2009/03/29

ウマニ・ロンキ カサル・ディ・セッラ ヴェルディッキオ・クラッシコ・スーペリオーレ 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・ヴェルディッキオ(伊:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ:06)\1690
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー:マイポ・ヴァレー:08)\877

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ウマニ・ロンキ カサル・ディ・セッラ ヴェルディッキオ・クラッシコ・スーペリオーレ 2006
【外観】
濃い黄色。
ややオレンジがかっている。
輝きは強い。
ディスクは厚めで、粘性も強い。

【香り】
蜜の入ったりんごのような果実香。
少しオリエンタルなスパイスのニュアンス。
香木のような印象。
樽の影響を感じる。

【味わい】
濃厚な味わい。
とろみがあり、口当たりが良い。
セックながら、残糖はやや多い印象。
酸味も強く、ボディも強い。
全体に強い方向でまとまっている。
余韻は少し長く続く。
アルコール度も高い印象。

【判定】
濃い黄色で輝きがあり、ややオレンジ、となると、06のヴェルディッキオが候補。

香りはやや熟成を感じる。06なのでそんなに熟成しているわけでは無いが、やはりここはイタリアか。

色の濃さやオレンジの色味は樽の影響も考えられる。
ただ、この4本はすべて樽熟成している可能性があるので、判定の基準にはならない。

飲み口は、リッチで厚みのあるタイプ。
価格的にはやや高い印象。

ほぼヴェルディッキオに傾くが、他の可能性を考える。
まず、樽の影響の仕方がボルドーブランの印象を感じさせる。
今回のボルドーはバロン・ド・レスタックの07。
いつも外すんですよね。
あと可能性があるのはリースリング?
でも一番近いのは、やっぱりボルドーかな?
最終的には2択に絞るが、あとはトータルでも印象が決めてかな。

ファイナルアンサーで、ヴェルディッキオ
で、ピンポン

おお、なんとか当たりました。

【総評】
ウマニ・ロンキ カサル・ディ・セッラ ヴェルディッキオ・クラッシコ・スーペリオーレ 2006
UMANI RONCHI CASAL DI SERRA VERDICCHIO DEI CASTELLI DI JESI CLASSICO SUPERIORE 2006

イタリア:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ
アルコール度:14%
ブドウ品種:ヴェルディッキオ

リカーランドトップで、1690円で購入。

リッチタイプのイタリアワインです。

イタリアの白はすっきり爽やかという印象がありますが、このワインは違うタイプ。
コクがありリッチ、アルコール度も14%ととても高めです。

ただちょっと樽の影響を強く感じるところが、我が家的には好みのタイプじゃないんですよね。
ややクドいというか。

香りのタームも、過熟を想起させるリンゴの印象があります。
爽やかなリンゴじゃなくて、ちょっと熟したリンゴ。
オールドタイプのボルドーブランに良くある香りの印象でしょうか。

すべてが強い方向でまとまっているので、合わせる料理は難しそうですね。

ワインとしてはしっかりしていると思うのですが、タイプとしてはやや我が家向きじゃないかな。
やや多い甘い印象や、ちょっと重い感じがいまいちかな?
アルコール度もちょっと強すぎる気がします。

カリテラ トリビュート ピノ・ノワール 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ピノ・ノワール(チリ:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:07)\1480
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カリテラ トリビュート ピノ・ノワール 2007
【外観】
深い透明感のある、濃いルビー色。
色味は落ち着いていて、黒っぽさがある。
フチの赤味も大人しい。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。


【香り】
濃縮感のある果実、ジャム。
チョコレート。
官能的な動物香。
腐葉土。
厚みのある強い香り。

【味わい】
フルボディ。
残糖を感じる、ほんのりとした甘み。
なめらかなタンニン。
余韻はやや長い。
酸味はやや強めでタンニンは穏やか。
しっかりしたアルコールの強い飲み口だがフルーティさもある。

【判定】
深い透明感がある濃い外観はどれにも当てはまる。
香りはシラー。
チョコレートやジャムのような濃縮感。
味わいも甘さがあってシラーっぽい。
熟成感もあるので、まず間違いなくシラー。
他に可能性があるとしたら、チリのピノ・ノワール?
ちょうど新世界のピノ・ノワールってくらいの色合い。
でもピノ・ノアールやサンジョヴェーゼのようななめし革のような印象は無いので外す。
あとはボルドー。
最近のボルドーはやや厚みと濃縮感のあるタイプが多くなってきているので、ひょっとしたら、というのもある。
でも何度飲んでもこれはシラーでしょう。

ファイナルアンサーで、シラー
で、ブー

なんと、ピノ・ノワールでした。

【総評】
カリテラ トリビュート ピノ・ノワール 2007
CALITERRA TRIBUTE PINOT NOIR 2007

チリ:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー
アルコール度:14%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

リカーランドトップで、1480円で購入。

ちょっと怪しいとは思っていたんですが、見事に間違えました。

品種の間違いもそうですが、生産年の03と07の違い、また価格が倍近く違うという点でも反省ですね。
ピノ・ノワールってもともと色合いが落ち着いている事が多いので、そこの考慮が必要でした。

それとこのシラーっぽく感じた要素は、すべて醸造由来のようですね。
飲み進むと、だんだん樽の印象が強くなってきました。
見事にお化粧にだまされたって感じでしょうか。

ピノ・ノワールを飲みたくて開けたカミさんもイメージと違っていたみたい。

それにしても、ピノ・ノワールをこんなにしていいの?って感じ。
シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンと同じような手法でお化粧してる印象です。
品種の個性を尊重してないというか。

なんだかケチョンケチョンに言ってますが、ワインとしてはそんなに悪くないのかな。
好みの問題で、この個性を好きという人もいると思います。
品種の個性が尊重されていない、という点を除くと、わりと良くまとまっています。

カミさんは、可も無く不可も無く、でもつい飲んでしまうワイン、でもピノ・ノワールって感じじゃない、と言う感想です。

確かに、素性不明なちょっと不思議な感じがするんですよね。

ジャスト ソーヴィニヨン NV(ブラインドテイスティング:外す)

・シャルドネ(仏:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\300 <250ml>
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\300 <250ml>

の2本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジャスト ソーヴィニヨン NV
【外観】
中庸な黄色。
輝きは強い。
少しグレーがかっている。
粘性は中程度。

【香り】
少し熟した果実香。
わずかにスモーキー。
ちょっとミネラル。
香りは全体的に弱め。

【味わい】
ややキツメのアタック。
酸がやや荒っぽい感じ。
舌に炭酸の印象がのこる?
アルコールの印象もやや強い。
わずかに力が落ちたような印象を受ける。
少し酸化してるような、過熟感があるような。
少し残糖を感じる柔らかい甘みがある。
空気に触れてくると飲み口も柔らかくなりそうな印象がある。

【判定】
外観からは判断できず。
香りは厚めの果実香やわずかにスモーキーな印象がシャルドネっぽい。
ソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマは感じない。
味わいはやや過熟した印象。
素直にとればシャルドネ。

ファイナルアンサーで、シャルドネ
で、ブー

ひえ~、ソーヴィニヨン・ブランでした。

【総評】
ジャスト ソーヴィニヨン NV
Just Sauvignon NV

フランス:ラングドック地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

スーパーアルプスで、250ml瓶を300円で購入。

それにしても、2択でシャルドネとソーヴィニヨン・ブランを間違えるのは致命的・・・
ブラインドテイスティングって怖いですね。

ソーヴィニヨン・ブランを間違えるパターンはヴァラエタルアロマに頼りすぎている時が多いのですが、青草っぽい印象が無いソ

ーヴィニヨン・ブランも多いので要注意。

このワイン、やや過熟した重い感じがいまいち。
クリーンさが無いというか、あまり良い品質とは思えないですね。

カミさんも、あまり好きじゃないって言ってました。

2009/03/28

サントリー ワインハウス まろやか赤ワイン

サントリー ワインハウス まろやか赤ワイン
SUNTORY WINE HOUSE RED

サントリー ワインハウス まろやか赤ワイン
日本:輸入ぶどう果汁・輸入ワイン使用
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

栄養成分(100mlあたり)※裏ラベルより

エネルギー:73kcal
たんぱく質:0g
脂質:0g
炭水化物:1.5~4.0g
ナトリウム:0~40mg

ローソンで、425円で購入。

【外観】
明るい外観。
底まではっきり見える。
色味はやや落ち着いた感じ。
ほんのりオレンジっぽさを感じる。
粘度は弱くさらさらしている。
泡がいつまでも消えないのがちょっと気になる。

【香り】
グレープのフォクシーっぽい感じ。
生っぽいブドウの印象。
香りは弱々しい。
キャンディ。

【味わい】
かなりのライトボディ。
サバサバした印象。
アルコール度は低く、果汁の印象が強い。
酸味は割りと強く、タンニンというか収斂性のような印象がちょっとある。
後味はややエグミのようなものが残る感じ。

【総評】
軽い、とても軽いワイン。
赤ワインとは思えない軽さ。
濃いロゼくらいの印象。

コンビニの、モッツァレラトマトのパスタと合わせると、完全に負けるんだけど、裏方で存在感を出す感じ。
後味を少しリフレッシュしてくれますね。

黒コショウとベーコンが入ったポテトサラダに合わせると、最初は負けるんだけど、あとからスッキリさせる、みたいな感じ。

ストリングチーズのスモークに合わせると、あまり絡まず、それぞれ主張する感じ。

とても軽いのですが、微妙なバランスで、カジュアルな食事に合わせやすいワインです。

グラスに注いでちょっと時間が経つと、すっかり気が抜けた香りになりますね。
味わいもすっかり気が抜けて、微妙な甘さが強くなります。

ワインっぽい飲み物という雰囲気ではありますが、この価格の中ではぎりぎりセーフって感じでしょうか。

2009/03/27

お花見にロゼワイン

 
いよいよお花見シーズンの到来ですね。

お花見に持っていくお酒といえば、ビール、日本酒、焼酎、ですが、嫌味にならない感じで、ワインも持って行きたいものです。

ボルドーのグランクリュを持っていって、「神の雫」を気取るなんてのは問題外。

すっきりと軽い白か、辛口のロゼが素敵ですね。

特にお日さまの下で飲むロゼは、キラキラ輝いてキレイなので、女性に受けること間違いなし!

ローヌのタヴェル、ブルゴーニュのマルサネなんかは、ロゼとはいえガッチリとしてるので、あまりお花見に向かない気がします。

ロゼ・ダンジューはちょっと甘口が多いので、合わせる料理が難しいかな?

プロバンスのロゼの軽いタイプもいいですが、ここはやはり国産のロゼ、「シャトー・メルシャン ももいろメルロー」がオススメ!!

すっきりと軽い飲み口で、和食にも良く合うし、ロゼって魚から肉まで守備範囲が広いと思います。
ワインとしてはそんなにしっかりしたタイプでは無いので、逆にお花見の料理には良く合うのではないでしょうか。

そのまま飲んでも美味しいし。

グラスも紙コップじゃなくて、プラスチックのワイングラスを持って行くといいでしょうね。割れないやつ。

お日さまに輝くロゼに、桜の花びらなんて浮いたら、もう最高に素敵なお花見になるのではないでしょうか。

■楽天ショップへのリンク
☆ももいろメルロー[2008]年・勝沼ワイナリー・シャトーメルシャン
税込1,467円


☆プラスチック製グラス イルミネーション ワイン
■素材 アクリル
■サイズ H13.5cm
■カラー オリーブ、オーシャン、インク、チェリー
■パーティーアルコールや、ジュースにぴったり。
 ちょっとオトナの気分で飲めちゃいます。

☆プラスチック・ワイングラス《フルート2脚セット》

☆他のおすすめロゼワインはこちら☆
 

2009/03/24

ボルゲス レロ ドウロ ホワイト 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・マルヴァジア・フィナ、ゴウベイオ、ヴィオジーニョ、コデガ(ポルトガル:ドウロ地区:07)\1080
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・グルナッシュ・ブラン(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:08)\840

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ボルゲス レロ ドウロ ホワイト 2007
【外観】
淡い黄色。
かなり無色に近い。
ややグリーンがかっている。
わりと輝きが強め。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
ミネラル。
特に白い石のような印象。
柑橘系のフルーツ。
白い花。
グラスを回すととても青っぽいハーブ香。
少し香木のような香り。
とても華やかで、複雑な香りがある。

【味わい】
ほんのりと残糖を感じるやわらかい飲み口。
酸味はシャープで後味はドライな印象。
やわらかくまろやかにまとまっているが、意外とアルコール度は強そう。
余韻はほのかに香る。
全体にとても上品にまとまっている。

【判定】
明るい外観からはリースリングが候補。
香りの印象もリースリングっぽい。
ただ、ペトロール香は感じない。
ちょっと複雑で価格も高そう。
味わいはかろやかで上品。
リースリングのようでもあるし、もし違うとしたらポルトガルか。
恐らく、ボルドーとグルナッシュブランは違う。
ほぼリースリングながら独特なハーブ香が気になる。
香木のような印象のハーブ香。
あとは単一品種か、複数のブドウのブレンドか。
ちょっと複数のブレンドっぽくもあるが、素直に第一印象のままでいくか。

ファイナルアンサーで、リースリング
で、ブー

ぎゃふん、ポルトガルでした。

【総評】
ボルゲス レロ ドウロ ホワイト 2007
BORGES Lello Douro White 2007

ポルトガル:ドウロ地区
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:マルヴァジア・フィナ、ゴウベイオ、ヴィオジーニョ、コデガ

リカーランドトップで、1080円で購入。

このワインとても良いです。

個性もあって、上品で、繊細で、キレイにまとまっています。
飲んだ瞬間に、これは1500円クラスだなと思ったのも間違えたポイントですね。

飲み進むとちょっとエグみのような感じとか苦味が立ってきて、ちょっと荒さも感じるますが、トータルでは全然問題ありません。

やわらかくてとろけるような飲み口が良いんですね、このワイン。
ついついグラスに手が伸びるタイプ。

今日の晩御飯はキノコのバターソテーとわかさぎのフライ。

小さなしいたけのバターソテーなんですが、味が強すぎてワインが完敗。
強すぎるのは味じゃなくて、しいたけの香りですね。
サンジョヴェーゼとかピノ・ノアールくらいじゃないと合わないでしょう、きっと。

わかさぎのフライには良く合います。
頭からワタの部分は苦味とか生臭さが強くてちょっと難しいですが、尻尾の方は大丈夫。

さらに良く合うとしたら、鶏肉にチーズとハーブをはさんだフライ、なんてバッチリでしょうね。
チーズやチキン系の方が合いそうです。

我が家の定番おつまみ、ストリングチーズのバジルのせだと問題なく合いますね。
まあちょっと、ワインの苦味が気になるってくらいでしょうか。

親戚が漬けたタクアンがあったので合わせてみると、受け入れないけど、反発もしない、という微妙な合い方。

大根の葉っぱの漬物もあったので合わせてみると、青っぽさの相乗効果で、とてもグリーンな世界へ。
普通に飲んでいると、このワインそんなにグリーンっぽさは感じないんですが、大根の葉の青みに引き出されるみたいで、改めて青っぽいハーブ香が立ってきます。

ちょっとやけくそで、のりたまご飯にも合わせてみると、苦味がおらおらって出てきます。

というか、酔ってるだろ、俺。
ワインで遊んじゃいかーん!

気が付くと、ペースがとても早くなってます。
飲み口がいいので、次から次にグラスに手がのびるんですね。

平日なのに1本空いてしまいそう。
コストパフォーマンスの高い、楽しめるワインです。

■楽天ショップへのリンク

ボルゲス [2007] レロ ドウロ ホワイト 980円 (税込)

※サイトより引用
「レロ」は、ドウロ地方のワインを普段から楽しめるワインとして国内外に広めることに貢献したファミリー名に由来しています。
歴史ある生産地ドウロDOCの葡萄の特徴を生かしつつ、全ての世代に楽しんでいただくことを目指したモダンな味わいと外観が特徴。普段の食事と合わせて楽しんでいただける価格も魅力です。
葡萄は収穫直後に、軽くプレスしています。48時間の発酵前低温浸漬ののち、12℃~14℃で発酵。シュル・リーの状態で4ヶ月間ステンレスタンクで熟成。
レモンイエローの色調、柑橘系の果実の香りの中にミネラルを感じさせる。酸はバランスよくまとまり、爽やかな後味です。
インターナショナルワインチャレンジ2008奨励賞受賞。

2009/03/22

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1979

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1979
Chateau Leoville-Las-Cases 1979

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1979
先日のワイン会で、テイスティングゲームに勝って、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ1979を飲む事が出来ました。

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズは、サンジュリアン村の第2級格付けのグラン・クリュ。
シャトー・ムートン・ロートシルトや、シャトー・ラフィット・ロートシルトなどの第1級の5大シャトーに肉薄してるといわれていますよね。

チーム10人くらいで分け合ったので、大きなボルドーグランクリュグラスの底から2cmくらいでしたが、ボルドー最高峰のワインを堪能できました。

30年たっているにも関わらず、力は全然衰えていません。
香りはきのこや腐葉土のような熟成感の複雑味を増しながら、時間と共に、どんどんフローラルな華やかさを増していきました。
喉の手前ですーっと消えていくような滑らかな飲み口はまさにグランヴァン。

飲んでいる人の顔を見たら、そのワインの美味しさがあらためて分かりますよね。
みんな本当に美味しそうで、幸せな顔をしていて、グランヴァンは人を幸せにするんだなぁ、と改めて感じました。

この幸せな時間を共有したら、一生絆が切れないんじゃないかと思うくらい。

もし意中の人がいて、プロポーズするんだったらボルドーのグランヴァンがあれば失敗なしですね、たぶん。

ボルドーのグラン・クリュも、果実味主体ですぐ飲めるタイプに変わっているみたいですが、30年後にこんなに深みが出るのかな?って余計な心配をしてしまいます。

実はこのワイン、ゲームの賞品だったので、少し手荒い扱いを受けていて、こりゃ相当滓が混ざってるな、と心配していたのですが、飲んでみると意外と問題なし。

グラスに注いだときはちょっと濁りがあって、やっぱり滓が混ざっているかな、という感じでしたが、飲み口もまろやかで香りも素晴らしかったです。

オールドヴィンテージのワインも神経質に滓を除かなくてもいいんでしょうかね。

それにしても素敵なワイン会を開いてくれた主催者に感謝です。
五反田のエシェゾーにも。

■楽天ショップへのリンク

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ[1979]税込35,490円


シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ[1979]税込21,000円


シャトー・レオヴィル・ラスカーズ 1979 税込 30,975 円

フレスコバルディ アルビッツィア シャルドネ 2006(ブラインドテイスティング:外す)

・ヴェルディッキオ(伊:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ:06)\1690
・シャルドネ(伊:トスカーナ州:トスカーナIGT:06)\1530
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・マルヴァジア・フィナ、ゴウベイオ、ヴィオジーニョ、コデガ(ポルトガル:ドウロ地区:07)\1080

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フレスコバルディ アルビッツィア シャルドネ 2006
【外観】
中庸な黄色。
ややグリーンがかっている。
輝きほほどほど。
粘性はやや強い。

【香り】
熟した果実。
ミネラル。
発酵香。
グリーンっぽいハーブ。
グラスを回すとチーズのような発酵香が強くなる。

【味わい】
すこしチグハグなバランス?
やや残糖を感じるほんのり甘い印象とややとげとげしい酸味。
後味はやや水っぽい感じがあり、余韻は短い。
ボディはやや厚め。

【判定】
ややグリーンっぽさを感じる若い印象。
香りはやや熟した厚みのあるフルーツ香が主体。
そこにミネラルやチーズのような印象があり少し複雑さを感じる。
ただ、香りは弱めですこし力が無い感じ。
飲み口にほんのりとした甘さがある。
フルーティな味わいが強く、少し酸味と甘みとのバランスが良くない感じ。
印象としてはドイツっぽい。
ドイツだとリースリングなのでペトロール香など探してみると、フルーツ香の奥にかすかに感じる。
少し時間が経つとさらに強くなる。

ファイナルアンサーで、リースリング
で、ブー

イタリアのシャルドネでした。。

【総評】
フレスコバルディ アルビッツィア シャルドネ 2006
FRESCOBALDI ALBIZZA CHARDONNAY 2006

イタリア:トスカーナ州:トスカーナIGT
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、1530円で購入。

また、リースリングとシャルドネを間違ってしまいました。
よく間違えるんですよね、この二つ。

このイタリアのシャルドネはもっとこってり系かと思っていたんですよね。
なので、リースリング以外ではポルトガルかな、なんて思っていたんですが、大外れ。

かなり特徴のあるまとまりなんですが、シャルドネでもスモーキーな印象が強いタイプですね。

それでいてクリームっぽさは無くサバサバしてる。
でもすっきりシャープでも無い。
どっちつかずというか、なんか微妙な立ち位置。

あまりポリシーは感じないワインですね。
こうなっちゃった、みたいな。

何かに似てる感じもするんですが、やや出来の悪いボルドーブランって感じ?

これは次は無いかな。

・・・・・

1本飲み終わる頃に少しづつこのワインの良さが滲んできました。
いろいろなものがすっ飛んで、本来の姿が見えてくると、素朴でかわいらしい感じが出てきます。
コンパクトでプリミティブにまとまってきて、過剰な装飾は無く、素直なイタリアワインって感じ。
悪くは無いのですが・・・やっぱり次は無いかな。。。

シャトーメルシャン ももいろメルロー 2007

シャトー・メルシャン ももいろメルロー 2007
Chateau Mercian Momoiro Merlot 2007

シャトー・メルシャン ももいろメルロー 2007
日本:山梨県甲州市:勝沼町
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:長野産メルロー76%、山梨産マスカット・ベリーA24%

リカーランドトップで、1480円で購入。

【外観】
ロゼとしては中庸な濃さ。
色味も中庸なピンク。
どちらかというと紫寄り?
輝きがあり、粘性はやや強め。

【香り】
マスカット・ベリーAの印象が強い。
フォクシーっぽいというか、ブドウ由来の印象が強い。
ブドウジュースのような感じ。
やや炭酸のようなミネラルのような印象もあり。

【味わい】
やわらかい、穏やかな口当たり。
余韻はほとんどなく、後味がマジックのように消える。
何も残らない感で、余韻も無い。
ちょっとクリーン過ぎる?
かなりライトですっきり、渋みは少なく、酸味もやわらか。

【総評】
春っぽくなってきたので、ロゼを買ってみました。
ロゼはあまり飲まないのですが、今まで飲んだロゼの中ではタヴェルのロゼが一番美味しかったですねー。
(すみません、銘柄忘れました)
このメルシャンのロゼはやや優しすぎる感じがしますが、なんとも穏やかで、しかもあまり酔わない感じはまさにお花見ワイン。
飲んでもあまり酔わないし、いろいろな料理に合わせやすそう。

ちなみに今日の晩御飯は、自家製のギョウザ。
タレにつけないで合わせると、以外といけます。

大人しいワインなのでギョウザに負けるかと思いきや、酸味がいい感じで主張して、なんとなく丸め込んでしまう感じ。
ちょっとビールのような合い方ですね。

多分、焼きそばとか、フランクとか、たこ焼きとか、大丈夫なんじゃないでしょうか。
逆にサンドウィッチとかだと、どうかな?って感じ。

試しに白米にも合わせてみましたが、案外いけます。
このワインはおにぎりにも合いそうですね。

これからのお花見シーズンにとても重宝しそうなワインです。

■楽天ショップへのリンク
ももいろメルロー[2008]年・勝沼ワイナリー・シャトーメルシャン
税込1,467円

※サイトより引用
ワイナート誌でも「春が薫るロゼワイン」特集! でこのワインを注目!
長野産のメルロを中心に、山梨産マスカットベーリーAを少量ブレンドした純国産100%のロゼは、まさに「ももいろ」という表現がぴったりな、美しいローズピンクの色調。
口に含めばキリっと辛口で、酸味もきれい。春先のすがすがしい空気の中に溶けこんでいくような浮揚感があり、みずみずしい赤い果実のフルーティーさが桃源郷へと誘う。
「国産ワインだから和食に」という短絡的な考えではけっしてなく、果実味と酸味のバランスがフレッシュな魚介類と調和。苦味をともなう春の野菜類ともうまく馴染む。握り寿司ならどのネタにも合いそうだ。

2009/03/21

ルイ・ラトゥール ボージョレ・ヴィラージュ・シャムロワ 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ:06)\1630
・ピノ・ノアール(チリ:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:07)\1480
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ルイ・ラトゥール ボージョレ・ヴィラージュ・シャムロワ 2006
【外観】
明るいルビー色。
底まではっきり見える。
色味は赤味が強く、はっきりした色合い。
粘性はやや強め。

【香り】
キャンディ。
イチゴ。
グラスを回すと、やや土っぽさや動物香が出てくる。
香りは弱めで、広がってこない。

【味わい】
滑らかな味わい。
ライトボディでセック。
酸味はしっかりしている。
余韻は短く、後味はキレイに消える。
やや苦味がある。

【判定】
明らかに明るい外観は、ガメイかピノ・ノアール。
香りの印象はガメイ。
飲み口はかなりライトですっきり系。
でもアルコールは意外と強い。
飲み口はやや単調でジュースっぽさを感じるので、チリのピノ・ノアールかな?とも思うが、逆にチリだとこんなに明るく無いと思われる。
そうなるとルイ・ラトゥールのガメイ。
明るさはまさにルイ・ラトゥール。
香りはやや閉じていたのか、だんだん個性が出てくる。
味わいは相当ライトだが、繊細で上品、とても良い感じ。
やはりここはガメイか。

ファイナルアンサーで、ガメイ
で、ピンポン

ルイ・ラトゥールらしい、明るいブルゴーニュです。

【総評】
ルイ・ラトゥール ボージョレ・ヴィラージュ・シャムロワ 2006
Louis Latour Beaujolais-Villages Chameroy 2006

フランス:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ
アルコール度:13%
ブドウ品種:ガメイ

リカーランドトップで、1630円で購入。

明るい外観、軽やかな飲み口、そして繊細なまとまり。
ルイ・ラトゥールらしさを感じるガメイです。

キャンディっぽい香りとかガメイらしさはありますが、ヌーボーとはステージが違う感じ。
なかなかこんなキレイな世界観を持っているボージョレは少ないのではないでしょうか。

濃縮感のあるワインが好きな人にはいまいちかもしれませんが、個人的にはとてもヒットなワインです。
いらないものをとことん削ぎ落としたって感じなんですよね。

ルイ・ラトゥールは我が家のお気に入りブランドなので、これからもいろいろ飲みたいのですが、やや時代に逆行してる感がありますね。
この素敵な個性がなくならないといいな、といつも思っています。
軽いワインは安いワイン、みたいな雰囲気がありますからね。

ガメイでもしっかりとルイ・ラトゥールらしさを感じるワイン。
コストパフォーマンスも高く、おすすめです。

■楽天ショップへのリンク
ルイ・ラトゥールボージョレ・ヴィラージュ・シャムロワ[2004]
税込 1,580 円

※サイトより引用
ルイ・ラトゥール社は200年以上も続く家族経営の、ブルゴーニュを代表するつくり手です。
ブルゴーニュ2大白ワインのひとつと言われる「コルトン・シャルルマーニュ」の生みの親と しても広く知られています。
1731年、ブルゴーニュ地方の中心コート・ド・ボーヌにぶどう畑を所有していたルイ・ラトゥ ール家は、近郊にも自社畑を広げていき、1797年にルイ・ラトゥール社を立ち上げました。
ルイ・ラトゥール家は今やコート・ドールでは最大級のグラン・クリュを所有し、プルミエ・クリュ 、村名畑を加えると60haにもおよび、「コルトンの帝王」と称されています。

ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー メルロー 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ:06)\1630
・メルロー(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:07)\840
・ボバル、シラー(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー メルロー 2007
【外観】
濃い外観。
深い透明感があるが、底は見えないくらい。
粘性はやや強めで脚が多く現れる。

【香り】
香りは全体に弱くさっぱりとしている。
そのなかでも動物香が主張してる印象。
ややユーカリのような揮発性の強い香り。
グラスを回すとより生っぽい動物香。

【味わい】
ミディアムボディくらい。
タンニンは穏やかで、酸味も柔らかい。
クールな印象がある。
余韻は短め、後味もやや水っぽさがある。

【判定】
濃い外観から、ガメイが外れる。
香りの印象はシンプルでやや弱め、動物香が強い。
わりと低価格な印象なので、ローヌのシラーは外れる。
メルローとボバル、シラーだが、どちらかというと生っぽい動物香はシラーかな。
飲み口はセックでさっぱり。
やや水っぽさがあるが嫌味がなく飲みやすい。
メルロー独特な繊細なタンニンはあまり感じない。
しかもメルローだともうちょっとフルーティじゃないかな。

ファイナルアンサーで、ボバル、シラー
で、ブー

メルローの方でした。。。

【総評】
ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー メルロー 2007(元詰者ボリー・マヌー)
Vin de Pays de I'Herault Merlot 2007(MIS EN BOUTEILLE PAR BORIE MANOUX)

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:メルロー

リカーランドトップで、840円で購入。

ライトなタイプのシラーかと思ったら、メルローでした。
果実味の感じ弱くて、やや肉感的な印象のメルローですね。

とてもライトな印象です。
悪くは無いんですけど、なんだかちょっと軽すぎるかな。

2009/03/19

モメサン シャルドネ ニ・ダベイユ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・ヴェルディッキオ(伊:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ:06)\1690
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\806

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

モメサン シャルドネ ニ・ダベイユ 2007
【外観】
中庸な外観。
グリーンっぽさが強い。
輝きがありクリアな印象。
粘性はやや強い。
ディスクも厚め。

【香り】
濃縮感のある果実香。
シロップ漬けのモモのような印象。
爽やかな印象もある。
ミントのようなハーブ香?
グラスを回すとヴァニラの香りが強くなる。
発酵香も強い。

【味わい】
なめらかで柔らかい口当たり。
酸味もしっかりあり、後味に酸味が残り、ジューシーな印象が残る。
セックだが、フルーティさが強いので辛く感じない。
バランスよく、上品にまとまっている。
余韻も繊細に続く。

【判定】
外観はキレイな輝きのあるグリーン。
リースリングとかソーヴィニヨン・ブランが候補?
香りは果実味主体で樽の影響を感じる。
このあたりはシャルドネっぽい。
口当たりも上品ななめらか系のシャルドネって感じ。
でも感じる印象はすべて、醸造由来のものばかりで、品種由来の決め手がない。
多分ドイツでは無いだろうが、イタリアもモダンなタイプだとこういったタイプがありそう。
シャルドネもボルドーも候補。
ただ、少し時間がたつと、ややグリーンっぽさを感じるようになる。
ボディもシャルドネのそれとは、ちょっと違う印象。
ボルドーかイタリアか。
セックでやや細身のボディに変わってくる。
炭酸のような印象もある?
どんどんイタリアっぽくなってくる。
後味も苦味が強くなってきた。

ファイナルアンサーで、ヴェルディッキオ
で、ブー

ああ、、シャルドネだった・・

【総評】
モメサン シャルドネ ニ・ダベイユ 2007
MOMMESSIN CHARDONNAY NID D'ABEILLE 2007

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

オーケーストアで、806円で購入。

裏を読みすぎて外す、いつものパターンです。
シャルドネは難しいですね。

それにしても、モメサンのこのシリーズは安定感があります。
第一印象がとてもいいです。

時間が経つと、ややお化粧がはげてくる感じはありますが、悪いイメージじゃないんですよね。
リッチな印象が、清楚な印象に変わる、って感じ?

どんどん変化していく感じもまたいいんですよね。
しかもこのワイン、806円で買ったワインとは思えません。
1200円くらいでも問題ないって感じ。

つくりが良いというのもありますが、どちらかというとセンスを感じるんですよね。

最初のリッチな感じは時間とともに無くなっていきますが、それもまた楽しい、って感じのワインですね。

NID D'ABEILLE(ニ・ダベイユ)ってのはハチの巣の事みたいです。

モメサンのメルローはチョコレート。
カベルネ・ソーヴィニヨンはカシス。
そして、シャルドネは蜂の巣。

それぞれの味のイメージなんでしょうね。
確かに一口目の印象は蜂蜜のイメージはありますが、最終的にはもう少しさっぱりした感じのまとまりです。

2009/03/18

タコネス赤 2007

タコネス赤 2007
TACONES ROUGE 2007
タコネス赤 2007
アルゼンチン:メンドーサ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:テンプラニーリョ、ボナルダ

グルメシティで、398円で購入。

【外観】
濃い外観。
かすかに透明感はあるが、底は見えない程度。
色味は黒っぽいが、フチは赤味が強い。
ディクスは薄い。
小さな気泡が少し見られる。
粘性は弱く、さらっとした印象。

【香り】
コンポートのような加工した果実の印象。
黒系の果実香。
土っぽさと、やや生っぽい動物香。
香りは弱めだが、グラスを回すと、硫黄のようなというか、還元的な香りというか、ケミカルな印象がブワッと出てくる。
一度その香りが出ると、他の香りはすっ飛んでしまう。

【味わい】
収斂性のある酸味。
極端に広がりの無い味わい。
舌にやや嫌な感じが残る。
このワイン、ひょっとして痛んでる?
ちょっと舌が慣れてくると、フルーツの印象を感じるようになる。
余韻はほぼ無い。

【総評】
確か、前回評価の高かったタコネス(赤)ですが、今回のものはダメ?
同じ2007なんですが、ひょっとしてこの還元臭みたいなものが無くなると飲めるのかな?
香りに敏感な人は、この硫黄のような香りはダメかもしれませんね。

でもちょっと空気に触れて落ち着いてきたら、だんだん飲めるようになってきました。
人が慣れたのかな?

もちろん上等なワインではありませんが、398円という破格値ランクの中では、ワインらしい味わいが楽しめる方だと思います。

しかしこの硫黄臭はSO2の添加量がハンパ無いってこと?
SO2が多いと、人によっては頭痛の原因になるみたいですね。
ビオワイン以外受け付けない、って人には向かないでしょうね。
(あたりまえか)

タコネスいいと思っていたんですけど、今回はちょっとケミカルな印象が気になってしまいました。

デイリーの低価格ワイン勝負でいくと、極端にジュースっぽいメルシャン ビストロか、SO2添加多めの(すみません、証拠はありません)タコネス。

どちらを選ぶか、なかなか難しい勝負ですね。

2009/03/15

ボルゲス レロ ドウロ レッド 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ:06)\1630
・トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ(ポルトガル:ドウロ地区:07)\1080
・メルロー(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・レロー:07)\840

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ボルゲス レロ ドウロ レッド 2007
【外観】
やや濃い外観。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
色合いは赤味が強く若々しい印象。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや弱い。

【香り】
赤系の果実。
やや炭酸を含んだ印象。
石灰のようなミネラル感。
グラスを回すとややキャンディっぽさが出てくる。
ヌーボーのような印象?
フローラルな要素もあり。

【味わい】
シャープで酸味が強くすっきりした味わい。
ライトからミディアムボディくらいで、後味は酸味が残る。
若々しく、フレッシュながらバランスよくまとまっている。
フルーティさがあるので、それほど辛口には感じないが、余分な残糖は無くドライな口当たり。

【判定】
若々しい外観で、さらにやや透明感があるので、シラーは消える。
紫の強い感じはガメイっぽい。
香りはボージョレっぽい要素が強く、ますますガメイ。
炭酸を含んでいる感じもガメイっぽい。
飲み口も良く出来たボージョレって感じ。
でも、伏兵のポルトガルが未知数。
品種の特徴も分からないし、ヌーボーっぽさは醸造方法で出るので、完全に外れない。
もう1本のメルローは、タンニンの印象が全然違うので外れる。
ほぼボージョレだけど、あとは価格の印象がマッチするか。
ポルトガルは1080円。
出来がよければ価格以上の印象がありそう。
ガメイは1630円。
一応ブルゴーニュなので、ブラインドだともう少し安い感じになるかな?
でもこのワインはとても繊細にまとまっていて、フィネスを感じる最近少ないタイプ。
とても美味しいので、ここはルイ・ラトゥールのボージョレで決まりかな。

ファイナルアンサーで、ガメイ
で、ブー

ひぇ~、ポルトガルでした・・・

【総評】
ボルゲス レロ ドウロ レッド 2007
BORGES Lello Douro Red 2007

ポルトガル:ドウロ地区
アルコール度:13%
ブドウ品種:トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカ

リカーランドトップで、1080円で購入。

そうそう、1点だけ、06なのにちょっと若すぎるかな、という点はひっかかってました。
フィネスを感じるルイ・ラトゥールのワインなどと褒めておきながら・・・お恥ずかしい。

とてもバランスが良いので単一品種かと思ったのですが、トウリガ・ナショナル、トウリガ・フランカ、ティンタ・ロリス、ティンタ・バロッカと馴染みのない品種ばかり並んでいます。

ライトからミディアムボディと言いましたが、飲み進むと完全にライトボディ。
でもとてもバランスがいいので、弱点はあまり感じません。

といっても、ボージョレ的なテイストが嫌いな人には合わないかもしれません。

ワインとしてはとてもクリアで繊細なまとまり方をしているので、安定感があって、安心して飲めるタイプです。

軽いので家庭料理にも合わせやすそうと思ったら、案外合わせるのが難しそう。
ちょうどボージョレと合わせる感じで、軽いんだけど香りが華やかだったり、フルーツの印象が強かったりするので、和食には合いません。
中華だと負ける感じだし、やっぱりパスタとかチーズの方が合いそうですね。

軽いのであっという間にボトルが残り少なくなってしまいましたが、飲み進むとジュースっぽい感じが気になってきます。

とはいえ、1000円程度のワインとしては美味しく飲めるのではないでしょうか。

ワインエキスパート 呼称資格認定試験:勉強方法

ワインエキスパート 呼称資格認定試験の勉強方法について。


かなり本気で取り組まないと合格は難しい試験だと思います。

ワインバーで働いているから大丈夫、なんて軽い気持ちで受けたら、思ったより難しくて一次試験で落ちちゃった、なんて話も聞きます。

ある程度費用が出せれば、スクールに通うのが一番でしょうか。
カリキュラムもしっかりしているし、同じ目標を持っている仲間が出来るのが良いですね。

私は独学でやりましたが、覚える範囲がとても多いので、少なくとも1年計画の勉強が必要です。

田辺由美さんの本では、1~3月フランス全般、4月ボルドー、ブルゴーニュの格付け、5~6月フランス以外のヨーロッパ、新世界の主要国、7~8月料理やワインサービス、フランスなどの復習、といった年間スケジュールを薦めています。
詳しくは田辺由美のワインノート〈2016年版〉で。

私も試験までの一年間は必ず参考書を持ち歩いて、少しでも時間があったら読むようにしていました。

自分で作ったメモや、単語帳なんかも効果的ですね。
特に単語帳はおすすめです。

ソムリエ協会の教本は申し込み時にもらえますが、情報量が多すぎて途方に暮れてしまうのと、入手のタイミングが遅すぎるので、受験用のテキストを別に買った方がいいでしょう。
ポイントが分からないんですよね。

私は主に、ワイン受験講座2016で勉強しました。

あとは問題集も必要と言われていますが、これは前出の田辺由美のワインノート〈2016年版〉がスタンダードですね。

テイスティングの勉強も、ただ飲めばよいという訳ではありません。
テイスティングシートにいかに迷わず、短時間で記載できるか、という訓練が必要になります。

私の作ったテイスティングシートをアップしてますので、参考にしてください。
あくまで個人的な勉強用だったので、項目等整理されていませんのでご注意ください。

実際に試験を受けてみて思ったのは、1年間ワインに対するモチベーションをいかに持続できるか、という事でしょうか。

受験まではワイン以外のお酒は飲んじゃダメ、なんて言う人もいますね。

モチベーション維持のためにも、楽しく興味をもって勉強するのが一番ですね。

ワインエキスパート 呼称資格認定試験とは
ワインエキスパート 呼称資格認定試験の流れ
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:かかる費用
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:勉強方法

■関連情報(ワインエキスパート二次試験)

ワインエキスパート 呼称資格認定試験:かかる費用

 

ワインエキスパート 呼称資格認定試験でかかる費用はざっとこんな感じです。

【基本的な費用】

募集要項:900円くらい
※2007年の情報、Web登録だとかからないのかも
受験費用:17,210円(ソムリエ協会会員)、25,330円(一般) ※2016年時点
認定登録料(バッチ代等):20,570円 ※2016年時点

上記が最低かかる費用です。
4~5万くらいですね。

【その他にかかりそうな費用】

■ソムリエ協会会費
入会金\10,000
年会費\15,000  ・・・1年度は1月~12月
受験同時入会の場合は少し変わります。
2016 年度 J.S.A.ソムリエ・J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験
もちろん入会は必須ではありません。
入会の特典は、過去の問題が見れたり、合格発表がホームページで確認できたりします。

■ワインスクール
学校によりますが、半年のコースで15~20万くらいでしょうか?
試験前のスポット的な講座もありますので、予算に合わせて賢く使うといいかもしれません。

■テキスト・問題集
田辺由美のワインノート〈2016年版〉
は必須と言われてますね。
あとはアカデミー・デュ・ヴァンのワイン受験講座2016はポイントがまとまっていて便利。
私はほとんどこれで勉強しました。

■ワイン代
「中古車1台買えるくらいワイン代かかったよね。」と、うちのカミさんが言ってました。
まあ、試験受けなくてもお酒は飲みますからね。
ただ飲んで無くなっていた酒代が資格になると思えば・・・

ワインエキスパート 呼称資格認定試験とは
ワインエキスパート 呼称資格認定試験の流れ
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:かかる費用
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:勉強方法

■関連情報(ワインエキスパート二次試験)

ワインエキスパート 呼称資格認定試験の流れ

ワインエキスパート 呼称資格認定試験のおおまかな流れは次の通り。

※2016年6月26日修正
詳しくはコチラ

1.【Web出願】 ※募集要項(書類)の取寄せ不要(2016年3月1日(火)~ 6月30日(木)協会到着分まで)

①当協会ホームページへアクセス

②募集要項の内容を確認

③出願フォームに必要情報を入力、支払をして完了
同時入会手続きも可能です。

2.順次教本が届いて、7月下旬に受験票が送付されます。

3.一次試験(8月)
マークシート形式の筆記試験です。
とにかく記憶力がものをいいます。
無事に合格通知がきたら、次は二次試験です。

<2016年追記>
以前はマークシートのみでしたが、筆記も混ざっているかもです

4.二次試験(11月)
テープによる聞き取り試験と、テイスティングです。
口頭試問となっていますが、試験官とやりとりをするわけではありません。
テープ音声の問題を聞き取ってマークシートで答えるという形式です。

二次試験で落ちても、次の年までは一次試験を免除してもらえます。
二次試験も見事合格したら認定登録の手続きが必要です。

<2016年追記>
テープの聞き取りがまだあるか不明で、一次試験免除は3年有効になりました。

5.認定登録
登録料を振り込んで、認定登録申請書を提出したらあとは認定証と認定バッヂが届きます。
1年間の苦労は、認定バッヂを手にした瞬間に報われますね。
(私は2年間でしたが・・・)

ワインエキスパート 呼称資格認定試験とは
ワインエキスパート 呼称資格認定試験の流れ
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:かかる費用
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:勉強方法

■関連情報(ワインエキスパート二次試験)

ワインエキスパート 呼称資格認定試験とは

【ワインエキスパート 呼称資格認定試験とは】

<2016年6月26日追記>

2016年から内容が変更になりました。

ワインアドバイザーはソムリエに統合されます。
ワインアドバイザーの受験資格だった「ワイン・酒類・飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関、酒類製造に従事している方」はO.I.V.(国際ぶどう・ぶどう酒機構)定義では「ソムリエ」として位置づけられているから、だそうです。
ワインエキスパートは基本的には変わりませんが、

•ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門的知識、テイスティング能力を有する方
•職種、経験は不問
•ソムリエ職種に就かれていて、受験に必要な経験年数に満たない方

と定義されています。

------------------

日本ソムリエ協会が開催している呼称資格認定制度です。

ワインに関する仕事に従事していないと、ソムリエ、ワインアドバイザーの試験は受けられません。

飲食店で働いている人はソムリエ、販売店で働いている人はワインアドバイザー、それ以外のワイン愛好家はワイン・エキスパートを受験する事ができます。

ソムリエ協会は「ワイン愛好家の方」としていますが、ワインセミナーの講師や、雑誌の編集者・ライターさんなど、飲食店や販売店以外でワインを仕事としている人も資格取得しているようです。

もちろん、それぞれに試験内容は違います。
ソムリエも、ワイン・アドバイザーも、ワイン・エキスパートも基本的には同等の資格と言われていますが、問題など見ているとやはりソムリエが一番難しい問題が出ているように思えます。

資格認定試験の詳しい内容は日本ソムリエ協会HPへ

ワインエキスパート 呼称資格認定試験とは
ワインエキスパート 呼称資格認定試験の流れ
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:かかる費用
ワインエキスパート 呼称資格認定試験:勉強方法

■関連情報(ワインエキスパート二次試験)

2009/03/14

フジクレールワイン 甲州 シュール・リー 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ヴェルディッキオ(伊:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ:06)\1690
・甲州(日本:甲州市:勝沼:07)\1450
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\806

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フジクレールワイン 甲州 シュール・リー 2007
【外観】
淡い色合い。
グレーっぽいがほとんど無色。
小さな気泡がわずかに見られる。
粘性は中庸。

【香り】
アルコールの印象。
柑橘系の果実香。
ややクリーム。
グラスを回すとグレープフルーツっぽさが強くなる。
そこに酵母のイメージ。

【味わい】
やや残糖を感じる、わずかに甘さのあるシャープな飲み口。
残糖じゃなくてアルコールかも。
最初にアルコールのアタックを感じるのかな?
口の中にもアルコールの香りが広がる。
酸味はやや柔らかく、全体に落ち着きを感じる。
フルーティさはあまりなく、ちょっと日本酒っぽい味わい。

【判定】
外観、香り、味、すべて甲州らしい。
おそらくこんなワインは世界中探しても甲州しか無いだろう。

ファイナルアンサーで、甲州
で、ピンポン

ちょっと昔ながらの印象を感じる甲州です。

【総評】
フジクレールワイン 甲州 シュール・リー 2007
Fujiclair Koshu Sur Lie 2007

日本:山梨県:甲州市勝沼町
アルコール度:13%
ブドウ品種:甲州

リカーランドトップで、1450円で購入。

香りはグレープフルーツの香りがあって、モダンな印象なのですが、味わいがとても日本酒っぽくてちょっと昔ながらの甲州をイメージさせます。

でも品質は格段に良いので、その昔風な部分が残っている(残してる?)ところに造り手の意地みたいなものを感じてしまいます。

少し時間が経つとヘーゼルナッツのような香りも出てきました。
しかもアルコールも少し落ち着いてきて、柔らかくなって馴染んできました。
どんどん美味しくなりますね。

ただ、それほど力のあるワインではないので、時間を置きすぎると香りが飛んでしまいそうです。

しっかりとした芯があって、個性と主張を感じますね。

飲み進むとやや重さが気になってきます。
やっぱり日本酒っぽいんですよね。

今日は外食をしてしまったので晩御飯と合わせられませんでしたが、明日の朝用に焼いていたパンに合わせてみてびっくり。

なんとこのワイン、パンに合わないみたい。

どんなワインもパンに合わない事は無いので、ちょっとびっくりしました。

日本酒とパンを合わせてるみたいな感じ?
やっぱりもうちょっとスッキリ感とかフルーティさとか、欲しいかな。

2009/03/13

サンタ・リタ 120(シェント・ベインテ) カベルネ・ソーヴィニヨン 2007<ハーフボトル>

サンタ・リタ 120(シェント・ベインテ) カベルネ・ソーヴィニヨン 2007<ハーフボトル>
Santa Rita 120 Cabernet Sauvignon 2007 <375ml>

サンタ・リタ 120(シェント・ベインテ) カベルネ・ソーヴィニヨン 2007<ハーフボトル>
チリ:セントラル・ヴァレー地方
アルコール度:14%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

デイリーヤマザキで、ハーフボトルを650円で購入。

【外観】
濃い外観。
ディスクは薄く、フチまで色がのっている。
色あいはやや落ち着いている。
雫に色素が残る。
粘性は中庸。

【香り】
ユーカリのようなやや爽やか系のスパイス香。
黒くフレッシュな果実。
やや土っぽい印象。
香りの強さは中くらい。

【味わい】
やわらかいタンニンでしっかりした酸味。
フルボディだがフレッシュ感がある。
余韻はそこそこ長く、後味に苦味が残る。
最初は柔らかいタンニンがじわじわと主張を始め収斂性を感じる後味になる。

【総評】
カテゴリとしてはチリカベだが、やたら濃いだけのチリカベとは印象が違うかな。
クールな印象の香りと、まろやかな飲み口です。

ただ少しアルコール度が強すぎるかも。
ワインにウオッカでも混ぜたような強さとでもいいましょうか。
アルコールが主張しすぎて食事に合わせにくそうですね。

今日のご飯はコンビニ弁当ののジャンバラヤ。

とっても味が濃いので、普通のワインだったら完全に負けますが、このワインは押さえ込んでしまう感じ。
というか、こんな味の濃い取り合わせだからアルコールの印象ばっかり際立つのかもね。

アルコール度が強いのでほのかな甘さを感じますが、かなり辛口なので、ワインだけで飲むと強く感じます。

少し温度が上がってからの方が美味しいかと思ったけど、強さは変わらないですね。

ある意味、コストパフォーマンスは高いワインです。
(少量で酔っ払える)

悪いワインでは無いと思いますが、なんだかフィットするシーンが無さそうな。

食事にも合わせにくいし、ハーフでこの価格ならレ・グランザルブルの方がいいかな。

今日はしっかり肉料理、って事ならいいかもしれませんね。

2009/03/08

テッラ・ノストラ トスカーナI.G.T.(ブラインドテイスティング:外す)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ:06)\1630
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・グルナッシュ、シラーズ(豪:サウス・オーストラリア州:バロッサ・ヴァレー:07)\924

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

テッラ・ノストラ トスカーナI.G.T.
【外観】
濃い外観。
深い透明感もあり、底がぎりぎり見えるくらい。
粘性は弱め。
色合いは少し落ち着いている。

【香り】
濃縮感のある果実香。
スパイス。
タバコの葉。
すっきりとしたキレイな香り。

【味わい】
ほんのりと甘さを感じるがすっきりとフルーティなまとまり。
ミディアムからフルボディくらい。
酸味もしっかりとしていて、爽やかさを感じる。
ボディはあまり厚くなく、余韻も短い。

【判定】
濃い外観からは、ガメイとサンジョヴェーゼが消える。
残りはローヌのシラーと、オーストラリアのグルナッシュ、シラー。
色味は落ち着きがあるが、まだ若い印象なので、これはオーストラリアか。
香りはシラーっぽさを感じるが、フルーティさが強いので、グルナッシュの印象。
味わいもスッキリしたフルーティさがあり、わずかな甘みもニューワールドっぽい。
と、まあほぼオーストラリアなのだけど、もう一度ローヌの可能性を検討。
上品なまとまりなので、少し高いラインも考えられるが、ボディというか骨格がやや貧弱なので、やはりクローズ・エルミタージュじゃないかな。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー
で、ブー!

な、なんと全然考えてなかったサンジョヴェーゼ・・・

【総評】
テッラ・ノストラ トスカーナI.G.T.
TERRA NOSTRA TOSCANA I.G.T.

イタリア:トスカーナ州:I.G.T.
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン

オーケーストアで、1344円で購入。

完全にやられました。

一切サンジョヴェーゼの印象を感じませんでした。
確かにシラーかと言われると微妙に違ったんですが。。

グルナッシュをサンジョヴェーゼと間違えて、シラーをカベルネ・ソーヴィニヨンと間違えた、って感じでしょうか。

明らかに新しいスタイルのイタリアワインです。
グローバルワインとでもいいましょうか。
でも、このワインとても美味しいです。

サンジョヴェーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンという取り合わせもなんともしっくりと馴染んでます。

勝手な感想ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンだけだと重くなってしまうところをサンジョヴェーゼが軽くてフレッシュな方向に引っ張っているように感じます。

ちょっと飲み進むと、口の中になめし革のようなややケミカルな印象の香りが出てきましたが、そこにサンジョヴェーゼっぽさをちょっと感じます。
酸味もやや収斂性があるというか、サンジョヴェーゼ独特の酸味があるのかな?

でもこれ実はボルドースタイル?

なんだかようやく開いてきたみたいですが、フローラルな印象が出てきました。
すみれでもバラでもない、ちょっと白い花みたいな感じ。
グリーンぽさも出てきましたね。

ボルドースタイルだけど、ほんのりサンジョヴェーゼ風味。
これがスーパートスカーナの真髄か!(たぶん違います)

裏ラベルに「スーパー・トスカーナ」って書いてあるんですけど、これって自己申請でカテゴライズされるのかな?

そういえばこのワイン、ラベルで相当損してる気がします。
おっちゃん4人が入っているラベルですが、美味しそうに見えないんですよね。
カミさんも美味しくなさそうなので、いままで開けたくなかったって言ってました。

とまあ、あれこれ言ってますが、最後まで美味しく飲めました。
スーパー・トスカーナの片鱗を見せる、お手頃なワインです。

2009/03/07

レゼルヴ サン・ミシェル ピノ・ノワール 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:ボージョレ地区:ボージョレ・ヴィラージュ:06)\1630
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・ピノ・ノワール(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:06)\1080

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

レゼルヴ サン・ミシェル ピノ・ノワール 2006
【外観】
やや明るいルビー色。
少し落ち着いた色合い。
フチは透明感が強い。
ちいさな気泡が少し見られる。
粘性はやや強く脚があとから降りてくる。

【香り】
なめし革。
イチゴ。
少しキャンディっぽさ。
ハーブっぽいスパイシーさが少し。
グラスを回しても印象はあまり変わらない。

【味わい】
ライトからミディアムボディ。
なめらかな口当たり。
柔らかい酸味。
ほどよく溶けたタンニン。
余韻は細く続く。
後味に酸味が強く残る。

【判定】
明るい外観からはシラーが外れる。
ピノ・ノワールとしてはやや濃い感じ。
ガメイはルイ・ラトゥールなので、もっと明るいと思われる。
サンジョヴェーゼも意外と候補。
香りはガメイ?あるいはピノ・ノワール?
飲んだ印象はニューワールドのピノ・ノワール?
みんな?マークだが、ガメイの線がなかなか外れない。
時間がたつとなめし革の印象が強くなる。
香りがあまり強くなく、ワイン自体もあまり力が無い。
ちょっと人工的な印象もある。
やはり安いピノ・ノワールかな。

ファイナルアンサーで、ピノ・ノワール
で、ピンポン

ニューワールドっぽい、ヴァン・ド・ペイ ピノ・ノワールです。

【総評】
レゼルヴ サン・ミシェル ピノ・ノワール 2006
RESERVE SAINT-MICHEL PINOT NOIR 2006

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

リカーランドトップで、1080円で購入。

柔らかくて飲みやすいピノ・ノワール。
アメリカのピノ・ノワールっぽい感じでしょうか。(大雑把な意見)

色も濃いめで、アルコール度も少し高いのかな?
ピノ・ノワールの神経質な印象はちゃんとあって、そこはフランスっぽいのかもしれません。

まあ安いワインなので、しょうがないのですが、ちょっと単調な印象もあります。
フルーティさも強いのですが、ちょっとジュースっぽい感じもするんですよね。

バランスよくまとまっている分、その上を求めてしまいますね。

軽いワインなので、家庭料理にも良く合いそうです。
トマトソースのパスタとか、トマトとモッツァレラのピザとか、合いそうです。

カジュアルに飲むには良いワインですね。
ランチなんかいいかも。

ガマージュ アントル・ドゥー・メール 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ヴェルディッキオ(伊:マルケ州:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ:06)\1690
・甲州(日本:甲州市:勝沼:07)\1450
・リースリング(独:モーゼル地区:07)\1320
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥー・メールAC:07)\1040

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ガマージュ アントル・ドゥー・メール 2007
【外観】
中庸な黄色。
輝きあり。
ディスクは厚め。
ややオレンジっぽさあり。

【香り】
なし、かりんくらいの果実香。
やや過熟した酸のような印象がある。
グラスを回すとやや腐敗果のような香りがある。
あまりコンディションが良くない印象。

【味わい】
とげとげしい酸味。
荒っぽい口当たり。
ボディは薄め。
後味に酸味が残るが、やや嫌な酸味。

【判定】
中庸な黄色ながらやや濃いので、甲州は消える。
香りはコンディションの悪いボルドーブランって感じ。
品種の特徴はつかめない。
飲み口はとげとげしくギスギスした酸味。
ボルドーブランの力の抜けたやつって感じですね。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
で、ピンポン

このワイン、ダメみたい??

【総評】
ガマージュ アントル・ドゥー・メール 2007
GAMAGE ENTRE-DEUX-MERS 2007

フランス:ボルドー地方:アントル・ドゥー・メールAC
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

リカーランドトップで、1040円で購入。

このワイン、香りはやや難点がありますが、決して悪くありません。

なんかですねー、ちょっとノスタルジーを感じるというか、昔のワインって酸っぱいのを我慢しながら飲んだよなー、みたいな、ある意味ポリシーを感じるワインです。

一口目から人当たりのいい、最近のワインに慣れてしまうと、こういった癖のあるワインは嫌われるんでしょうね。

第一印象は最悪だけど、本当はいいやつだった、みたいな感じ。
このワイン結構好きです。

ただ、この香りだけちょっと気になるんですよね。
口に入れてしまえば美味しいので、息を止めて飲んでしまいます。

でもねー、この感じもちょっとノスタルジーなんですよね、なんか懐かしい。
単に痛んだワインを飲みすぎてただけかな?

まあ、このボトルだけちょっと傷んでいたのかもしれないので、きっと本当はいいワインなんだと思います。

2009/03/06

サンタ・アナ エコ カベルネ・ソーヴィニヨン 2007(ブラインドテイスティング:外す)

・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:サン・ファン州:07)\1180
・グルナッシュ、シラーズ(豪:サウス・オーストラリア州:バロッサ・ヴァレー:07)\924
・ボバル、シラー(スペイン:バレンシア州:DOバレンシア:07)\720

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サンタ・アナ エコ カベルネ・ソーヴィニヨン 2007
【外観】
濃い外観。
深い透明感があり、底がうっすらと見えるくらい。
フチの赤味は鮮やかで若々しさを感じる。
輝きもあり、深いルビー色。
粘性はやや強い。
雫に色素が残る。

【香り】
やや閉じたようなケミカル臭。
赤系のフレッシュな果実。
なめし革のような動物香。
グリーン系のスパイス。

【味わい】
セックで、すっきりとした飲み口。
やや軽めのフルボディ。
タンニンもしっかりとあり、酸味も程よくある。
バランスが良い。
余韻は少し長めに続く。

【判定】
外観から、04のサンジョヴェーゼは消える。
やや透明感があり、ニューワールドよりは伝統産地の印象。
香りはカベルネ・ソーヴィニヨン?
あまり強くなく、これといって決定的な要素は見当たらない。
飲み口はセックですっきり。
ニューワールドの印象ではない。
スペインだとボバルとシラー。
あまりシラーっぽくないが、なんとなくスペインっぽい。
オーストラリアのグルナッシュ、シラーでは無さそう。
アルゼンチンのワインって印象でもない。

ファイナルアンサーで、ボバル、シラー
で、ブー

アルゼンチンのカベルネ・ソーヴィニヨンでした。

【総評】
サンタ・アナ エコ カベルネ・ソーヴィニヨン 2007
SANTA ANA ECO CABERNET SAUVIGNON 2007

アルゼンチン:クージョ地方:サン・ファン州
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、1180円で購入。

ネタバレすると、これは完全にカベルネ・ソーヴィニヨン。
こんなの間違えるなんて、って感じ。

オーガニックワインなので、良く見るとわずかに濁りがあって、ナチュラルな印象のワインです。
なんか体に良さそう、って感じ。

しかもバランスが良くて、背筋の伸びた印象のワインです。

最近、我が家的にはアルゼンチンワインの株が急上昇してます。

アルコール度が強い事もあって、最初はあまりフルーティさを感じませんでしたが、食事と合わせるとフルーティさがぐっと強くなってきます。

ボルドーでも最近流行しているみたいですね、フルーティなカベルネ・ソーヴィニヨン。

チャーミングでフルーティなカベルネ・ソーヴィニヨン、というスタイルが最近増えていますが、結局フィニッシュで力強さを感じてしまい、なんだか女装したマッチョマン、みたいな違和感を感じるんですよね。

消費者や評論家が、フルーティさを求めるからでしょうか。
あまり頑固なワインでも生き残れないし、そのあたりは難しいですね。

ちょっと前に樽香全盛の時代がありましたが、結局消費者に反感を買って、最近では樽の使用を押さえたワインが増えている事を考えると、このフルーティさ重視の傾向もこれから変わっていくのかもしれません。

話がそれてしまいましたが、このワインはいいですね。
お買い得だと思います。

デルソーレ(赤)NV

デルソーレ(赤)NV
DEL SOLE Vino Rosso NV
デルソーレ(赤)NV
イタリア産のワインをタンクで輸入、国内で瓶詰め
アルコール度:12%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ主体

デイリーヤマザキで、683円で購入。

【外観】
明るいルビー色。
底まではっきりみえる透明感。
輝きは弱い。
粘性も弱い。

【香り】
硬質なミネラルというかケミカルな印象。
キャンディっぽいフルーツ香。
軽い動物香?
香木のようなグリーンっぽいスパイス?

【味わい】
ライトボディでセック。
辛い印象でフルーティさは少ない。
酸味はそれほど強くない。
フレッシュ感も少ない。

【総評】
ライトボディながら、辛口で硬質な印象のワインです。
しまったボディで、バランスは悪くありません。

口に含むとまず辛さを感じます。
広がりはなく、喉をストレートに通り過ぎて、後味は苦味が残って乾くような感じ。

華やかさやフルーティさはあまりなく、堅実な印象のワインですね。

※ラベルなどの記述
"太陽"を意味する「デルソーレ」は、イタリアの太陽をたっぷり浴びたぶどうでつくられた、軽快で果実味豊かなおいしい赤ワインです。
イタリア産ワインを日本へタンクで輸入し、自社ワイナリーの厳しい品質管理のもとで瓶詰めを行っています。
ミディアムボディ、15~16℃、肉料理、パスタ、ピザ

ミディアムボディなんですね。
確かに軽いながらしっかりしたワインなので、ミディアムボディなんでしょうね。

辛口なので、食事にも合わせやすそうです。

コンビニのペンネアラビアータに合わせても問題ない、というか、それくらいがちょうどいい感じ。
コンビニのパスタやピザにちょうど合いそうです。

脂っこいのを洗い流す感じですね。

しっかりと辛口にふっているところが、ちょっとマーケティング的な視点を感じます。

いわゆるコンビニワインの中では、コンチャイトロのフロンテラと同じクラスですね。

厚みやボディ感でいけば多分チリのワインには敵わないのでしょうが、イタリア独特なバランス感覚はまた別の価値観があります。

それこそ、ピザやパスタはこっちの方が合うでしょうね。

コンビニのイタリアンに合わせるにはコレ!って感じのワインです。

600円代のワインは、もう結構、って味のワインが多いですが、これは大丈夫かな。

2009/03/03

リヴァールート シャルドネ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥー・メールAC:07)\1040
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\998
・シャルドネ(ルーマニア:南西部:オプリソール地区:07)\830
・シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:07)\806

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
シャルドネ2本、ボルドー2本、さらにみんな2007年という、ほぼヤマカンテイスティング。

リヴァールート シャルドネ 2007
【外観】
やや淡い黄色で、グレーっぽい色合い。
グリーンっぽさもある。
輝きは控えめ。
粘性は中程度。

【香り】
チーズのような発酵香。
爽やかなフルーツ。
いかん!花粉症で鼻がつまってきた。(ピンチ)
鼻の奥が充血していて繊細な香りが嗅ぎ取れず・・・

【味わい】
残糖を感じるやや甘いくちあたり。
とても軽いボディ。
酸味も控えめ。
全体に控えめ。
ややアルコールのニュアンスが残る。
後味にややエグミが残る。

【判定】
ブラインド始める前までは調子よかったのに、途端に鼻が詰まってしまいました。

これじゃ、品種や産地を当てるのは無理、と思ったら、なんだか全体的に出来が悪い感じ。
品種や産地うんぬんより、ちょっとこのワインはー、という印象です。

ボルドーの一つはバロン・ド・レスタック。
シャルドネの一つはモメサンのセパージュシリーズ。
恐らくこの二つは違う。もっとおいしいはず。

飲んだ事のない、もう一つのボルドーは一応メダル受賞ワイン。
こんなにへろへろのボディでは受賞しないだろう。
という消去法で、残ったのはルーマニア。

ファイナルアンサーで、ルーマニアのシャルドネ
で、ピンポン

難しいはずのテイスティングがあっけなく当たりました。

【総評】
リヴァールート シャルドネ 2007
RIVER ROUTE CHARDONNAY 2007

ルーマニア:南西部:オプリソール地区
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、830円で購入。

少し前のあまり出来の良くない国産ワインをイメージさせる味わいです。
バランスが悪くて、やたらアルコールの印象が強い、みたいな。

ほんのり甘くて、軽い印象なんですが、実はアルコール度が高い。
キュートなファッションの下にムキムキの肉体があるみたいな何とも微妙なバランス。
優しい言葉で誘っておいて、行き先はタコ部屋みたいな。

このブランド、カベルネ・ソーヴィニヨンは割りと良かったのですが、シャルドネはいまいちかな~。
我が家的にはリピートしないワインですね。

2009/03/01

トリヴェント トリブ マルベック 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・サンジョヴェーゼ、シリエジオーロ、カベルネ・ソーヴィニヨン(伊:トスカーナ州:I.G.T.:04)\1344
・カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:サン・ファン州:07)\1180
・マルベック(アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州:07)\1029

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

トリヴェント トリブ マルベック 2007
【外観】
濃い外観。
やや濁っている印象あり。
黒っぽい外観だが、フチは赤味が強い。
粘性は強く、脚が多く現れる。
雫に色素が残る。

【香り】
濃縮感のある果実と、フレッシュな果実が混ざっている。
たばこやコーヒーのような焦げた印象。
グラスを回すと生っぽい動物香が強くなる。
スモーキーさとグリーンの印象もあり。

【味わい】
しっかりしたタンニン、酸味も強い。
フルボディだが、フレッシュでジューシーな口当たり。
余韻は割りと長めに続く。

【判定】
まだ若い外観なので、シラーとサンジョヴェーゼは違うだろう。
見た目はオーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンって感じ。
香りはニューワールドのカベルネっぽいが、マルベックもありそう。
飲み口は洗練されていて、好印象。
残り2つの選択肢は両方アルゼンチンなので、単純に品種の判定となる。
カベルネ・ソーヴィニヨンにしては動物香が強いかな?
フルーティさも強く、ちょっとメルロー的な感じもある。
そうなるとこれはやはりマルベックか?

ファイナルアンサーで、マルベック
で、ピンポン

このマルベック、おいしいです。

【総評】
トリヴェント トリブ マルベック 2007
TRIVENTO TRIBU MALBEC 2007

アルゼンチン:クージョ地方:メンドーサ州
アルコール度:13%
ブドウ品種:マルベック

オーケーストアで、1029円で購入。

さすがアルゼンチンを代表する品種、マルベック。
何とも現代的なワインです。
厚みがあってフルボディで濃くて、しかもフルーティ。

さらに飲み口はすっきりしています。

おそらく誰が飲んでもひとくち目で、おいしい、って言いそうなワインですね。

ただこのタイプのワインは、ずっと同じ印象が続いて、飽きてくる事が多く、このワインも微妙にそんな感じがありますね。

ジュースっぽさが気になってくるんですよね。

食事と合わせるとまた印象が違ってくるかと思ったら、今日の晩御飯は、ほっけと納豆と煮物。。
なにひとつ合うものがありませんでした。

ワインだけでも美味しく飲めるタイプですが、しっかりした肉料理には良く合いそうです。

飲み進むとだんだんペースダウンしてきましたが、1000円程度という価格を考えるとコストパフォーマンスは高いワインだと思います。

閲覧数の多い記事