2011/10/08

シャトー・ラ・ジョンカード 赤ラベル 2000

シャトー・ラ・ジョンカード 赤ラベル 2000
シャトー・ラ・ジョンカード 赤ラベル 2000
Chateau La Joncarde Red Label 2000

フランス:ボルドー地方:AOCコート・ド・ブール
アルコール度:13%
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン75%、メルロー20%、カベルネ・フラン5%

MICHIGAMIワインで、3700円。

【外観】
落ち着いた色調の、濃いガーネット。
色見は深く黒いルージュで、フチはまだ若さを残している。
透明感はほとんどない。
粘性は強め。
雫に色素が残り、タンニンが溶けきれてない感じ。

【香り】
強いスミレの香り。
なめし革や腐葉土、スパイスの香りが混ざり、複雑で華やか。
典型的なボルドーのグラン・ヴァンの印象。
グラスを回すと、やや鼻をつくケミカルな印象が強くなる。
時間がたつと、ほんのりと甘い印象も出てくる。

【味わい】
舌をすべるようなシルキーな口当たり。
残糖をほんのり感じるセック。
みずみずしいフルーティさを持っている。
酸味は優雅な強さがある。
タンニンはきめ細かく、舌の真ん中がほんのり乾くくらい。
口に含んでそれほどボリューム感は無いが、フワッとフレッシュなフルーツ感が広がる。
後味はチャーミングなフルーツ感が残り、ジューシー。
余韻は長く続く。

【総評】
期待をかなり超える美味しさと品質感ですね。
ちょっと大げさかもしれませんが、以前飲んだシャトー・オーゾンヌを思い出しました。

とても上質なまとまりの中に、品のいい、可愛らしい感じのフルーツ感があるんですよね。
ボリューミーな感じではなく、熟成感もそれほど強くなく、とてもフレッシュな印象があるんですよね。

今日の晩御飯は、ブフ・ブルギニョン。
これは、ちょうど良く合いました。

バゲット、ガーリックライス、パスタと用意しましたが、どれも大丈夫。

この3700円はかなりお買い得があります。
印象としては、メドックのグラン・クリュの3級くらいのイメージ?

しかも、この上品でバランスのいい果実感は、グラン・クリュでもそうそうありませんね。

一部のグラン・ヴァンで感じられる、上質感のあるフルーツ感とでもいいましょうか。
とても魅力的です。

黒ラベルのコンディションがイマイチだったので心配していたのですが、赤ラベルは手放しで勧められる美味しさですね。

10年以上前なのに、とてもフレッシュで、みずみずしさがあります。
年数がたっても若々しさを保てるのも、しっかりした良いワインの証拠なのではないでしょうか。

それにしてもこのワイン、今がちょうど飲みごろみたいですね。
10年の熟成を経て、大きく花開いてるって感じ?

カベルネ・ソーヴィニヨンが主体なのですが、フルーツ感が優しくてメルローっぽい、サンテミリオン的な印象があります。
力のあるカベルネ・ソーヴィニヨンだから、11年たってもこんなにフルーティなのかもしれません。

飲みやすくて、誰にでも受け入れられて、特別な日にも十分応えられる品質。
しかも、グレートヴィンテージの2000年を感じられる、貴重なワインですね。

そこそこ澱があったので、デキャンタージュしたのですが、時間がたつと、やや力が落ちてきました。
このワインはボトルから飲むか、澱が気になる時は、空気に触れる面積の少ない、細身のカラフェの方が良さそうですね。

在庫があるうちにもう一度買いたいな、と思う1本です。

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