・メルロー33%、カベルネ・ソーヴィニヨン31%、ピノタージュ15%、マルベック9%、ピノ・ノワール7%、カベルネ・フラン7%(南アフリカ:ステレンボッシュ地区:シモンスベルク)\1680
・シラーズ(豪:南西オーストラリア)\1580
・カベルネ・フラン主体(仏:サン・ニコラ・ド・ブルグイユ)\1280
・モナストレル50%、シラー20%、テンプラニーリョ20%、メルロー10%(スペイン:レヴァンテ地方:イエクラ地区)\1130
・カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズ、ルビー・カベルネ(南アフリカ:ウェスタン・ケープ州)\1580
・メルロー(仏:ヴァン・ド・ペイ・ドック)\1080
の6本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
濃い外観。
透明感はほとんどない。
色合いは赤味が強く若々しい。
雫に強く色素が残る。
タンニンが溶けきれていない印象。
【香り】
焦げ臭。
生っぽい動物香。
茎のようなグリーン香。
タバコの葉。
濃縮された果実。
香りは強く、官能的。
【味わい】
ほんのりとした甘さを感じるが、タンニンがとても強い。
厚みがあり、フルボディ。
少しざらざらした印象がある。
後味にタンニンが強く残るが、フィニッシュは少し軽い余韻を残す。
【判定】
濃くて透明感の無い外観からはオーストラリアのシラーズが候補。
後は南アフリカの2本。
香りは生っぽい動物香と濃縮感と焦げ臭のある香り。
いわゆるチリカベのような印象。
ここでもやはりシラーズか。
でもいわゆるスパイス香が弱く、カベルネ・ソーヴィニヨンのようなグリーンっぽさを感じる。
味わいは収斂性が強い、渋みを強く感じる印象。
ここではメルローが優勢か。
ほんのりとした甘みがあり、濃縮されたフルーティさもあるフルボディなので、新世界のワインと思われる。
そうなると、オーストラリアのシラーズか、南アフリカの二つ。
カベルネ比率が高そうな印象では、南アフリカのウェスタン・ケープの方。
でも何となく、オーストラリアの印象がとても強い。
強い焦げ臭と濃縮感のあるフルーツ。
シラーっぽいスパイス香が無いところが気になるが、トータルではオーストラリアかな。
ファイナルアンサーで、シラーズ
で、ブー
なんと、圏外だったモナストレルでした。
【総評】
カロ バラホンダ ティント 2006
CARRO BARAHONDA TINTO 2006
スペイン:イエクラ地方DO
アルコール度:14.5%
ブドウ品種:モナストレル50%、シラー20%、テンプラニーリョ20%、メルロー10%
リカーランドトップで、1130円で購入。
ちょっとだけ、野性的な動物香(フォクシーっぽさ?)でスペインを疑ったのですが、飲み口がどうも新世界っぽくて、ヨーロッパは外してしまいました。
シラーでもメルローでもない、独特な生っぽい動物香がありますね。
悪い表現でいくと野暮ったい印象。
濡れた犬、に近い感じといいますか。
飲み口は濃縮果汁の印象で、洗練されてません。
でもカジュアルな印象で、フルボディながら飲みやすいワインです。
1130円という価格で考えると、コストパフォーマンスはとても高いですね。
以前のテイスティングを見てみると、バラホンダ モナステル 2005を飲んでますね。
モナストレルは、フランスではムール・ヴェードル、オーストラリアやアメリカではマタロと呼ばれる品種だそうです。
winewine.infoさんのサイトによると、果皮が厚いので色が濃く、またアルコール度の高いワインが出来る、とありますね。
http://www.winewine.info/breed/data/index.php?id=54
ちょっと前の今風ワインというか、フルーツ爆弾て感じ。
ただ、時代はフィネスを求めているので(ホントかよ!)、やや時代遅れな印象も受けます。
などいろいろ言っては見たものの、大変コストパフォーマンスの高いワインである事は間違いありませんね。
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