2013/06/09

シュヴァリエ・ド・カイユス シラー ヴィエィユ・ヴィーニュ 2010

シュヴァリエ・ド・カイユス シラー ヴィエィユ・ヴィーニュ 2010
(1)サンジョヴェーゼ50%、モンテプルチアーノ30%、メルロー20%(イタリア:ラツィオ州:IGPラツィオ:12)\1180
(2)シラー(仏:ラングドック・ルーシヨン地方:IGPペイ・ドック:10)\1080
(3)カリニャン90%、ガルナッチャ10%(スペイン:地中海地方:DOモンサン:11)\980
(4)ネグロアマーロ、マルヴァジア、サンジョヴェーゼ(伊:プーリア州:DOCブリンディジ:08)\950

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
清澄度:澄んだ(ように見える)
輝き:やや強め
色調:紫がかった、濃いガーネット
濃淡:濃い
ディスク:厚め
粘性:強め
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、色付きが良い、液面に艶がある

【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:ブルーベリー、ブラックベリー、グリーン系スパイス、ナツメグっぽい感じ、キャンディ、イチゴ
香りの印象:第1アロマが強め、ちょっとヌーボーっぽい

【味わい】
アタック:おだやか
甘み(アルコールのボリューム感も含む):チャーミング
酸味:フレッシュで、しっかり効いている
バランス:心地良い、流れるような
タンニン分:なめらか、後味に強めに残る
アルコール度:やや弱め
余韻:短い

【フレーヴァー】
フルーティ(チャーミング)

【評価】
全体的に濃縮感があるが、味わいは穏やか。

【供出温度】
15-18度

【グラス】
小ぶり、中庸

【デカンタージュ】
必要なし

【判定】
外観はかなり濃く、フチは鮮やかなマゼンタ。
かなり若い印象。

香りは独特で、グリーン系のスパイスやキャンディ香などが混ざって、グローバル品種の印象ではない。
ちょっと香ばしい、カラメルのような感じもあって、ネグロアローマあたりの印象だが、2008年ってことはないだろう。
そうなると、2012年のサンジョヴェーゼ?

味わいは、濃縮感があるが、全体的なパワーは弱め。
力のない品種の印象。
カリニャン、ガルナッチャも候補になるか。

このワイン、ヌーヴォーのようなキャンディ香がとても特徴的。
それに南仏のようなハーブ香が加わる。

時間が経つと、どんどんスパイシーになってくる。
これはイタリアじゃないかも。
アルコール度が強くて、ほんのり甘い印象はシラーやガルナッチャのような気もする。

これはなかなか難しい。
だんだんシラーのような気がしてきた。
しかも、南仏っぽい、ガリーグのような香り。

ファイナルアンサーで、シラー
で、ピンポン

このワイン、南仏のヌーヴォーみたい。

【総評】
シュヴァリエ・ド・カイユス シラー ヴィエィユ・ヴィーニュ 2010
CHEVALIER DE CAYLUS SYRAH VIEILLES VIGNES 2010

フランス:ラングドック・ルーシヨン地方:IGPペイ・ドック
アルコール度:13.5%
ブドウ品種:シラー

リカーランドトップで、1080円で購入。

外観はとにかく濃くて、さらに輝きがあって、粘性も強く、全体的にギラギラした感じ。

香りは、独特なスパイス香と、キャンディ、カラメルが混ざって、複雑性があるけど、キャンディ香がちょっと品を落としてます。
ヌーヴォーっぽいのは、マセラシオン・カルボニックの手法で造られているのでしょうか?

味わいは、ニューワールド的なマイルド感があって、飲みやすいと思いきや、後からタンニンが強く出てきて、後味はえぐ味と渋みが残りますね。
アルコール度は強いみたいだけど、ジュースっぽい味わいなので、濃厚な果実感はありますが、あまりボリューミーではありません。

このワイン、食事に合わせにくそうですね。

今日の晩御飯は、鶏つくね。
甘辛の照り焼きダレです。

このワイン、やや強めではありますが、照り焼きだれにはよく合いました。
こういう甘みのある食事には合いやすいのかも。

カミさんに価格感を聞いたら、980円。
濃厚タイプのワインが嫌いなカミさんですが、このワインはわりと好印象でした。

カミさんにヌーヴォーっぽくない?と聞いたら、言われると確かにあるかも、という答え。
でも、ヌーヴォー好きじゃないカミさんが最初に気にならないって事はマイナスポイントにはならないってことでしょうか。

グラス残り少なくなったら、香りも落ちて、重いグリーン香が気になって来ました。
でも、全体的なまとまりは悪くないですね。

濃厚な果実感が中心で、フレンドリー。
食事なしでも、美味しく飲めるタイプです。

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事