2010/06/19

ミッシェル・ピカール キュヴェ・レストラシオン ルージュ NV(ブラインドテイスティング:外す)

(1)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1820
(2)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(3)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(4)シラー(スペイン:アラゴン州:カリニェーナDO)\920
(5)シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:NV)\900

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ミッシェル・ピカール キュヴェ・レストラシオン ルージュ NV
【外観】
少し若さを感じる色調の深い透明感のあるルビー色。
底がうっすら見えるくらいの透明感。
色合いは少し落ち着いていて、2~3年前くらいの印象。
粘性は中庸で、脚が現れるがすぐに消える。

【香り】
赤い果実。
ドライフルーツ。
なめし革。
香りはそれほど強くないが、刺激的な印象がある。
グラスを回すとケミカルな印象が出てくる。
そこにフレッシュな果実と干した果実の少し甘い印象がまざる。
オリエンタルスパイス系の印象もある。

【味わい】
少し残糖を感じるセック。
穏やかなまったりした口当たり。
酸味がちょっと弱く、締りがない、ゆるい印象。
タンニンもとても弱い。
全体に優しく、穏やか。
というかだらしない感じ。
アルコール度は弱そう。
余韻も短い。

【判定】
底がうっすら見えるくらいの透明感は、ピノ・ノワールかサンジョヴェーゼが候補。
あれ?ピノ・ノワールが無い。
そうなると、シラー、グルナッシュ?
香りは弱めで、サンジョヴェーゼによくあるオリエンタルスパイスのような印象がある。
味わいは寝ぼけた、仮死状態のワインの印象。
よく言えば穏やかで飲みやすいけど、メリハリがなく、だらしない。
ちょっと工業製品的な手を加えられたワインって感じ?
まあ、おそらくサンジョヴェーゼだと思うけど、以前好きだったアンティノリのワインなので、これが当たったらちょっとショックかも・・

ファイナルアンサーで、サンジョヴェーゼ
で、ブー

なんとシラー、グルナッシュでした・・・

【総評】
ミッシェル・ピカール キュヴェ・レストラシオン ルージュ NV
MICHEL PICARD CUVEE RESTAURATION ROUGE NV

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック
アルコール度:12%
ブドウ品種:シラー45%、グルナシュ45%、メルロー10%

リカーランドトップで、特売900円で購入。

「まあ、おそらくサンジョヴェーゼだと思うけど」って全然違ってますよー!

このワインはレストラン用に作られているみたいですが、そうなると何となく納得できますね。
食事を邪魔しない、あくまで裏方に回るワイン。

以前石田博氏のセミナーで、ちょっとワインが物足りない、と言われるくらいが丁度いい、という話がありましたが、まさにそこを狙っている感じです。

なるほどね~、あえて控え目に造ってあるのね。さすがですね。

なんか良い料理に合わせてやりたくなります・・が、いかんせん家で飲んでいると合わせる料理が難しい。

すみません、最初に文句ばっかり言いましたが、これホントに良いワインです。
じわじわと良さが沁みてきました。

ホントにレストランで飲みたいですね。
家で飲んでるとなんだかもったいない。

今日の晩御飯は、ナス入り肉味噌と、ししゃもの南蛮漬け。

すでに合わせる気になりません。

ちょっとワインに対して失礼だろ!って感じですね。
でもそれしか食べるものがないとしょうがないです。

勇気を持ってししゃもの南蛮漬けに合わせると・・・これは結構・・・史上最悪の取り合わせに近いですね。
ししゃもの生臭さ爆発です。

しかも魚介類の怖いところは、一度口にしてしまうと生臭さが結構残るんですよね。

赤ワイン飲むときはなるべく生魚や干物・青魚を口にしないようにしましょう。(当たり前か)

ナス入りの肉味噌は、挽肉の味噌炒めにナスが入っている、ご飯の進むアイテムですね。
これに合わせてみると、完全にワインが負けてしまって跡形もなくなってしまいます。

もうちょっと繊細な料理に合わせないと、このワインは活きませんねぇ。

家庭で合わせるとしたら、何でしょう?

味わいが繊細で上品なので、カレーやハンバーグ、焼肉はダメ。

スモークレバーとか・・・あー、意外としゃぶしゃぶとかいいかも。
豚しゃぶなんかどうでしょうね。

つけダレを工夫したらよく合いそう。

このワイン、とてもいいので、なんだか活かしてあげたくなりますね。

ちょっとお客様扱いになってしまうワインです。
こんなむさ苦しい食卓へようこそ、って感じ?

カミさんが、ハムにバジルと胡椒をトッピングしたおつまみを作ってくれたら、これがなかなかいい感じ。

普通ならロースハムは赤ワインだと合わないのに、このワインだと大丈夫。
軽さが許容範囲の広さになっているみたいです。

軽いんだけどベースは良いワイン、ってのが重要ですね。

チーズとパンにトマトやスパイスがあったらすぐに合うおつまみが出来そうです。

豚肉くらいで十分合いそうなところが、逆に家庭料理に合うのかもしれませんね。

個人的にはとっても気に入りました。

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キュヴェ・レストラシオン・ルージュ[ヴァン・ド・ペイ・ド・オック] 980円 (税込) 送料別

※サイトより引用
キュヴェ・レストラシオンは南仏ラングドック地方モンペリエ近郊のオック地区産の葡萄を用い、ブルゴーニュの醸造技術を用い造り上げられたワインです。 最高の葡萄栽培条件と最高の醸造技術の見事な融合、それがキュヴェ・レストラシオン ヴァン・ド・ペイです。
味わいは、フレッシュな果実味の中にしっかりしたタンニン。口当たりのよさ、飲み口の良さとが楽しめる赤ワインです。ブルゴーニュの繊細さと、南仏の豊穣さの見事な融合が感じられます。 ヴァン・ド・ペイとは思えないバランスの良さがロングセラーの秘密です。

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