2009/05/30

ワインテイスティング―ワインを感じとるために

 
ワインテイスティング―ワインを感じとるために (単行本)
佐藤 陽一 (著)
ワインテイスティング―ワインを感じとるために (単行本)
面白さ : ★★★★☆(4)
資格試験役立ち度 : ★★★★☆(4)
オススメ度 : ★★★★★(5)

ページ数:248ページ
定価:3570円(税込)

ちょっと高いので、買うかどうか迷っていましたが、手元に来た途端に手放せない一冊になってしまいました。

ワインのテイスティングをこれだけ詳しく解説している本は他にないでしょうね。
すごい、厚い内容です。
プロの知識が凝縮されている感じ。

ワインの色をディスクの厚みが分かるようにカラーで掲載しているとか、香りの要素を写真で紹介している、といった、ビジュアル面が話題になっていましたが、技術的な解説が分かりやすく詳細に書かれているテイスティングのバイブルと言えるのではないでしょうか。

テイスティングの表現は、これからはこの本がお手本ですね。
(覚えるのは大変そうですが・・・)

ちなみに資格試験の役立ち度を4点にしているのは、ちょっと専門的すぎて、試験にはここまで必要ないのかなと思ったからです。
でも知っていて損のない知識ばかりなので、深くワインテイスティングを勉強したい人には、超オススメです。

現在のワイン事情などがしっかり取り入れられている所も実用的。
伝統的に欠点の表現として扱われていた「草のような」が、現在は一つの個性として扱われている、という記述があって、今までもやもやしていた部分がすっきりしました。
なーんだ、使っていいんだ、みたいな。

情報化時代で、世界各地で最新の醸造方法が取り入れられ、地域での差が少なくなっているというコメントもあり、テイスティングが難しくなっているという事にも触れていましたね。

まだまだ、これからしっかり読み込みますが、とても勉強になる一冊です。


思ったより厚い本です。


図解を入れて分かりやすく説明してあります。


香りの要素の写真が入っています。
写真じゃ香りは分からないので必要ないだろ、って思っていましたが、写真を見る事でちょっと香りのイメージが沸きますね。


ルビーなのか、ルージュなのか、ガーネットなのか、写真があるのでイメージがつかめます。

でもこの本の本当の実力は、ビジュアル部分ではありません。
佐藤陽一さんのテイスティングノウハウがたっぷり詰まった一冊です。



■関連情報(ワインエキスパート二次試験)


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