2009/11/03

ドメーヌ・サン・ジャン・メルロー 2007(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シラー、グルナッシュ(フランス:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ヴァントゥーAC:06)
(2)メルロー70%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%(フランス:ボルドー地方:ボルドーAC:06)
(3)メルロー(フランス:プロヴァンス地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール:07)
(4)シラー、グルナッシュ、カリニャン(フランス:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・リュベロンAC:06)
(5)デュラス、カベルネ・ソーヴィニヨン(フランス:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・デュ・タルヌ:06)
※すべて\996(5本セット4980円)

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドメーヌ・サン・ジャン・メルロー 2007
【外観】
透明感をほとんど感じない、黒く、濃いガーネット。
フチはピンクで、やや紫っぽい。
色味は落ち着いた印象。
ディスクは薄い。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
濃厚な果実香。
凝縮感とフレッシュさがある。
香木のようなグリーンっぽさと焦げた香り。
グラスを回すと、やや生っぽい動物香。
香りはそれほど強く無いが厚みのある感じ?

【味わい】
ほとんど残糖を感じないセック。
辛くて、煮詰まったような感じ。
かなり癖のある品種の印象。
酸味が独特で、ちょっと紹興酒のような印象。
タンニンはキレイに溶けていて飲み口は柔らかい。
後味も酸味が残り、ジューシー。
ボディはミディアムでやや強め。
余韻は細く長く残る。

【判定】
価格帯は同じですべてフランス。
純粋な品種当てに近い。
外観はとても濃く、一番近いのは南西地方のデュラスとカベルネ・ソーヴィニヨン。
香りは、ちょっと醤油のような独特な香りがあるが、カベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
ヴェジェタルというか香木というか。
味わいはとても癖がある。
ローカル品種が入っているとしか思えないので、ローヌのカリニャンか、南西地方のデュラスが候補。
カリニャンとデュラスの特徴は分からないので、ペアの品種がシラーかカベルネ・ソーヴィニヨン。
ただローヌのシラーは良くカベルネ・ソーヴィニヨンに間違えるので要注意。
でもやっぱり、カベルネ・ソーヴィニヨンかな~。

ファイナルアンサーで、デュラス、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブーーー!!!

メルローでしたっ!

【総評】
ドメーヌ・サン・ジャン・メルロー 2007
Domaine Saint Jean Merlot 2007

フランス:プロヴァンス地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァール
アルコール度:14%
ブドウ品種:メルロー

酒の勝鬨の通販で、5本セット4980円、1本あたり996円で購入。

全然違う・・大外れ。
なんでしょうか、この醤油のような独特な香りは。

ヴァン・ド・ペイ・デュ・ヴァールってプロバンス地方のヴァン・ド・ペイなんですよね。
南のメルローだからこんな味がするのかな?

ネタバレしてみると口当たりのフルーティさはメルローって感じ。
ただ、メルロー独特の細かく渋いタンニンはあまり感じない。
キレイに溶けているからでしょうか。

香りは独特でフランスっぽさがありながら、口当たりはまろやかでフルーティでグローバルワインの印象。

独特な香りも悪い印象ではありません。

個性を保ちながら、飲みやすくまとまっているワインです。

ワインとしての風格のようなものはあまり感じないので、1000円台前半って価格感です。

グラスに入れて時間が経つとカラメル香が強くなってきました。

力のあるワインですね。
ワインが少なくなっても、時間がたっても香りがしっかりしています。
んん、でも飲むと酸っぱい。

やっぱりちょっと酸化してるんじゃない、って感じがちょっと・・・

今日の晩御飯はフツーのルーの豚肉カレー。
スパイスに負けず、口をさっぱりしてくれて、フルーティさが際立つという点では良く合いました。

家庭料理には合わせやすいかも。

カミさんに感想を聞いたら、「最初は美味しいけど、後味が水っぽい。ちょっと酸味も気になる。780円くらい?」。

そうなんですよね、最初の印象はいいけど、どんどんアラが見えてくるとでも言いましょうか。

悪くは無いんですけどねー。
どんどん安いワインの印象になってきますね。

しかもやっぱりメルローっぽくない。

こいつはちょっとオススメできないワインでしょうか。

2009/11/01

ナウーレ・ビアンコ 2007

ナウーレ・ビアンコ 2007
NAURE BIANCO 2007

ナウーレ・ビアンコ 2007
イタリア:トスカーナ州:マレンマ地区IGT
アルコール度:12%
ブドウ品種:トレビアーノ30%、ヴェルメンティーノ30%、マルヴァジア30%、シャルドネ10%

成城石井で、1190円で購入。

【外観】
ややベージュがかった、淡いイエロー。
ほんのりと感じるベージュは熟成した感じというよりは品種の持っている色のイメージ。
輝きがあり、まだ若い印象。
粘性は中庸で、後から脚が降りてくる。

【香り】
爽やかなフルーツ感。
柑橘系でオレンジのような印象。
グラスを回すと酵母のような熟成香。
全体的に香りは弱めで上品な印象。
白い小石のようなミネラルの印象もあり。

【味わい】
苦味を感じるが、まろやかな口当たり。
酸味は強めで、後味に強い酸味が残る。
ボディはやや厚めで、すこしふっくら。
アルコール度は少し低めの印象。
旨み成分のようなものを感じる。
余韻は短い。

【総評】
柔らかくて飲みやすいワインです。

イタリアらしさの華やかな香りや、すっきりした飲み口はありながら、まろやかな口当たりにまとまっています。

1000円ちょっとの価格で考えるとコストパフォーマンスは高いですね。

パスタやピザなどのカジュアルなイタリアンに合いそうです。
グレープフルーツのような苦味が強いので、レモンを絞って美味しいような料理がいいでしょうか。

これといって飛び出た個性はありませんが、安定感のある感じです。

ソツが無く、万人受けする印象でしょうか。
おすすめする個性はありませんが、優等生タイプなので、安定感がありますね。

■楽天ショップへのリンク

http://item.rakuten.co.jp/eswine/x065160h/

※サイトより引用
エキゾチックな果実とハーブの芳香が上手く溶け合い、力強くも爽やかな印象。よく熟した果実の風味としっかりとした酸味が口の中を満たしていきます。コストパフォーマンスの高い1本。おすすめです。

たぶん成城石井で買った方が安いかと思います。

2009/10/31

モントグラス クアトロ レゼルバ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)メルロー主体、カベルネ・ソーヴィニヨン(日本:長野県:小布施:07)\1995
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネール、マルベック(チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:07)\1680
(3)メルロー100%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC<サンテミリオン>:05)\1390
(4)ピノ・ノワール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デ・ヴィニョーブル・ド・フランス<コルシカ産ブドウ>:06)\1390

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

モントグラス クアトロ レゼルバ 2007
【外観】
透明感をほとんど感じない濃さの、黒っぽいガーネット。
ほぼ黒で、フチは色味の強いマゼンタ。
ディスクは薄く、粘性は中程度。
脚が多く現れるがすぐに消える。
透明感はほとんど無く、底は見えない。

【香り】
濃厚な、濃縮された果実。
タバコの葉のような焦げ臭。
フレッシュな果実感もある。
グラスを回してもあまり印象が変わらないが、焦げ臭は強めになる。
ややケミカル臭もあり。

【味わい】
やや残糖を感じる、ほんのり甘さのあるセック。
ボリューム感があり、アルコールが強い。
酸味はしっかりあり、タンニンも強め。
飲み終わった後に舌の表面が乾く印象。
ボリューム感はあるが、フルーティさも強い。
タンニンが強く後味に苦味が残る。

【判定】
透明感をほとんど感じない外観からはチリのカベルネ・ソーヴィニヨン。
香りも濃縮感が強く、焦げ臭も強めで、チリカベの印象。
味わいも甘さを感じて、アルコール度も高く、さらにフルーティさがあるのでこれまたチリカベ。
複数の品種がブレンドされているような複雑性のある香りもしっかりある。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネール、マルベック
で、ピンポン

チリカベらしい味わいですが、よくまとまっています。

【総評】
モントグラス クアトロ レゼルバ 2007
MONTGRAS QUATRO 2007

チリ:セントラル・ヴァレー:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー
アルコール度:14.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネール、マルベック

リカーランドトップで、1680円で購入。

強くて重くてフルーティなタイプですが、しっかりした完成度を感じるワインです。

軽めのワイン好きな人にはちょっと重く感じると思いますが、バランスが良く、香りに複雑性があって、フルーティさがすっきりしているので、飲みやすいのでは。

今日の晩御飯は残念ながら、おでん。

牛すじが合うかと思ったけど、撃沈。

当たり前だけど、おでんに合うわけがないですね。

サラミがあったけど、やっぱり合いません。

食事と合わせるときはしっかりした肉料理でしょうか。
やや主張の強いワインなので、料理によってはケンカするかもしれませんが。

結構、甘い印象がありましたが、飲み進むと強さが出てきます。
辛口で強い感じ。

まあ、アルコール度が14.5%もあるとそりゃ強いわ。
しかし14.5%って、そんなにアルコール度の高いワインってあまり無いですね。

でも悪い印象はありません。
強さとフルーティさが最後まで続きます。

メドックのグラン・クリュでさえ、フルーティさを求める昨今、まさに現代的なテイストのワインなのではないでしょうか。

■楽天ショップへのリンク

http://item.rakuten.co.jp/auc-wineshop1er/44320/

※楽天ショップへのリンク
このモントグラスの新ワインは、4品種、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、マルベック30%、シラー25%、カルメネーレ15%の比率の研究、 さらに新樽の比率や、収量、熟成などの基礎的な割合を徹底研究し、2000円以内でおさまる価格で高級志向のワインを創りだしました。
ボトルデザインや、ラベルデザインも全て一流、高級をコンセプトにしており、きわめてエレガントな印象を与えています。
味わいは、突出するものをすべて排除した、初心者からマニアまで誰にでも満足して飲めるように作られており、『エレガント』という言葉がぴったりなワインです。
世界中の人が飲みやすいワインと感じられるはずです。
香りから最後まで、一貫した調和を感じることができます。

2009/10/28

モン・ジョリ 赤 NV

モン・ジョリ 赤 NV
Mon Joli Rouge NV

モン・ジョリ 赤 NV
フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

タイのスワンナプーム国際空港のファミリーマートで、420バーツ(約1200円)で購入。

実はタイのワインかと思って間違って買ってしまいました・・とほほ。

【外観】
落ち着いた色調の、明るいルビー色。
やや黒っぽい色味で、ほんのりとオレンジがかっている。
小さな気泡が多く見られるが、発泡してる?
タイの人は甘いものが好き、という言葉が頭をよぎる。
ひょっとして甘口の赤?

【香り】
落ち着いたスパイス香。
甘い印象は無い。
上品な雰囲気を持っている。
ただ、香りは弱め。
グラスを回すと少しなめし革のような印象。
ほんのりと悪臭系もある?
果実香は黒いベリー系。

【味わい】
残糖をやや多く感じるセック。
酸化していて、チカラが落ちている印象。
ライトボディで、酸味は弱い。
タンニンも弱く、水増ししたような飲み口。
バランスは悪い。
妙な甘さがあり、後味にややタンニンを感じる。
アルコール度は低い。

【総評】
日本だと500円以下のテーブルワインの印象。
420バーツで買ったので、日本円にすると1200円くらい。
とんでもなく高い買い物をしてしまいました・・・とほほ。
カミさんに飲ませたら、相当ひどい評価が聞けそうです。

変なバランスなんですけど、飲みなれてくると案外ありかも、って思ってきました。

少なくとも痛んではないですね。
ちょっと酸化してるかと思いましたが。

今日の晩御飯はすき焼き風の肉豆腐。

甘さのある料理なので、ほんのりとしたワインの甘さがちょうど合います。
牛肉だとちょっと負けますが、でも結構いい感じ。

豆腐だとワインの味もちょっと主張して力関係が逆転しますが、良く合います。

もう一品は大根サラダ。
マヨネーズであえてます。

普通の赤だと大根の苦味とケンカしますが、このワインはそれほど相性が悪くありませんね。

とはいえ・・・

人に薦められるようなクオリティーではないかな。

みなさん、タイへの旅行の際には間違えないように、お気をつけください。

閲覧数の多い記事