2013/06/02

Wi-not? vol.5~ワイノット?表紙・巻頭は亀梨和也! ! ~


Wi-not? vol.5~ワイノット?表紙・巻頭は亀梨和也! ! ~ (メディアボーイMOOK)

メディアボーイMOOK
2013年5月25日発売

¥ 980 大型本

わたしのお知り合いが出てるので、久しぶりにワイン雑誌を購入しました。

独特の視点、というか個性をもった雑誌です。
執筆主幹である、田中克幸さんの個性なんでしょうね。

表紙と巻頭グラビア?は亀梨和也さん。



すぐに思い出すのは、そう、「目覚めよバッカス!」の名ゼリフ!
もちろん、そういう理由ではなく、映画「俺俺」のタイアップ企画のようです。

特集は『絶対「幕の内ワイン」主義110本』。
単一品種のヴァラエタルワインが増えている中で、複数品種がブレンドしたワインをフィーチャーしています。



切り口が面白いですが、ちょっとマニアック?

創刊時は、「ワインと食のエンタテイメントマガジン」「もっと自由にワインを楽しむ」というコンセプトだったのですが、ちょっと変わってきたのかな。



幕の内弁当のように、複数の料理を同時に食べる日本人には、3つ以上の品種がブレンドされたワインが向いているという提案。
1品種だけは自己主張、2品種では対比・対立、3品種になって調和のワインになる、という理由です。
説得力はあるのですが、いまいち腹に落ちない部分も・・

単一品種でも和食にあう甲州のようなタイプもあるし、素晴らしい調和のワインもありますよね。
ちょっと企画先行って感じ?

でも世界中から、さまざまな複数品種ブレンドワインが紹介されているので、ワイン選びの参考にできます。
1000円台から紹介されてるのも好印象。

次は、ワインのブレンド(アッサンブラージュ)ってなんだろう、と気づかせてくれる、「マイ・ブレンド・ワインを作ろう!」という特集。



これはいろいろな分野のプロフェッショナルに、南仏の赤と白、各3種類の原酒をブレンドもらう、というこれもまたマニアックな企画ですね。
特別に門外不出の原酒を分けてもらった、というところからスゴイ。
これはしかし、実際にやってみたいですね、テイスティングの勉強になること間違いなしです。

ワイノットらしい個性的な企画なのが、美女5名がつくったピクニックのお弁当に、男子5名でワインをフィットさせる、初夏のピクニックに出かけようというというページ。



おそらく、現場はとても盛り上がったんだろうな~、と思わせるワイン雑誌らしからぬ企画ですが、ページ数や写真は少ないので、盛り上がりを想像するしかない、みたいな余韻を残します。

もうひとつ、ワイノットらしいものが、コンビニワイン特集。
ただ、良し悪しを紹介するのではなく、シーン別の提案になっているところがさすが。



不思議な雰囲気の漫画も健在。



今回は、同じアペラシオンでも、水際からの距離で個性が変わる、というもの。
水際に近いものは、重心が高く軽やか、内陸のワインは、重心が低く濃厚、と説いています。
これも一概に言えるのだろうか?とややはてなマーク。

ワイン雑誌らしい、安心して読めるのが、スイスのシャスラの特集。
スイスのシャスラをチョイスするあたりに、センスの良さを感じますね。



読者テスターと選んだ60本というワイン紹介もあります。



紹介した記事以外にもコンテンツは豊富で、ワインを楽しむ様々な切り口があって、楽しい雑誌であるこは間違いないですね。
ワイン会とかでネタにすると盛り上がりそう。

■関連リンク

wiーnot? 発刊号 ワインはニッポン!(雑誌)


ドメーヌ・アストラック トゥトゥ イーヴル ブラン 2011 (ブラインドテイスティング:外す)

ドメーヌ・アストラック トゥトゥ イーヴル ブラン 2011
(1)ゲヴュルツトラミナー(独:ファルツ地域:QbA:11)\1290
(2)シュナン・ブラン、シャルドネ(仏:ロワール地方:AOCソーミュール:11)\1180
(3)シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ブールブーラン他(仏:ラングドック・ルーション地方:IGPセヴェンヌ:11)\1080
(4)グルナッシュ・ブラン、ソーミュール・ブラン(仏:コート・デュ・ローヌ地方:IGPアルディッシュ:11)\798
(5)リースリング(チリ:セントラル・ヴァレー:12)\735
(6)グルナッシュ・ブラン35%、ヴェルメンティーノ25%、シュナン・ブラン5%、シャサン15%、モーザック10%、ソーヴィニヨン・ブラン10%(仏:ラングドック・ルーション地方:IGPペイ・ドック:11)\728

の6本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:グリーンがかった、イエロー
濃淡:やや淡い
ディスク:やや厚い
粘性:やや強め
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、輝きがある、金属質

【香り】
豊かさ:やや強め
特徴:石灰のようなミネラル、やや石油香、カリン、柑橘系、レモン、爽やかなハーブ
香りの印象:ミネラル感が強い硬質で、爽やかな印象

【味わい】
アタック:柔らかい、ほんのり甘い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):豊か
酸味:おだやか、フレッシュ
バランス:スリムでフレッシュ、溌剌とした
苦味:コク(深み)を与える
アルコール:やや強め
余韻:やや短め

【フレーヴァー】
ミネラリー、フレッシュ

【評価】
スリムでフレッシュ、シンプルだが、深い味わいがある

【供出温度】
8-10度

【グラス】
小ぶり、中庸

【判定】
外観は若々しく、色付きは弱め。
金属質なギラギラした輝きを持っている。

香りはミネラル感が中心で、やや石油香も感じる。
柑橘系の印象と、やや甘い果実感もある。
ニューワールドのリースリングが候補。

味わいは柔らかいアタックで、残糖の甘みがある。
これくらい残糖があるのは、ドイツ?と思うが、少なくともゲヴュルツトラミナーではないだろう。
そうなるとまたニューワールドのリースリングが候補になる。

もう一つ候補は、シュナン・ブランを使ったロワール。

全体的に上品に軽くまとまっている感じは、ニューワールドというよりはロワールかも。
ヒンヤリした印象が、北の産地のイメージ。

時間とともに樽香も出てきて、複雑性も出てきた。

ファイナルアンサーで、シュナン・ブラン、シャルドネのソーミュール
で、ブー

なんと、ペイ・ドック。

【総評】
ドメーヌ・アストラック トゥトゥ イーヴル ブラン 2011
Domaine Astruc Tou Tou IVRE BLANC 2011

フランス:ラングドック・ルーション地方:IGPペイ・ドック
アルコール度:13%
ブドウ品種:グルナッシュ・ブラン35%、ヴェルメンティーノ25%、シュナン・ブラン5%、シャサン15%、モーザック10%、ソーヴィニヨン・ブラン10%
リカーランドトップで、728円で購入。

全然北じゃない、南仏のワインでした。
たくさんの品種が混ざっているのに、とても素直なまとまりで、造り手のセンスの良さを感じます。

外観はやや淡めのグリーン・イエローで、ギラギラした金属質な輝き。
粘性も強めです。

香りは、注いでから、どんどん変化します。
最初は、石灰のような硬質なミネラル感と柑橘系、そこからだんだん、穏やかな南の方の果実感に変わってきて、熟した印象になります。
百合のような重いフローラル香もあって、それほど強めではないけど、香りは複雑。

口当たりはとにかく穏やか。
優しい、柔らかいアタック。

スリムなので、ボリューム感はそんなにありませんが、ソフトなふっくらとした印象が最後まで続き、アフターはほんのり苦味を残しジューシー。
余韻はチャーミングな果実感が良い感じに残りますね。

何というか、シンプルに「美味しい」って感じ。
だれが飲んでも美味しいっていいそうな、優等生的な美味しさがありますね。

今日の晩御飯は、筑前煮。
このワイン、ほんのりした甘みが、和風の煮ものにもフィットします。

カミさんに、価格感を聞いたら、780円でほぼ正解。

ちょっと酸っぱくて、水っぽくて、バランスが悪いという評価。
あれれ?意外と辛口です。

多分、お酒飲みにはちょっと物足りない、ソフトな味わいなんですね。

飲み進むと、微妙にバランスがずれてくるような感じはありますが、コストパフォーマンスは良いのではないでしょうか。

■ジャン・クロード・マスのワイン

・クロード・ヴァル 白 2009
・クロード・ヴァル 赤 2010
・ドメーヌ・ポール・マス クロード・ヴァル ロゼ 2011

■楽天ショップへのリンク

トゥトゥ・イーヴル ブラン [2010] 【あす楽対応_関東】

※サイトより引用
★かわいくて美味しい!カジュアルに楽しむお値打ちデイリー!

驚愕のコストパフォーマンスで世界を席巻する南仏の旗手、ジャン・クロード・マス氏。
その彼が愛犬ソクラテスをモチーフに自らラベルを描いたこの「トゥトゥ・イーヴル」は、独特のリラックス&カジュアルな世界を提案しており、ラベルには自身と愛犬の肉球のサインが入っています。

トゥトゥ・イーヴルのワインは、ジャン・クロード・マスがそのポテンシャルに魅了され、彼のフィロソフィーを実現すべく心血を注ぎこんでいる「ドメーヌ・アストラック」で作られた、自信作です。

=味わい=
緑がかった明るい黄金色。
白い花とシトラスの複雑な香りに、トロピカルフルーツのアロマ。
フルーティでリッチ。鮮明な味わい。長く余韻の残る、バランスの取れた豊満な味わい。

=お料理=
スズキの香草焼き、サーモンのフライ、焼き鳥(塩)、チキンカレー、小海老のピッツア

<テクニカルデータ>
砂利の混じった粘土質石灰質土壌。わずかに片岩土壌。気候は地中海性気候。
品種ごとに別々に醸造。除梗後、4~8日間6℃でスキンコンタクト。
空圧式のプレス機でプレスし、果汁をろ過。低温で澱引きし、3週間18℃で発酵させる。
これにより、果実味やアロマ、柔らかさが最大限引き出される。

2013/06/01

ビーニャ・ファレルニア カルメネール レゼルバ 2010

ビーニャ・ファレルニア カルメネール レゼルバ 2010
ビーニャ・ファレルニア カルメネール レゼルバ 2010
FALERNIA CARMENERE RESERVA 2010

チリ:コキンボ地区域:エルキ・ヴァレー
アルコール度:15%
ブドウ品種:カルメネール

リカーランドトップで、1299円で購入。

【外観】
清澄度:やや濁った
輝き:やや強め
色調:ほとんど黒に近いが、フチは鮮やかな紫
濃淡:濃い
ディスク:やや厚め
粘性:強め
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、色付きが良い

【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:血液、ヴェジェタル、茎っぽいグリーン香、ブルーベリー
香りの印象:第1アロマが強め

【味わい】
アタック:ソフトで優しい
甘み(アルコールのボリューム感も含む):豊か
酸味:なめらか、フレッシュ
バランス:肉厚でボリューム感があり、心地良い
タンニン分:軟らかいが強め
アルコール度:強い
余韻:短い

【フレーヴァー】
フルーティ(濃縮感のある)

【評価】
濃縮し、力強い、フルーティ

【供出温度】
15-18度

【グラス】
中庸

【デカンタージュ】
必要なし

【総評】
ほとんど黒に近い外観で、フチだけ赤紫。
液面はテラテラとツヤがあります。

香りは、血液や生っぽいグリーン香で、重さがあります。
特に、青っぽい香りが強くて、あまり良い印象ではありません。

味わいは、ニューワールドらしい、マイルドで柔らかい、フルーティなアタック。
ふわっと、果実感が心地よく広がりますが、フィニッシュは短め。
アルコール度が15%もあるのですが、全体的には飲みやすくて、そんなに強く感じません。

気がつくとすぐに酔っ払っているので、要注意ワインですね。

今日の晩御飯は、自家製の豆腐の入った柔らかハンバーグ。
赤ワインの入ったデミグラスソースですが、肉の味がソフトすぎて、このワインには合わないみたい。

しっかり肉の味が強くないと合わないですね。

というかこのワイン、特に食べ物が無くても問題ないみたいです。

いかにもニューワールドらしい、というかニューワールドの良さがよく出たワインですね。
アルコール度が15%もあるのに、実にチャーミングな感じ。

焼肉のタレの甘みにも合いそうなので、バーベキューの時なんか良さそうです。

濃厚な果実感があって、マイルドで飲みやすく、万人受けするワインではないでしょうか。

■楽天ショップへのリンク

カルメネール・レゼルバ/ビーニャ・ファレルニア

※サイトより引用
~ チリで唯一、アマローネスタイルで造られたワイン ~
「リオ」と呼ばれるビクニャ地区にある畑の葡萄で造られています。
より集約のある葡萄にするため、葉のない状態にして枝に葡萄を残しておき、1ヶ月半程遅く収穫します。
乾燥して寒く、強い風が毎日吹いているため、葡萄は乾燥して、少し触れるだけでぽろぽろと落ちてしまう状態になります。
アマローネ(イタリア語で「苦い」の意味)製法は、イタリアのヴェネトのヴァルポリチェッラで見られ、収穫したブドウをスノコに並べて風通しの良い状態で乾燥し、糖度が高まったところで発酵させる独特の製法です。
このワインは、乾いた強い風の中で乾燥させるという、オリジナルなアマローネスタイルの製法で造っています。
発酵はピストンのついたステンレスタンクで行います。
このタンクは伝統的に手動で行うピジャージュと同じ動ききをして、やわらかいタンニン、そして色と超熟の果実のアロマを抽出します。
約6~8ヶ月、フレンチ オークで熟成させます。
以下は2007ヴィンテージのコメントです。
~ テイスティングコメント ~
粘性が高く非常に濃厚で、煮詰めたプルーンやバニラ、洋タバコの葉、香ばしさのあるスモーキーな香り、信じられないほど柔らかで、噛み締められそうなボディがあります。
甘さと酸味が厚く重なり、スケールの大きい味わい。
ほのかな甘さと長い余韻があります。

シャトー・サンオンジュ ロゼ 2012

シャトー・サンオンジュ ロゼ 2012
シャトー・サンオンジュ ロゼ 2012
CHATEAU SAINTONGEY ROSE 2012

フランス:ボルドー地方:AOCボルドー
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:カベルネ・フラン、メルロー

リカーランドトップで、1000円で購入。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:赤味の強い、鮮やかなロゼ
濃淡:ロゼとしてはやや濃い
ディスク:やや薄め
粘性:やや強め
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、鮮やか

【香り】
豊かさ:やや強め
特徴:赤い果実、キャンディ、フローラル、イチゴ、炭酸の印象、グリーン系ハーブ
香りの印象:チャーミングで華やか

【味わい】
アタック:やや軽め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):フレッシュ
酸味:フレッシュ、シャープ
バランス:ややスレンダーだが、しっかり強めのボディ
タンニン分:後味に少し残る
アルコール度:やや強め
余韻:やや続く

【フレーヴァー】
フルーティ(チャーミング)

【評価】
チャーミングなまとまりだが、しっかり強め

【供出温度】
8-10度

【グラス】
中庸

【デカンタージュ】
必要なし

【総評】
外観は、鮮やかで赤味が強く、輝きもあって、フルーツゼリーくらいの印象です。

香りは果実感とハーブ、カラメルのような印象があって、それほど強くは無いけど、全体的に華やかで、陽気な感じ。
カベルネ・フランが入っているので、もうちょっと内向きの落ち着いた印象かと思っていたけど、社交的な感じですね。

軽めのフレッシュなアタックですが、しっかりしたボディを持っていて、余韻はやや長めに続く感じです。
フレッシュ感とドライな感じと、バランスがなかなか絶妙。
フルーティに寄り過ぎず、それでいて辛過ぎない感じも好印象。

今日の晩御飯は、豆腐の入った軽めのハンバーグ。
ソースは赤ワインが入ってます。

このワイン、豆腐の入ったハンバーグの、ライトな味わいがちょうどいい感じです。

おつまみで、バジルガーリックチーズに合わせてみましたが、これもOK。
ドライマンゴーは、ワインが完全に持っていかれるけど、合わなくはありません。

カミさんに、ボルドーのロゼと伝えて価格感を聞いたら、1980円。
1000円と伝えると、それはお買い得、という感想でした。
ドライで、フルーツ感と甘さが抑えてある味わいが、カミさんの好みだったみたい。

何というか、たたずまいが良いというか、バランスがいいですね。
安心して飲める感じです。

グラスに残り少なくなると、香りも落ちてくるので、そのへんは価格なりな感じですが、コストパフォーマンスは良いと思います。

特に、余韻がいいですね。
チャーミングな感じで、また飲みたくなるタイプ。
オススメです。

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