2012/01/03

キンタ・ダ・セテンコスタ 2007(ブラインドテイスティング:当てる)

キンタ・ド・セテンコスタ 2007
(1)グルナッシュ、シラー、ムールヴェドル、サンソー(仏:コート・デュ・ローヌ地方:AOCジゴンダス:07)\3480
(2)メルロー60%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、マルベック5% (仏:ボルドー地方:AOCボルドー・コート・ド・フラン:07)\2350
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン(仏:ボルドー地方:AOCサン・テステーフ:07)\1680
(4)カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ(ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール:07)\1280くらい(6本セット@902円で購入)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
若々しい色調の、濃いガーネット。
ほとんど黒に近いが、フチ5mmくらいが青みのあるバイオレット。
透明感はほとんど無い。
粘性は強めで、脚が長く残る。

【香り】
黒い果実。
タバコ。
ガリーグ?
スモーキーなグリーン香。
グラスを回すと生っぽい動物香。
フローラルな印象もあり。
少し落ち着いて、なめし革。
ミネラルっぽい硬質な感じもあり。
香りはそれほど強くなく、生木のような地味な印象が強め。

【味わい】
残糖をかすかに感じるセック。
ミディアムボディ。
ややクセのある収斂性を感じる。
フルーティで、極端に口の中がヒンヤリする感じのアタック。
酸味は穏やか。
タンニンは弱めで、舌の真ん中が少し乾くくらい。
アルコール度はそれほど高くない。
ちょっとワックスっぽいような口にへばりつくような印象あり。
最初落ち着いたフルーティさがあり、ほとんど広がらず、渋みがジワッと広がって後味はジューシー。
余韻は少し続く。

【判定】
すべて2007年なので、まず外観からの選択は無し。
濃さについても、どれもありそうな感じ。

香りは最初シラーっぽいスパイスを感じて、そのあとカベルネ・ソーヴィニヨンっぽいグリーン香を感じる。
ただ、ちょっと野趣な印象があって、ローカル品種が混ざっているような感じ。

ローヌもボルドーも高めのワインなので、これはちょっと違いそう。

味わいは、ボリューム感もあまりない、1000円代前半くらいの印象。
独特な熟成感があって、フランスというよりはスペインやイタリアのローカル品種のような印象。

ファイナルアンサーで、カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ
で、ピンポン

とても個性的な印象がありますが、軽めで飲みやすいワインです。

【総評】
キンタ・ド・セテンコスタ 2007
QUINTA DAS SETENCOSTAS 2007

ポルトガル:リスボア地方:DOCアレンケール
アルコール度:13%
ブドウ品種:カステラン、カマラーテ、ティンタ・ミウーダ

リカマンショップで、6本セット5410円、1本あたり902円で購入。
参考価格は1280円くらい。

カミさんに価格感を聞いたら、1280円でピッタリ。
香りは弱いけど、フルーティで飲みやすい、という評価でした。

独特な熟成感というか、ちょっと干しぶどうっぽい感じと、ミントのような口の中がヒンヤリする感じが、とても個性的です。

今日の晩御飯は煮込みハンバーグ。

煮込みハンバーグって、焼いたハンバーグよりは脂分が少なく軽めな味わいになりますが、このワインはちょうどいい感じで合いました。
うちで焼いたパンに合わせてみても、良く馴染みます。

食事に合わせると、クセが消えて、ピュアなフルーツ感が出てきますね。
家庭料理に良く合うワインみたい。

開けて時間がたったら、甘いフルーツ感が主体になってきて、ワインだけでも美味しくなってきました。
いいですね、このワイン。

5年熟成だと、安いワインだとすでに下り坂になってるものも多いですが、このワインは今の熟成感で丁度いい感じですね。

グラスに残り少なくなっても、香りはあまり変わらず、ちょっと軽めの味わいで、スイスイと飲めてしまいます。
樽香も出てきましたが、嫌味が無いですね。

おつまみに、ビーフジャーキーに合わせてみましたら、強い味を抑えてフルーツ感を加えて、とても美味しくなります。

家庭で飲むのにちょうどいいバランスのワインですね。

伝統的なポルトガルワインというよりは、モダンな方向性に振ってると思うのですが、全体のまとまり感に伝統産地のセンスを感じます。

個性を持っていながら、誰にでも好かれそうな魅力を持っているワインですね。

リカマンショップ 【送料無料】60セット限定!ポルトガルワイン6本セット

ミニミニワインアンケート:クリスマスに飲むワインは?

いまさらですが、クリスマスに飲むワインのアンケートの結果です。

【質問】

クリスマスに飲むワインは?

【回答】

■■■ スペインスパークリング 3 (42%)
□■■ シャンパーニュ 2 (28%)
□□■ 新世界スパークリング 1 (14%)
□□■ スティルワイン 1 (14%)
□□□ フランススパークリング 0 (0%)
□□□ イタリアスパークリング 0 (0%)
□□□ ドイツスパークリング 0 (0%)
□□□ イギリススパークリング 0 (0%)
□□□ 日本スパークリング 0 (0%)

とにかくスパークリングワインが売れる、クリスマス前。
年間販売数のほとんどが、この時期に売れるのではないでしょうか。

1位はシャンパーニュを抑えてスペインのスパークリング。
代表的なのは、ガンガン宣伝してたフレシネでしょうか?

フレシネ・コルドン・ネグロ・ブリュットNV 税込999円 送料別

飲んだことはありませんが、安定感ありそうですよね。

シャンパーニュは2位になりましたが、価格が高くなってきたのと、スパークリングワインが生活に浸透したって事もありそうですね。

3位は新世界のスパークリングとスティルワイン。
スティルワインってのは、泡じゃないって事ですね。

新世界はアメリカ、オーストラリア、チリ、いろいろありますが、何を飲まれたのでしょうか。
店頭には、オーストラリアとチリが多く出てたようです。

今年はみんなで頑張って、クリスマスにワインで乾杯出来る人がもっともっと増えるといいですね。

2012/01/02

シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ 1999 ルイ・ラトゥール

シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ 1999 ルイ・ラトゥール
シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ 1999 ルイ・ラトゥール
Chassagne-Montrachet Premier Cru 1999 Louis Latour

フランス:ブルゴーニュ地方:AOCシャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シャルドネ

町田の蔵家さんで、5880円で購入。

【外観】
黄金色の、濃いイエロー。
色調は濃く、鮮やかなゴールド。
輝きは強めで、オイルのような印象。
粘性は強く、脚がいつまでも残る。

【香り】
ミネラル。
ヴァニラ。
南国系の果実。
柑橘系の果実。
爽やかさのあるハーブ。
グラスを回すと、クリームと、熟れた果実の印象。
温度が低いせいか、それほど香りは強くないが、様々な香りが潜んでいて、複雑さを上質感を感じる。

【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
スッキリしたシャープで、凛とした強さを持っているアタック。
酸味はとても強いが、スッキリとキレイに消えていく。
アルコール度は強そうだが、アルコール臭は無い。
上質な苦味が残り、かなり辛口な後味。
グイグイ飲めない強さがある。
フルーティさは少なめ。
余韻は長く続く。

【総評】
多分、今年一番高級な白ワインになるのではないでしょうか。
シャサーニュ・モンラッシェなんて飲んだの、何年ぶりでしょうね。

もっとふくよかで優しい感じをイメージしていたら、かなり強めで辛口です。

カミさんに、シャサーニュ・モンラッシェのプルミエ・クリュと伝えて価格感を聞いたら、3980円。
もちろんそんな価格でシャサーニュ・モンラッシェは買えませんが、酸味が強くて辛口、ちょっとキツめの口あたりが評価下げたみたい。

時間がたって、温度が上がってくるとバターリィな感じが出てきて、風格が出てきました。

今日の晩御飯はおせちの残りと、鶏のフライ、ブリの刺身。

普通の白ワインは合わない、ブリの刺身に合わせてみると、まったくお構いなしって感じで、ブレずに強さを保ってます。
他の何に合わせても、微動だもしないような強さをもって、受け付けてくれません。

さすがにカズノコには合わないけど、それでも負けないような強さを持ってます。
口の中でシャサーニュ・モンラッシェとカズノコが戦争してるような感じになりますね。

なんでこんなアジアの家庭で開けられてるんだ!って文句言ってるような、自分を崩さない強い印象。

以前、DRCのロマネ・サンヴィヴァンをウチで開けた時も、とんでもない客人を家に呼んでしまったような印象を受けましたが、このワインも浮きまくってます。

とにかく、うちの食事は何も合わないので、パンにオリーブオイルをかけて焼いてみると、これは完全に力不足。

しっかりした強めのチーズとか準備しないと、自宅で開けるのはキツイでしょうね。

グラスに入れて時間が経つと、火薬のようなこげ臭が出てきました。
シャブリじゃないけど、火打石って感じ。
ミネラル感も、石油化してペトロール香に近い感じで、悪く言うとちょっとビニールっぽさがあります。

気が付くとこのワイン、時間とともに、飲みやすさが出てきました?
飲み口にとろみが出てきて、ふっくらとした印象に。
フルーツ感もじわじわ出てきましたね。
これから本領発揮かも。

ひょっとしてデキャンタージュした方が良かったタイプかもしれません。

そうそう、肝心なことを忘れてましたが、ヴィンテージが1999年なので、12年前の白ワイン。
まだまだ力強さがあって、というか上り坂くらいの勢いがあって、とても10年以上熟成したワインとは思えません。

試しに他のグラスに入れて、30分経ったものを飲んでみました。

香りはほとんど変わりませんね。
ミネラルとスモーキーな印象が強め。

味わいはさすがに酸味が強くなってました。
試しにカミさんに飲ませたら、「あっ、時間置いた方が美味しいね。」という反応。
酸っぱいって言われるかと思ったら、意外と受けが良くてびっくり。

酸味の強さは、グラスにいれたてでも、時間を置いてもあまり変わらず、ボリューム感とフルーツ感が違ってきてるのかもしれません。

でも、舌が馴染んできたのと、ワインが開いてきたのと相まって、いままでのつんけんした感じが和らいできましたね。
ワインだけでも美味しくなってきました。

飲み進んでのカミさんの意見は、「美味しいけど、ウチで飲むにはちょっと重い。」でした。

確かに自宅で飲むにはちょっとヘビーな印象です。

フレンチレストランで、ソムリエさんに料理を選んでもらって飲みたい感じでしょうか。
ただ、いいワインであることは間違いないですね。

2012/01/01

ドメーヌ・クーティネル カンテサンス ブラン・ド・ノワール 2009

ドメーヌ・クーティネル カンテサンス 2009
ドメーヌ・クーティネル カンテサンス ブラン・ド・ノワール 2009
Domaine Coutinel Quintessence Blanc de Noir 2009

フランス:地理的表示無し
アルコール度:12%
ブドウ品種:メルロー100%

町田の蔵家さんで、1980円で購入。

【外観】
オレンジかがった、ほんのりサーモンピンク。
白ワインというより明るいロゼの印象。
輝きは強め。
粘性は中庸。

【香り】
シャンパーニュのような酵母の印象。
アプリコット、洋なし、りんごの蜜のような果実香。
ハーブの印象もあり。
香りはそれほど強くないが、個性的。
ブラン・ド・ノワールなので、白ワインよりはロゼやシャンパーニュの印象に近い。

【味わい】
残糖を多めに残す、中辛口。
まろやかなアタック。
酸味は穏やか。
後味に苦味があまり残らない。
アルコール度は強め。
それほど膨らむ感じは無いが、まろやかさが最後まで続くので、ボリューム感を感じる。
後味は綺麗に消えて、上質な印象。
余韻は少し続く。

【総評】
珍しいですよね、メルローの白ワイン。

町田の蔵屋さんで試飲させてもらったら、ほんのり甘い感じとまろやかさが、おせちに合いそうだったので、元旦に開ける事にしました。

カミさんに、メルローの白、と伝えて価格を聞いたら、「何か高そう。3980円。」って答え。
シャンパーニュのような複雑な味わいも、高く感じたポイントみたいです。

メルローの白なんて、普通飲んだ事無いので、値段は当てられませんね。

今日の晩御飯はおせち。

ブリの刺身に合わせてみると、これが意外と問題なく合いました。
おせちの食材もほとんど問題無し。
ほんのり甘くてマイルドな印象が、ちょっと日本酒っぽい味わいで、それで和食にも合いやすいのではないでしょうか。

ただ、数の子、酢だこ、ゴマメにはさすがに合いませんでした。

あつまみで、ドライフルーツに合わせてみました。
普通の白ワインは、ドライフルーツに馴染んで吸収されてしまう事が多いですが、このワインはドライフルーツの味わいにプラスオンで、香りや味わいを加えてくれますね。
負けない感じです。

飲み口は、ほんのり甘みを感じるけど、後味はスッキリとドライなのも特徴。
甘いワイン嫌いなカミさんも美味しいって飲んでました。

物珍しさで購入しましたが、このワイン美味しいですね。
ブラン・ド・ノワールという、白ぶどうでは味わえないタイプが新しい印象。

普通の白ワインよりも酸味が柔らかくて、香りに厚みがある感じ。
白ワインよりりもふっくらしてて、やはりロゼに近い感覚なんでしょうか。

料理とも良く合いますが、ワインだけで美味しく飲めます。

スティルワインの、ブラン・ド・ノワール、ちょっとこれから注目かも。

閲覧数の多い記事