2010/07/31

ブリー レッド メルロー 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(2)ピノ・ノワール、ドルンフェルダー(独:ファルツ地域:Q.b.A.:09)\1300
(3)メルロー(独:ファルツ地域:Q.b.A.:08)\1180
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ20%、カベルネ・フラン10%(仏:ボルドー地方:メドックAC:06)\950
(5)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ブリー レッド メルロー 2008
【外観】
透明感のある若々しい色合いのルビー色。
底がハッキリ見えるくらいの透明感。
色合いは少し黒っぽいが若々しさのある紫がかったルージュ。
単調な色合い。
粘性はやや強く、脚がゆっくり降りてくる。

【香り】
化粧品のようなフローラル。
乳製品をイメージさせる醗酵香。
結構強めのヴァニラ。
なんだかとても人工的な香りの印象。
グラスを回すと硫黄の印象が強くなって、一緒に悪臭系の印象も出てくる。
時間がたってもあまり印象が変わらない。
少し鼻をつく刺激のある印象。

【味わい】
マイルドで優しい口当たり。
ライトボディからミディアムボディ。
酸味も柔らかいが、しっかりしている。
タンニンもきめ細かく優しい。
というかほとんど感じ無い。
アルコールは少し強め。
軽いが芯がしっかりしている印象。
でもやっぱり人工的な印象。
余韻は少し続く。

【判定】
単調で透明感のある外観からは、ドイツの2本が怪しい。
香りは人工的な印象がとても強い。
チリでもフランスでもなさそう。
時間とともにヴァニラの印象がやたらと強くなる。
これでは品種の特定は難しい。
飲み口は軽め。
口当たりは優しい。
この軽くてスムーズな、しかも人工的な味わいが工業製品っぽくて、ドイツっぽい。
ピノ・ノワール+ドルンフェンダーか、メルロー。
ドイツのメルローなんて飲んだことないので、なんとも言えないが、単一品種っぽくはある。
飲んだときに芯がしっかりしてる印象も、メルローっぽい。

ファイナルアンサーで、メルロー
で、ピンポン

チョーモダンな印象のワインですね。

【総評】
ブリー レッド メルロー 2008
BREE RED MERLOT 2008

ドイツ:ファルツ地域:Q.b.A.
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:メルロー

リカーランドトップで、1180円で購入。

このワイン、ボトルがとても斬新で、工業製品って感じなのですが、味の印象もボトルデザインにピッタリ合ってます。

ワインのアンドロイド、って感じ?
ナチュラルな印象が皆無です。
人が作ってるというよりは、工場でバンバン造られてる感じ?

でもとても飲みやすくて、万人受けするタイプですね。

カミさんに聞いたら、ワインだけでも飲みやすいって言ってました。
そうなんですよね、食事が無くてもワインだけで飲めてしまいます。

第一印象はイマイチでしたが、二人であっという間に飲んでしまいました。

今日はお祭りだったので、食事とは合わせられなかったのですが、おつまみでビーフジャーキーと合わせてみたら、パーティ風の合い方をします。

お互いの足を引っ張らない合い方とでもいいましょうか。

アンドロイドみたいな感情を感じられないワインなので、どんな食事を合わせてもブレる事が無い、という印象をうけますね。

気になったのは、最後まで硫黄の印象が続いたって事でしょうか。
それと、メルローって素材が活きてない感じ?

ちなみにこの斬新なボトルデザイン、カミさんには不評でした。

ワインっぽくない、ラムとかジンのような蒸留酒っぽい感じ、らしいです。

我が家的にはリピートしないワインですが、ボトルのデザインとか話題性のあるワインなので、パーティ向けには良さそうですね。

■楽天ショップへのリンク

BREE(ブリー)レッド メルロー 2008 1,400円 (税込) 送料別

※サイトより引用
1.世界的権威であるレッド・ドットデザイン賞を2009年に受賞。
レッド・ドットデザイン賞とは?
ドイツ主催。プロダクト分野の著名なデザイン賞と、広告・広報分野のデザイン賞 が統合されて生まれた世界最大のデザイン・コンペティションの1つです。ワインでは初受賞。
2.“女性による女性のためのワイン”
「お店でワインを購入するか否かを決定するかの決断は70%以上が女性に委ねられる」という市場調査に基づいて開発されました。開発チーム自体も全て女性。“見て、飲んで楽しむワイン”をコンセプトに開発。 ブリーの名称は開発チームのメンバーに由来しています。
紫がかったプラム色。スパイシーさと野性味溢れるベリーの香りが感じられ、シルクの様なソフトな味わいが楽しめます。肉料理だけでなく、パスタや赤身の魚料理にもよく合います。

ミニミニ ワインアンケート:暑い夏に飲みたいのは、どのタイプ?

 
今年は暑い日が続きますね。
暑いとワインよりビール、ってなっちゃいますが、みなさん何飲んでます?
というのが今回のお題です。

【問題】

夏に飲みたいのは?

【回答】

■■■■■■■ 冷えた白ワイン:7 (41%)
■■■■■■■ スパークリングワイン:7 (41%)
□□□□□■■ やっぱりビール:2 (11%)
□□□□□□■ 冷えたロゼ:1 (5%)

今回たくさん回答がありました。
どうもありがとうございます。

「やっぱりビール」ってのがダントツなのでは、と思っていたのですが、みなさんしっかりワイン飲んでるみたいですね。

冷えた白とスパークリングが同点。
夏のワインといえばスパークリングですが、意外と白ワインが健闘しました。

最近美味しいロゼが安く飲めるようになってきましたが、夏場には不人気みたい。

夏はワインのオフシーズンでしたが、泡ブームの影響で夏場でもワインを飲む事が多くなってきましたね。

暑い日に明るいうちから飲むスパークリングは最高!って意見もいただきました。

なんででしょうね、日が出てるうちから飲むワインって、美味しいんですよね~。

2010/07/30

キュヴェ・ブレヴァン 赤 NV(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ20%、カベルネ・フラン10%(仏:ボルドー地方:メドックAC:06)\950
(3)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\598
(5)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

キュヴェ・ブレヴァン 赤 NV
【外観】
深い透明感のある、濃いルビー色。
底がちゃんと見えるくらいの透明感。
色合いはやや黒っぽいレッド。
少し熟成感を感じる。
輝きはやや強め。
粘性は弱く、サラッとしている。
ちいさな気泡が少し見られる。

【香り】
加熱された黒い果実。
なめし革のようなケミカル臭。
香りは弱めで、やや神経質。
グラスを回すとセメダインのようなケミカル臭が強くなる。
動物香がしっかりあって、張りのあるなめし革のような印象は変わらない。
鉄サビのような印象もあり。

【味わい】
少し残糖を感じるセック。
酸味が強く、味の中心になっている。
ライトボディ。
アタックはフレッシュで軽やか。
酸味も爽やかさを出している。
赤ワインなのに爽やかな印象。
タンニンはほとんど感じない。
飲み終わったあとにちょっと舌の奥が乾く、くらい。
飲んだあとに全然膨らまないので、飲んだ瞬間がピークで、あとはすぐに消える。
びっくりするくらい、早く消えて、舌の奥まで降りてこない感じ。
後味はキレイ。

【判定】
グラスの底まで見える透明感。
この中ではカベルネ・フランのヴァン・ド・ターブルしかない。

香りは弱めで、なめし革や鉄サビのイメージ。
伝統産地のテーブルワインって感じ。

味わいはライトボディ。
この中でライトボディは、ヴァン・ド・ターブルくらいかな。

可能性があるとしたら、グルナッシュ。

口当たりは良く、まずくはないけど、安い印象はある。
600円そこそこの印象。

ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ピンポン

このシリーズ美味しいですね。

【総評】
キュヴェ・ブレヴァン 赤 NV
Cuvee Brevin Rouge NV

フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:12%
ブドウ品種:カベルネ・フラン主体

リカーランドトップで、500円で購入。

軽くて優しい、日本人受けするワインですね。
いや、日本人受けというよりは、年寄り受けするワインかも。

ちょっとクールな口当たりで、温度が高めでも美味しく飲めます。

今日の晩ご飯はフツーのルーのカレー。

完全に負けるだろうと思って合わせてみたら、何というか、体力では負けてるけど、精神力では負けてない、みたいな・・・

カレーに合わせると、フルーツ感が強くなりますね。
ジュースのように、グイグイ飲んでしまいます。

でもなんでしょう、最終的にはワインが包みこむ、みたいな合い方なんですよね。

結論としては、このワインカレーに合う、ですね。

ベージュ東京の石田 博さんがセミナーで、料理に合わせる時はワインが負けてるくらいの方がいい、と言ってましたが、家庭料理だとどうしてもワインの方が強くなりがちですね。

そういう点では、このワインみたいな、軽くて美味しいタイプは貴重な存在ですね。

コストパフォーマンスも高い、美味しいワインだと思います。

2010/07/28

アロマ ブラン NV


アロマ ブラン NV
Aroma Blanc NV

日本:輸入ぶどう果汁使用(チリ産)
アルコール度:10%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

ファミリーマートで、525円で購入。

【外観】
ベージュがかった、淡いイエロー。
無色に近く、日本酒くらいの色合い。
グレーがかっていて、ベージュの色味がさしている。
輝きは弱め。
粘性はやや弱め。

【香り】
酵母の香りの中に、ほんのり柑橘系フルーツ。
香りはとても弱い。
グラスを回すと、悪臭系の香り。
これは硫黄?
酸化防止剤無添加なのに、硫黄の訳はないですね。
ただ、なんだか人工的な香料のような印象がある。
んん・・・この悪臭の印象は糞尿系?
普通のワインの香りの構成ではないけど、いろいろな要素がある。

【味わい】
うすい。
何かで薄めてるワイン。
口にふくむと、い草のようなグリーン香が鼻をつく。
残糖は少しあって、中辛口くらい。
最初の印象はとても水っぽかったが、バランスはそんなに悪くない感じ。
酸味もしっかりしていて、全体を締めている。
後味はエグ味が強く残る。
アルコール度は極端に低く、グイグイ飲める感じ。
アタックは水っぽいくらい薄く、その後酸味がキューッと全体を締めて、そのままエグ味に変わる。
飲み終わった後の余韻はそんなに悪くない。

【総評】
芸術的に薄いタイプですが、平日に家庭で飲むにはいいタイプ?
薄めのグレープフルーツハイ、って感じしょうか。

とにかく薄いですが、嫌味は無いですね。
素直で憎めないタイプだと思います。

口に含む時に感じる香りは、い草というより、お茶に近い印象になってきました。
とてもブドウ品種がもっている香りとは思えないのだけど、何か入れたでしょ、って言いたくなりますね。

なんでしょうね、この人工的に構成されたような香りと味わいが、飲み進むにつれて、どんどん気になってきました。

香りが人工的なので、食事にも合わせにくそうだな、こりゃ。

でも、試しに合わせてみたせんべいは意外とOK.
このお茶の香りがおせんべいには合うみたいですね、いやまじで。

もはやワインの枠にはおさまりませんね・・・

おそらく、次に買うことは無いでしょう。

2010/07/25

ジェイコブス・クリーク リースリング 2009(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)シャルドネ(フランス:ブルゴーニュ地方:マコネ地区:マコン・ヴィラージュAC:07)\1575
(3)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(4)セミヨン37%、ソーヴィニヨン・ブラン36%、ミュスカデル27%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\1120
(5)リースリング(豪:オーストラリア南東部:マルチ・リージョナル・ブレンディング:09)\990

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ジェイコブス・クリーク リースリング 2009
【外観】
淡くグリーンがかったレモンイエロー。
色合いは淡く、グレーがかっている、グリーンイエロー。
輝きは少しある。
小さな気泡が少しグラスの内側につく。
粘性はやや強く脚が後から降りてくる。

【香り】
蜜の入ったリンゴ。
グリーン系ハーブ。
パイナップルのような南国系の果実。
ローズマリーのようなグリーン香の強いハーブのような印象がちらり。
グラスを回すとグリーン系のハーブ香が強くなる。
全体に爽やかさのある上品な香り。
フルーツよりもハーブ香の方が強め。

【味わい】
フレッシュで酸が強いアタック。
残糖はほとんど感じないセック。
アルコール度は高く、少し浮いた感じがある。
ボディはスレンダー。ちょっとサバサバしてる。
酸味はかなり強く、味の中心になっている。
アタックは酸が強烈で、そのまま酸が中心でだんだんとトーンダウンしていく、後味は苦味が残り、力なく終わる。

【判定】
グリーンがかった気泡を多く見られる外観は2009か、2008年。
リースリングかゲヴュルツトラミネール?

香りはハーブ香が特徴的。
少なくともゲヴュルツトラミネールのヴァラエタルアロマは感じない。
リースリングっぽいミネラル感はある。
ペトロール香ではないが、石灰のようなミネラル感。

味わいは酸味が中心で、厚みのないスレンダーなボディ。
サバサバした酸っぱい感じは、リースリングっぽい。

でも意外とリースリングとシャルドネは間違えるので要注意。

今回シャルドネはプティ・シャブリとマコン・ヴィラージュ。
プティ・シャブリ?
う~ん、悩む・・・

時間がたつとますますシャルドネっぽい?

ちょっとちょっと、このかすかに香るグリーン香はソーヴィニヨン・ブランじゃない?って気が。
そうなるとボルドーだぞ。

あれあれ?ますます混乱してきました。

少なくともリースリングは外す。

シャルドネも違うかな、これはボルドーだろ、やっぱり。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

あ~れ~、リースリングでした・・・

【総評】
ジェイコブス・クリーク リースリング 2009
JACOB'S CREEK RIESLING 2009

オーストラリア:南東部:マルチ・リージョナル・ブレンディング
アルコール度:12%
ブドウ品種:リースリング

リカーランドトップで、990円で購入。

やっぱり一度迷うとダメですね。
特に白は品種の特徴がつかめないと、軽くパニックになります。
これから試験を受けるみなさん、迷ったら落ち着いて、第一印象を大事にしましょう。

このリースリング、伝統産地を思わせるドライさがあります。

ただやっぱり、ボディの軽さとか、酸味がちょっと荒っぽい感じとか、ニューワールドのリースリングって感じもあります。

とにかくフレッシュな爽やかさのあるワインです。
後味はグレープフルーツのような爽やかな苦味があって、ポリシーを感じます。

冷やした方が美味しく飲めますが、ちょっと単調な印象になりますね。

ワインだけで飲んでるとだんだん飽きてきました。

あんまりフルーティでもないので、パーティ向けって感じでもありませんが、静かにじっくり飲むにはちょっと単調。

どういったシーンで美味しいか、ちょっと分かりにくいかも。

良いワインなので、もう少し上を期待してしまうのかもしれませんが、ちょっと物足りなさを感じてしまいますね。

カミさんに意見を聞いたら、可もなく不可もなく。

悪くないんですけどね~。

■楽天ショップへのリンク

ジェイコブス・クリーク リースニング 2009 税込 977 円 送料別

※サイトより引用
収穫から醸造過程において、リースリング種本来のフレーバーを維持するために色々な努力がなされました。
収穫は気温の下がる夜間に行なわれ、ブドウはすぐにワイナリーへ運ばれました。
ワイナリーでは、除梗、破砕の後、できるだけスキンコンタクトの時間を短くして圧搾され、ソフトで低フェノールのマストが抽出されました。
清澄後、マストを品種特有の果実の特徴をさらに引き出すため、厳選された酵母を使用して発酵させました。最終的にワインはブレンド、安定化そして清澄の過程を経てボトリングされます。
ワイン中の少量の二酸化炭素は、アルコール発酵後に長期の貯蔵をすることなく瓶詰めすることによって生じています。理想的な生育条件と高度なワイン醸造技術が結合して、南オーストラリアで最も有名なリースリング産地から収穫されたブドウの特徴を引き出しています。
 「ジェイコブス・クリーク リースリング 2007」は、果実味豊かで、柑橘系の風味とフレッシュなブドウの特徴をもつ素晴らしいワインになりました。軽めの料理との相性がいいワインです。
輝きのある淡いグリーン色をしており、香水を感じさせる、花のようなライム香と、ほのかなりんごの花のアロマが感じられます。
豊かなレモンとライムのフレーバーが、バランスよく自然なミネラルの酸味と調和しています。

レ・グラニティエール ロゼ 2009

 
レ・グラニティエール ロゼ 2009
Les Granitiers Rose 2009
レ・グラニティエール ロゼ 2009
フランス:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン
アルコール度:12%
ブドウ品種:ブロコル、シラー、ガメイ

リカーランドトップで、920円で購入。

【外観】
チェリーのような鮮やかなピンク色のロゼ。
赤味が強く、サーモンでもバイオレットでも無い、中庸なピンク。
色味はロゼとしてはやや濃い。
輝きは少しあり、ゼリーのような外観。
粘性はやや強めで、脚があとからゆっくりと降りてくる。

【香り】
フレッシュな赤い果実。
香りは弱めで、シンプル。
果実香が主体だが、グリーン系のスパイスを感じる。

【味わい】
柔らかいアタック。
少し残糖を感じるセック。
酸味は優しく、控え目。
タンニンは、かすかに効いている。
アルコール度も強くなく、軽めでバランスよくまとまっている。
余韻は少し続く。

【総評】
上品にバランスよくまとまっている、お手軽ロゼワイン。

フルーティなタイプではなく、シンプルで、カジュアルな辛口ですね。
すっきりした後味が上質感を感じます。

ブドウ品種のブロコルってのは、フェル・セルヴァドゥのシノニムみたいですね。
フェルというのは「鉄」という意味で、幹がとても固いブドウ品種とのこと。

南西地方のAOC、マルシヤックは、フェル・セルヴァドゥが90%以上。
スパイシーでカシスの香りがする若飲みタイプの赤とロゼを生産しています。

そのままで飲んでると、だんだん後味が辛くなってきますが、軽いおつまみがあるだけで、飲みやすくなりますね。

今日はお祭りだったので、ちゃんと食事に合わせて無いのですが、ホットドックにも合うし、スナック類もいいし、プロセスチーズもよく合います。

幅広い食事に合わせられそう。

このワインは特に穏やかなまとまりなので、合わせられる食事の幅が広いと思います。

軽めのバランスながら、ワインとしての完成度は高いと思います。
よく分かってるというか、大人の余裕を感じるというか。

レストランでも出せるくらいの品質なのではないでしょうか。

とにかくこのすっきりと軽やかな印象がいいですね。
暑い日にもオススメです。

2010/07/24

テッレ・ダ・ヴィーノ ピエモンテ・シャルドネ 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)シャルドネ(フランス:ブルゴーニュ地方:マコネ地区:マコン・ヴィラージュAC:07)\1575
(3)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(4)セミヨン37%、ソーヴィニヨン・ブラン36%、ミュスカデル27%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\1120
(5)リースリング(豪:オーストラリア南東部:マルチ・リージョナル・ブレンディング:09)\990

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

テッレ・ダ・ヴィーノ ピエモンテ・シャルドネ 2008
【外観】
グリーンが強い、小さな気泡が多く見られる、イエロー。
やや濃い黄色で、グリーンが強い。
小さな気泡が多く、表面にも細かい泡が浮いている。
微発泡に近いくらいの印象。
粘性は弱め。
輝きは少しあり、艶っぽい感じ。

【香り】
フレッシュで、青みを感じる果実。
青りんごのよう。
香りはあまり強くないが爽やかさがある。
グラスを回すと炭酸の印象が広がる。
フルーツ香中心だが、甘さが出てくる。

【味わい】
マイルドで柔らかい口当たり。
酸味もマイルドながらしっかりしている。
残糖は多め、甘みが強いセック。
ふっくらとしたボリューム感があり、やさしい印象。
アルコール度は強く、やや浮いているような印象もあり。
アタックは優しく、そのあと酸味が広がり、後味はアルコールの影響で乾く感じ。
余韻は短い。

【判定】
グリーンの強さと気泡の多さは、まだまだ若く、2009年が候補。
気泡がこれだけ多いのはニューワールドっぽい。
ゲヴュルツトラミネールか、リースリング。

香りは弱めで、青りんごのような爽やかさ。
少なくともゲヴュルツトラミネールでは無い。
シャルドネも怪しいが、どちらかというとリースリング。
ただペトロール香は感じない。

味わいは、マイルド。
とても優しい口当たりで、やや甘さを多く残すセック。
これもニューワールド的なサービス精神を感じる。

ただワインとしては、ややギクシャクしたバランスで、完成度はそれほど高くない。

グラスを回して、リースリングっぽさを捜すが、イマイチ見つからない。
時間がたつと、セメダインみたいなケミカルな印象が出てきた。
ペトロール香の仲間?

ファイナルアンサーで、リースリング
で、ブー

あれ?選択肢に無い、イタリアのシャルドネ・・・

【総評】
テッレ・ダ・ヴィーノ ピエモンテ・シャルドネ 2008
TERREDAVINO PIEMONTE CHARDONNAY 2008

イタリア:ピエモンテ州:ピエモンテDOC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵屋さんで、1180円で購入。

選択肢のワインを勘違いしてて、この中に無いワインが開いてしまいました。
でもリースリングを選んだ、って事は間違いですね・・とほほ。

ネタバレしてみると確かにイタリアっぽい。

ミントっぽい爽やかさがあって、すっきりさっぱり系。
でもシャルドネらしい重さが、ちょっとバランスを崩してる?

これが、トレッビアーノだったら、軽くすっきりまとまっているんでしょうけど、何だかシャルドネの重さが邪魔してるような気が・・・
後味にエグ味が多く残る感じもちょっとイマイチかな~。

なんだかちょっとどっちつかずの中途半端な印象があるんですよね・・・

もう少し冷やすと美味しいかもしれないので、冷蔵庫で冷やしてみました。

温度が下がるとちょっと印象が変わってきますね。
冷やしても口当たりは良く、香りも時間と共に良くなってきましたね。

ここでカミさんに感想を聞いてみたら、価格は1480円。
1680円くらいでもOKだそう。

後味のグレープフルーツみたいな感じがとてもいい、と言ってました。

温度が低いと良さが出てきますね。

シャルドネはイタリアの伝統品種では無いので、ちょっと違和感を感じますが、今では多く栽培されています。

このワインは、フランスでも、ニューワールドでもない、イタリアンなシャルドネって感じかな。

ミニミニ ワインアンケート:オーガニックワイン、どう思ってる?

 
今回のミニミニアンケートはオーガニックについて。

なかなか答えにくい質問だったかも。

【質問】

オーガニックワインは?

【回答】

■■■ 気にしてない:3 (60%)
□■■ イメージが良い:2 (40%)
□□□ 美味しいので好き:0 (0%)
□□□ 美味しくないので嫌い:0 (0%)


みなさんオーガニックをそんなに気にしていないみたいですね。

やっぱり基準が分かりにくいというか、あまり選ぶときのポイントにならないかも。

オーガニックだから美味しい、ってこともありませんね。

ボルドーでも、当たり外れがあるのと同じ事だと思います。

ただ、キーワードとしては、ちょっと気になるオーガニックです。

アベス・デル・スール シャルドネ 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(3)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(4)リースリング(豪:オーストラリア南東部:マルチ・リージョナル・ブレンディング:09)\990
(5)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\598

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アベス・デル・スール シャルドネ 2009
【外観】
若々しい外観のグリーンがかったレモンイエロー。
色合いは若々しく、小さな気泡が多くグラスにつく。
輝きは大人しい。
粘性は弱め。

【香り】
熟れた甘い印象の果実香。
グラス回すと、シロップ漬けの果実の印象に変わる。
香りは弱めながら、厚みを感じる。
少し重めの果実香が中心。
ヴァニラの印象もある?
乳製品のニュアンスもあり。
時間と共に香りがまとまってきて、ソツのない印象を与える。

【味わい】
やや残糖を多めに感じるセック。
まろやかな口当たりながら、酸味はしっかりしている。
厚みがあって、ふくよかなボディ。
アルコール度は高く、後味が乾く印象。
アタックはまろやかさと酸味が同時に感じられて、そのあとあまり膨らまず、尻すぼみに辛さが残る。
何となく良さそうだけど、もう一頑張り欲しい感じ?
余韻は少し続く。

【判定】
かなり若々しい外観なので2009年が候補。
香りの印象は、少し重い、熟したカリンのような感じがまさにシャルドネ。
飲み口もボリューム感があり、トロっとした感じは、いまどきのシャルドネって感じ?
今回シャルドネが3本あるが、少なくともプティ・シャブリでは無さそう。
イタリアかチリだが、残糖を多く残した感じは、ニューワールドの印象。
でも最近、イタリアでもスペインでもニューワールドっぽいワインが多いので、やや注意が必要。

価格帯の印象は、やや落ちる。

後から出てきたが、何だか、チップ臭い。
焦げた木のような、とってつけたような香りがある。
全体のバランスもイマイチだし、これはやっぱり安い方かな。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、チリ
で、ピンポン

シャルドネっぽく見せようとしてる、シャルドネ?

【総評】
アベス・デル・スール シャルドネ 2009
aves del sur CHARDONNAY 2009

チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

リカーランドトップで、598円で購入。

ワインとしてはちょっと不誠実な感じ?
ちょっと、ごまかしてるようなイメージが、なんとなく。

でもこの価格帯では、十分コストパフォーマンスは高いと思います。

そのままで飲むといろいろと気になる部分もありますが、食事に合わせると、ちょっと気にならなくなります。

今日の晩ご飯はから揚げとサラダ。

さすがに白ワインなので、から揚げはダメですね。
お互いのマイナスポイントを引き出す感じ。

でもサラダはいい感じです。
バルサミコのドレッシングがつなぎになってます。

週末なので、おつまみにストリングチーズのバジルトッピング。

ちょっと乳製品の印象のあるワインなので、チーズは良く合います。

ただ、グラスに入れて時間がたつとちょっと香りに生臭さが出てきました。

この価格帯のワインなので、贅沢は言えませんが、ちょっと気になるかな~。

フルボディのワインを目指してるような印象なので、逆に気になるのかも。

安いワインは、価格なりのバランスでまとまっていた方がいいのかもしれません。

598円という価格は、最近では激戦区なので、ちょっとシビアに見てしまいますね。

このブランドのソーヴィニヨン・ブランは納得感がありましたが、シャルドネはいまいち。

まあ、このへんは、個人の好みの問題かもしれませんね。

2010/07/22

トゥルッロ プリミティーヴォ・サレント 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(2)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950
(3)プリミティーヴォ(伊:プーリア州:サレントIGT:08)\820
(4)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\598
(5)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

トゥルッロ プリミティーヴォ・サレント 2008
【外観】
黒っぽく落ち着いた色合いの濃いガーネット。
深い透明感があるが、底はギリギリ見えないくらい。
色味はやや黒っぽく落ち着いたレッド。
粘性は弱めで、脚が多く現れるがすぐに消える。
ややタンニンが荒い印象。

【香り】
黒い果実。
少し加熱された果実のような印象。
わずかに熟成感を感じる、酸の印象。
香りは弱くはかなげ。
印象もやや暗い。
グラスを回すと、茎のようなグリーンの印象が出てくるが、香りはすぐに消える。
かなり弱い香り。

【味わい】
わずかに残糖を感じるセック。
酸味が強く、やや収斂性がある。
口当たりは柔らかい。
ライトからミディアムボディ。
アルコールの印象が強い。
アタックは柔らかいが、中盤で酸味が支配的になり、アフターは乾いて辛い。
余韻は短い。

【判定】
少し熟成感を感じる外観は、グルナッシュ2006か、カベルネ・フランのノンヴィンテージ。

香りの印象は、やや酸化を思わせる、テーブルワイン。
とても弱い香りだけど、グラスを回すとカベルネ系の印象。
しかも、暗い雰囲気はカベルネ・フラン。

味わいは、ちょっと不出来なワインって感じ。
輸入果汁を使った国産ワインみたいな雰囲気。
あるいはブドウジュースにアルコール入れた、みたいな。

価格の印象も500円以下。
398円くらいだとまあまあ?

ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ブー

あれま、プリミティーヴォ

【総評】
トゥルッロ プリミティーヴォ・サレント 2008
Trullo SALENTO PRIMITIVO 2008

イタリア:プーリア州:サレントIGT
アルコール度:13%
ブドウ品種:プリミティーヴォ

リカーランドトップで、820円で購入。

あー、この収斂性のある酸の印象はサンジョヴェーゼでよくある感じです、イタリアっぽい。
全然カベルネ系じゃないし・・・

このワイン、第一印象はイマイチでしたが、飲み進むと、まあまあ納得感のある味わいです。

今日の晩ご飯は、マーボ茄子。
相性は悪くないんですけど、なんだかとっても暑苦しい組み合わせです。
夏場はNGですね。

付け合せは、ワカメの入ったサラダ、GABANの和風&醤油バルサミコドレッシング。
意外とワカメが合いました。

バルサミコがつなぎになってて、ワインの欠点も少し消しくれてますね。

ワインの温度が少し高かったので、冷蔵庫で冷やしてみたら、ちょっと締まった印象になりました。
でも冷やす事で、さらにジュースっぽくなったというか、単調になったというか。
ワインとして不出来な感じは、温度が変わっても一緒かな。

それにしても、ちょっと特長のないワインですね。
個性が無いというか、印象が薄いというか。

我が家的には、リピートしないタイプかな~。

2010/07/19

サンライズ カルメネール 2008(ブラインドテイスティング:外す)

(1)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(2)カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ20%、カベルネ・フラン10%(仏:ボルドー地方:メドックAC:06)\950
(3)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950
(4)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サンライズ カルメネール 2008
【外観】
とても鮮やかな、若々しい色調のガーネット。
深い透明感があり、底がうっすらと見える。
色合いはとても鮮やか。
フチはピンク。
輝きは弱め。
粘性は弱め。

【香り】
赤いフレッシュな果実。
青草のようなハーブ香。
香木のような独特なスパイス香。
香りはそれほど強く無いが、力強さを感じる。
グラスを回すと、生のハーブのような、パセリのような青臭い感じ。
赤ワインでこれくらい青臭いのは珍しい。
樽の影響はあまり感じられない。

【味わい】
ほんのり残糖を感じるセック。
フレッシュな飲み口で、ジューシー。
ミディアムボディ。
酸味はフルーティで、しっかりしている。
フレッシュでジューシーなアタックから、最後のフィニッシュまでずーっとフルーティ。
それでいて、口当たりのいい辛口なので、バランスが良く、まとまりが良い。
余韻は少し爽やかに続く。

【判定】
若々しい外観は、2008年か、2009年。
そうなると、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンか、カルメネール。

香りは独特なスパイス香。
青草香はカベルネ・ソーヴィニヨン?
ちょっと新酒っぽい印象もあり。

味わいは、とてもスッキリした爽やかなフルーツ感。
この感じは以前、カッシェロ・デル・ディアブロ シラーズと同じ。
フルーツが嫌味なくフレッシュにまとまっている。

スッキリした飲みやすいカジュアル感があって、グイグイいけるタイプ。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン
で、ブー

おっと、カルメネール。

【総評】
サンライズ カルメネール 2008
SUNRISE CARMENERE 2009

チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カルメネール

グルメシティで、特売758円で購入。(通常980円)

兄貴分のカッシェロ・デル・ディアブロかと思わせる、サンライズのカルメネールです。
今回、サンライズのワインをいくつかまとめて買いましたが、その中では一番美味しいですね。

やはり、南アフリカだとピノタージュが美味しいように、地元の固有品種は外れが少ない気がします。

すっきりしたカジュアルなフルーツ感があって、舌をすべるように体に入っていく感じ。

暑い日に飲む赤ワインとしていいかもしれません。

香りに青臭い感じがあって、ワインとしてはマイナスポイントだと思いますが、カジュアルに楽しむには全然問題ないと思います。

逆に個性的でいいかも。

今まで飲んだカルメネールの印象は、スパイシーなメルローとか、濃いサンジョヴェーゼなんですよね。

今回のカルメネールは、カベルネ・ソーヴィニヨンに近い印象。
スッキリしたフルーティなカベルネ・ソーヴィニヨンって感じ??

そうなると、カルメネールの特徴がますます分からなくなってきますね。

いわゆる高貴品種とは違う、「野趣な印象」がある事は間違いありません。

スパイスの印象というか、青っぽい印象のフローラルって感じ、いやピーマンかな?

アロマパレットで遊ぶ―ワインの香りの七原色」で、青ピーマンを調べてみると・・・

青ピーマンの香りは、メトキシピラジンと呼ばれている物質で、この香りはベレゾン(ブドウの色づき)後の適切な除葉で、軽減・消失させることが出来る欠点・・・だそうです。
カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブランの特徴香では無い、という事ですね。

やっぱり・・・・カベルネ・ソーヴィニヨンの品種香とはちょっと違うのかな。

とはいえ、まったくのブラインドでこのワインをテイスティングしたら、ほとんどの人がチリカベって言うんじゃないでしょうか。

今日の晩ご飯は、鶏のトマト煮込み。

フライパンでソテーしてから、トマトソースで煮込んだもの。

ワインにはよく合うメニューですが、このワインはフルーツ感が強くなりすぎてイマイチよく合いません。

やっぱりカジュアルなメニュー、というか、おつまみに近い感じが合うのかも。

スイーツにも合いそうですね、フルーツケーキみたいなやつ。

ちょうどブルーベリージャムみたいな味わいなので、プレーンなチーズケーキとか合うかも。
チーズ系のデザートには合いそうな気がします。

ともかく、誰でも気負わずに美味しく飲めるワインですね。

カジュアルな印象なんので、特別な日、というよりは、みんなでワイワイ楽しむ時に良いと思います。

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:3ヶ月と1週間 植え替えたシャルドネは・・・

 

全然芽を出さないシャルドネを、思い切って植え替えてから、1週間。

やっぱり変わってないような・・・
でも微妙に芽の部分がほころんだような・・・

しかも今度は他の品種もトラブル発生。
メルローの葉っぱに白い点々が出てきて、甲州はプランターの下から根がひょろひょろ出てきました。

うーん、次から次へと問題がぁー。


メルローの葉っぱに白い点々が・・・何が原因だろう?


甲州は無事に育っているのですが・・・


プランターの下から根っこがひょろひょろ出てきました。


ひとり、何事も無くすくすくと成長してるカベルネ・ソーヴィニヨン。


植え替えたシャルドネは、気のせいか、芽の部分が少しほころんできたような・・・

2010/07/18

レゼルヴ・ディ・プティ・コロンビエ 2002

レゼルヴ・ディ・プティ・コロンビエ 2002
Reserve du Petit Colombier 2002

レゼルヴ・ディ・プティ・コロンビエ 2002
フランス:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450 C
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロー主体

リカーランドトップで、1450円で購入。

【外観】
落ち着いた色調の、深い透明感のあるルビー色。
わずかにオレンジっぽさを感じるが、まだまだ紫が強い。
濃いが、深い透明感があり、グラスの底はしっかり見える。
粘性は中庸で、脚が多く現れ、早く消える。

【香り】
スミレのようなフローラル。
なめし革。
少しゴムっぽい印象もある。
ケミカルなのは、まだ閉じているからかも。
グラスを回すとオリエンタルスパイスのような、熟成を感じる香りが出てくる。
それにまだゴムっぽさが残る。
香りは華やかで強め。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
最初のマイルドな口当たりだが、アルコール度が高く、辛い。
ミディアムボディ。
柔らかいアタックから、少し収斂性のある酸が立ってきて、そのあとスーっと消えていく感じ。
アフターは乾いて、辛い。
何となく全体に刺々しい印象が残り、柔らかい熟成感は感じない。
余韻は短め。

【総評】
8年前のワインだけど、まだまだヤンチャなイメージ。
というか不良中年って感じ?

ずっとケミカルな印象が取れないので、少しデキャンタージュするといいのかもしれません。
でも力のあるワインでは無いので、一気に酸化して飲めなくなるかな~。

試しにグラスに少し残ったワインをガンガン回してみると、案の定、酸っぱくなってしまいました。

2002年ってボルドーではあまりいい出来の年ではないみたいなので、こういうお手頃価格で、手に入るんでしょうね。

今日の晩ご飯はフツーのルーのカレー。

ワインの香りがしっかりしてるので、いまいち馴染みません。
カレーでもビーフのしっかりしたお肉が入っていると合いそうですね。

時間がたってくると、ケミカルな印象は無くなりますが、辛い印象は変わらず。

程良い熟成感が楽しめるワインですが、ちょっと神経質な感じがずっとあります。
なかなか心開かないみたいな。
なんだかちょっとカビ臭いような気もするのですが、ひょっとしてブショネ??

良くとらえると、香木のようなオリエンタルスパイスのような感じが特徴です。

ちょっとクセのある、マニアックなボルドーですね。

2010/07/17

ミニミニ ワインアンケート:一番飲みたい新世界ワインは?

今回のアンケートは新世界のプレミアムワイン対決。

【質問】

一番飲みたい新世界ワインは?

【回答】

■■■■■ オーパス・ワン:5 (38%)
□■■■■ グランジ:4 (30%)
□■■■■ プロヴィダンス:4 (30%)
□□□□□ アルマヴィーヴァ:0 (0%)


やはり知名度では、オーパス・ワンって事ですね。

最初出だしの段階では、プロヴィダンスがリードしていたので、結構マニアック(?)な人が多いのかと思っていましたが、最後にオーパス・ワンが巻き返しました。

それにしてもアルマヴィーヴァは人気なし・・・

実は、アルマヴィーヴァが唯一、うちにストックしてあるワイン。
子供の生まれ年のものを買ってあります。

そうか~、人気無いのか~、ちょっと残念・・


ちなみにセパージュはそれぞれ以下の通り。

オーパス・ワン 2006
カベルネ・ソーヴィニヨン77%、メルロー12%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%、マルベック3%。

アルマヴィーヴァ 2005
カベルネ・ソーヴィニヨン73%,カルメネール22~23%,カベルネフラン4~5%。

ペンフォールド・グランジ 2002
シラーズ99%、カベルネ・ソーヴィニヨン1%。

プロヴィダンス プライベート・リザーヴ 2005
メルロー45%、カベルネ・フラン44%、マルベック11%

グランジ以外はボルドータイプって事でしょうか。
どれも一度は飲んでみたいワインです。

■楽天ショップへのリンク

オーパス・ワン 2006 税込 22,575 円 送料別


※サイトより引用
ムートンとモンダヴィが世界を変えたカリフォルニア・グランヴァン!!
新時代を築く【オーパス・ワン】グレート・ワイン三部作の第二弾!!
パーカー【93+点】!!前ヴィンテージ2005年よりも、2007年よりもビッグかつ力強い!!
若干値上がりしましたが、それでもまだまだ安い、21,500円!!
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飲み頃は2036年まで続く!!この機会に絶対に、手に入れてください!!


【パーカー92!スペクテイター93!】[2006] アルマヴィーヴァ 税込 12,600 円 送料別


※サイトより引用
ボルドーのムートン・ロスチャイルドとチリのコンチャ・イ・トロのコラボレーション。オーパス・ワンと同じように「ただ1本の最高品質ワインを造る」というコンセプトで生産される、プレミアムワインです。
85haの自社畑から採れる葡萄しか使用しないので、いくら需要が増えても生産量は増えません。
深いダークルビー色の色調。
良く熟れたストロベリーのジャム、コショウのニュアンスを感じるチョコレート、ミント、ブラックベリー、タバコ、コーヒー豆やなめし皮の香りと豊なミネラル感が凝縮しています。ワインは全体的にとても力強くフルボディですが滑らか。アタックは力強くバランスがとれています。
ダークチョコレート、スギ、干し葡萄、プラムの味わいが長い余韻とともに持続します。熟成のポテンシャルをしっかり備えた極上のワインです。


ペンフォールド・グランジ[2003]年 税込 38,640 円 送料別


※サイトより引用
グランジはペンフォールドのみならずオーストラリアのフラッグシップワインとして象徴的な存在となっています。1951年(実験的な瓶詰)以来とぎれるころなく「サウスオーストラリアの土壌と天候とシラーズ」の相乗効果を体現してきたことを誇ります。
完熟し凝縮した質感を持つシラーズとアメリカンオークの新樽との組み合わせから生まれた、無二のオーストラリアンスタイル~世界で最も一貫したワインスタイルのひとつ~として認識されています。グランジスタイルとは、ペンフォールドの「マルチヴィンヤード(複数畑)、マルチディストリクト(複数栽培地域)ブレンディング」の理念をもっとも力強く表現している、オリジナリティあふれるワインです。
あくまでも深く、濃厚なルビー色は紫色を帯びているようにも思え、芳醇なブーケは甘さを感じさせるほどに豊かに立ち昇ります。骨太でありながら、 滑らかな味わいが特徴です。
シラーズ種99%にカベルネ・ソーヴィニヨン種1%、ホワイトークの新樽(ボックスヘッド)で15ヶ月間熟成させたフルフレーバー、フルボディーのパワフルなワインは数十年にわたって熟成の坂を上昇し続ける寿命の長いワインです。 パーカー氏は5つ星★★★★★をつけペンフォールドを高評価しています。


プロヴィダンス プライベート・リザーヴ[2004] 18,270円 税込 送料別


※サイトより引用
第2のル・パンと呼ばれ世界中が注目するニュージーランドのシンデレラワインがこの『プロヴィダンス』。
本業は弁護士のオーナー、“ジェームス・デルヴィッチ”さんが仲間と一緒に趣味で造り始めた、たった数百ケース(2ヘクタール)のワインが、あるワイン評論家が絶賛したことをきっかけににあっというまに幻のワインとして広まりました。
なんといってもこのワインの特長は完全なるオーガニック栽培のぶどう100%でつくられ、普通のワインになら必ず入っている酸化防止剤が一切使用されていないのです。もうひとつ幻のワインと言われるその理由は生産地であるニュージーランドではほとんど見かけることが無いということ。
生産されたワインのほとんどすべてがイギリスに輸出され、ワイン愛好者やワインコレクターのものとなり、市場に出まわるのはその後、値段が高く跳ね上がった後になるのです。

2010/07/15

グラバス 2008 グラーヴ・ブラン(ブラインドテイスティング:外す)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(3)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(4)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(仏:ボルドー地方:グラーヴAC:08)\980
(5)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

グラバス 2008 グラーヴ・ブラン
【外観】
淡く、グリーンがかったレモンイエロー。
グレーっぽく、かなりグリーン。
とても静かでクリアな印象。
輝きは大人しい。
粘性は弱めで、細い脚が出来る。

【香り】
甘い蜜のようなフルーツ香。
シロップ。
ライチ?
そのあとに、ヴァニラ。
フルーツ香が主体で、グラスを回すと洋なしのような香りになる。
少しハーブの印象。
香りは弱めだが、品があって、爽やか。

【味わい】
残糖をほとんど感じない、セック。
軽く、少し水っぽい。
酸味は最初強く感じるが、力がなく長続きしない。
アタックで酸味がピリっと効いて、すぐにトーンダウンして、苦味とエグ味が残る印象。
ボディは弱く、頼りない。
余韻は短い。

【判定】
とてもグリーンっぽい外観からは特殊な品種の印象もある。
ゲヴュルツトラミネールか、品種不明のスペイン?

香りの印象は弱めだが上品なフルーティさ。
ほんのりライチ香を感じたが、すぐに消えて、ゲヴュルツトラミネールの印象ではない。
やっぱりスペイン?

味わいは、かなり水っぽく、軽い。
価格的には500円前後の印象。

全体的には伝統産地のテーブルワインって感じ。
品種の印象は、アイレンって感じかな?

ファイナルアンサーで、スペイン、ヴィノ・デ・メサ
で、ブー

あ~れ~、グラーヴ・・・でした。

【総評】
グラバス 2008 グラーヴ・ブラン
Gravas 2008 Graves Blanc

フランス:ボルドー地方:グラーヴAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

リカーランドトップで、980円で購入。

カミさんにグラーヴにしては安かった、さていくら?って聞いたら、1800円。
私がブラインドテイスティングで感じた価格は500円。
この差は何なんでしょうね?

香りの段階までは、上質感があったのですが、味わいが決定的に安っぽかったんですよね。

本質は500円のワインだけど、グラーヴだから980円、って気もちょっとしますね。

と、あれこれ文句いいながらも、このワイン、結構美味しいです。

やはり香りには複雑な印象がありますね。

とてもいい感じ。

今日の晩ご飯は、さけのムニエル。
何ともいい組み合わせ。

実際とても良く合いました。

ちょうどレモンを絞ったような合い方というか、家庭でつくった料理にちょうど合う感じです。
これが、クロ・フロリデーヌだったら、間違いなく合いませんね。

気軽に合わせられる感じがいいですね。

飲み口が軽くても、香りがしっかりしてるので、食事と合わせると安っぽさは感じません。

もうひとつ、イタリアンドレッシングのかかった、レタスとワカメのサラダ。

イタリアンドレッシングとまともに当たると、負けてしまいますが、意外とワカメと相性がいいみたい。

食事と合わせた方が活きるタイプですね。

しかしブラインドテイスティングで、ソーヴィニヨン・ブランにセミヨンが混ざるととたんに分からなくなります。

ボルドーブランらしい、しっかりした造りだったら、それなりに分かるのですが、フレッシュで軽いボルドーブランはとても分かりにくいです。

しばらく飲み進んでみると、やっぱり、香りはいいですね。
高貴品種の香りです。

最初もやはり、香りに高貴さを感じたのですが、香りよりも味に重点を置いてしまう傾向があるもので、ブラインドテイスティングを外してしまいました。

このワイン、第一印象がかなり悪かったのですが、飲むにつれてだんだん良くなります。
最後まで飲んだら、好きになりました。

家庭向けの、カジュアルグラーヴですね。

2010/07/11

アンティノリ サンタ・クリスティーナ 2007(ブラインドテイスティング:外す)

(1)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(2)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(4)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950
(5)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アンティノリ サンタ・クリスティーナ 2007
【外観】
若さを感じる、濃いガーネット。
色はほとんど黒だがフチはバイオレット。
2~3年くらいの熟成感を感じる。
粘性はやや強く、脚があとからゆっくりと降りてくる。
艶っぽく、テラテラした外観。

【香り】
凝縮感のある、カシスジャムのような香り。
硫黄の印象。
グリーン系の印象。
少し悪臭系もまざる。
香りは強めで、ボリューム感を感じる。
グラスを回すと、鶏小舎のような悪臭系のニュアンス。
ヴェジェタル。
少しフローラル。

【味わい】
残糖をほんの少し感じるセック。
フルーティで甘みを感じるアタック。
酸味はやや大人しく、締りがない。
タンニンは柔らかく溶けている。
アタックは穏やかでゆったりと入って、そのまま上がらず、低空飛行でフィニッシュまでいく感じ。
熟成の谷間を思わせる。
後味は少し乾く。
余韻は短い。

【判定】
濃い色調だが、どれも外せない。
熟成感は2~3年くらいの印象なので、2006、2007年あたりが怪しい。

香りはまずフルーツだが、伝統産地を思わせる少し悪臭系の混ざった複雑な印象。

サンジョヴェーゼかグルナッシュあたり。

味わいは華がなく、力が落ちている印象。

ワインに覇気がない。

不景気で売上が落ちている会社の社員みたい・・・

改めて香りを嗅ぐと、イタリアよりはローヌの印象。
時間がたつとフローラルの香りがたってきた。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ、シラー、サンソー
で、ブー

なんとイタリア、サンジョヴェーゼ。

【総評】
アンティノリ サンタ・クリスティーナ 2007
ANTINORI SANTA CRISTINA 2007

伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.
アルコール度:13%
ブドウ品種:サンジョベーゼ90% メルロー10%

リカーランドトップで、1500円で購入。

イタリアらしくない、というと語弊があるのかもしれませんが、フランスワインのような印象のワインです。
深みがあるというか、しっとりした華があるというか。

楽天的で、素直に美味しい、ってタイプではありません。

品種のイメージとしては、熟成されたサンジョヴェーゼに時々感じる、動物小屋のような香りを感じます。
そこにフローラルの印象が混ざって、深みと複雑性を出しています。

グラスに少しだけ残っても、しっかりと香ります。
この感じは、3000円を超えるワインの印象ですね。

なんだかジワジワと良くなってきました。

それほど主張が強くなくて、大人しい印象なので、家庭の食事にも合わせやすそうです。

今日は豚肉のステーキ、和風ソース。

ちょっとソースが合いませんでしたね。

付け合せのオニオンリングは意外とOKでした。

このワイン、目指しているのはボルドータイプのような気がします。

スミレのような香りがあって、何も選択肢が無くて飲んだらボルドーと勘違いしそう。

良いところはあるのですが、やっぱりちょっと地味な味わいなんですよね。
ちょうど熟成の谷間じゃないかと思ってしまうのですが、やっぱりワインに覇気が無い。

実力はあるのに、ヤル気が無いって感じ。
何なんでしょうね?

何か焦点が絞れてないというか、本格的な部分がありながら、カジュアルな印象もあります。

メルロー10%は、どういう効果を出しているんでしょうか?
フルーティさを増している、という気もするし、ワインとしての芯を作っているような気もします。
ただ、この10%がこのワインの性格を大きく左右してるんでしょうね。

時間が経つと、上品な印象からカジュアルな印象に変わってきました。
地が出て、さばけてきたって感じ?

それにしても、なかなか捉えにくい性格のワインですね。
ワインとしては、よく出来ていると思います。

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:ちょうど3ヶ月 シャルドネ植え替えました。

 

ブドウの剪定枝を鉢植えにして、ちょうど3ヶ月。
全然芽が出てこないシャルドネを植え替える事にしました。

教科書にしたのが、「ブドウ (NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月)」。
ひとまず、図書館で借りてきたのですが、とっても良くまとまってて、ブドウ栽培する初心者には必携ですね。
買って手元に置いておきたいと思います。


この状態から全然育たないシャルドネ。


そっと土をほぐしながら、剪定枝を取り出してみました。


根っこが2本ほど生えてましたが、1本は土をあけたときに取れてしましました。


鉢底石は洗ってリサイクル。


土は他の品種が育っているので、「さし芽・種まきの土」。
まず底に少し入れます。


そこに根の張った剪定枝をそっと置いて・・・


「ひぇ~!」最後の1本も取れちゃいました!


しょうがないので、最初の時と同じく、少しカットしてみました。
茎はみずみずしく、ちゃんと生きてます!


たっぶりの土と、たっぷりの水をあげます。


さーて、これで育ってくれよー。
o(*⌒O⌒)bがんばれー。

そうそう、芽が出るまで、日陰の方がいいみたいですね。

2010/07/10

M.シャプティエ コート・デュ・ローヌ ベルルーシュ ブラン 2008

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)グルナッシュ・ブラン50%、クレレット30%、ブールブーラン20%(フランス:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:08)\1560
(3)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(4)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(5)セミヨン37%、ソーヴィニヨン・ブラン36%、ミュスカデル27%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\1120

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

M.シャプティエ コート・デュ・ローヌ ベルルーシュ ブラン 2008
【外観】
若々しい、グリーンがかった淡いレモンイエロー。
やや淡い色調。
輝きも大人しめ。
粘性はやや強く、脚が後からゆっくりと降りてくる。

【香り】
マンゴーやパパイヤのような南国系の甘いフルーツ香。
グラスを回すと、凛としたミネラル感。
爽やかで、気品を感じる香り。
香りはそれほど強くない。
白い花やハーブの印象もある。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
まろやかな口当たり。
酸味はしっかりしているが柔らかく上品。
アルコールが意外と強め。
アタックはまろやかで柔らかく、酸味がジワッと広がり、そのあとアルコールの辛さが支配的になる。
後味はやや乾くような印象。
余韻は短い。

【判定】
淡くグリーンっぽい外観からは2008か2009年が候補。

香りは果実香主体で、やや熟した南国系の印象なので、グルナッシュがあやしい。
ただ十分シャルドネの可能性もある。

味わいは、マイルドでナチュラル。

何と言うか、シャルドネっぽくない。
品種的にはシャルドネよりもやや力の落ちる品種の印象。

あとは複数品種がブレンドされているかが、ポイントになるが、味わいの複雑さは複数品種の印象。
というかローヌっぽい。
上品で優しい感じ?シャルドネのような強い主張を感じない。
しかもオーガニックっぽいし。

ファイナルアンサーで、グルナッシュ・ブラン、クレレット、ブールブーラン
で、ピンポン

シャプティエのコート・デュ・ローヌ。美味しいです。

【総評】
M.シャプティエ コート・デュ・ローヌ ベルルーシュ ブラン 2008
M. Chapoutier COTES-DU-RHONE Belleruche Blanc 2008

フランス:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC
アルコール度:13%
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン50%、クレレット30%、ブールブーラン20%

リカーランドトップで、1560円で購入。

なんというか、ポリシーを感じるワインですよね。
メッセージを持っているような味わい。

オーガニックの美味しさを体現してますね。

とっても自然体な美味しさで、体にすーっと沁み込んでくるようなイメージです。
悪く言うと、素朴で地味な印象もあるのですが、体が素直に受け入れてくれるような安心感を持ってます。

一生、ずーっと一つのワインを飲み続けなさい、って言われたら、このワイン候補になりますね。
何だかすごくいい。

以前も確か飲んだことありますが、こんなに良かったかな?

多分、オーガニックなので、お店での保存状態とかでも変わりそうですね。

しかしなんだか、とっても落ち着きますね、このワイン。
温泉に入るのと同じくらいホッとします。

あー、美味しい・・・って飲んでいるうちに、気がつくと結構酔ってるぞ。

アルコール度が13%もあるので、白ワインにしてはちょっと高めですね。

今日の晩ご飯は、お蕎麦と、天ぷら。

そばつゆとかにつけなければ、天ぷらは結構合いますね。

香りもそれほど主張してないので、和食にも合わせやすそうな感じがします。

カミさんに値段を聞いたら、1480円。

ちょっと軽い感じと、派手さが無いので、飲む人によっては安く感じられるかも。

でも飲んでいると、じわじわと良さが伝わってくると思います。

なんでしょうね、飲み終わったあとに、残ってる余韻がいいんですよね。
素晴らしいワインではないでしょうか。

ミニミニ ワインアンケート:良く飲むフランスの生産地は?

恒例になった、ミニミニワインアンケート。

今回は、良く飲むフランスの生産地です。

【質問】

良く飲むフランスの生産地は?

【回答】

■■■■■ ラングドック:5 (45%)
□■■■■ ボルドー:4 (36%)
□□□□■ ブルゴーニュ:1 (9%)
□□□□■ コート・デュ・ローヌ:1 (9%)


このアンケートのポイントは、「好きな産地」じゃなくて、「良く飲む産地」。

やはりというか、みなさん正直というか、ヴァン・ド・ペイ・ドックのあるラングドック地方が一番でしたね。

生活にワインが溶け込んでいる人が多いんでしょうね。

ボルドーが1票差で迫っていますが、これは最近、安いボルドーがたくさん出てきたからではないでしょうか。
そういう点では、私も最近、ボルドー比率が上がってきてます。

上位2つに比べると、ブルゴーニュとコート・デュ・ローヌは、まだまだ、日頃飲めるような価格では買えませんね。
ちょっと特別な日のワインって感じでしょうか?

少ない数の統計ですけど、正直な統計って感じがします。

みなさん、ご協力ありがとうございました。

2010/07/09

アベス・デル・スール ソーヴィニヨン・ブラン 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(2)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(3)セミヨン37%、ソーヴィニヨン・ブラン36%、ミュスカデル27%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\1120
(4)ソーヴィニヨン・ブラン(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\598
(5)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

アベス・デル・スール ソーヴィニヨン・ブラン 2009
【外観】
淡く、グリーンがかったレモンイエロー。
かなりグリーンが強くグレーっぽい。
輝きは大人しい。
ディスクは薄く、粘性は弱め。

【香り】
青草香。
グレープフルーツのような柑橘系。
香りは弱め。
グラスを回すと、チーズのような醗酵香がたってくる。
でも芯にはグリーン系のハーブのような印象。
少し石油香もある。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
酸味はしっかりとしていて、最後まで続く。
口当たりはマイルドで、中盤から酸味がキツくなってくる。
フィニッシュはややアルコールのニュアンスが残る。
ボディは細身で固く、筋張ってるような印象。
後味がとても辛い。
余韻は少し続く。

【判定】
若々しいグリーンで淡い感じはソーヴィニヨン・ブラン。
香りはまったくソーヴィニヨン・ブラン。
青草香が中心で、ペトロール香のようなニュアンスがある。
味わいも酸味が中心のソーヴィニヨン・ブランのイメージ。
ボルドーって感じではない、ニューワールドのソーヴィニヨン・ブラン。

ファイナルアンサーで、ソーヴィニヨン・ブラン、チリ
で、ピンポン

最初甘くて、後辛い、不思議なまとまりのソーヴィニヨン・ブランです。

【総評】
アベス・デル・スール ソーヴィニヨン・ブラン 2009
aves del sur SAUVIGNON BLANC 2009

チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

リカーランドトップで、500円で購入。

このワイン、500円にしては、とてもしっかりしてますね。

ラベルも鳥のイラストが入っていて一見オシャレなんですが、よく見ると安いカラーコピーみたいな、色ブレのある残念な仕上がりになってます。

飲み始めはフィニッシュのアルコールの強さがとても気になったのですが、飲み進むとだんだん落ち着いてきました。

酸味も少しマイルドになって、ネクターのような優しいトロミを感じます。

食事が入った方が美味しいワインですね。

今日の晩ご飯は鶏のつくねとポテトサラダ。

鶏のつくねは醤油味のタレがかかっているので、さすがに白ワインには合いません。
辛さがケンカします。

ポテトサラダは野菜を一度ドレッシングであえてからマヨネーズを加えた、少し酸味の効いたやつ。
これはとても良く合いました。

ポテトサラダにさらにレモンを絞ったような合い方、とでもいいましょうか。
いや、ちょっと違うかな。

ワインを合わせることで、ポテトのコクみたいなものが強調されるんですよね。
まあ、とにかく良く合います。

つまみに、ストリングチーズのバジルトッピング。
これもよく合います。

基本的には軽くてカジュアルな味わいなので、簡単なおつまみによく合いますね。

ナッツもピスタチオなんて、良く合うのではないでしょうか。

カミさんに値段を聞いたら、880円。
確かにそれくらいの印象があるんですよね。

輸入元はモトックス。
このワインは、モトックス始まって以来の低価格ワインなのではないでしょうか。

天下のモトックスブランドを傷つけない、とてもコストパフォーマンスに優れたワインだと思います。

2010/07/08

フィルマメント ヴィノ・デ・メサ ティント NV(ブラインドテイスティング:外す)

(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(3)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500
(4)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

フィルマメント ヴィノ・デ・メサ ティント NV
【外観】
若々しさのある、濃いルビー色。
深い透明感があり、底がうっすらと見えるくらい。
輝きは少しある。
小さな気泡がフチに多く現れる。
フチの一番端は無色透明で、タンニンが溶けきれてないような印象。
色味は若々しいバイオレット。
粘性はやや強く、脚が長く残る。

【香り】
濃縮感のある果実香。
たばこの葉のような焦げ臭。
二酸化硫黄のケミカルな印象が強い。
グラスを回すとちょっと野性的な動物香。
ケモノ臭い感じ。
スパイスやフローラルな印象もあって、香りは複雑で、やや鼻をつくような刺激的な強さがある。

【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ほんのり甘みがあって、酸味がしっかりしている。
タンニンはマイルド。
ミディアムボディだが、アルコールは強い。
少しアルコールの印象が分離して現れる。
アタックは酸味が支配的で、すぐに渋みに変わって、フィニッシュは静かに終わる。
やや乾く後味だが、口当たりはマイルド。
少し醤油っぽい、オリエンタルなイメージもある。

【判定】
若々しい外観からは2002のボルドーは消える。
透明感があるので、おそらく、ヴィノ・デ・メサか、ヴァン・ド・ターブル。

香りは、ちょっとニューワールド風の濃い印象があって、スペインっぽい。
ケモノ臭い感じはテンプラニーリョ?

味わいはほんのりと甘みがあるものの、伝統産地の印象。
ただちょっと、なんだか、手心を加えたような、ちょっと人工的な味わいがある。
ナチュラルじゃない、というか。

そうそう、濃縮果汁を輸入して造ったワインみたいな感じ?

選択肢の一つのヴァン・ド・ターブルは、日本のワインメーカーがフランスから輸入したもの。
日本テイストをちょっと感じる。

品種の選択肢は、スペインの品種か、カベルネ・フラン。
最初の印象はテンプラニーリョだったが、時間とともに、茎っぽい青臭さが出てきて、とってもカベルネっぽくなってきた。
しかも、ちょっと陰調で、哲学的な、しかめっ面してるような印象はカベルネ・フランっぽい。

ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ブー

なんと、スペインのヴィノ・デ・メサでした。

【総評】
フィルマメント ヴィノ・デ・メサ ティント NV
FIRMAMENTO Vino de mesa tinto NV

スペイン:ヴィノ・デ・メサ
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明

リカーランドトップで、500円で購入。

ワールドカップで、スペインが決勝に残ったからこのワインを開けたらしい・・・

このワイン、品種が分からないんですよね。
テンプラニーリョかな?

今日の晩ご飯は麻婆豆腐。

これが意外によく合いました。
焼酎も用意したんですが、麻婆豆腐くらいスパイスが効いてると、ワインの方が合いますね。

またこのワイン、太鼓持ちみたいに料理に合わせてきます。
料理にすりすりしてくる感じです。

ほうれん草のゴマあえがあったので、試してみると、何となく合わせてきました。

これはダメだろうと、イタリアンドレッシングのかかった、酸っぱいレタスに合わせてみましたが、これもソツなくこなします。

そう、このワイン、ワインっぽくないですね。

なんというか、ブドウを使ったお酒、って感じ。

ちょっと地味なんですよね~、でもそこが家庭料理に合うみたい・・・と、そこが狙いかー、ってようやく分かりました。

低価格で、家庭料理にもあう、定番ワインを目指しているんですね、きっと。

カミさんに値段を聞いたら、680円。
このワイン酔わないねー、何て言いながら、平日に1本空いてしまいました。

何か地味な印象ながら、けっこういい奴みたいですね。

でも、我が家的にはリピートしないタイプのワインかな~。

2010/07/06

2009年 ボルドー・プリムールワイン試飲会 レポート

 

株式会社徳岡主催の、ボルドーのプリムールワイン試飲会およびセミナーがあったので、参加してきました。

2009年 ボルドー・プリムールワイン試飲会

主催:株式会社 徳岡
場所:ヒルトン東京
日時:2010年7月6日(火)13時~17時
会費:2000円

2000円で30種類のボルドーグラン・クリュクラスのワインが飲み放題?と聞いて、即座に申し込んでしまいました。

しかも、シャトー・ド・ヴァランドローの、ジャン・リュック・テュニュヴァン氏が講演を行うという、一粒で二度美味しいセミナーです。

第二部だったので15時前にホテルに到着。
受付を済ませると、会場は二つあって、試飲会場と、セミナー会場が分かれてました。

セミナーは、椅子だけで50名くらい入るか、というちょっと狭めのスペース。

逆に試飲会場はたっぷりとスペースをとってありました。

今回、私のような素人さんでも入れるようになったので、申し込みが殺到したみたいですね。

■プリムールって美味しいの?

わたくし庶民なので、ボルドーのプリムールなんて、当たり前ですが、飲んだことありません。

風の噂では、プリムールのワインは、渋くて堅くて飲めたものじゃない、って聞いてました。

はたして、ブリムールを試飲するポイントは何?ってのが今回の試飲会に参加したテーマです。

まず会場に入って、あれこれあるボルドーワインの中から最初にいただいたのは、シャトー・グリュオー・ラローズ。
サンジュリアンのグラン・クリュ第2級ですね。

試飲用のグラスに底から1cmくらい注いでもらい、飲んでみたら、普通に美味しい。

もちろん若いのですが、もうワインとして十分いただけます。

なーんだ美味しいんじゃん、と思って、手当たりしだい飲んでみましたが、ほとんどのワインはすでに美味しく飲めました。

今回の試飲会、最大の目玉は、シャトー・ド・ヴァランドロー。

おお、置いてある!
と、そそくさともらいに行ったら、となりの、ヴィルジニー・ド・ヴァランドローを注がれてしまいました。

「くそっ、やられた。」と思いながらも、よくよく考えると十分高いワインなので、じっくりと楽しみました。

ちなみにヴァランドローのラインアップが置いてあるテーブルには、テュニュヴァン氏が自ら、お客さんにワインを注いでました。
優しそうな感じの方でしたね。
フランス語が分かったら話しかけたのに・・

で、再度シャトー・ド・ヴァランドローにチャレンジ。

今度はちゃんと注いでもらって、これもまたじっくりと味わわせていただきました。

テュニュヴァンのラインアップで、バッドボーイもあって、試しにいただいたのですが、これがなんと、アルコール醗酵の途中のものらしく、まだほとんどジュース。

この状態で、ワインの良し悪しが判断出来る人は相当のプロフェッショナルなんでしょうね。

ちなみに個人的にヴァランドローファミリーのワインはあまり好きじゃないんですよね。
やたら濃くて、強い。

ワインに優しさとかやすらぎを求めてしまう私には、ちょっと合わないタイプ。

個人的に好きだったワインと印象に残ったものをあげておきます。

◇シャトー・グリュオー・ラローズ
 Chateau Gruaud Larose

最初に飲んで、これを基準にして行こうと思っていたのですが、後々から考えるとこれが一番美味しかったような気がします。
時間があったら飲み直したかったのですが、時間切れでダメでした。

◇シャトー・ローザン・セグラ
 Chateaau Rauzan-Segla

とても軽めの仕上がりだったのですが、華やかさがあって、ボルドーらしい印象でした。
もっと飲みたかった。

◇ブラン ド ヴァランドローNO.1
 BLANC DE VALANDRAUD NO.1

白ワインで飛び抜けて美味しかったのがこれ!
ヴァランドローの赤は好みじゃないんですけど、これはピッタリはまりました。
香りはマスカットみたいなまだ未熟な印象でしたが、味わいは刺激的でいて、とてもクリーン。
上質なワインに良く感じる、口の中で消えていくような感覚がありました。
感動する味わいでしたね。
また飲みたい!!!でもこれ、普通に買うと高いぞー!
プリムールで買おうかしら・・

◇シャトー・ラスコンブ
 Chateau Lascombes

試飲をもらいに行ったら、外人さんが注いでくれて、丁寧に、「Chateau Lascombes」って言ってくれたので、サンキュー、って返しておいたのですが、なんとそれが醸造責任者の、ドミニク・ベフヴ(Dominique Befve)さん。
失礼しました!
まあ、知ってても何も会話出来ませんけどね。
カベルネ・ソーヴィニヨンの印象がとても強かったですが、メルローと半々くらいのセパージュです。

◇シャトー ラフォン・ロシェ
 Chateau Lafon-Rochet

プリムールにして、やわらかで、まろやかで、フィネスを感じる完成度の高いワインでした。
でもこの段階で完成してたらヤバいんじゃないの、って気もしますが・・

■プリムールって大変なんです。

セミナーでは、(株)徳岡 代表取締役社長 徳岡豊裕氏、ワインジャーナリスト 山本昭彦氏、シャトー・ド・ヴァランドロー ジャン・リュック・テュニュヴァン氏、シャトー・ラスコンブ ドミニク・ベフヴ氏がそれぞれ話しをしました。

2009年はボルドーにとってグレートヴィンテージで、銘柄によってはここ数十年で一番いい年だそうです。

中でも印象に残ったのは、徳岡豊裕氏の「プリムール試飲会をフランス国外で開催すのは、通常考えられない事なんです」という内容でした。

何となくプリムールって、セラーにあるまだ熟成中のワインを何樽か持ってきて試飲させる、みたいなイメージがありますが、実はそんなに簡単な事ではありません。

まだこの段階では、セパージュ毎に醗酵作業が進んでいて、ブレンドして瓶詰めされている訳ではありません。

プリムールで試飲させる為には、品種ごとに熟成させているワインをブレンドして、さらに瓶詰めして、空輸するというとても大変な作業なんです。

しかも品質は不安定だし、長持ちはしないので、プリムールのワインは、1週間で廃棄するという約束で輸入してるそうです。

しかも今年は黙ってても売れる、当たり年。

プリムールの提供を渋るシャトーも多かったみたいですね。

そんな大変な状況で、こういったプリムール試飲会を行ってくれる徳岡さんには感謝です。

■プリムールは投機?

プリムールって、要は先物取引なので、投機の対象として購入する人も多いようです。

購入時の価格から、数年後にどのくらい価格がアップしたか、というようなデータも提供されてます。

平均してもかなりのアップ率なので、優良な投機対象として注目されているみたいですね。

ボルドーワインの価格が上がっている一つの要因として、中国の購買力が上がった事が言われています。

セミナーの質疑応答の時間でも、中国のボルドープリムール購入は、飲むためか、投機のためか?という質問が出ていました。

テュニュヴァン氏とドミニク・ベフヴ氏は、投機の方がやや多いのでは、と答えていましたが、最後にどのワインも飲まれる事を望んでいる、と付け加えていました。

■2009年は世紀のヴィンテージ

2009年は2005年に続く、世紀のヴィンテージと評価されているようです。

テュニュヴァンさんは、ワイン造りを初めて以来、最高の年だったと言っていました。

そのため、一部のワインは価格が高騰していて、プリムールで1本10万円を超えているものも出ています。

こういった良作の年は、セカンドワインや、評価の低いシャトーなどが狙い目で、例えば2009年のパビヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーは、2006年のシャトー・マルゴーを超えている、という評価もあるようです。

10万円を超えているようなワインは投機の対象としての意味合いも強いので、飲む対象としては、セカンドクラスで実力のある、価格がこなれているワインをおすすめします、と徳岡の社長も話されていました。

ちなみにどんなワインが10万円を超えているかというと、メドックグラン・クリュ第一級の5本はすべて10万円越え。
その5本の中で一番高いのが、シャトー・ラフィット・ロートシルトの151,130円。

それよりも高いのが、サンテミリオン第1特別級Aの2本、シャトー・オーゾンヌと、シャトー・シュヴァル・ブラン。
それぞれ、196,330円と、166,200円。

そして今回のリストの中で最も高く、20万円を超えているのが、シャトー・ル・パンの271,650円。
ちなみにペトリュスはリストに載っていませんでした。

■まとめ

ボルドーのプリムールを何十種類も一度の飲めるというのは大変貴重な機会ですね。

フランス国外で行う事が難しいと言われている、このような試飲会を開いてくれた徳岡の社長に感謝です。

今回飲んだワインが10年後、20年後にどうなっているのか、その時にお金持ちになっていたら是非飲んでみたいと思います。

今回のプリムール購入期限は、7月11日(日)。

欲しいワインは数本あるけど・・・どうしようか悩み中です。

2010/07/04

サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(2)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:08)\1350
(4)モンテプルチアーノ・ダブルッツォ(伊:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC:08)\1050
(5)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008
【外観】
若々しい色調の濃いガーネット。
色はほとんど黒だが、フチはバイオレット。
深い透明感を感じるが、底はまったく見えない。
艶っぽくてらてらした外観。
粘性は強く、脚が長く残る。

【香り】
強いアルコールの印象。
最初のアタックは蒸留酒のようなイメージ。
濃厚な加熱したようなフルーツ香。
同時にフレッシュな黒い果実。
ケミカルな硫黄のような印象も少し鼻をつく。
グラスを回してもそれほど印象が変わらず、フルーツ香が主体。
そこになめし革のような少しケミカルな印象が加わる。
あまりボリューム感は無く、少しキツめの印象。

【味わい】
ほとんど残糖を感じ無いセック。
ミディアムからフルボディ。
酸味はやや弱い。
タンニンは、細かいがしっかりある。
アルコール度は高い。
酸味は控え目な感じだが、アタックからフィニッシュまで酸味が主体。
渋みが途中から出てきて、フィニッシュで一番強くなる。
少しチグハグな感じはあるが、それなりにバランスよくまとまっている。

【判定】
濃い若い外観からは、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、モンテプルチアーノが候補。

香りは最初閉じている段階では品種の個性がつかみかねる。
ただ、時間とともに独特な酸味を感じてくる。
サンジョヴェーゼに良くある、ちょっと紹興酒のような独特な酸のイメージ。

味わいのサバサバ感はイタリアっぽい。
ブドウ品種自体に力が無くて、ボディが弱いような印象。

グラスに入れて時間がたつと、だんだん力が抜けてきて、ちょっと酸っぱい感じになる。

ファイナルアンサーで、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ
で、ピンポン

いわゆるイタリアっぽいテイストです。

【総評】
サン・ジョルジョ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 2008
SAN GIORGIO MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 2008

イタリア:アブルッツォ州:モンテプルチアーノ・ダブルッツォDOC
アルコール度:13%
ブドウ品種:モンテプルチアーノ

リカーランドトップで、1050円で購入。

ニューワールドな造りなのですが、イタリアっぽさも残しているハイブリッドワイン?
フルーティながら、どことなく伝統産地の品格を感じます。

今日の晩ご飯はタンドリーチキン。

スパイスのたっぷりついている外側は完全にワインの負け。
でもチキンの中の部分はとても良く合いました。

食事と合わせると、フルーティさとほんのりとした甘さが出てきます。
甘さも嫌味の無い感じなので、食事にも合わせやすそう。

落ち着いたフルーティさと甘みがあって、飲み進んでも飽きがきません。

カミさんに価格を聞いたら、1380円。
1000円以上、1500円未満って感じみたい。

ワインだけで飲んでると、だんだんニューワールドの印象が強くなってきますね。

雫にも色素が残って、グラスの汚れる感じもニューワールドっぽい。(偏見?)

外観は完全にニューワールドタイプですが、繊細なフルーティさが最後まで続いて楽しめるワインです。

1000円ちょっとだったらお買い得ですね。

ワインの壁紙 ぶどうの葉っぱ カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロー(Wallpaper)

 
鉢植え栽培のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが順調に育っているので、葉っぱをモチーフに壁紙を作ってみました。

画像をクリックすると壁紙サイズ(1024×768)の画像が表示されますので、ご自由にお使いください。

■カベルネ・ソーヴィニヨン

うちの白壁をバックに写真をとって、絵画風にエフェクトをかけてみました。
これからの暑い季節に合わせて、爽やかな印象に?仕上げてあります。

カベルネ・ソーヴィニヨン壁紙

■メルロー

基本的にはカベルネ・ソーヴィニヨンと同じデザイン。
結果的に、こちらの方がソフトな印象ですね。ボケてるというか・・・
微妙に違う葉っぱの形をお楽しみください。

ワイン専用ブドウの鉢植え栽培:もうすぐ3ヶ月 シャルドネいまだ芽が出ず

 

梅雨の真っ最中ですが、晴れると真夏のように暑くなってきました。

いろいろな植物が、元気良く葉っぱやツルを伸ばしてますが、うちのシャルドネちゃんだけは、堅く固まったまま・・・
(Θ_Θ;)

どうしていいやら分からないので、図書館で、「NHK趣味の園芸・よくわかる栽培12か月 ブドウ」を借りて調べる事にしました。

何か分かるといいけど。(-_-;)


カベルネ・ソーヴィニヨンは元気いっぱい!
もう50cmくらいまで大きくなりました。


メルローも若いキレイな葉っぱをたくさんつけてます。


甲州も一時期成長が止まってましたが、新しい芽が出てきました。


ずーっとこの状態のシャルドネ。
何とかしてやるからなー。

2010/07/03

サンライズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009(ブラインドテイスティング:外す)

(1)サンジョベーゼ90% メルロー10%(伊:トスカーナ州:トスカーナI.G.T.:07)\1500
(2)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(4)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(5)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サンライズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009
【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
深い透明感があるが、底は見えない。
フチはバイオレットで若々しい。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
てらてらした艶っぽさを感じる外観。

【香り】
濃厚な果実香。
焦げ臭。
茎っぽいグリーン系のスパイス。
厚みがあり、ボリューム感がある香り。
グラスを回すと生っぽい動物香。
硫黄のようなケミカルな印象。
二酸化硫黄だと思われるが、鼻をつくケミカルな印象がかなり強い。

【味わい】
残糖をほとんど感じ無いセック。
ドライで辛口。
酸味は弱めで、タンニンの印象の方が強い。
最初は辛く、そのあと渋くなって、後味にじわっと酸味が残る。
ボディはミディアムからフルボディ。
アルコール度は強そう。
フルーティさはほとんどなく、かなりの辛口。
余韻は短い。

【判定】
若々しく、濃い外観からは、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンとカルメネールが怪しい。

香りはグリーン系のスパイスの印象がカベルネ・ソーヴィニヨンっぽい。
焦げ臭やカラメルの印象があり、濃厚なチリカベって感じ。

味わいは、あれっ?ってくらい辛い。
この印象はチリと少し違う。
しかも、とても人当たりが悪い飲み口。
酸味がちょっとだらしなくて、締りが悪く、さらにキツめの辛さ。
フレッシュ感がほどんとない。

チリ以外で考えると、カベルネ・フランかサンジョヴェーゼ。
品種のイメージだけでいけば、カベルネ・フランって可能性はある。
でも500円って事は無さそう?
サンジョヴェーゼのイメージはほとんどない。

カベルネ・フランかカベルネ・ソーヴィニヨン。
フランスのヴァン・ド・ターブルか、チリ。

この陰気な雰囲気は、とってもカベルネ・フランっぽい。
しかもやっぱり、チリって感じじゃないぞ。

ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ブー

残念、チリのカベルネ・ソーヴィニヨンでした。

【総評】
サンライズ カベルネ・ソーヴィニヨン 2009
SUNRISE CABERNET SAUVIGNON 2009

チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン

グルメシティで、特売758円で購入(通常980円)

外観、香りはチリっぽいのですが、味わいがチリっぽく無いんですよね。
甘さがほとんどなく、辛口で、さらにフルーティでもない。

チリのカベルネ・ソーヴィニヨンとしては、ちょっと実験的な?印象をうけてしまいます。

辛くて、生真面目。
ちょっと陰気で、面白みが無い。
人当たりは悪い。

って書き出すと良いとこ無しみたいですが、ワインとしてはしっかり出来てます。

飲み進むと、抑えられたフルーツ感を感じてきました。

食事が入ると美味しいタイプかもしれませんね。
ステーキとかしっかり肉の味のするもがいいかもしれません。

辛口で、チリっぽくないけど、ボルドーの印象でもない。

ちょっと不思議な、新しいチリワインの方向性?

フロンテラにしてもカッシェロ・デル・ディアブロにしても、スッキリしたフルーツ感がとても良かったですが、このワインはちょっと難しい印象で、シンプルに楽しむタイプでは無さそうです。

ちょっと評価が難しいですね。

好き嫌いが人によって分かれると思いますが、ワインとしてはよく出来ていると思います。

ミニミニワインアンケート:人生最後に飲むワインは?

定期開催コーナー、ミニミニアンケート。
みなさんご協力ありがとうございます。

今回のお題は、人生最後に飲むワインを選んでもらいました。

【質問】

人生最後に飲むなら?

【回答】

■■■■■■ CHディケム:6 (33%)
■■■■■■ ロマネ・コンティ:6 (33%)
□□■■■■ クリスタル:4 (22%)
□□□□■■ CHマルゴー:2 (11%)


ロマネ・コンティの圧勝かと思いきや!
シャトー・ディケムが健闘しました。

人生最後に飲むワインは?という質問はいろいろな場面で出てきますが、シャトー・ディケムという答えが結構ありますね。

最後に甘い夢を見て、人生を終えたい、って感じでしょうか。

ちなみにロマネ・コンティを選ばなかった方から、「なんだこんなものかとガッカリしそうだから。」という意見をもらいました。(笑)
その気持ち、とっても良く分かります。

一度は飲んでみたいロマネ・コンティですが、高い期待感に応えてくれるのか、って不安も。
まあ不味くてもこれはイベントだから、みたいな飲み方になってしまいそうな気がします。

そういう点では、包容力のある、貴腐ワインで最後の瞬間を迎えたいって気持ちは良く分かりますね。

シャトー・マルゴーに関しては、メドックのグラン・クリュ代表選手で出しましたが、ラフィット・ロートシルトとか、ムートン・ロートシルトだとまた結果が違ったかもですね。

普段あまりシャンパーニュは飲まないのですが、やはり良いキュヴェは美味しいですよね。
クリスタルも一度は飲んでみたいぞー。

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人気コミック『神の雫』にも登場!!
ボルドー5大シャトー飲み比べという豪勢な企画の中で、その最後のトリを飾った一本なんです!!
このヴィンテージはカベルネ・ソーヴィニヨン主役の年で、適度な重さとコク、確固としたタンニンを持ち、
今年、2010年くらいからがまさに飲み頃とされる逸品です。


DRC/ロマネ・コンティ  [1998]年 税込 630,000 円 送料込

ブドウ品種:ピノ・ノワール 100%
(※1760年代のブルボン王朝の名家コンティ公爵時代から植わっていたブドウの木の直系の子孫のみ)
「完璧な球体」つまり、いかなる力が加わっても完璧な球面は、力が全方向に分散されるので、壊れることがない「完璧なワイン」それが、ロマネ・コンティであり、土壌の持つ特性を統一した完璧なスタイル。
1haあたりの超低収穫量により得られる、豊かな凝縮された果実味と独特のスパイス香、力強いコクと深み、ほどほどの野性味と洗練さと非常にバランスのとれた複雑性があり、遥かに熟成する力を持ち、非常に長命なワイン。


【箱入】シャンパーニュ・ルイ・ロデレール・クリスタル・ブリュット・ミレジム[2002]年 税込 23,940 円 送料別

最上級シャンパーニュと言えば必ず名が出る至高のシャンパーニュ“クリスタル”!ロシア皇帝アレクサンドル2世のためにルイ・ロデレールが特別に1876年に造ったシャンパーニュと言うことで有名!ヒュー・ジョンソン氏はこのクリスタルについて「豪勢なクリスタルは特別銘柄と名のつくものの中で最も卓越しているかもしれない」と激賞!ロバート・パーカー氏は最高評価5つ星生産者15社のひとつに挙げ絶賛!世界最古のプレステージキュヴェ!自社畑のグラン・クリュ100%の最上級シャンパーニュ“クリスタル”がパーカーがシャンパーニュ全体に90点以上をつける、ビッグヴィンテージで、最新ヴィンテージの[2002]年で、しかも豪華箱入で円高還元プライスで少量入荷!

サンライズ シャルドネ 2009(ブラインドテイスティング:当てる)

(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(3)シャルドネ(伊:ピエモンテ州:ピエモンテDOC:08)\1180
(4)シャルドネ(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(5)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

サンライズ シャルドネ 2009
【外観】
少しグリーンがかった、淡いレモンイエロー。
輝きは大人しく、単調な色調。
小さな気泡がフチに多く現れる。
粘性は中庸。

【香り】
南国系の果実。
香りは弱め。
グラスを回すと白い花のような印象。
チーズのような醗酵香もある。
弱く軽い印象の香り。

【味わい】
ほんのりと残糖を感じるセック。
まろやかな口当たりで、フレッシュな酸味。
最初まろやかな酸味が後からグッとシャープになる。
ちょっとネクターっぽい印象。
ボディは中肉中背。
アルコール度はそれほど高くない。
余韻は細く長く続く。

【判定】
やや淡くて若々しい外観から、2007のシャブリは無さそう。

香りはフルーツ中心で、何となくイタリアっぽい。
品種の印象はシャルドネ。
香りが弱いが、温度が低いのかも。

味わいは、とろみのあるネクターっぽい味わいで、少し高品位な感じ。
ヴィノ・デ・メサクラスでは無さそう。
そうなると、イタリアかチリのシャルドネ。

イタリアっぽい香りと思ったが、全体のバランスは、人当たりが良くて、八方美人。
質のいいチリワインって感じ。

ファイナルアンサーで、シャルドネ、チリ
で、ピンポン

サンライズ、良くなってますね!

【総評】
サンライズ シャルドネ 2009
SUNRISE CHARDONNAY 2009

チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー
アルコール度:13%
ブドウ品種:シャルドネ

グルメシティで、特売758円で購入。(通常980円)

我が家的にダメダメブランドだったのがサンライズ。
弟分のフロンテラにも負けて、兄貴分のカッシェロ・デル・ディアブロの足元にも及ばずって感じでした。

でも他のコンチャイトロのブランドが軒並み良くなってる事もあって今回期待して買ったのですが、やっぱり良くなってます。
最近のチリワインの品質向上は素晴らしいものがありますね。

サンライズの以前の印象は、力んだぎこちないワイン、でしたが、ラベルも変わってイメージも一新し、スマートでソツのないワインになっています。
ニューワールドらしく、一口目から美味しいタイプですが、飲み進んでもジワジワと美味しくなってきます。
フルーティでマイルド、気さくなんだけど、実力を秘めてる、って感じでしょうか。

特売で758円で買いましたが、通常は980円。
ワインがどんどん安くなっている今、980円は結構高い価格帯です。

ボルドーとか、イタリアのDOCGクラスも競争相手ですね。
そのなかでチリというブランドで戦うにはかなりハンデがありますが、品質だけみれば、十分戦えると思います。

今はボルドーだから良いというよりも、自分が美味しく感じるかが重要で、そういう点では、週末に開けても十分楽しめる品質だと思います。

でも、ワインってブランドイメージも結構大事。

チリワインで言えば、コノスルなんかは十分ブランド力を持ってると思いますが、サンライズはまだまだですね。

いわゆる、「チリカベ」の代表選手だっただけに、濃いだけで美味しくない、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
そのイメージを払拭するには品質の良いワインを提供しつづける、という事かもしれませんね。

日々進化を続けてるコンチャイトロには目が離せません。

ちなみに、今日の晩ご飯はワカサギの天ぷら。

さすがに頭もワタも一緒だと、生臭くてワインには合いません。

醤油わさびマヨをつけてみたり、いろいろ試してみましたが、さすがにアウト。

しょうがないので、レトルトのチーズソースのパスタを作ってみました。
これだと、ちょっとワインが甘く感じます。

でもワカサギよりは全然いいですね。
ちょっとボリューム感のあるワインなので、チーズに良く合いそうです。

2009年からラベルも変わってるので、他のブドウ品種も飲んでみたいと思います。

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