(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)カルメネール(チリ:セントラル・ヴァレー:マウレ・ヴァレー:09)\758
(3)品種不明(スペイン:ヴィノ・デ・メサ:NV)\500
(4)カベルネ・フラン主体(フランス:ヴァン・ド・ターブル:NV)\500
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
若々しさのある、濃いルビー色。
深い透明感があり、底がうっすらと見えるくらい。
輝きは少しある。
小さな気泡がフチに多く現れる。
フチの一番端は無色透明で、タンニンが溶けきれてないような印象。
色味は若々しいバイオレット。
粘性はやや強く、脚が長く残る。
【香り】
濃縮感のある果実香。
たばこの葉のような焦げ臭。
二酸化硫黄のケミカルな印象が強い。
グラスを回すとちょっと野性的な動物香。
ケモノ臭い感じ。
スパイスやフローラルな印象もあって、香りは複雑で、やや鼻をつくような刺激的な強さがある。
【味わい】
残糖を少し感じるセック。
ほんのり甘みがあって、酸味がしっかりしている。
タンニンはマイルド。
ミディアムボディだが、アルコールは強い。
少しアルコールの印象が分離して現れる。
アタックは酸味が支配的で、すぐに渋みに変わって、フィニッシュは静かに終わる。
やや乾く後味だが、口当たりはマイルド。
少し醤油っぽい、オリエンタルなイメージもある。
【判定】
若々しい外観からは2002のボルドーは消える。
透明感があるので、おそらく、ヴィノ・デ・メサか、ヴァン・ド・ターブル。
香りは、ちょっとニューワールド風の濃い印象があって、スペインっぽい。
ケモノ臭い感じはテンプラニーリョ?
味わいはほんのりと甘みがあるものの、伝統産地の印象。
ただちょっと、なんだか、手心を加えたような、ちょっと人工的な味わいがある。
ナチュラルじゃない、というか。
そうそう、濃縮果汁を輸入して造ったワインみたいな感じ?
選択肢の一つのヴァン・ド・ターブルは、日本のワインメーカーがフランスから輸入したもの。
日本テイストをちょっと感じる。
品種の選択肢は、スペインの品種か、カベルネ・フラン。
最初の印象はテンプラニーリョだったが、時間とともに、茎っぽい青臭さが出てきて、とってもカベルネっぽくなってきた。
しかも、ちょっと陰調で、哲学的な、しかめっ面してるような印象はカベルネ・フランっぽい。
ファイナルアンサーで、カベルネ・フラン
で、ブー
なんと、スペインのヴィノ・デ・メサでした。
【総評】
フィルマメント ヴィノ・デ・メサ ティント NV
FIRMAMENTO Vino de mesa tinto NV
スペイン:ヴィノ・デ・メサ
アルコール度:11%
ブドウ品種:不明
リカーランドトップで、500円で購入。
ワールドカップで、スペインが決勝に残ったからこのワインを開けたらしい・・・
このワイン、品種が分からないんですよね。
テンプラニーリョかな?
今日の晩ご飯は麻婆豆腐。
これが意外によく合いました。
焼酎も用意したんですが、麻婆豆腐くらいスパイスが効いてると、ワインの方が合いますね。
またこのワイン、太鼓持ちみたいに料理に合わせてきます。
料理にすりすりしてくる感じです。
ほうれん草のゴマあえがあったので、試してみると、何となく合わせてきました。
これはダメだろうと、イタリアンドレッシングのかかった、酸っぱいレタスに合わせてみましたが、これもソツなくこなします。
そう、このワイン、ワインっぽくないですね。
なんというか、ブドウを使ったお酒、って感じ。
ちょっと地味なんですよね~、でもそこが家庭料理に合うみたい・・・と、そこが狙いかー、ってようやく分かりました。
低価格で、家庭料理にもあう、定番ワインを目指しているんですね、きっと。
カミさんに値段を聞いたら、680円。
このワイン酔わないねー、何て言いながら、平日に1本空いてしまいました。
何か地味な印象ながら、けっこういい奴みたいですね。
でも、我が家的にはリピートしないタイプのワインかな~。
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