2009/07/12

シャンモリワイン 柑橘香 甲州 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)アリゴテ(仏:ブルゴーニュ:ブーズロンAC:03)\1880
(2)甲州(日本:山梨県:甲州市:勝沼:08)\1450
(3)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(4)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャンモリワイン 柑橘香 甲州 2008
【外観】
ほぼ無色。
ほんのりとオレンジの色味を感じる。
いきなりこの色を見たらワインとは思わないくらい。
ディスクは薄め。
粘性は弱く、さらっとしている。

【香り】
オレンジのような爽やかでフルーティな柑橘系。
そこに酵母の香りと、ハーブの印象。
とてもすっきりとした上品な香り。
グラスを回すと、やや生っぽい印象が出てきて、ちょっと品が悪くなる。

【味わい】
とてもライト。
フレッシュですっきり。
後味がとても良い。
喉を通らずに消えていくような飲み口は超上質なワインの特長。
これはいい。
とても軽くてジューシーですっきりとしているが、アルコール度は割りとありそう。
でもとてもバランスがいいので、アルコールが暴れていない。
酸味もしっかりしているが、全体にとてもバランスよくまとまっている。
余韻もとても心地よい。

【判定】
無色の外観で、もう甲州決定、ってくらい。
こんな色のワインは他には無い。
香りも甲州の特徴の、柑橘系、酵母の印象、などが感じられる。
芸術的な軽さも、他のブドウ品種には無い特徴。

ファイナルアンサーで、甲州
で、ピンポン

この甲州、抜群にいいです。

【総評】
シャンモリワイン 柑橘香 甲州 2008
Chanmoris wine kankitukou koshu 2008

日本:山梨県:甲州市:勝沼町
アルコール度:11%
ブドウ品種:甲州(勝沼町産甲州種100%使用)

リカーランドトップで、1450円で購入。

くりかえしますが、この甲州、抜群にいいですね。
甲州の1つの完成系を見ているかのよう。

力の無い甲州に無理をさせず、繊細で緊張感のある、芸術的なバランスでまとめあげています。
しかもこの口当たり。
高品質なワインに良くある、喉を通らずに、消えていく感覚。
久しぶりですね、この上質感。
ただ軽いだけでなく、酸味と苦味はとてもバランスよく効いていて、味わいの奥深さを出しています。

いますぐお店にいって、2~3本買い置きしておきたい、ってくらいの当たりワイン。
いや~、甲州恐るべしですね。

3年前くらいに勝沼のぶどうの丘カーヴで試飲したときは、こんな高品質なワインは無くて、やっぱり日本のワインはまだまだだな~なんて思っていましたが、完全に参りました。

と、心のなかでべた褒めして、カミさんに感想を聞いてみたら・・・
「んん~そうね、日本の新酒みたい・・」
とまあ、そっけない返事。

確かに芸術的な軽さでまとめあげているのですが、飲む人によっては軽すぎるかも。

ついつい国産ワインは持ち上げようとベクトルが働いてしまいますが、冷静にみると、ちょっと軽すぎる?

海外に持っていったら、水みたいなワインって評価になってしまうんでしょうね。

ここまでくると「わびさび」の領域ですね。

クリーミーでボリューム感のあるタイプが好きな人は完全にアウトなワインだと思いますが、ワインに繊細さやフィネスを求める人には一度試して欲しい甲州ですね。

開けて時間が経ってきても品質が落ちないし、良く出来ているワインです。
私はこのワイン、大好きです。

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