2011/05/03
アントニウム AOCサン・シニアン 赤 2009 カネ・ヴァレット(ブラインドテイスティング:外す)
(1)ムールヴェードル、サンソー(仏:ラングドック地方:AOCサン・シニアン:09)\1500位(6本セット@997円で購入)
(2)カベルネ・フラン100%(仏:ロワール地方:トゥーレーヌ地区:AOCサン・ニコラ・ド・ブルグイユ:09)\1380(6本セット@997円で購入)
(3)メルロー(仏:ラングドック・ルーション地方:IGPコトー・デュ・リブロン:08)\1200(6本セット@997円で購入)
(4)グルナッシュ、サンソー(仏:ラングドック地方:AOCコトー・デュ・ラングドック:09)\1180(6本セット@997円で購入)
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:09)\1080
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
若い色調の、透明感のある、濃いルビー。
色調は若々しい、ルージュ。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
タンニンが溶けきれてないような印象で、フチギリギリは透明。
粘性は中庸。
鮮やかで、派手な色調で、上質感のある外観。
【香り】
なめし革。
黒い果実。
スパイス。
グラスを回すと、ちょっとケミカルな、重い印象になる。
それが収まると、お茶のような、ハーブのような、花のような、華やかさのある印象が顔を出す。
茎っぽさと、スモークっぽさが特徴。
それほど強い香りでは無いが、存在感のある香り。
【味わい】
残糖を少し残した、セック。
まろやかで、上品な口当たり。
酸味はしっかりあるが、優しい印象。
タンニンはきめ細かく、滑らかで、穏やか。
ミディアムボディで、上品なまとまり。
アルコールの印象は最初ほとんど無いが、後からフワッと出てくるので、意外と強いかも。
ただ、バランスが良く、軽やかな口当たり。
後味はやや渋味が残るが、ジューシーさの方が勝っている。
余韻は細く長く続く。
【判定】
透明感があり、派手な色調は、何となくロワール。
香りは、複雑で華やか。
品種の特徴としては、茎っぽさとスモーク。
カベルネの印象がある。
個人的に感じてるカベルネ・フランの特徴の、哲学的な重み、みたいなものがある。
味わいは上品で、軽いまとまり。
とてもマイルドな飲み口。
上品なフルーツ感。
飲み口はちょっとカベルネ・フランって感じじゃない?
でも、少しヒンヤリとした、北の産地をイメージさせる味わいは、多分、ラングドック・ルーションではないだろう。
ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ブー
ムールヴェードル、サンソーのAOCサン・シニアンでした。
【総評】
アントニウム AOCサン・シニアン 赤 2009 カネ・ヴァレット
CANET VALETTE ANTONYME SAINT-CHINIAN 2009
フランス:ラングドック地方:AOCサン・シニアン
アルコール度:13%
ブドウ品種:ムールヴェードル、サンソー
ドラジェの通販で、6本セット5980円、1本あたり997円で購入。
ネットでの実売は、1500円くらい。
ネタばれしてみると、いかにもラングドックのフルーティな陽気な印象のワインです。
ただ、いつも飲んでる、ヴァン・ド・ペイクラスにはない、上質感を持っていて、それで完全に惑わされました。
マイルドでフルーティ、だけじゃない、複雑性や上品な味わいをもっています。
一口目から普通に美味しい、って言われるワインですね。
その点ではニューワールドタイプと同じですが、飽きのこない、深みを持っている感じがあります。
いやー、このワイン、美味しいですね~。
息継ぎしないで、1本ゴクゴク飲めそうなくらい、スムーズな口当たりです。
もちろん、そんな事は間違っても、しちゃダメですけど。
すでにセーブして飲むモードに入ってきました。
普通に飲んだら30分で無くなりそう。
喉の渇きも癒えるような、自然なフルーティさ。
それでいて、ジュースっぽくない。
これは今までに無い感覚かも。
今日の晩ご飯はハッシュドビーフ。
軽いので、ちょっと負けますが、相性は悪くありません。
このワイン、あまり食事の邪魔をしないようで、マカロニサラダにも合いました。
力の無いワインなので、時間が経つと、味が落ちてくるので、あまり大事に飲むよりは、美味しい時に一気に飲んだ方がいいのかもしれませんね。
それと、酒石のような沈殿物が結構多いので、最後まで飲み切る時には、注意が必要ですね。
それにしても良いワインでした。
この生産者の他のワインも飲んでみたいですね。
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