2009/01/31

カルドラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・メルロー90%、マルベック10%(仏:ボルドー:プルミエール・コート・ド・ブライAC:04)\1080
・モンテプルチャーノ(イタリア:アブルッツォ州:07)\980
・テンプラニーリョ70%、シラーズ30%(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・ディ・ラ・ティエラ:06)\860

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カルドラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ 2007
【外観】
とても濃い外観。
透明感はほとんど無い。
雫に色素が残る。
フチはマゼンタのようなピンク色。
粘性は中くらい。

【香り】
スパイス。
濃縮した果実。
タバコ。
ちょっと薬箱。

【味わい】
かなり甘さが強い。
収斂性がある。
タンニンはやや控えめ。
酸味も大人しい。

【判定】
濃い外観と香りはシラー。
飲み口はちょっと「?」。
甘さが強く、力が弱い。
安いワインの印象。
シラーが入っていて安いのはスペイン。

ファイナルアンサーで、テンプラニーリョ70%、シラーズ30%
で、ブー

モンテプルチャーノでした。

【総評】
カルドラ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ 2007
Caldora MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2007

イタリア:アブルッツォ州
アルコール度:13%
ブドウ品種:モンテプルチャーノ

リカーランドトップで、980円で購入。

かなりシラーっぽかったんですけどねー。
モンテプルチャーノってこんなでしたっけ??

この銘柄の白は美味しかったんでけど、これはちょっといまいちかも・・

イメージとしては、いわゆるチリカベ?
ただフルーティさが強いのと、軽やかさがあるので、飲みやすいワインではあります。

濃縮果実を輸入してワインにしたような味わいというか、とても人工的な印象で、ちょっとジュースっぽい感じ。

とにかくイタリアっぽくないですね。
とてもニューワールドのワインの感じがあります。

以前のモンテプルチャーノのコメントを読み直すと、やはり濃い外観とピンクっぽい色合いだったので、それが特徴なのかもしれませんね。

それにしても、雫に色素が残ってグラスが汚れる感じもちょっと気になります。

フルーティでジューシーで飲みやすいワインではありますが、トータルな印象はちょっといまいちかな。

ルイ・ラトゥール リュリー 1999(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(仏:ブルゴーニュ:99)\2980 A
・ソーヴィニヨン・ブラン(ニュージーランド:南島:マールボロ:08)\1560
・シャルドネ(豪:ニュー・サウス・ウェールズ州:ハンター・ヴァレー:05)\1380 C
・シュナン・ブラン、シャルドネ(南アフリカ:ウエスタン・ケープ州:07)\750 C

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
ルイ・ラトゥール リュリー 1999
【外観】
濃い黄色。
輝きがある。
ディスクが厚く、フチに向かって透明感が強くなる。
粘性は強い。

【香り】
ハーブ。
柑橘系のフルーツ。
レモンのような印象。
グラスを回すとチーズのような発酵香。
ミネラル。

【味わい】
やや残糖を感じる甘みがあるが、酸味がしっかりしていてバランスを取っている。
まろやかな口当たりで、ボディはわりとしっかりしている印象。
アルコール度も高い印象。
余韻も長めに続く。

【判定】
来い黄色で色味が強いが、熟成感は感じられないので、99のシャルドネは外れる。
オーストラリアのシャルドネか、南アフリカのシュナン・ブランが候補。
香りはプチ・シャブリに感じられるようなミネラル感と発酵香。
南アフリカもシャルドネが入っているので、ここでは外せない。
味わいは新世界ワインを感じさせる、ほんのり甘みがあってまろやかな口当たり。
シュナン・ブランが入っているかと、価格帯の選択になる。
時間がたつと樽の印象が強くなってきた。
これはオーストラリアのシャルドネかな、やっぱり。

ファイナルアンサーで、オーストラリアのシャルドネ
で、ブーーー!

ぎゃふん! 99のシャルドネでした。

【総評】
ルイ・ラトゥール リュリー 1999
Louis Latour Rully 1999

フランス:ブルゴーニュ地方:コート・シャロネーズ地区:リュリーAC
アルコール度:
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、2980円で購入。

10年まえのシャルドネなんですが、色もややグリーンっぽく、そんなに熟成されているワインの印象では無いんですよね。
というか、ヴィンテージの感覚が無さ過ぎるのかしらん?
しかも新世界ワインだとばかり思っていたし、全部間違ってますよねー。(反省)

時間とともにどんどん力強さが出てきて、さすがにルイ・ラトゥールって感じになってきます。

良いワインは熟成期間が長くても若々しさを残している事が多いですが、このワインもまさにそんな感じ。
ホントに99?って印象があります。

香りは濃厚なヴァニラやクリームの香りが強くのですが、味わいはシャープな口当たり。

しかし飲み進むと、やや後味にカルピスみたいなエグミが残るのがちょっと気になります。
酸味もちょっと角が立っている感じがするんですよね。

なかなか評価が難しいですね。

とはいいながら1本開いてしまいました。
美味しいんでしょうね、やっぱり。

【カミさんのコメント】

このワインはおいしいね。
2800円くらい?

オーストラリアワインの勉強ができる、「オーストラリア: ワールドクラス DVD」

オーストラリア・ワイン・ブランデー公社(AWBC)が作成した教育プログラム、「オーストラリア: ワールドクラス DVD」をもらいました。

オーストラリア: ワールドクラス DVD
メールで請求して3~4日で到着。
どうもありがとうございました。

パソコンで早速見てみましたが、とても内容が豊富。

【DVDの内容】
コンテンツのベースは初級から上級までの資料集。

・初級:基本的事項
・中級:次の段階
・上級:トップ・オブ・ザ・クラス
の3項目です。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
A4サイズくらいの印刷用の資料をそのまま掲載してます。

それぞれ10項目以上のメニューがあって、各項目が5ページくらいあるので、150~200ページ分くらいの資料が入っていると思われます。

ワインメーカー向けの資料が中心になっているようなので、かなり専門性の高い資料で、正直読んでて楽しい内容ではありませんけどね。
( ̄∇ ̄;)

その他のコンテンツは、産地の紹介、メディア資料、ワインテイスティングゲームがあります。

資格試験を受けようと思っている人はもらって損は無いと思います。
もちろん資格試験用にまとめてある訳では無いので、あくまで参考資料として見るといいのではないでしょうか。

【ワインテイスティングゲーム】

面白いコンテンツは「ワインテイスティング・チャレンジ」。
FLASHで楽しい動きがあって、キレイな画面に仕上がっています。

英語版しかないので、やや抵抗感がありますが、何となく触っていると使い方が分かります。

まず、地域と品種のセット20項目から好きなものを選びます。
クリアヴァレーのリースリングとか、バロッサ・ヴァレーのシラーズとかですね。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
そうするといろいろな項目が現れます。
全部英語なのですが、BLACKBERRYとか、FULL-BODIEDとか、英語が弱くてもワインの知識があれば何となく分かる項目ばかりです。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
それを真ん中のワイングラスにドラッグドロップすると項目が下に並んでいきます。
ようは、バロッサ・ヴァレーのシラーズにふさわしい項目を選ぶわけですね。

7項目を選び終わると判定されます。
間違った項目にはバツマークがついて、100点満点中86点などと点数表示されます。
オーストラリア: ワールドクラス DVD
20品種をすべて100点満点になるまでトライしたら、結構大変そうですが、勉強法としては面白いかも。

【ちょっと気になった項目】

オーストラリアでは、ブランドメッセージを分かりやすく伝えるために、4つのサブ・ブランドを設定しているそうです。
初めて知りました。

■ブランド・チャンピオン

ブランド・チャンピオンは、オーストラリア・カテゴリーの機関室という位置付けで、その他のすべてのワインが目指すべき水準を提示する一連のワイン。
まさしくワインのチャンピオン、人気で有名なワイン、または小売・飲食業界で欠くことができない存在を目指すワイン群を指す。
例:イエロー・テイル"、"ジェイコブズ・クリーク"、ハーディーズ "スタンプ"、ウルフブラス "イーグル・ホーク"

■リージョナル・ヒーロー

リージョナル・ヒーローは、産地の特徴を活かした品種やスタイルを示す一連のワイン。
産地のプロフィールを高めることに貢献しているワイナリーや生産者たちのこと。
「地域性」が最大の特徴であるワイン群。
例:ウルフブラス・“ゴールドラベル
”、ネペンスデボルトリハーディーズウームー”、ダーレンベルグピーター・レーマンテイマー・リッジ

■ジェネレーション・ネックス

ジェネレーション・ネックスは、マーケティング、商品、パッケージングなどで最先端をいく一連のワイン。
ワイン自体の特徴よりも、社交の場や友人とのひと時を引き立てることに重点が置かれている。
例:ハートランド ドルチェット ラグレイン、ピラミマ・ワインズ(低アルコールワイン)
、クレア・ヴァレーにおけるスクリューキャップのいち早い採用したグロセット
ハーディーズ “シャトルズ”(ガラス一体型ペットボトル)※PDFファイルにリンク

■ランドマーク・オーストラリア

ランドマーク・オーストラリアは、オーストラリアが誇る最上級のワイン。
ラングトンの格付け、ワイン品評会での実績、そしてオーストラリアの評論家からの情報に基づき、すべての人の羨望の的となるようなワイン群。
例:ペンフォールド “グランジ”ルーウィン・エステイト “アート・シリーズ シャルドネ”ヘンチキ “ヒル・オブ・グレイス”バス・フィリップ “リザーヴ・ピノ・ノワール”カレン “ダイアナ・マデリン カベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー”ジアコンダ シャルドネ

【まとめ・連絡先】

内容豊富なこのDVD。
ワインの勉強を始めた人はもらって損は無い内容です。
しかも無料なんですよね。

お問い合わせはワインオーストラリア日本事務所まで。

2009/01/28

ピア・ドール 白 NV

ピア・ドール 白 NV
PIAT D'OR Blanc NV

フランス:南西部:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ユニ・ブラン、コロンバール

テスコエクスプレスで、858円で購入。
ピア・ドール 白 NV
【外観】
やや淡い黄色。
色味は薄く、グレーっぽさが強い。
小さな気泡が少し見られる。
粘性は弱く、さらっとしている。

【香り】
柑橘系のフルーツ。
ミネラル。
やや石油香。
グラスを回すとチーズのような発酵香。

【味わい】
残糖を多く感じる甘い印象ながら、酸味がしっかりとしていてフレッシュなアタック。
フルーティさもあり、チャーミングにまとまっている。
後味は酸味がのこり、ジューシーさを感じる。
余韻は短い。

【総評】
ピア・ドールの赤はいまいちな感じでしたが、白はフルーティで爽やかにまとまっていて好印象。

と、思いきや。
二口目、三口目くらいからちょっと気になるところが出てきました。

最初は愛想が良かったのに、急に知らん顔するような。

ちょっと人工的なところがあるんですよねー。

飲み進むとだんだん重くなってきます。
爽やかさはあるんですけど、後味が重いというか。

もちろんそんなに悪いワインではないので、合わせる食事やおつまみによってはフルーティさが活きてきそうです。

ほんのりとした甘さがあるので、本格的に食事に合わせるというよりはキューブチーズみたいな、おつまみ系がいいかもしれません。
クラッカーにチーズとトマトをのせたオードブルみたいなものが合いそうですね。
ほんのり甘いので、生ハムとかも合うかも。

ワイン自体がお気に召さないときは、合わせる食事で調整するといいかもしれませんね。

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