2012/05/26

シャトー・マルソー アンクロ・ド・ベルナルドリー 2006(ブラインドテイスティング:外す)

シャトー・マルソー アンクロ・ド・ベルナルドリー 2006
(1)カベルネ・ソーヴィニヨン54%、メルロー26%、タナ7%、マスカット・ベーリーA4%、甲州4%、ノートン3%、その他2%(日本:山形・上山、栃木・大平町、栃木・足利、長野・高山村、山梨・勝沼、埼玉・熊谷、群馬・赤城)\1715
(2)カベルネ・フラン100%(仏:南西地方:AOCベルジュラック:06)\1250
(3)シラーズ(豪:南オーストラリア:10)\980
(4)テンプラニーリョ40%、モナストレル40%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%(スペイン:DOバレンシア:07)\898

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

【外観】
清澄度:澄んだ
輝き:やや強め
色調:ルージュ色の、ガーネット
濃淡:やや濃い
ディスク:やや厚い
粘性:中庸
泡立ち:スティル
外観の印象:落ち着いた色調、やや明るさのある外観

【香り】
豊かさ:それほど強くない
特徴:卵白、動物香、ぬか?、ドライフルーツ、腐葉土?
香りの印象:個性的、酵母のような印象が強い

【味わい】
アタック:やや弱め
甘み(アルコールのボリューム感も含む):控えめ
酸味:なめらか、しっかり
バランス:ボリューム感は少ないが、芯が強い、アルコールの印象
タンニン分:強い(突出した)
余韻:やや長い

【フレーヴァー】
スパイシー

【評価】
やや軽めのボディながら、アルコールとタンニンが強め。

【供出温度】
15-18度

【グラス】
中庸

【デカンタージュ】
必要なし?
デカンタージュすると開きそうだが、すぐに酸っぱくなりそうな印象もある。

【判定】
やや明るめの外観からは、日本かスペイン。

香りの印象は、卵白のような、おが屑のような、ぬかのような、不思議な印象が強い。
ちょっと日本のワインっぽい。
日本の酵母を使っているような感じ。

飲みくちは優しいが後味に強烈なタンニンが残る。
アルコールも浮いた印象。

バランスが悪いが、個性と紙一重。

日本だと、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが主体のボルドータイプ。
スペインだと、テンプラニーリョ、モナストレル。

でもこれ、品種というよりは、全体的な印象がとても日本っぽい。

ファイナルアンサーで、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、タナ、マスカット・ベーリーA、甲州、ノートン
で、ブー

なんと、カベルネ・フラン。

【総評】
シャトー・マルソー アンクロ・ド・ベルナルドリー 2006
Chateau Marsau Enclos de Bernarderie 2006

フランス:南西地方:AOCベルジュラック
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・フラン100%

リカーランドトップで、1250円で購入。

なるほど、カベルネ・フランねー。
確かに、イマドキのワインっぽくない、クラシックで、頑固な印象がありますね。

カミさんに価格感を聞いたら、1380円。
最初の一口目の香りが悪いけど、全体的な印象はしっかりしてる、という感想。
「ブショネかと思った。」と言われたので、あらためて嗅いでみるが、ブショネと言うよりはゴム臭のような印象があります。

これを個性と言っていいのかどうか微妙なところですが、イマドキのワインの八方美人的なところはなくて、しっかりとした個性を持っている感じです。

食事に合わせた時に真価がでそうですね。
ワインだけだと渋みが強くて、ちょっとキツイ感じ。

今日の晩御飯は、煮込みハンバーグ。
トマト味ベースです。

シンプルな味付けなのですが、このワインを合わせると、ちょっと複雑な香りがプラスされて、ちょっと高い料理になったみたい。

やや軽めのボディなので、家庭料理にも合わせやすいのかも。

ただ、グリーン系の香りが強めなので、和食には合わせにくいと思います。

クセがあるけど、いいワイン、って感じ?

最初に感じた、ゴムっぽい感じも、だんだん気にならなくなってきました。

ただ、後味の渋みは相変わらず強めですが。

カベルネ・フランらしい、気難しい感じとか、とっつきにくい感じがよく出てて、面白いワインだとは思いますが、ちょっとマニアックなタイプなのかも。

個人的には、嫌いじゃないですね。
というか、ネタとして、ストックしておきたい感じ。

何かピンポイントで活躍しそうなシーンがありそうなんですよね。
と言っても、具体的なアイデアは無いのですが。

マニアックな楽しみ、という点でオススメです。

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事