(1)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル(仏:ボルドー地方:アントル・ドゥ・メールA.C.:09)\1365
(2)ピノ・グリージョ(伊:ロンバルディーア州:プロヴィンチャ・ディ・パヴィアI.G.T.:09)\1080
(3)マカベオ50%、シャルドネ50%(スペイン:アラゴン州:DOカリニェーナ:08)\1050(6本セット@997円で購入)
(4)シャルドネ(仏:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・ドック:09)\1000(6本セット@997円で購入)
(5)ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%(フランス:ボルドー地方:ボルドーAC:09)\890
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
グリーンがかった、淡めのレモンイエロー。
色合いは淡く、フチはほぼ無色。
輝きは強め。
粘性はやや強めで、脚がゆっくりと降りてくる。
【香り】
オレンジや洋ナシのような果実香。
甘いフレッシュな果実のイメージ。
グラスを回すと、柑橘系の皮の要素が強くなり、グレープフルーツっぽさが出てくる。
【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
ライトで、少し水っぽい口当たり。
酸味はやや頼りない感じで、締りが無い。
ボディはひ弱な印象。
苦みが強く、後味はエグ味が残る。
余韻は短い。
【判定】
淡くて若さのある外観からは、2009年のボルドーかピノ・グリージョ。
香りは果実香が中心で、スモーキーさーとか、青草香とか、余計な要素が無く、イタリアの白をイメージさせる。
飲み口は水っぽく、腰砕け。
苦みだけ強い。
安いボルドーか、ピノ・グリージョ。
少し時間が経つと、カラメルのようなキャンディっぽい印象が出てきた。
後味の苦みの印象は、ボルドーの高貴品種ではなく、イタリアの品種のイメージ。
でもこの甘さがちょっと気になる。
イタリアの辛口白ワインは、ほとんど残糖を感じない事が多いので、ちょっとイメージが違う。
でも全体のバランスはイタリアっぽいかな。
ファイナルアンサーで、ピノ・グリージョ
で、ブー
あれまー、ボルドーブランでした。
【総評】
コント・アントワーヌ ボルドー・ブラン 2009
Comte Antoine Boudeaux Blanc 2009
フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%
リカーランドトップで、890円で購入。
水っぽくてスカスカな味わい、さらに微妙な甘み。
これは、ハズレのボルドーブラン、ってのが最初の印象です。
カミさんに価格を聞いたら、780円。
ボルドーじゃ無かったら、もっと安い印象ですね。
ワインだけで飲んでると美味しくないので、自家製のバゲットに合わせてみると、このワインの立ち位置が何となく分かってきました。
ヨーロッパの家庭料理に、気軽に合わせるための、デイリーワイン、って感じ?
ワインだけだと気になる部分が多いのですが、バゲットに合わせると、何も気にならなくなります。
少なくとも食事の邪魔はしなさそうです。
さらに、少し飲み進むと、だんだん美味しく感じてきました。
完全にバランスが悪いのですが、その崩れ具合がちょっと可愛く見えてくる、みたいな。
今日の晩ご飯はトンカツとカツ煮。
ソースも何もつけない、素のトンカツとよく合います。
食事に合わせると、実に素直な印象。
許容範囲も広いみたいですね。
でも食事が終わって、ワインだけで飲み始めると、いままでの好印象はどこへやら、またちょっと残念な味わいに・・・
グラスに置いて、少し時間が経ってしまうと、極端に酸っぱくなるし・・・まあ、良いワインでは無いですね。
でも何だか、憎めないキャラクターを持ってるんですよね。
あまりオススメできませんが、個人的には、このワイン嫌いじゃないです。
昔ながらのワインって感じなんでしょうか。
欠点を持っているけど、何か美味しさもある、みたいな。
ちょっとダメなワインが好き、という変態ワインラバーにはオススメですね!
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