ジル・シャスレ ボージョレ ヌーボー 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

・ガメイ(仏:ボージョレ:08ヌーボー)\3080
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネ(南アフリカ:ウェスタン・ケープ州:04)\1580
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・バルベーラ、ドルチェット、サンジョヴェーゼ(伊:ヴィーノ・ダ・ターボラ:NV)\698

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジャン・ジル・シャスレ ボージョレ ヌーボー 2008
【外観】
若々しい赤味の強い紫色。
やや濃いルビー色で、底がぎりぎり見えるくらいの透明感。
タンニンは良く溶けていて雫に色素は残らない。
粘性はやや強く後からゆっくりと脚が降りてくる。

【香り】
イチゴ
キャンディ
少しケミカルなセメダインのような印象。
フローラル
しっかりとヌーボーの香り。

【味わい】
すっきりときれいな軽い飲み口。
酸味は程よく、タンニンも滑らか。
ほんのりと甘い印象があるが、残糖はほとんど無さそう。
フルーティさや口当たりの優しさが甘さを感じさせるのでは。
余韻は短いが、後味はとてもすっきりとしている。

【判定】
外観の若々しさは明らかに新酒。
香りもイチゴキャンディのような印象と少し接着剤のような印象で、いかにも新酒。
飲み口は軽やかでとてもキレイにまとまっている。
ボージョレか、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローのどちらかだが、これは明らかにボージョレだろう。

ファイナルアンサーで、ボージョレ
で、ピンポン

このボージョレも美味しいですね~。

【総評】
ジャン・ジル・シャスレ ボージョレ ヌーボー 2008
Jean-Gilles Chasselay Beaujolais Nouveau 2008

フランス:ボージョレ地方:ボージョレAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ガメイ

町田の蔵家さんで、3080円で購入。

このボージョレはお酒飲める人だったら誰でも美味しいっていうんじゃないでしょうか。

何とも飲みやすい、すーっと体に消えていくボージョレです。
クリーンでクールで、味わいも滑らか。
上品で繊細で、ガメイの野暮ったさは全然ありませんね。
バランスもとても良くて、完成度の高いボージョレです。

今年は結構天候が不順だったみたいですが、きっと造り手の努力でこんないい新酒が出来るんでしょうね。

しかもこのヌーボー、家庭料理にも案外合います。

ジョルジュ・デュブッフのボージョレは香りが立っていて、なかなか合わせにくかったですが、このワインは意外といけます。

口当たりがまろやかで香りが落ち着いているからでしょうか。

全然参考にならないかもしれませんが、サツマイモの天ぷらに良く合いました。

家庭的には価格がちょっと優しくないですけどね。
まあ、一年に一度くらいはいいかな。

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

2008/11/23

ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ドック メルロー ビオ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・ガメイ(仏:ボージョレ:08ヌーボー)\3080
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネ(南アフリカ:ウェスタン・ケープ州:04)\1580
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・メルロー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\900

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ドック メルロー ビオ 2007
【外観】
若々しい赤味の強い紫色。
透明感はほとんどなく、底は見えない。
粘性は中程度で脚はすぐに流れる。
複雑な脚が現れ、雫には色素が残る。

【香り】
濃縮感のある果実香。
やや焦げ臭もあり。
茎のようなグリーン香がカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。

【味わい】
とても若々しい味わい。
ちょっとキツイアタック。
アルコール度は高そう。
フルーティな味わいながら、ボディは強い。
タンニンは柔らかく、酸味も大人しいが、アルコールが強いせいか、ちょっとギスギスした飲み口になっている。

【判定】
明らかに若々しいので、'04の南アフリカが消える。
香りはカベルネ・ソーヴィニヨンっぽいグリーン香を含んでいるが、新世界のような濃縮感や果実味を感じる。
新酒によくあるキャンディっぽい香りが無いので、これは新酒じゃないかも。
そうなるとメルローだけど、ちょっとイメージが違うか?
飲み口はアルコール度の強い、しかもフレッシュな味わい。
ややバランスに欠けている。
新酒の香りはしないけど、なんとなく新酒っぽい感じ。

ファイナルアンサーで、ヴァン・ヌーボー
で、ブー

メルローの方でした、やっぱり新酒じゃなかったか。。

【総評】
ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ドック メルロー ビオ 2007
BORIE MANOUX VIN DE PAYS D'OC MERLOT 2007

フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:メルロー

リカーランドトップで、900円で購入。

私の感じるカベルネ・ソーヴィニヨンの香りも怪しいものです、とほほ。

カベルネ・ソーヴィニヨン=グリーンっぽい
メルロー=フルーツ香主体
シラー=動物香

って勝手に思っているんですけど、それぞれの特徴の振れ幅が大きくて結構外すんですよね。

ネタバレしてみると、メルローとしか思えないまとまりですよね、やっぱり。
素直なフルーティさがいかにもメルローっぽい感じ。

ビオワインの特徴なのか、とてもきれいな飲み口で、スーッと沁み込むような印象があります。

でもアルコールの影響が強いのか、飲み終わった後の印象は重いんですよね。

アルコール足してるんじゃ、ってくらいです。

でもこのワイン、12.5%しか無いんですよね。

なんでこんなにアルコール度を強く感じてしまうんでしょうか?
単純にバランスの問題かな?

グラスに長いこと置いておくと、さらに香りが飛んでアルコールの印象が強くなってしまいます。

良い部分もあるんでが、トータルではちょっとバランスが悪いかな~。

2008/11/22

レッドウッド クリーク ピノ・ノワール 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・ガメイ(仏:ボージョレ:08ヌーボー)\3080
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・メルロー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\900
・ピノ・ノワール(米:カリフォルニア:06)\880

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

レッドウッド クリーク ピノ・ノワール 2006
【外観】
マゼンタのような赤味の強い紫色。
透明感があり、底が見えるくらい。
粘性は弱くさらっとしている。

【香り】
生っぽいブドウの印象。
少しフローラル。
アルコールのエステルの印象も強い。

【味わい】
すっきりとした飲み口。
ビオのようなナチュラルな印象。
タンニンはほぼ無し。
酸味も弱い。
全体にメリハリがないがクリーンなので、飲みやすい。

【判定】
外観ではほぼみな候補になる。
香りの印象は新酒っぽさはない。
飲み口はビオワインのようなナチュラル感。
新酒じゃないとするとピノ・ノアールかメルローだが、すっきりとしたフルーティさはメルローっぽい。
さらにこのメルローはビオワインだし。

ファイナルアンサーで、メルロー
で、ブー

アメリカのピノ・ノワールでした。

【総評】
レッドウッド クリーク ピノ・ノワール 2006
REDWOOD CREEK PINOT NOIR 2006

アメリカ:カリフォルニア州
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

リカーランドトップで、880円で購入。

単調で変化が無く、ワインとしてはどうかなって感じですが、すっきりとした雑味のない感じは悪くありません。

時間が経つと、かすかに樽のニュアンスを感じますが、全体的にはすっきりとまとまっています。

ただクラスとしては、テーブルワインのイメージですね。

ピノ・ノワールのヴァラエタルワインなんですが、ピノ・ノワールじゃなくてもいいじゃん、って感じもややあります。

飲み口はすっきりしていて口当たりもなめらかな、アメリカのピノ・ノワールらしいまとまりで、ひとつのジャンルとしては確立して感じがします。

あとは好みの問題でしょうか。

あんまりうちのタイプじゃないんですが、ワインがどんどん無くなっているので、嫌いじゃないですね、きっと。

良くも悪くも、アメリカンって感じがします。

ジャン・ピエール・ティセードルフ・マコン・ヴィラージュヌーヴォー 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(仏:マコン ヴィラージュ:08ヌーボー)\3180
・ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペルヴァレー:07)\1407
・パレラーダ(スペイン:ペネデスDO:07)\1180
・シャルドネ、ヴィオニエ(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジャン・ピエール・ティセードルフ・マコン・ヴィラージュヌーヴォー 2008
【外観】
中庸な黄色。
ややベージュがかっている。
輝きがあり、粘性は中くらい。

【香り】
柑橘系のフルーツ。
ちょっとケミカルなセメダインのような匂い。
炭酸の印象もある。

【味わい】
やや炭酸を含んでいる。
ちょっと過熟した印象。
酸味が強く収斂性がある。
少し荒っぽい飲み口。

【判定】
ベージュがかった色合いから考えると、やや熟したものと思われるが、みな生産年は若い。
香りは柑橘系とケミカル。
ケミカル臭が強いのは新酒の一つの特徴でもある。
フルーツの印象はシャルドネっぽい、煙っぽさがある。
飲み口は少し炭酸を含んだ感じが新酒っぽい。

新酒の2本のうちでどちらかとなると、ヴィオニエがはいった方のヴァン・ヌーボーの方がそれっぽいかな。
ベージュっぽい色調も南の方の特徴だろう、きっと。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、ヴィオニエ
で、ブー

マコンヴィラージュのヌーボーでした。

【総評】
ジャン・ピエール・ティセードルフ・マコン・ヴィラージュヌーヴォー 2008
Jean-Pierre TEISSEDRE Macon-Villages Nouveau 2008

フランス:ブルゴーニュ地方:マコネ地区:マコン・ヴィラージュAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、3180円で購入。

ネタバレしてみると、ああ確かにシャルドネの新酒ってこんなだったって感じです。
第一印象はちょっと安いかなと思ってヴァン・ヌーボーの方にしたのですが、決して悪いワインじゃないですね。
マコンってやはりちょっと南なので、ブルゴーニュの印象よりはローヌのに近い感じ?

位置関係でいくと、マコン→ボージョレ→リヨン→コート・ロティ→コンドリューと南下していきますね。

※日本ソムリエ協会教本より引用
ブルゴーニュ地方の南に位置し、ブルゴーニュの白ワインの半分近くを産出し、石灰岩質のもと、シャルドネ種が良く合い、コストパフォーマンスの高い、さわやかでフルーティな白ワイン、またはガメイ種からは口当たりの軽やかな赤ワインが造られている。


マコン・ヴィラージュは白のみですが、マコンACの区分では赤もロゼもあります。

メジャーなAOCはプイイ・フュイッセがありますね。
これもマコネ地区です。

ヴィレ・クレッセ、サン・ヴェラン、プイイ・フュイッセ、プイイ・ロッシェ、プイイ・ヴァンゼルのAOCはすべて白のみ認可されてます。

以上、マコネ地区の復習でした。

このワイン、飲み進むにつれて良くなってきました。

いろいろな香りが隠れていて、時間や温度で表情を変えていきます。

新酒ならではの、揮発性の高いセメダインみたいな香りと、シロップや蜜のような甘い香り、グリーン系のスパイス、香りの厚みと複雑さがなかなか秀逸です。

飲み口も後味がとてもすっきりしていて、全体にクールでクリーンなんですが、アルコール度は13%と高いんですよね。

ちょっと独特なフルーツ香があるなと思っていたら、ミカンのような印象がありますね。
しかも温州みかん。

それがとても爽やかさを出しています。

蔵家さん直輸入みたいなので直接お問い合わせください。

http://www.kura-ya.com/2008/08/2008_1.html

2008/11/21

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーボー 2008

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーボー 2008
Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2008
ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーボー 2008
フランス:ブルゴーニュ地方:ボージョレAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ガメイ

グルメシティで、1980円で購入。

【外観】
とてもきれいな透明感のある紫色。
というかマゼンタ、ピンク。
ふつうのワインでは無い色合い。
宝石のような輝きがある。
粘性は案外強く、脚が長く残る。

【香り】
キャンディ
カラメル
少しセメダイン
花のような印象を感じるが、バラやスミレではない。
かといってアカシアとか菩提樹でもないので、何だろう。
ボージョレは花の香りがすると思い込んでいるからか。
エステルというか、トルエンのような揮発性のある印象も強い。
フルーツはイチゴ。
イチゴキャンディのようなイメージが香りの中心になっている。

【味わい】
ライトボディで、飲み口はとてもすっきりとしている。
タンニンと酸味は程よくあり、とてもバランスが良い。
キレイに消える後味は、上質なワインの証明か。
残糖はほとんどないセックだが、華やかな香りと軽さで口当たりはマイルド。

【総評】
ボージョレの帝王と言われるジョルジュ・デュブッフの定番ヌーボー。
さすがにおいしいです。

いろいろな生産者のボージョレ ヌーボーを飲んでいた時期がありましたが、なんだかんだでデュブッフのヌーボーが一番美味しく、それ以来ボージョレ ヌーボーはデュブッフになってしまいました。

ボージョレ ヌーボーがワインとしておいしいか、という議論がありますが、この時期に飲むヌーボーは美味しいですよね~、やっぱり。

今年はボーナスカットだ、人員削減だ、って悲惨な年末なんですが、ボージョレを飲むとちょっと幸せな年末気分にひたれます。

ワインは人を幸せにする飲み物なんですね~。(しみじみ)

やはりジョルジュ・デュブッフのボージョレいいですね。
軽やかでフレッシュでありながら、安っぽくならない。
押さえるところは押さえてある、なんとも秀逸なバランスとでもいいましょうか。

それにしてもヌーボーはボディが軽い割には香りの主張が強いので料理に合わせにくいのがちょっと難点。

チーズとか肉料理みたいに、こってりしてるとボディ負けして、あまり軽い料理だと香りが立ちすぎるところがありますね。

意外と家庭料理に合わないんですよね、ヌーボーは。

かといって、スナック菓子に合わせるとさすがにもったいないし。

フルーツが練りこんであるクリームチーズとかあると、手軽でいいかもしれませんね。

と、カミさんがレーズンをキューブチーズのプレーンにあえてみましたが、何とも微妙。

一番あったのは、トマトにキューブチーズ(今回はシェーブル)を乗せて、乾燥バジルをふったものでした。

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/veritas/454478/454490/566591/

※サイトより引用
ボジョレーを世界に名だたる名酒にまで高めた名醸造家「ジョルジュ・デュブッフ」。 あの三ツ星レストラン、ポール・ボキューズ御用達のボジョレーといえばここ。
毎年美しいラベルと安定したおいしさを約束してくれる信頼のブランドです。
デュブッフは今年も皆様を裏切りませんよ!

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

メルシャン ミラージュ(赤)NV

メルシャン ミラージュ(赤)NV
MERCIAN Mirage Vin Rouge NV
メルシャン ミラージュ(赤)NV
日本:輸入ぶどう果汁・輸入ワイン使用
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

セブンイレブンで、385円で購入。

【外観】
かなり明るいルビー色。
というよりカラーインクのような色調。
色味はやや落ち着いていて、フチに少しオレンジっぽさがある。
粘性は弱くさらっとしている。

【香り】
赤い果実。
少しキャンディの印象。
ケミカルな印象もややある。
少しゴムっぽいというか。
ほんのりなめし革のような動物香を感じる。

【味わい】
ほんのりとした甘さのある、ライトボディ。
というか半分くらいジュース?って感じ。
少しカクテルっぽくもある。
口当たりや後味は軽く、嫌味な部分はあまりない。
飲み物としてはよくまとまっている感じ。

【総評】
ワインライクな飲み物っていう印象ですね。
でも意外と飲めます。
この値段だと割り切れば、案外いいかもしれません。

今日の晩御飯はコンビニのペンネ・アラビアータ。
割と辛いんですけど、このワインだとただ辛さを洗い流すだけ、って感じになりますね。

でもそんなに悪く無いです。
ジャンキーな取り合わせというか。

冷たい方がおいしいかなと思って、冷蔵庫で少し冷やしてみたら、苦味がちょっとたってきました。
苦くて収斂性が出て、不味くなった?

ぬるいと覇気の無いまったりとした味なんですが、冷やすと無理してる感が強くなって、バランスが崩れるみたい。

意外と飲み頃温度の幅が狭いワインかもしれませんね。
ほんのり冷えてるくらいがいいかもしれません。

キンキンに冷やして試してみたい気もしますが、不味いと嫌なので冷蔵庫から出しておきます。

んん、やっぱり適度にぬるい方がおいしいみたい。

気が付くと1本あけてしまいそうな勢いです。
アルコール度が低い以上に飲みやすいんですね。
まさにメルシャンマジック。

この値段だったら、ビールかミラージュかで選択肢が増える感じですね。

2008/11/19

ニネ ド ペナ 白 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・パレラーダ(スペイン:ペネデスDO:07)\1180
・ヴィオニエ(仏:ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン:06)\980
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ニネ ド ペナ 白 2006
【外観】
少し淡い中庸な黄色。
とても輝きがある。
小さな気泡がほんの少しある。
ディスクは厚く、粘性は強い。

【香り】
南国系のフルーツ。
シロップ漬けのフルーツ。
ヴァニラ。
蜜のような印象。
香りは割りと強めで、鼻を強く刺激する。
白い、アカシアの花のようなイメージもある。

【味わい】
香りの印象とまったく違い、辛口でやや重い。
残糖はほとんど感じず、酸味もやや大人しい。
ボディがしっかりしていて、アルコール度も高そう。
ヘビーな第一印象。
余韻は静かに残り、後味はキレイ。

【判定】
外観はかなりの輝きなので、割と高めで、さらに南の方のイメージ。
香りは複雑で、厚めのフルーツ香。
これは明らかにスペインの二つでは無さそう。
というかヴィオニエっぽい。
味わいは思ったよりセックでヘビー。
でも、しっかりした辛口の、南のヴィオニエと思えば全然外れていない。

ファイナルアンサーで、ヴィオニエ
で、ピンポン

ここに重めのソーヴィニヨン・ブランが入ったら迷ったでしょうね。

【総評】
ニネ ド ペナ 白 2006
Ninet de Pena Viognier 2006

フランス:ラングドック&ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン
アルコール度:12%
ブドウ品種:ヴィオニエ

リカーランドトップで。980円で購入。

あまり冷やさない方がキレイな味わいになりますね。
ヴィオニエってイメージはあまり無く、クリーンでクールな印象にまとまってます。

クリーンでクールなヴィオニエって、なんかイメージが違いますね、やっぱり。

でもなんだかとても良いワインです。
飲み進むにつれて良さがじわじわ出てきました。

最初は重かったのですが、ちょっと時間がたつと上品で軽やかな飲み口に変わってきましたね。
う~ん、これはおいしいかも。

カミさんに意見は、「面白みはないけど、悪く無いね。」
そのわりには、結構飲んでて、気が付くともうボトルにあとわずか。

平日にボトル1本開いてしまうってのは、やはりこのワイン、美味しいんだと思います。

それにしても、このヴィオニエは上品すぎですね。

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/bigbossshibazaki/844065/743768/761301/#916562

※サイトより引用
パーカーポイント88点獲得
コンドリューをはじめ素晴らしいワインを造る高級品種ヴィオニエ種を使用、薄い黄金色、グレープフルーツやパイナップル等シトラス系フルーツ、ペパーミントのフレッシュな香り、上品な酸味と適度なボディも楽しめます。

2008/11/16

カンティーネ ヴォルピ シャルドネ ヴェネト オーガニック 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペルヴァレー:07)\1407
・パレラーダ(スペイン:ペネデスDO:07)\1180
・シャルドネ(伊:ヴェネト州:07)\1040
・ヴィオニエ(仏:ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン:06)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カンティーネ ヴォルピ シャルドネ ヴェネト オーガニック 2007
【外観】
明るい外観。
ほんのり黄色だが色は薄い。
輝きは少ない。
粘性はやや強く脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
南国系フルーツの香り。
パッションフルーツくらい?
ミネラルの印象もあり。
グラスを回すとスモーキーな青草香がある。

【味わい】
シャープで切れのいいアタック。
酸味はしっかりしている。
後味に苦味が残る。
余韻は短く、少しアルコールの印象がある。

【判定】
外観、香り、味わい、ともにソーヴィニヨン・ブランの要素が多い。
でも、今回はロス・ヴァスコスなので印象がちょっと違う。
そうなるとヴィオニエ以外のスペインがイタリアが候補になるが、シャルドネかパレラーダ。
パレラーダの特徴は良く分からないけど、今回のサングレ・デ・トロともちょっと違う気がする。
というか飲み口がイタリアっぽい。
ちょっとサバサバした酸味というか。

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ピンポン

当たった、当たった。
なんでしょうか、イタリアワインって共通した特徴がありますよね。

【総評】
カンティーネ ヴォルピ シャルドネ ヴェネト オーガニック 2007
Cantine Volpi Chardonney Veneto Organic 2007

イタリア:ヴェネトIGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、1040円で購入。

時間が経つとシャルドネらしい感じがプンプンしてきました。

このワイン、なんというか、抵抗感のある飲み口なんですよね。
重いっていうのかな。
雑味がちょっと多いっていうのかな。

何となく良さはあるんですけど、トータルではちょっとマイナスって感じでしょうか。

香りも味もちょっとひっかかる感じなんですよね。
キレイに抜けないっていうか。

デザインはとても洗練されていてキレイなんですけどね。

カミさんに値段を聞いたら、780円くらい?という答え。

チーズのような印象があるって事ですが、まさにそんな感じ。
この感じのシャルドネって何となく飲んだ事があるような気がするんですよね。

う~ん、基本的な部分は悪く無いんですけどね。クリーンさもあるし。
ちょっと評価が難しいワインですね、これ。

あとは好き嫌いの問題かな。

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