2011/09/03

アインシュタインの眼 ワイングラス ~魅惑のカタチの物語~

2011年9月3日にNHKで放送された、「アインシュタインの眼 ワイングラス ~魅惑のカタチの物語~」が面白かったので、ポイントをまとめてみました。

■番組の大筋

ワインの「香り」「味」「色」がワイングラスによって変わる事を、科学的に実証する。

■ワインの香りがグラスによって変わる理由

口の狭まっているワイングラスには香りがたまりやすい、というのは大体想像がつきますが、繊細な香りを邪魔するアルコール分の揮発が、ワイングラスの形によってフチに集まり、真ん中部分はアルコールの影響を受けにくくなる、という実験には驚きました。

まっすぐに立てて、グラスの真ん中の香りを嗅ぐとまた印象が違ってくるかもしれませんね。

ゲストの田崎真也さんの、上質なワインは大ぶりのグラスで香りを楽しんで、デイリーワインは小ぶりのグラスで香りを小さく閉じ込めて楽しむ、という解説も非常に分かりやすいものでした。

■ワインの味がグラスによって変わる理由

グラスの高さがあって、膨らみのあるワイングラスは、傾けたときに膨らみにワインがたまり、舌に向かって細く送り込む事が出来る。
高さの短いグラスは少し傾けただけで、幅広くワインが口に入り、舌の裏や脇にワインが回りこむ。
渋味は味覚ではなく、触覚・痛覚なので、口全体に赤ワインが広がると強く渋味を感じてしまう。

という理由なのですが、渋味は味覚ではない、という事実にまず驚きました。
確かに味覚は、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つなので、渋味は入っていませんね。

また田崎真也さんの解説で、安いテーブルワインは逆に渋味を強く感じるために丈の短いグラスで飲むこともある、というのもなるほどって感じでした。

■ワインの色を楽しむためのワイングラス

ワイングラスがいかに均一の薄さで造られているか、というCTスキャンの画像と製造工程などを紹介して、クリスタルガラスと一般のガラスの表面の凹凸の違いなどを説明していました。

確かに色を見る時に普通のグラスだと、底のラインが邪魔して分かりにくいんですよね。

田崎真也さんの、ワイシャツの袖を使ってさりげなくワインの色を見たりするとカッコイイ、という言葉に女子アナウンサーがポーッとなっていたのが印象的でした。
田崎さんモテるんだろうな~。(余計な感想)

ワインの世界は奥深いですね。
いろいろ勉強する事があります。

■登場したワイングラス

リーデル
今のワイングラスの原型を作ったメーカーですね。
わたしも大変お世話になってます。
リーデル公式サイト

カガミクリスタル
職人技の製造工程を紹介していました。
カガミクリスタル公式サイト

■登場したワイン

NHKなので、ワインやグラスのブランド名は紹介しませんが、映っているラベルを見て分かったものだけ並べてみました。

Chateau Batailley 2006
シャトー・バタイエ 2006

メドックのグラン・クリュ第5級。
3000円台で買えるみたいです。
楽天ショップへのリンク

Chambolle-Musigny 1er Cru Francois Bertheau 2007
シャンボール ミュジニー プルミエ・クリュ フランソワ ベルトー 2007

生産量が少なく、見つけただけでも幸運、なんて言われてるみたいですね。
それなりにお高いワインです。
楽天ショップへのリンク

ジュヴレ・シャンベルタン ドメーヌ・ブシャール・ペール・エ・フィス 2008
Bouchard Père & Fils Gevrey-Chambertin 2008

こちらはちょっと庶民的なブシャールのブルゴーニュ。
お手頃な価格で購入できます。
楽天ショップへのリンク

サンセール ドメーヌ・デュ・ノゼ AOCサンセール
Domaine du NOZAY AOC Sancerre

ロマネコンティオーナーのヴィレーヌ氏の実の妹さんが造ってるサンセール、だそうです。
知り合いの知り合いに芸能人がいる、みたいな感じ?
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