・ボバル、シラー(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720 C
・ネグロアマーロ85~90%、マルヴァジア ネラ10~15%(伊:プーリア州:IGT:07)\680 C
・メルロー、ボナルダ、サンジョヴェーゼ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:07)\680 C
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
暗いルビー色。
透明感があり、底まで見えるくらい。
色合いは落ち着いていて、フチにほんのりオレンジを感じる。
粘性は中適度。
【香り】
フローラル。
花の蜜。
やや強い花の香りで、バラやユリくらいの印象がある。
これくらい花の香りが強いのも珍しい。
グラスを回すとややケミカルさと動物香が出てくる。
なめし革くらいの動物香。
【味わい】
ライトからミディアムボディ位で、まろやかな口当たり。
セックで、残糖はほとんど感じない。
タンニンはしっかり溶けて柔らかい。
酸味は強く、シャープ。
全体に軽やかで爽やかにまとまっている。
やや独特な収斂性のある酸味が後味に残る。
余韻は短いが、心地よい感じ。
【判定】
透明感のある、割と明るい外観。
カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーは違うだろう。
イタリアとアルゼンチンが残るが、国の印象としてはイタリア。
香りは、びっくりするくらいの花の香り。
本当に花を嗅いでいるような錯覚を覚えるくらい。
他の要素としてはなめし革のような印象で、サンジョヴェーゼをイメージさせる。
味わいは軽く、バランスよくまとまっている。
こなれた感じで、伝統を感じさせる。
新世界ワインでは無いだろう。
そうなると飲んだ事無い品種だが、イタリアか。
ファイナルアンサーで、イタリア
で、ピンポン
改めてイタリアワインの奥深さを感じる1本です。
【総評】
ロッカ ルポ ネロ プーリア レッド 2007
ROCCA LUPO NERO PUGLIA RED 2007
イタリア:プーリア州:IGT
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ネグロアマーロ85~90%、マルヴァジア ネラ10~15%
町田の蔵家さんで、680円で購入。
日本にいながら、イタリアに行って地元のワインを飲んでいるような感覚です。
ヨーロッパに行って感じる、その土地の香りが 瓶詰めされて送られてきたみたい。
軽い旅行感覚を味わえるワインですね。
とても素敵です。
なかなか日本に入ってこないタイプのワインなのではないでしょうか。
普通のスーパーではあまり置いてないですね、こういったタイプのワイン。
安いワインなんですが、大人の余裕を感じます。
無理せず、自分の出来る範囲でスマートにこなしているというか。
ある意味達観してる感じ?
イタリアワインを集中して飲んでみた時期があったのですが、いまいちピンと来ず、最近はあまり興味を持たなかったのですが、このワインで改めて飲んでみようという気になりました。
なんか面白いんですよね、このまとまり。
物語性があるというか、想像力が広がるというか。
とてもライトですっきりとまとまっていて、さらにアルコール度も低いのですが、香りがとても華やか。
必要以上のフルーティさは無いけど、何か心地いい果実味。
ワインはワインであって、フルーツじゃない、というのを改めて感じます。
原料はフルーツでも、ワイン=フルーツ、では無いんですよね、当たり前なんですけど。
ちょっとこれだけ、考えさせられるワインも少ないかも。
ちなみに、価格当てに定評のあるカミさんが最初飲んだ印象では、1200円くらいかと思ったと言ってました。
まとまりというか、完成度はとても高いと思います。
まったくのブラインドで飲んだら、ピノ・ノワールって言う人もいるかもしれませんね。
それにしても、町田の蔵家さん、さすがですね。
ワインを知り尽くしていて、奥深さを知っている、数少ないお店ではないでしょうか。
※輸入元の飯田HPから引用
ワイナリー情報:ロッカ
http://www.roccavini.com/storia.asp
ワイナリーの誕生は1800年代後半、フランチェスコ ロッカによって設立されました。 1936年に彼の息子で現当主のアンジェロが事業を拡大、プーリアのナルドと言う町にセラーを建て、1960年代に、ロッカのブランドでの瓶詰めをスタートしました。畑は80ha、サレントの中心部、イオニア海から3kmの所に位置しています。粘土石灰質の土壌で、ネグロアマーロやマルヴァジア等の伝統的な土着の品種や、カベルネやシラー等の著名な品種も栽培しています。丁寧な醸造と最新の設備で、コストパフォーマンスの高い安定した品質のワインを造っています。
■楽天ショップへのリンク
ロッカ・ルポ・ネロ・プーリア・レッド[2007]年 価格666円(税込699円)
※サイトより引用
イタリア辛口赤ワインファン注目!1800年代後半からワイナリーとしての歴史を持つ造り手!プーリア州のナルドにセラーを持ち、畑はサレントの中心部、イオニア海から3kmの所に80haを所有する人気造り手“ロッカ”によるコストパフォーマンスに優れた人気辛口赤ワイン!粘土石灰質のすばらしい畑とれたネグロアマーロ種85~90%に、マルヴァージア・ネラ10~15%で造られる、“飲みやすさの中にも程よいコク”が印象的な“まろやかな風味”の辛口赤ワイン!
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