シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ 1999 ルイ・ラトゥール
Chassagne-Montrachet Premier Cru 1999 Louis Latour
フランス:ブルゴーニュ地方:AOCシャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シャルドネ
町田の蔵家さんで、5880円で購入。
【外観】
黄金色の、濃いイエロー。
色調は濃く、鮮やかなゴールド。
輝きは強めで、オイルのような印象。
粘性は強く、脚がいつまでも残る。
【香り】
ミネラル。
ヴァニラ。
南国系の果実。
柑橘系の果実。
爽やかさのあるハーブ。
グラスを回すと、クリームと、熟れた果実の印象。
温度が低いせいか、それほど香りは強くないが、様々な香りが潜んでいて、複雑さを上質感を感じる。
【味わい】
残糖をほとんど感じないセック。
スッキリしたシャープで、凛とした強さを持っているアタック。
酸味はとても強いが、スッキリとキレイに消えていく。
アルコール度は強そうだが、アルコール臭は無い。
上質な苦味が残り、かなり辛口な後味。
グイグイ飲めない強さがある。
フルーティさは少なめ。
余韻は長く続く。
【総評】
多分、今年一番高級な白ワインになるのではないでしょうか。
シャサーニュ・モンラッシェなんて飲んだの、何年ぶりでしょうね。
もっとふくよかで優しい感じをイメージしていたら、かなり強めで辛口です。
カミさんに、シャサーニュ・モンラッシェのプルミエ・クリュと伝えて価格感を聞いたら、3980円。
もちろんそんな価格でシャサーニュ・モンラッシェは買えませんが、酸味が強くて辛口、ちょっとキツめの口あたりが評価下げたみたい。
時間がたって、温度が上がってくるとバターリィな感じが出てきて、風格が出てきました。
今日の晩御飯はおせちの残りと、鶏のフライ、ブリの刺身。
普通の白ワインは合わない、ブリの刺身に合わせてみると、まったくお構いなしって感じで、ブレずに強さを保ってます。
他の何に合わせても、微動だもしないような強さをもって、受け付けてくれません。
さすがにカズノコには合わないけど、それでも負けないような強さを持ってます。
口の中でシャサーニュ・モンラッシェとカズノコが戦争してるような感じになりますね。
なんでこんなアジアの家庭で開けられてるんだ!って文句言ってるような、自分を崩さない強い印象。
以前、DRCのロマネ・サンヴィヴァンをウチで開けた時も、とんでもない客人を家に呼んでしまったような印象を受けましたが、このワインも浮きまくってます。
とにかく、うちの食事は何も合わないので、パンにオリーブオイルをかけて焼いてみると、これは完全に力不足。
しっかりした強めのチーズとか準備しないと、自宅で開けるのはキツイでしょうね。
グラスに入れて時間が経つと、火薬のようなこげ臭が出てきました。
シャブリじゃないけど、火打石って感じ。
ミネラル感も、石油化してペトロール香に近い感じで、悪く言うとちょっとビニールっぽさがあります。
気が付くとこのワイン、時間とともに、飲みやすさが出てきました?
飲み口にとろみが出てきて、ふっくらとした印象に。
フルーツ感もじわじわ出てきましたね。
これから本領発揮かも。
ひょっとしてデキャンタージュした方が良かったタイプかもしれません。
そうそう、肝心なことを忘れてましたが、ヴィンテージが1999年なので、12年前の白ワイン。
まだまだ力強さがあって、というか上り坂くらいの勢いがあって、とても10年以上熟成したワインとは思えません。
試しに他のグラスに入れて、30分経ったものを飲んでみました。
香りはほとんど変わりませんね。
ミネラルとスモーキーな印象が強め。
味わいはさすがに酸味が強くなってました。
試しにカミさんに飲ませたら、「あっ、時間置いた方が美味しいね。」という反応。
酸っぱいって言われるかと思ったら、意外と受けが良くてびっくり。
酸味の強さは、グラスにいれたてでも、時間を置いてもあまり変わらず、ボリューム感とフルーツ感が違ってきてるのかもしれません。
でも、舌が馴染んできたのと、ワインが開いてきたのと相まって、いままでのつんけんした感じが和らいできましたね。
ワインだけでも美味しくなってきました。
飲み進んでのカミさんの意見は、「美味しいけど、ウチで飲むにはちょっと重い。」でした。
確かに自宅で飲むにはちょっとヘビーな印象です。
フレンチレストランで、ソムリエさんに料理を選んでもらって飲みたい感じでしょうか。
ただ、いいワインであることは間違いないですね。
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