2009/04/29

グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040
・シラー70%、メルロー30%(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\630(6本セット3780円)
・ガルナッチャ50%、テンプラニーリョ30%、カリニェナ20%(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:07)\630(6本セット3780円)
・テンプラニーリョ100%(スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:08)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008
【外観】
非常に濃い外観。
透明感がほとんどない。
フチは赤味が強いが全体に黒っぽい。
ディスクは薄く、小さな気泡が少し見られる。
粘性は弱い。
ブドウの果汁のような外観?

【香り】
ブドウの絞り汁のまんまの香り。
ややキャンディっぽく、ヌーボーっぽい。
樽の影響を感じる焦げ臭がある。
グラスを回すとスパイシーな印象とやや動物っぽい香りがたってきた。
やや肉感的で官能的な印象。

【味わい】
しっかりしたタンニン。
渋みが強いが、フルーティさも強い。
ボディはミディアムからフルボディくらい。
酸味も強いタンニンとフルーツのバランスをとってやや強め。
やや荒っぽさを感じる飲み口。
舌の表面が乾くような渋みの強い後味。

【判定】
外観の印象はオーストラリアのシラーズか、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンって感じ。
香りは最初やや果汁の印象が強かったが、だんだん厚みが出てくる。
シラーっぽさを感じる香り。
時間がたつとユーカリのような香りが出てくる。
これはかなり複雑みのある香り。
最初は安いワインかと思ったが、結構ランクが上かも。
飲み口は、最近はやりのボルドータイプのような印象。
濃縮感が強くて、フルーティ。
タンニンもしっかり。
これはメルロー主体のボルドーかな。
この間、佐藤陽一氏のセミナーにもメルロー主体のボルドーが出ていたけど、タイプはそっくり。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

なんとテンプラニーリョ

【総評】
グラディウム テンプラニーリョ ホーヴェン 2008
GLADIUM Tempranillo Joven 2008

スペイン;カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ
アルコール度数:13.5%
ブドウ品種:テンプラニーリョ

良酒百貨BEANSの通販で、6本セット3780円、1本あたり630円で購入。

このワイン、注いだばかりのときはヌーボーのような弱々しさがあるのですが、だんだん自信を取り戻してくるというか、しっかり感が出てきます。
極端に若いワインで、北半球のワインなのに去年の2008、しかも赤ですからね。

去年の秋に収穫されているって事はほぼ新酒ですね。
そりゃヌーボーのような香りもするわ、って感じです。

となるとこの樽由来の香りなんかもちょっと人為的な雰囲気を感じてしまいますね。
幼子にむりやり化粧した、みたいな。

いかんいかん、激安旨ワインにそんないちゃもんをつけてはいけません。
価格を考えると、とてもお買い得。

辛口なカミさんもおいしい、って飲んでました。

グラスに色素が残りやすく汚れやすいところは、やや安いワインの印象を受けてしまいますが、デイリーで肉料理に合わせる場面には最適なチョイスですね。

それにしても、テンプラニーリョの印象はほとんどありません。
ブラインドでこのワインの品種を当てる人はほとんどいないんではないでしょうか。

先日の佐藤陽一さんのセミナーでは、メルローは力強さが出やすい、と言っていたように覚えていますが、同じようなテイストで造った場合にテンプラニーリョの方が、ややカジュアルな印象になるのかもしれません。

まあ600円台の価格でこのボリューム感はなかなか無いので、お買い得なワインだと思います。

輸入元の飯田さんのサイトから引用してみました。
1950年に設立した協同組合が事業拡大の後、1988年に地元の生産者と共にボデガス カンポ レアレスを形成。ラ マンチャの伝統を踏まえた上で、最新の技術を積極的に取り入れてきました。ワインメーカーはラ マンチャワインの改革を進める新しい世代の醸造家の一人、ラファエル カニサレス氏が担当、マネッジングディレクターのホセ アントニオ イダルゴ氏は前のワインメーカーです。ワインを熟知したスタッフも特徴です。現在、標高700mの地に広がる4000haもの畑を所有。リオハやリベラ デル デュエロ等にバルクでの販売をしながら、自身の名の下で高品質なワインを瓶詰めしています。2500万本の生産能力がある中で、ボトリングされるのは200万本のみ。つまり、大きな可能性のある広い畑から真に選りすぐった葡萄のみを使用して、驚くほどコストパフォーマンスの高いワインを生産。お手頃な価格帯ながらもかなり評価の高いワインを造り出す、まさにラ マンチャ レボリューションのリーダー的な生産者です。


■楽天ショップへのリンク
良酒百貨BEANSのお手軽ワイン6本SET(白3本 赤3本)3,780円

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事