2011/09/10

シャトー・ド・カマンサック 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

シャトー・ド・カマンサック 2006
(1)カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%(仏:ボルドー地方:AOCオー・メドック グラン・クリュ:06)3080
(2)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(3)カリニャン、グルナッシュ、シラー(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:AOPフィトゥー:08)\1280
(4)シラー(スペイン:DOバルデペーニャス:02)\1280
(5)コルヴィーナ、ラボッソ(伊:ヴェネト州:IGTデッレ・ヴェネィエ:09)\980

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若さのある色調の、濃いガーネット。
色味はほとんど黒に近いが、フチの5mmくらいが、マゼンタっぽいルージュ。
底光りするような透明感はあるが、底は見えない。
粘性はやや強め。

【香り】
スミレ。
カラメル。
チョコレート。
華やかで、強めの香り。
グラスを回すと、さらに香りが強くなる。
ボリューム感があって複雑性がある。
スパイス。
腐葉土のような深み。
これはデイリーワインとはレンジの違う感じ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
滑らかですべるような口当たり。
優しいフルボディ。
かなりの上質感。
酸味は穏やか。
タンニンはきめ細かくピリッと効いている。
舌の真ん中が微かに乾くくらい。
アルコール度は低く感じるが、実は高そう。
ふわっと優しいアタックから、それほど膨らまず、酸味と渋味がじわっと染みて穏やかな余韻を残す。
おもったほどボリューム感は無い。
余韻は長く続く。

【判定】
外観からの生産年の印象は、2~3年前。
2009年、2008年くらい?

香りの印象は上質なボルドー。
ハイランクの印象。

味わいの滑らかさもボルドーの上質ワイン。

普通に考えるとメドックのグラン・クリュだけど、他の選択肢も検討。

まず、バルバレスコ。
最近まったく飲んでないので、ネッビオーロの特徴がまったく思い出せない。

これは素直に第一印象を大事にしてメドックかな?

ファイナルアンサーで、メドック グラン・クリュ
で、ピンポン

主張の強いボルドーらしい味わいです。

【総評】
シャトー・ド・カマンサック 2006
Château de Camensac 2006

フランス:ボルドー地方:AOCオー・メドック グラン・クリュ
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%

リカーランドトップで、3080円で購入。

カミさんに、ボルドーって事だけ伝えて価格感を聞いてみたら、なんと980円!
香りと最初の飲み口はいいんだけど、後味が良くない、とのこと。

確かに後味に、痺れるような苦みが残るんですよね。
粉薬っぽい苦みです。
女性には気になるポイントかも。

さっそく、デキャンタに移して、空気にふれさせてみることにしました。

グラスもチェンジで、久しぶりのボルドーのグラン・クリュグラス。
大ぶりで、ゴージャス感がありますね。
家庭の食卓に、実に似合わないのですが・・・

デキャンタージュとグラン・クリュグラスで香りはさらにふくよかになりましたが、後味に残る「苦み」が無くなりません。

食事と合わせると気にならなくなるかな?

今日の晩御飯は自家製の煮込みハンバーグ。
合い挽き肉です。

トマトベースのソースで煮込んでるので、ちょっとサッパリした感じですが、このワインと合わせると、ワインが完全に勝ってしまいますね。
ワインが上から見下ろしてるような感じ?

ドライでソリッドな印象のワインなので、料理もビーフやラムのストレートな味付けのものが合いそうな感じです。

メドックのグラン・クリュの中にも、ワインだけで完璧にまとまっているものは家庭でも十分楽しめますが、美味しい料理のパートナーを必要とするタイプは、ちょっと手に負えない事がありますよね。

このワインはやや軽めのバランスなので、それほどやんちゃなイメージではないのですが、ちょっとナイーブな印象があるかな。

今日は暑かったので、普通にデキャンタに入れていたら、どんよりと温かくなってしまいました。

保冷剤をデキャンタの下に敷いてちょっと温度を落としてみましたが、フルボディの赤ワインでも、夏の室温になってしまうと暑苦しくて美味しくないですね。

時間と共に良くなってきました。

食事が終わって、近くにあったチョコレートに合わせてみましたが、普通に良く合いました。

香りはいつまでも落ちないですね。
グラスに少量残っても香りはビンビンにあります。

気軽に楽しめるグラン・クリュって感じですね。
別にデキャンタージュしなくても香りはしっかり立つみたいだし。

ただ、最後まで後味の苦みは変わりませんでした。

*******************

ちょっと残ったので次の日に飲んでみました。

さすがグラン・クリュ、次の日でも十分美味しいですね。

香りはチョコレートのような甘さがでて、芳醇さが増してます。
のみ口も滑らかで、エレガントにフワッと口でふくらみます。

んん? でもやっぱり後味は苦いですね。

なんだろう?この苦み?
何だか他のワインでもあった気がするな。

この後味の苦みがとっても残念です。
それを除けば十分に美味しいのに。

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シャトー・カマンサックは、オー・メドック地区サン・ローラン村の第5級格付けシャトーです。
1855年に第5級に格付けされたものの、注目されず忘れ去られた存在になっていたシャトーでした。
しかし、1965年、スペインのリオハ地方にあるモダンなスタイルの上質なワインで知られるワイナリー、マルケス・デ・カセレスを所有しているフォルネル家が買収した後、エミール・ペイノー教授の指導の下、ぶどうの植え替えを行い、醸造所と貯蔵庫は最新のものを導入しました。これらの設備投資により、カマンサックの品質は格段に向上しました。それに伴い、評価・人気も急上昇しているシャトーです!!
しかも、『サン・ジュリアン』に近い立地という好条件。
▼2006年産はパーカーポイント87点獲得!
素晴らしい色。ベリー類とカラントの魅力的な香り。風味はきれいにバランスが取れており、果実味の素晴らしい濃縮度と、強調されたオークの含みがある。少々口中を乾かすようなタンニンを持ち、少々ドライで青っぽい後味がある。

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