2011/12/31

ドメーヌ・コヴァール ヴォルネイ 1989

ドメーヌ・コヴァール ヴォルネイ 1989
ドメーヌ・コヴァール ヴォルネイ 1989
DOMAINE CAUVARD VOLNAY 1989

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCヴォルネイ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

町田の蔵家さんで、5780円で購入。

【外観】
レンガ色の明るめのルビー。
色調はオレンジがかっていて、レンガ色に近い。
透明感があり、底までしっかり見えるが、にごりがある。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
干しぶどう。
プルーン。
加熱した果実。
熟成感が強い。
少し温度が低いせいか、グラスを回しても、あまり変化が無い。
赤身の肉やきのこの印象もある。
香りはしっかりと強め。

【味わい】
残糖を少し感じる、セック。
優しく柔らかいアタック。
熟成感した味わいの中に、チャーミングなフルーツ感がある。
ミディアムからフルボディ。
酸味はしっかりしていて強め。
タンニンはキレイに溶けた感じで、舌の真ん中へんが微かに乾くくらい。
とてもマイルドで飲みやすい。
口に含んでもそれほどボリューム感は無いが、上質な果実感がじわっと広がっていく。
微かに酸化しているような印象はあるが、まだまだ若さを保っている。
余韻は長い。

【総評】
22年前のブルゴーニュがこの価格で買えるのはすごいですよね。
円高のおかげでしょうか?

古いワインって、澱の状態でデキャンタージュするかどうか判断してますが、ライトでビンの底を透かしてみたら、それほど澱が溜まっていないので、デキャンタージュしないで飲むことにしました。

直接グラスに注いだ状態で、しっかり飲み頃です。
このワイン、デキャンタージュしたら一気に酸化してしまうかも。

マイルドな口あたりで、とても良い熟成感を持っているけど、果実感はまだ若さを感じます。

それにしても、長期熟成したワインって、他に代わるものが無いですよね。
まさにワインの醍醐味。

今年はいろいろ大変な年でしたが、大晦日に美味しいワインが飲めてしあわせです・・・

このワイン、グラスに入れて時間を置き過ぎると、酸化が進んで、ちょっと酸っぱくなって来ました。

ボトルからグラスに入れた時が一番美味しいかも?

優しい飲み口なのですが、ワインだけで飲んでると何か食事が欲しくなります。

おせちと一緒に作ったローストビーフに合わせると、ちょうどいい感じ。
ローストビーフはちょっと脂が抜けて、軽めの牛肉ですが、それくらいでちょうど合います。

他にも伊達巻とか、のし鶏とか、筑前煮とか、おせちに入れるものに合わせてみましたが、熟成していてすべてを受け入れるような懐の深さがあって、ほとんど問題なく合いました。

赤ワインの領域をちょっと超えた感じがしますね。

フランスAOC事典によると、ヴォルネイは、ブルゴーニュの赤ワインの中で最も女性的で、コート・ドールの中で最も優雅なワインのひとつ。
ヴェルサイユ宮殿を建造させた太陽王ルイ14世が好んで飲んだという言い伝えがあるそうです。

確かに優しい飲み口と包みこむようなフルーツ感はとても女性的。

果実感がベースですね。
飲みくちのクールな印象と、まだフレッシュ感を残した果実感の余韻がとてもいいです。
重さが無くて、空気にふわりと浮くような飲み口とでもいいましょうか。

軽やかで、飲みやすくてフルーツ感があるのに、ジワッと沁みる深みがありますね。。

カミさんに、ブルゴーニュの村名AOCの22年熟成という前提で価格感を聞いたら4980円。
美味しいけど、ちょっと軽い感じがあって、そのくらいかと思った、とのこと。

確かにこのワイン、熟成したワインだけど、軽やかさがあって、そこが魅力になってます。
22年熟成ですが、ちょうど今が飲み頃の感じ。

澱もほとんど無くて、最後の一滴まで飲めますね。

最後の1杯はもったいなくてチビチビ飲んでたのですが、グラスに入れて30分以上たってもしっかりしてます。
最後の1杯が美味しいワインはホントにいいですよね。
名残惜しい・・

しかし、この最後の1杯が力が落ちずに、美味しさが凝縮してるのは澱のおかげ?
いわゆる上澄みの方は、わりとすぐに酸化したのですが、最後の1杯はなかなか酸化しません。

ボルドーの赤に良くある、粒子の大きな澱は飲みくちが悪くなるのでデキャンタージュが必要ですが、ブルゴーニュのきめ細かい澱は、旨みに大きく影響してるように思います。
ボルドーはデキャンタージュして、ブルゴーニュはデキャンタージュしない、と言われますが、やはりブルゴーニュは澱も一緒に飲んだ方が美味しいのかも。

20年以上熟成したブルゴーニュなので、深みがあって深淵な感じかと思ったら、意外にフレンドリーで爽やかなフルーツ感がありました。

どんどん良くなって、最後はワインだけで十分美味しく飲めました。

この生産者のワインはまた飲んでみたいですね。オススメです。

■楽天ショップへのリンク

ショレイ・レ・ボーヌ[1988]ドメーヌ・コヴァール 税込 5,250 円 送料別

※サイトより引用
このドメーヌの歴史は、アロース・コルトンの古いファミリーから買い取りできたドメーヌで、もともとは1681年にシモン・ガニュロから畑を購入するところから始まります。
現在のコヴァール家所有となってなってから3代目となります。
アンリ氏の父エミーユ・コヴァール氏によってドメーヌは発展を遂げ、1974年からアンリとジャクリーヌ・コヴァールによって運営され、その後ジュリアン氏が加わります。
ポマール、ヴォルネイ、コルトンなどに計17ヘクタールの畑を所有し、リュット・レゾネにて栽培しています。
茶色がかったガーネット色で、ハイビスカスなどの花の香りに、カカオ、タバコ、ほのかにスパイスなどの香りも感じます。柔らかな果実味が複雑で、しっかりとした印象があります。味わいが詰まった印象で、いつまでも口の中に広がります。
ドメーヌ・コヴァールのクラシックなスタイルのワインが見事に熟成し、本領を発揮してきました。飲み頃を迎えた1988年のワインが限定入荷です。

ドメーヌ・コヴァール ボーヌ・クロ・ド・ラ・マラディエール・ブラン[1990] 税込 5,187 円 送料別

※サイトより引用
濃いイエローで、レモンやリンゴ、オレンジ、白桃などの香りに、ハチミツ、バニラなどの香りが強く感じます。
厚みのあるオイリーな果実味が口いっぱい広がり、ハチミツやナッツなどの味わいもあります。
まさに熟成した芳醇なブルゴーニュの白ワインと言えます。この価格はお買い得です!

2011/12/30

アントワーヌ・シャトレ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォ・リニョー 2010(ブラインドテイスティング:外す)

アントワーヌ・シャトレ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォ・リニョー 2010
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ:99)\5880
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ州:AOCプイィ・フュイッセ:08)\3900
(3)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ・プルミエ・クリュ:10)\1880

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
少しオレンジっぽさがあるが、まだ若い印象の、中庸なイエロー。
色味は強く若さがあるが、わずかにオレンジっぽい。
輝きは強く、ギラギラしている。
粘性は中庸で、ディスクは薄め。

【香り】
甘い果実の蜜。
カリン。
マンゴー。
モモのシロップ漬け。
爽やかなミントのようなハーブ。
冷えているせいか、香りはそれほど強くない。
フルーツ系のカジュアルなまとまり。
ハーブやフローラルな要素も弱めに混ざって複雑な印象をかすかに出している。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
シャープでフレッシュなアタック。
酸味はかなり強く、味の基本になっている。
ボディはスレンダーでボリューム感は無い。
アルコール度は高め。
後味に苦味が残るが、酸味の方が印象としては強い。
クリームっぽい要素が無いので、マロラクティック発酵をしてないような印象を受ける。
シャープで強い酸味のアタックから、そのまま酸味が広がり、微かな苦味と強い酸味のままフィニッシュ。
余韻は長めに続く。

【判定】
若々しさがあるので、1999年では無さそう。
ほんのりオレンジっぽさがあるのは、南の産地が想定されるので、この段階ではプイィ・フュイッセ?

香りは甘い果実香が中心。
あまり深みはなく、カジュアルなフルーティさ。
ただ、奥に複雑な要素を秘めている。
シャブリに良くある、ミネラル感とスモーキーな感じが無いので、ここの段階でもプイィ・フュイッセ。

味わいはかなり強烈な酸味。
これはシャブリっぽい。
マロラクティック発酵をしてない?ってくらいの印象なので、いきなりここで北のイメージになる。
しかもかなりスレンダーなボディで、どちらかというとシャブリ。

大衆向けというよりは、産地の個性が強く出ているような印象を受ける。
プイィ・フュイッセはルイ・ジャドだけど、これは違う気がする。

でも何だか、口に含んだ時のチャーミングな果実感は、シャブリというよりはプイィ・フュイッセ?

まあ、こうなるとほとんどヤマカンの世界ですが、何となくワインが、プイィ・フュイッセ、って言ってるような気がしてきた。

ファイナルアンサーで、プイィ・フュイッセ
で、ブー

シャブリの方でした。

【総評】
アントワーヌ・シャトレ シャブリ プルミエ・クリュ ヴォ・リニョー 2010
ANTOINE CHATELET CHABLIS PREMIER CRU VAU LIGNEAU 2010

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ・プルミエ・クリュ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、1880円で購入。

色味もやっぱり麦わら色に近いかも。
まだまだ若い印象の黄緑です。

やっぱり、価格の印象は2000円前後くらいですね。

このワイン、単純に酸の強いシャブリと違って、魅力的なフルーツ感を持っています。
ただ、第一印象は非常に強い酸味があって、好き嫌いがハッキリ分かれるかも。

最近こんなに酸を主張したワインは珍しいのでは。
昔のシャブリは、酸味が強すぎて、我慢して飲むようなものが結構ありましたけどね。

このワインは強い酸味の中にも、しっかりフルーティさがあるのが今風な感じ。
ちょっと後味にエグ味が残りますが、心地よいフルーツ感が良くて、またグラスに手が伸びます。

カミさんに、シャブリのプルミエ・クリュと伝えて価格感を聞いたら、2980円。
最初は酸っぱくて飲みにくかったけど、食事と合わせると美味しい、という評価。

今日の晩御飯は、年末でカニ鍋。
それに生食用のカニもつけました。

ビールと焼酎も準備して、ワインが合わなくても大丈夫な体制で望みましたが、カニ鍋には意外と合いましたね。

ポン酢とゆず胡椒につけたカニで問題なし。

ただ、生食用のカニに合わせると磯臭さが強くて、これはアウト。
生臭い感じになってしまいます。

食事が終わって、パンにオリーブオイルをかけて合わせてみると、これはバッチリでした。
パンとオリーブオイルだけだと、青っぽい感じですが、それに華やかさを加えてくれます。

ワインだけだと、強い酸味が気になりますが、食事と合わせる美味しいワインだと思います。

最初酸っぱいと文句言っていたカミさんも、食事と一緒にドンドン飲んでました。

ちょっと日本人受けしなさそうだから、ちょっと安くなってるシャブリのプルミエ・クリュって感じですが、品質は確か。
シャブリらしい、シャープな酸味を持っていながら、モダンなフィニッシュでフルーツ感がいいですね。

プルミエ・クリュだし、2000円弱だったらお買い得だと思います。

■楽天ショップへのリンク

シャブリ プルミエ・クリュ ヴォリニョー アントワーヌ・シャトレ[2010]白 2,480円 (税込) 送料別

※サイトより引用
ニュイ・サンジョルジュに本拠地を構えるネゴシアン。
1832年創業以来、1世紀半以上にも渡ってワイン生産者達と密接に関わり続け、厳選された最高品質ワインを世界中へ紹介し続けてきました。
その発展と伝統は信頼に裏打ちされた由緒あるメゾン。
30社以上の航空会社、世界各地の有名レストランでも取り扱われており、高い評価と信頼を得ています。
また、伝統的な独自のワイン造りが、最新のテクノロジーに支えられすばらしいワインを生み出しています 。
大手ネゴシアンというと、案外、大量生産をイメージされて敬遠されがちですが、実際は、安定したつくりを常に維持し、最新のテクノロジーを駆使して低コストで安定した高い品質のワインを造ることの出来る強みがあります。

シャブリ プルミエクリュ ヴォリニョー [2010] アントワーヌ・シャトレ 税込 1,974 円 送料別

※サイトより引用
<ヴォリニョー 1er CRU について>
ヴォリニョーはスラン川の左岸ベーヌ村にあり、南東向きの畑です。
石灰質が多い土壌のため、ワインにミネラル感が強く出ます。
日照がやや少なくなるため、香りや華やかさは控えめですが、キリリとしたシャブリらしい切れ味のある味わいです。

レスプリ・ド・シュヴァリエ ブラン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

レスプリ・ド・シュヴァリエ ブラン 2007
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ州:AOCプイィ・フュイッセ:08)\3900
(2)ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%(仏:ボルドー地方:AOCペサック・レオニャン:07)\2980
(3)バッカス(英:イングランド南東部:05)\2400
(4)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ・プルミエ・クリュ:10)\1880

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
色味の強い、濃い目のイエロー。
色調はかすかにオレンジよりの強い色調のイエロー。
輝きは強め。
粘性は強い。

【香り】
熟した南国系の果実。
パッションフルーツ。
ヴァニラ。
ミントのようなハーブ。
グラスを回すと、バナナやオレンジのようなフルーツ。
フルーツとハーブが中心。
香りはとてもボリューム感があって強い。

【味わい】
残糖を微かに感じるセック。
しっかりしたボディのシャープなアタック。
トロッとした感じの飲み口。
酸味はしっかりと強い。
リンゴのような収斂性のある印象の酸味。
アルコール度はかなり強め。
後味に苦味が残るが、余韻はキレイに消える。
舌の両脇に強く味わいを感じる。
余韻は長めに続く。

【判定】
色味の強い色調で、ややオレンジっぽさがある。
少し熟成した2005年から2007年くらい?

香りは樽の印象と、熟した果実、パッションフルーツやバナナ。
リンゴのような印象もあって、総合的にはボルドーブラン。

味わいはシャープさがあって、ボリューム感はそこそこ。
ボディはしっかりしていて、やはりリンゴのような印象がボルドーっぽい。

バッカスはまったく飲んだことが無いが、多分これはフランスの高貴品種。

シャブリって感じでは無いので、ペサック・レオニャンかプイィ・フュイッセ。

樽でしっかり熟成したものって、ボルドーとブルゴーニュで判定つかない時があるんですよね。
やや迷うものの、やはりこれはボルドーブランだろう。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
で、ピンポン

ふー、当たってよかった・・

【総評】
レスプリ・ド・シュヴァリエ ブラン 2007
L'ESPRIT DE CHEVALIER BLANC 2007

フランス:ボルドー地方:AOCペサック・レオニャン
アルコール度:13%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%

町田の蔵家さんで、2980円で購入。

日頃安いワインしか飲んでないので、高めのワインのブラインドテイスティングってちょっと苦手になってます・・

カミさんに、ペサック・レオニャンのグラン・クリュのセカンド、という説明をして、価格感を聞いたら、1980円。
美味しそうと思って開けたけど、酸っぱくてイマイチ、らしい。

確かに、酸味が強いというよりは、酸化してるような印象。
伝統的なボルドー・ブランって結構こういった酸っぱいタイプがありますね。

カミさんには不評だけど、私はこの酸っぱさ、大丈夫です。

微妙に酸化してるような印象はあるけど、後味がキレイに消えるので、スッキリした酸味の印象で終わります。

グビグビ飲めるタイプじゃないですね。
さらにワインだけだとダメみたい。

今日の晩御飯はクリームシチュー。

やはり食事に合わせると、欠点が消えて、良さが出てきます。

フツーの鶏肉のクリームシチューで、特にハーブやスパイスも効いて無いのですが、うまく食事をまとめて、プラス酸味とフルーツ感を加えてくれます。

ベースはしっかりしているので、酸っぱいと文句言っていたカミさんも結構飲んでました。

おつまみで、レーズンに合わせてみると、酸っぱさが強調されてダメ。

でもキューブチーズのプロバンストマトに合わせてみると、酸味が良い方向に触れて、フルーツ感がグッと良くなります。
トマトの味に乗っかるように上質なフルーツ感が出てきますね。

やっぱり食事と合わせて活きるタイプみたい。

でも、同じ価格帯のボルドーブラン、クロ・フロリデーヌと比べると、やっぱりイマイチ感が・・・

家庭で飲むにはちょっと神経質なのかな?

ワインだけでは、凸凹があって、それを食事でおぎなうような、昔ながらワインの印象?

ちゃんとしたレストランで、ソムリエさんがキチンと料理を合わせて出してくれるととても美味しく飲めると思います。

■楽天ショップへのリンク

レスプリ・ド・シュヴァリエ ブラン 2009 税込 2,604 円 送料別

※サイトより引用
ペサック・レオニャンで、赤白ともにクリュ・クラッセの格付けを受けている ドメーヌ・ド・シュヴァリエのセカンド、レスプリ・ド・シュヴァリエが なんと赤・白揃ってヴェリタスに到着しました!
ドメーヌ・ド・シュヴァリエは、パーカーさんが 白は5つ星、赤は4つ星をつけ、 とても高い評価を得ています。
さらには、フランスのワイン誌『クラスマン』でも ペサック・レオニャン地区でオーブリオン、ラ・ミッション・オーブリオンに 次ぐ2つ星の評価を得ています。
特にシュヴァリエブランの畑は、わずか4haしかなく、 年間1000ケースしか造られない親ワイン以上に稀少な 500ケースのみのセカンドワイン!
なんといっても稀少なワインですから、 出会ったときが買いどきです!
お見逃しのないように!

2011/12/28

ヴィラ・プッチーニ ネグロアマーロ 2010(ブラインドテイスティング:外す)

ヴィラ・プッチーニ ネグロアマーロ 2010
(1)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(2)ネグロアマーロ・デル・サレント(伊:プーリア州:IGTプーリア:10)\798
(3)シラーズ(豪:南東部:10)\780

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
黒に近い色調だが、フチは青みのあるバイオレット。
深い透明感があるが、底はまったく見えない。
粘性は強めで、脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
黒い果実。
グリーン系のスパイス。
少しアルコール。
グラスを回すと、生っぽさのある動物香。
凝縮感のある果実香とフレッシュな印象が混ざる。
タバコの葉。
ケミカルな印象のなめし革。
香りはそれほど強くないが、厚みがある。

【味わい】
残糖を少し残したセック。
ミディアムからフルボディ。
ほんのり甘みを感じる、フレッシュでフルーティなアタック。
酸味は穏やか。
タンニンは柔らかで。舌の真ん中が少し乾くくらい。
アルコール度はそれほど高くないが、やや後味に残る。
後味はジューシーさもあるが、少し乾く感じ。
余韻に熟成感を感じる?
でも全体的にはフレッシュ。

【判定】
濃くて若々しい感じは2010年のイタリアかシラーズ。
やや透明感を感じるので、濃いイタリアって感じもする。

香りは果実系が中心ながら、スパイスやドライフルーツなど、複雑な要素がある。
シラーズという感じよりはイタリアの伝統品種って印象。
悪臭系の要素もあって、ニューワールドっぽくない。

味わいは甘みを感じるが、ニューワールド的ではない。
逆に紹興酒のような熟成した要素が入っていたりして、サンジョヴェーゼっぽさを感じる。
余韻はシェリーのオロロソのような印象もあり。

ただ、この中ではイタリアではなく、ポルトガルって選択肢もある。

見た目若いかと思ったが、香りの印象や味わいに熟成感があって、これは2010年というよりは2007年くらいかも。

ファイナルアンサーで、カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ
で、ブー

イタリアでした。

【総評】
ヴィラ・プッチーニ ネグロアマーロ 2010
VILLA PUCCINI NEGROAMARO 2010

イタリア:プーリア州:IGTプーリア
アルコール度:13%
ブドウ品種:ネグロアマーロ・デル・サレント

リカーランドトップで、798円で購入。

干しぶどうのような独特な味わいがありますね。

今日の晩御飯は 豚丼。
味付けは親子丼と牛丼の中間みたいな感じです。

普通合わなさそうですが、このワイン意外と合います。

ホームステイにきたイタリア人の子供が、いきなり日本に馴染んでる、みたいな感じ??
すみません、例えが悪くて。

豚肉に良く合う赤ですね。
こんなに豚肉に合う赤ワインは初めてかも。

白菜の味噌汁もあったので合わせてみると、これも何だか不思議にあってしまう。

干した果実のような独特の味わいと、主張しない感じが、和食に合うのかもしれません。

食事が終わって、おつまみに、ストリングチーズ。
いつもかけるバジルが無かったので、ついつい、青のりをふってしまいました。

気がついた時にはすでに遅し、海苔の磯臭さが赤ワインに絶対合わないですね。
案の定、懐の深いこのワインでもさすがにダメでした。

バジルを見つけてストリングチーズにふってみましたが、何か塩気が邪魔してイマイチ?
脂分がしっかり乗ったものじゃないと合わないのかも?

とにかくこのワイン、最初の甘い印象はどこへやら、だんだん辛さが強くなってきます。
後味がとてもドライで、余韻がキツめ。

食事があったほうが活きるタイプみたいですね。

渋みが強いのかな?
個人的には嫌いじゃないけど、一般受けしないかも?

渋かったり、辛かったり、苦かったり、香りに癖があったり、なかなか人に薦めにくいワインです。
品種の特徴なのか、生産者なのか、ネグロアマーロを使った他のワインを飲んでみないとわかりませんね。

個人的には嫌いじゃないけど、オススメしません。

2011/12/24

チャペル・ダウン ブリュット・ロゼ NV

チャペル・ダウン ブリュット・ロゼ NV
チャペル・ダウン ブリュット・ロゼ NV
CHAPEL DOWN ROSE BRUT NV

タイプ:ロゼ、発泡、辛口
イギリス:イングランド南東部
アルコール度:12%
ブドウ品種:ピノ・ノワール100%

ワインショップ西村の通販で、3780円で購入。

【外観】
落ち着いた色調の、サーモンピンクのロゼ。
注いだ時に泡がフロートグラス半分くらいまで立ち上がって、その後は泡はほぼ消える。
色味はオレンジっぽさが強いサーモンピンクで、ややレンガっぽさもある。
粘性は中庸。

【香り】
フロートグラスなので、あまり香りを嗅ぎ取れないが、カラメルやべっ甲飴のような甘い印象が強め。
瓶内熟成をイメージさせる酵母の印象もあり。
かなり落ち着いた、熟成感を持った香り。

【味わい】
泡の印象は柔らかい。
残糖を少し残したセック。
酸味は強め。
軽い渋み。
アルコール度は強くない。
独特な渋みがあり、カンパリソーダのような感じ。
個性的で面白いまとまり。

【総評】
カミさんに価格感を聞いたら、2980円。

イギリスという希少性を考えると3500円、とのこと。
何か不思議な味わいだけど、食事には合いそう、という評価でした。

日頃スパークリングを飲まないので標準レベルとの比較は出来ないのですが、個性的な味わいと、余韻の心地よいフルーツ感はなかなか好印象です。

シャンパーニュのような、深みとか重みのようなものはありませんが、美味しく飲めるとタイプではないでしょうか。

価格も、まあ、こんなもんかな、って感じ。
特別な日に、珍しいイギリスのスパークリングで、ってのはいろいろ使えそうですね。

若干、悪臭系の要素もあって、香りは複雑ですね。

飲み進むと、さらに良くなってきました。

私のように泡を飲み慣れてないと、この弱めで優しい炭酸はいいですね。
でも泡好きな人には物足りないのかな?

泡嫌いなカミさんも結構飲んでました。

後味のチャーミングなフルーツ感がいいんですよね。
後味もクリーンで、余韻がとても良い感じ。
ついつい、グラスに手が伸びます。

今日の晩御飯は、骨付きの鶏もも肉のグリルと、魚介系のクリームパスタ。
どちらも良く合いますね。
肉系でも魚系でも、そこそこカバーしてくれる感じ。

ただ不思議な事に、シュトーレンとは合わないんですよね。
ワインとは相性のいいはずのシュトーレンとは相性がイマイチです。
カミさんも、不思議がってました。

シュトーレンとスパークリングって合わせた事が無かったですが、炭酸自体が邪魔してる感じもあります。

また来年は違うスパークリングで試してみよう。

来年はロンドン五輪ですからねー。
イギリスのスパークリングも注目されるかもしれません。

先取りして試しておくと、良い話題になるかもですね。

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クリスマス特別 送料無料!【イングリッシュ・ワイン】チャペル・ダウン ブリュット・ロゼNV ピノ・ノワール100%(ロゼ・スパークリングワイン)『送料無料』

※サイトより引用
このワインが作られているのは、イギリス南東部のケントにある、English Wines Group(Chapel Down Winery)。
シャンパーニュの伝統的な品種のピノ・ノワールを100%使った新しいスタイルのロゼ・スパークリングワインです。 通常の赤ワインを添加して色合いをつけたロゼとは違い、果皮の付いたぶどうの醗酵期間を短くする醸造法(セニエ法)を上手に用いてこの淡いスモークサーモンピンクの色合いを表現しています。若くフレッシュでクリーンな味わいのロゼワインです。ストロベリーの香りと落ち着いたクリーミーさを感じさせます。 クリアで可愛らしい色合いとフレッシュながら少し落ち着いた感じは、まさに、イギリスのアフタヌーンティー・タイムにぴったりです。

ブッカーズ ダーク・ハーベスト 2005(ブラインドテイスティング:当てる)

ブッカーズ ダーク・ハーベスト 2005
(1)メルロー60%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、マルベック5% (仏:ボルドー地方:AOCボルドー・コート・ド・フラン:07)\2350
(2)ロンド、ドルンフェルダー(英:イングランド南東部:05)\2142
(3)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
色味はほぼ真っ黒で、フチ4mmくらいが青みの強いバイオレット。
透明感はまったく無い。
粘性は強めで、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
甘い印象のフローラル。
バラやスミレよりは白い花に近い?
フレッシュ感のある黒い果実。
少しオレンジのような白ワインで感じるフルーツ感がある。
グラスを回すと、なめし革。
スパイスやカラメルの印象もある。
香りは強めでボリューム感があり複雑。

【味わい】
残糖をわりと残した印象のセック。
ほんのり甘い、フレッシュなフルーツ感のあるアタック。
ミディアムからフルボディ。
酸味はしっかり強め。
アルコール度は高い。
タンニンは弱めで、舌はほとんど乾かない。
後味はジューシー。
余韻は少し続く。

【判定】
ちょっと異様なくらい、ほとんど真っ黒な色調。
フチに若々しさがあるが、今回の3本はすべて2007年以前なので、品種の特徴かも。

香りはフローラル感が強く、白ワイン的な要素が入っているのが特徴。
グローバル品種ではなかなか無い感じなので、イギリスかポルトガルが候補。

味わいは残糖が残っていて、甘みを感じる。
ちょっとミントっぽい感じもあって、飲み口はクールな印象がある。
何となく北の方の印象。
ポルトガルというよりは、どちらかというとイギリス?
どちらも品種の特徴をつかんでないので、あとはヤマカン。

ファイナルアンサーで、ロンド、ドルンフェルダー
で、ピンポン

なんというか、北海道とかドイツの赤ワインって感じがしますね。

【総評】
ブッカーズ ダーク・ハーベスト 2005
Bookers Vinyard Dark Harvest 2005

イギリス:イングランド南東部
アルコール度:11%
ブドウ品種:ロンド、ドルンフェルダー

ワインショップ西村の通販で、2142円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、イギリスってのが珍しいので1680円、出して良い価格は、880円くらい、という厳しい評価。

確かにボリューム感もなくて、熟成感もなくて、やや痩せた感じの飲み口。
温度低めだとよけいに軽く感じるかもしれません。

外観は、ほぼ黒ワインってくらい濃いのに、味わいは軽めなのが不思議な感じです。

これは好みの問題かもしれないけど、個人的には悪くないですね。

ただ、グラスに入れて時間がたつと、力が落ちて、ギスギスした味わいになって、さらにケミカルな印象が強くなってきました。
ちょっとこれは飲めない?ってくらい、悪くなりますね。
このワイン、デキャンタージュなんてした日には丸ごと飲めなくなってしまいそう。

とにかくグラスに注いだら、あまり時間を置かずに飲まないとダメみたい。

グラスが空になると、カラメルと焦げたパンの香り、それに、シナモンの香りが残ります。
シナモンというよりニッキって感じですね。
とにかく香りが独特で、そこが不思議な魅力を持ってます。

今日の晩御飯は、骨付きの鶏もも肉のグリルと、クリーム系のパスタ。

このワイン、軽めなので、塩コショウでグリルした鶏もも肉くらいが良く合います。
ツナとかサーモンの入ってるクリーム系のパスタでも、まあそこそこ問題なし。

香り強めなので、食事に華やかさを添える感じの合い方ですね。

焼いて1週間たって程よい感じになったシュトーレンに合わせると、これまたバッチリ。
何となく、ドイツっぽい味わいのワインなので、シュトーレンとも相性がいい気がします。

ドイツのピノ・ノワール、シュペートブルグンダーとかの印象が近いのかな?

食事と合わせた方が美味しく飲めるタイプですね。

軽めで、ボリューム感はありませんが、華やかな香りと個性を持っていて、ちょっと面白いワインです。
イギリスのワインという話題性がある点では、まあ2000円超える価格もしょうがないかな?って感じでしょうか。

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【イングリッシュ・ワイン】ブッカーズ ダーク・ハーベスト2005(赤ワイン) 2,142円 (税込) 送料別

※サイトより引用
このワインが作られているのは、イギリス南東部ウェストサセックスにあるBookers Vineyard。
ミディアム・ボディーの辛口でスムーズなのどごしの赤ワインです。多くの赤の果実の味わいとタンニンのヒントを背後に感じます。なめし革を思わせるフルーツの香りと完璧な樽香りのバランスがとてもすばらしいワインです。

2011/12/23

太陽の恵みのワイン キャン[赤] NV

太陽の恵みのワイン キャン[赤] NV
太陽の恵みのワイン キャン[赤] NV
Can Wine Red NV

日本:輸入ぶどう果汁使用
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明
内容量:250ml

グルメシティで、198円で購入。

【缶から直接飲んだ印象】
ライトボディでほんのり甘い感じ。
赤玉パンチやポートワインのような、酒精強化ワインの印象。
タンニンはかなり軽めで、抵抗感の無い感じ。
食事と合わせるというよりはそのまま飲む感じ。
多分冷やした方が美味しい。

グラスに移して普通にテイスティングしてみます。

【外観】
にごりのある外観。
小さな気泡が多く現れる。
色調はやや落ち着いた黒っぽい色調。
濃くは無いが、にごりがあるので底は見えない。
粘性は弱め。

【香り】
加熱された果実。
プルーン。
干しぶどう。
グラスを回しても干しぶどうジュースのような印象は変わらず。

【味わい】
残糖をやや多めに残した中辛口。
ライトボディ。
酸味はそれほど強くないが味の基本になっている。
タンニンは弱い。
アルコール度はかなり低め。
ほんのり甘みのあるアタックから、膨らまず広がらず、それで終わり。
後味に微かなタンニンが残る。

【総評】
明らかに缶から飲んだ方が美味しいワインです。
グラスに移すととたんに欠点が見えてきます。

ワインというよりはワイン風飲料みたいな感じ。

カミさんに感想を聞いたら、「変な匂いがする。変な味がする。」でした・・・

個人的な感想では、ワインとしてはイマイチだけど、パーティ用の飲み物としてはありかも。

250mlで198円という価格は、アルコール度が高いことを考えると、ビールと同じくらいでしょうか。

ちょっとワインが飲みたいって人向け、という商品特性ですが、ワインが飲みたいってときにこの味わいはちょっと。。
特に肉系の食事で、赤ワインがちょっと欲しいなって時にこれを選ぶと後悔するでしょうね。

パーティのときにいろいろ飲み物があって、その中の一つだったらいいのかも。

まあ、いろいろ文句言ってますが、意外と飲めるので、一度試してみるといいですね。
そんなに高いわけじゃなし。

個人的には、リピートするかどうか微妙ですが。。

サテライト ソーヴィニヨン・ブラン 2010(ブラインドテイスティング:当てる)

サテライト ソーヴィニヨン・ブラン 2010
(1)バッカス(英:イングランド南東部:05)\2400
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCシャブリ・プルミエ・クリュ:10)\1880
(3)ムロン・ド・ブルゴーニュ(仏:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ:10)\1040
(4)ソーヴィニヨン・ブラン(NZ:マールボロ:10)\880
(5)フィアーノ(伊:シチリア州:IGTシチリア:10)\700

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい麦わら色をした、レモンイエロー。
色調はグリーンがかってて、ちょっとグレーっぽい。
輝きはかなり強い。
粘性は強め。

【香り】
マスカットやライチのような強い果実香。
柑橘系の印象もあり。
グラスを回すとクリームっぽさが出てくる。
青草のようなグリーン香。
シャープと爽やかさのある印象。
アロマティック品種のイメージ。

【味わい】
残糖をわずかに残したセック。
シャープでキレのあるアタック。
酸味は強烈に強い。
アルコール度はそこそこ高そうで、後味にアルコール感が残る。
ボディはシャープでスレンダー。
口に含んでも膨らまず、シャープな酸味が広がり、後味に微かな苦味を残す。
余韻は少し続く。

【判定】
若々しさのある淡めの外観からは2010年のものがすべて候補になる。
かなり強い輝きがあるので、価格は高めか。

香りはマスカットのような果実香に青草香。
ソーヴィニヨン・ブランの印象。
ペトロール香に近いミネラル感もある。

味わいはシャープで強烈な酸味。
ほんのり甘みもあって、ニューワールドのソーヴィニヨン・ブランって感じ。

ほぼニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランで決定だが、他の選択肢も検討。
フィアーノはイタリアっぽい香りが無いので除外。
ムロン・ド・ブルゴーニュはシュール・リーの印象が無いので除外。
シャブリ・プルミエ・クリュはちょっと迷うところだが、これだけソーヴィニヨン・ブラン香があれば間違い無いだろう。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン
で、ピンポン

かなりシャープなタイプのソーヴィニヨン・ブランです。

【総評】
サテライト ソーヴィニヨン・ブラン 2010
Satellite Sauvignon Blanc 2010

ニュージーランド:マールボロ地区
アルコール度:14%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

西友で、880円で購入。

振り切れてるというか、迷いのない感じが好印象。
かなりシャープなタイプで、後味もいいです。

この価格でニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランが飲めるのはありがたいですね。
安いからといって品質が悪いわけではありません。

カミさんに価格感を聞いたら、880円。
ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランってブランドを考えないと、確かにそんな感じ?
シャープで、ボリューム感が無いところが、あまり高そうでは無いですけどね。

以前は、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランってだけで、2000円を超えるものがほとんどでしたが、最近は大分安くなってきました。
でも、このワインみたいに1000円切るような価格は珍しいですね。

基本的にスレンダーで、シャープな味わいですが、グラスが空になると、残り香に樽の印象があります。

今日の晩御飯は春巻き。

このワイン、ビールみたいな合い方をします。
塩気と油をさっぱりさせる、みたいな。

そういう点では、いろんな料理に幅広く合うのかも。

食事が終わって、ワインだけで飲んでると、酸味が強すぎるのが難点です。

胃酸が強めの人(実は最近私も・・)には、厳しいかも。

おつまみで、ナッツとドライフルーツのミックスに良く合いました。
ワインのフレッシュさが活きてきます。

合わせる食事によってはすごく活きてきくる、素直な味わいのワインだと思います。
とにかく、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランがこの価格で買える、というのがポイントですね。

2011/12/22

ロス・ヴァスコス シャルドネ 2010

ロス・ヴァスコス シャルドネ 2010
ロス・ヴァスコス シャルドネ 2010
LOS VASCOS CHARDONNAY 2010

チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー
アルコール度:14%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、1280円で購入。

【外観】
少しクリームがかったような、淡めのレモンイエロー。
色調は白っぽいような麦わら色。
輝きは強め。
粘性は強めで、脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
柑橘系。
ミネラル。
パイナップル。
グラスを回すと熟した果実。
ちょっと傷みかけくらいの甘い感じ。
クセのあるハーブ。
スモーキー。
やや悪臭系の印象あり。

【味わい】
残糖を少し残したセック。
フレッシュでフルーティ、ほんのり甘みのあるアタック。
ボディはややぽっちゃり。
甘くてフルーティな飲み口から、強い苦味が出てくる。
梨の芯の部分のような果実の苦味。
アルコール度はそれほど高く感じない。
余韻は少し続く。

【総評】
安定感のあるシャルドネですね。
色味はほとんどグレーに近く、ちょっとクリームっぽい穏やかな色調。
ときどきこの白っぽい色調のワインがありますが、何が要因なんでしょうね。

香りは果実香中心。
複雑な要素もあって、期待感が膨らみます。
上質感というよりは、ちょっとカジュアルで陽気な印象でしょうか。

飲み口は想像以上のフルーツ感で、さらにスッキリとした味わい。
苦味がかなり強めなのが特徴ですね。

ホントにフルーツを食べてるような味わいなので、食事には合わせにくい?

今日の晩御飯は、カレイの干物、豚汁、それに冷凍のパスタ。

豚汁に合わせると不思議な合い方をします。

良く言えば、ゆずを絞ったような感じ。
悪く言うと、豚汁にフルーツを入れたような感じ。
ワインの苦味がギリギリセーフにしてるみたいですね。

甘く煮た、かぼちゃの煮物があったので合わせてみると、最初OKだけど、後味がとても苦くなります。

カレイの干物に合わせると、生臭さが強くなって完全にアウト。
干物に合うワインって無いですよね。

冷凍の、醤油たらこスパゲッティに合わせると、まあ問題なく合います。
口をさっぱりして、シメてくれるような合い方です。

焼いてから5日経った、自家製シュトーレンに合わせてみると、これがバッチリ合いました。
シュトーレンって、ワインに合うからいいんですよね~。

でも、バターとかナッツとかたっぷり使ってるから、カロリーが半端じゃありません。
食べ過ぎには要注意。
シュトーレンと白ワインのこの組み合わせって、とってもクリスマスっぽいですね。
頭の中を自然とクリスマスソングが流れていくようです・・

このワイン、食事無しで飲むと、苦味と、後味のエグ味が気になってきました。
さらにアルコールの印象も気になります。
白ワインでアルコール度14%は相当高いですからね。

ただ、品質感は安定感があるので、安心して買えるブランドだと思います。
コストパフォーマンスも高いですよね。

2011/12/20

メモリーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2010(ブラインドテイスティング:当てる)

メモリーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2010
(1)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(2)ネグロアマーロ・デル・サレント(伊:プーリア州:IGTプーリア:10)\798
(3)シラーズ(豪:南東部:10)\780
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:10)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いルビー。
色味は青っぽさのあるバイオレット。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
粘性はやや強め。

【香り】
タバコ。
チョコレート。
凝縮感のある果実。
グラスを回すと生っぽさのある動物香。
グリーン系のスパイス。
香りは強めでボリューム感がある。
樽の影響も強く感じる。

【味わい】
残糖を少し残したセック。
ミディアムからフルボディ。
フルーティで爽やかさのあるアタック。
酸味は強めで、フルーティ。
タンニンはやや強めで、舌の表面全体が乾くくらい。
後味は酸味が強く残りジューシー。
アルコール度はそれほど強くない感じ。
スッキリしたフルーツ感で、タンニンも控えめ、飲みやすい印象。

【判定】
若々しい外観からは2010年の3本が候補。
透明感があるので、イタリアが一番近そう。

香りは凝縮感があって、樽の印象が強めのニューワールドタイプ。
安いチリあたりが候補になるが、イタリアも可能性あり。
グリーン系の印象はカベルネ・ソーヴィニヨン。

飲み口は、フルーティですっきり飲みやすいタイプ。
雑味が無く、スムーズでクリアな印象は、グローバル品種のニューワールド?

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

すっきり進化系のチリカベです。

【総評】
メモリーズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2010
Memories Cabernet Sauvignon 2010

チリ:セントラル・ヴァレー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体

町田の蔵家さんで、580円で購入。

香り飲み口ともに、いかにもチリカベなんですが、クリーンでフレッシュ、フルーティで飲みやすいタイプです。

カレーと合わせると、グイグイいっちゃいますね。
これは危ない取り合わせです。

口をサッパリしてくれる合い方で、料理の邪魔をしませんね。

自家製シュトーレンに合わせると、合わなくはないんだけど、シュトーレンの美味しさがちょっとアルコールに持って行かれる感じ。

ワイン主役だったら美味しい組み合わせだけど、シュトーレン主役だったらちょっとかわいそうですね。

カミさんに価格感を聞いたら、770円。
580円はお買い得、という感想でした。

食事が終わって、ワインだけで飲んでるとだんだんアルコール感が気になってきました。

第一印象はいいけど、ちょっと単調なのかな?
最初の印象から変化は無いですね。

試しにチョコレートに合わせてみると、完全に持っていかれました。
ワインがまったく残らず、チョコレートボンボンみたいになってしまいます。

美味しいのであれこれ期待してしまいますが、品質感は間違いなく、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。

2011/12/18

シャトー・ラ・クロワ・リュガニャック 2009(ブラインドテイスティング:外す)

シャトー・ラ・クロワ・リュガニャック 2009
(1)バッカス(英:イングランド南東部:05)\2400
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ムロン・ド・ブルゴーニュ(仏:ロワール地方:AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ:10)\1040
(4)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980
(5)フィアーノ(伊:シチリア州:IGTシチリア:10)\700

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
オレンジがかった、中庸な濃さのイエロー。
色味は、オレンジがかった、ゴールドに近い印象。
少し熟成感がある。
輝きは強め。
粘性は中庸。

【香り】
果実の蜜。
オレンジ。
パイナップル。
甘さを感じる南国系の果実香。
ミントのようなハーブ。
グラスを回すと、ユーカリオイルのような揮発性のある印象が強くなる。
熟成感を感じる。
ややアロマティック品種の印象。
香りは強めでボリューム感がある。

【味わい】
残糖を多めに感じる、中辛口。
ボディはふっくらとしている。
酸味は優しいがしっかり効いている。
苦味が後味に多く残る。
アルコール度はやや強く、後味に残る。
優しい甘みのあるアタックから、ふっくらと広がり、後味はややアルコールの辛さが残る。
余韻は長めに続く。

【判定】
熟成感のある外観からは、2005年のバッカス。

香りはややアロマティックな印象で果実香が中心。
蜜のような印象とハーブのような爽やかさが印象的。
厚みがあり複雑で、やや高そうな印象。

飲み口は残糖がやや多めの中辛口。
トロッとしたネクターのような口あたりも一定のレベル感を感じる。
イギリスのバッカスは飲んだことが無いが、2000円を超える品質感はある。

他の選択肢としては2009年ボルドーだが、価格感や熟成感はやはり違うか。

ファイナルアンサーで、バッカス
で、ブー

2009年ボルドーでした。

【総評】
シャトー・ラ・クロワ・リュガニャック 2009
CHATEAU LA CROIX LUGAGNAC 2009

フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック
アルコール度:13%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル

リカーランドトップで、980円で購入。

甘みを残しているワインってブラインドテイスティング難しいですよね・・(言い訳)

このワイン、ほんのり甘みがあるのですが、嫌な感じはありませんね。
後味がスッキリしてるからかも。

ボリューム感もあって、香りも複雑で、1000円以下とは思えない、風格のようなものを感じます。

それにしても、2009年でこのオレンジっぽい色調は熟成ではなくて品種の色なのでしょうか。
ソーヴィニヨン・グリという品種のせい?

カミさんに価格感を聞いたら、980円でドンピシャ。
ほんのり甘いのでカミさんの嫌いなタイプかと思いきや、「このワイン、美味しいね。」という評価でした。

最初甘みがあっても、後味がドライでスッキリしているのがポイントかも。

今日の晩御飯はタンドリーチキン風の鶏のソテー。

カレーのスパイシーさに負けるかと思ってましたが、意外とワインが勝ち気味になりますね。
というか、後味が辛くなります。
アルコールの印象が強くなるというか。

飲み口は甘め、後味は辛め、なんですよね。
アルコール度が13%ありますが、白にしてはやや高めなのも、後味に辛さの一因かもしれません。

食事が終わって、ワインだけになっても美味しく飲めます。
ほんのりとした甘みと、余韻のフルーツ感がいいですね。

欲をいうと、後味にエグ味があって、スッキリ抜けた感じが無いのが惜しい感じ。
アルコール度高めのせいか、ちょっと重いんですよね。

とはいえ、コストパフォーマンスは高いと思います。

メルシャン・フリー スパークリング(白)

メルシャン・フリー スパークリング(白)
メルシャン・フリー スパークリング(白)
Mercian FREE Sparkling White

日本:炭酸飲料
アルコール度:0%
原材料:乳酸発酵果汁(ブドウ、パッションフルーツ)、果汁(ブドウ、グレープフルーツ)など
内容量:360ml

グルメシティで、398円で購入。

【外観】
グラスに注ぐと小さな気泡が広がるが、すぐに消えてしまう。
かすかに麦わら色がかった、グレーに近いレモンイエロー。
輝きは弱め。
粘性は弱い。

【香り】
モモのような果実香。
柑橘系や、南国系のフルーツが混ざってる感じ。
香料のような果実系の香りが主体で、その他の香りは無い。

【味わい】
甘みを残した、フルーティな味わい。
酸味はしっかり効いている。
苦味は無い。
後味はノンアルコールのせいか、水っぽい。
ジュースよりは甘いを抑えた感じ。

【総評】
ノンアルコールのワイン(テイスト飲料)が、この価格でスーパーで買えるのは画期的ですね。

でも、ノンアルコールビールと比べると、価格が高めなので、平日の休肝日に飲むというよりは、パーティ・宴会用かもしれませんね。

スパークリングですが、泡はすぐに消えるので、細長いフルートグラスに入れると、ちょっと期待はずれ。

香りは、モモのような、ブドウじゃない果実香が強く、裏ラベルを見ると、パッションフルーツとかグレープフルーツが入ってるみたいです。

ソーヴィニヨン・ブランなどはパッションフルーツの香りがするものがありますが、ワインの香りとはまったく違います。
パッションフルーツジュースが混ざってる感じですね。

とはいえ、いろいろな果実が混ざって複雑な要素を出している感じは、普通のジュースとは違いますね。

ミートソースのパスタと合わせてみましたが、人工的な果実香が強いせいか、あまり食事には合わないみたい。
強い果実香がより気になってしまいますね。
スナックとか、ピザとか、パーティメニューの方が気にならないと思います。

ジュースよりは、甘さが抑えてあって、香りも複雑で、お酒っぽいのですが、お酒好きな人にとってはやっぱりジュース。
これは飲み続けられないでしょうね。
だんだん飽きてきて、おなかタプタプになっちゃいます。

ただ、どうしても飲めない状況で、ジュースやお茶飲んでるよりは、ワイングラスなんかに入れて飲んでるとそれなりに雰囲気が出ていいかも。

味も嫌味が無くて、誰が飲んでも美味しく飲めるのではないでしょうか。

人によるかもしれませんが、ノンアルコールビールよりはこっちの方がいいかな。

2011/12/17

太陽の恵みのワイン キャン[白] NV

太陽の恵みのワイン キャン[白] NV
太陽の恵みのワイン キャン[白] NV
Can Wine White NV

日本:輸入ぶどう果汁使用
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明
内容量:250ml

グルメシティで、198円で購入。

最近よく見るようになった缶のワインです。

【缶から直接飲んだ印象】
残糖多めの中辛口。
ほんのり甘い、フルーティなアタック。
ちょっとお茶のような香りが鼻に抜ける。
ボディはライトだが、甘みがあるので、最初のボリューム感はある。
口に入れた後に膨らむ事はなく、最初のフルーティさのままフィニッシュ。

グラスに入れて普通にテイスティングしてみます。

【外観】
オレンジがかった、中庸なイエロー。
少し気泡を含んでいて、フチに小さな泡が多く現れる。
色味はかなりオレンジがかっていて、ベージュに近い。
輝きは強め。
粘性は弱い。

【香り】
過熟した果実。
酸化をイメージさせるシードルの香り。
グラスを回しても、シードル香が変わらず。
国産ワインによくある、日本の酵母のようなイメージ。

【味わい】
ほんのり甘い、中辛口。
ボディは軽め。
酸味は穏やか。
甘みのあるフルーティなアタック。
口に含んで、膨らまず、そのままフィニッシュ。
余韻は短い。

【総評】
缶から飲むのを想定して作ってあるワインですね。
グラスに移すと、余計な香りが気になります。

少し炭酸を含んでいるのも、飲みやすい要素になってます。
ワインとして飲むとイマイチだけど、チューハイよりは自然なフルーツ感?

軽くて飲みやすく出来ているので、ワインだけで飲んでも全然問題ありません。

気が付くとまた缶に手が伸びるているのは、後味が意外と良いからでしょうか。

今日の晩御飯は自家製餃子。

このワイン、ちょっと甘い感じが食事との相性の幅を広げてて、餃子とも良く合います。

後味のフルーツ感がいいですね。

グラスに移して飲むと、とたんに美味しくなくなるんですよね。
違うワインかと思うくらい。

冷やして缶のままで飲むのがオススメです。

プレタ・ポアール ソーヴィニヨン・ブラン NV 187ml

プレタ・ポアール ソーヴィニヨン・ブラン NV
プレタ・ポアール ソーヴィニヨン・ブラン NV
Pret a Boire Sauvignon Blanc NV

フランス:ラングドック・ルーシヨン地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12%以上14%未満
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン
内容量:187ml

グルメシティで、298円で購入。

【パックからそのまま飲むと】
辛いような、ほんのり甘いような、ちょっと不思議な印象。
ドライな味わいがベースで、ほんのりフルーティさがある。
アルコール度がしっかりしてて、少し辛く感じるのかも。
やや酸化した印象が少し。
後味にちょっとエグ味が残る。

グラスに移して普通にテイスティング。

【外観】
オレンジがかった、中庸なイエロー。
麦わら色をベースにちょっとオレンジが入っているような色調。
輝きは強め。
粘性は中庸。

【香り】
バナナやマンゴーのような南国系の果実。
酸化をイメージさせるシードルの印象。
クリの花のようなフローラル?
還元香なのかちょっと鼻をつくケミカルさがある。

【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
やや酸化した印象のアタック。
シードルのような飲み口。
酸味はやや酸化した荒い感じ。
重い鈍調な印象。

【総評】
こういったパックのワインって、品質管理が難しいんじゃないでしょうか。
いままでに何度か、パックのワインを飲んだことがありますが、大体、酸化したような印象があるんですよね。

カミさんに飲ませたら、「マズイ」の一言でした・・

グラスに移すと香りが良くないので、パックのまま飲んだ方が美味しいみたい。

後味もイマイチ?
重くて、辛くて、エグ味がある。

今日の晩御飯は自家製餃子。

食事と合わせると、マイナスポイントがあまり気にならなくなります。

このワイン、187mlで298円なのですが、750mlのフルボトル換算にすると、1192円。
ちょっと高いかなー。
でもちょっと飲みたい時に、298円で買えるってのはいいですよね。

パックのワインって、持ち運ぶと常温になって美味しくないし、自宅で飲むんだったらパックじゃなくていいし、どういったシーンで便利なのか、イマイチ分からないんですよね。

やっぱり、晩酌にちょっとだけあればいい、って人向けなのかな?
ビンと比べると、軽いし割れないし、アウトドアに持ち運ぶにはいいのかも。

環境面から考えると、パックワインは、輸送の際のCO2も減らせたり、リサイクルがカンタンだったり、エコな要素がいろいろあるのですが、もうちょっと美味しくないとダメかなー。

アズダ ボージョレ 2010(ブラインドテイスティング:当てる)

アズダ ボージョレ 2010
(1)メルロー60%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、マルベック5% (仏:ボルドー地方:AOCボルドー・コート・ド・フラン:07)\2350
(2)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(3)ネグロアマーロ・デル・サレント(伊:プーリア州:IGTプーリア:10)\798
(4)シラーズ(豪:南東部:10)\780
(5)ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ:10)\680

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いルビー。
色味は青みの強いバイオレット。
透明感があり、底がしっかり見える。
粘性は弱め。

【香り】
炭酸。
キャンディ。
赤い果実。
いちご。
グラスを回すとカラメルのような印象が強くなる。
フローラルな印象もある、
香りは弱めながら、華やかさがある。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
ミディアムボディ。
フレッシュでフルーティなアタック。
酸味はフレッシュ。
タンニンは弱めで、舌の表面が微かに乾く程度。
サバサバしたドライな印象。
フレッシュなアタックから、ほとんど膨らまず、じわっと味わいが沁みていき、後味はドライ。
余韻は少し続く。

【判定】
明るめで、青みの強いルビーは、ガメイの印象。
生産年も2010年くらいのイメージ。

香りもキャンディやイチゴがガメイの印象。
ちょっと炭酸の印象はボージョレ・ヌーボーっぽい。

味わいはフレッシュでフルーティなアタックからドライな後味。
サバサバした痩せ気味なボディもガメイって感じ。

ファイナルアンサーで、ガメイ
で、ピンポン

なんだか、ガメイの見本って感じのワインです。

【総評】
アズダ ボージョレ 2010
ASDA Beaujolais 2010

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ
アルコール度:12%
ブドウ品種:ガメイ

西友で、680円で購入。

ASDAワインらしい、無駄を削ぎ落した、シンプルで、どストライクな感じのボージョレですね。
実に潔いというか、必要最低限のものは入ってて、無駄なものは入ってない感じ?

価格なりの軽さですが、水っぽさはありません。
飲みくちのヒンヤリ感も好印象です。

クリーンで品質感を感じます。
これで680円は安いですね。

カミさんに価格感を聞いたら、1480円!
軽いですが、全体のバランスと、深い旨みは1000円を超えているような印象があります。

今日の晩御飯は自家製餃子。

ワインが軽いせいか、よく合いました。

酢醤油につけて食べても、問題なく合います。
というか、餃子のタレにも最終的に負けてないですね。

このワイン、食事が無くても美味しいです。

ただ力が無いので、グラスに入れて時間が経つと、すっかり力が抜けて、ボソボソの味わいになるので要注意。

飲む進むと、ワインだけでだとちょっと辛くなってきました。
やっぱり、食事があった方が美味しく飲めるかも。

それにしても、この価格でボージョレが買える事自体がスゴイですが、さらに期待感を上回る品質のワインだと思います。
オススメですね。

■関連リンク(ASDAワイン)

復刻版 シルビア・ドライ 白 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

復刻版 シルビア・ドライ 白 NV
(1)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(2)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980
(3)セミヨン、シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨン・ブラン(日本:輸入ワイン・国産ぶどう使用:NV)\900
(4)フィアーノ(伊:シチリア州:IGTシチリア:10)\700

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ほぼ無色に近い、グレー。
パッと見、ワインとは思えないくらいの色味の無さ。
微かに黄緑色がさしているくらい。
輝きは大人しい。
粘性は弱い。

【香り】
柑橘系。
シロップのような甘い印象。
果実香が主体だが、やや人工的。
グラスを回しても印象はほとんど変わらないが、花やハーブの印象が強くなる。
少しミネラルっぽさもある。
香りはやや単調で弱め。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ほんのり甘くフルーティなアタック。
ボディは軽め。
アルコール度は低めながら、ちょっと浮いた印象。
中間がぽっかり抜けたような味わい。
フルーティなアタックから喉に抜けるところで味わいが消えて、そのあとアルコール感と雑味が残る感じ。
余韻は短い。

【判定】
ほぼ無色の外観からは国産ワインが候補になる。

香りは人工的な果実感。
単調な印象も国産ワインっぽい。
そのなかでもグリーン系の印象があり、ソーヴィニヨン・ブランをイメージさせる。

味わいはライトで、バランスがイマイチ。
アルコールが浮いた感じはまさに国産ワインのイメージ。

他の選択肢としては、フィアーノが可能性としてあるが、この独特な人工的で喉にひっかかるような飲み口は国産ワインの印象。

ファイナルアンサーで、セミヨン、シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨン・ブラン
で、ピンポン

これは、確かに一昔前の国産ワインの味わいですね。

【総評】
復刻版 シルビア・ドライ 白 NV
MANNS SILVIA DRY WHITE NV

日本:輸入ワイン・国産ぶどう使用
アルコール度:13%
ブドウ品種:セミヨン、シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、900円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、680円。
たしかに、そんな感じ。

冷凍のカルボナーラに合わせてみると、ワインがやけに辛くなって、アルコールが強く感じますね。
ワインだけで飲むと、ほんのり甘い印象なんですが。

カルボナーラよりは、おつまみの柿ピーわさびの方が合うくらい。
焼酎っぽい飲み口なのかな?
歌舞伎揚げにも何となくフィットしました。

和食をイメージしたまとまりみたいですね。

まだまだ日本のワインが美味しくなかった頃を、懐かしんで飲むワイン、なのでしょうか?

2011/12/13

モンテラーゴ 赤 2010(ブラインドテイスティング:当てる)

モンテラーゴ 赤 NV
(1)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(2)シラーズ(豪:南東部:10)\780
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:10)\580
(4)品種不明(スペイン:地中海地方:DOフミーリャ:10)\480

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
少し落ち着いた感じの、明るめのルビー。
色調は若さがあるものの黒っぽくやや落ち着いている。
透明感があり、底がしっかり見える。
粘性は弱め。

【香り】
少しケミカルさのある、なめし革。
フレッシュな黒い果実。
グリーン系のスパイス。
グラスを回すと生木のようなグリーン系の印象が強くなる。
果実感も少し。
まだ香りが落ち着いてない感じ。
香りは弱め。

【味わい】
ほんのり残糖を感じる、セック。
ライトボディ。
フレッシュでフルーティなアタック。
酸味は優しい感じながら、生の果実のようなフレッシュな強さがある。
タンニンはかなり弱めながら、かすかに舌の表面が乾く感じ。
後味はジューシーさが強いが、少しエグ味が残る。
フレッシュなアタックからほぼ膨らまず、果実感が広がってフィニッシュ、かすかに渋みが残る。
余韻は少し続く。

【判定】
明るい外観からは、安いスペイン?

香りはあまり強くないので、品種の特定は難しいが、ちょっと野趣のある動物香があり、印象としてはテンプラニーリョっぽさがある。

味わいはとにかくライト。
価格感としては500円以下。
ただ、バランスは悪くない。
日本向に企画されたテーブルワインって印象。

ファイナルアンサーで、品種不明のスペイン
で、ピンポン

軽くて安そうな印象だけど、悪くないですね。

【総評】
モンテラーゴ 2010 NV
MONTELAGO RED 2010

スペイン:地中海地方:DOフミーリャ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:不明

イオンで、480円で購入。

ちょっと国産ワインテイストの、ライトで飲みやすいタイプのワインです。

今日の晩御飯は照り焼きダレのかかった鶏のソテー。
それに、明らかに赤ワインに合わないぶり大根。

鶏のソテーはほぼ焼き鳥味で、バッチリ合います。
いかにもこのへんを狙ってるって感じの合い方ですね。

次に、ぶり大根。
勇気を出して、まず大根に合わせてみると・・・生臭さというよりは、苦味が一気に強くなります。
渋みじゃなくて、苦味が出ますね。

大根の苦味と、ワインの渋みだか苦味が、相乗効果で強まるみたい。

ぶり大根のぶりの方に合わせると、意外といける?
思ったほど生臭くなりません。

でもまあ、オススメできるような合い方ではないですね。

ちなみにぶりの血合いって、レバーみたいな味がしますが、それに合わせると、意外とフィットする要素が多い感じ??

血合いにハーブで香りをつけたら、赤ワインに合うおつまみが出来るかも。

とまあ、余計な話はおいといて、軽くて居酒屋メニューなんかによく合いそうなワインです。

カミさんに価格感を聞いたら、780円。
高そうではないけど、悪くない、という評価。

平日で家飲みするんだったら、全然問題無いワインかもしれません。

ニューワールドの濃いワインが好きな人にはダメでしょうが、国産の低価格ワインが好きな人には受け入れられるタイプだと思います。

ほんのり甘みがあって、フルーティなので、ワインだけでも飲めますね。

それにしてもホントに国産ワインみたいな味わいです。

■関連リンク(トップバリュー/イオンのワイン)

2011/12/11

ミニミニワインアンケート:今年美味しかったボージョレ・ヌーボーは?

すっかりボージョレ・ヌーボー騒ぎもおさまり、クリスマスに向けて盛り上がっている今日この頃ですが、今年美味しかった生産者について、みなさんに聞いてみました。

個人的には今年、1本しか飲んでません。
毎年必ず飲んでいた、ジョルジュ・デュブッフすら飲んでないんですよね。

【質問】

今年美味しかったボージョレ・ヌーボーは?

【回答】

■■■ ジョルジュ・デュブッフ 3 (30%)
■■■ マルセル・ラピエール 3 (30%)
□□■ ルー・デュモン 1 (10%)
□□■ フィリップ・パカレ 1 (10%)
□□■ タイユヴァン 1 (10%)
□□□ ブシャール・エイネ 0 (0%)
□□□ シニエ・ヴィニュロン 0 (0%)
□□□ ドメーヌ・シャンボン 0 (0%)
□□□ アルベール・ビショー 0 (0%)
□□□ ラブレ・ロワ 0 (0%)
□□□ ルイ・ジャド 0 (0%)
□□□ ドメーヌ・デュ・トラコ 0 (0%)
□□□ ドミニク・ローラン 0 (0%)
□■■ その他 2 (20%)

10名の方が回答してくれました。
どうもありがとうございました。

ジョルジュ・デュブッフは定番だし、どこでも売っているので、トップにくるのはまあ納得ですが、同じく票を集めたのが、マルセル・ラピエール。

私も一度、マルセル・ラピエールのジュリエナスを飲んだ事がありますが、華やかで上品で繊細、それまで飲んだガメイで一番美味しかった記憶があります。

クリストフ・パカレ・エ・マルセル・ラピエール ジュリエナス 2006

2010年にお亡くなりになりましたが、息子さんがしっかり意思を受け継いでいるようです。

■楽天ショップへのリンク

シャトー・カンボン ボジョレー・ヌーヴォー 2011 (マルセル・ラピエール)税込 2,700 円 送料別
まだ少し残ってるみたいですねー。買おうかどうか、迷うところです。

シャトー・メイヌ・レイノー 2006(ブラインドテイスティング:外す)

シャトー・メイヌ・レイノー 2006
(1)メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:06)\1699
(2)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(3)シラーズ(豪:南東部:10)\780
(4)ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ:10)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しさのある色調の、濃いガーネット。
色味は黒に近いが、フチ8mmくらいは少し青みのあるルージュ。
透明感はほとんど無い。
粘性は強め。

【香り】
スミレのようなフローラル。
黒い果実。
スパイス。
香りは華やかで複雑だが、それほど強くない。
ズバリ、ボルドーの印象。
フレッシュ感のある果実香。
ヴァニラ、コーヒー、チョコレートのような感じもあり。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ミディアムボディ。
酸味はしっかりしていてフレッシュ。
タンニンは弱めであまり乾く感じが無い。
ライトな印象のスッキリした飲み口から、爽やかに広がって、微かな渋みを残してキレイな余韻が残る。
タンニンは弱めだが、まろやかさは無く、やや荒い印象の飲み口。
ただ、素性の良い感じはある。
余韻は長めに残る。

【判定】
若さがあって濃い感じは、オーストラリアのシラーズ?
ただ、2007年くらいまでは可能性あるかも。

香りはフローラルで華やかさがあるボルドータイプ。

飲み口は上質な伝統産地タイプで、甘い印象は少なく、軽めで上質感のある印象。
少しヒンヤリする感じと、後味の綺麗さがある。
普通だとボルドーだが、ポルトガルも可能性がありそう。

外観は2006年って感じではなく、もう少し若そう。
ただポルトガルにしても2007年。

香りはだんだん弱くなってきて、サンテミリオン・グラン・クリュってほどではないかも。

そうなると消去法でポルトガル?

ファイナルアンサーで、カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ
で、ブー

ボルドーでした。。

【総評】
シャトー・メイヌ・レイノー 2006
Chateau Maine Reynaud 2006

フランス:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、1699円で購入。

このワイン、いかにもボルドーって感じのまとまりなのですが、若々しさにだまされました。
外観も若々しいし、味わいもフレッシュ。

しっかりボルドーらしい、上品な印象なのですが、ちょっと腐臭というか、生臭さがあるんですよね。
なんでしょうね~、時間が経つと消えるかな?

グラン・クリュと名乗るにしては、香りも弱め?
ボディも軽めで、のみ口も荒くて、全体的な印象は価格なりって感じ。

カミさんに価格感を聞いてみたら、2380円。
軽めだけど、香りがいいので高いかと思った、そうです。

香りもそうですが、ちょっとヒンヤリした口あたりなんかは、とても上質感を持ってます。

今日の晩御飯は煮込みハンバーグ。
チーズも乗ってます。

軽めの印象のワインですが、ベースはしっかりしているので、肉料理に合わせても負けません。
食事と合わせた方が細かいマイナス面が気にならなくていいですね。

おつまみで買ってあったビーフジャーキーに合わせても、軽くてなづけてしまいます。
香辛料や味の強さとかを、スーっと洗い流してれるような感じ。
肉の旨味だけをピックアップしてくれるような、なかなか素晴らしい合い方。

やはり、ワインだけじゃなくて、食事と合わせる事で、良さがグッと出てくるタイプなんでしょうね。

家庭料理とかにも、よく合いそうです。
懐が深いというか、料理をうまく活かしてくれるような感じがしますね。

それにしても、ビーフジャーキーにこれだけ合うワインって初めてかも。

食べ物があると、グイグイ飲んでしまいますね。

後半グイグイ良くなってきました。
このワイン、とっても美味しいかも。

2011/12/10

ル・プサン・ローズ 2010

ル・プサン・ローズ 2010
ル・プサン・ローズ 2010
Le Poussin Rose 2010

フランス:ラングドック・ルーシヨン地方:IGPペイ・ドック
アルコール度:
ブドウ品種:グルナッシュ95%、シラー5%

リカーランドトップで、900円で購入

【外観】
淡い色調の、明るい桜色のロゼ。
色調は明るく、オレンジっぽい、サーモンピンク。
輝きは強め。
粘性は弱い。

【香り】
酵母。
ミネラル。
アセロラのような甘みの少ない果実。
グラスを回すと酵母の印象が強くなる。
グリーンっぽいフローラル。
ハーブ。
香りはしっかりしていて、複雑性がある。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ライトボディ。
酸味はしっかり強めで、シャープな印象。
アルコール度は意外と高そう。
タンニンはほとんど無いが、軽い渋みがある。
後味はジューシーだが、少し乾く感じもある。
バランスが良く、後味はキレイに消える。
余韻は長めに続く。

【総評】
軽くて、キレイな飲みくちのロゼワインです。

まず明るい桜色の外観がとてもキレイですね。
ロゼのシャンパーニュのような色調でしょうか。

輝きもあって、キラキラキレイです。

飲み口はライトで、ドライ。
食事にもよく合いそう。

何となく女子会向きのロゼって感じ?
ほんのり幸せ感のある味わいもいいですね。

スクリューキャップなのですが、キャップ部分は外からスクリューが見えず、安っぽさがありませんね。

軽くて飲みやすくて、シャープなフルーティさも良い感じ。
ワインだけでもスイスイ飲んでしまいます。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
おいしいんだけど、後味にちょっとアルコール感がある、という評価。

なるほど、確かに後味にちょっとアルコールの辛さがありますね。
女子目線だとやや辛いタイプかも。

今日の晩御飯は、たこ飯と天ぷら。

たことか海老とか、ロゼと魚介類って合わない事が多いですが、このロゼは白に近い印象で、問題ありません。
このロゼ、和食によく合いそうですね。
ただ軽めなので、しっかりした肉料理は難しいかもしれません。

このワイン、個人的には大好きなタイプです。
温度低めで、冷やして飲むのがオススメですね。

2011/12/09

ロンボ 2010(ブラインドテイスティング:当てる)

ロンボ 赤 2010
(1)シラーズ(豪:南東部:10)\780
(2)モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ(伊:モリーゼ州:IGTオスコ:10)\580
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:10)\580
(4)品種不明(スペイン:地中海地方:DOフミーリャ:10)\480

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
やや落ち着いた色調の、明るめのルビー。
明るい色だが、色味は黒っぽく、若干オレンジっぽい。
透明感があり、底がしっかり見える。
粘性は中庸。

【香り】
風邪気味でかなり怪しい状態なので、細かい香りは分からない。
ケミカルさのある、なめし革のような印象。
やや生木のようなグリーン香。
グラスを回すと還元香のようなケミカルなような鼻をつく印象が強くなる。
香りは弱め。

【味わい】
残糖をやや多めに感じるセック。
ライトボディ。
軽くて、ほんのり甘く、フレッシュな飲み口。
酸味はしっかりあり、果実のようなフレッシュさがある。
タンニンは弱く、乾く感じがほとんど無い。
アルコール度は低め。
後味にほんのり乾く印象が残るが、ジューシーさが強い。
余韻は少し続く。

【判定】
かなり明るい外観からは、イタリアかスペイン。

香りはケミカルな印象が強く、ちょっと野趣のある動物香も感じる。
テンプラニーリョよりは、サンジョヴェーゼっぽい。

味わいはライトで、フレッシュ、ジューシー。
かなり軽くて、日本向に仕立ててあるような印象なので、品種の特定は難しい。

日本でボトリングされる国産ワイン的な、人工的な印象はあるが、1本筋の通ったバランスの良さ、のようなものは感じる。

何となく、サイゼリアのハウスワインみたいな飲み口。
軽やかでちょっと華やかさとか、楽しさみたいなものがあって、スペインよりはイタリアっぽい?

ファイナルアンサーで、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ
で、ピンポン

心地よい軽さの、イタリアワインです。

【総評】
ロンボ 赤 2010
Rombo Rosso 2010

イタリア:モリーゼ州:IGTオスコ
アルコール度:12%
ブドウ品種:モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ

西友で、580円で購入。

軽くて、ほんのり甘みがあって、キレイに整えられた感じが、ちょっと人工的で、いわゆる国産ワインのような印象が最初ありましたが、飲むにつれて、じわじわ良さが出てきました。

フレッシュさと、後味のスッキリ感がいいですね。
とても良い余韻が残って、ワインだけで飲んでても十分おいしい。

今日の晩御飯は中華風の肉団子。

軽いので、合わせる料理の幅も広そうです。
自家製の肉団子にも問題なく合いました。

おつまみで買ってきたビーフジャーキーだと、ワインが負けてしまいますが、後味をスッキリしてくれるところはいいですね。

軽い中に旨みがあるワインです。

料理にも合うし、スナック菓子とかにも合いそうな、パーティタイプ?

コストパフォーマンスの高い、デイリーワインだと思います。

2011/12/06

ソロンブラ ピノ・グリージョ レゼルバ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

ソロンブラ ピノ・グリージョ レゼルバ 2009
(1)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(2)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980
(3)セミヨン、シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨン・ブラン(日本:輸入ワイン・国産ぶどう使用:NV)\900
(4)ピノ・グリージョ100%(アルゼンチン:ラ・リオハ:ファマティナ・ヴァレー:09)\598

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
おだやかな印象の麦わら色のイエロー。
色調はグリーンがかっていて、彩度が低く、柔らかい印象。
輝きも大人しめ。
粘性は弱い。

【香り】
フルーツ香中心。
柑橘系やパイナップル。
甘い蜜の印象もある。
グラスを回すとややフローラル。
ミント。
爽やかさのある印象になる。
香りは強めで、アロマティック品種の印象。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
フレッシュさと、ドライさと、いろいろ混ざった感じのアタック。
アルコール度はそれほど強くないが、完全に浮いた印象。
いろいろなワインをブレンドしたようなチグハグ感がある。
酸味は弱めだが、刺々しい印象もある。
飲んだ後、舌の真ん中がぽっかり開いたような印象。
苦味もとってつけたように後味に残る。
余韻は短い。

【判定】
ちょっと不思議な白っぽい穏やかな印象のイエロー。
ピノ・グリージョとか、日本のワインが候補。

香りは複数の果実感を持っていて、色々な要素が顔を出すが、まとまりが無い印象。
ややイタリアっぽい、ラムネっぽいような印象もある。

飲み口は、チグハグで複数のワインがブレンドされたような印象。
これは、あれこれ混ぜた日本のワインか?

ファイナルアンサーで、セミヨン、シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨン・ブラン
で、ブー

あ~れ~、ピノ・グリージョでした。

【総評】
ソロンブラ ピノ・グリージョ レゼルバ 2009
SOLOMBRA PINOT GRIGIO RESERVA 2009

アルゼンチン:ラ・リオハ:ファマティナ・ヴァレー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・グリージョ

西友で、598円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、880円。
後味にエグ味が残るのが気になるけど、598円はお買い得、という評価。

それにしても、ワインがイマイチだと日本のワインを選ぶ、ってクセはそろそろ直さないと・・

このワイン、アルゼンチンで、ピノ・グリージョってのが、珍しいですね。

アルゼンチンの代表的な白ワイン用のブドウ品種といえば、ペドロヒメネスとトロンテス。
どちらかというとスペイン系ですが、ピノ・グリージョは完全にイタリア呼称。

産地もメンドーサとかの有名どころじゃなくて、ファマティナ・ヴァレー。
フェアトレードのマークがついているのも、ワインでは珍しい。

非常にチグハグ感を感じたのみ口も、飲み進むとだんだん落ち着いてきて、気にならなくなりました。

軽くてそっけないまとまりながら、押さえるところは押さえてる感じ?

今日の晩御飯は、もち米しゅうまい。
子供が農業体験で収穫したもち米を使った、自家製のもち米しゅうまいです。

このワイン、軽めでスッキリ感があるので、わりとどの料理にも合わせやすいみたい。

ほんのり甘みがあってフルーティなんですが、ちょっとベタッとした感じで、スッキリ感はありません。

やっぱり、イタリアよりはニューワールドテイストですね。
イタリアのピノ・グリージョと飲み比べると面白いかもしれません。

あれこれ文句言ってますが、598円はコストパフォーマンス高いと思います。

2011/12/04

朝日新聞 グローブ 通巻76号 ワイン、変わる世界地図

今日の朝日新聞GLOBEの巻頭特集は「ワイン」。

面白いポイントがあったので、サマリーでまとめてみました。

■中国のワイン事情

中国の成功者はステータスとして高級フランスワインを愉しむが、若者も気軽に中国産のワインを楽しんでいる。

カラオケボックスにも100元くらいのものが置かれている。

昨年の輸入量は28万6000キロリットルで、5年前の5.4倍に増えた。

7月に上海ワイン取引所がオープン。
ロンドンに次いで世界で2ヶ所目。

5年以内に中国は世界最大のワイン市場になる、という見方もある。

中国の風習で乾杯でグラスを空ける習慣が消費量を伸ばす一つの要因でもある。

政府幹部への贈り物や賄賂で使われるワインは、高ければ高いほど宴会の話の種になる。

香港はニューヨークを抜いて、世界最大のワインオークション市場になった。

■新世界ワイン

クリュッグ、ドン・ペリニヨンのモエヘネシーは、スティルワインをすべて新世界で造っている。

代表的なものは、オーストラリア・マーガレットリヴァーの「ケープメンテル」。
最先端の技術を駆使して造っている。
関係者は「レオヴィル・ラス・カーズ」にも負けないと自負。

1995年に世界のワイン生産量の73.1%を占めていたヨーロッパは2009年には66.5%になった。
アジアは3.5%→5.5%、オセアニアは2.2%→5%に増えている。
インドやタイでも良質のワインが造られるようになった。
新・新世界とも言える。

消費量トップのフランスはワイン離れで、2位のアメリカに抜かれる可能性がある。

ワインは食事と会話に時間をかける西欧型のライフスタイルを象徴していて、そのイメージを広げる事が販売戦略だった。

■ブルゴーニュ

ブルゴーニュでは、区画ごとに土壌や気候などの「テロワール」が異なり、ワインの味と香りに違いにつながっている。

小さな家族経営のドメーヌも多く、受け継がれた手法を守り、伝統と多様性がブルゴーニュの誇りでもある。

フィリップ・ルクレールの販売担当のコメント「機械化された新世界のワイン産業とは違い、私たちは自分がいいと思うワインを、最初から最後まで自らの手でつくる。世界が欲しがる味に合わせようとは思わない。」

AOCの規制下ではブドウの出来不出来に柔軟に対応出来ないが、土地や畑の個性を守るためには重要。

ブランド力と品質を決めるのは消費者の評判。特にロバート・パーカーの格付けの存在感は大きい。

ロバート・パーカーの代理人、アーネスト・シンガーは「パーカーによって、世界のワインの質が向上した」と語るが、フランスではパーカーの評判は芳しくない。
フランスではワインを、多様で複雑な芸術作品のような存在と考えている。

フレデリック・ドルーアン「新世界ワインは、世界各地で新たな消費者を開拓してきた、初心者はわかりやすい新世界ワインから飲み始め、次にフランスワインに手を出す。やがて、複雑なブルゴーニュにたどり着く。」

■タイのワイン事情

タイのワイン醸造最大手「サイアムワイナリーー」、南部フアヒンのブドウ園は30ヘクタールの斜面に、白ワイン用のコロンバード、赤ワイン用のシラーなどのブドウを栽培。

高温で雨が多い環境でも、ワインをつくりたいという情熱がすべてを可能にした。

タイのワインづくりは約30年前にプミポン国王の主導で始まり、いまは9社の大手ワイナリーがある。

メルローやシャルドネは夏の日照時間が足りずにうまくいかず、コロンバードとシラーに落ち着いた。

タイ産ワイン「モンスーンバレー」は約3分の2を国内出荷、残りは欧州と日本に輸出。
コロンバードの白ワインは2008年にパーカーポイント87点をとった。

■モルドヴァ

モルドヴァは人口400万人たらずの小国だが、ワインの輸出量は世界12位。

ワイナリー「クリコヴァ」の地下には総延長60kmのワイン貯蔵施設があり、最も古いものが1902年の中東のワイン。
ある富豪が、100万ユーロ(1億円)で買いたいと言ったが断った。

「クリコヴァ」は旧ソ連時代には共産党の指導者御用達だった。
人類初の宇宙飛行士ガガーリンは、このワイナリーに勲章を与えるべきだ、と主張した。
2002年、プーチン大統領は50歳の誕生日をこの貯蔵庫で開いた。
いまもプーチンが保存を委託したワインがある。

モルドヴァワインの輸出先は30ヶ国で日本も入っている。

■デンマーク、イギリス

北限が北に移動していて、いままでブドウの栽培が不可能と思われていた北欧でもワインが生産されるようになった。

デンマーク産の「ロンド」というブドウ品種で作った赤ワイン「ノールン」は、軽やかでしっかりした酸味で、ミネラルの風味が特徴。
航空便で仕入れるため、1本6825円と高め。

デンマークでワインづくりの試みが始まったのは1990年代といわれる。
いまではいくつかのワイナリーが活動していて、輸出をめざすワインもある。

以前はワインづくりの北限は、北緯50度までとされていて、シャンパーニュが北限だった。
しかし、昨今は気候があたたかくなり、ブドウ栽培の北限がどんどん北上している。
北緯54度を超えるデンマークはもとより、さらに北のスウェーデンでもワインがつくられるようになった。

イギリスもワイン不毛の地だったが、1970年代からブドウ栽培が試みられ、いまやスパークリングワインの一大産地となっている。
石灰質の土壌のあるイングランド南部にワイナリーが多い。
ロンドン五輪で注目されるかもしれない。


■ジャンルイ・ビュエル フランス国立原産地・品質研究所(INAO)所長

AOCの下では、新技術の拙速な導入は禁止されている。
自然と生産哲学から外れた手法でつくったワインは、ある種の偽物だ。

フランスワインはテロワールに根ざし、絵の具を乗せたパレットのような多様性があり、平凡なものでは満足しない消費者のニーズに合っている。

年によってブドウの出来に差があり、その差をつくり方や技術で無くすのが新世界ワインで、ワインの出来に差が出るのがフランスワイン。

ロバート・パーカーの手法は、人によって受けとめ方が異なるワインを一つの価値観で序列する事で、危険性がともなっている。

■ウィリアム・ハーラン

「ハーラン・エステート」はナパ・バレーで最高の芸術作品ともいえるワインを育ててきた。
単においしいというだけでなく、飲んだ人が「がんばって働こう」を思えるようなワインを目指している。

最高の芸術作品をつくるには、自然条件だけではなく、科学技術も必要。
「生まれか、育ちか」ではなく、土地の力がワインを生む時期、技術によって成長を遂げる時期、というサイクルを繰り返す。

ワインは非常に複雑なので、人によって感じ方や評価が分かれる。
点数だけではなくて、言葉による評価と組み合わせて行うのが、現実的はないだろうか?

■ヒュー・ジョンソン

伝統産地と新世界の違いは、つくり手というよりは消費者の問題だろう。

ブルゴーニュの特別なワインを欲しがる消費者は、感覚を研ぎ澄まして、土地のメッセージを受け取ろうとする。

新世界でもその土地ならではの良いワインが増えている。
ワインはロマンにあふれる夢であり、友愛と健康、安定した暮らしを象徴する文化。

新世界ワインは多すぎて、登場するワイン名に馴染めない人は有名シャトーを選び、新世界に押されていたフランスワインは自信を取り戻している。

フランスやイタリアはしたたかで、新世界の技術を巧みに取り入れ、品質の向上に努めている。

ロバート・パーカーは、消費者の立場から世界のワインを評価しようとした。
だが彼の採点結果は、消費者ではなく、売り文句に使われている。
ワインの評価を単純化したことが問題点だろう。

■山梨、神奈川

グレイスワインの中央葡萄酒は、昨年、甲州ワイン2000本をイギリスに輸出した。
昨年、甲州種が国際機関に登録され、ラベルで「甲州」とうたうワインを売れるようになったのが追い風になった。

日本でもチリやオーストラリアの安いワインが広がり、1999年は市場の半分程度の輸入物が、2009年には7割に迫っている。
国内での市場では生き残れないので、世界で戦う必要がある。

ロンドンで、試飲会を開き、ワインジャーナリストのジャンシス・ロビンソンが、英国フィナンシャル・タイムズで「繊細さや純粋さが印象的」と評した。

ロンドンには世界ワイン情報の7割が集まる。その市場に入らないと日本のワインは世界で生きていけない。

ロンドンのミシュラン1つ星レストラン「Pollen Street Social」で日本ワインとして唯一、「グレイス茅ヶ岳」がオンリストされているが、価格は44ポンド(5300円)とライバルのスペインワインなどの5割高。
円高も影響している。
扱いも、レバノンワインなどと同様で、珍品という扱い。

いいワインが出てきたが小さいワイナリーがバラバラでやっていて、甲州の共通の味わいが欲しい。

甲州と対照的な、輸入ワインや濃縮ぶどう果汁を使った国産ワインは神奈川の藤沢工場でつくられていて、ここが日本最大のワイン生産拠点。

2009年の果実酒の課税出荷数量は神奈川県が山梨県を抜いてトップ。
その9割がメルシャン藤沢工場でつくられる。

海外から大量に仕入れたワインや濃縮ブドウ果汁を原材料にして安くつくることができる。
チリ、アルゼンチン、マケドニアなどから40~60種類を使ってワインをつくる。

2008年からは輸入したワインをそのまま瓶詰めするリボトリングも始めた。

専門家の間では批判的な声もあるが、安くておいしいワインを提供し、すそ野を広げていきたいという気持ちがある。

■外交とワイン

ワインは国際政治の舞台で重要な役割を果たす。

2008年5月の胡錦濤国家主席来日の際に、当時の福田首相は、個人所有のカリフォルニアワイン「ハーラン・エステート」を持ち込んだ。
当時、中国とフランスの関係がぎくしゃくしていたことへの配慮であった。

夕食会はなごやかな雰囲気で終わり、「ハーラン・エステート」が日中友好に一役買ったと、中国でカリフォルニアワインが高騰した。

政治とワインは切り離せない。
ワインのあるところに人が集まり、密談や微妙な話もできるサロンになる。ワインがわかる人にはそれなりのものを出し、あなたは大切な人なのです、ということをさりげなく伝える、そうすることで交渉がうまくいくこともある。

■ワインリゾート

山梨と長野の県境にあるリゾートホテル「リゾナーレ」で、来年春から「体の中と外から、全身でワインを感じる」という本格的なワインツアーを始める。

食事から宿泊、リラクゼーションまですべてがワインずくめで、注目を集めている。

提携ワイナリーの「ドメーヌ・ミエ・イケノ」で、フランス国家資格のワイン醸造士、池野美映の案内で醸造施設を見学できる。
そこを旅しているときにしか飲めないワインを味わうのは、見知らぬ土地のワインを飲むよりずっと贅沢。

石川県 山代温泉の「あらや滔々庵」は地元食材とルクセンブルクの白ワインのマリアージュで、冬限定の特別メニューを展開。
小松空港とルクセンブルクの定期貨物便が就航しているのが縁。
海外からの湯治客増えていて、新たな付加価値でのワインに期待が膨らむ。

■田崎真也氏に聞く「ワインの楽しみ」

※すみません、基礎知識部分は省略します。

Q:ワインに合わない料理とは?
塩辛やキャビアなどの魚卵、アンチョビはそのままでは合わせづらい。
酸味や香り、苦味や甘みが極端に強い食品は難しい。
若いワインは、熟成したもの、磯の香が強いものがダメ。
辛いものは意外に良く合う。

Q:ワインは体にいい?
食べ物は取り過ぎると体に悪い成分も多かれ少なかれ入っているので、ワインも料理も食卓を豊かにするために楽しんだ方がいい。

Q:ボージョレ・ヌーボーについては?
日本みたいに騒いでいる国はない。アメリカを抜いて世界一の輸入量。
現地で質のいいものを買っているので、フランスのスーパーで売っているものよりは品質が上。

■ワインバブル

世界の消費量は過去10年で1割増えた。

アメリカ、中国、ロシアが伸びている。特に中国はワインバブル。

日本もかつてワインバブルがあった。
1980年代はバブル期で、高級シャンパンがバーやクラブでどんどん開けられ、1990年代はポリフェノールの健康ブームがあった。
その後、日本の消費量は激減し、1人あたりの年間消費量も2リットルと10年前より少ない。

世界のワインのブームが定着するのか、一時的なブームで終わるか、今はわからない。

アズダ エクストラ・スペシャル チリ産カベルネ・ソーヴィニヨン ロゼ 2011

アズダ エクストラ・スペシャル チリ産カベルネ・ソーヴィニヨン ロゼ 2011
(1)グルナッシュ95%、シラー5%(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:IGPペイ・ドック:10)\900
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:ラペル・ヴァレー:10)\780

の2本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ハッキリした色調の、濃い目のロゼ。
色味は中庸なルージュ。
ロゼにしてはかなり濃い方で、クラレットくらい。
輝きは強く、フルーツゼリーのようなキラキラした輝き。
粘性は強めで、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
赤い果実。
アセロラ?
ほんのりグリーン香。
グラスを回すとフルーツゼリーのような甘い印象。
ミネラルっぽさやハーブの要素があり、複雑で上品な印象。
香りはそれほど強くないがしっかりした印象。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
フレッシュでフルーティなアタック。
酸味は強めで、フレッシュ感が強い。
苦味が強め。
タンニンも感じる。
アルコールは強めで、後味にアルコールの印象が残る。
後味はやや辛くて、乾く感じ。
余韻は長めに続く。

【判定】
この2本のロゼ、色味があまりに違いすぎて、実はブラインドテイスティングになりません。
色味が強くて、鮮やかな方がチリで、オレンジっぽくて淡いのがラングドック。
これは明らかに、チリの方。

しっかりした粘性や輝きは力強さがあります。

香りはフルーツゼリーのようなカジュアル感の中に、グリーン系のカベルネ・ソーヴィニヨンの印象。

味わいは、甘みとフルーツ感、アルコール度の強さが、ニューワールド的。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

久しぶりのASDAワインです。

【総評】
アズダ エクストラ・スペシャル チリ産カベルネ・ソーヴィニヨン ロゼ 2011
ASDA Extra Special Cabernet Sauvignon Rose 2010

チリ:ラペル・ヴァレー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

西友で、780円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
ワインだけで飲むとちょっと辛いけど、食事を合わせると美味しそう、という評価。
780円という価格感はお買い得感があるそうです。

確かにワインの品質感は1000円前後の印象がありますね。

ややアルコール度が高くて、バランスが悪い感じはありますが、とてもしっかりしたワインです。
ASDAワインらしい、品質感を持ってます。

今日の晩御飯は、豚のしょうが焼き。
ご飯がすすむように濃い味付けになってますが、ワインが強めなこともあって、良く合いました。

豚肉にはロゼが良く合いますが、今回はまたピッタリでした。

このワイン、それだけで飲んでるとちょっと辛いというか、アルコールの印象が強くて、何か欲しくなります。
食事と一緒の方が活きるタイプみたい。

カジュアルな価格帯なので、バーベキューとか、お家で焼肉とか、そういうシーンで活躍しそうですね。
ロゼなので、ソーセージなんかにもよく合いそう。

しっかりした味わいなので、お肉料理全般に合いそうな、オールマイティな印象があります。

買って損のないロゼではないでしょうか。

■関連リンク(ASDAワイン)

2011/12/03

コトー・デュ・ラングドック ルージュ 2010 ドメーヌ・サン・ジャン・ラヴァル(ブラインドテイスティング:当てる)

コトー・デュ・ラングドック ルージュ 2010 ドメーヌ・サン・ジャン・ラヴァル
(1)メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:06)\1699
(2)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(3)シラー50%、グルナッシュ・ノワール50%(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:AOCコトー・デュ・ラングドック:10)\1250
(4)シラーズ(豪:南東部:10)\780

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
フチは青みの強い、鮮やかなバイオレット。
透明感はほとんど無い。
粘性はやや強め。

【香り】
生木のようなグリーン香。
生臭さがある?
凝縮感のある果実香。
グラスを回すと、やや生っぽい動物香。
鉄や血の印象?
香りは鼻を突く強さがあるが、厚みは無い。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ミディアムボディ。
とても軽やかで優しい飲み口。
後味がとてもキレイに消える。
酸味は穏やかながらしっかり最後まで残る。
タンニンは優しく、ほとんど乾く感じが無い。
とてもナチュラルな印象で、ビオワインをイメージさせる。
余韻は短い。

【判定】
若々しく濃い外観からは、2010年のラングドックかオーストラリアのシラーズ。
色調的にはシラーズっぽい。

香りはガリーグの感じで、ラングドックっぽい。
華やかさが無くて、無骨な、質素な印象。

味わいは残糖をほとんど感じない辛口ながら、優しい飲み口とおだやかな余韻があって、とてもキレイな印象。

ラングドックはオーガニック認定を受けているやつなので、条件はピッタリ。

ファイナルアンサーで、シラー、グルナッシュ・ノワールのラングドック
で、ピンポン

軽いけど、ナチュナルな味わいが印象的なワインです。

【総評】
コトー・デュ・ラングドック ルージュ 2010 ドメーヌ・サン・ジャン・ラヴァル
COTEAUX DU LANGUEDOC ROUGE 2010 DOMAINE SAINT-JEAN LAVAL

フランス:ラングドック・ルーシヨン地方:AOCコトー・デュ・ラングドック
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー50%、グルナッシュ・ノワール50%

リカーランドトップで、1250円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
ちょっと酸っぱくなってる感じがするけど、美味しい、という評価。

確かに、開けて半日くらい置いたような?酸化感がありますね。

でもクリーンな印象の飲み口はとても優しくて体に良さそうな感じです。
軽めなのも我が家好み。

最近こういった、軽めな飲み口ながら深い味わいのワインが増えてきましたね。
濃厚でパワフルなワインのブームが落ち着いてきて、軽めのワインの選択肢が増えてきたのはとっても嬉しいです。

このワイン、食事が無くても、どんどん飲んじゃいます。

素直な味わいなのですが、媚びる感じがなくて、我が道を行くって感じ。

今日の晩御飯はミートローフ。
軽めなので合うかなと思っていたら、ワインが辛くなりました。

なんでしょうね?イマイチ食事と馴染みが悪いというか。

このワイン、ちょっとアルコール感というか、やや辛い感じが気になります。

時間が経つと、ちょっと樽臭い感じが出て来ました。

何とも個性的というか、いろいろな変化を見せて、いい面と悪い面が交互に現れますね。

何か素直に勧められないような感じ。
でもこの生産者はちょっと気になるかも。

KOBE セイベル&リースリング NV(ブラインドテイスティング:当てる)

KOBE セイベル&リースリング NV
(1)ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%(仏:ボルドー地方:AOCペサック・レオニャン:07)\2980
(2)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(3)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980
(4)セイベル、リースリング(日本:兵庫県:神戸市:NV)\980
(5)セミヨン、シャルドネ、甲州、ソーヴィニヨン・ブラン(日本:輸入ワイン・国産ぶどう使用:NV)\900

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
オレンジがかった色調の、濃い目のイエロー。
色調は強めで、かなりオレンジ色が強い。
輝きも強く、ギラギラした印象。
粘性は弱め。

【香り】
少し酸化したようなリンゴの印象。
蜜。
オレンジ。
グラスを回すと、クリームやヴァニラ。
白い花。
ハーブ。
香りはあまり強くない。

【味わい】
残糖を多く感じる、やや甘口。
柔らかい飲み口で、甘みのあるアタック。
酸味は穏やか。
アルコール度は低め。
最初甘い飲み口ながら、後味は酸味が残りジューシー。
甘みがあるものの、後味はドライ。
余韻は短い。

【判定】
オレンジがかった強い色調は、熟成感なのか、品種の色なのか。
ただ、外観は張りがあって若々しさもあるので、品種の色っぽい。

香りは、若干酸化の印象があり、ボルドーによくある感じ。
リンゴと樽熟成の印象?
ボルドーだったら2007年の方?

味わいは、甘い。

あれ?この甘さはいわゆるセックの白ではない。
そういえば神戸のやつが、やや甘口だったような。

ということは、神戸?

ファイナルアンサーで、セイベル、リースリング
で、ピンポン

やや甘口なんですが、甘さが残らないところがいい感じ。

【総評】
KOBE セイベル&リースリング NV
KOBE Seibel&Riesling NV

日本:兵庫県:神戸市
アルコール度:11%
ブドウ品種:神戸産セイベル、神戸産信濃リースリングなど

リカーランドトップで、980円で購入。

最近、甘みのあるワインは敬遠されがちですが、たまに飲むと意外に美味しかったりしますよね。

何というか、頭を空っぽにして楽しめるというか、気負わず飲めるというか、リラックスできる感じ?
休日にリラックスして楽しむには、なかなかいい選択かもしれません。

神戸産のブドウだけを使っているので、神戸にゆかりのある人へのお土産とか、飲み会で使うといいかも。

このワイン、甘さを後味に残さずに、キレイに消える感じはなかなかの品質感ですね。
ただ甘いワインではなくて、後味がドライってのがポイントなのではないでしょうか。

カミさんに価格感を聞いたら、980円でドンピシャ。
でも感想は、「680円でも買わない、飲んだ時に鼻に抜けるアルコールの感じがダメ、香料が入ってるような人工的な感じ。」と散々な評価でした・・・

アルコール感ってのは人によって随分と違ってきますよね。
私はそれほど感じ無かったのですが、カミさんはダメだったみたいです。

まあ、そういう点では、人によって評価の差が大きい、なかなか難しいワインかもしれません。

個人的には甘いワインって、嫌いじゃないんですけど、たくさんは飲めないので、ついつい敬遠してしまうんですよね。

でも日本のワインラヴァーのみなさんには、一度飲んでいただきたいワインですね。

2011/12/01

ヨセミテ・ロード カベルネ・ソーヴィニヨン NV(2011年購入)

ヨセミテ・ロード カベルネ・ソーヴィニヨン NV
ヨセミテ・ロード カベルネ・ソーヴィニヨン NV
YOSEMITE ROAD CABERNET SAUVIGNON NV

アメリカ:カリフォルニア州
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体

セブンイレブンで、598円で購入。

【外観】
若々しい色調の、明るいルビー。
色調は少しバイオレットがかった、ルージュ。
明るく透明感があり、底がハッキリ見える。
雫に色素が残る。
粘性は中庸。

【香り】
ケミカル。
還元香?
閉じてる?
ミネラル。
グラスを回すと、悪臭系の印象が強くなる。
ちょっと鼻を突く、キツめの印象。
何と表現していいか分からないが、やや麝香系というか、強い動物の印象というか。

【味わい】
残糖を多めに感じる、やや辛口。
ライトボディ。
ほんのり甘くて、フルーティなアタック。
アルコール度はそれほど高く無さそうだが、後味に残り辛い印象。
タンニンは弱め。
苦味が強い。
飲みくちの甘みと、アルコール感と、後味の辛味がバラバラで、バランスが悪い。
余韻は短い。

【総評】
セブンプレミアムのヨセミテロードですが、以前よりラベルがかっこ良くなって気になってました。
飲むのは1年ぶりですが、中身はあまり変わってないような感じ?

何というか・・バランスの悪い感じがとっても気になります。

飲み口がほんのり甘い感じもちょっと抵抗感があって、そのあと急激に辛くなるんですよね。
ライトなんだけど、飲みにくい?

第一印象では、あまり良さを感じません。

今日の晩御飯は、コンビニのハンバーグ丼。

このワイン、食事と合わせた方が納得して飲めるみたいで、デミグラスソースの甘みとワインの甘さがフィットして良い感じになります。
口をサッパリしてくれるような合い方ですね。

試しにマカダミアチョコと合わせてみると、ワインの苦味が気になります。

このワイン、輸入ワインや果汁を使った国産ワインと全体的なバランスが似てますね。

メルシャン・ビストロ的?

ワイン風アルコール飲料みたいな、ちょっと人工的な印象もあります。

あまったので、次の日も飲んでみましたが、あまり変わらずに飲めますね。
単調な印象はあるけど、食事合わせて飲むにはいいかも。

特にコンビニ弁当に良く合う気がします。

■関連リンク(セブンイレブンのワイン)


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