(1)キャンベル(日本:岩手県:NV)\1131
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ(オーストラリア:日本でボトリング:NV)\730
(3)ピノタージュ、ルビー・カベルネ、サンソー、メルロー(南ア:WOウエスタンケープ:NV)\524
(4)テンプラニーリョ(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\498
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー地方:DOセントラル・ヴァレー:10)\368
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

若々しい色調の、濃いガーネット。
色味はほとんど黒に近いが、フチの2~4mmくらいが青っぽいバイオレット。
透明感はほとんど無い。
粘性は弱く、サラッとしている。
【香り】
フレッシュな黒い果実。
凝縮感がある。
かすかにタバコの葉。
グラスを回すと、かすかに動物香が出てくるが、基本は果実。
香りはそれほど強くないが、厚みがある。
【味わい】
残糖をやや多めに感じる、セック。
柔らかいアタックだが、後味はやや荒っぽい。
フルボディ。
酸味は柔らかく、大人しい。
タンニンはしっかりあり、味の軸になっている。
アルコール度は高め。
フルーティでボリューム感のある、ニューワールドタイプの味わい。
高いアルコール度と、強いタンニンで、後味は乾いて、渋い。
余韻は少し続く。
【判定】
濃い外観からは、日本のキャンベルは外れる。
オーストラリア、南アフリカ、チリが候補。
香りは果実香中心。
品種を特定するような特徴が弱い。
かすかに樽香はあるが、それほど強くない。
カベルネの青っぽさも無い。
味わいは甘みが強めで、渋くて、フルーティ。
チリカベの印象だが、オーストラリアも南アフリカもありそう。
濃い味わいながら、わりと洗練された、スムーズな飲み口なので、オーストラリアがちょっと浮上。
南アフリカは違う気がする。
少し時間が経つと、カベルネっぽさは出てきた。
でも、候補の3本はすべて入っている。
そうなると、単一品種か、シラーズが入っているか、ピノタージュが入っているかの判断と、価格帯。
まず、ボリューム感がありながらも、シンプルで荒っぽい味わいは、500円前後のイメージ。
あまり複雑味がなくて、シンプルな味わいは、単一品種のイメージ?
荒々しいタンニンもカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー
なんと、圏外のテンプラニーリョでした。
【総評】
ガルベイ ヴィーノ・ティント NV
GARVEY VINO TINTO NV
スペイン:ヴィノ・デ・メサ
アルコール度:13%
ブドウ品種:テンプラニーリョ
スーパーサンワで、498円で購入。
最近多いですよね、ニューワールドテイストのスペインワイン。
ネタばれしてみると、確かにカベルネ・ソーヴィニヨンの香りではありません。
無理やり、カベルネ・ソーヴィニヨンっぽさを探してしまいました。
香りは、カベルネ・ソーヴィニヨンよりは優しい感じですね。
テンプラニーリョでよくある、ワイルドな動物香も少なく、上品さがあります。
このワイン、ちょっと飲み口がザラッとして荒っぽいのですが、そんなに悪くありません。
カミさんに価格感を聞いたら、680円。
やっぱり飲み口が気になるみたいですが、そこそこ美味しいという評価。
今日の晩ご飯はトンテキ。
醤油ベースの甘辛ダレ。
このワインを合わせてみると、いまいち合いません。
ワインも強いし、料理の味も強いし、ちょっとぶつかる感じでしょうか。
タンニンに対して、もうちょっと脂が欲しいのかも。
キューブチーズのプロバンストマト味に合わせてみても、渋味が収まりません。
朝の食べ残しのパンにチーズを乗せて合わせてみても、やっぱり渋い。
昨日の残りのカレーがあったので、パンに乗せて合わせてみたら、今度は苦みが出てきました。
渋さの裏に、苦みも持ってるんですね。
それで、料理に合わせにくいのかも。
究極のワインのおつまみ?ミックスレーズンがあったのでそれも合わせてみると・・・
完全にレーズンに飲み込まれますね。
どんな暴れん坊なワインでも、完全に丸め込むレーズンは、ある意味スゴイです。
ワインの自由を奪って、完全にねじ伏せてしまいます。
まあ、ツマミとして疑問はあるものの、ワインだけで飲んでて、どうしても渋味が強いって時の、緊急処置としてはいいですね。
レーズンをパンに挟んで合わせてみたら、お互いに歩み寄る感じが出てきました。
このワイン、レーズンの入ったクリームチーズとか、甘さのある食べ物の方が合いそうです。
合わせる食事は難しそうですが、ワンコインの価格帯の中では、良いワインだと思います。