2009/04/03

ジンダリー シラーズ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・シラーズ(豪:ヴィクトリア州:ジーロング:08)\1170
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジンダリー シラーズ 2008
【外観】
濃い外観。
透明感はほとんどない。
黒に近い色合いだが、フチは鮮やかなピンク。
まだ若々しい印象。
粘性は高く、脚がいつまでも残る。
雫に色素が残る。

【香り】
濃縮感のある、煮詰まった果実。
ジャム。
コーヒー。
たばこ。
きのこ。
香木のようなグリーン香。
グラスを回すと腐葉土の印象。
麝香のような動物香もある。

【味わい】
残糖を多く感じる甘い飲み口。
アルコール度が高く、酒精強化されたワインのような、ポートのような印象。
フルボディながら、フルーツ感がある。
口に含むとスパイシーさが広がる。
後味もピリピリするような印象。
余韻はやや長め。
タンニンは飲み終わった後にしっかりと出てくる。
酸味はおだやか。

【判定】
とても濃い、黒っぽい外観で、フチだけ鮮やかなピンクというのは、オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンに良くあるパターン。
ほぼシラーで、若々しいので、シラーズの方が候補になる。
香りもまさにシラー。
味わいもまさにシラー。
あるいはカベルネ・ソーヴィニヨンというのもあるが、選択肢に無いので、ここはもう決定だろう。

ファイナルアンサーで、シラーズ(オーストラリア)
で、ピンポン

最近流行のワインって感じ。

【総評】
ジンダリー シラーズ 2008
JINDALEE SHIRAZ 2008

オーストラリア:ヴィクトリア州:ジーロング
アルコール度:14%
ブドウ品種:シラーズ

ジュピターで、1170円で購入。

濃厚で、真っ黒で、フルーツ満載って感じの、今風ワインですね。

あまのじゃくな訳ではありませんが、なんかこの感じ、馴染まないんですよね。
造り手の慢心が見えるというか、自然への畏敬が感じられないというか。(言いすぎ?)

ワインからフィネスが消えた事を嘆くご老人がいますが、私もややそんな気持ちがあります。

まあ好き嫌いは別として、ワインとしては、ちょっとやんちゃな感じというか、枠からはみ出てるというか、まあ、ボリューム感満点です。

それに独特のスパイスの印象があって、それが単なる濃縮フルーツの単調さを消していますね。
ともすれば悪臭系になりそうな香りですが、そこはなかなかいい感じ。

ただ、フルーティさが強すぎるので、食事に合わせるのは難しそうです。
ちょうど、ブルーベリージャムに合わせるような感じでしょうか。

今日はスーパーで買ってきたレトルトカレーで遅い晩御飯でしたが、しっくりきません。

パンには合いますが、ただ口の中をリフレッシュさせるだけのような印象です。

チーズもなんだか、ちょっとよそよそしい感じ。

とはいえ、なんだかんだ文句言いながらも1本空きそうです。
ワインとしての完成度は高いのでしょうね、きっと。

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