2012/07/29

プランス・デ・グラヴィエール シラー 2010 (ブラインドテイスティング:外す)

プランス・デ・グラヴィエール シラー 2010
(1)グルナッシュ70%、シラー30%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:AOCコート・デュ・ローヌ:10)\1575
(2)ガメイ、ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:AOCコトー・ブルギニョン:11)\1480
(3)カベルネ・ソーヴィニヨン(南ア:コースタルリージョン:パール地区:08)\1365
(4)シラー(仏:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン:10)\798
(5)カベルネ・ソーヴィニヨン(アルゼンチン:クージョ地方:11)\738

の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや弱め
色調:紫がかった、濃いルビー
濃淡:やや濃い
ディスク:薄い
粘性:やや強い
泡立ち:スティル
外観の印象:若々しい、やや明るい

【香り】
豊かさ:しっかりと感じられる
特徴:ドライフルーツ、ドライフラワー、なめし革、ストロベリー、グリーン系ハーブ
香りの印象:開いている、第1アロマが強い

【味わい】
アタック:やや弱い
甘み(アルコールのボリューム感も含む):まろやか
酸味:なめらか、しっかり
バランス:心地良い、流れるような
タンニン分:緻密、サラサラした
アルコール度:やや弱め
余韻:やや長い

【フレーヴァー】
フルーティ(チャーミング)

【評価】
ライトながら、深みと豊かさを感じる。

【供出温度】
15-18度

【グラス】
中庸

【デカンタージュ】
必要なし

【判定】
やや明るさのある、若々しい外観からは、ブルゴーニュが候補。

香りは、ドライフラワーやなめし革で、ピノ・ノワールの印象。
さらにストロベリーなどのガメイの印象もあり。

味わいは軽めだが、しっかりした、伸びのいい酸と、緻密なタンニンがいかにもブルゴーニュっぽい。

ファイナルアンサーで、ガメイ、ピノ・ノワール
で、ブー

な、なんとシラー??

【総評】
プランス・デ・グラヴィエール シラー 2010
Prince Des Gravieres Syrah 2011

フランス:南西地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・コンテ・トロザン
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シラー

リカーランドトップで、798円で購入。

これはすっかりやられました。
南西地方のシラーって濃いイメージがありますが、こんなに、ライトで、上品なものがあるんですね。

ネタバレしてあらためて香りをかぐと、なるほどシラー。
スパイシーさ特徴ですね。

味わいは、ライトなので、シラーの特徴の「甘み」が弱めですが、ほのかにシラーテイストがあります。

こういったライトで繊細なシラーが、二次試験に出ると、そうとう難しそうですね。

軽めのワイン好きな我が家的には、このワイン、ヒットです。
これはいい。

軽めで繊細で、まろやかなアタックから、ジワッと旨みが広がって、後味は余韻を残しつつ、キレイに消えていきます。

夏向きの赤ですね。
少し冷やして、スッキリと飲めるので、夏のスタミナ料理とかにバッチリ合いそう。

とにかく、後味のクリーンさが、素晴らしい。
予想外のヒットです。

今日の晩御飯は豚の角煮。
豚肉と赤ワインって相性がイマイチですが、このワインは軽めで繊細なので、ひょっとしたら合うかも。

実際に合わせてみると、やはり豚肉の脂の甘みと、ワインのタンニンがイマイチフィットしない感じ。

カラシをつけてちょっとスパイシーにしてみると、ごまかされた感じで、何となく馴染む。

昨日の残りのドライカレーがあったので、合わせてみると、これも何かイマイチ?

でもこのワイン、軽めなので、食事の邪魔はしません。
ただ、ワイン視点で合わせようとすると、ちょっと気を使ってあげたくなりますね。

このワインがいいから、食事も合わせてあげたい、って思ってしまいます。

香りが、グリーン系の印象や、ドライフラワーのような華やかさがあるので、やはりハーブ、スパイスの効いたメニューでしょうか。

ハーブを使った鶏のグリルとか、トマトベースの煮込み料理とか。

軽めなのですが、チキンよりは、ビーフとかラムの方が合いそうな印象があります。

あまりに暑いので、少し冷蔵庫で冷やしたのですが、温度が低いとこのワインの良さが引き出せずに、ただ、軽いワインって印象になってしまいますね。

カミさんに感想を聞いたら、まあ悪くないけど、そんなに良くもない、という評価。

後半ちょっと良さが半減してきましたね。
力のないワインなので、しょうがないのかな?

でも、コストパフォーマンスも高いし、個性もあるし、このワインおすすめです。

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