2011/11/30

ヴィラ・モリーノ 赤 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

ヴィラ・モリーノ 赤 NV
(1)シラーズ(豪:南東部:10)\780
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:10)\580
(3)コルヴィーナ・ヴェロネーゼ80%、ロンディネッラ20%(伊:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ:NV)\580
(4)品種不明(スペイン:地中海地方:DOフミーリャ:10)\480

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ニュートラルな色調の、明るいルビー。
色調は青っぽくもオレンジっぽくも無い、中庸な色調。
透明感があり、明るい色調。
底までハッキリ見える。
粘性は弱め。

【香り】
赤い果実。
グリーン系のハーブ。
ややフローラル。
香りは弱く、要素が取りづらい。
ミネラルっぽさや、なめし革の印象もあり。

【味わい】
残糖を多めに感じる、やや辛口。
ライトボディ。
ほんのり甘口で、優しいアタック。
酸味は穏やかでやや弱め。
タンニンは弱く、ほとんど乾かない。
アルコール度は低め。
後味にややエグ味が残る。
余韻は短い。

【判定】
かなり明るい外観で、ガメイやピノ・ノワールのような印象だが、色調がプレーンな感じで、安いテーブルワインの印象。
この中では、イタリアかスペイン。

香りは弱くほとんど要素が取れない。
何とも判定のつけようがない。

飲み口はほんのり甘い、なんとなく国産っぽい印象。
カドがあちこち取れてて、ちょっと人工的なジュースっぽい味わい。

この感じ、イオンのイタリアワインの白であったな。
ヴィラ・モリーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ NV

ということはこのシリーズの赤ってことかな?

ファイナルアンサーで、コルヴィーナ・ヴェロネーゼ80%、ロンディネッラ20%
で、ピンポン

輸入ワインを国内で瓶詰めした国産ワインにそっくりな味わいです。

【総評】
ヴィラ・モリーノ 赤 NV
VILLA MOLINO RED NV

イタリア:ヴェネト州:ヴェローナ県:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ
アルコール度:11%
ブドウ品種:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ80%、ロンディネッラ20%

イオンで、580円で購入。

今日の晩御飯はロールキャベツ。
ちょうどいい感じで、ピッタリ合いました。

カミさんに価格感を聞いたら、680円。
悪くはないけど、つまらない味、という評価でした。

軽くてほんのり甘い感じが、和食によく合いそうです。
照り焼きのタレとか、焼き鳥とか、煮物なんかにもよく合いそう。

全体にまろやかで、飲みやすくて、平日に家庭料理に合わせて飲むにはいいワインかもしれませんね。

どちらかというと、渋くて重いワインが苦手な人とか、日頃あまりワインを飲まない人向けかも。
軽くて薄い感じながら、なかなか絶妙なバランスでまとまってます。

しかもアルコール度が低くて、飲んでも飲んでも酔わない感じ?

ちょっと国産ワインっぽさもありますが、平日に飲むには悪くない選択だと思います。

■関連リンク(トップバリュー/イオン/グルメシティのワイン)

2011/11/27

シャトー・メルシャン アンサンブル 藍茜 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

シャトー・メルシャン アンサンブル 藍茜 2009
(1)メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:06)\1699
(2)メルロー、マスカット・ベーリーA、ベーリー・アリカントA(日本:山梨県:09)\1350
(3)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(4)シラーズ(豪:南東部:10)\780

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いルビー。
色調は、青っぽいバイオレット。
深い透明感があり、ルビーのような輝きがある。
粘性は弱め。

【香り】
黒い果実。
香木のような印象。
ガリーグ?
ケミカルな要素があり、なめし革の印象。
グラスを回すと、スパイス系の香りが強くなる。
グリーン系の印象が強い。
香りはそれほど強くないが、腰の強さのようなものを感じる。

【味わい】
ほとんど残糖を感じないセック。
ライトからミディアムボディ。
爽やかさのある、クールで、上品なフルーツ感を持ったアタック。
酸味はフレッシュで優しい。
タンニンは弱めで、ほとんど乾く印象が無い。
心地よいクールさのあるアタックからあまり膨らまず、そのままスーっとフィニッシュになる。
後味はジューシーで、キレイに消える。
余韻はわりと長めに続く。

【判定】
外観はかなり青味の強い色調で、わりと透明感がある。
2010年が有力で、2009年までギリギリ入る?

香りは香木のような印象が強く、南フランスっぽい?
でもこの中では、オーストラリアのシラーズか、日本のメルロー、マスカット・ベーリーA 。
シラーズではなさそう。

この生木のような印象はちょっとローカル品種っぽさがあって、日本のワインが有力。

味わいはライトで、キレイなフィニッシュ。
何となく日本っぽい。

タンニンがとても弱いのも日本っぽい。

ファイナルアンサーで、メルロー、マスカット・ベーリーA、ベーリー・アリカントA
で、ピンポン

このワイン、いいですね。

【総評】
シャトー・メルシャン アンサンブル 藍茜 2009
Chateau Mercian ENSEMBLE AIAKANNE 2009

日本:山梨県:甲州市
アルコール度:12%
ブドウ品種:長野産メルロー、山梨産マスカット・ベーリーA およびベリー・アリカントA

リカーランドトップで、1350円で購入。

カミさんの第一印象は、日本のワインにしてはしっかりしてる、という評価。

軽いんだけど、キレイに消える上質感があって、チャーミングな果実感があって、とっても美味しいです。
さらに和食にもよく合いそう。

これは久しぶりのヒットですね。
また買ったみたいと思わせるワインです。

ワインだけでもほのぼの美味しく飲めます。
優しい味わいで、体に良さそう。

今日の晩御飯は豚肉の中華風おこわと、昨日の残りのおでん。

このワイン、控えめな性格なので、どの料理にも良く合います。

おこわも問題なく合ったのですが、おでんの牛すじにピッタリ。
これはおせち料理にも合いそうですね~。

ちょっと雅な味わいも和食向きだし、ラベルも豪華な印象だし、年始のご挨拶で訪問するときに持って行くワインとしては最適なのではないでしょうか。
このシリーズの白よりはこっちの赤の方が、いいですね。

力が無さそうだけど、グラスに長く置いてても、しっかりしてる印象です。
軽いながらにしっかりしたベースがある感じ?

ライトなワインと日本のワインが好きな人は、結構はまると思います。
我が家的にはかなり高評価なワインですね。

<その他のシャトー・メルシャン>
シャトー・メルシャン アンサンブル 萌黄 2009
シャトー・メルシャン ももいろメルロー 2007
シャトー・メルシャン 勝沼甲州2007年
シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2006年

■楽天ショップへのリンク
メルシャン シャトー・メルシャン アンサンブル 藍茜(あいあかね)税込 1,380 円 送料別

※サイトより引用
メルロー主体の赤ワイン。
キメ細やかでなめらかなタンニンとしっかりとしたボディのメルローを主体に、滑らかなテクスチャーと華やかな香りのマスカット・ベリーAをバランスよくブレンドする事で、濃厚な味付けの料理から繊細な味付けの料理まで楽しむ事ができる「日本の食」と合わせて楽しみたいワイン。
チェリーやブラックベリーなどの果実香に加えて、ほのかなスパイスや土を思わせる香りがきれいに香る。
しなやかでバランスの良い上品な味わい。

2011/11/26

ムルソー メゾン・サン・ニコラ 2009(ブラインドテイスティング:外す)

ムルソー メゾン・サン・ニコラ 2009
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCムルソー:09)\3200
(2)ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%(仏:ボルドー地方:AOCペサック・レオニャン:07)\2980
(3)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(4)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ほんのりオレンジがかった、中庸なイエロー。
色味はグリーンっぽさと、オレンジっぽさが両方ある?
グレーがかった、金属質な輝き。
輝きは強め。
粘性は強め。

【香り】
石灰のようなミネラル。
甘い、熟した果実香。
パイナップルやカリン。
蜜。
グラスを回すとミネラル感が強くなる。
ハーブやフローラルの印象もあって華やか。
香りは強めで、ボリューム感がある。

【味わい】
ほんのり残糖を感じるセック。
残糖以上に甘みとフルーツ感のあるアタック。
ボディは軽やかに感じるが、かなりしっかりしている。
アルコール度も強め。
酸味は穏やかで上品。
果実っぽい苦味を持っている。
口に含んだ感じとキレイに消える後味はかなり高めな印象。
余韻は長めに続く。

【判定】
外観はグリーンっぽさとオレンジっぽさがあり複雑。
強い輝きもあり、高そうな印象。

香りは甘いフルーツ感が中心ながら、複雑な要素があり、上質感を感じる。
どちらかというとボルドー系?

味わいは甘みを強く感じながらフルーティで上品。
やや抵抗感のある苦味がアクセントになっているが、後味はキレイに消える。

まだ少し閉じている感じ。

これはボルドーの高い方か?

ファイナルアンサーで、ペサック・レオニャン
で、ブー

とほほ、ムルソーでした。

【総評】
ムルソー メゾン・サン・ニコラ 2009
Meursault Maison Saint-Nicolas 2009

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCムルソー
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、3200円で購入。

ブルゴーニュとボルドーを間違えると、精神的なショックが大きいですね。。。
ここのところ激務でろくに寝てなくて、さらにちょっと風邪気味なので・・(言い訳)

久しぶりのムルソー。
まあムルソーにしては安かったので、ほどほどに期待していた1本です。

ブラインドテイスティングで飲んでもそれなりの品質感を感じましたが、でも、何だか、ちょっと、う~ん、って感じ。

カミさんに価格感を聞いたら、1780円。
さすがにムルソーで、1780円はありませんが、フツーにブラインドで飲んだら、確かにそれくらいの品質感かも。

期待感の強いワインって、それなりに厳しい評価になってしまうのですが、このワイン、期待からはちょっと下ですね。
3000円にしては、ちょっと痩せた感じなんですよね。

今日の晩御飯はおでん。
一応合わせてみましたが、どのネタも、さすがに合いませんでした。

このワインはちゃんとした料理に合わせてあげないと、なかなか評価が難しいかもしれませんね。

逆に言うと家で飲むにはちょっと難しいワインかも?
ポテンシャルは感じるけど、活かし方が難しい、って感じでしょうか。

ワインだけで飲むにはちょっと気難しいんですよね。

飲み進むと、だんだん良くなってきました。
リッチじゃないけど、品質感は感じますね。

口当たりが荒っぽいのが、マイナスポイントだけど、素性はいいですね。
気がつくとボトルが残り少なくなってました。

リッチ感が無くて、アタックの印象が荒いけど、ベースはしっかりしているワイン、でしょうか。

ただ、3000円超えることを考えると、個人的にはオススメできなかな~。

2011/11/24

スタイルワン オミレン 赤 NV (2011年購入)

スタイルワン オミレン 赤 NV
スタイルワン オミレン 赤 NV
StyleONE Omilen Red NV

アルゼンチン:メンドーサ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:マルベック

サンクスで、500円で購入。

【外観】
ややレンガ色っぽさのある、濃いルビー。
色調は黒っぽく、ちょっとオレンジがかっている。
透明感があり、底がハッキリ見える。
粘性は中庸。

【香り】
ウッディ。
ガリーグっぽい。
乾いた木のようなグリーン香。
動物香。
ちょっと鼻につくケミカルさ。
野生の黒い果実のような印象。
スモーク。
香りは弱くないが、やや荒っぽい感じ。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
辛くて、強いアタック。
口当たりがとにかくキツイ。
ライトからミディアムボディ。
アルコール度はそれほど強くない。
酸味はほどほど。
タンニンは弱め。
でもとにかく辛い、というか苦い?
喉にひっかかる感じ。
後味は強い苦味が残る。
余韻は短い。

【総評】
久しぶりに体に悪そうなくらい、苦い赤ワインです。
「渋い」じゃなくて、薬でも入ってかのような「苦味」がありますね。

飲み慣れてくると、ほんのりと甘みと果実味があって、まあ飲めなくもないかな。

でもこれはグビグビは飲めません。
なんだか我慢して薬飲んでるみたいな感じ。

今日の晩御飯はコンビニのモッツァレラトマトスパ。
このワイン、食事と合わせても、やっぱり苦いんですよね。

おつまみで買った、スパイシービーフジャーキーに合わせると、なにがなんだかわからない感じになって、最後は苦味が増量。
これはダメですね~。

モロゾフの、ナッツを乗せたゴーフレットのような焼き菓子があったので合わせてみると、これはなかなか良い感じ。
ワインの苦味をまろやかにしてくれるタイプのおつまみじゃないとダメですね。

飲み進むと慣れるかと思ったら、最後まで苦味が気になりました。
コンビニで買えるワンコインワインという貴重な存在ですが、これはオススメできないかな。

■関連リンク(サークルKサンクスのワイン)


2011/11/19

ピエール・ラガルド ボージョレ・ヌーボー 2011

ピエール・ラガルド ボージョレ・ヌーボー 2011
ピエール・ラガルド ボージョレ・ヌーボー 2011
PIERRE LAGARDE BEAUJOLAIS NOUVEAU 2011

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ガメイ

肉のハナマサで、1480円で購入。

【外観】
青味の強い若々しい色調の、濃いルビー。
フチはワインとは思えないくらいの紫。
透明感があり、底がハッキリ見える。
輝きは弱め。
粘性も弱い。

【香り】
生っぽい酵母の印象。
イチゴ。
キャンディ。
グラスを回すと炭酸ジュースのような香料っぽい印象が出てくる。
その後、甘さが出てきて、カラメルっぽい感じ。
花の印象やグリーンっぽさもある。
ヌーボー独特の華やかさを持っているが、落ち着きのある感じ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
フレッシュ感の強いシャープなアタック。
酸味はしっかり強く、最後まで続く。
タンニンは穏やかで、舌の真ん中が少し乾くくらい。
アルコール度は弱め。
全体的にドライ。
後味はややエグ味が残るが、嫌味は少ない。
余韻は少し続く。

【総評】
今年はじめてのボージョレ・ヌーボーです。

肉のハナマサは、安くて美味しいワインが多いので、ちょっと期待して買いました。

ラベルの見た目はとっても地味で、680円くらいの印象でしょうか。
ボージョレ・ヌーボーじゃなかったら、1480円は絶対出さない感じのラベルですね。

味わいは、ボージョレらしさを、軽くていい方向に持って行ってる感じ。

ライトなタイプが多いボージョレ・ヌーボーの中でも、さらに軽い方だと思いますが、無理した感じとか重さはなくて、軽やかさがあって美味しいですね。
やや水っぽさはあるけど、悪くありません。

ただ、1480円という価格感が微妙?

西友のペットボトルのボージョレ・ヌーボーが690円、ジョルジュ・デュブッフのボージョレ・ヌーボーが1880円なんですよね。
どちらかというと、ジョルジュ・デュブッフ寄りの価格帯。
安めに設定してるけど、それなりに期待する価格帯ですね、ほぼ1500円ですからね~。
その期待に応えているか、という点では微妙かも。

今日の晩御飯は、コンビニのトマトとチーズのパスタ。

食事に合わせると、キャンディっぽい香りがどうしても気になります。

おつまみに買ってきた、ブラックペッパーの強く効いた、スパイシービーフジャーキーに合わせると、完全にワインが負けて何がなんだか分からない。

このボージョレ・ヌーボー、食事と合わせるとさらに軽く感じますね。
さすがにこれは軽すぎるか?

アーモンドチョコレートがあったので、試しに合わせてみると、ワインが完全に消えてしまいます。
ウイスキーボンボンの感じ?

やっぱり、ボージョレ・ヌーボーは合わせる食事が難しいですよね・・と言いながら、そんなことを気にしなくて、ガブガブ飲むのがボージョレ・ヌーボーなので、そういう点ではこのワイン合格点なのかもしれません。

いまどきのボージョレ・ヌーボーの中では価格帯高めですが、気軽に楽しくのめるタイプだと思います。

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)



■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/11/16

ミニミニワインアンケート:意外と赤ワインにあうメニューとは?

ニューヨークの一風堂ではとんこつラーメンと赤ワインで楽しむ、という記事を読んで、試してみると、これが意外と良かったので、他にも赤ワインに合う取り合わせがあるのでは?と、みなさんに聞いてみました。

【質問】

意外と赤ワインに合うもの

【回答】

■■■■ お好み焼き 4 (57%)
□□■■ 豚汁 2 (28%)
□□□■ とんこつラーメン 1 (14%)
□□□■ 枝豆 1 (14%)
□□□■ うまか棒 1 (14%)
□□□■ こんぶの佃煮 1 (14%)
□□□□ おはぎ  0 (0%)
□□□□ 醤油せんべい 0 (0%)
□□□□ 高野豆腐 0 (0%)
□□□□ ベビースター 0 (0%)

1位はお好み焼き。
お好みソースはフルーツなども入っていて、確かに赤ワインに合いそう。
試した事はありませんが、機会があったら合わせてみたいですね。
今まで知らなかった世界が広がるかも・・

2位は豚汁。
これはとんこつラーメンに通じるものがありますね。
動物性の脂分が溶けたスープに合うってパターンでしょうか。
これも試した事ないけど、一回やってみよう。

3位は、とんこつラーメン、枝豆、うまか棒、こんぶの佃煮が1票入って同点。
ちなみに「うまか棒」って、チョココーティングしたアイスですよね。
実は「うまい棒」を候補にしたくて、間違って、うまい棒にしてしまいました。
投票されたかたはどちらをイメージしてたのだろうか??

私は個人的に枝豆が赤ワインに良く合うと思ってます。
枝豆の油脂分が赤ワインでクローズアップされる感じで、枝豆の違った側面を見られますね。

まあ、合うか合わないかってのは、人それぞれの好みなので、自分で美味しいと思ったらそれはワインに合っている、という事だと思います。

<過去の記事>
一風堂のラーメンに赤ワインを合わせると?

ヴィラ・モリーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ NV(ブラインドテイスティング:当てる)

ヴィラ・モリーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ NV
(1)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(2)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980
(3)ガルガーネガ90%、トレッビアーノ10%(伊:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ:NV)\580

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
グリーンがかった、淡いレモンイエロー。
色調は淡いが鈍い感じで、グレーっぽい。
輝きはあり、金属質な印象がある。
粘性は弱め。

【香り】
ラムネのような甘い印象。
リンゴ。
酵母。
グラスを回すと、過熟したような重い果実香。
揮発性のあるユーカリオイルのような印象もあり。

【味わい】
残糖を多めに感じる、やや甘口?
優しく穏やかなアタック。
フレッシュな梨のような酸味。
アルコール度はやや強めに感じて、後味に残る。
後味に苦味とエグ味が残る。
ボディは弱め。
甘さが強めなのがポイント。
余韻は短い。

【判定】
淡く、グレーっぽい色調は、シャルドネでは無さそう。
イタリアっぽいが、ソーヴィニヨン・グリというのもやや気になる。

香りはラムネっぽいというか、果実香でもお菓子っぽい、イタリアによくあるタイプ。
高貴品種のイメージではなく、ローカル品種によくある野暮ったさを感じる。

味わいは残糖が多めで、やや甘口。
この時点で、チリのシャルドネとボルドー・ブランは無い。

ボディは軽めで、カジュアルで飲みやすい、低価格な印象。

ファイナルアンサーで、ガルガーネガ90%、トレッビアーノ10%
で、ピンポン

こんなに甘いとは思いませんでした。

【総評】
ヴィラ・モリーノ ヴィーノ・ダ・ターヴォラ NV
VILLA MOLINO VINO DA TAVOLA NV

イタリア:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ
アルコール度:11%
ブドウ品種:ガルガーネガ90%、トレッビアーノ10%

イオンで、580円で購入。

この甘さは、人によって好みが別れるでしょうね。

うちのカミさんは風邪気味で飲めなかったのですが、多分ダメな甘さだと思います。

辛口全盛のいまどきのワインの中では、ややマイナーな分野でしょうか。

でも、580円と安いので、日常のデイリーワインとして考えると、この甘みは家庭料理には合わせやすいかも。
甘さに加えて、フレッシュな、果汁を混ぜたようなフルーツ感が残ります。

でも飲み進むと、安い国産ワインをイメージさせて、あまりいい印象じゃないですね。

今日の晩御飯はかに玉。
甘酢のタレとワインの甘さが馴染んで、悪くない取り合わせです。

つけあわせは、静岡土産の黒はんぺん。
これはワインの天敵ってくらい、合わないんですよね。

ダメもとで合わせてみると、やっぱり生臭くなって合いません。
甘さでカバーしてくれるかなと思ったけどダメでしたね。

飲めば飲むほど、安い国産ワインみたいな味わいになってきました。

なんというか、大雑把な味わいとでもいうか、全然イタリアっぽくないですね。

ボトル半分ほどで、飽きてきました。
こりゃなんだかイマイチかも。

■関連リンク(トップバリュー/イオン/グルメシティのワイン)

2011/11/13

KOBE カベルネ&メルロー NV 神戸みのりの公社(ブラインドテイスティング:外す)

KOBE カベルネ&メルロー NV 神戸みのりの公社
(1)メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:06)\1699
(2)メルロー、マスカット・ベーリーA、ベーリー・アリカントA(日本:山梨県:09)\1350
(3)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(日本:兵庫県神戸市:NV)\980
(5)シラーズ(豪:南東部:10)\780

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
落ち着いた色調の濃いガーネット。
ほとんど黒に近い色調だが、フチにややレンガ色がさしている。
透明感はほとんど無い。
粘性はつよめで脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
プルーン。
加熱された果実。
かすかにフローラル。
グリーン系のスパイス。
熟成を感じさせる要素がある。
グラスを回すと鉱物っぽい固い印象が出てくる。
オリエンタルスパイスや醤油?
独特な要素を持っている。
香りはそれほど強くない。
要素がチグハグな感じで、まとまりが無い。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ミディアムボディ。
酸味は穏やか。
タンニンは控えめで、舌の真ん中が少し乾くくらい。
醤油のような熟成感を感じる。
飲み口は穏やかで、やや甘さを感じるが、すぐにドライになって後味は乾く感じ。
華やかさは無く、地味な印象。
アルコール度はそれほど強くない。
余韻は少し続く。

【判定】
熟成感なのか、少しレンガ色を感じる外観。
2006年ボルドーか2007年ポルトガル、ノンビンテージの日本?

香りも熟成感があり、加熱した果実のような印象。
それに醤油っぽい、日本っぽい、香りを持っている。
何となく日本の固有品種が入ってる感じ?

味わいは見た目よりも軽く、ミディアムボディくらい。
そして実に素朴で、地味。
日本のワインが2つあるが、どちらかというと、マスカット・ベーリーA とか入ってる感じ?

でも熟成感は2009年って感じでは無いので悩むところ。

完全に日本の2つに絞り込んで、品種で判定となる。

神戸はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。
山梨は、メルローに、マスカット・ベーリーA などの国産品種。

品種的にはマスカット・ベーリーA とか入ってそうな個性を感じる。
熟成感も品種によるものかも。

ファイナルアンサーで、メルロー、マスカット・ベーリーA、ベーリー・アリカントA
で、ブー

神戸のカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローでした。

【総評】
KOBE カベルネ&メルロー NV 神戸みのりの公社
KOBE CABERNET SAUVIGNON MERLOT NV KOBE MINORI NO KOSYA

日本:兵庫県
アルコール度:12%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー(神戸産)

リカーランドトップで、980円で購入。

グローバル品種を使っても、日本で作ると日本らしさが出るんですね。

ワインとしては、力不足で、香りもイマイチ。
ただ、穏やかな飲み口と、醤油っぽい香りが和食にも合いそうな感じです。

カミさんに価格感を聞いたら、680円。
後味が水っぽいので安く感じる、とのこと。

確かに日本のワインって事を考慮しなかったら、ワンコインワインくらいのイメージですね。

でも第一印象は安いけど、飲むにつれて味わいが深くなるんじゃないだろうか、と期待。

今日の晩御飯は和風ハンバーグ。
醤油ベースの照り焼き風のタレで、大根おろし後のせです。

これが何ともピッタリあって、このワインのコンセプトがハッキリ分かりました。

完全に、和風ソースのステーキをイメージしてますね。
焼き鳥とか、照り焼きなんかもよく合いそう。

ちょっと力が抜けた感じも、いわゆる普通のステーキに良く合いそう。
それこそ、ステーキ弁当、くらいでちょうどいいかも。

でも食事が終わって、ワインだけになると、やっぱりちょっとイマイチ感が出てきますね。
力が弱くて下り坂のような印象があります。

居酒屋とか、街の洋食屋さんで活かせるタイプかも。

2011/11/12

サントネージュ新酒2011 とれたてシャルドネ

サントネージュ新酒2011 とれたてシャルドネ
サントネージュ新酒2011 とれたてシャルドネ
Ste.Neige Nouveau 2011 Toretate-Chardonnay

日本:山梨県
アルコール度:10%
ブドウ品種:シャルドネ(山形産ぶどう100%使用)

グルメシティで、880円で購入。

【外観】
ほんのりベージュっぽいがほぼ無色の外観。
ワインっぽくない、まったりとした色調。
輝きは大人しい。
粘性は弱い。

【香り】
シロップのような甘い印象。
微かにスモーク。
グラスを回すと、甘酒のような酵母の印象。
日本酒のような酵母感。
ちょっと鼻を突く刺激臭がある。

【味わい】
残糖を多めに感じるやや甘口。
ボディはライト。
酸味は穏やか。
苦味は弱い。
後味にエグ味が強く残り、喉にひっかかる感じ。
アルコール度は低いが、後味にアルコール感が残る。
余韻は短い。

【総評】
今年はじめての国産ヌーヴォー。

今日の晩御飯は餃子だったので、新酒の中でも、白を買ってきました。

500mlで880円はいまどきの感覚ではかなり高い方ですが、でも新酒の中では買いやすい価格設定です。

最近の国産ワインはどんどん品質が上がってますが、これは何というか、昔の国産ワインを彷彿とさせる味わいですね。

なんというか、ピントがぼけてるというか、バランスが悪いというか。

もっとフレッシュでフルーティな方向に振っても良さそうなものですが、どっちつかずな感じ?
妙な甘さがあって、食事にも合わせにくいんですよね。

カミさんに価格感を聞いたら980円。
新酒って高いから、というのが理由で、美味しいからというわけではないみたい。
喉にひっかかる感じがダメで、微妙な甘さもダメだそうです。

ちなみに品種は何だと思うと聞いたら、甲州じゃないし、マスカットとかナイアガラの感じ?と答えていましたが、このワイン、ブラインドで当たったらスゴイですね。

以前からそうですが、サントネージュのワインとは相性が良くないんですよね~。

あまり人には勧められない・・かな。

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

ファットリア・ラヴァッキオ アルベッジョ ロザート 2009

ファットリア・ラヴァッキオ アルベッジョ ロザート 2009
ファットリア・ラヴァッキオ アルベッジョ ロザート 2009
FATTORIA LAVACCHIO ALBEGGIO TOSCANA ROSATO 2009

イタリア:トスカーナ州:IGTトスカーナ
アルコール度:13%
ブドウ品種:シラー

伊勢丹で、1050円で購入。

【外観】
鮮やかな色調の濃いサーモンピンク。
色調はオレンジがかったロゼだが、熟成している感じではない。
輝きは強め。
粘性は弱い。

【香り】
グリーン系のスパイス。
ドライフルーツ。
乾燥したスパイスや、ドライフラワー。
赤いフレッシュな果実。
ミネラルやスモークの印象もある。
香りはやや強く、しっかりした印象。

【味わい】
残糖をやや多めに感じるセック。
ほんのり甘さを感じるアタック。
酸味は強い。
タンニンもあり、後味はドライ。
ボディは締まった感じ。
最初の甘さと、後味の辛さがちょっとアンバランス。
余韻は少し続く。

【総評】
最初の飲み口はほんのり甘くて、後味はかなり辛い、というタイプ。

香りもややトラディッショナルというか、生真面目で固い感じ。
イタリアワインなのに、やや無口で大人しい印象をうけますね。

今日の晩御飯は手作り餃子。

市販のものと違って脂分が少ないので、このワインと合わせるとお互いボソボソするような感じになってしまいました。

脂っこいものをワインで流し込むみたいな合い方の方が良さそうです。

このワイン、品が良くて悪くないんだけど、なんか馴染めないな。
何でしょうね?

カミさんに価格感を聞いたら880円。
悪くないけど、後味にアルコールの感じが残るのがイマイチらしいです。

確かに、アルコール感が残って、後味が辛い感じかな。

ただ、時間と共に美味しくなってきました。
グラスを口にもっていくとフッと香る華やかさも出てきたような。

ワインだけでも十分いけるタイプですね。
ただチビチビ飲む感じです。
そんなにアルコール度が高いわけではないけど、グーッといけない感じ。

なんでしょうね?悪くないって感じだけど、そんなに魅力も無い?

でも1050円だとコストパフォーマンスは高いと思います。
買っても損はないワインではないでしょうか。

2011/11/11

オサディア カベルネ・ソーヴィニヨン 2010 (2回目)

オサディア カベルネ・ソーヴィニヨン 2010
オサディア カベルネ・ソーヴィニヨン 2010
OSADIA CABERNET SAUVIGNON 2010

チリ:セントラル・ヴァレー:DOマウレ・ヴァレー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

肉のハナマサで、598円で購入。

【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
色調は鮮やかで、青味のあるバイオレット。
深い透明感があり、底がうっすら見える。
粘性は中庸。
雫に色素が残る。

【香り】
パンのような酵母。
黒い果実。
タバコの葉。
グラスを回すと、生っぽい動物香。
すぐに香りが落ち着いてケミカルな印象が少し。
なめし革。
香りは弱くて、頼りない。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
ミディアムボディ。
フレッシュ感のあるシャープなフルーティさのあるアタック。
酸味はしっかり強くフレッシュ。
タンニンは弱めで、舌の回りだけちょっと乾くくらい。
アルコール度はそれほど高くないが、後味に少し残る。
酸味は強いが、甘みは少なく、ドライな印象。
余韻は短い。

【総評】
荒っぽい飲み口が人によっては評価が別れるかもしれませんが、安定感のあるワインです。
マイナス要素が少ないんですよね。

ワインを飲み慣れてる人の方が飲みやすいタイプですね。

カベルネ・ソーヴィニヨンなので、ちょっと当たりが強くて、さらにフルーティさも少なく、柔らかさも無いので、やや硬派な男向けの味わいって感じがします。

今日の晩御飯はコンビニのカレー。
このワイン、軽めなのに、ガツンとした強さを持っているので、カレーと真っ向からぶつかって負けません。

最終的にワインで包み込むような合い方をしますね。
口もさっぱりするし、なかなかいい相性です。

でもカレーのなかのポソポソの牛肉と合わせると、ワインの渋みがさらにポソポソ感を強めて、何だかとっても切ない感じに・・・
ちょっと脂身のある肉の方が合いそうですね。

サイドメニューの豆のサラダに合わせると、ちょっと豆臭さが気になって、さらに渋みがたまる感じ?

ちょっと人工的な感じが気になるところかな。
食事があった方が飲みやすいタイプだと思います。

食事が終わって、ガーナチョコレートと合わせてみると、まあまあいけました。

598円だったらお買い得なワインだと思います。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/11/09

カルメン 白 NV(2回目)

カルメン 白 NV
PALACIO DEL CARMEN BLANCO NV

スペイン:VDT格付け
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

肉のハナマサで、398円で購入。

【外観】
ベージュがかった中庸な濃さのイエロー。
色調はキレイな色づきで、シンプル。
輝きはやや強い。
粘性は弱め。

【香り】
パイナップル。
バナナ。
熟した南の果実の印象。
ちょっとキャンディっぽい。
香りは弱め。
ハーブ。
グラスを回すとやや華やかなフローラル。
でもすぐに弱くなって香らなくなる。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
やや酸化の印象。
ボディは薄め。
酸味は強いというかキツめ。
アルコール度は低い。
後味にややエグ味が残る。
全体に酸っぱくてドライ。
フルーティさはほどほど。
余韻は短い。

【総評】
最近ヘビーローテーションの肉のハナマサ、398円ワイン。
納得感のある、398円です。

軽くて、やや酸っぱい感じは決して良いワインではありませんが、普段飲みにはまったく問題無いですね。
安いなりにまとまっていて、割り切った感じがします。

今日の晩御飯はコンビニのクラムチャウダーパスタ。
コンビニパスタにしては意外と自然な味わいが、軽いこのワインと良く合います。

おつまみで買ってきたストリンクチーズ(スモーク)にもよく合いますね。

このワイン、難しい事は何も考えないで飲める感じで、飲み進んでも飽ききません。

余韻に熟したフルーツ感があって、またグラスに手が伸びてしまいます。

食事があった方が美味しいタイプではありますが、ワインだけでもいいですね。

きっとこのワイン、また買うんだろうな~。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/11/07

こたつで楽しむワイン

朝晩、ずいぶんと涼しくなってきましたね。
最近は「こたつ」のない家も多いみたいですが、やっぱり寒い時には「こたつ」でぬくぬくするのが一番。

そんな「こたつ」でワインを楽しむシーンを考えてみました。

■こたつといえば鍋料理!

こたつを囲んで食事のシーンといえば、お鍋。
冬の醍醐味ですね~。

普通の和風の鍋料理だったら、やっぱり日本の甲州が一番ですね。
お醤油、ポン酢にもよく合います。

今年の鍋料理には、ビールの替りに甲州ワインでランクアップ?しましょう。

<おすすめワイン>
グレイス茅ヶ岳

最近ちょっと流行ってる、トマト鍋だったらさらにワインの幅は広がりますね。

鶏肉を入れると、軽めの赤がいいですね。
ニューワールドのピノ・ノワールなんてどうでしょうか。

<おすすめワイン>
コノスル ピノ・ノワール コンバージョン

■ワインだけで飲むなら、やさしい赤

冬の夜長に、テレビでも見ながら、こたつでゆっくりワイン。
ダイエットの事を考えると、なるべくおつまみ無しで飲めるタイプがいいですよね。

フルーティで優しい味わいの赤を選んでみました。

<おすすめワイン>

カッシェロ・デル・ディアブロ シラーズ
悪魔の蔵というぶっそうな名前ですが、その味わいは実にチャーミング。
アルコール度は高めですが、家飲みなら心配いりませんね。

マスカットベーリーA 樽熟成
日本の固有品種のマスカット・ベーリーA。軽くて、華やかさもありませんが、実に沁みる美味しさを持っています。
このワインは心許せる人とじっくり味わってください。

■ホントに寒い日は、ホットワイン

これからどんどん寒くなりますが、雪がちらつくような、ホントに寒い日は、ワインもホットで。

余り物の赤ワインを鍋にかけて、かるくアルコールを飛ばし、レモン果汁と砂糖、シナモンを入れれば、ホットワインの出来上がりです。

面倒な人は、グリューワインとして、そのまま温めると飲めるものも売ってますね。

カトレンブルガー ブルーベリー グリューワイン
クリスマスに、シュトーレンと一緒に楽しむのはいかが?

寒い冬は、また違ったワインの楽しみ方がありますね。

2011/11/06

ミニミニワインアンケート:テロワールって?

魔法の言葉のような、不思議な響き「テロワール」。

みなさん、テロワールをどのように感じているか、質問してみました。

【質問】

テロワールは?

【回答】

■■■■ 重要な要素の一つ 4 (57%)
□□□■ 迷信 1 (14%)
□□□■ マーケティング 1 (14%)
□□□■ ワインのすべて 1 (14%)

この質問、ワインバーとかで投げかけたら、大変な騒動になってしまいそうですね。

人それぞれ思うところが違うとは思いますが、一番大人な回答「重要な要素の一つ」が無事トップに納まりました。
パチパチパチ。

これ以上、この件について掘り下げない事にしましょう。

シャトー・メルシャン アンサンブル 萌黄 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

シャトー・メルシャン アンサンブル 萌黄 2009
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCムルソー:09)\3200
(2)シャルドネ、甲州(日本:山梨県:09)\1350
(3)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280

の3本のシャルドネから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
グリーンがかった、やや淡めのイエロー。
色調はシンプルでまんべんなく色が付いている感じ。
彩度は高め。
輝きは大人しい。
粘性は弱い。

【香り】
石灰のようなミネラル。
柑橘系。
グラスを回すと甘い果実香。
クリーム。
ハーブのような爽やかさ。
香りは弱め。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ボディは軽め。
スッキリしたライトな口当たり。
やや水っぽい。
酸味は穏やかでちょっと弱め。
梨の芯のような、苦味を伴った、フルーティな酸。
アルコール度は弱そうだけど、後味に浮いた感じが出る。
後味に苦味が強く残り、ドライな印象のフィニッシュ。
軽めでキレイなバランスだが、ちょっとぎこちなさがある。
余韻は短い。

【判定】
少しグリーンがかった色調からはどれも候補ながら、やや単調で色味が強めに感じるが、日本っぽい。

香りは弱めで、この中では日本。
ミネラル感のある、シャブリタイプで、酵母印象がプティ・シャブリっぽい。
でも決定的に香りは弱め。
冷えているせいかもしれない。

味わいはライトで、やや水っぽい。
これも日本っぽい。
梨の芯をかじったときのような苦味のあるフレッシュな酸味は甲州のものかも。

全体のパワー感でいくと、ムルソーでもチリでもなさそう。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、甲州
で、ピンポン

このワイン、ラベルむちゃくちゃカッコイイですよ。

【総評】
シャトー・メルシャン アンサンブル 萌黄 2009
Chateau Mercian ENSENBLE MOEGI 2009

日本:山梨県
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ(福島、長野)、甲州(山梨)

リカーランドトップで、1350円で購入。

カミさんに価格感を聞いたら、2980円!!
日本のワインは高いからね~、といいながら、ラベルデザインにも騙された?みたい。

このワインのラベルは、世界でも十分通用する、美的センスと豪華さを感じます。
和紙のような質感の紙に、金の箔押しと、かすれた筆文字。
色のセンスも素晴らしい。

このワイン、絶対、お正月向けですね。
おせちの横に置いても絵になりますよ、これは。

味わいは、樽香の強いシャルドネに、酸味の立った甲州をブレンドした、って印象。

悪く無いですが、めちゃめちゃいいわけでもありません。
ワインだけで飲んでると、ややアラが目立つ?

香りも、やや生くさい要素が入ってて、外見の豪華さに完全に負けてますね、ちょっと残念。

でもこのワイン、1350円ですからね。
十分コストパフォーマンスは高いと思います。

今日の晩御飯は親子丼。
ダシに合うかどうかで、おせちとの相性が分かります。

で、実際に合わせてみると、残念ながら樽香がジャマになって、いまいち合いません。

やっぱり洋食の方が良さそうですね。
つけ合わせのポテトサラダには良く合いました。

かなりキリッとしたタイプなので、ゆずやレモンを絞るような食事には合いそうな気がします。

天ぷらよりはフライ系ですかね。

食事が終わってワインだけで飲んでると、酸っぱさがたまってくるような印象。
ちょっと何かつまむものが欲しくなるタイプですね。

チーズとかナッツ系とか。

このワイン、手頃な価格とゴージャスなパッケージで、いろいろと使えそうです。

年末年始のパーティにいかがでしょうか?

2011/11/05

サンタ・イネス メルロー 2009(ブラインドテイスティング:外す)

サンタ・イネス メルロー 2009
(1)メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:AOCサンテミリオン・グラン・クリュ:06)\1699
(2)メルロー、マスカット・ベーリーA、ベーリー・アリカントA(日本:山梨県:09)\1350
(3)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)
(4)メルロー(チリ:マイポ・ヴァレー:09)\970
(5)シラーズ(豪:南東部:10)\780

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の濃いガーネット。
フチ8mmくらいは鮮やかなマゼンタ。
深い透明感を感じるが底はまったく見えない。
粘性は中庸。

【香り】
タバコ。
スモーク。
スパイス。
樽の印象が強い。
グラスを回すと生っぽい動物香。
スパイスも強くなる。
香りはやや強めで、ニューワールド的。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
フルボディ。
ほんのり甘さを感じる口当たりで、濃厚なフルーティさがある。
酸味は穏やか。
タンニンも柔らかい。
全体にまろやかでトゲがない。
口に含んでそれほど膨らみはないが、優しく広がる感じ。
余韻は少し長めに続く。

【判定】
若々しい、濃い外観からは2009年チリか、2010年のオーストラリア。

香りはスパイシーで、シラーズの印象。
樽の印象も何となくオーストラリアのシラーズって感じ。

味わいは甘みが強く、やはりシラーズの印象。
マイルドで飲みやすい感じはニューワールドの中でもオーストラリア?

ファイナルアンサーで、シラーズ
で、ブー

チリのメルローでした。

【総評】
サンタ・イネス メルロー 2009
SANTA INES MERLOT 2009

チリ:マイポ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:メルロー

ジュピターで、970円で購入。

シラーズ(シラー)とメルローを間違える事が良くあるんですよね。
特に樽香が強いとそうなります。

シラーズは口当たりの甘さ、メルローは細かいけどしっかりしたタンニンっていうのが個人的なポイントなのですが、このワインは第一印象がとにかくシラーっぽかったですね。
でも、開けてから時間がたって、落ち着いてくると、メルローらしい、柔らかいフルーツ感が出てきました。

それにしてもこのワイン、人工的な樽の香りが我が家的にはアウト。
最初はとても口当たりが良いのですが、グラスに入れて時間がたつとだんだん飲みくちが荒っぽくなってきます。

なんだかイマイチな印象ですが、まあでも、フルーティでほんのり甘くて、飲みやすい、という点ではパーティワインとしてはいいのかもしれませんね。

カミさんに価格感を聞いたら、780円。
確かにそんな感じ?

今日の晩御飯は「じゃがぽぉ」のお鍋だったのですが、意外と大丈夫でした。

それほど主張が強くないので、合わせる料理の幅は広いのかもしれません。

フルーティで飲みやすく、悪くないのですが、我が家的にはあまり好きなタイプじゃないかな~。

ウ・タバルカ ジャンク IGTイゾラ・ディ・ヌラーギ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

ウ・タバルカ ジャンク IGTイゾラ・ディ・ヌラーギ 2007
(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCムルソー:09)\3200
(2)ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%(仏:ボルドー地方:AOCペサック・レオニャン:07)\2980
(3)シャルドネ、甲州(日本:山梨県:09)\1350
(4)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(5)ヴェルメンティーノ(伊:サルディーニャ州:IGTイゾラ・ディ・ヌラーギ:07)\1260

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
ややオレンジがかった、中庸な濃さのイエロー。
色味はかなりオレンジが入っていて熟成感を感じる。
輝きは大人しい。
粘性は中庸。

【香り】
熟れた果実。
パイナップル。
ミネラル。
グラスを回してもあまり香りが立ってこない。
リンゴのような酸化の印象。
香りからも熟成感を感じる。

【味わい】
残糖をほんのり感じるセック。
ボディは軽め。
柔らかい口当たりだが、酸が少し立っている。
熟成感がある。
アルコール度はそれほど高くなさそうだが、やや浮いている感じ。
後味にアルコールの印象が残る。
余韻は短い。

【判定】
熟成感のある外観からは、2007年のボルドーとイタリアが候補。

香りは弱めで、果実香中心。
ペサック・レオニャンって感じではなく、イタリアっぽい。

飲み口は膨らみのない痩せ型で、ちょっと酸化の印象。
価格的には安めの印象。

全体の構成もイタリアっぽい。

ファイナルアンサーで、ヴェルメンティーノ、イタリア
で、ピンポン

熟成感のある、フルーティなイタリアワインです。

【総評】
ウ・タバルカ ジャンク IGTイゾラ・ディ・ヌラーギ 2007
U TABARKA GIANCU ISOLA DEI NURAGHI 2007

イタリア:サルディーニャ州:IGTイゾラ・ディ・ヌラーギ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:ヴェルメンティーノ

伊勢丹で、1260円で購入。

熟成感が、ギリギリセーフな印象で、完熟したフルーティさと熟成感のコクが楽しめます。

大人なデザートって感じで、ワインだけで完結した感じ。
食事にあわなさそう。

最初の印象より後のほうが良くなってくる。
温度はやや高くても大丈夫そう。

今日の晩御飯は「じゃがぽぉ」のお鍋。

モチモチの、じゃがいもの澱粉の皮の、小籠包みたいなやつですね。

海鮮のダシだったのですが、料理の邪魔をせず、優しく果実感を加える感じで、問題なく合いました。

食事が終わって、ワインだけになっても、厚みのあるフルーツ感が美味しいですね。

クセのあるワインが好きな人にはオススメします。

ソムリエ協会 関東支部 第7回分科会「ちょっと贅沢な晩秋のイタリアワイン」 講師:荒井基之氏

ソムリエ協会 関東支部 第7回分科会「ちょっと贅沢な晩秋のイタリアワイン」

日時:2011年10月30日(日)14:30~
場所:日本ソムリエ協会ビル 3階会議室
講師:荒井基之氏
(社)日本ソムリエ協会 副会長/マスターソムリエ/ヴィーニ・ディ・アライ オーナー
定 員:先着50名
対 象:当協会認定のワインアドバイザー・ワインエキスパート(シニア資格も含む)
会 費:会員・賛助会員 5,000円  同伴者・一般 7,000円

久しぶりにソムリエ協会主催のイベントに参加してきました。
ワインアドバイザー・ワインエキスパートのフォローアップセミナーですが、笑顔の絶えない、楽しいセミナーでした。

■イタリアワインの最新情報

EUのワイン法が規定されて、イタリアでは、DOP、IGP、地理的表示無しの3つに分類されましたが、その表示方法はちょっと複雑。
3パターン許されてて、(1)DOPのみ表示、(2)DOPに旧分類(DOCG、DOC)を併記、(3)旧表記(DOCG、DOC)だけ表示、が許されている。

DOCGとDOCがまとめて、DOP。

イタリアのブドウ品種は438種類。

生産量は、以前は南イタリアが多かったが、今はヴェネトが多い。

品種ではサンジョヴェーゼが多い。白だとトレッビアーノ。

イタリアのDOP名の付け方は今までは3パターン。
(1)地区名・村名 例:バローロ、アスティなど
(2)ブドウ品種名+地区名・村名 例:バルベーラ・ダルバ
(3)伝説や言い伝え 例:ラクリマクリスティ、エスト・エスト・エスト

最近承認された、DOCGプロセッコは品種名のみなので、4つめのパターンになる。

■ブラインドテイスティング

白2本と赤3本で、DOCGの一覧表が配られて、最初は現在のイタリアワインの基本講習。
やや硬めな内容でセミナーは進みます。

ワインが注がれ、何もヒントがなく、ブラインドテイスティング開始。
普段、良いイタリアワインを飲んでない私は、まったく分かりません。

1つめの白は泡モノ。
イタリアの泡といえばアスティ・スプマンテくらいしか思い浮かばない私・・・
ただ、シャンパーニュのような瓶内発酵のイーストのような印象がある、しっかりしたスパークリングです。

2つめはバターリィな白。
かなり樽を使ってる、厚みのある、ボリューム感のある白。
普通だとシャルドネって言いそうなタイプです。

3つめはスミレの香りのある華やかな赤。
ほんのり甘い感じがポイント?

4つめは熟成感のある落ち着いた赤。
これはピンと来たのですが、鳥小屋のような印象があって、以前飲んだブルネッロ・ディ・モンタルチーノの感じ。
まったくヤマカンですけど。

5つめは明るさのあるタイプ。
甘い印象の香り。
ただ、最初の4本でいっぱいいっぱいで、5本目は時間もなく、ちょっと適当になってしまいます。

コンクールとかだと、1本を3分くらいで判定するそうですね。

産地と品種のヒントが出たので、とりあえず割り振ってみました。

(1)トレッビアーノ:アブルッツォ州
(2)シャルドネ:ロンバルディア州
(3)コルヴィーナ:ヴェネト州
(4)サンジョヴェーゼ:トスカーナ州
(5)バルベーラ:ピエモンテ州

で、正解は1つだけ・・・見事に4つ外しました・・・

(1)フランチャコルタ・ブリュット・ミッレジマート 2005
Franciacorta DOCG Brut Millesimato 2005



格付け:DOCG
生産地:ロンバルディア州
品種:シャルドネ55%、ピノ・ビアンコ15%、ピノ・ネーロ30%
アルコール度:12.5%
参考価格:6,800円

<醸造方法>
サーモスタット・ステンレスタンクで第一次発酵後、8ヶ月間熟成。瓶詰め後の瓶内発酵法式により第二次発酵。シュールリー期間はデゴルジュマンまで最低35ヶ月。ドサージュは1本あたり7.5ml。

<テイスティングコメント>
トースト、イースト香、酵母菌、焼きリンゴ、熟れたパイナップル。
心地よい口当たり、なめらができめ細かい。

(2)トレッビアーノ・ダブルッツォ マリナ・ツヴェティッチ D.O.C. 2008
Trebbiano d'Abruzzo Marina Cvetic D.O.C. 2008



格付け:DOC
生産地:アブルッツォ州
品種:トレッビアーノ・ダブルッツォ100%
アルコール度:14.5%
参考価格:6300円

<醸造方法>
年産20,000本、1991年初リリース、キエティ県シルヴェストロ(2.5ha)とリパテアティーナ(2.5ha)の畑から。それぞれ標高390m、290mの東向き。50年樹。1600本/ha植樹。10月中旬~後半に収穫。18~20℃にて2~4週間樽醗酵し、マロラクティック醗酵を終了させる。100%新バリックで22ヶ月熟成。

<テイスティングコメント>
ヴァニラ、トースト、バター、チーズ、パイナップル、コンポート、クリのような香り、10年持つ品質。

(3)“ビオンゾ” バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ 2006
"Bionzo" Barbera d'Asti Superiore D.O.C. 2006



格付け:DOC
生産地:ピエモンテ州カスティリオーレ・アスティ
品種:バルベーラ100%
アルコール度:14.5%
参考価格:8775円

<醸造方法>
アルコール発酵後、フレンチオークの樽でマロラクティック醗酵。
ミディアムトーストのフレンチオークの新樽で16~18ヶ月熟成。その後、ステンレスタンクで6ヶ月、瓶内で3ヶ月熟成させる。フィルターにかけず、清澄剤も使用しない。
年間生産量:35,000本(参考)
サービス温度:16-18℃
樹齢:45~55年

<テイスティングコメント>
ドルチェットが近い。酸が柔らかい。
濃いルビー、紫がかっている、トースト、ダークチェリー、甘草、若々しいタンニン、野うさぎの煮込み、キジ。

(4)“ポッジョ・アッレ・ムーラ” ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2004
"Poggio alle Mura" Brunello di Montalcino D.O.C.G. 2004



格付け:DOCG
生産地:トスカーナ州モンタルチーノ地区
品種:サンジョヴェーゼ(クローン選抜)
アルコール度:14.5%
参考価格:11025円

<醸造方法>
ブドウ収穫後、12~13日間マセラシオンを行い、温度管理のもとステンレスタンクでアルコール発酵。
90%をバリックで、10%をスラヴォニアオークの大樽で約2年間熟成させる。トータルで4年間の熟成。

<テイスティングコメント>
熟成が長いのでオレンジ色が入っている、ラズベリージャム、煮詰めたフルーツ、イノシシ、炭焼きの肉。

(5)コスタセラ・アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラッシコ 2006
Costasera Amarone della Valpolicella Classico 2006



格付け:DOC
生産地:ヴェネト州 マラーノ、ネグラール、サンタンブロージェ、サンピエトロ・イン・カリアーノの丘の斜面にある自社畑(西、南西向き)
品種:コルヴィーナ70%、ロンディネッラ5%、モリナーラ5%(9月下旬~10月初旬収穫)
アルコール度:15%
参考価格:7200円

<醸造方法>
アパッシメント。風通しの良い部屋で手摘みのぶどうを専用竹製ラックで1月下旬まで陰干し。ぶどうの重量が35%減り、香りと糖度が増す(貴腐菌が付くのはコルヴィーナのみ)。ソフトプレスし、一部除梗、45日間スラヴォニアオークの大樽もしくはステンレスタンクで自然低温発酵(14℃)、30~40hlの樽に移し、アルコールに強い酵母を用いて引き続き35日間アルコール醗酵(18℃)、その後マロラクティック発酵。スラヴォニアンオークの大樽(40~80hl)と20%アリエとスラヴォニアオークの小樽(600L、40%新樽、30%2年樽、30%3年樽)で24ヶ月間熟成。その後、濾過し瓶詰め。最低4ヶ月間瓶内熟成。
サービス温度:18~20℃
料理:赤身の肉料理、ジビエ、パルミジャーノなどの強めのチーズ、食後酒として
参考価格:7200円

<テイスティングコメント>
ムラサキ、濃いルビー、干しぶどう、スパイス、ブラックペッパー、カヴァロ(馬肉)やゴルゴンゾーラ。

■荒井基之氏について

荒井氏はイタリアが専門で、ソムリエ協会の副会長になった事で、ワイン検定の問題構成にも変化があった、などと言われてるそうです。(あくまで噂)

ワイン色のジャケットに身を包んで、パッと見はとてもダンディな紳士ですが、ダジャレと、場を盛り上げるパワーがすごくて、最後はドタバタ喜劇の舞台みたいになってました。

とっても楽しくて、機会とお金があったら「ヴィーニ・ディ・アライ」にも行ってみたいですね~。

デキャンタージュでワインに付加価値をあたえて、「ぼったくる」と言ってましたが、荒井氏のデキャンタージュはとても素晴らしくて、ボトルから注いだワインよりもずーーっと美味しくなってました。
ものすごくマイルドで優しい感じになるんですよね。

デキャンタージュのパフォーマンスも見事で、いやいや、良い物を見せていただきました。

■イタリアワインについて

高いイタリアワインは美味しいですね。
フランスと違うのは、あくまで人に優しいイメージがあります。

人当たりがいい、いたれりつくせり、サービス精神が旺盛な感じ。
イタリアは高くてもフレンドリーなんですね。

イタリアワインを1年間集中して飲んだ事があったのですが、なかなか当たりに会えず、カミさんに「もうイタリアは買ってこないで。」とさえ言われて事がありました。
イタリアワインを知り尽くしてる、専門のお店でチョイスしてもらうといいかもしれませんね。

■まとめ

それにしても、ソムリエ協会のイベントは楽しいです。
一定レベルの知識を持っている人が来るので、話も合いやすいし、基本お酒が入るので後半はみなさん和気あいあい。

勉強にもなるし、また参加させていただきます。

シャルロッテ<アイ> シャルドネソース

シャルロッテ<アイ> シャルドネソース
CHARLOTTE i CHARDONNAY

種類別名称:チョコレート
ぶどうソースの果汁:シャルドネ100%
※ワイン不使用

ドラッグアーバンで、105円で購入。

【外観】
細身でスリム、曲線のラインが女性らしさを感じさせる。
色調はちょっと赤味のあるチョコレート色。
艶と梨地の2トーンだが、ちょっと分かりにくい。

【香り】
強いカカオの香り。
ココアのイメージ。
スティックを折って、中のソースの香りを嗅ぐが、チョコレートの香りが強すぎて分からない。

【味わい】
甘さはちょっと抑えめの、大人な味わい。
中のソースの酸味がフレッシュさを感じさせる。
中のソースだけなめてみると、アルコール感はまったくない。
印象はフレッシュなフルーツソースで、甘さは控えめ。
フィニッシュは結構甘さを感じる。

【総評】
このパッケージ、ひっぱると包装紙が剥けて、スティック状のチョコレートが現れるタイプですが、最初の1本目は失敗して、包装紙が包まれたまま出てきました。
しかもこれ、結構力入れて引っ張んないといけないし、ちょっと企画倒れなパッケージ?

でも、持つ部分だけゴールドの包装紙が残るのはオシャレな感じ。

食べた印象はウイスキーボンボンですが、アルコール感はありません。
爽やかさがあって子供も美味しいく食べられます。

ただターゲットは大人なので、カカオの香りを強くして、甘さを抑えてあるような感じを受けました。

試しにワインに合わせてみると、ニューワールドのフルーティな赤ワインには、そこそこ合うみたい。
普通のチョコレートよりも、シャルドネソースがつなぎになってて、馴染みがいいみたいです。

白ワインに合わせると、チョコの味が強すぎて完全に消えますが、シャルドネソースがつなぎになっているので、何となくシンクロする部分があります。

ワインのつまみにするものではありませんが、パーティに出すちょっと面白いアイテムかもですね。

気を付けないといけないのは、パクって食べると中のシャルドネソースがツーっとたれる事でしょうか。
ホストでこのチョコレートを出す人は気をつけてください。

シャルドネ、というキーワードについ惹かれて買ってしまいましたが、ワイン好きにオススメできる感じではありませんね。
まあ話題の一つ、ということで。

2011/11/04

カルメン 赤 NV(2回目)

カルメン 赤 NV
カルメン 赤 NV
PALACIO DEL CARMEN TINTO NV

スペイン:VDT格付け
アルコール度:12%
ブドウ品種:不明

肉のハナマサで、398円で購入。

【外観】
若々しい色調の、濃いルビー。
色あいは青っぽさのある紫。
深い透明感があり、底がうっすら見える。
粘性は弱め。

【香り】
なめし革。
ややケミカル。
黒い果実。
グラスを回すとグリーン系のハーブ。
香りは弱め。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
シャープでフレッシュなアタック。
ライトボディ。
酸味は強めで全体を締めている。
タンニンは弱めで舌の真ん中が少し乾くくらい。
アルコール度は弱め。
ドライな味わいだが、後味はややジューシー。
余韻は短い。

【総評】
398円ワインの見本のような、軽いけど、バランスのいいワイン。
軽くて、後味がスッキリしてて、食事にも合わせやすそう。

おつまみで買ってきたドライソーセージ(サラミ)に合わせると、ワインが完全に負けるけど、脂っこさを流してくれる感じ。
コンビニの「焼きパスタミートソース」に合わせると、あまりなじまずに、ワインがちょっと辛くなります。

んん?何かワインが食事にからまないですね。
ワインだけで飲んでると、合わせやすそうなのに、不思議です。

でも食事の脂っこさをフォローしてくれる、という点ではバッチリ役立ってます。
特にコンビニの食事って脂っこいので、とても助かりますね。

焼きパスタも、チーズのところはバッチリ合いますね。
割とクラシックな味わいなので、スタンダードに、パンとかチーズが合うのかもしれません。

ちなみに、個人的な感想ですが、サラミとワインは合わせない方がいいですね~。
安いワインとはいえ、なんだかもったいない?

サラミって、ワインに合いませんね、つくづく・・・
おつまみで買った事を後悔してます。

デイリーで飲むには、まったく問題ないというか、ちょうどいい感じのワイン。
ややクラシックなタイプなので、フルーティなワインが好きな人にはイマイチかもしれません。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

2011/11/03

モンテラーゴ 白 2009(ブラインドテイスティング:外す)

モンテラーゴ 白 NV
(1)シャルドネ(チリ:コルチャグア・ヴァレー/カサブランカ・ヴァレー:10)\1280
(2)ヴェルメンティーノ(伊:サルディーニャ州:IGTイゾラ・ディ・ヌラーギ:07)\1260
(3)ソーヴィニヨン・グリ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(フランス:ボルドー地方:AOCボルドー・ブラン・セック:09)\980
(4)ガルガーネガ90%、トレッビアーノ10%(伊:ヴィーノ・ダ・ターヴォラ:NV)\580
(5)品種不明(スペイン:地中海地方:DOフミーリャ:09)\480

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
少しオレンジっぽさのある、やや濃いめのイエロー。
色づきのいい感じの黄色で、ほんのりオレンジがかっている。
輝きはそこそこある。
粘性は弱め。

【香り】
ミネラル。
ラムネのようなハーブ香?
グリーン系の生木をイメージさせる印象。
少し色のついた花の印象。
グラスを回すと、独特な鼻をつくようなグリーン香がたってくる。
香りはわりと強めで、個性的。

【味わい】
ほんのり残糖を感じるセック。
ライトな口当たりながら、かなり個性的な印象を持っている。
揮発性があるような、ハッカのような感じ?
後味にもクール系のガムのような後味が残る。
酸味は柔らかいがしっかり最後まで残る。
アルコール度は弱め。
苦味は軽く後味に残る感じ。
3~4年くらいの熟成感がある。

【判定】
独特なオレンジっぽさのある外観は、熟成してるか、南の印象。
この中では2007年のイタリア。

香りはかなり独特。
グローバル品種では無さそう。
ラムネのような感じがイタリアっぽい。

口当たりは軽いながらも独特な深みを持っている。
個性的な香りは、ガルガーネガよりは、日頃あまり飲まないヴェルメンティーノ?

ファイナルアンサーで、ヴェルメンティーノ
で、ブー

品種不明のスペインでした。

【総評】
モンテラーゴ 白 2009
MONTELAGO WHITE 2009

スペイン:地中海地方:DOフミーリャ
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

イオンで、480円で購入。

ちょっと過熟したような印象があって、下り坂の1000円台のイタリアかと思ってしまいました。

いままでに嗅いだことがないような生木のようなグリーン香のある白ワインです。

ラングドックの赤によくあるガリーグのような感じですね。
白ワインではあまり無いタイプ。

でもその個性も嫌味な感じではありません。

慣れてくると口当たりも優しくて十分美味しいですね。
ただちょっと個性が強すぎるので、好き嫌いは分かれそう。
食事には合わせにくそうですね。

カミさんに価格感を聞いたら498円で、ほぼ正解。
ちょっと水っぽいけど、悪くない、という評価。

今日の晩御飯は、ブリ大根と、昨日の残りのカレー。

ブリ大根なんて、ワインにまったく合わないメニューですが、このワイン、意外と大丈夫。
香りが強いので、食事に合いにくいかと思っていたら、そんなに気になりません。

ブリ大根もカレーも、付け合わせの水菜のサラダも大丈夫でした。

食事が終わって、ワインだけでも美味しく飲めますね。
チーズのようなコクがあって、おつまみと一緒に飲んでるみたい。

ちょっと香りが人工的な感じが気になるけど、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。

■関連リンク(トップバリュー/イオンのワイン)

2011/11/02

ジョルノ・ペル・ジョルノ 白 NV (2回目)

ジョルノ・ペル・ジョルノ 白 NV
ジョルノ・ペル・ジョルノ 白 NV
MONTEMARTE GIORNO PER GIORNO BIANCO NV

イタリア:ウンブリア州:IGTウンブリア
アルコール度:12%
ブドウ品種:不明

肉のハナマサで、398円で購入。

【外観】
グリーンがかった、やや淡めのイエロー。
色調はシンプルで、ディスクは薄い。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
柑橘系のフルーツ。
ミネラル。
グラスを回すと微かにクリーム。
甘いオレンジや梨のような果実香。
香りはそれほど強くないが、フルーティさが強い。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ライトで、フルーティなアタック。
後味はやや水っぽい。
酸味は柔らかく弱め。
アルコール度は弱い。
微かに苦味が後味に残る。
少しのどに引っかかる感じ。
余韻は少し続く。

【総評】
ものすごく軽いんだけど、嫌味がないのがいいですね。

今日の晩御飯はコンビニのクラムチャウダーパスタ。
実にそっけない味ですが、そこが良く合います。

食事の邪魔はしないけど、後味にオレンジの風味を加える、みたいな。

ストリングチーズ(プレーン)に合わせると、まったく絡まないけど、足はひっぱらない、ってくらい。

イタリアらしい、人なつっこい感じで、398円ワインとしては十分な美味しさですね。

まあ、いろいろ気になる点は、価格が全部ふっとばすって感じで。

軽くて、食事に合わせやすいのですが、それでいて、フルーティなんですよね。
果実感のバランスがいいのでしょうか。

ちなみに、次の日にカミさんに飲ませたら、「苦い!」って言ってました。
苦味か~、私はそんなに気になりませんでしたが、ひょっとしたら人によっては気になるかも。

とはいえ、コストパフォーマンスは高く、おすすめです。

■関連リンク(肉のハナマサのワイン)

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