2010/06/29

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ 2010 ソーヴィニヨン・ブラン 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ソーヴィニヨン・ブラン(南アフリカ:コースタルリージョン:パール:09)\1680
(2)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(3)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(4)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(5)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ 2010 ソーヴィニヨン・ブラン 2009
【外観】
ほとんどグレーに近い、淡いレモンイエロー。
ほんのりグリーンがかっていて、濃さは日本酒程度。
輝きは弱く、水のよう。
小さな気泡が多くグラスにつく。
粘性は弱くサラッとしている。

【香り】
酵母のような醗酵香。
かすかにグレープフルーツのような柑橘系。
香りは弱く、はかなげ。
グラスを回すと、柑橘系の香りがたってくる。
炭酸の印象も強い。
空気に触れると一瞬香りが強くなるがすぐに弱くなる。

【味わい】
残糖をほとんど感じ無いセック。
口当たりはとても軽く、水っぽい。
シュワシュワした酸味があり、レモンサワーのよう。
最初に酸味がワッと広がるが、すぐに無くなって、かすかに苦味が中間地点に残る。
フィニッシュが無い感じ。
たまにある、ワインが途中で止まるような味わい。

【判定】
まったくのブラインドだったら甲州って言ってるかも。
あるいは、ミュスカデ。

外観はほとんど色が無く、ソーヴィニヨン・ブランがちょっと怪しい?
輝きも弱く、安いワインの印象。
炭酸をたくさん含んでいるので若々しい。
香りは弱めだけど、グレープフルーツの印象が強い。

あれ??
すっかりスペインのヴィノ・デ・メサのクラスかと思ってたけど、ひょっとして南アフリカのソーヴィニヨン・ブラン???

あー、ますますソーヴィニヨン・ブランっぽい味わいになってきた。

最初は安い印象だったけど、ちょっと落ち着いてきたら以外と美味しいかも。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、南アフリカ
で、ピンポン

そうなんです、今日は歴史的な、FIFAワールドカップ決勝トーナメント、日本の一回戦目です!
ガンバレ!日本!

【総評】
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ 2010 ソーヴィニヨン・ブラン 2009
FIFA Limited Release - NEDERBURG FIFA 2010 SAUVIGNON BLANC 2009

南アフリカ:コースタルリージョン:パール
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、1680円で購入。

最初水っぽい印象がありましたが、軽いながらもバランスよくまとまっていて、爽やかなワインです。

今日は鶏の南蛮漬け。
ちょっと酸味の効いた味わいが、意外とマッチします。

サッパリ系の料理に、サッパリ系のワインで、蒸し暑い日には最適ですね。

今回の、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワインは、赤にしても白にしても、第一印象は伝統産地の印象があります。
ちょっとドライなんですね。

さらに、クリーンで雑味の少ない味わいです。

その分、やや軽く感じてしまう部分もありますが、バランスがいいので、問題ありません。

特にこのソーヴィニヨン・ブランは、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランのような、品種の個性をとてもうまく活かしている印象がありますね。

ソーヴィニヨン・ブランの持っている味わいを活かしながら、上品に、バランスよくまとまってる感じ。

素性の良さというか、ワインメーカーの実力を感じさせます。

・・・と、飲みながら日本代表応援してたのですが、ベスト8進出ならず!残念!
でもよくやった!!!

本当に今回のワールドカップは楽しませてもらいました。

このワインも相当頑張ってる感がありますね。
限定生産なので、もう手に入らないかもですが、話のネタにどうでしょうか。

■関連リンク

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・2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ カベルネ・ソーヴィニヨン 2008

2010/06/27

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:2ヶ月半経過 シャルドネがまだ出ない

 

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローはぐんぐん育ってますが、甲州の成長が止まってしまい、シャルドネはいまだ芽が出ません。
( ̄へ ̄|||)

ぶどうの葉を天ぷらにしたら美味しい、って話を聞いたことがあるので、ぐんぐん育っている、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローは、ちょっと葉を摘んで天ぷらにしてみようかなー、なんて思ってます。
(*´ー`*)
(追記:葉っぱじゃなくて、芽、みたいですね。)


どんどん葉っぱが出てるカベルネ・ソーヴィニヨン。
若い葉っぱがちょっと美味しそう。


メルローの葉っぱって丸っこいんですね。
それぞれ個性があって面白い。


甲州どうしたんだー。
すっかり成長がとまって、葉っぱも硬くなってきてます。


芽を出しそうな気配だけ持たせて、かれこれ3週間。
何をどうすれば芽が出るのか・・・

カルドラ トレッビアーノ・ダブルッツォ NV(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ソーヴィニヨン・ブラン(南アフリカ:コースタルリージョン:パール:09)\1680
(3)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(4)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(5)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC:NV)\1040

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
カルドラ トレッビアーノ・ダブルッツォ NV

【外観】
ベージュがかった、中庸なイエロー。
少し輝きがあり、艶っぽい。
色味はベージュで、熟成感を感じる。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。

【香り】
熟したフルーツ。
洋なしや、カリン。
香りは弱め。
シロップのような、キャンディのような甘い印象がある。
グラスを回すとまたフルーツ感が変わってくる。
皮をむいて、熟れた果肉を嗅いでいるような感じ。
マンゴーというか、パパイヤというか。
時間がたつと、純露のような飴の印象が出てくる。
カラメルっぽいというか。

【味わい】
残糖をやや多めに感じるセック。
酸味はとてもフルーティだが、やや雑な味わい。
ボディは軽い。
軽いまとまりだが、アルコール度は少し高め?
アタックはまろやかな酸味とフルーティさ。
そのままフィニッシュまで酸味が続く。
余韻は短い。

【判定】
ベージュっぽい外観からは、ある程度熟成されたワインが想像される。
せめて3~4年前くらい?
このなかでは、シャブリと、トレッビアーノ。

香りの印象は、フルーツ中心で、カジュアルで軽い感じ。
少なくともシャブリの印象は無い。

味わいも軽く、価格も安そう。

トレッビアーノらしさという点では、梨というかモモというか、独特な甘い果実感がそれっぽい。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ピンポン

何とも言葉で言い表せない、トレッビアーノっぽさがあります。

【総評】
カルドラ トレッビアーノ・ダブルッツォ NV
CALDORA TREBBIANO D'ABRUZZO NV

イタリア:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:トレッビアーノ

リカーランドトップで、1040円で購入。

トレッビアーノは、当たり外れの大きいイメージがありますね。
このワインは・・・ふつう?

飛び抜けて良いわけではありませんが、そこそこ問題なし。

冷たい方が美味しいですね。

ちょっとグレープフルーツみたいな爽やかさがあって暑い季節にはピッタリです。

今日の晩ご飯はから揚げだったのですが、ビールのような合い方をします。
というか、レモンを絞ったような感じかな。

このトレッビアーノなかなかいいかも。
ぐっと後半良くなってきました。

ほんのり甘い印象とフルーティさが、そのままでも美味しく飲めますが、合わせる食事も幅が広そう。
もちろんカジュアルな食事ですね、パスタとかピザとか。
トマトと相性が良さそうな感じです。

それほど主張が強いタイプじゃなくて、シンプルな味わいが、いいんでしょうね。

シャルドネとソーヴィニヨン・ブランじゃない、ワインが飲みたい時にはいいのではないでしょうか。

2010/06/26

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ 2010 カベルネ・ソーヴィニヨン 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(南アフリカ:コースタルリージョン:パール:08)\1680
(2)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(3)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(5)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ 2010 カベルネ・ソーヴィニヨン 2008
【外観】
鮮やかな色調の、深い透明感のあるルビー色。
底がギリギリ見えるくらいの透明感。
色調は若々しいが、2年くらいの熟成を感じる。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
なめし革。
カラメル。
黒い果実。
グラスを回すと生っぽい動物香になる。
クセのある酸の印象。
オリエンタルスパイス。
シャープで刺激的な香り。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
フルーツ感がみずみずしい。
ミディアムボディ。
酸味は強く、ジューシー。
タンニンは柔らかく、細かい。
アルコール度は高い。
アタックはジューシーだが、フィニッシュはやや乾く印象。

【判定】
わりと透明感のある外観からはサンジョヴェーゼが候補。
南アフリカとチリは違うだろう。
ボルドーは2002なので、熟成感が違う。

香りはサンジョヴェーゼらしい、独特な酸の印象。
紹興酒っぽいというか。

味わいはまろやかで洗練されている。
フルーツ感を残しながら、バランスよく上品にまとまっている。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブーーー!!

なんと!南アフリカのカベルネ・ソーヴィニヨン??

【総評】
2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ 2010 カベルネ・ソーヴィニヨン 2008
FIFA Limited Release - NEDERBURG FIFA 2010 CABERNET SAUVIGNON 2008

南アフリカ:コースタルリージョン:パール
アルコール度:14%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、1680円で購入。

やられました。
まさか南アフリカのカベルネ・ソーヴィニヨンがこんなに上品にまとまっているとは思ってもみませんでした。
このワインは、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン。

いやー、全然期待してませんでしたが、南アフリカワインの意地を感じましたね。
ベスト4に入って、世界を驚かせよう!ってくらいの意気込みを感じます。

これからどう変化してくるかで、また評価が変わってきますが、第一印象はバッチリですね~。
良いワインです。

今日の晩ご飯は自家製煮込みハンバーグ。

合わせると、フルーツソースのハンバーグみたいになりますが、とてもフィットします。

それほど主張の強いワインではないので、合わせる食事の幅は大きそうですが、フルーティさが強いので、和食は難しいでしょうね。

飲み進むと、ちょっと野暮ったい印象が出てきました。
樽香もちょっと気になるかな~。

フルーティで飲みやすく、良いワインですが、細かいところで洗練されてない感じもあります。

後半よくなるかと思ってましたが、すっかりニューワールドな印象になってきましたね。

最初の印象はよかったけど、後半はややしりすぼみ。

ただ、飲みやすいので、どんどん無くなります。
一定のレベルは超えてるワインだと思います。

カミさんにも好評でしたね。
価格は1860円くらい?って言ってたので、そこそこいい評価ですね。

ネダバーグは、以前飲んだワインがいまいちだったので、全然期待してませんでしたが、ちょっと注目してみようかと思います。

■楽天ショップへのリンク

ネダバーグ 2010 カベルネ・ソーヴィニヨン[2008](赤) 1,890円 (税込) 送料別

※サイトより引用
1791年ドイツ系移民によって創業した、南アフリカでも長い歴史を持つ伝統のワイナリー。南アフリカで最多級の受賞歴を誇っています。
それらが高く評価され、南アフリカのワイナリーとして唯一、オフィシャルライセンスワインを生産することが決定しました!!
赤・白ワインは共に非常に限られた数量のみ生産され、しかも世界に向けて2010年FIFAワールドカップと南アフリカを強くアピールするという特別な使命を負っています。
この使命を果たすため、通常のレンジのワインよりも、より選りすぐった、特別な畑からのブドウを使用して作っています。
まさにこの言葉がピッタリだなと思うほど「リッチ」。
ボリューム感がりなめらかでクリーミーな舌触り。
オーク樽のバニラ香が鼻に抜けます~♪
濃厚かつ繊細な南ア赤ワインの真骨頂が楽しめます!

■関連リンク

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・2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会公認ワイン ネダバーグ ソーヴィニヨン・ブラン 2009

カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1820
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン(南アフリカ:コースタルリージョン:パール:08)\1680
(3)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(4)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(5)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500
(6)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500

の6本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
とても濃い、若々しい色合いのガーネット。
色はほとんど黒で、透明感はほぼ無し。
フチにわずかにピンクの色味を感じる。
粘性はやや強めで、脚が長く残る。

【香り】
凝縮感のある果実香。
フレッシュな黒い果実。
カシスやブルーベリー。
焦げ臭もある。
グリーン系のハーブ香。
香りにボリューム感がある。

【味わい】
残糖をあまり感じないセック。
酸味はしっかりしていてジューシー。
外観や香りほどボディは強くなく、ミディアムとフルボディの中間くらい。
タンニンは柔らかい。
のみくちはまろやか。
アルコール度は高そうだけど、バランスよくまとまっている。

【判定】
真っ黒な外観からは若いニューワールド。
香りの印象はフルーティだが、カベルネ・ソーヴィニヨンのスモーキーなグリーン香がある。
飲み口の印象は、フルーティさ中心でいかにもニューワールドだが、少しドライな感じが気になる。
トータルな印象では、チリカベっぽい。
無理やり濃く作ったカベルネ・ソーヴィニヨン。
もう一つ可能性があるとしたら、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ。
価格の印象は1000~1500円くらい。
そうなるとモンテプルチアーノ・ダブルッツォは消える。

ファイナルアンサーで、南アフリカのカベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー

なんとモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。

【総評】
カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008
CASALE VECCHIO MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2008

イタリア:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ

リカーランドトップで、1820円で購入。

なんだか無理やり濃く造った印象のワインですね。
でも味わいは軽めで、抜けのいい感じはあります。

良く造られたワインだけど、魂がちょっと抜けてるって印象?

モンテプルチアーノの品種の個性が全く出てない、ような気がします。
カベルネ・ソーヴィニヨンでいいじゃんって感じ。

今日はセブンイレブンのビーフジャーキーを買ってきたので、それに合わせてみると、さすがにワインが負けてしまいます。

久しぶりにビーフジャーキー買ってきたけど、やっぱり味付けが濃すぎてワインに合わせるのは難しいですね。

ただこのワイン、のほほんとしてて、合わないおつまみと一緒でもマズくはなりません。

フルーティさがずっと続くので、我関せず、って感じです。

何か無理やり感のあるワインだな~、って思っていたら、カミさんには意外と好評。

1杯だけにしとこうと思ってたら、美味しいから2杯飲んじゃった、って言ってました。

こういう濃厚フルーティタイプはあまり好きじゃないはずなのに、バランスよくまとまっているからでしょうね。

ちなみに次の日に飲んでも印象がほとんど変わりませんね。

個人的にはあまり好きじゃないタイプですが、とても良くまとまっているのではないでしょうか。

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カサーレ・ヴェッキオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・ファルネーゼ[2008] 税込 1,764 円 送料別

※サイトより引用
イタリアフルボディ赤ワインファン注目!あの漫画『神の雫』にも登場(2006年)!
あのルカ・マローニ誌で2005~2007年まで3年連続で2005生産者のトップに選ばれ、毎年絶大な人気の「ファルネーゼ家」による、超凝縮!オーク樽(新樽)熟成フルボディ赤ワイン!
通常のモンテプルチアーノは1本の葡萄樹に8房の実をつけるところをなんと!びっくり2房に制限!して造られるため、他のスタンダードと比べ3~4倍の価格になっても不思議はありませんが、さすがファルネーゼ家「品質の良いワインを少しでも安く」という配慮がこの特別な価格で紹介できるというすばらしい結果となった人気ワイン!が少量入荷!
ヒュー・ジョンソン氏は著書の中のモンテプルチアーノ・ダブルッツオの項で、「温かみとフレーバーにあふれ、イタリアで最も風味のよい赤のひとつ。アドリア海沿岸で産する」★→★★★(トリプルスター)と高評価!最良のものを出しているのは数社として、ファルネーゼのみ別記して「ファルネーゼは大変お値打ちの会社」と絶賛しています。

ミニミニアンケート:好きな赤ワイン品種は?

またまたミニミニアンケート。

みなさん、ご協力ありがとうございます。

【質問】

好きな赤ワイン品種は?

【結果】

■■■■ ピノ・ノワール:4 (36%)
□■■■ カベルネ:3 (27%)
□□■■ メルロー:2 (18%)
□□■■ シラー:2 (18%)


スペースが無かったので、「カベルネ」にしましたが、意味合いとしては「カベルネ・ソーヴィニヨン」。
もちろん、「カベルネ・フラン」に入れていただいた方もいるかもしれませんがそれもOK。

どの品種も美味しいので、一つだけ選ぶのは難しいかと思いますが、やはりカリスマ性のあるピノ・ノワールが一番でしたね。

カベルネとピノ・ノワールが飛び抜けるかと思ってましたが、まんべんなく票が入りました。
みなさんワインがお好きな事がよく分かります。

2010/06/24

モントグラス ソーヴィニヨン・ブラン 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)ソーヴィニヨン・ブラン(南アフリカ:コースタルリージョン:パール:09)\1680
(2)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(3)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(4)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC:NV)\1040
(5)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

モントグラス ソーヴィニヨン・ブラン 2008
【外観】
無色に近いグレーっぽいレモンイエロー。
淡くて、色味はほんのり。
日本酒くらいの色合い。
輝きが弱く、大人しい。
粘性は中庸。

【香り】
スモーキー。
グレープフルーツ。
レモン。
グラスを回すとミネラル。
煙っぽいグリーン香。

【味わい】
少し残糖を感じるセック。
酸味がシャープだが、優しく飲みやすい。
ボディは軽めで、後味はスッキリしている。
アルコール度は低く抑えられている。
やや苦味があり、とてもバランスよくまとまっている。

【判定】
外観からはソーヴィニヨン・ブラン。
香りもほんのりソーヴィニヨン・ブラン。
味わいはシャープながら、柔らかく、とてもバランスが良い。
ただ、軽さと、わずかに水っぽさを感じる。
価格は低そう。
普通に考えるとチリのソーヴィニヨン・ブラン。
南アフリカのソーヴィニヨン・ブランも考えられるが、価格的には違うだろう。
ここで浮上するのが、スペインのテーブルワイン。
ソーヴィニヨン・ブランっぽさもあるが、価格的には500円くらいの印象が強い。
しかもちょっと辛口で、伝統産地のテーブルワインっぽい。

ファイナルアンサーで、スペイン、ヴィノ・デ・メサ
で、ブー

やっぱり、チリのソーヴィニヨン・ブランでした・・・

【総評】
モントグラス ソーヴィニヨン・ブラン 2008
MONTGRAS SAUVIGNON BLANC 2008

チリ:セントラル・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、1050円で購入。

このワイン、とてもスッキリしていて、とても好印象。
軽いのですが、バランスがいいので、それほど安っぽさはありません。

それにしても、こんなにソーヴィニヨン・ブランっぽいワインを外してはいけませんね。

今日の晩ご飯はオムレツとポテトサラダ。

ポテトサラダは、野菜をイタリアンドレッシングであえてからマヨネーズを加えるタイプで、ちょっと酸味があります。
この酸味がつなぎになってとても良く合いますね。

好青年が白い歯を光らせながら握手してる、みたいな・・・

オムレツは挽肉とタマネギを炒めた具が入っている定番家庭オムレツ。

ケチャップをかけないと、脂っぽさをリフレッシュしてくれる合い方をします。
でもケチャップが微量入ると、ちょっとワインとのつなぎになりますね。
さらに飯を一緒に食べて合わせると・・・意外と大丈夫?

このワイン、軽いので、どんな食事にも合わせやすそうです。

ちょっと品種固有の香りが強いので、苦手な人はいるかもしれませんね。
独特な青草香なので、上品な料理にはちょっと邪魔な香りです。

でも家庭で飲む分には全然大丈夫。
逆にアクセントになっていいくらい。

1000円で買うソーヴィニヨン・ブラン、という選択肢の中には十分入ってくるワインだと思います。

おすすめです。

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エステート ソーヴィニヨン・ブラン モントグラス[2008]白 980円 (税込) 送料別

※サイトより引用
チリ・プレミアムワイン”ニンケン”を産み出している、モントグラス社のデイリータイプのワイン。
高品質なワインを造るため葡萄の収穫は全て手摘みで行います。
薄く緑がかった淡い黄色。ライム、グレープフルーツなどを思わせる柑橘系の香りの中に、ほのかにパッションフルーツの香りも感じられます。爽やかでいきいきとした酸味、ミネラル感もあり、チリのソーヴィニヨンブランの特徴が楽しめるワインです。
適度な果実味とアルコール感が心地よく、フルーティーな苦味がアクセントになっています。爽フレッシュな心地よさがGoodです! (試飲日:2010年3月)

2010/06/20

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:2ヶ月ちょっと経過 どんどん育ってます。

 

芽が出るのが遅かったメルローが絶好調。
一気に葉っぱを出して成長してます。
(◎o◎)

甲州がちょっと成長が止まってるので、逆転してしまいました。

というか甲州の延びてきた芽がポッキリと折れてしまって、ちょっと心配。
相変わらずハダニはちょこちょこついてます。
(-∧-;)

なかなか芽を出さないシャルドネは地道に地道に育ってて、もうすぐ芽を出しそうな感じです。
(*⌒O⌒)b ガンバレー!


ぐんぐん成長してるカベルネ・ソーヴィニヨン。
ハナムグリが遊びに来てました。(害虫?)


一気に成長しだした、メルロー。
葉っぱもすごく大きくなりました。


成長が止まって、ちょっと心配な甲州。
良く見ると葉っぱの柄がオシャレな感じ。


いよいよ芽を出すのか!シャルドネ。
来週期待してるぞ!

カンティナ・トロ ロッカベントーサ サンジョベーゼ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1820
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン(南アフリカ:コースタルリージョン:パール:08)\1680
(3)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(4)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(5)サンジョヴェーゼ(伊:アブルッツォ州:コッリーネ・テアティーネIGT:08)\780

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

カンティナ・トロ ロッカベントーサ サンジョベーゼ 2008
【外観】
若々しさのある、濃いガーネット。
フチは赤味の強いバイオレット。
ちいさな気泡が多く見られる。
透明感はほとんどなく、底はギリギリ見えない。
粘性は弱く、サラッとしている。

【香り】
香りは弱めで、フルーティさが中心。
赤系の果実。
グラスを回すとグリーン系の印象が出てくる。
ややヴェジェタル?
少しスモーキーさを伴った、茎のような印象。
ケミカルな印象も強い。

【味わい】
残糖をあまり感じないセック。
フルーティで、少し荒い飲み口。
酸味はちょっと生っぽく、収斂性を伴なう。
ボディはミディアム。
タンニンは溶けていて、やや舌が乾くような印象。
アルコール度はあまり高くなさそう。
ちょっとドブロク的な、まだワインになりきっていない印象がある。
生ぶどうジュースみたいな。
余韻は短い。

【判定】
外観からはニューワールドのカベルネ・ソーヴィニヨン。
あるいは無理やり濃く作ったサンジョヴェーゼ?

香りはワインになりきれてないような印象。
ぶどうジュースの印象がある。
香り自体は弱々しく、カベルネ・ソーヴィニヨンよりはサンジョヴェーゼ。
しかも、熟成したサンジョヴェーゼで時々みられる、鳥小屋臭を感じる。
悪臭成分が混ざっている。
これはニューワールドでも、いわゆる高貴品種でも無さそう。

味わいは生ぶどうジュースのような、フレッシュ感だけ強い、ワインとしては不出来な感じ。
価格もかなり低めな印象。

残糖も少ないので、ニューワールドではなくて、伝統産地っぽい。

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ780円
で、ピンポン

ぶどうジュースみたいなんですが、それなりに美味しいワインです。

【総評】
カンティナ・トロ ロッカベントーサ サンジョベーゼ 2008
CANTINA TOLLO ROCCA VENTOSA SANGIOVESE 2008

イタリア:アブルッツォ州:コッリーネ・テアティーネIGT
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ

リカーランドトップで、780円で購入。

選択肢が無くて完全なブラインドだったら、絶対サンジョヴェーゼは選んでませんね。
それくらい濃いサンジョヴェーゼです。

最近は品種の個性をちゃんと活かしてる?と疑問になるようなワインが多いですが、このワインもちょっとそのタイプかも。

とはいえ、フルーティでジューシーで、とても飲みやすいワインだと思います。

無理やり濃くした感はありますが、ナチュラルなテイストで、後味はスッキリとしてます。

フルーティすぎる、生ぶどうジュースみたいな感じが食事には合わせにくいですが、パーティ・飲み会だったら美味しく飲めるかも。

アルコール度が12.5%と低めなのが、濃く強くなりすぎず、飲みやすさに貢献してますね。

それになりに美味しいポイントはありますが、個人的にはまた買う事はないでしょうね。

銀座レカン 大越基裕氏によるセミナー:ブルゴーニュに見るテロワール概論

日本ソムリエ協会 平成22年度関東支部第2回分科会 ワインアドバイザー・ワインエキスパートフォローアップセミナー

日時:2010年6月19日(土)14:30~16:30
場所:日本ソムリエ協会ビル 3階会議室
講師:銀座レカン ソムリエ 大越基裕氏
会費:5500円(ソムリエ協会会員)

テーマ:ブルゴーニュに見るテロワール概論

前年にひきつづき、2回目のフォローアップセミナー。
全3回ありますが、私が申込んだのはこの1回だけ。
来年は全回申込もうかな。

■大越基裕(おおこしもとひろ)氏について

銀座レカンのシェフ・ソムリエ。
イケメンです。
カッコいいので名前が知られているのかと思いきや、とても真摯にワインの事を勉強していて、努力家です。
受講する前の印象と、実際に講義を受講してからの印象はガラッと変わりました。
フランスに渡って勉強していた年数も長いですが、ワインの醸造とぶどう栽培の勉強をしていたそうです。
さすがにベースがしっかりしています。

■テロワールとは

神の雫ですっかり有名になりましたが、天候、地質や土壌、人の3つが揃ってテロワールと言われます。

ブルゴーニュのテロワールを理解するために、人のファクターは取り除いた、「地」と「天」を中心に講義が行われました。

■地質・土壌・地形・気候

テロワールの概念は「地質」「土壌」「地形」「気候」の4つの要素で構成されます。

「地質」は「土壌」に影響を与えます。
「気候」は「地質」と「土壌」に影響を与えます。
「地形」は「土壌」と「気候」に影響を与えます。

なかなか、分かりにくいと思いますので、私なりに解説してみると。

<地質>
古代から堆積された地層の事ですね。それぞれの時代で、堆積されている成分が違います。

<土壌>
現在時点で表層に出ている地質と関係します。
土地は、隆起・風化・侵食などにより、表層の地層は地域、畑によって細かく違います。
また地形により、粘土層は水に流れやすいので扇状地にたまりやすく、斜面には残らない、などの影響があります。

<地形>
斜面は日照時間が長い、というのは一番分かりやすい地形がテロワールに与える影響ですが、丘の間の谷などは風が抜けて、温度が下がりブドウが成熟しにくい、などの影響もあります。
また土壌に対しても、斜面の土は雨で流れやすいなどの影響を与えます。

<気候>
土壌に対しては、現時点での影響と、過去の気候が地質に与えた影響というもあります。

■ブルゴーニュの土壌分布

ブルゴーニュは主にジュラ紀の地質時代区分の土壌が広がっています。

<コート・ド・ニュイ>
ジュラ紀中期
・バショシアン
・バトニアン

<コート・ド・ボーヌ>
ジュラ紀中期
・バトニアン
・カロヴィアン
ジュラ紀後期
・オクスフォーグィアン

<シャブリ>
ジュラ紀後期
・キンメリッジアン
・ポートランディアン

シャブリのキンメリッジアンは有名ですね。
この土壌の違いによって、コート・ド・ニュイでは、ピノ・ノワール、コート・ド・ボーヌではシャルドネが多く栽培されています。
ちなみに、シャブリのプルミエ・クリュとグラン・クリュはほぼ、キンメリッジアン土壌です。

■シャサーニュ・モンラッシェとピュリニー・モンラッシェ

シャサーニュ・モンラッシェとピュリニー・モンラッシェでは、畝の方向が90度違うそうです。
これは地形によるもので、それにより味わいも大きく違ってきます。

シャサーニュ・モンラッシェは、フルボディでリッチ。
ピュリニー・モンラッシェは、凛とした力強さと持っています。

シャサーニュ・モンラッシェは小石が多く、これが熱を保有し、夜間まで地熱を下げず、それがワインに柔らかさを与えて、味わいがしっかりとしてくる、とのこと。

ブラインドで飲んでも分かりませんが、比較して飲むときっと分かるのでしょう。

ちなみに、シャサーニュ・モンラッシェの方が有名な造り手が多く、コント・ラフォン、ドメーヌ・ルフレーヴ、DRCなどがあります。

■粘土石灰質、泥灰土、石灰質

どれも炭酸カルシウムを含んでいる土壌です。
0~30%くらいを、粘土石灰質。
30%~60%くらいと、泥灰土。
60%~100%を、石灰質と呼んでいるようです。

特に泥灰土(でいかいど)は、マルヌと呼ばれ、コート・ド・ボーヌに多くみられます。

■テイスティングワイン

(1)
オークセイ・デュレス2007 バンジャマン・ルルー
Auxey Duresse 2007 Benjamin Leroux
輸入元:テレヴェール
参考価格:5600円

スマートで引き締まった味わい。
ミネラリーであるが、固い引き締まった小石のような印象。
フルーツは、レモンやライム。
シダー系のグリーン香。

(2)
シャサーニュ・モンラッシェ2007 フィリップ・コラン
Chassagne Montrachet 2007 Philippe Colin
輸入元:ファインズ
参考価格:6700円

ミネラリーだが、(1)とは違い、柔らかい石灰のような印象。
優しい味わいで、温かさを感じる。
カリンや洋なしのフルーツ香。
熟した印象。

2007年は酸がよく伸びるクラシックな味わいの年。
オークセイ・デュレスは固い凛とした酸がポイント。
シャサーニュ・モンラッシェは、やわらかくボリューミーでアタックが柔らかい。

(3)
ジュヴレ・シャンベルタン シャン・シェリニー 2006 ジョセフ・ロティ
Givrey Chambertin Champs Cheny 2006 Joseph Roty
輸入業者:AMZ
参考価格:7600円

軽いタイプ。
赤いフルーツ、フランボワーズなど。
甘いニュアンスがあり、コンポートされた果実の印象。
チャーミングでなめらか。
タンニンは重くない。
酸のバランスが良く、クラシックな傾向。
青い感じが無く、酸が強くないのは、ブドウの熟成がしかりしている事を表している。
オリエンタルスパイスの香り。
収斂性が味を引き締める。

(4)
ジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ レ・コルボー ドミニク・ローラン
Givrey Chambertin 1er cru Les Corbeaux Dominique Laurent
輸入業者:合同酒精
参考価格:6800円

ドミニク・ローランは、酸化防止剤を極力少なく使う生産者。
2007年だとまだ刺激臭がある場合が多いが、このワインは少ない。
黒系果実。ガーネット色。
ブラック・チェリーやブルー・ベリーで、フレッシュな印象。
樽の影響で、アニスのようなオリエンタルスパイス香がある。
酸とタンニンが一体感を出している。

プルミエ・クリュクラスになると、ワインに一貫性を求められる。

■テイスティングのコツ

アタックからアフターの、酸やタンニンの出る位置でワインをテイスティングすると、個性をつかみやすいそうです。

ピノ・ノワールは最初から最後まで酸が続く事が多く、シラーは最初に甘さがきて、あとから酸が出てくる、といった違いがあるそうです。

確かに、最初に感じるのが、甘さなのか、酸なのか、タンニンなのか、また最後に残るのは何なのか、というのは、テイスティングの際のポイントになりそうですね。

■大越基裕氏への質問

最近気になっている、オーガニックについて聞いてみました。

<質問>
テロワールとオーガニックの関係は?

<答え>
テロワールを表現するのに、オーガニックやビオロジックは有効な手法だと思う。

・・・

<質問>
ビオワインは美味しい?

<答え>
テロワールを反映した良いブドウが出来ても、良いワインになるとは限らない。
でも良い生産者はいる。
個人的にはビオワインは大好き。

・・・

<質問>
今後オーガニックが主流になるか?

<答え>
大手の生産者が、オーガニックやビオロジックを取り入れる事は難しく、主流になることは無いだろう。

■まとめ

大変タメになるセミナーでした。
大越基裕さんもカッコよかったしね。

また同じテーブルのみなさんとも楽しいひとときが過ごせました。
また行きたいですね。

トップソムリエと直接お話が出来て、日ごろ飲めない上質なワインが飲めるという点では、会費の5500円は安いと思います。

プレヤデス シラー 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1820
(2)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(3)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(4)シラー(スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO)\920

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

プレヤデス シラー 2007
【外観】
若々しい色合いの濃いガーネット。
フチはバイオレットで若さを感じる。
濃く、ほとんど黒に近い色調。
透明感はほぼ無く、底はまったく見えない。
粘性は高い。

【香り】
濃縮感のある黒い果実香。
生っぽい動物香。
スパイス。
焦げ臭。
グラスを回すと赤身の肉のような動物香が強くなる。
全体的にスパイシーで厚みのあるボリューム感のある香り。

【味わい】
残糖を多く感じるセック。
フルボディ。
フルーティでフレッシュな飲み口。
酸味は強く、中盤から後半にかけて強くなる。
タンニンは溶けていて柔らかい。
かすかに舌に渋みを残す感じ。
余韻は長めに続く。

【判定】
真っ黒な外観はニューワールドの印象。
あるいはスペイン。
若々しいので、2002年ボルドーは消える。
香りはスパイス中心で、シラーの印象。
味わいは最初に甘さを感じるいかにもシラーっぽい、しかもニューワールドっぽい印象。
モンテプルチアーノ・ダブルッツォが微妙に怪しいが、ストレートに考えるとシラー。

ファイナルアンサーで、シラー
で、ピンポン

ニューワールドっぽいシラーですね。

【総評】
プレヤデス シラー 2007
PLEYADES SHIRAZ 2007

スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO
アルコール度:14%
ブドウ品種:シラー
生産者:コビンカ社

リカーランドトップで、920円で購入。

濃厚フルーティなニューワールド風のシラーです。
最近、スペインのワインでニューワールドタイプのものが多いですね。

食事と合わせなくてもそのままで美味しいタイプです。

逆に食事と合わせる方が難しいかな。

最初から最後までずっと印象が変わりませんが、ずっとフルーティなので、それなりに飲めてしまいます。

温度の幅も広いですね。冷えてても温度が高くても、そんなに印象が変わりません。

スペインですが、シラーなので、テンプラニーリョのようなクセも少なく、一般受けしそうですね。
コストパフォーマンスは高いと思います。

ニューワールド風の濃厚フルーティなワインが好きな人にはオススメです。

2010/06/19

アンケート:好きなワインのタイプは?

ミニアンケート第2弾!

設問:好きなワインのタイプは?

■■■■■■■■ 赤ワイン:8 (66%)
□□□□□□■■ 白ワイン:2 (16%)
□□□□□□■■ ロゼ:2 (16%)
□□□□□□□□ スパークリング:0 (0%)


--------------------

やっぱりワインといえば赤ワイン!?

でも20年前くらいは、白ワイン(ドイツワイン)がブームで、赤ワインを飲むようにならないと、本当の意味でのワインが定着した事にならない、なんて言われていましたね。

そういう意味では、日本にもワインがしっかり定着しているって事でしょうね。

ミッシェル・ピカール キュヴェ・レストラシオン ルージュ NV(ブラインドテイスティング:外す)

(1)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1820
(2)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(3)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(4)シラー(スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO)\920
(5)シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\900

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ミッシェル・ピカール キュヴェ・レストラシオン ルージュ NV
【外観】
少し若さを感じる色調の深い透明感のあるルビー色。
底がうっすら見えるくらいの透明感。
色合いは少し落ち着いていて、2~3年前くらいの印象。
粘性は中庸で、脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
赤い果実。
ドライフルーツ。
なめし革。
香りはそれほど強くないが、刺激的な印象がある。
グラスを回すとケミカルな印象が出てくる。
そこにフレッシュな果実と干した果実の少し甘い印象がまざる。
オリエンタルスパイス系の印象もある。

【味わい】
少し残糖を感じるセック。
穏やかなまったりした口当たり。
酸味がちょっと弱く、締りがない、ゆるい印象。
タンニンもとても弱い。
全体に優しく、穏やか。
というかだらしない感じ。
アルコール度は弱そう。
余韻も短い。

【判定】
底がうっすら見えるくらいの透明感は、ピノ・ノワールかサンジョヴェーゼが候補。
あれ?ピノ・ノワールが無い。
そうなると、シラー、グルナッシュ?
香りは弱めで、サンジョヴェーゼによくあるオリエンタルスパイスのような印象がある。
味わいは寝ぼけた、仮死状態のワインの印象。
よく言えば穏やかで飲みやすいけど、メリハリがなく、だらしない。
ちょっと工業製品的な手を加えられたワインって感じ?
まあ、おそらくサンジョヴェーゼだと思うけど、以前好きだったアンティノリのワインなので、これが当たったらちょっとショックかも・・

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブー

なんとシラー、グルナッシュでした・・・

【総評】
ミッシェル・ピカール キュヴェ・レストラシオン ルージュ NV
MICHEL PICARD CUVEE RESTAURATION ROUGE NV

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12%
ブドウ品種:シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%

リカーランドトップで、特売900円で購入。

「まあ、おそらくサンジョヴェーゼだと思うけど」って全然違ってますよー!

このワインはレストラン用に作られているみたいですが、そうなると何となく納得できますね。
食事を邪魔しない、あくまで裏方に回るワイン。

以前石田博氏のセミナーで、ちょっとワインが物足りない、と言われるくらいが丁度いい、という話がありましたが、まさにそこを狙っている感じです。

なるほどね~、あえて控え目に造ってあるのね。さすがですね。

なんか良い料理に合わせてやりたくなります・・が、いかんせん家で飲んでいると合わせる料理が難しい。

すみません、最初に文句ばっかり言いましたが、これホントに良いワインです。
じわじわと良さが沁みてきました。

ホントにレストランで飲みたいですね。
家で飲んでるとなんだかもったいない。

今日の晩御飯は、ナス入り肉味噌と、ししゃもの南蛮漬け。

すでに合わせる気になりません。

ちょっとワインに対して失礼だろ!って感じですね。
でもそれしか食べるものがないとしょうがないです。

勇気を持ってししゃもの南蛮漬けに合わせると・・・これは結構・・・史上最悪の取り合わせに近いですね。
ししゃもの生臭さ爆発です。

しかも魚介類の怖いところは、一度口にしてしまうと生臭さが結構残るんですよね。

赤ワイン飲むときはなるべく生魚や干物・青魚を口にしないようにしましょう。(当たり前か)

ナス入りの肉味噌は、挽肉の味噌炒めにナスが入っている、ご飯の進むアイテムですね。
これに合わせてみると、完全にワインが負けてしまって跡形もなくなってしまいます。

もうちょっと繊細な料理に合わせないと、このワインは活きませんねぇ。

家庭で合わせるとしたら、何でしょう?

味わいが繊細で上品なので、カレーやハンバーグ、焼肉はダメ。

スモークレバーとか・・・あー、意外としゃぶしゃぶとかいいかも。
豚しゃぶなんかどうでしょうね。

つけダレを工夫したらよく合いそう。

このワイン、とてもいいので、なんだか活かしてあげたくなりますね。

ちょっとお客様扱いになってしまうワインです。
こんなむさ苦しい食卓へようこそ、って感じ?

カミさんが、ハムにバジルと胡椒をトッピングしたおつまみを作ってくれたら、これがなかなかいい感じ。

普通ならロースハムは赤ワインだと合わないのに、このワインだと大丈夫。
軽さが許容範囲の広さになっているみたいです。

軽いんだけどベースは良いワイン、ってのが重要ですね。

チーズとパンにトマトやスパイスがあったらすぐに合うおつまみが出来そうです。

豚肉くらいで十分合いそうなところが、逆に家庭料理に合うのかもしれませんね。

個人的にはとっても気に入りました。

■楽天ショップへのリンク

キュヴェ・レストラシオン・ルージュ[ヴァン・ド・ペイ・ド・オック] 980円 (税込) 送料別

※サイトより引用
キュヴェ・レストラシオンは南仏ラングドック地方モンペリエ近郊のオック地区産の葡萄を用い、ブルゴーニュの醸造技術を用い造り上げられたワインです。 最高の葡萄栽培条件と最高の醸造技術の見事な融合、それがキュヴェ・レストラシオン ヴァン・ド・ペイです。
味わいは、フレッシュな果実味の中にしっかりしたタンニン。口当たりのよさ、飲み口の良さとが楽しめる赤ワインです。ブルゴーニュの繊細さと、南仏の豊穣さの見事な融合が感じられます。 ヴァン・ド・ペイとは思えないバランスの良さがロングセラーの秘密です。

シャルドネー ドゥニ シャルパンティエ 2006(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(3)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(4)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC:NV)\1040
(5)シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:06)\733

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャルドネー ドゥニ シャルパンティエ 2006
【外観】
ウイスキーのような琥珀色。
レンガ色までいかない、ウォールナットくらいの色調?
輝きは大人しい。
粘性は強め。

【香り】
酸化したにおい。
良く言えば、シェリーのオロロソのような印象。
かすかにフルーツ香が混ざる。
空気に触れさせると少し酸化臭が消えて、カラメルのような甘い香りが出てくる。
でもやっぱり酸化してる印象。

【味わい】
刺激的な酸化している口当たり。
熟成香が強い。
酸味は刺激的で、収斂性がある。
ボディはあまり強くない。
後味に嫌な酸化臭が残る。

【判定】
酸化して痛んでます。
熟成が進みすぎて、酒精強化ワインとか、紹興酒のような印象になってます。
品種の特徴は一切分かりませんが、一番古いやつですね。
と、そんなに古いやつは無いですね。
ノンビンテージのトレッビアーノが怪しい感じ。
そうじゃなければヴァン・ド・ペイのシャルドネ?
でもさすがに、2006でここまで琥珀色にはならないだろ。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ブー

なんと、2006のヴァン・ド・ペイ、シャルドネ。

【総評】
シャルドネー ドゥニ シャルパンティエ 2006
DENIS CHARPENTIER CHARDONNAY 2006

仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12.5%
ブドウ品種;シャルドネ

リカーランドトップで、733円で購入。

これはレストランで出たら確実に取り替えてもらえるレベルです。

2006年でこれだけ熟成が進んでるってのはどういう環境におかれていたんでしょうね。

ちなみに、裏のラベルには次のように書かれています。
シャルドネーのブドウ100%で作ったフレッシュでフルーティな白ワイン。
かすかなメロンの香り、優しい酸味、切れ味も良い。
料理を選ばず、食前酒にも楽しめるワイン。

という点では、完全に痛んでます。

痛んだワインをじっくりと楽しむ、私のような変態趣味のワイン好きにはちょっとオススメかも・・・

2010/06/18

エミリアーナ ナチューラ シャルドネ ヴァレ・カサブランカ オーガニック 2009(ハーフボトル)

エミリアーナ ナチューラ シャルドネ ヴァレ・カサブランカ オーガニック 2009(ハーフボトル)
Emiliana NATURA CHARDONNAY VALLE CASABLANCA 2009 375ml

エミリアーナ ナチューラ シャルドネ ヴァレ・カサブランカ オーガニック 2009(ハーフボトル)
チリ:カサブランカ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シャルドネ

ナチュラルローソンで、ハーフボトルを735円で購入

【外観】
淡い色合いの、少しグリーンがかったレモンイエロー。
少し淡い黄色で、グリーンがかっているが、ほんのりベージュもさしているような気がする。
輝きは大人しく、ややフラットな印象。
粘性は弱め。

【香り】
ボリューム感のある果実香。
スモーキーな印象がある。
グリーン系のハーブの印象。
グラスを回すとアルコール臭が少し出てくる。
少し過熟したような印象もうける。
香りは厚みがって少し刺激的な印象もある。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
酸味は強く、やや刺激的。
バランスは少し崩れ気味だが、悪くはない。
ボディは厚みがあるが、それほど強くはない。
アルコール度は高めで、後味も少し乾く感じがある。
フルーティさもあるが、アルコールの強さの方が勝っている。
余韻は、少し続く。

【総評】
しっかりした強さをもっているワインです。
でも辛口という訳ではなく、ちょっと不思議なバランスでまとまっています。

少し過熟したブドウの印象があって、スッキリした感じはないんですよね。
ちょっとラテン系というか、暑苦しいというか。
でも魅力のあるワインですね。

今日の晩御飯はコンビニのパスタ、ゴルゴンゾーラ風味ソースの生パスタ。

食事と合わせると、このワインの強さが分かります。

コンビニのパスタなので、それなりに香りとか強いですが、ワインが完全に勝ってます。

温度高めで飲み始めたので、冷蔵庫で少し冷やしてみたのですが、温度が低い方があらが出ますね。

微妙に悪いバランスが冷やすことであぶり出される感じ?

温度が低いとフルーティでフレッシュな印象が出てくるのですが、そのときにアルコールの強さが気になってしまいます。

少し温度高めで、まったりと飲んだ方が納得感がありそう。

全然話は違いますが、ナチュラルローソンのこのパスタ、ナッツがトッピングしてあって、コンビニパスタにしてはとてもチャレンジングなメニューですね。
パスタもちょっと細いうどんくらいの太さで、なかなかいい感じです。

と、話を戻すと、このワインちょっと強さがあるせいか、食べ物のフォローが欲しくなります。

ワインだけで飲んでいるとちょっと辛くなってきますね。

夜中に飲んでると、無駄に食べ物を探してしまって、困ったことになりそうなワインです。

ちなみに・・・いつもはハーフボトルくらいは足りないくらいですぐに空いてしまうのですが、このワイン、ハーフボトルなのに余ってしまいました。

体調が悪いのか、ワインが合わないのか・・・

■楽天ショップへのリンク

2009 エミリアーナ ナチューラ シャルドネ 375ml 735円 (税込) 送料別

※サイトより引用
ナチューラはエミリアーナ・ヴィンヤーズの有機栽培ブドウ100%から造られました。有機栽培はその畑の真の個性を呼び起こし、ブドウ本来の味わいを十分に表現することができます。その結果、際立ったフレーヴァーと複雑味を兼ね備えた優れたワインとなりました。

2010/06/16

ファミグリア・チェロ シャルドネ 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(2)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(3)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC:NV)\1040
(4)シャルドネ(伊:ヴェネト州:デッレ ヴェネチエ I.G.T.:08)\780
(5)シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:06)\733

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ファミグリア・チェロ シャルドネ 2008
【外観】
淡い、グリーンがかったレモンイエロー。
ほとんとグレーの印象で、ほんのりと黄色がさしている。
ちょっと濃い日本酒くらい。
輝きは大人しく、地味な印象。
小さな気泡が少し見られる。
粘性は弱めで、ディスクも薄い。

【香り】
青りんご。
柑橘系フルーツ。
少し酸化をイメージさせる香り。
グラスを回すとふわっと甘い果実香が出てくる。
ビワのような印象。
石灰のようなミネラル感が少し。
香りは全体的に弱く、頼りない感じ。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
ちょっと酸化してる、むいて時間のたったリンゴのような印象がある。
ボディはとても軽い。
舌にあたるような刺激的なアタックを感じる。
苦味が少し残るが、あっけないような後味。
余韻は無し。

【判定】
ほとんど色気のない大人しい外観はテーブルワイン。
あるいはソーヴィニヨン・ブラン。

香りは独特の酸化した印象を感じる。
品種の特徴は捉えられないが、ソーヴィニヨン・ブランではなさそう。

味わいはまるっきりテーブルワイン。
品種も、ユニ・ブランとかコロンバールの印象。

トレッビアーノか、イタリアとフランスのシャルドネが候補。
ただ、この味わいはいかにもトレッビアーノっぽい。
香りも、イタリア独特の甘いフルーツ感があって、飲み口もちょっと炭酸を含んでいるようなサバサバ感がある。
軽やかに抜けている感じも、個性と捉えると、イタリアらしい。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ブー

イタリアのシャルドネでした。

【総評】
ファミグリア・チェロ シャルドネ 2008
FAMIGLIA CIELO CHARDONNAY 2008

イタリア:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエIGT
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、780円で購入。

イタリアまで合ってたんですけどねー。
それを考えると、品種より、生産国の個性の方が分かりやすいってのも面白いですね。

このワイン、最初の印象はとても悪かったのですが、少し時間がたって落ち着いてきたら、グッと良くなりました。

シャルドネって生産地や生産者でガラッと表情を変えますが、このイタリアンなシャルドネもなかなかいい感じです。
スリムな明るい色のスーツでビシッと決めてる若者、って感じ?

香りと味に華やかさがありますね。
パーティを盛り上げてくれそう。

安いワインなので軽いのですが、良い方向で効いてますね。

バランスが良くて、センスがいい感じ。
ワインだけでどんどん飲んじゃいます。

うちはフランス派なので、あまりイタリアワインを飲まないのですが、ピタっとはまっているイタリアワインはとても美味しいですね。

本当にワインって値段が高ければ美味しいって訳じゃないですよね。

安くて軽いワインでも、バランス良くまとまっていて、さらにワンポイント魅力があると、とても満足感があります。

今日の晩御飯は市販の皮を使った手造り餃子。
パリっと焼いたやつを何もつけないでいただくと、ワインのレモンを絞ったような酸味が良く合います。

とてもいいですね。
餃子じゃないみたい。

ラー油を入れた酢醤油につけたものに合わせると・・・予想通り、ラー油に完全に負けてしまいます。
軽くて繊細なワインなので、味の強いものには合いにくいですね。

ホントに、何もつけない餃子くらいがちょうどいい感じ。

ひょっとすると、オリーブオイルとバジルをかけると、ラビオリみたいになって、とっても合うかも。

という訳で実践してみようと試みるものの・・うちにはオリーブオイルが無い・・・

とりあえず、バジルだけふってみました。

あ~、なんかニラとバジルが喧嘩してる・・・
すみません、食べ物としてイマイチでした。。

付け合せは、水菜の胡麻ドレッシングサラダ。

ドレッシングに酸味をプラス、みたいな合い方をします。
でもいい感じ。

このワイン、とても素直な感じがするんですよね。
とても爽やかで好青年な印象。

「おまえ、いいやつだな。」みたいな。

ただやはり安くて力の無いワインなので、グラスに長いこと入れておくと香りがグダクダになったりしますね。

カミさんに感想を聞いたら「ちょっと水っぽい。後味がミネラルウォーターを飲んだような感じ。980円。」

確かに水っぽい中にも、上質な印象を感じるんですよね。

このブランド、ソアーヴェも良かったので、また別のシリーズがあったら買ってみよう。

2010/06/13

クロ・ビュザオ ピノ・ノワール 2006(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(2)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(3)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(4)シラー(スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO)\920
(5)シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\900

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

クロ・ビュザオ ピノ・ノワール 2006
【外観】
鮮やかな色調の深いルビー色。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
色合いは若々しく、フチはバイオレット。
2年熟成くらいのイメージ。
粘性は中庸で細い脚が多く現れる。

【香り】
赤い果実。
タバコの葉のような焦げ臭。
なめし革っぽいケミカル臭。
グラスを回すとちょっとケミカルな印象の還元香?がある。
閉じている印象。
香りは全体的に弱く、少し刺激的。

【味わい】
残糖が多めのセック。
ライトからミディアムボディ。
口当たりは優しいが、後味は少しキツさがある。
アルコール度が高いのか、タンニンの質なのか。
酸味は優しいが、全体を良く締めている。
タンニンは細かく柔らかいが、後味がやや渋い。
余韻は少し続く。

【判定】
深い透明感のある外観からはサンジョヴェーゼか、ピノ・ノワール。
生産年のイメージは、2007年~2008年くらい。
香りは、閉じている印象で品種の特徴がつかみづらいが、なめし革の印象があり、ピノ・ノワールっぽい。
味わいは残糖を多く残した、甘さのあるタイプで、口当たりが優しく、万人受けするニューワールドタイプ。
ルーマニアのピノ・ノワールが一番怪しい。
他の選択肢を検討すると、次点にくるのはサンジョヴェーゼ。
でもこれはアンティノリのサンタクリスティーナ。
もうちょっと華やかな、ボルドーっぽいタイプと思われるので、これは違うだろう。
あとはスペインのシラー。
多分これは濃厚で果実感満載のタイプと思われるので多分違う。

ファイナルアンサーで、ピノ・ノワール
で、ピンポン

なんとも微妙なピノ・ノワールです。

【総評】
クロ・ビュザオ ピノ・ノワール 2006
Clos Buzao Pinot Noir 2006

ルーマニア:デアルマーレ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・ノワール

町田の蔵屋さんで、1080円で購入。

これから開いてくると美味しくなってくるかもしれませんが、今はまだガチガチに固まっているような印象をうけます。
口当たりは優しいので、もうちょっとほぐれてくると美味しくなるかもしれませんね。

時間がたってきても、ケミカル臭がなかなか取れませんね。

二酸化硫黄の匂いなのかな?

今日の晩御飯は鶏の味噌焼き。
ちょっと味噌の味付けが濃かったので、いまいち合いませんでした。

でもちょっと熟成感が出てきているピノ・ノワールなので、醤油系にも合いそうな気がします。

このワイン、ちょうど熟成の谷間の印象ですね。
なんだか元気がない。

というか、谷間じゃなくて、衰え始めたって感じかな?

やはり安いワインは、2年くらいで飲まないと美味しくないですね。
4年くらい前のワインは、大体どんよりしてたり、酸化してたりします。

このワインもあと2年前に会いたかったかな。

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:2ヶ月経過 ハダニがハダニが・・

 

4月11日にブドウの剪定枝を鉢植えにして、はや2ヶ月。

順調に育っているカベルネ・ソーヴィニヨンと甲州の葉っぱをしみじみと見ていたら、何やら赤い点が・・・

ついに来たか!病害虫!!
( ̄ロ ̄lll)


葉っぱに赤い点が・・
さらに拡大したものはこちら。(虫のキライな人はみないでね。)

色々調べたらどうも「ハダニ」みたい。
殺虫剤か、殺ダニ剤か、何を買ってどう対策したものやら、アセアセ。

で、さらに調べてみると、水に弱いってあったので、ためしに水をかけてみると、「ポロッ」とあっけなく落ちてしまいました。
(; ̄ー ̄A
な~んだ、ビックリさせやがって・・・

とはいえ、葉っぱの裏までしっかり見ながら水で落としていくのは大変なので、なんらか対策が必要なんでしょうね。


順調に大きくなっているメルローの葉っぱ。ツヤツヤしてキレイ。


カベルネ・ソーヴィニヨンが一番育ってます。
ハダニ対策しなきゃ。


甲州はちょっと成長が止まってるみたい。
大丈夫かな?


もうすぐ芽が出てきそうな雰囲気のあるシャルドネ。
じっくりと待ちますか。

オーガニックワイン入門講座 行ってきました

 

オーガニックワイン専門店マヴィさんで、「オーガニックワイン入門講座」を受講してきました。

日時:6月9日(水)19:00~21:00
場所:オーガニックワイン専門店マヴィ赤坂店舗
参加費:¥1,500(グラスワイン付)

赤坂の店舗奥にある、大きなテーブルを15名くらいで囲んでの講座でした。

店主の田村さんは、著書がベストワインブック賞を受賞をしたり、2007年フランス政府の農事功労賞シュバリエ勲章を受勲するなど、とても活躍されている方です。

物腰は柔らかいけれど、とても元気でパワフルな人でした。

以下講義内容をトピックスで。

■ビオワイン、自然派ワイン、オーガニックワインはすべて違う。

ついつい、同じような意味で使ってしまう、これらの言葉ですが、明確に定義が違っています。
まずビオワインと自然派ワインは明確な定義がありません。
ビオワインは「バイオダイナミック農法」を取り入れたというアピールで、厳格な基準はありません。
自然派ワインはさらに不明瞭ですね。
オーガニックワインは、各国で厳格な基準があり、そのマークが信頼の証になっています。

■オーガニックワイン=美味しい、というわけではない。

逆に、オーガニックワインは不味い、と思われていた時期がありました。
オーガニックはライフスタイルなので、不味くても我慢して飲むものだ、という誤解ですね。
講師の田村さんも最初にドイツで飲んだオーガニックワインがとても飲めたものじゃなかったと言ってました。
ただ、最近本当に美味しいオーガニックが増えてきていて、輸入やストックの管理がしっかりしている専門店では美味しいオーガニックワインが手に入るようになりました。
いただいた白ワインも、イキイキとした、キレイな口当たりで、とても美味しかったです。

■ワインは、香料も着色料も調味料も添加することが出来る。

ワイン用の香料ってのがあるそうです。
ボルドーやブルゴーニュといった、多くの種類があって、その香料の購入先は大手のワインメーカー。
セニエ(血抜き)で濃さを強くしたりといった醸造上のテクニックでワインにマキュアージュする、という話は有名ですが、香料や着色料が入っているとなるとまた別次元の話ですね。
一生懸命ブラインドテイスティングで品種の個性を探っているようでも手がかりにしているのは香料だったりするかもしれません。
オーガニックワインは香料、着色料、調味料の添加を禁止しています。
保存料も硫黄を燃やした気体の吹き込みのみ許されています。
今の時代、ワイン本来の味を知りたかったらオーガニックワインを選ぶのがいいのかもしれません。

■オーガニックワインは高くて、扱いが難しい。

いただいた白ワイン、管理が良い事を実感させる、とてもフレッシュな活きている印象で、実に美味しいワインでした。
シャルドネ2009 マヴィ特別限定仕込 白
(フランス:ラングドック地方)
販売価格:1980円

この1980円という価格、マヴィさんの中では破格に安く、儲けがほとんど無いそうです。

オーガニックワインは、添加物や保存料がほとんど含まれていないので、管理をしっかりしないとすぐに痛んでしまい、さらに栽培や醸造も手がかかるので、価格は普通のワインの2~3倍くらいです。
さらに自宅での保存も温度変化の激しい部屋の中に放置しておくとダメになってしまうため、新聞紙を巻いて野菜室とか、床下収納のような保管場所を考えなくてはなりません。
ワインセラーがあるとベストですけどね。

せっかくなので何本か買っていこうと思いましたが、暑い日だったことと、平均価格が高く断念。
ちょっとお金に余裕があるときに、通販で買おうかな。

上記のような事がもっと詳しく書いてあるのが、田村さんの著書「オーガニック・ワインの本
」です。



■まとめ

オーガニックワインについて、というかワイン全体について考えさせられる内容でした。
2時間内容盛りだくさんで、グラスワインもついて、1500円はお得な講座ですね。

アンケート:よく買うワインの価格帯

Bloggerにアンケート機能があるので、試しにやってみました。

設問:よく買うワインの価格帯は?

□□□□□□■■ 500円くらい:2 (15%)
■■■■■■■■ 1000円くらい:8 (61%)
□□□□□□□■ 2000円くらい:1 (7%)
□□□□□□■■ 3000円以上:2 (15%)


みなさん、やはり1000円くらいのワインが多いんでしょうね。
売り場に行っても一番のボリュームゾーンです。

しかも最近は1000円でも美味しいワインが増えましたよね。

2010 FIFAワールドカップ (勝手に)ワイン対決!

開幕していよいよ盛り上がってきた、2010 FIFAワールドカップ。
14日の初戦、日本代表には頑張ってもらいたいですね。

サッカーの試合での予想ではなく、ワールドカップ参加国をワインで対決させてみました。
ワイン視点で見ると、国のイメージがガラッと変わるのが面白いです。

■グループA■

南アフリカ | メキシコ | ウルグアイ | フランス

1位:フランス 2位:南アフリカ

ここはダントツで世界のワイン文化をリードする、フランスが1位通過です。
2位は南アフリカ。
日本にも多くのワインが輸入されていますね。
メキシコとウルグアイのワインは、すみません、知りません。

■グループB■

アルゼンチン | ナイジェリア | 韓国 | ギリシャ

1位:アルゼンチン 2位:ギリシャ

アルゼンチンとギリシャの1位争い。
歴史でいけば圧倒的にギリシャですが、勢いと生産量ではアルゼンチン。
ここは順当にアルゼンチンの1位通過でしょうか。
韓国はワイナリーがあるみたいですが、上位2国には勝てません。
ナイジェリアはさすがにワイン作ってないのでは。

■グループC■

イングランド | 米国 | アルジェリア | スロベニア

1位:アメリカ 2位:スロベニア

ここは世界第4位の生産量を誇るアメリカが1位通過。
イギリス、アルジェリア、スロベニアすべての国でワイン造りが行われていますが、日本ではどれもマイナーで、比較が難しいですね。
イギリスは最近ワイン生産が拡大してるみたいですが、栽培面積ではアルジェリアが上みたい。
スロベニアは小さなワイン王国と言われているみたい。
ワイン造りの歴史で考えると、2位はスロベニアでしょうか。

■グループD■

ドイツ | オーストラリア | セルビア | ガーナ

1位:オーストラリア 2位:ドイツ

ドイツとオーストラリアが飛び抜けてます。
セルビアも歴史のあるワイン産地ですが、相手が悪いですね。
伝統でいけばドイツ、勢いではオーストラリア。
ワイン生産量では、オーストラリアが上回っているので、1位オーストラリア、2位ドイツって事で。

■グループE■

オランダ | デンマーク | 日本 | カメルーン

1位:日本 2位:デンマーク

日本はこのグループで良かった!
オランダにもワイナリーがあるようですが、ほぼ輸出はしてないみたい。
デンマークは意外と生産量があるみたいですね。
日本のワイン生産量は、900,000hl程度。
デンマークは年間40,000本という事なので、0.75リットル×40,000で、30,000リットル。
ヘクトリットルにすると、300hlなので、日本の圧勝ですね、1位通過です!
2位は、デンマーク。
カメルーンはさすがにワイン作ってないみたいです。

■グループF■

イタリア | パラグアイ | ニュージーランド | スロバキア

1位:イタリア 2位:ニュージーランド

イタリアがダントツ1位通過ですね。
2位はニュージーランド。
スロバキアもパラグアイもワイン造りしているみたいですが、上位2国にはかないません。

■グループG■

ブラジル | 北朝鮮 | コートジボワール | ポルトガル

1位:ポルトガル 2位:ブラジル

この中ではポルトガルが1位通過ですが、2位はブラジル。
ブラジルのワインって日本ではほとんど見ませんが、生産量は増えていて、品質
も国際的に認められているようです。
そのうちスーパーに並ぶかもしれませんね。
北朝鮮もワイナリーはあるみたいですが、生産量は少なく、コートジボワールは
ワイン生産してないみたい。

■グループH■

スペイン | スイス | ホンジュラス | チリ

1位:スペイン 2位:チリ

ここはスペインかチリか、悩むところです。
生産量や品質、伝統でいけばスペインですが、最近のチリワインの質の向上と、日本での普及度を考えるとかなり拮抗してますね。
ただ、生産量でいけば、圧倒的にスペイン。
ここはスペイン1位で、チリが2位が妥当な線でしょうか。
スイスのワインも、シャスラなど有名ですが、スペインとチリには残念ながら及びません。
ホンジュラスはワイン造ってないみたいですね。

・・・

さてここまではグループリーグ。
以下決勝トーナメントです。
面白い組み合になりました!

■決勝トーナメント 1回戦■

A組1位:フランス VS B組2位:ギリシャ

ここはやはりフランスでしょうね。
生産量もブランド力も違います。

勝者:フランス

・・・・

C組1位:アメリカ VS D組2位:ドイツ

この勝負は面白いですね。
20年前だったら間違いなくドイツですが、現在の影響力ではアメリカ。
日頃の消費量で考えてもここはアメリカが残るかな。

勝者:アメリカ

・・・・

E組1位:日本 VS F組2位:ニュージーランド

またまたこれも好勝負。
何とか日本に勝ってもらいたいところですが、栽培面積、生産量ともにニュージーランドの勝ち。
しかも国際的なブランド力も完全に負けてますねぇ。しかたない・・・

勝者:ニュージーランド

・・・・

G組1位:ポルトガル VS H組2位:チリ

う~ん、好勝負が続きます。
生産量では、世界11位と10位。
ポルトガルも良いワインがたくさんありますが、日頃お世話になっているという点では断然チリですね。

勝者:チリ

・・・・

B組1位:アルゼンチン VS A組2位:南アフリカ

ニューワールド対決です。
生産量ではアルゼンチンが上。
個人的に飲んでる量も微妙にアルゼンチンの方が上。
アルゼンチンのブドウ品種といえばマルベック、南アフリカはピノタージュ。
品種対決ではピノタージュの方が好きかな~。
でもこれは僅差で、アルゼンチンでしょうか。

勝者:アルゼンチン

・・・・

D組1位:オーストラリア VS C組2位:スロベニア

これはもう相手になりませんね。生産量が全然違います。

勝者:オーストラリア

・・・・

F組1位:イタリア VS E組2位:デンマーク

世界一位の生産量を誇るイタリアに対して、デンマークはちょっと力不足ですね。

勝者:イタリア

・・・・

H組1位:スペイン VS G組2位:ブラジル

ブラジルはこれから生産量が増えてくると期待されてますが、現時点ではスペインの完勝です。

勝者:スペイン


■準々決勝■

フランス VS アメリカ

世界第2位のフランスと、世界第4位のアメリカ。
パリテイスティングの再現ですね!(おいおい)
ここから先は完全に私個人の好みで選ばせていただきます。
なんだかんだ言っても、やはりワイン先進国はフランスです。

勝者:フランス

・・・・

ニュージーランド VS チリ

この勝負は人によって完全に分かれるでしょうね。
ブランド力だとニュージーランドが上回ってます。
平均価格は完全にニュージーランドの方が上。
でも日頃からお世話になっているのはチリなんですよね。
安くて高品質なワインをたくさん造ってくれてて、感謝してます。
個人的にはここはチリを選ぶかな~。

勝者:チリ

・・・・

アルゼンチン VS オーストラリア

世界第5位と、第6位の対決です。
日頃飲む量で考えると、やっぱりオーストラリアでしょうか。

勝者:オーストラリア

・・・・

イタリア VS スペイン

ここでこのカードが当たるか!
それがトーナメント戦の面白さですね。
生産量でいけば、イタリアの勝ち。世界一ですからね。
日頃飲んでいる量もイタリアです。
でも面白い事に、個人的なオススメワインの数はスペインの方が多い!
最近のスペインのコストパフォーマンスは素晴らしいですからね。
ここは番狂わせでスペインかな。

勝者:スペイン


■準決勝■

フランス VS チリ

普通に考えると完全にフランスの勝利です。
個人的に飲んでいる量も圧倒的にフランス。
チリのコストパフォーマンスは捨てがたいですが、やはりこの勝負はフランスでしょうね。

勝者:フランス

・・・・

オーストラリア VS スペイン

生産量6位のオーストラリアと、第3位のスペイン。
個人的に飲んでいる量でも、スペインがオーストラリアを上回ってます。
伝統的なタイプと、ニューワールドスタイルを自由に使い分ける事が出来るスペインが一枚上手でしょうか。

勝者:スペイン

■決勝■

フランス VS スペイン

予選から戦う事で、決勝のカードがどうなるか興味があったのですが、かなり順当な結果になってしまいました。
イタリアではなくスペインが上がってきたという点が、いまの日本のワイン市場の傾向を反映してる気がしますね。
このカードも人によって意見が分かれそうですが、個人的にはフランスの圧勝です。
日頃飲んでいる低価格ワインでもフランスが上回ってますが、100万円ためても飲んでみたい、と思わせるワインがフランスにしか無いという事実も大きいですね。

優勝国:フランス

2010年のワールドカップ出場国によるワイン対決は、かなり個人的な好みで、フランスが優勝となりました。
さて、4年後のワールドカップではどう変化してるのでしょうか。

2010/06/12

ファルネーゼ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ チェラズオーロ 2008

ファルネーゼ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ チェラズオーロ 2008
FARNESE MONTEPULCIANO D'ABRUZZO CERASUOLO 2008

ファルネーゼ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ チェラズオーロ 2008
イタリア:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・チェラズオーロDOC
アルコール度:13%
ブドウ品種:モンテプルチアーノ・ダブルッツォ

リカーランドトップで、1050円で購入。

【外観】
赤味の強い、ルビー色に近いロゼ。
薄いピノ・ノワールくらいの濃さ。
鮮やかな赤で、少し黒っぽさがある。
艶っぽい輝きがあり、ブドウのゼリーのような印象。
粘性は中庸。

【香り】
杏のような甘さのある果実香。
グラスを回すとカラメルのような甘い焦げ臭。
フレッシュな果実香と、加熱された果実香が混ざる。
グリーン系のハーブ香が少し。
フルーツやカラメルの甘い印象が中心。
デザートっぽいまとまり。

【味わい】
残糖を多めに残す、中辛口。
すっきりとした飲み口。
後味もキレイに消える。
酸味はそれほど強くないが、とても効果的に効いている。
苦味があるが、後味に残らず、爽やかさを出している。
余韻は少しつづく。

【総評】
とても幸福度の高いワインだと思います。
気を使わずにスーっと飲めて、幸せな余韻だけ残して、キレイに消えていく感じ。
ほんのりとした甘さがありますが、ベタベタした印象は無く、とてもバランスよくまとまってます。

イタリアワインの真髄とでもいいましょうか、難解な部分は無くて、素直に楽しめて、素直に美味しい。

これから暑い季節に、冷やして飲むと最高ですね。
お昼から飲みたい感じ。

アセロラとか、クランベリーのような味わいがあって、爽やかなんですよね。

カミさんに価格を聞いたら1680円。

とてもバランスが良くて飲み口がいいので、カジュアルなまとまりなんですが、少し高そうです。

今日の晩御飯のポークチャップ。
すりおろしのタマネギが入っていて、ケチャップの味は少し控え目なタイプ。

料理を美味しくするような合い方ではありませんが、ソツなくこなす感じ。

このワイン、そのままで飲んでも良くまとまっているので、食べ物が欲しくなるタイプではありませんが、食事の許容範囲も広そう。

ちょっと甘さがあるので、そこをうまく合わせると良さそうです。

中華でも甜麺醤とか、甘い味噌を使っているものがいいですね。

でもやっぱりパーティのシーンが一番しっくりくるかな。
カラアゲとかソーセージとか、カジュアルな食事にも良く合いそうです。

このワイン、いろいろなシーンで使える、リーズナブルな一本ではないでしょうか。

■楽天ショップへのリンク

モンテプルチアーノ・ダブルッツオ・チェラズオーロ[2009]ファルネーゼ 税込 1,047 円 送料別

※サイトより引用
辛口評価で知られるルカ マローニ「グイダ デイ ヴィニ イタリアーノ 2005」で、ファルネーゼが2,501もの生産者の中からトップに選ばれました。 今後さらに、世界中のワインファンから注目されることは間違いありません。
このワインは、ロゼのもつ新鮮でいきいきとした果実味を、流通過程で失うことなく楽しんでいただきたいという考えから、小売店やレストランからの予約分のみ輸入されました。
Cerasuolo(チェラズオーロ)とは、モンテプルチアーノ ダブルッツォで造られるロゼワインだけに使われる特別な名前です。さくらんぼをcerasaと言い、ワインの色がさくらんぼを思わせることに由来します。
破砕・除梗された果汁は、3℃程の低温で4時間スキンコンタクトさせます。
鮮やかなチェリーレッド、いちごを思わせる果実の豊かな香りがあります。バランスよく、心地よい後口です。

シャトー・ラ・ソヴギャルド 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥ・メールAC:08)\1380
(3)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(4)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(5)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC:NV)\1040

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ラ・ソヴギャルド 2008
【外観】
ほんのりベージュがかった、中庸なイエロー。
輝きは弱く、大人しい外観。
色調もシンプルで、ほんのりベージュがかっている。
粘性は弱め。

【香り】
モモのような、甘い果実香。
爽やかなハーブ香。
シロップ漬けの果実。
グラスを回すとリンゴの香り。
香りは弱めながら、繊細な印象。
少し酸化してる印象がある。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
酸味はギスギスしていて、酸化している印象。
苦味も強め。
アルコール度もわりと高い、12.5%くらい?
リンゴのような爽やかさがある。
酸化してる印象はあるものの、口当たりはマイルド。
余韻は短い。

【判定】
外観、香り、味ともに酸化してる印象がある。
香りだけでいくと、イタリアっぽさがある。
酸化してるがちょっとネクターっぽい味わいなど、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランではなく、イタリアの固有品種のイメージ。
う~ん、いかにもトレッビアーノっぽい感じ。

ファイナルアンサーで、トレッビアーノ
で、ブー

なんと、ボルドー・・

【総評】
シャトー・ラ・ソヴギャルド 2008
Chateau la Sauvegarde 2008

フランス:ボルドー地方:アントル・ドゥ・メールAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

町田の蔵屋さんで、1380円で購入。

そうなんですね、ボルドーってソーヴィニヨン・ブラン視点で選ぶと間違える事が多いです。
このワインのボルドーらしさは、ちょっと酸化したような、昔ながらのボルドーブランって感じでしょうか。

ただ、この参加したようなリンゴの印象も、飲み進むと良さに変わってきます。

伝統産地のワインらしい、第一印象はイマイチでも、だんだん味に慣れて理解していくような馴染みかたです。

ひと昔前のお酒って、最初は飲めたものじゃないけど、我慢して飲んでいるうちに美味しく感じてくる、というものが多かったんですよね。

ワインもその一つでしたが、最近は誰が飲んでも、一口目でも美味しいってワインが多くなってきました。

それが進歩なのかもしれませんが、付き合いにくいワインってのも、一つのスタイルとしてありますよね。
それが無くなるのはやはり寂しい感じもします。

そういう点では、なんだか懐かしいテイストというか、まだこんなワインがあったか、と逆にホッとするような味わいですね。

ちょっと酸化してるんじゃないの?という部分が個性として美味しく感じてくるんですね。
不思議なものです。

カミさんに価格を聞いたら、980円。
最初に感じた、ちょっと安っぽい軽さ、みたいなものがやっぱり価格を低く感じさせます。

何となく擁護したいタイプのワインですが、やっぱり人には勧められないかな。

2010/06/11

ネブリナ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(3)シラー(スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO)\920
(4)シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\900
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:09)\690

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ネブリナ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009
【外観】
鮮やかな色調の濃いルビー色。
深い透明感があるが、底がギリギリ見えないくらい。
色調は鮮やかで、フチはバイオレット。
粘性は中庸で、脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
濃厚な果実香。
ややヴェジェタル。
スモーキーで、茎のようなグリーン香。
タバコの葉のような焦げ臭。
グラスを回すと生っぽい動物香。
少し鼻をつく、ケミカル臭がある。

【味わい】
残糖がやや多めのセック。
フルーティで甘い印象。
ミディアムボディ。
酸味は強く、フレッシュな印象。
タンニンは柔らかく、穏やか。
フレッシュフルーティで飲みやすいタイプ。
余韻は短い。

【判定】
若々しくて濃い外観からは2009年のカベルネ・ソーヴィニヨンが怪しい。
スペインのシラーは生産年をメモしてなかったが、これも候補。

香りはスモーキーなグリーン香があり、カベルネ・ソーヴィニヨン。
悪い言い方をすると、生の茎を裂いたような香りがある。

味わいはニューワールドっぽい、やや甘さのあるフルーティで飲みやすいタイプ。
軽い飲み口も低価格な印象があるが、バランスがいいので、ひょっとすると1000円近いワインの可能性もある。
でもさすがにこの香りはカベルネ・ソーヴィニヨンだろう。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ピンポン

カジュアルでフルーティな、カベルネ・ソーヴィニヨンです。

【総評】
ネブリナ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009
neblina Cabernet Sauvignon 2009

チリ:セントラル・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

リカーランドトップで、690円で購入。

少し前のチリカベ(チリのカベルネ・ソーヴィニヨン)は、濃ければいい、みたいなバランスの悪いワインが多かったですが、最近はとても洗練されてきましたね。

このワインも、ほどほどに濃いですが、スッキリと飲みやすいフルーティさがあります。

飲み物ととしてまとまっているというか。

でもワインとして考えると、ちょっと人工的で、工業製品みたいな印象があって、ちょっと物足りなさを感じますね。
飲み進んでもずっと同じ印象なんだろうなー、って感じ。

このワイン、数日たっても味が変わらないんじゃない?って思わせるくらい、人工的に作られたイメージがあるんですよね。

と、あれこれ文句言ってますが、この価格帯の中では、バランスが良くてとても美味しく飲めるデイリーワインだと思います。

カルロロッシ、フランジア、リヴァークレストあたりと比べると、ワンランク上ですね。
(価格も違いますが)

今日の晩御飯はトマトソースの煮込みハンバーグだったのですが、酸味が強いのでトマトソースにもワインが負けません。
ソツなく合う、って感じでしょうか。

このワイン、フルーティさが強くて少し甘いのですが、それほどボディが強くないので、案外いろいろな食事に合わせやすいかもです。

牛肉というよりは、トマトソースやミートソース、チーズなんかに合いそうです。
意外とケチャップに合うかも。

飲み進んでも全然イメージが変わらず、実に単調なのですが、フルーツ感がとてもジューシーで、そこが飲み続けられるポイントでしょうか。

この価格帯のワインの中ではオススメの1本です。

2010/06/08

キュヴェ・ブレヴァン 白 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(2)トレッビアーノ(伊:アブルッツォ州:トレッビアーノ・ダブルッツォDOC:NV)\1040
(3)シャルドネ(伊:ヴェネト州:デッレ ヴェネチエ I.G.T.:08)\780
(4)シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:06)\733
(5)ミュスカデ主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

キュヴェ・ブレヴァン 白 NV
【外観】
ほとんど無色の、わずかに黄色がさしているグレー。
日本酒くらいの色合い。
ほとんど灰色。
輝きは少ない。
ディスクは薄く、粘性は弱い。

【香り】
酵母の印象。
青りんご?柑橘系。
グラスを回すとさらに酵母の、シュール・リーのような香り。
香りは弱いが、魅力的。

【味わい】
少し残糖を多めに感じる、やや辛口。
酸味はしっかりしていて、全体を締めている。
後味はスッキリしていて、軽やか。
アルコール度は低い。
フルーティさもしっかりあり、爽やかな飲み口。
余韻はわずかに残る。

【判定】
外観、香り、味わいともに、甲州があったら間違いなく選んでます。
甲州が無いとなると、一番印象が近いのはミュスカデ。

しかもこのミュスカデ、勝沼のワイナリーが輸入していて、ますます怪しい。

他の選択肢があるとしたら、ソーヴィニヨン・ブランとトレッビアーノ。

そうか、トレッビアーノは可能性あるかも。

と改めて飲んでみるけど、このワイン、日本のワインみたいなバランスなんですよね。

ファイナルアンサーで、ミュスカデ
で、ピンポン

このワイン、かなりいい感じ。

【総評】
キュヴェ・ブレヴァン 白 NV
Cuvee Brevin Blanc NV

フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:11%
ブドウ品種:ミュスカデ主体

リカーランドトップで、500円で購入。

カミさんに値段を聞いたら、「このワイン安いよね、薄いもん。680円」
500円だとお買い得感があるみたいです。

確かに軽くて、薄いのですが、バランスがいいので、上質感を感じますね。

やや辛口なので、ほんのりと甘さがあるのですが、嫌味のない、上品な甘さです。

今日の晩御飯は肉団子だったのですが、子供がご飯を全部食べちゃったので、パスタを茹でて、レトルトの柚子こしょうペペロンチーノ。

このワイン軽いので、レトルトのパスタソースには完全に負けちゃいます。(当たり前か)

でもちょっと刻み海苔をふってみると、レトルト臭さが減って、ちょっとワインが馴染むかな。

海苔ってワインにもっとも合わない食材の一つだと思いますが、このワインは大丈夫ですね。

とても包容力のあるワインです。軽いけど。

普段の食事に合わせる、低価格ワインとしては、このワイン、ナンバーワンじゃないでしょうか。

この控え目で穏やかな香りと味わいが、いろいろな食事に合わせてくれそうです。

しかもなんだか、ヒーリングって感じ。
癒されますね、このワイン。

ちなみに残っていた肉団子に合わせると、やはりワインが浮くというか、合わせきれません。

しかも肉に合わせると、ワインの苦味がちょっと気になるかも。

かなり甲州に近い味わいなので、天ぷらとか、タケノコの煮物とか、炊き込みご飯とか、和食に合いそうです。

ちょっといじわるテイスティングだと、2000円くらいの甲州と、このワインを混ぜてブラインドすると、意外と間違えるかも・・・
まあ、やってみないと分かりませんが。

それにしても、とてもリーズナブルで良いワインです。
今度、赤も買ってみよ。

2010/06/06

モントグラス メルロー 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(3)メルロー(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(4)シラー(スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO)\920
(5)シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\900

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。


【外観】
鮮やかな色調の、透明感のあるルビー色。
フチの明るい部分は、マゼンタっぽいピンク色。
透明感が強く、底がしっかり見える。
粘性は中庸で、脚が多く現れるがすぐに消える。

【香り】
なめし革。
赤い果実。
グラスを回すと、少し生っぽい動物香になる。
グリーン系のハーブ。
茎っぽいグリーン香。
濡れた犬のような野性的な動物香も出てくる。

【味わい】
少し残糖を感じるセック。
ライトボディ。
酸味は優しいが効果的に効いている。
なめらかな口当たり。
タンニンは細かく、少なめ。
後味に塩っけを感じる。
アルコール度は少し高そう。
後味は酸味が残るものの、わずかに乾く印象もある。
余韻は少し続く。

【判定】
透明感のある外観からはピノ・ノワール。
香りもなめし革の印象がピノ・ノワールっぽいが、生っぽい動物香がやや気になる。
飲み口はライトでスムーズ。
まろやかな、ニューワールドのピノ・ノワールの印象。

ほぼピノ・ノワールで決定ながら、他の選択肢を検討。

2002年のボルドーは完全に無い。
チリのメルローもほぼ無い。
スペインのシラーは・・・ちょっとある?
改めて香りを味わいを確かめるが、シラーっぽい要素は皆無。
一番可能性があるのは、フランス、ヴァン・ド・ペイ。
でもグルナッシュでもシラーでも無い。

ファイナルアンサーで、ピノ・ノワール
で、ブー

ひぇ~、チリのメルローでした・・

【総評】
モントグラス メルロー 2008
MONTGRAS MERLOT 2008

チリ:セントラル・ヴァレー
アルコール度:14%
ブドウ品種:メルロー

リカーランドトップで、1050円で購入。

さて、メルローってネタバレして改めて、飲んでみると・・・

まず特徴的なのが動物香。
少し野趣を感じる動物香で、メルローではあまり感じないタイプ。

ニューワールドらしい、口当たりの良さを感じますが、品種の個性はやや消えてるのかな?

しかし・・改めてメルローの特徴を考えると、パッと浮かびません。

メルローって、他の品種とブレンドされてて、産地の個性がポイントになるようなケースが多いですからね。

メルローの特徴をあえてあげると、フルーティとか、タンニンが細かいとか、芯のしっかりしたボディとか、いくつかありますが、決定的なポイントがありません。

ソーヴィニヨン・ブランの青草香、カベルネ・ソーヴィニヨンの茎っぽさ、ピノ・ノワールのなめし革とドライフラワー、みたいな特徴があるといいのですが。

このワインに関して言うと、とてもシンプルな味わいで、飲み進んでも印象が変わりません。

カミさんに価格を聞いたら、880円。
1000円超えると高いかな~って言ってました。

工業製品のイメージというか、品質は悪くないのですが、ラインで製造されているような印象をうけます。
良く出来た、大量生産ワインって感じ。

食事と合わせるとしたら・・・何でしょうね。

少し甘さがあるので、焼肉のたれとか、照り焼きにも合いそう。
炭火でこんがり焼いた焼き鳥なんていいかもしれません。

家庭料理だと、チーズを載せたハンバーグくらいが合いそうです。

このワイン、品質は悪くないですが、あとは好みの問題でしょうか。
我が家的には、イマイチかな~。

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※サイトより引用
モントグラスは、高品質、適正価格、テロワール重視したワイン造りを追求しています。その結果、2002年度には伝統と権威のある International Wine &SpiritCompetitionに於いてベストチリワインプロデューサー賞に輝きました。
コンポストの使用、木や小山を随所に残したブドウ畑の開拓など自然環境にも配慮している素晴しいワイナリーです。

2010/06/05

ヴェガ・コルコレス ソーヴィニヨン・ブラン 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥ・メールAC:08)\1380
(3)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(4)ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン;カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:08)\1140
(5)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。


【外観】
やや淡い、グリーンがかったレモンイエロー。
薄いレモンイエローで、色調に濃淡がある。
輝きは少しあり、艶っぽい。
粘性は中庸で脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
グレープフルーツのような果実香。
ミネラル。
クリームのような乳製品の印象。
冷えているせいか、香りは弱く、特徴がつかみにくい。

【味わい】
ほんのり残糖を感じるセック。
酸味はかなり強く、シャープな飲み口。
苦味も強く、グレープフルーツの印象。
ボディは薄いが、アルコール度は強め。
後味はやや乾く印象。

【判定】
淡くグリーンがかっている印象はソーヴィニヨン・ブラン。

香りは弱く、あるいは閉じているので特徴がつかみにくいが、グレープフルーツのような印象はソーヴィニヨン・ブラン。

味わいはシャープでスレンダーな味わいが、ソーヴィニヨン・ブラン。

で、チリ、スペイン、ボルドーの3つの産地のうちのどれか、という話になる。

少し独特の味わいがあって、ボルドーでチリでも無い感じ。
スペインのソーヴィニヨン・ブランっていままで飲んだこと無いので、特徴が分からないけど、そこはかとなく、スペインっぽい?

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、スペイン
で、ピンポン

スペインのソーヴィニヨン・ブランって初めてです。

【総評】
ヴェガ・コルコレス ソーヴィニヨン・ブラン 2008
VEGA CORCOLES SAUVIGNON BLANC 2008

スペイン:カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ
アルコール度:14%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、1140円で購入。

スペインのワインって、シェリーっぽい酵母の印象が強いものがありますが、これもちょっとそんな感じをうけてしまいます。

基本的にはドライな辛口で、フルーティさは強くないですね。
少し炭酸を含んでいるみたいで、味わいにもスパークリングワインのようなイメージがあります。

シャープな飲み口ですが、後味はエグ味が残って、少し重さを感じるタイプ。

選択肢にアイレンがあったら、そっちを選んだかもしれません。
いわゆるソーヴィニヨン・ブランらしい味わいとは少し違うんですよね。

そのまま飲むより、食事と合わせた方がぐっと良くなるタイプみたいで、チーズと合わせただけで随分バランスが良くなりました。

魚介類にも良く合いそう。
特に貝類を使ったパスタに良く合いそうです。

世界!弾丸トラベラーを見てたら、ウドンくらいの太さの手打ちパスタをイタリアで食べてましたが、何だか美味しそう・・・これから流行りそうですね。

そうそう、ソーヴィニヨン・ブランってスペインの伝統品種じゃないので、ニューワールドタイプの味わいなのかと思ってましたが、意外とドライでクラシックな印象でした。

何とも言えない、微妙な個性を感じるワインなので、話のネタにはいいかもしれません。

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:8週間経過 メルローの葉っぱが出ました。

 

ブドウの剪定枝を鉢植えにしてから、8週間。

先週顔を出したメルローの芽は、小さな葉っぱになりました。
d(*⌒▽⌒*)b

動物の赤ちゃんはすべて可愛いものですが、葉っぱの赤ちゃんも実にカワイイものですね。
(〃∇〃)

芽の段階では、黒ブドウらしく、少しピンクがかってるのですが、葉っぱになると、少し粉をふいたような白っぽい緑に変わってきました。


ようやく出てきたメルローの葉っぱ。
形はカベルネ・ソーヴィニヨンに似てるような。


カベルネ・ソーヴィニヨンは、たくさん葉っぱが出るんじゃなくて、1枚だけがずんずん大きくなってます。


甲州は4枚葉っぱが出ました。
でもちょっと成長が止まっているような気が・・・


なかなか芽が出ないシャルドネ。
土に埋まっているところが黒くなってて、大丈夫なのかな??
(-∧-;)

2010/06/03

シャトー・レ・グランド・ヴィーニュ ブラン 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ソーヴィニヨン・ブラン(スペイン;カスティーリャ・ラ・マンチャ州:DOラ・マンチャ:08)\1140
(2)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1050
(3)ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:08)\890
(4)シャルドネ(伊:ヴェネト州:デッレ ヴェネチエ I.G.T.:08)\780
(5)シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:06)\733

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・レ・グランド・ヴィーニュ ブラン 2008
【外観】
淡い、無色に近いレモンイエロー。
ほんのり黄色のグレー。
わずかにグリーンがかっている。
かがやきは弱く、大人しい外観。
粘性は中庸で脚が出来て早めに消える。

【香り】
パッションフルーツやトロピカルフルーツのような南国系のフルーツ。
少し、フルーツビネガーのような印象。
リンゴのような、シードルのような香り。
グラスを回すとシロップ漬けのモモのような印象。
フルーツ中心だが、少し人工的な香料っぽさを感じる。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
酸味は強く、舌の両脇が痺れる感じ。
ボディはスレンダーで、シャープながら、後味に少し重さを感じる。
アルコール度は高そう。
全体のバランスはあまり良くない。
舌の奥の方でドンと止まって、スムーズに流れてない。
後味は少し苦味が残る。

【判定】
淡い外観は、ソーヴィニヨン・ブランの印象。
香りは、パッションフルーツの印象がソーヴィニヨン・ブランっぽい。
でも一番の特徴の青草香がほとんどない。
ヴァニラの印象が少しあり、全体的に人工的な要素が強い。
味わいはやや粗さがあり、ソーヴィニヨン・ブランっぽい。
残糖が少ないので、伝統産地の印象。
そうなるとボルドーか、スペイン。
これ、単一品種じゃなさそう。
まさにソーヴィニヨン・ブランにミュスカデルが混ざってる感じ。
両方の特徴を感じる。
でも平日にボルドーが開くだろうか・・・

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン

この正解はとっても嬉しいですね。

【総評】
シャトー・レ・グランド・ヴィーニュ ブラン 2008
Chateau Les Grandes Vignes Blanc 2008

フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル

リカーランドトップで、商品入れ替えセールで、890円で購入。

ちょっと化粧されてるような香りの印象もありますが、全体的によくまとまっているワインだと思います。
最初に感じた飲みにくさも、時間がたつと柔らかく馴染んできました。

カミさんに価格を聞いたら、1680円!
ボルドーというブランドも影響してると思いますが、しっかり辛口で硬派なイメージがカミさん好みみたい。

最初の飲み口は、やや粗雑さを感じるのですが、飲み進むとそれも含めて個性になってきます。

シャンパーニュによくあるような、「旨み」があって、シュールリーで醸造されたミュスカデルをイメージさせますね。
さらにソーヴィニヨン・ブランが、グレープフルーツのような爽やかさを出してます。

今日の晩御飯は、豚キムチ・・・これはさすがに合わないだろ。

試しに合わせてみると、ワインが可哀想!って感じになってしまいます。
ただの水がわりですね。

イタリアンドレッシングのサラダに合わせてみると・・・親ガモの後ろをついていく、コガモのようなイメージ?

強烈な酸味に負けてはいませんが、ヘイヘイついていきます、って感じ。

このワイン、飲んだ瞬間の、ちょっと安そうって印象で、大分損してますね。
香りも時間とともに、ちょっとヘタレてきます。

好きなタイプではありますが、ワインの出来という点では、やはり1000円程度の印象かな~。

ちなみにストリングチーズに合わると、弱点が消えて美味しくなりました。
やはり合わせる料理次第ですかね。

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