・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・グルナッシュ・ブラン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:08)\840
・カタラット、グレカニコ、インツォリア(伊:シチリア州:IGT:07)\680
・シャルドネ、シュナン、ヴィオニエ(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:08)\680
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
淡い黄色。
色味が弱く、ややグリーンがかっている。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや強く、脚が長く残る。
【香り】
南国系のフルーツ。
バナナや、パイナップル。
特にバナナ香が強い。
わずかに爽やか系のハーブ香。
フルーツ香が主体で他の要素はまだ立ってこない。
【味わい】
香りとうらはらに、残糖をほとんど感じない辛口。
酸味がしっかりとしていて、わりと力を感じる。
後味は酸味が主体だが、ジューシーというより、酸っぱさが残る。
やや飲み口はまろやかさがあるが、酸味がやや荒っぽい感じ。
余韻はほとんど無い。
【判定】
淡い外観からはイタリアが怪しいか。
しかし香りは、見事な南国フルーツ。
とても強いバナナ香。
そうなると一気に、アルゼンチンのシュナン、ヴィオニエが候補になる。
この段階ではほぼ決まり。
ところが味わいがとてもセック。
しかもサバサバしている。
ボディはやや頼りない感じなので、低価格なことは間違いない。
そうなると、イタリアとアルゼンチンの2択だが、この厚みのある果実香はやはりシュナン、ヴィオニエか。
ファイナルアンサーで、アルゼンチン
で、ブー
なんと、グルナッシュでした。
【総評】
ボリー・マヌー ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー グルナッシュ・ブラン 2008
Borie Manoux VIN DE PAYS DE L'HERAULT GRENACHE 2008
フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン
リカーランドトップで、840円で購入。
確かに味わいがシュナン、ヴィオニエと完全に違いましたね。
それにしてもこの強烈なバナナ香は品種由来なのかな?
私の愛蔵書「アロマパレットで遊ぶ」で調べてみました。
この本によると、熱帯系のフルーツは発酵由来の香りのようです。
大雑把に言うと、第1アロマはブドウ由来、第2アロマは発酵由来、第3アロマは熟成由来で、熱帯系フルーツは第2アロマに含まれるようです。
お、でも良く読むと、一部の熱帯系フルーツは第3アロマ由来とあります。
まあ、品種由来では無さそうです。
なんだか、熱帯系のフルーツにエステルの印象が重なって、バナナの印象になっているみたいです。
アルコールの印象が強いんですよね。
グルナッシュ・ノワールの単一品種は何度か飲みましたが、グルナッシュ・ブランの単一品種は記憶がありません。
ラングドックのグルナッシュといえば、南の産地なので、太陽をたっぷり浴びて色が濃くなって、さらに糖度も高くなって残糖がやや残っている、というワインを想像していたので、これはまったく違います。
色は淡いし、残糖は少ないけど、そんなにアルコール度は高くなさそうだし、酸味がしっかりしている点でもちょっと北の方の感じがするんですよね。
ややぶっきらぼうでそっけない味わいで、やや800円超えると高い感じ。
酸味が強すぎるというのはそんなに気にならないのですが、ややボディが弱いというか、まとまりが良くないですね。
このワインを飲むシーンもイメージが沸かないかな。
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