2011/09/02
ハヤチネゼーレ ツヴァイゲルトレーベ 樽熟成 2007
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)ネッビオーロ(伊:ピエモンテ州:DOCGバルバレスコ:07)\1880
(3)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970
(4)シラー、グルナッシュ、カリニャン、ムールヴェードル(仏:ラングドック・ルーション地方:AOPコルビエール:10)\950
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
若々しく鮮やかな色調の、濃いガーネット。
色はほとんど黒に近いが、フチは3mmくらい鮮やかなバイオレット。
透明感はほとんど無い。
粘性は弱め。
【香り】
すみれ。
スパイス。
黒い果実。
グラスを回すと華やかさが強くなる。
香りは強めで、ややアルコールの印象がある。
時間をおくと少し卵白のようなイメージが出てくる。
複雑な香りで、上質なボルドーのような印象。
【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
柔らかいが、力強いアタック。
ミディアムからフルボディ。
アルコール度はかなり高い印象。
酸味もしっかり強い。
タンニンはややまろやかだが、ちゃんと効いていて、舌の表面全体が乾くくらい。
最初の一瞬はまろやかだが、強めのアルコールとタンニンで、かなり辛口。
後味はカラカラに乾く感じ。
余韻は長めに続く。
【判定】
若々しい外観からは、2009年メルローか、2010年コルビエール。
香りはボルドータイプで、フローラルで華やか。
上質な印象だが、アルコールが浮いていて、やや粗雑な印象もある。
伝統産地をイメージさせるが、ニューワールドも十分ある。
味わいは一瞬マイルドで、後は力強く、ドライ。
印象としてはニューワールド。
ちょっと型にはめたような、ぎこちない、余裕のない感じがニューワールドっぽい?
ドライで力強い感じも、シラーよりはメルロー。
ファイナルアンサーで、メルロー
で、ブー
なんと!ツヴァイゲルトレーベ
【総評】
ハヤチネゼーレ ツヴァイゲルトレーベ 樽熟成 2007
Hayachine Seele Zweigeltrebe 2007
日本:岩手県:花巻市大迫町
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:ツヴァイゲルトレーベ
エーデルワインのオンラインショップで、3570円で購入。
あの若々しいバイオレットは、品種の色だったんですね。
とても4年前のワインとは思えない、鮮やかな色調です。
ツヴァイゲルトレーベって、たぶん飲んだことが無いですが、こんなに力強いんですね。
もっと力のない品種をイメージしてました。
というより、収穫量を抑えて、凝縮感を出している、ってのが正解かもしれません。
とにかく日本のワインとは思いませんでした。
ボルドーや、チリの力強いワインのようです。
今日の晩御飯はポークソテー。
オニオンベースの醤油味のソースが良く合いました。
ただ相手が豚肉だと、ワインが容赦なく負かしてしまいますね。
ビーフやラムくらいじゃないと、完全にワインの勝ちです。
週末なので、レトルトのアラビアータパスタを作って合わせてみました。
そんなに悪くないけど・・・ やっぱ最後には合わない。
しっかりした肉料理じゃないとダメみたいですね。
カミさんに価格感を聞いたら、「このワイン高そうなんだよね、2500円。」
3570円と伝えたら、それは高いね、という感想でした。
ちょっと生っぽさがあるのと、アルコール感が強いのが、マイナスポイントみたいです。
でもこのワイン、日本の赤としてはガンバってますが、グローバル視点だとやや物足りないんですよね。
グラスに残り少しになると、香りもそれなりに弱くなってしぼんでくるし。
とはいえ、独特な魅力のあるワインだと思うので、一度試してみると面白いと思います。
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