・シラー(仏:ローヌ地方:クローズ・エルミタージュ:03)\2780
・ピノ・ノワール(チリ:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー:07)\1480
・サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、マルヴァジア(伊:トスカーナ:キアンティDOCG:07)\1180
・メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:06)\1040
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
深い透明感のある、濃いルビー色。
色味は落ち着いていて、黒っぽさがある。
フチの赤味も大人しい。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
【香り】
濃縮感のある果実、ジャム。
チョコレート。
官能的な動物香。
腐葉土。
厚みのある強い香り。
【味わい】
フルボディ。
残糖を感じる、ほんのりとした甘み。
なめらかなタンニン。
余韻はやや長い。
酸味はやや強めでタンニンは穏やか。
しっかりしたアルコールの強い飲み口だがフルーティさもある。
【判定】
深い透明感がある濃い外観はどれにも当てはまる。
香りはシラー。
チョコレートやジャムのような濃縮感。
味わいも甘さがあってシラーっぽい。
熟成感もあるので、まず間違いなくシラー。
他に可能性があるとしたら、チリのピノ・ノワール?
ちょうど新世界のピノ・ノワールってくらいの色合い。
でもピノ・ノアールやサンジョヴェーゼのようななめし革のような印象は無いので外す。
あとはボルドー。
最近のボルドーはやや厚みと濃縮感のあるタイプが多くなってきているので、ひょっとしたら、というのもある。
でも何度飲んでもこれはシラーでしょう。
ファイナルアンサーで、シラー
で、ブー
なんと、ピノ・ノワールでした。
【総評】
カリテラ トリビュート ピノ・ノワール 2007
CALITERRA TRIBUTE PINOT NOIR 2007
チリ:ラペル・ヴァレー:コルチャグア・ヴァレー
アルコール度:14%
ブドウ品種:ピノ・ノワール
リカーランドトップで、1480円で購入。
ちょっと怪しいとは思っていたんですが、見事に間違えました。
品種の間違いもそうですが、生産年の03と07の違い、また価格が倍近く違うという点でも反省ですね。
ピノ・ノワールってもともと色合いが落ち着いている事が多いので、そこの考慮が必要でした。
それとこのシラーっぽく感じた要素は、すべて醸造由来のようですね。
飲み進むと、だんだん樽の印象が強くなってきました。
見事にお化粧にだまされたって感じでしょうか。
ピノ・ノワールを飲みたくて開けたカミさんもイメージと違っていたみたい。
それにしても、ピノ・ノワールをこんなにしていいの?って感じ。
シラーやカベルネ・ソーヴィニヨンと同じような手法でお化粧してる印象です。
品種の個性を尊重してないというか。
なんだかケチョンケチョンに言ってますが、ワインとしてはそんなに悪くないのかな。
好みの問題で、この個性を好きという人もいると思います。
品種の個性が尊重されていない、という点を除くと、わりと良くまとまっています。
カミさんは、可も無く不可も無く、でもつい飲んでしまうワイン、でもピノ・ノワールって感じじゃない、と言う感想です。
確かに、素性不明なちょっと不思議な感じがするんですよね。
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