2013/04/29

ドメーヌ・デ・パスキエ ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ 2010 (ブラインドテイスティング:当てる)

ドメーヌ・デ・パスキエ ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ 2010
(1)カルメネール(チリ:コキンボ地区域:エルキ・ヴァレー:10)\1299
(2)グルナッシュ30%、シラー30%、メルロー30%、オーバン10%(仏:プロヴァンス・コルス地方:IGPヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:10)\980
(3)モナストレル75%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%(スペイン:地中海地方:DOイェクラ:10)\880
(4)品種不明(スペイン:ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:11)\780

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:赤紫色の、濃いガーネット
濃淡:濃い
ディスク:やや厚い
粘性:やや強い
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、色付きが良い、液面に艶がある

【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:カシス、ブラックベリー、なめし革、グリーン系スパイス、スモーク、ユーカリオイル、ミント?
香りの印象:第1アロマが強め、ガリーグのようなハーブ香

【味わい】
アタック:やや強め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):豊か
酸味:フレッシュ、シャープ
バランス:強さがあるが、細身なボディ
タンニン分:強い(突出した)
アルコール度:強い
余韻:短い

【フレーヴァー】
スパイシー

【評価】
力強さがあるが、ドライで細身、辛さが残る

【供出温度】
15-18度

【グラス】
中庸

【デカンタージュ】
必要なし

【判定】
若々しくて濃い外観からはどれも候補。

香りは、スパイスやハーブの印象が強い。
いわゆる南仏っぽい印象。

飲みくちは、甘みやフルーツ感が弱く、ドライでキツイ。
後味はカラカラに乾く感じ。

おそらくニューワールドではなく、伝統産地で、しかもフランス?
そうなるとやっぱりプロバンスだが、グルナッシュとシラーでこの辛い飲みくちはちょっと違うような。
でも香りは、シラーの印象がある。

何度か口にふくむと、相変わらずドライだけど、チャーミングなフルーツ感がある。

やっぱり、香りは南仏なんですよね。
モナストレルの鉄さび感は無いし、可能性としては品種不明のラ・マンチャだけど、スペインっぽくないし。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー、メルロー、オーバン
で、ピンポン

香りは確かに南仏なのですが、とってもドライで男っぽい味わい?

【総評】
ドメーヌ・デ・パスキエ ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ 2010
Domaine des Pasquiers Vin de Pays de Vaucluse 2010

フランス:プロヴァンス・コルス地方:IGPヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ
アルコール度:14%
ブドウ品種:グルナッシュ30%、シラー30%、メルロー30%、オーバン10%

KISSYOで、980円で購入。

グルナッシュとシラーが主体で、こんなにドライなタイプは初めてかも。
メルローが効いているのかな?それとも10%入っている「オーバン」?

外観は、若々しい、マゼンタぽいピンク色とフチをした、濃い外観。
液面に艶があります。

香りは、南仏らしい、ハーブの印象が強めなタイプ。

味わいは、やや軽めに感じる、ちょっとヒンヤリしたアタックから、膨らみはなく、ドライで、タンニンもしっかりあって、辛い後味です。

甘みやフルーツ感は少なめ、すっきりした、ドライで辛い印象が強い、やや男っぽい味わい、というか「酒飲み」向けの味わいですね。

今日の晩御飯は、豚の角煮。
合わせてみると、豚の甘みにやや違和感を感じます。
カラシをつけても同じ。

メンチカツがあったので合わせてみましたが、イマイチ合わない。

豚肉とか、合い挽きだと、ワインの辛さが抑えきれない感じでしょうか?
牛肉系じゃないと、この尖った辛さを抑えられないかも。

食事が終わって、ワインだけになると、最初に感じた渋みはやや抑えられてきて、飲みやすくなってきました。
飲み口もトロ味のある、優しい感じに変化しましたね。

最初とっつきにくさを感じましたが、実は素直でいいやつ、みたいな。
つきあうほど、良さが出てくるみたいなタイプです。

カミさんに価格感を聞いたら、1480円。
980円と伝えると、それはお買い得、という評価でした。

カミさんの好きな、辛くて男っぽい、ドライなタイプなので、評価が高かったみたい。

活かしてやる工夫をすれば、もっと良さを引き出せそうですね。

コストパフォーマンスも高く、オススメです。

■関連リンク(KISSYOのワイン)


2013/04/27

KWV ケープ・ブラン 白 NV (2013年購入)

KWV ケープ・ブラン 白 NV
KWV ケープ・ブラン 白 NV 
KWV Cape Blanc NV

南アフリカ:地理的表示無し
アルコール度:12%
ブドウ品種:シュナン・ブラン、ミュスカデル主体

デリドで、598円で購入。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:グリーンがかった、イエロー
濃淡:やや淡い
ディスク:やや厚め
粘性:やや強め
泡立ち:スティル
外観の印象:若い、色付きが弱い

【香り】
豊かさ:やや弱め
特徴:ミネラル、クリーム、白い実の果実、洋ナシ、モモ、白い花
香りの印象:第1アロマが強め、やや人工的

【味わい】
アタック:やや弱め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):残糖の甘み
酸味:シャープ、フレッシュ
バランス:スリムな、溌剌とした
苦味:爽やかさを感じる
アルコール:やや弱め
余韻:短い

【フレーヴァー】
フルーティ(フレッシュな)

【評価】
シンプルでフルーティ、カジュアルに楽しむ

【供出温度】
8-10度

【グラス】
小ぶり

【総評】
以前にも何度か飲んだことのある、このシリーズ、3年ぶりくらいに選んでみました。
ラベルデザインが変わって、ちょっとオシャレな感じになりましたね。

前回に飲んだ時は、人工的、重くてギスギスしてる、コストパフォーマンスが悪い、という悪めな評価。
でも、今回の第一印象はスッキリ爽やか、心地良いフルーツ感が良い感じです。

外観は淡いですが、粘性は強めで輝きもやや強め。

香りは白い実の果実、洋ナシとかモモのような甘い印象。
そこに木樽の印象もちょっと加わって、ヴァニラやカラメルのような印象もありますね。
悪くありませんが、でもちょっと人工的な印象もある?

味わいは、軽めのアタックから、ほんのり甘みとフルーツ感がジワッと広がって、チャーミングな印象。
やや苦味がありますが、乾かず、フルーティなジューシーさが残るので、爽やかさを感じます。

今日の晩御飯は、コンビニパスタの、キャベツのペペロンチーノ。
フルーツ感がちょっと強めかなと思いましたが、食事の邪魔をしないで、良い感じで良く合いました。
爽やかさを加えてくれる感じが、とにかくいいですね。

ちょっと人工的な印象は、相変わらず気にはなりますが。

食事が終わって、ピスタチオに合わせても、問題なし。
ピスタチオ特有の青っぽい香りに、フルーツ感が加わって、相乗効果で美味しくなります。
いい取り合わせですね。

このワイン、コストパフォーマンスも高く、安心感のある1本だと思います。

■楽天ショップへのリンク

【南アフリカ ワイン】 KWV ケープ・ブラン 白ワイン 750ml

※サイトより引用
1918年、ワイン産業の安定を求めて、ブドウ栽培農家によって共同組合であるKWVが設立されました。
1925年には南アフリカワイン産業において画期的な出来事がありました。KWVの支援のもと、長年研究を行ってきたペロード教授がピノ・ノワールとサンソーの交配に成功し、ピノタージュという南アフリカ独特のブドウ品種を生んだのです。ピノタージュはその後、栽培面積を広げ、南アフリカでは無くてはならない品種となっています。1973年には原産地統制呼称制度が設けられ、産地や生産年度、品種などの規制が始まり、正確なラベル表示が求められ、原産地が明確になりました。KWVは南アフリカのワインやブランデーの最大級の輸出者として業界のスポークスマンであり、生産やマーケティングの先駆者の役割を担っております。さらに政府機関とも緊密な連携を取り、南アフリカ産業のリーディングカンパニーとして大きな役割を果たしています。1997年に民営化し現在は世界35カ国で販売しています。
ブドウ品種はシュナン・ブランとミュスカデルを主体として造られます。優しくフルーティーな口あたり、広がる新鮮な果実の風味が心地よく、アフターテーストにはほのかな甘味を感じます。

2013/04/24

フィンカ・ラ・エスコンディダ マルベック 2012

フィンカ・ラ・エスコンディダ マルベック 2012
フィンカ・ラ・エスコンディダ マルベック 2012
FINCA LA ESCONDIDA MALBEC 2012

アルゼンチン:クージョ地方
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:マルベック

セブンイレブンで、500円で購入。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:弱め
色調:少し落ち着いた色調の、濃いルビー
濃淡:やや濃い
ディスク:やや薄い
粘性:弱め
泡立ち:スティル
外観の印象:落ち着いた、力ない感じ

【香り】
豊かさ:弱め
特徴:ケミカル、なめし革、動物香、フローラル、カラメル、ブルーベリー、スパイス
香りの印象:香り弱め、ややケミカル

【味わい】
アタック:弱め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):残糖の甘み
酸味:フレッシュ、大人しい
バランス:スマート、流れるような
タンニン分:控えめ、収斂性が残る
アルコール度:弱め
余韻:短め

【フレーヴァー】
ケミカル、ミネラリー

【評価】
ライトでスマート、ドライ。 後味はタンニンがキツめで乾く。

【供出温度】
11-14度

【グラス】
小ぶり

【デカンタージュ】
必要なし

【総評】
2011年が美味しかったこのワイン、2012年が出たので買ってみました。

2011年は「香りはあまり良くないが、口に含むとフルーツのフレーバーが広がって、ほんのり甘い飲みくちと相まって充実感が広がる。」という評価でしたが、2012年はちょっと違うみたい。

まず、華やかさがないですね。
辛口で、フルーツ感が弱め、後味に渋みが強く残ります。
2011年の印象が良かったので、ちょっと「あれっ?」って感じの味わい。

外観は、どんよりした地味な印象。
2012年なのにこんなに若々しさが無いのはちょっと不思議なくらい。

香りは、ケミカルで硫黄の印象が強め。
ちょっと「粘土」のようなミネラル感もあります。
香りはまったくダメですね。

味わいは、ライトなアタックで、そこで終わり。
舌全体に渋みだけが、じわーっと残る感じです。

何だか、期待して買ったのに、これはちょっと・・・

温度が高めなのかも原因かも、ちょっと冷蔵庫で冷やしてみよう。

カレーに合わせると、地味ながら、一生懸命働く感じ。
カレーの脂分に、ワインのタンニンが美味く馴染みます。

冷蔵庫で少し冷やすと、フルーツ感が出てきて、ワインがイキイキしてきました。
香りが抑えられるのも、ポイントかも。

なるほど、安いワインは温度低めにして、アラを隠す、というのが基本かも。
温度低めだと後味の渋みも気になりません。

ピスタチオにも、温度高めだと渋みが気になるけど、温度低めにしたら、問題なし。

ピーナッツチョコレートに合わせてみても、温度高めだと、地味でうつむいた印象だけど、温度が下がると、急に溌剌とした印象になります。
全然合う感じですね。

2011年のときに感じたほどの良さはありませんが、冷やすと、そこそこいいかも。

ひょっとしたら、ワンコインワインのレベルが、全体的に上がってきている事も要因かもしれません。

香りもボディも弱くて、バランスがイマイチなんですが、フィニッシュはそれほど悪くないですね。
手軽に手に入る、価格が安い、という点ではリピートする確率はとても高いと思います。

■関連リンク(セブンイレブンのワイン)

2013/04/21

トーレス ネローラ レッド 2008 (ブラインドテイスティング:外す)

トーレス ネローラ レッド 2008
(1)カルメネール(チリ:コキンボ地区域:エルキ・ヴァレー:10)\1299
(2)シラー、メルロー、テンプラニーリョ(スペイン:カタルーニャ州:DOカタルーニャ:08)\1090(特売)
(3)モナストレル75%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%(スペイン:地中海地方:DOイェクラ:10)\880

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
清澄度:濃くて分からない
輝き:強め
色調:紫がかった、濃いガーネット
濃淡:濃い
ディスク:やや厚い
粘性:強め
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、色付きが良い、液面にツヤがある

【香り】
豊かさ:やや強め
特徴:硫黄、ミネラル、動物香、茎っぽいグリーン香、スパイス、ヴェジェタル、血液
香りの印象:やや閉じている?鼻を突く重さがある

【味わい】
アタック:やや強い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):豊か
酸味:なめらか、フレッシュ、強め
バランス:厚みがあり、心地良い
タンニン分:やや控えめ
アルコール度:かなり強めに感じる
余韻:長く続く

【フレーヴァー】
フルーティ(濃縮感のある)

【評価】
濃縮し、力強い

【供出温度】
15-18度

【グラス】
中庸

【デカンタージュ】
必要なし

【判定】
外観はかなり濃く、まだ若さを感じる。
この中では2010年くらい。
艶もあり、力強さを感じる外観。

香りは、やや閉じ気味なのか、スモーキーな重い印象。
硫黄のようなケミカルさとちょっと野趣のある動物香が混ざって、鈍調で重い感じ。
やや生臭さも感じる。
グリーン系の印象が強いので、カベルネ・ソーヴィニヨンかカルメネール。

味わいは、かなりアルコール度の高い印象ながら、フルーツ感が強く、タンニンが弱めのニューワールドタイプ。
するっと、ストレスなく入る感じは、いかにもニューワールド。

ファイナルアンサーで、カルメネール
で、ブー

全然違って、シラー、メルロー、テンプラニーリョのスペインでした。

【総評】
トーレス ネローラ レッド 2008
TORRES NEROLA TINTO 2008

スペイン:カタルーニャ州:DOカタルーニャ
アルコール度:14%
ブドウ品種:シラー、メルロー、テンプラニーリョ

リカーランドトップの特売で、1090円で購入。

これは何もかも間違えてしまいました。
生産年、品種、産地、すべて外れ・・とほほ。

外観はまだまだ若さを感じる、紫がかった色調で、5年も前のワインとは思えません。
とにかく、濃くて、5mm先も見えないって感じ。
表面にテラテラとした艶があって、力強さを感じます。

香りは閉じているのか、硫黄の印象や、生木っぽい重いグリーン香が中心。
これから開いてくると変わってくるかもしれません。

のみくちは濃厚なフルーツ感のあるニューワールドテイストで、アルコール度高めながら、すっきりしてて飲みやすいまとまり。
口に含んだ瞬間はそれほど、ボリューム感を感じませんが、余韻が長く、辛さと乾く印象が、アルコールの強さを感じさせます。

ワインだけで、美味しく飲めるタイプ。
ただ、濃縮感があって、アルコール度が高いので、グイグイは飲めません。
ちょっとづつ楽しむ感じ。

後味は乾く感じがありますが、フルーツの余韻と心地良い苦味が残って、またグラスに手が伸びます。

グラスに残り少なくなると、香りも弱くなりますね。
これから開いてくるのは期待出来ないかも。

今日の晩御飯は、照り焼きチキン。
鶏肉を、甘辛い照り焼きダレで炒めたもの。

問題なく合いますが、ちょっとワインの果実感が気になりますね。
果実感が強めなので、和食にはちょっと合わせにくそうです。

香りは、時間がたっても良くならず、逆に悪くなってきてるみたい。
飲みくちは、重さが気になるものの、1500円くらいまでなら、まあこんなものかな、って感じ。

カミさんに価格感を聞いたら、980円。
確かにそのくらいの感じかもしれませんね。

魅力的な果実感があるのですが、飲みくちの重さがちょっと気になるかも。

■楽天ショップへのリンク

トーレス ネローラ 白 [2009] (ネロラ)

※サイトより引用
スペインの大生産者として、またチリワインのパイオニアとして広く名の知れ渡るミゲル・トーレス。
本拠地はカタルーニャのペネデスにあり、数多くの素晴らしいワインを生産してきました。
また、国際舞台でもその存在感は圧倒的で全世界を代表するワイン生産者の1人となっています。
ネローラは地中海にあるとされた楽園の名前で、不老不死の果実がなるといわれています。
このワインはミゲル・トーレスの娘のミレイアさんが総責任者として指揮をとったワインとなっています。

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