2009/04/29

キュヴェ・ド・ミシャール ホワイト2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\819
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン:07)\630(6本セット3780円)
・シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

キュヴェ・ド・ミシャール ホワイト2007
【外観】
やや淡めの中庸な外観。
ややグリーンっぽさがある。
輝きは弱め。
フチに小さな気泡が少しだけみられる。
粘性はやや弱い。

【香り】
南国系のフルーツ。
グラスを回すとチーズのような発酵香。
ミントのようなハーブ香も少し。

【味わい】
セックだが、残糖はやや多い印象。
酸味は強く、後味に酸が残る。
ジューシーな後味。
ボディはやや厚め。
やや酸がキツく、若干炭酸を含んでいる印象もある。
アルコールの印象も感じる。

【判定】
シャルドネが4本中、3本入っているというほとんどヤマカンのブラインド。

外観はやや淡く、シュナンとヴィオニエがブレンドされているアルゼンチンでは無さそう。
香りは最初に南国系のフルーツ。
その後時間が経つとやや水っぽいような香りに変化する。
味わいはキツイ酸味でやや硬派なバランス。
テーブルワインっぽいとでもいうか。

まず、シャルドネかユニ・ブラン、コロンバールか、という大きな選択肢があるが、これはどうもユニ・ブランの印象が強いかも。
シャルドネっぽくはない感じ。

次にヴァン・ド・ペイクラスかテーブルワインクラスか、という選択肢ではテーブルワインっぽい。
この中でテーブルワインクラスは、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブランのアッサンブラージュ。
むずかしい・・

と悩んでいるうちにグラスのワインが無くなってしまった。
何となく、フルーツの印象はシャルドネなどの高貴品種っぽい気がしてきた。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン
で、ブーー

ユニ・ブラン、コロンバールの方でした・・

【総評】
キュヴェ・ド・ミシャール ホワイト2007
Cuvee De Michard White 2007

フランス:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ユニ・ブラン、コロンバール

良酒百貨BEANSの通販で、6本セット3780円、1本あたり630円で購入。

ソリッドで、シャープにまとまっていて、余計なものは削ぎ落とした感じのヴァン・ド・ペイです。
ちょっと炭酸を含んだ印象で、テーブルワインと思ってしまいましたが、ボリューム感やまとまりとしてはヴァン・ド・ペイのレベル感です。
わずかにフルーツ感はありますが、とても抑えられている印象。
食事に合わせると変わってきそうですね。

飲み進んで印象が落ち着いてくると、グレープフルーツの印象が強くなります。
爽やかな酸味と後味の苦味がまさにグレープフルーツ。
今飲んだら多分ソーヴィニヨン・ブランって答えそうですね。

とてもバランスが良いです、このワイン。
上等なワインではありませんが、とにかくまとまりがいい!
いろいろな要素がお互いに良い方向でバランスをとりあっている感じです。

価格帯で考えると700円~1000円の間くらいの印象でしょうか。

ただ、グラスに注いで時間が経つと急速に力が落ちてくるようなので、そこは弱点かな。
小さめのグラスの方が美味しくのめるかも。

酸味の強いワインが嫌いじゃない人にはおすすめです。

■楽天ショップへのリンク
良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本)3,780円

グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040
・シラー70%、メルロー30%(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\630(6本セット3780円)
・ガルナッチャ50%、テンプラニーリョ30%、カリニェナ20%(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:07)\630(6本セット3780円)
・テンプラニーリョ100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:08)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008
【外観】
非常に濃い外観。
透明感がほとんどない。
フチは赤味が強いが全体に黒っぽい。
ディスクは薄く、小さな気泡が少し見られる。
粘性は弱い。
ブドウの果汁のような外観?

【香り】
ブドウの絞り汁のまんまの香り。
ややキャンディっぽく、ヌーボーっぽい。
樽の影響を感じる焦げ臭がある。
グラスを回すとスパイシーな印象とやや動物っぽい香りがたってきた。
やや肉感的で官能的な印象。

【味わい】
しっかりしたタンニン。
渋みが強いが、フルーティさも強い。
ボディはミディアムからフルボディくらい。
酸味も強いタンニンとフルーツのバランスをとってやや強め。
やや荒っぽさを感じる飲み口。
舌の表面が乾くような渋みの強い後味。

【判定】
外観の印象はオーストラリアのシラーズか、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンって感じ。
香りは最初やや果汁の印象が強かったが、だんだん厚みが出てくる。
シラーっぽさを感じる香り。
時間がたつとユーカリのような香りが出てくる。
これはかなり複雑みのある香り。
最初は安いワインかと思ったが、結構ランクが上かも。
飲み口は、最近はやりのボルドータイプのような印象。
濃縮感が強くて、フルーティ。
タンニンもしっかり。
これはメルロー主体のボルドーかな。
この間、佐藤陽一氏のセミナーにもメルロー主体のボルドーが出ていたけど、タイプはそっくり。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

なんとテンプラニーリョ

【総評】
グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008
GLADIUM Tempranillo Joven 2008

スペイン;カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ
アルコール度数:13.5%
ブドウ品種:テンプラニーリョ

良酒百貨BEANSの通販で、6本セット3780円、1本あたり630円で購入。

このワイン、注いだばかりのときはヌーボーのような弱々しさがあるのですが、だんだん自信を取り戻してくるというか、しっかり感が出てきます。
極端に若いワインで、北半球のワインなのに去年の2008、しかも赤ですからね。

去年の秋に収穫されているって事はほぼ新酒ですね。
そりゃヌーボーのような香りもするわ、って感じです。

となるとこの樽由来の香りなんかもちょっと人為的な雰囲気を感じてしまいますね。
幼子にむりやり化粧した、みたいな。

いかんいかん、激安旨ワインにそんないちゃもんをつけてはいけません。
価格を考えると、とてもお買い得。

辛口なカミさんもおいしい、って飲んでました。

グラスに色素が残りやすく汚れやすいところは、やや安いワインの印象を受けてしまいますが、デイリーで肉料理に合わせる場面には最適なチョイスですね。

それにしても、テンプラニーリョの印象はほとんどありません。
ブラインドでこのワインの品種を当てる人はほとんどいないんではないでしょうか。

先日の佐藤陽一さんのセミナーでは、メルローは力強さが出やすい、と言っていたように覚えていますが、同じようなテイストで造った場合にテンプラニーリョの方が、ややカジュアルな印象になるのかもしれません。

まあ600円台の価格でこのボリューム感はなかなか無いので、お買い得なワインだと思います。

輸入元の飯田さんのサイトから引用してみました。
1950年に設立した協同組合が事業拡大の後、1988年に地元の生産者と共にボデガス カンポ レアレスを形成。ラ マンチャの伝統を踏まえた上で、最新の技術を積極的に取り入れてきました。ワインメーカーはラ マンチャワインの改革を進める新しい世代の醸造家の一人、ラファエル カニサレス氏が担当、マネッジングディレクターのホセ アントニオ イダルゴ氏は前のワインメーカーです。ワインを熟知したスタッフも特徴です。現在、標高700mの地に広がる4000haもの畑を所有。リオハやリベラ デル デュエロ等にバルクでの販売をしながら、自身の名の下で高品質なワインを瓶詰めしています。2500万本の生産能力がある中で、ボトリングされるのは200万本のみ。つまり、大きな可能性のある広い畑から真に選りすぐった葡萄のみを使用して、驚くほどコストパフォーマンスの高いワインを生産。お手頃な価格帯ながらもかなり評価の高いワインを造り出す、まさにラ マンチャ レボリューションのリーダー的な生産者です。


■楽天ショップへのリンク
良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本)3,780円

2009/04/26

平成21年度 ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート呼称資格認定試験のスケジュール

今年のソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート呼称資格認定試験のスケジュールが発表になりましたね。

募集要項配布期間:平成21年4月27日(月)~7月10日(金)

申込み締め切り:7月17日(金) 協会到着分まで

第一次試験[全呼称共通]:平成21年8月24日(月)

第二次試験[ワインアドバイザー/ワインエキスパート]:平成21年9月21日(月)(祝)
第二次試験[ソムリエ] 平成21年10月5日(月)

いままでは、試験当日に講習会を開催していましたが、今年度からは認定試験のみの開催だそうです。

詳しくはソムリエ協会のHPで。
http://www.sommelier.jp/honbu/article/100495/

ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(赤)2007

・ボバル、シラー(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720
・シラー70%、メルロー30%(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\630(6本セット3780円)
・ガルナッチャ50%、テンプラニーリョ30%、カリニェナ20%(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:07)\630(6本セット3780円)
・テンプラニーリョ100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:08)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(赤)2007
【外観】
濃い外観。
落ち着いた色調。
深い透明感があるが、底はぎりぎり見えないくらい。
粘性はやや高く、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
濃縮感のある果実。
スパイス。
グラスを回すと、土っぽい香りと動物香。
やや焦げ臭もある。

【味わい】
ヒンヤリとしたクールな飲み口。
ライトからミディアムボディ。
フレッシュでフルーティ。
タンニンは程よくある。
酸味は強く、フレッシュさを出している。

【判定】
この4本から選ぶのは相当難しい、というかヤマカンみたいなもの。
価格帯も品種もかなりかぶっている。

外観からはどれも候補。
香りの印象はシラー。
となると、フランスのヴァン・ド・ターブルかスペインのボバル、シラー。
飲み口はバランスよくまとまっているが、とても軽い。
ヒンヤリした印象があって、なんとなくセンスが良い。
スペインというよりは、フランスっぽいかな。
しかもワインのクラスはテーブルワインくらい?

ファイナルアンサーで、フランスのヴァン・ド・ターブル
で、ブー

シラーまでは合ってましたが、スペインでした。

【総評】
ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(赤)2007
Marques del Turia Tinto 2007

スペイン:ヴァレンシア州
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ボバル、シラー

リカーランドトップで、720円で購入。

この銘柄は何度か買ったことあるけど、安定感があって美味しいですね。
すいすい飲める感じ。

ガンディア・マルケス・デ・トゥーリア(赤)2006

2006もブラインド外していますが、なんと前回はピノ・ノアールと間違えています。
2007は少なくともピノ・ノアールと間違える程、明るくないですね。

しかも、2006は真面目で硬質、って記録していますが、2007は、フレッシュでフルーティ。
とても愛想が良い感じがします。
醸造方針が、大分変わったのかな?

やや軽すぎて、水っぽさを感じてしまう部分もありますが、個人的には許せるレベルです。
でも、うちのカミさんは、ダメそうな感じ。

素直に美味しい感じで軽いので、飲み会に持っていくにはいいと思います。
デイリーワインの買い置きでも良さそうですが、最近700円を越えると、デイリーには高い感じなんですよね。

今日の晩御飯は回鍋肉風の肉野菜炒め。

シラーだと合いそうな料理ですが、このワインだとやや負けてしまいます。
口をすっきりさせてくれる、という程度で合う感じ。

ちなみに、残り物のパスタをマヨネーズであえたサラダに合わせてみたら、以外と問題なし。
かなり軽い赤なので、いろいろな料理に合わせられそうです。

家庭の料理に良く合いそうですね。

フルーティさが強めなので、中華・洋食系なら大丈夫だと思います。
パスタやピザは全般にいけそうだし、揚げ物も大丈夫そう。
赤ワインに合わない(と勝手に思っている)豚肉の料理も合いそうな気がします。
ソースをかけたトンカツにも合うのでは。

冷蔵庫にあった干からびたビーフジャーキーに合わせてみたら、完全に負けて水のようになってしまいました。
でも不思議と取り合わせとしては悪く無いですね。
口の中がさっぱりするというか。

飲み進むと、どんどん軽くなってきます。
ちょっとジュースっぽい感じも出てきますが、問題ないレベルですね。

2009/04/25

レオン・デ・タラパカ カベルネ・ソーヴィニヨン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040
・カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:07)\877
・テンプラニーリョ100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:08)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

レオン・デ・タラパカ カベルネ・ソーヴィニヨン 2007
【外観】
濃い外観。
色は黒っぽく落ち着いている。
深い透明感があるが、底はギリギリ見えないくらい。
粘性はやや高く、脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
赤系フルーツ。
動物香。
ミントのようなハーブ香。
やや硫黄臭?
グラスを回すとなめし革のような動物香。
麝香のような印象もある。
ちょっとヴェジェタルな印象もある?

【味わい】
セックながら残糖を多く感じる、甘さの強い味わい。
アルコール度は高く、濃縮感も強い。
タンニンはしっかりあり、そのあとに果実味が残る。
酸味も程よく、余韻も短いながら印象的に残る。

【判定】
外観、香り、味わいともに濃縮感のある、ニューワールドタイプ。
飲んだ印象はチリカベ。
他に可能性があるとしたら、スペインのテンプラニーリョ。
品種的にはボルドーもある?
まず、カベルネ・ソーヴィニヨンか、テンプラニーリョの判定だが、ちょっと濡れた犬のような動物香がテンプラニーリョの可能性を感じる。
時間とともに動物香が強くなる。
雫に色素が残る感じはチリカベっぽい。
でも、この飲み口の甘さや果実感はやっぱりチリカベかな。

ファイナルアンサーで、チリのカベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

チリカベらしい味わいですが、ベタつきもなく、クールな印象です。

【総評】
レオン・デ・タラパカ カベルネ・ソーヴィニヨン 2007
LEON DE TARAPACA CABERNET SAUVIGNON 2007

チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

ジュピターで、877円で購入。

果実感と濃縮感あるふれる、多くの人に好まれそうなチリカベです。
第一印象から悪い要素はあまりなく、ただこのタイプは飲み進んでも印象が変わらないタイプなので、だんだん飽きてくるのでは、というのがちょっと心配?

今日の晩御飯はチキンのオーブン焼きだったので、合わせてみたら、果実味が強すぎていまいち合わない。

でもこのワイン、そのままでもフルーティさが強いので、飲めてしまいます。
多分軽いチーズとかオードブルみたいなものに合いそうですね。

飲み進んでもそんなに印象は変わりませんが、割とピュアなフルーツ感なので、最後まで飽きずに飲めてしまいます。

カベルネ・ソーヴィニヨンで、フルーティさを出す、という点ではとても成功している感じを受けます。

まさに今どきのワインですね。

フルーティでカジュアルなカベルネ・ソーヴィニヨンを飲みたい人にはオススメですね。

良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本) 3,780円



良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本)3,780円、届きました。

6本入る専用のダンボールで送られてきました。
底には緩衝材が貼ってあって、安心感があります。

フタを開けてみると明細書と緩衝材の新聞。

専用のダンボールなので、梱包はシンプル。
無駄な緩衝材は入っていません。
地球にも優しい感じ。

6本揃うとなかなか壮観です。
1本630円ですが、もうちょっと高そうな感じ。

すべて(株)飯田の輸入ワインですね。
最近、激安でうまいワインは、飯田さんの輸入ものが多いので、ちょっと期待しちゃいます。

【セット内容】
ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト(白)
 ROCCA LUPO NERO SICILY WHITE 2007
 カタラット、グレカニコ、インツォリア(イタリア:シチリア州:IGT:2007)

キュヴェ ド ミシャール ホワイト(白)
 CUVEE DE MICHARD WHITE 2007
 ユニ・ブラン、コロンバール(フランス:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン:2007)

・キュベ サンピエール ホワイト(白)
 CUVEE SAINT PIERRE WHITE
 シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)

ヴィーニャ アラズゥ ティント(赤)
 VINA ARAZU TINTO 2007
 ガルナッチャ50%、テンプラニーリョ30%、カリニェナ20%(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:2007)

キュベ・デュ・リベ(赤)
 CUVEE DU RIBET RED
 シラー70%、メルロー30%(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)

グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008(赤)
 GLADIUM TEMPRANILLO JOVEN 2008
 テンプラニーリョ100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:2008)
 ※リアルワインガイド旨安!大賞受賞


1本づつ飲んで、またレポートします。
o(^o^)o ワクワク

追伸:
レポートしたワインはリンクしてありますので、ご覧ください。

2009/04/24

ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・甲州(日本:山梨県:甲州市勝沼町:06)\980(特売)
・シャルドネ(フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\819
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680
・カタラット、グレカニコ、インツォリア(伊:シチリア州:IGT:07)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト 2007
【外観】
中庸な黄色。
ムラのある色合い。
輝きは大人しい。
ややベージュっぽ色合い。
粘性はやや強い。

【香り】
果実が主体だが、全体的に香りは弱い。
モモや柑橘系。
グラスを回すとチーズのような発酵香。
グリーンっぽいハーブの印象もある。

【味わい】
酸味がしっかりとしているが、ややトロみのある飲み口。
ボディはやや貧弱だが、バランスは良い。
余韻もほとんど無い。
後味にやや苦味と酸味が残る。

【判定】
外観からは甲州は外れる。
ムラのある感じは複数品種が混ざってる?
香りは弱く、複雑味は無い。
シュナンやヴィオニエが入っている感じでは無いので、イタリアかシャルドネ。
飲み口はやや酸味がしっかりしていて、口当たりが柔らかいながらもメリハリがある。
イタリアはつい最近飲んだが、ややぼんやりしていた印象。
味わいも割りとシンプルなので、単一品種のシャルドネか。

ファイナルアンサーで、シャルドネ。
で、ブー

えー、つい最近飲んだばかりのイタリア・・・

【総評】
ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト 2007
ROCCA LUPO NERO Bianco Sicilia 2007

イタリア:プーリア州:IGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:カタラット、グレカニコ、インツォリア

良酒百貨BEANSの通販で、6本セット3780円、1本あたり630円で購入。

前回は当てたのですが、スクリューキャップを開ける音で分かった、という当てたうちに入らないパターン。
まるっきりブラインドだと、前回も外してますね、きっと。

前回飲んだときは、ちょっと軽すぎるって思ったのですが、今回開けたものはそこそこ力を感じます。

同じ2007だし、ロットでそんなに違うとも思えないし、やっぱり体調によっても感じ方が違うんでしょうね。
人の味覚ってあてにならないですね。

時間帯や体調、もちろんグラスによっても感じ方は全然変わってくるので、ブラインドテイスティングの試験は難しいです。

このワイン二回目ですが、ちょっと温度高めの方が美味しいかも。

温度が高いとややオジサマ向けの味わいになりますが、このワイン、結構のん兵衛向けかも。

コストパフォーマンスは高く、おすすめです。

■楽天ショップへのリンク
良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本)3,780円

ワインとノアと、草なぎ剛



人類で始めてワイン造りを行った人物はノア、という記事を書きましたが、ノアには他にも人類初があります。

旧約聖書によるとワインで初めて酔っ払ったのは、ノア。

そして人類で初めて、酔っ払って素っ裸になったも、ノア。
そのときは息子たちが、大事なところに衣服をかけてあげたとか。

人類がノアの子孫だとしたら、草なぎ剛さんが酔っ払って素っ裸になったのも・・・
しょうがない??

というお酒の雑学が盛りだくさんなのが、「酒場で盛りあがる酒のこだわり話」。

酒場で盛りあがる酒のこだわり話―なぜカクテルはあんなに必死にシェイクする? (KAWADE夢文庫)

高級ワインをレストランで飲むときは、少し残すのが礼儀?
など、雑学いっぱいです。

ワインとノア伝説


人類で始めてワイン造りを行った人物はノア、というのは有名な話。

ノアの箱舟の、ノアですね。

旧約聖書の歴史を、西暦に置き換えると、ノアが始めてワイン造りを行ったのは、紀元前2337年。
まあ伝説のようなものなので、正確な西暦ではありませんが、実際にはもっと昔からワイン造りは行われていたようです。

ぶどうには野生酵母があり、条件によっては自然に発酵が始まります。
その偶然に出来たワインと人の交流は、200~300万年前から始まっていたと考えられているようです。

そして文明が生まれ、自らワインを造りはじめます。
ワインを発明したのは、メソポタミア文明を生んだ、シュメール人じゃないかと言われています。

ワイン造りの遺物として最も古いのは、6000年以上前のものとされている「ロール・シール」と呼ばれるもの。
長さ2~3センチの円筒形の石で、葡萄模様などが彫ってあります。

当時は、ワインを入れた容器に布をかけ、粘土で封をして保存していました。
その粘土の封にロール・シールで模様をつけ、盗難防止や目印の代わりにしていたと考えられています。

今のラベルと同じようなものですね。

そんなワインの歴史が載っている本が、古賀 守著の「ワインの世界史」です。

ワインの世界史 (中公新書 (415))

初版は昭和50年で、ちょっと情報は古いかもしれませんが、いつも愛読してます。

2009/04/23

メディア ノーチェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2006

メディア ノーチェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2006
MEDIA NOCHE CABERNET SAUVIGNON 2006

メディア ノーチェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2006
チリ:カチャポアル・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

リンコスで、648円で購入。

【外観】
濃い外観。
ディスクは薄い。
色味はやや落ち着いていて、やや黒っぽい。
雫に色素が多く残る。
粘性はやや弱い。

【香り】
キャンディっぽさ。
フォクシー?
シロップのような甘い印象。
やや悪臭系の動物香がほんのり。
香りは弱く、人工的。

【味わい】
ミディアムボディからややフルボディ?
タンニンはしっかりしていて、舌をふき取られたような、乾く後味。
(先日の佐藤陽一さんのコメント盗用)
余韻は短く、酸味はほどよい感じ。
香りで感じたような人工的な印象はあまりない。
タンニンがややキツく、食事が無いと厳しい感じ。

【総評】
外観と香りでは、こりゃ外した、って感じでしたが、飲み口はそんなに問題ないですね。

今日のご飯はコンビニのミートドリア。
わりと良く合います。

お互い主張が強いので、両方負けてない、って感じでしょうか。

ただ、もうちょっと肉の味が強い料理の方が合いそうですね。

飲む進むとかなり濃い印象が強くなります。
どんどん重くなるっていうか。
アルコール度が高いので、合わせる食事はしっかりしていないと食事が負けます。

裏ラベルには・・・

味わいの強いコッテリ系料理全般
焼肉、肉じゃが、ステーキ、ハンバーグ 等

って、書いてあります。

焼肉、ステーキ、ハンバーグは分かりますが、肉じゃがはどうなんでしょうね?
でも合わせると意外な合い方をするかもね。

焼肉は良さそうなので、バーベキューにはいいワインかもしれません。

でもアルコール度は強いので、すぐ酔っちゃうのは要注意。

いわゆるチリカベですが、果実味があるタイプというよりは、ちょっと辛口なタイプ。
アルコールの印象が強いです。

飲み口はやや温かく、重いタイプです。
なんか食べ物が無いと飲みにくいタイプですね。

ミートドリアが無くなったので、ツマミを探したら、サンドデリ(SAND DELI)ハム&オニオンってのがあったので緊急対応。

うう~ん。

強い赤ワインには合わないかな。
白ワインならまだいけそうな気がします。

でもそのままだと結構いけますね、このサンドデリってやつ。

そうざい系サンドクラッカー、というジャンルらしいですが、まさにクラッカーに惣菜がはさんである感じ。
食事感覚で間食できるクラッカーですね。

でもこのワインに合わせるとバラバラな印象になってしまいます。

それこそビーフジャーキーくらいが合いそうなワインです。

手元にあった、BLACK CRUNKYに合わせてみたら、渋みがケンカしてちょっと合わない。
でもブラックチョコレートじゃなかったら、意外といけるかもです。

かなり荒々しいまとまりですが、コストパフォーマンスは高いと思いますね。

■メディアノーチェのワイン

メディアノーチェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2013

メディアノーチェ シャルドネ 2012

メディアノーチェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2012

メディア ノーチェ カベルネ・ソーヴィニヨン 2006

メディアノーチェ ソーヴィニヨン・ブラン 2008

2009/04/20

マクシヴァン 佐藤陽一氏によるワインセミナー

マクシヴァン 佐藤陽一氏によるワインセミナーを受講してきました。


■開催概要

ピーロート ワールド ワインフェアでのイベント

春のワインイベント~創立40周年記念
「季節を彩る香りゆたかなワインたち」
東京ミッドタウン B1

マクシヴァン 佐藤陽一氏によるワインセミナー
1,500円 試飲・グラス付


■受講した感想など

会場は、東京ミッドタウン。
ガラス越しに中庭の見える、明るい吹き抜けのB1イベントフロアの一角でした。

並べられたテーブルの正面には大きなプラズマテレビがあって、「ま、まさか、ビデオセミナー?」「1,500円って安いからなー」と心配していたら、佐藤陽一さん登場で一安心。
ダンディーで、存在感があって、男前で、さすが世界レベルのソムリエって感じでした。

テーブルにはワインの名前の入ったシートと、なんと小さなプラカップ。


「プラカップですか?」と思っていたら、早速、佐藤陽一さんのフォローが。
グラスで提供したかったのだけど、会場の都合でグラスを洗う設備が無いらしく、苦肉の策でこうなってしまいました、とのこと。
ご本人も、これじゃ香りも分かりませんね、とやや不満そう?

世界初、プラカップによるテイスティング技法をお伝えするセミナー、などと、会場の空気を和らげる発言もされていましたね。
ちょっと皮肉?なんて思いましたが、ププッ。

さらにお土産らしき紙袋が。


そういえばグラス付きって書いてあった事を思い出してちょっと得した気分。
グラスだけじゃなくて、ソムリエナイフも付いていて、いいんですか?って感じです。

ただ、プラカップに注がれるワインはほんのちょびっと。

会場で試飲をしているので、そこで飲んでね、って意味なんでしょうね。

最初に、「今日、初めてお酒を飲む人はいますか?」と、佐藤陽一さんから質問がありました。

アルコールに免疫の無い人がいないか気を配っているんだな、さすがそこまで気を使うのが世界レベルのソムリエだ、なんて思っていたら質問の趣旨が違いました。

その日初めてのアルコールは、体が慣れていないので、一口目は金属的な味わいがする、というのです。

「あー!やっぱりそーかー!」
と改めて納得してしまいました。

ブラインドテイスティングの時も、最初の一口は強く感じるんですよね。
どんなワインも、アルコールの印象が強い、とメモしてしまいます。

ソムリエの場合は、お客さんに提供するときに、「最初の一口は酸を強く感じます。」と一言伝えてからサーブすると良いとアドバイスしていました。

ブラインドテイスティングの時は、最初の一口目は少なめにして、そのまま口を慣らし、次の二口目で評価すると良いかもしれません。
一口目は欠点を探しやすい、とも言ってました。

酸味に関しても、二口目以降で舌が慣れてくると、酸が舌に乗ってくるような感覚になると言ってましたが、ふむふむって感じ。

また、白ワインをテイスティングするのに、まずフルーツに例えてみる、という話もありました。

確かにテイスティングするときに、とても良い手法かもしれません。
モモもあるし柑橘系もあるし、じゃなくて、グレープフルーツなのかモモなのか、はっきり分ける事で個性が見えてくると思います。
なかなか素晴らしい、アドバイスですね。

さらに、ワインの個性が無くなってきたことに関して、ぶどう栽培の過程で以前は剪定作業を家族で行い、そこに個性が出ていた、今は家族で行わず、人をやとって行うという事も個性がなくなっている原因のひとつになっている、という話をされていました。

さすがに佐藤陽一さんです、セミナー受けてよかった。

■テイスティングワイン

ワインは6種類、アルゼンチン、南アフリカ、スペイン、フランスとバラエティに富んでいます。

【1】
トソ スパークリング ブリュット
Toso Sparkling Brut
2100円

アルゼンチンのスパークリング。
アルゼンチンとフランスの交流は多く、お互いの国を愛しているそうです。
お互いの国に無い良さが、それぞれあるからだそうです。

洋ナシ、ちょっと時間がたって酸味が増したリンゴ。

ブドウ品種はシャルドネで、いわゆるブラン・ド・ブラン。
泡が抜けてもシャルドネとして飲めるので、次の日でも楽しめる。
残ったら料理用ワインとして使っても雰囲気が出る。

【2】
ボーランド シャルドネ
Boland Chardonnay
1890円

ボーランドって、ポーランドの誤植かと思っていたら、南アフリカの生産者の名前でした。
冷やして、冷たい料理に合わせると良い。
マリネやサラダ、ハムやゼリー寄せなど。

暑いときは最初のグラスは氷を入れてもいい、との事。

いままで、ワインに氷を入れた事はありませんが、今度夏に試してみようかな。

【3】
パソ デ セニョランス
Pazo de Senorans
4410円

品種はアルバリーニョ。
地域はスペイン、リアス・バイシャス。
棚づくりのクラシックな栽培法。
とても上品な香りで、青いメロンのような印象。
エストラゴンやセルフィーユなどのやわらかい野菜。
あとはライチが特徴的。

余韻が長いので、噛む時間の長いもの、たとえば天ぷらなど。
余韻の長さと、噛む時間の長さを合わせるというのは初めて聞きました。
なんか、納得です。


【4】
ラ クロワ ド ペレンヌ
La Croix de Perenne
10500円

生産者は「モンドヴィーノ」にも出てきた、ベルナール・マグレさん。
パーカーポイント90点。
世界のワイン162本(何の選定基準か分かりませんが)にも選ばれたそうです。

ヴァニラ、焦がし系。
完熟のぶどうを使い、新樽で熟成。
タンニンはなめらかでボリューム感がある。
飲み終わったあとは乾いた感じ。
舌をシルクでふき取ったようなと言ってました。
舌をふき取ったような乾いた感じって、なるほどねー。
2005年の当たり年のワインなので力があり、これから寝かせて美味しくなる。
今はまだ樹脂っぽい、木の味わいが勝っている。
アルコール度は15%。

【5】
トソ マルベック リザーヴ
Toso malbec Reserve
3990円

無農薬。
マホガニーや、黒檀。
濃縮感があり、ストラクチャーがしっかりしている。
すでに飲みやすい。


【6】
レガード ムニョス ガルナッチャ
Legado Munoz Garnacha
2100円

今回、一番印象に残ったのがこのワイン。
甘い口当たりなんですが、飲み終わるとドライなんです。
佐藤陽一さんもすすめていました。

甘口というだけで飲まない人が多いけど、残糖を残しながらすっきりと仕上げたこのようなワインはもっと評価されるべき。

イチジクのタルトや、シナモン、ナツメグ。
甘みとスパイシーさは、ハトやカモなどに合わせると良い。
酸味があってスパイシー。
冷やして飲むと美味しい。

確かに、ベタベタしないカラッとした甘口はなかなか素敵で、これからの季節に良さそうです。
なにしろ、甘口は気持ちがほころぶとでもいいましょうか、ほっとしますよね。

ちょっと気になった、1本でした。

■総評

ワインはちょっぴりでしたが、佐藤陽一さんのコメントは盛りだくさんで、ここには書ききれません。

そういえば、佐藤陽一さんの書いた、「ワイン テイスティング」という本のチラシも置いてありましたが、宣伝はほとんどありませんでした。

ご自分の本の宣伝をするのはあまり好きじゃ無いんでしょうかね。

折角なので、今度買ってみようかな、ちょっと高いけど。

PS.
買いました!素晴らしい内容です。超オススメ!(レビュー)

2009/04/19

ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・グルナッシュ・ブラン50%クレレット30%ブールブラン20%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\1560
・甲州(日本:山梨県:甲州市勝沼町:06)\980(特売)
・カタラット、グレカニコ、インツォリア(伊:シチリア州:IGT:07)\680
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト 2007
【外観】
やや淡い、中庸な黄色。
ムラのある色合い。
輝きはやや大人しい。
粘性は中程度。

【香り】
モモのようなフルーツ香。
ハーブ。
やや発酵香。
アルコールの印象。

【味わい】
柔らかい飲み口。
酸味も穏やか。
後味には酸味が強く残る。
アルコールも若干高そう。
ボディはやや柔らかい厚みを感じる。

【判定】
イタリアだけスクリューキャップだったんですが、ちょっと聞こえちゃったんですよね、開ける音が。
なので、ホントにイタリアか、という検証になるのですが、外観からは特に判定出来る要素は無し。
香りはイタリアの白によくある、モモのようなフルーツ香。
わずかにクリーム系の印象もあるかも。
マロラクティック発酵が行われた香りでしょうか。
味わいもまろやかさがあって酸味が柔らかい。
バランスが良くてイタリアっぽいシャープさがありませんが、全体の印象はイタリアかな、やっぱり。
一応他の選択肢を検討してみると、グルナッシュ・ブランは結構あり、なんですよね。
でもワインの力強さが、1500円超えるような感じはない。
甲州は明らかに違う。
シャルドネ、シュナン、ヴィオニエもちょっと怪しいけど、ボディの厚みが全然違うだろう。

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ピンポン

出来レースです。

【総評】
ロッカ ルポ ネロ シシリー ホワイト 2007
ROCCA LUPO NERO Bianco Sicilia 2007

イタリア:プーリア州:IGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:カタラット、グレカニコ、インツォリア

町田の蔵家さんで、680円で購入。

この銘柄の赤も美味しかったけど、白もなかなか良い感じ。
ちょっと柔らかすぎるところが微妙に気になりますが、バランスが良いです。

イタリアっぽい部分とイタリアっぽく無い部分が同居してる感じです。

香りはイタリアワインによくあるタイプです。
モモの香りに、ちょっと爽やか系のハーブ。
青リンゴのような印象が一番近いかな。

でも口当たりはまろやか。

イタリアっぽいシャープさが無くて、まったりしてます。
ちょっとネクターのようですが、やや力不足な感じ。

水っぽくはありませんが、とてもライトな印象です。

冷やした方が美味しいのか、少し温度が高い方が美味しいのか、微妙なワインですね。

ちょっと冷蔵庫で冷やしてみると、飲みやすくはなりますが、より軽い印象になってしまいますね。

さらに合わせる食事は難しく、チーズに合わせると完全に負けて、チーズをパンに乗せてもやや負ける。
パンだけにするとようやく合いました。

悪くは無いんですけど、ちょっと軽すぎるかな、こりゃ。

でもこの価格を考えるとおすすめです。

2009/04/18

ジャスト シャルドネ NV

ジャスト シャルドネ NV
Just Chardonnay NV

ジャスト シャルドネ NV
フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

スーパーアルプスで、250ml瓶を300円で購入。

【外観】
やや淡い中庸な黄色。
少しグリーンがかっている。
粘性はやや強い。
輝きは弱め。

【香り】
チーズのような発酵香。
柑橘系のフルーツ。
クリーム系の乳製品の印象もある。
爽やかなまとまり。

【味わい】
セックながら、残糖はやや多い感じ。
ボディはやや頼りなく、軽い感じだが、バランスはまとまっている。
余韻は短い。
酸味と苦味がグループフルーツのような味わい。

【総評】
軽いボディですが、バランスは悪くありません。
ちょっと酸味が弱くて、ダルい感じもあるかな?
甘さもちょっと気になる?

でもトータルではよくまとまっていると思います。

カジュアルにちょっと楽しむにはいい感じでしょうか。

ドン・クリストバル・レッド 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040
・カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:07)\877
・メルロー、ボナルダ、サンジョヴェーゼ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:07)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドン・クリストバル・レッド 2007
【外観】
濃い外観。
深い透明感があって、底がギリギリ見えるくらい。
色味は鮮やかで赤味が強い。
やや青っぽい赤。
黒っぽさもある。
やや濁りも感じる。
粘性はやや強い。

【香り】
赤系のフルーツ。
黒系のフルーツもあるが、フレッシュな感じ。
スパイス。
ヴェジェタル。
グラスを回すとなめし革のような動物香。

【味わい】
ミディアムボディ。
セックで、ややヒンヤリした飲み口。
酸味はしっかりしていて、シャープな印象。
余韻は程よくあり、後味に酸味が残る。
タンニンはしっかり溶けていて、柔らかい。

【判定】
やや赤味が強い外観はカベルネ・ソーヴィニヨンが怪しいか。
多分サンジョヴェーゼはもう少し大人しい色合い。
香りはカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい、グリーン系の香りがある。
カベルネ・ソーヴィニヨンに絞るとボルドーかチリ。
味わいはセックで酸味がしっかりしていて、少し冷たさを感じる。
新世界ワインというよりは伝統産地の印象。
そうなると、ボルドー?

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

なんと、アルゼンチン・・・

【総評】
ドン・クリストバル・レッド 2007
DON CRISTOBAL VINO TINTO 2007

アルゼンチン:メンドーサ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:メルロー、ボナルダ、サンジョヴェーゼ

カミさんに価格を聞いたら、安く見ても980円くらいだねって言ってました。
さらに、これはメルローが多いのかな?と、ズバリ当ててました。
確かにこれはメルローだわ。。。
ここのところ4連敗、すっかり自信をなくしてしまいました、トホホ。

とまあ、気を取り直すと、このワインは超コストパフォーマンス高いです。

最初の印象はボルドーっぽさも感じましたが、やはり飲み進むと良く出来たチリカベって感じの印象に変わってきました。
新世界ワインらしい味わいですね。

ベタベタした甘さはありませんが、アルコールの影響と思われる甘い印象があります。
その強いアルコールの印象が若干バランスを崩しています感じです。

メルローのフルーティさに、サンジョヴェーゼが深みを出しているような印象のセパージュですね。
なめし革のような印象はサンジョヴェーゼが入っているからだと思います。
ボナルダという品種に関しては良く分からないので、このワインのどの部分を担当しているか分かりません。
推測でいくと、ボディの部分というか、アルコール度を高める部分というか、裏方に回っているような気がします。

まあ、それにしても680円のワインとは思えないまとまりですね。

果実味主体で濃縮感のある、今どきのまとまりですが、クールさやすっきり感があって最後まで美味しく飲めます。

でもこれだけフルーツ感が強いと、料理に合わせるのはちょっと難しそうです。

今日の晩御飯は鶏のから揚げとポテトサラダ。

鶏のから揚げは、まあまあって感じですが、意外とポテトサラダに合いました。
ちょっとフルーツの入ったポテトサラダになるような合い方ですね。
ちょっとまったりとしたフルーツ感がポテトサラダに合うみたいです。

今風なフルーツ主体のまとまりで、ちょっとクールですっきりとした印象もあって、さらにこの価格。
これは、超お買い得ワインです。

不況に負けるな!激安ワインセットを選んでみました。

不況のせいで、おこづかいが減ったお父さんたちも多いのではないでしょうか。
(わたしだよ!!)
おこづかいをやりくりしてワイン代を出すのも一苦労なので(泣)、セットで買うとお得なのでは、と調べてみました。

デイリーワインとして考えると、1本600円くらいがいいかな。
赤、白、バランスよく入っていて、6本セットで、4000円未満くらいのセットがいいですね。

楽天市場のワインセットのページで、価格を4000円以下に絞り込んで、いくつか目に付いたセットを調べてみました。

■タカムラワインハウスの「厳選&お手頃6本セット」 3,980円

http://www.rakuten.co.jp/wine-takamura/422763/632537/#936719

2008年の年間ランキングで2位という、人気セットですね。


【セット内容】
・アンリ・ラヴィニューNV(泡・白)
 フランス:産地不明
・キュベ・サンピエール・レッド・オリジナルラベルNV(赤)
 フランス:ヴァン・ド・ターブル
・キュベ・サンピエール・ホワイト・オリジナルラベルNV(白)
 フランス:ヴァン・ド・ターブル
・ロワイヤル・レッドNV(赤)
 フランス:ヴァン・ド・ターブル
・ラマンチャ・ティントNVウンベルト(赤)
 スペイン:ラマンチャ
・トキ・アンディーノ2008 カベルネ・ソーヴィニヨン(赤)
 チリ

スパークリングに、ヴァン・ド・ターブルが3本、あとはスペインとチリカベ。
テーブルワインが3本だと、あまりお得感が無いかなー。

■良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本) 3,780円

http://www.rakuten.co.jp/sake-beans/558854/861240/931065/



【セット内容】
・ロッカ・ルポ・ネロ シシリー (白)
 イタリア:シチリア
・キュヴェ・ド・ミシャール 2006(白)
 フランス:ヴァン・ド・ペイ
・キュベ・サン・ピエール(白)
 フランス:ヴァン・ド・ターブル
・ヴィーニャ・アラズゥ ティント(赤)
 スペイン:DOカリニェーナ
・キュベ・デュ・リベ(赤)
 フランス:ヴァン・ド・ターブル
・グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン(赤)
 スペイン:DOラ・マンチャ
 ※リアルワインガイド旨安!大賞受賞

これはちょっとお得感あるかも。
ロッカ・ルポ・ネロは、赤を飲んだ事ありますが、これは美味しかった。
ロッカ・ルポ・ネロの白は、我が家のワインストックにあるので、ダブっちゃうんですが、まあいいかな。
スペイン2本は両方ともDOクラスで、しかも1本はリアルワインガイドの受賞ワイン。
フランスはヴァン・ド・ペイ1本に、ヴァン・ド・ターブル2本。
しかも1本あたり、ほぼ600円。
なかなか良いですね。

■セラー専科の金賞入り得々ワイン本格6本セット! 3,980円

http://www.rakuten.co.jp/cellar/1764876/#1399437




【セット内容】
・シャトー・レ・グラン・ベラール05(赤)
 フランス:ボルドーAC
 ※金賞受賞ワイン
・フランソワ・マルトノ(赤)
 フランス:コート・デュ・ヴァントゥーAC
 ※金賞受賞ワイン
・ポルタ・ダ・ラベッサ(白)
 ポルトガル:DOCアレンテージョ
・ゴット・ドーロ (赤)
 イタリア:ラツィオ州
・アンタ・エストレーラ・ティント(赤)
 ポルトガル:ダン
・ペンロサ・ロゼ (ロゼ)スペイン

これはまた、お得な感じ。
A.O.C.ワインが2本も入っています。
しかも、フランソワ・マルトノは以前飲んだ時はとっても美味しかった・・・(ゴクリ)
ポルトガルのワインもコストパフォーマンスが期待できますね。
赤4本に、白1本、ロゼ1本と、赤に偏っているのがちょっと気になるかなー。
これから暑くなるのを考えると、白が少ないのはちょっとね。
内容はとってもいいんだけど、どうしよう・・・

他にもいろいろワインセットがありますが、赤白入っていて、コストパフォーマンスが高そうなのはこの3つくらいでしょうか。

どれにしようかな?

お得感でいくと、断然「セラー専科」のセット。
でも赤に偏っているからなー。
バランスよく入っていてお得感のあるのは、「良酒百貨BEANS」のセットでしょうか。

今回は、良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本) 3,780円に決定!

届いたらまたレポートします。

映画「サイドウェイ」におけるシャトー・シュヴァル・ブラン1961


映画「サイドウェイ」

2004年アメリカ製作 (日本初公開 2005年)

監督:アレクサンダー・ペイン

原作:レックス・ピケット著「サイドウェイ」

2004年アカデミー賞 脚色賞
第62回ゴールデングローブ賞 作品賞

出演
ポール・ジアマッティ
トーマス・ヘイデン・チャーチ
ヴァージニア・マドセン
サンドラ・オー

■Amazon.co.jpへのリンク
映画サイドウェイ(特別編) [DVD]
小説家志望の中年の国語教師マイルスと親友ジャックは、旅先のレストランで美人のマヤと出会う。調子のいいジャックは婚約者がいるのにナンパした女性とうまくやっているが、結婚に破れ、小説家の夢もどうなるかわからない、何もかもうまくいかないマイルスは、マヤにひかれつつも一歩が踏み出せずにいた。
『アバウト・シュミット』のアレクサンダー・ペイン監督が、平凡な男が人生を見つめなおす姿をユーモアと人情あふれる演出と脚本でつづる。夢や希望に満ちあふれた若さはもうない。失敗もたくさんした、現実も知った、この先いいことあるだろうか…そんな風に消極的な主人公の曇り空の毎日は、誰にでも経験あることだろう。だからこそ、その人生に希望の光がさすとき、自分のことのように晴れやかな気持ちに。ワインおたくの主人公らしく、ワインのうんちく話はこの映画のアクセントだが、年代物のワインほど絶妙な味わいであるのと同じように、人生も年月が豊かにしてくれると語っているよう。マイルス役ポール・ジアマッティのダメ男っぷりは哀愁漂い、ジャック役トーマス・ヘイデン・チャーチの能天気ぶりは愉快痛快、ふたりの魅力もこの傑作に一役買っている。(斎藤 香)


■映画「サイドウェイ」におけるシャトー・シュヴァル・ブラン1961
<以下ネタバレあり、注意>

主人公はバツイチで、ちょっと極端なワインおたくです。
ピノ・ノワールの信奉者で、カベルネ系とメルローが嫌い。

「カベルネ・フランから偉大なワインは生まれない」だの、メルローにいたっては、「メルロー種は大嫌いだ、死んでも飲まないぞ!」とまで言う始末。

でも彼の大事なワインは、シャトー・シュヴァル・ブランなんですね。
ワイン好きな人は、「あれっ?」と思うのではないでしょうか。

ご存知の通り、シャトー・シュヴァル・ブランはボルドー、サンテミリオンの最高峰ワイン。
シャトー・オーゾンヌと共に、不動のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAですね。

そのシャトー・シュヴァル・ブランのセパージュは、カベルネ・フランと、メルローで、特にカベルネ・フランが多い、独特なセパージュです。

そう、彼の嫌いなカベルネ・フランとメルローのセパージュ。

なぜ彼のきらいなセパージュのワインが彼にとって大事なワインなのか?
そこに、この映画のメッセージが込められているような気がして、ワイン目線で、あれこれ考えてみました。

主人公は、しがない英語教師。
作家デビューを夢見て、自分の書いた小説を出版社に売り込んでます。

でもなかなかうまくいかず、自分に自信が持てず、落ち込む日が続きます。
さらに結婚生活に失敗してバツイチ。
しかも、分かれたカミさんには新しい恋人が・・・ショック!

そんな主人公が、同じくワイン好きな飲み仲間の女性(彼が好意を寄せている)に、ピノ・ノアールが好きな理由を問われて答えます。

ピノ・ノワールは栽培が難しいブドウ。
どこでも育つ、カベルネとは違う。
その可能性を信じて、世話をしないと、ピノ・ノワールは育たない。
と、彼は彼女に伝えます。

シャトー・シュヴァル・ブランは、分かれたカミさんとの結婚10周年を祝うために用意したワインでした。
分かれたあとも未練があり、10周年を祝いたい、という気持ちで大事にとってあったワインです。

でも彼は友人の結婚式で、分かれたカミさんに会い、もう復縁できない決定的な事実を聞いてしまうんですね・・・(泣)

それを聞いた失意の彼は、シャトー・シュヴァル・ブランをハンバーガーショップにこっそり持ち込みます。
そして、ハンバーガーと一緒に、発泡スチロールのカップで飲んでしまいます。
美味しくないぞ、発泡スチロールのカップじゃ・・・

彼の嫌いなセパージュで出来た、彼にとって大事なワイン。
それをそんな形で飲み干す事で、過去のしがらみを捨て去ったのでしょうね、きっと。

そして自宅に戻った彼は、留守電にメッセージが入っている事に気が付きます。
それは、ワイン好きな飲み仲間の女性(彼が好意を寄せている)からでした。

彼の才能を信じている、という彼女からのメッセージ。

それを聞いた彼は、車に飛び乗り、高速道路をひた走り、そして、彼女の家のドアをノックします。
それがこの映画のラストシーン。
その後の事は観た人に委ねられています。

主人公は可能性を秘めていて、栽培の難しいピノ・ノワール。
そして彼女は、その可能性を信じている、醸造家。

おいしいピノ・ノワールの、余韻のような終わり方ですね。

笑える箇所も多く、男同士のおバカな友情も楽しく。
ワイン好きな人は見て損のない映画だと思います。

注:途中エッチなシーンもあるので、一緒に見る人には気をつけてね
映画サイドウェイ(特別編) [DVD]
サイドウェイ 特別編 [DVD]ロープライス

2009/04/17

シュヴァリエ・ド・ラック・ブラン 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・ユニ・ブラン50%、コロンバール50%(フランス:南西地方:コート・ド・ガスコーニュ:07)\890
・シャルドネ(フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\819
・カタラット、グレカニコ、インツォリア(伊:シチリア州:IGT:07)\680
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シュヴァリエ・ド・ラック・ブラン 2007
【外観】
中庸な黄色。
複雑な色調でムラのある感じ。
ややオレンジっぽさがある。
ちいさな気泡がグラスにつき、炭酸を含んでいると思われる。
粘性は中庸。

【香り】
厚みのある果実香。
やや加熱したような印象。
蜜のような、シロップのような印象もある。
爽やかというよりは、やや重い感じ。
アルコールのニュアンスも少しある。
グラスを回すとややヴァニラなどの樽熟成由来の香りを感じる。
白い花のようなフローラルさもある。
香りは強めで、アロマティック品種が混ざっているようなイメージ。

【味わい】
セックながら、ほんのり、わずかに残糖を感じる。
酸味が強く、後味に強い酸っぱさが残る。
炭酸が多く含まれているようで、スパークリングのような味わい。
ボディはかるく、スレンダー。
後味はやや炭酸飲料を飲んだあとのよう。
アルコール度は低く、やや酸味や飲み口が荒っぽい。

【判定】
なかなか難しい4本。
外観は色味にムラのある感じで、複数の品種のブレンドかと思われる。
ほんのりオレンジを感じるが、グリーンの方が強いかな。
この段階では、候補絞れず。

香りは厚みがあって、強い。
しかもアロマティック品種が入っているようなイメージ。
そうなるとシュナンとヴィオニエが入っているアルゼンチンか。

ところが味わいは酸味が主体。
ボディも薄く、サバサバしたドライな感じ。
そうなるとシュナン、ヴィオニエとはイメージが違う。
さらに炭酸の印象がとても強い。
そうなるとイタリア?
でも香りの印象はちょっと違って、ちょっと厚ぼったい。
シャルドネって事も考えられるが、単一品種とも思えない。
そうなるとユニ・ブラン、コロンバールだが、ちょっとフルーティさが強い。
どれも印象が違っている。

決め手が無いので、全体的な印象で決めるしかないが、飲み口の印象が新世界っぽく無いので、アルゼンチンは消す。
さらにこの炭酸の印象で考えられるのは、イタリア?
フランスの2本はちょっと違うかな。

ファイナルアンサーで、カタラット、グレカニコ、インツォリア(イタリア)
で、 ブー

ユニ・ブラン、コロンバールでした。

【総評】
シュヴァリエ・ド・ラック・ブラン 2007
CHEVALIER DU LAC 2007

フランス:南西地方:コート・ド・ガスコーニュ
アルコール度:11%
ブドウ品種:ユニ・ブラン50%、コロンバール50%

リカーランドトップで、890円で購入。

いつもの事ながら、ネタバレしてみるとユニ・ブランって感じもちょっとある。
香りの重い感じとかが、ユニ・ブラン、コロンバールっぽいのかな。
アルコールのニュアンスが出るのも特徴かも。

ユニ・ブランとコロンバールのワインといえば、ピア・ドール。
近いところでカルロ・ロッシ。

ピア・ドールよりはまだ美味しいかな。

カミさんに価格を聞いたら、880円。
わずか10円違いでした。
ほぼ価格なりの品質って感じでしょうか。

ユニ・ブラン、コロンバールを使ったワインの中では良い方だと思います。

酸がきつくて、やや昔風な感じがしますが、ノスタルジックな感じは悪くありません。

2009/04/12

ユルツィガー・シュヴァルツライ リースリング トロッケン 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・グルナッシュ・ブラン50%クレレット30%ブールブラン20%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\1560
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ユニ・ブラン50%、コロンバール50%(フランス:南西地方:コート・ド・ガスコーニュ:07)\890
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ユルツィガー・シュヴァルツライ リースリング トロッケン 2007
【外観】
淡い黄色。
ややグリーンがかっている。
小さな気泡がグラスに多くみられる。
炭酸を含んでいるようだ。
粘性は弱く、さらっとしている。
輝きはあるが、やや大人しい。

【香り】
南国系のフルーツ。
マスカットのようなブドウをイメージさせるフルーツ香。
甘くて香りが強い。
ややゲヴュルツトラミネールをイメージさせる。
フルーツ香が中心で、少しハーブの印象。

【味わい】
セックだが、少し残糖を感じる。
酸味は強く、やや炭酸を含んでいる。
舌に酸味が強く残る。
後味はジューシーというより収斂性を感じる。
ボディは軽く、やや頼りない。
味の基本構成は酸で出来ている。
余韻はほとんどが酸の印象。

【判定】
淡い色合いからはすべてが候補。
香りは特徴的な南国系の果実香で、シュナン・ブランやヴィオニエをイメージさせる。
味わいは強い酸が特徴で、ボディは頼りない。
多分価格的には1000円以下。
残糖を感じるやや甘みのある口当たりは新世界ワインの印象。
そうなるとやはり、アルゼンチンのシュナン、ヴィオニエか。

他の可能性を検討すると、この特徴的な香りで他に考えられるのは、グルナッシュ・ブラン?

前回、グルナッシュ・ブランでバナナ香を感じたが、ひょっとして。
しかも今回のローヌは自然派ワイン。
ううん、かなり怪しいかも、しかもコンドリューっぽさがあるとなるとローヌでもおかしくない。
あとは価格が、680円なのか、1560円なのか。
この680円はかなり、コストパフォーマンスが高いと思われるので、全然あり。
そうなるとローヌの1560円では?
バランスが良いので、それもありかも。
こりゃ、難しい。
炭酸を含んでいて極端に若々しいし、これはアルゼンチンだろう。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ
で、ブー

全然違って、リースリングでした。

【総評】
ユルツィガー・シュヴァルツライ リースリング トロッケン 2007
Urziger Schwartzlay Riesling Trocken 2007

ドイツ:モーゼル地区:QbA
アルコール度:12%
ブドウ品種:リースリング

リカーランドトップで、1320円で購入。

新感覚のリースリング?

でもネタバレしてみるとリースリングらしさも感じます。
ペトロール香は皆無ですが、このタネの部分というかマスカットっぽい感じはドイツワインっぽいです。

ペトロール香がしないと、なかなかリースリングに決められませんが、最近はペトロール香のしないリースリングも増えているので、他の決め手になる要素が必要になってきますね。

今回でいうと、炭酸を含んでいる感じや、マスカットっぽい、ブドウそのものを感じる香りが特徴的です。

そこにかすかに白い花のような香りもありますね。

このワインはドイツワインっぽいというよりは、どちらかというと新世界っぽいのですが、繊細なバランスはさすがドイツワインって感じがします。

最初の軽い口当たりは1000円以下の印象でしたが、軽くてもバランスがよく、さらに時間がたっても力があまり落ちてこないのは、品質の高さを感じます。

ライトですっきりしていてすいすい飲めます。
なかなか良いかも。

やや酸味が強かったり、タネの部分のようなエグミが残ったりするのは人によっては気になるかもしれませんが、一般的には許容範囲という感じがします。

ドイツワインの新しい傾向を感じる1本ですね。

和食にも合いそうな感じですね。
天ぷらには良く合いました。

ちょっと甘さを感じるドイツワインは、和食に合わせやすいと良く言われますね。

酸味の強さがちょっと気になりますが、バランスが良くてクリーンな印象があり、良くまとまっているワインだと思います。

2009/04/11

M.シャプティエ クローズ・エルミタージュ・ルージュ レ・メゾニエ 2003(ブラインドテイスティング:外す)

・ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:コート・ド・ボーヌ地区:ラドワ・セリニー村:ラドワAC:02)\2980
・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

M.シャプティエ クローズ・エルミタージュ・ルージュ レ・メゾニエ 2003
【外観】
やや濃い外観。
深い透明感があり、うっすら底まで見える。
色あいは赤味が強いが少し落ち着いた印象。
ディスクは薄く、粘性は中程度。
雫にわずかに色素が残る感じ。
輝きのある深いルビー色。

【香り】
腐葉土。
なめし革。
ドライフラワー。
やや麝香のような動物香。

【味わい】
ミディアムボディでセック。
残糖はほとんど感じない。
酸味はしっかりとしていて、後味に酸味が残る。
タンニンは溶けていて渋みは弱い。

【総評】
深い透明感のあるわずかに明るさを感じる外観からはシラーが消える。
あとはピノ・ノワールもちょっと違うだろう。
香りは土っぽさや動物っぽさのあるやや地味系。
こうなるとサンジョヴェーゼが怪しい。
味わいもミディアムボディくらいで軽くまとまっていて、タンニンも柔らかい。
やはりこれはサンジョヴェーゼかな。
香りもちょっと紹興酒のようなオリエンタルスパイスをイメージさせる香りが出てきた。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブー

なんと、シラー・・

【総評】
M.シャプティエ クローズ・エルミタージュ・ルージュ レ・メゾニエ 2003
M.CHAPOUTIER CROZES-HERMITAGE LES MEYSONNIERS 2003

フランス:コート・デュ・ローヌ地方:北部地区:クローズ・エルミタージュAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:シラー(100%)

リカーランドトップで、2780円で購入。

クローズ・エルミタージュですが、シラー100%。
ローヌのシラーは難しいです。
明らかに新世界のシラーとは違う。
しかも、シラーを飲む機会って、断然新世界ものが多いんですよね。
どうしてもシラーのイメージがそちらに引っ張られてしまいます。

実はこの銘柄、前もブラインドで間違えてます。
http://tnishino.blogspot.com/2007/08/blog-post_4965.html

前回はカベルネ・ソーヴィニヨンと間違えてますね。
ヴェジェタルで間違えたみたいですが、確かにありますね、ヴェジェタルな印象。
悪く言えばちょっと青臭いような。

シラーの一番の特徴といえばスパイシーさですが、香りの印象は大人しくて、タバコやコーヒーといった印象もありません。
華やかさや押しの強さは弱くて、ちょっと内向的にまとまっている感じです。

いわゆる一口目の評価が低いタイプですが、飲み進むと良さがじわじわと伝わってきます。

最初に軽いワインと感じたのはバランスが良いからでしょうね。
アルコール度も13%もあるのに、12%以下くらいの印象です。
まだまだ若い印象で、6年熟成しているワインとも思えない感じ。

でも、さらに飲み進むと、ちょっと酸味がギスギスしてきました。
ちょっと力が足りないのかも?

このワインは、食事とあわせた方が美味しく飲めるタイプですね。
チーズとクラッカーだけでも大分違いました。

悪いワインではありませんが、この価格を考えると、また買おうって気にならないかな。

2009/04/08

バロン・ド・レスタック ボルドー ブラン 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・カタラット、グレカニコ、インツォリア(伊:シチリア州:IGT:07)\680
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

バロン・ド・レスタック ボルドー ブラン 2007
【外観】
淡い黄色。
ややグレーっぽさと、グリーンっぽさがある。
なんだか穏やかな色合い。
輝きがあり、とろみのある外観。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
強いバター香。
エステルの印象。
濃い果実香。
ゴマのようなナッティさ。
オレンジのような果実香。
グラスを回すと樽の印象が強くなる。
全体に香りは強い。

【味わい】
まろやかな口当たり。
セックで、残糖はわずか。
酸味が強く、シャープな印象。
樽のニュアンスも強い。
ボディは案外スレンダーで、しなやかな印象。
余韻は長く残るが、ほぼ樽の印象。

【判定】
外観は淡くて穏やかな色調で、アルゼンチン以外は候補になる。
ただ、とてもアルコール度も高い印象なので、イタリアは違いそう。
香りは樽由来のバター香主体。
クリーミーさのある香り。
おそらく、リースリングはこんなに樽熟成させているとは思えないので、ここはボルドーか。
味わいもシャープさがありながらまろやか。
樽の影響は強いながらも、とても良くまとまっている。
ワンランク上のワインみたい。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

バロン・ド・レスタック、さすがのまとまりです。

【総評】
バロン・ド・レスタック ボルドー ブラン 2007
BARON DE LESTAC BORDEAUX BLANC 2007

フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

オーケーストアで、998円で購入。

カミさんが最初に飲んで一言、「このワインむちゃくちゃ、まずいね!」
そう、樽香が嫌いな人はまるでダメなワインです。

良く捉えると、クロ・フロリデーヌの方向性なんですが、やはり力が少し足りないって感じでしょうか。
樽香がやたら強いんですよね。

でもこの価格で考えると、とてもがんばっているワインだと思います。

おそらく完全なブラインドで飲むと、2000円超のワインと間違えるのではないでしょうか。

まあ、樽の影響に関しては好き嫌いが出ますね。
私もそんなに好きな方では無いですが・・・

ただこの樽熟成のおかげで、香りの深みや複雑性が出ているので、一概に悪いとばかりも言えませんね。

ここは好みで飲み分ける、ってのが大人の対応って事で。

なんとなくですが、男には受けて、女性にはいまいち、って感じです。

彼女にお土産に持っていくときは避けた方がいいかな。

男同士の飲み会ではいいと思いますね。
確かにちょっと男っぽい感じがします。

フルーティでは無く、ある意味、一昔前の流行ワインって感じですが、樽香がしっかりとした硬派なワインが好きな人にはおすすめです。

バロン・ド・レスタック ボルドー ブラン 2004

2009/04/06

ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー グルナッシュ・ブラン 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・グルナッシュ・ブラン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:08)\840
・カタラット、グレカニコ、インツォリア(伊:シチリア州:IGT:07)\680
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー グルナッシュ・ブラン 2008
【外観】
淡い黄色。
色味が弱く、ややグリーンがかっている。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや強く、脚が長く残る。

【香り】
南国系のフルーツ。
バナナや、パイナップル。
特にバナナ香が強い。
わずかに爽やか系のハーブ香。
フルーツ香が主体で他の要素はまだ立ってこない。

【味わい】
香りとうらはらに、残糖をほとんど感じない辛口。
酸味がしっかりとしていて、わりと力を感じる。
後味は酸味が主体だが、ジューシーというより、酸っぱさが残る。
やや飲み口はまろやかさがあるが、酸味がやや荒っぽい感じ。
余韻はほとんど無い。

【判定】
淡い外観からはイタリアが怪しいか。
しかし香りは、見事な南国フルーツ。
とても強いバナナ香。
そうなると一気に、アルゼンチンのシュナン、ヴィオニエが候補になる。
この段階ではほぼ決まり。
ところが味わいがとてもセック。
しかもサバサバしている。
ボディはやや頼りない感じなので、低価格なことは間違いない。
そうなると、イタリアとアルゼンチンの2択だが、この厚みのある果実香はやはりシュナン、ヴィオニエか。

ファイナルアンサーで、アルゼンチン
で、ブー

なんと、グルナッシュでした。

【総評】
ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー グルナッシュ・ブラン 2008
Borie Manoux VIN DE PAYS DE L'HERAULT GRENACHE 2008

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン

リカーランドトップで、840円で購入。

確かに味わいがシュナン、ヴィオニエと完全に違いましたね。
それにしてもこの強烈なバナナ香は品種由来なのかな?

私の愛蔵書「アロマパレットで遊ぶ」で調べてみました。

この本によると、熱帯系のフルーツは発酵由来の香りのようです。

大雑把に言うと、第1アロマはブドウ由来、第2アロマは発酵由来、第3アロマは熟成由来で、熱帯系フルーツは第2アロマに含まれるようです。

お、でも良く読むと、一部の熱帯系フルーツは第3アロマ由来とあります。

まあ、品種由来では無さそうです。

なんだか、熱帯系のフルーツにエステルの印象が重なって、バナナの印象になっているみたいです。

アルコールの印象が強いんですよね。

グルナッシュ・ノワールの単一品種は何度か飲みましたが、グルナッシュ・ブランの単一品種は記憶がありません。

ラングドックのグルナッシュといえば、南の産地なので、太陽をたっぷり浴びて色が濃くなって、さらに糖度も高くなって残糖がやや残っている、というワインを想像していたので、これはまったく違います。

色は淡いし、残糖は少ないけど、そんなにアルコール度は高くなさそうだし、酸味がしっかりしている点でもちょっと北の方の感じがするんですよね。

ややぶっきらぼうでそっけない味わいで、やや800円超えると高い感じ。

酸味が強すぎるというのはそんなに気にならないのですが、ややボディが弱いというか、まとまりが良くないですね。

このワインを飲むシーンもイメージが沸かないかな。

2009/04/05

ロッカ ルポ ネロ プーリア レッド 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:07)\877 C
・ボバル、シラー(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720 C
・ネグロアマーロ85~90%、マルヴァジア ネラ10~15%(伊:プーリア州:IGT:07)\680 C
・メルロー、ボナルダ、サンジョヴェーゼ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:07)\680 C

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ロッカ ルポ ネロ プーリア レッド 2007
【外観】
暗いルビー色。
透明感があり、底まで見えるくらい。
色合いは落ち着いていて、フチにほんのりオレンジを感じる。
粘性は中適度。

【香り】
フローラル。
花の蜜。
やや強い花の香りで、バラやユリくらいの印象がある。
これくらい花の香りが強いのも珍しい。
グラスを回すとややケミカルさと動物香が出てくる。
なめし革くらいの動物香。

【味わい】
ライトからミディアムボディ位で、まろやかな口当たり。
セックで、残糖はほとんど感じない。
タンニンはしっかり溶けて柔らかい。
酸味は強く、シャープ。
全体に軽やかで爽やかにまとまっている。
やや独特な収斂性のある酸味が後味に残る。
余韻は短いが、心地よい感じ。

【判定】
透明感のある、割と明るい外観。
カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーは違うだろう。
イタリアとアルゼンチンが残るが、国の印象としてはイタリア。
香りは、びっくりするくらいの花の香り。
本当に花を嗅いでいるような錯覚を覚えるくらい。
他の要素としてはなめし革のような印象で、サンジョヴェーゼをイメージさせる。
味わいは軽く、バランスよくまとまっている。
こなれた感じで、伝統を感じさせる。
新世界ワインでは無いだろう。
そうなると飲んだ事無い品種だが、イタリアか。

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ピンポン

改めてイタリアワインの奥深さを感じる1本です。

【総評】
ロッカ ルポ ネロ プーリア レッド 2007
ROCCA LUPO NERO PUGLIA RED 2007

イタリア:プーリア州:IGT
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ネグロアマーロ85~90%、マルヴァジア ネラ10~15%

町田の蔵家さんで、680円で購入。

日本にいながら、イタリアに行って地元のワインを飲んでいるような感覚です。

ヨーロッパに行って感じる、その土地の香りが 瓶詰めされて送られてきたみたい。
軽い旅行感覚を味わえるワインですね。
とても素敵です。

なかなか日本に入ってこないタイプのワインなのではないでしょうか。
普通のスーパーではあまり置いてないですね、こういったタイプのワイン。

安いワインなんですが、大人の余裕を感じます。
無理せず、自分の出来る範囲でスマートにこなしているというか。

ある意味達観してる感じ?

イタリアワインを集中して飲んでみた時期があったのですが、いまいちピンと来ず、最近はあまり興味を持たなかったのですが、このワインで改めて飲んでみようという気になりました。

なんか面白いんですよね、このまとまり。
物語性があるというか、想像力が広がるというか。

とてもライトですっきりとまとまっていて、さらにアルコール度も低いのですが、香りがとても華やか。

必要以上のフルーティさは無いけど、何か心地いい果実味。

ワインはワインであって、フルーツじゃない、というのを改めて感じます。
原料はフルーツでも、ワイン=フルーツ、では無いんですよね、当たり前なんですけど。

ちょっとこれだけ、考えさせられるワインも少ないかも。

ちなみに、価格当てに定評のあるカミさんが最初飲んだ印象では、1200円くらいかと思ったと言ってました。

まとまりというか、完成度はとても高いと思います。

まったくのブラインドで飲んだら、ピノ・ノワールって言う人もいるかもしれませんね。

それにしても、町田の蔵家さん、さすがですね。
ワインを知り尽くしていて、奥深さを知っている、数少ないお店ではないでしょうか。

※輸入元の飯田HPから引用
ワイナリー情報:ロッカ
http://www.roccavini.com/storia.asp
ワイナリーの誕生は1800年代後半、フランチェスコ ロッカによって設立されました。 1936年に彼の息子で現当主のアンジェロが事業を拡大、プーリアのナルドと言う町にセラーを建て、1960年代に、ロッカのブランドでの瓶詰めをスタートしました。畑は80ha、サレントの中心部、イオニア海から3kmの所に位置しています。粘土石灰質の土壌で、ネグロアマーロやマルヴァジア等の伝統的な土着の品種や、カベルネやシラー等の著名な品種も栽培しています。丁寧な醸造と最新の設備で、コストパフォーマンスの高い安定した品質のワインを造っています。


■楽天ショップへのリンク

ロッカ・ルポ・ネロ・プーリア・レッド[2007]年 価格666円(税込699円)

※サイトより引用
イタリア辛口赤ワインファン注目!1800年代後半からワイナリーとしての歴史を持つ造り手!プーリア州のナルドにセラーを持ち、畑はサレントの中心部、イオニア海から3kmの所に80haを所有する人気造り手“ロッカ”によるコストパフォーマンスに優れた人気辛口赤ワイン!粘土石灰質のすばらしい畑とれたネグロアマーロ種85~90%に、マルヴァージア・ネラ10~15%で造られる、“飲みやすさの中にも程よいコク”が印象的な“まろやかな風味”の辛口赤ワイン!

2009/04/04

マァジ・モデッロ・ビアンコ・デッレ・ヴェネツィエ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ガルガーネガ、ピノ・グリージョ、ピノ・ビアンコ(伊:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエIGT:07)\1370
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・グルナッシュ・ブラン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:08)\840

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

マァジ・モデッロ・ビアンコ・デッレ・ヴェネツィエ 2007
【外観】
中庸な黄色。
ほんのりオレンジがかっている。
輝きがあり、ディスクは厚め。
フチは無色に近い。
小さな気泡がグラスに多くついている。
粘性はやや強めで、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
熟した果実。
リンゴの印象。
リンゴというかシードルの印象。
やや過熟した感じを受ける。
グラスを回すとさらにリンゴの印象が強くなり、ややフローラルなイメージも出てくる。

【味わい】
残糖を多く感じる。
辛口ではなく、やや辛口という印象。
まろやかな口当たりで、酸味も穏やか。
まるいバランスでまとまっているが、アルコール度はやや高い印象。
飲み口には過熟したような印象は無い。
後味もキレイで、余韻もほどよく続く。

【判定】
まずグラスに多くついている小さな気泡。
イメージとしてはイタリアかドイツ。
香りはリンゴの印象が強く、品種を特定できる要素がつかめない。
ただ、リースリングでは無さそう。
そうなるとイタリアだが、口に含んだときにやや炭酸の印象がありそれっぽい。
少なくともボルドーではない。
グルナッシュ・ブランも多分違う。
甘さと重さの感じはドイツっぽい気もするんだけど、う~ん悩むところですが、ここは素直にいきますか。

ファイナルアンサーで、ガルガーネガ(イタリア)
で、ピンポン

なんか、微妙なバランスのワインです。

【総評】
マァジ・モデッロ・ビアンコ・デッレ・ヴェネツィエ 2007
MASI MODELLO DELLE VENEZIE 2007

イタリア:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエIGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:ガルガーネガ、ピノ・グリージョ、ピノ・ビアンコ

ジュピターで、1370円で購入。

炭酸をわずかに含んでフレッシュでいながら、やや過熟したような重さがある。
まろやかな口当たりなんだけど、ちょっと酸がとげとげしい。

相反する要素が多く、飲んだときにちょっと「?」が出てくるワインですね。
傾向というか、性格がつかめない感じ。

グラスに注いで時間がたってもそれほど酸っぱい感じにはならないので、しっかりとしたボディは持っているみたいです。

ややアルコールの印象が前に出てくる印象ですが、そんなに度数が高いわけではありません。

飲み進んでもこのチグハグ感が収まりません。
なんでしょうね、なんだか落ち着かないというか。

我が家的にはいまいちなタイプですね、これは。

2009/04/03

ジンダリー シラーズ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・シラーズ(豪:ヴィクトリア州:ジーロング:08)\1170
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジンダリー シラーズ 2008
【外観】
濃い外観。
透明感はほとんどない。
黒に近い色合いだが、フチは鮮やかなピンク。
まだ若々しい印象。
粘性は高く、脚がいつまでも残る。
雫に色素が残る。

【香り】
濃縮感のある、煮詰まった果実。
ジャム。
コーヒー。
たばこ。
きのこ。
香木のようなグリーン香。
グラスを回すと腐葉土の印象。
麝香のような動物香もある。

【味わい】
残糖を多く感じる甘い飲み口。
アルコール度が高く、酒精強化されたワインのような、ポートのような印象。
フルボディながら、フルーツ感がある。
口に含むとスパイシーさが広がる。
後味もピリピリするような印象。
余韻はやや長め。
タンニンは飲み終わった後にしっかりと出てくる。
酸味はおだやか。

【判定】
とても濃い、黒っぽい外観で、フチだけ鮮やかなピンクというのは、オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンに良くあるパターン。
ほぼシラーで、若々しいので、シラーズの方が候補になる。
香りもまさにシラー。
味わいもまさにシラー。
あるいはカベルネ・ソーヴィニヨンというのもあるが、選択肢に無いので、ここはもう決定だろう。

ファイナルアンサーで、シラーズ(オーストラリア)
で、ピンポン

最近流行のワインって感じ。

【総評】
ジンダリー シラーズ 2008
JINDALEE SHIRAZ 2008

オーストラリア:ヴィクトリア州:ジーロング
アルコール度:14%
ブドウ品種:シラーズ

ジュピターで、1170円で購入。

濃厚で、真っ黒で、フルーツ満載って感じの、今風ワインですね。

あまのじゃくな訳ではありませんが、なんかこの感じ、馴染まないんですよね。
造り手の慢心が見えるというか、自然への畏敬が感じられないというか。(言いすぎ?)

ワインからフィネスが消えた事を嘆くご老人がいますが、私もややそんな気持ちがあります。

まあ好き嫌いは別として、ワインとしては、ちょっとやんちゃな感じというか、枠からはみ出てるというか、まあ、ボリューム感満点です。

それに独特のスパイスの印象があって、それが単なる濃縮フルーツの単調さを消していますね。
ともすれば悪臭系になりそうな香りですが、そこはなかなかいい感じ。

ただ、フルーティさが強すぎるので、食事に合わせるのは難しそうです。
ちょうど、ブルーベリージャムに合わせるような感じでしょうか。

今日はスーパーで買ってきたレトルトカレーで遅い晩御飯でしたが、しっくりきません。

パンには合いますが、ただ口の中をリフレッシュさせるだけのような印象です。

チーズもなんだか、ちょっとよそよそしい感じ。

とはいえ、なんだかんだ文句言いながらも1本空きそうです。
ワインとしての完成度は高いのでしょうね、きっと。

2009/04/02

レオン・デ・タラパカ シャルドネ 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:08)\877
・グルナッシュ・ブラン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:08)\840

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

レオン・デ・タラパカ シャルドネ 2008
【外観】
中庸な濃さの黄色。
ややグリーンがかっている。
ディスクはやや厚く、輝きがある。
ややグレーが入り、硬質な印象。
粘性はやや強い。

【香り】
青っぽい草の印象。
ややスモーキー。
時間とともにヴァニラ香。
柑橘系のフルーツと、南国系のフルーツ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
酸味が強く、やや口当たりの荒い印象。
後味に酸が残るが、ジューシーというよりはややエグミのある感じ。
余韻は短い。
苦味を感じる。
ボディはシャープで締まった印象。

【判定】
外観はややグリーンっぽさがソーヴィニヨン・ブランっぽい。
しかもある程度しっかりしたソーヴィニヨン・ブラン。
香りはソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマを感じる。
あるいはリースリングかも。
樽の印象があり、ヴァニラ香を感じる。
飲み口はとてもサバサバしていて、ボディはシャープ。
ここまで来てまず間違いなく、ボルドーブラン。
ただ、他の可能性を検証すると、グルナッシュ・ブランはこんなにシャープじゃないだろうし、ドイツのリースリングはトロッケンでもこんなにセックでは無いだろう。
シャルドネは範囲外。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン
で、ブー

え??シャルドネ??

【総評】
レオン・デ・タラパカ シャルドネ 2008
LEON DE TARAPACA CHARDONNAY 2008

チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シャルドネ

ジュピターで、877円で購入。

このワイン、まったくシャルドネだと思っていませんでした。
なんだか、バランスがシャルドネっぽく無いような。

シャープさとボディのバランスとか、酸味と甘みのバランスとか、なんかシャルドネのイメージと違うんです。

ネタバレしてみると、確かにシャルドネっぽい香り。
でも味わいは、その香りから感じる印象と違うんですよね。
この香りだったら、もうちょっとボディに厚みがあるんじゃない?って感じ。

ちょっと炭酸を含んでいるような印象も感じます。

最初はすごくしっかりしてる感があったのですが、飲み進むと、だんだん崩れてきました。
バランスの悪さ、チグハグさが、大きくなった感じ?

ところが、もうちょっと先に進むと、じわじわと落ち着いてきました。

とにかくアルコール度が高いので、そこがバランスが取れるかどうかのポイントになっているようです。

もう一点は2008年と、とても若い事でしょうか。
南半球なので、収穫は2008年3月くらいでしょうから、まだやっと1年くらいです。
ほぼ新酒ですね。

まだワインとして落ち着いていないような印象を受けます。

でもなんだか不思議と、がんばってる感があって、悪い子じゃないみたい。

セールで、877円でしたが、本当はもうちょっと高いのかな?
でもジュピターって、2~3割くらい高めなので、実はもっと安く売ってるかも。

トロみのシャルドネなのか、シャープなシャルドネなのか、どっちつかずが気持ち悪くもありますが、コストパフォーマンスは高いと思います。

カルロ・ロッシ カリフォルニア・レッド NV

カルロ・ロッシ カリフォルニア・レッド NV
Carlo Rossi California Red NV

カルロ・ロッシ カリフォルニア・レッド NV
アメリカ:カリフォルニア州
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、バルベラ、ルビー・カベルネ
(サントリーお客様センターに問い合わせました、ありがとうございました)

デイリーヤマザキで、627円で購入。

【外観】
暗いルビー色。
底がうっすらみえるくらいの透明感。
黒っぽい色調。
ディスクは極端に薄く、輝きはほぼ無し。
ほんのり濁っているようにも見える。

【香り】
キャンディ。
クリーム。
グラスを回すとほんのり動物香。
でもすぐ人工的な香料のような香りになる。

【味わい】
ほんのり甘い、ライトボディ。
収斂性のあるタンニンで、飲み終わった後に舌が痺れるような感じ。
余韻はほぼ無し。
酸味は弱く、全体にゆるい感じのまとまり。
微妙なバランスを保っている。

【総評】
コンビニのカレードリアを買ってきたら、なんとシーフード。

赤ワインとシーフードは、ホントに合わないですよね、失敗した・・
シーフードが無い、カレーだけのところで合わせて、と思ってもすでに香りがついているので、気持ち悪い合い方になります。

特にホタテが合いません!
香りが強い分、ギャーって感じ。
生臭さは強くなるし、ワインの渋みは強くなるし、もう最悪。
ホタテは、納豆と赤ワインに匹敵する相性の悪さですね。
気をつけなはれやー!

ワインに成りきれて無い感はありますが、まあ飲めるかな、って感じ。

でも600円超えると高い気がします。
700円弱で買えるチリのワインは割とコストパフォーマンスが高いので、それに比べると負ける感じがありますね。

個人的にもあまり好みじゃないかなー。

閲覧数の多い記事