2011/07/18
バックハウス ピノ・ノワール 2009(ブラインドテイスティング:外す)
(1)ツヴァイゲルトレーベ(日本:岩手県:花巻市大迫町:07)\3570
(2)グルナッシュ75%、カリニャン20%、シラー5%(仏:コート・デュ・ローヌ地方:00)\1450
(3)ピノ・ノワール(アメリカ:カリフォルニア州:09)\980
(4)サンジョヴェーゼ、カナイオーロ・ネーロ(伊:トスカーナ州:DOCGキャンティ・コッリ・セネージ:08)\950
(5)ガメイ(仏:ブルゴーニュ地方:AOCボージョレ・ヴィラージュ:06)\724
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
少し落ち着いた色調のやや明るいルビー色。
色味は全体的に若い感じだが、フチにほんのりオレンジっぽさがある。
透明感があり、底がはっきり見える。
色素が荒いのか、フチは2mmくらい無色透明。
粘性は弱め。
小さな気泡がフチに少し現れる。
【香り】
閉じた印象。
やや鼻を突くケミカル。
青っぽさもある。
グラスを回すとなめし革のような動物香。
相変わらず、鼻を突く、ちょっと頭が痛くなるような刺激臭がある。
グラスを回してもセメダインっぽい香りがなかなか取れない。
【味わい】
残糖を少し感じるセック。
穏やかな柔らかい口当たり。
ミディアムボディ。
酸味はしっかりしていて、ベースを支えている。
タンニンは柔らかく、控えめで、舌の真ん中へんが少し乾く感じ。
アルコール度はそれほど強くない印象。
穏やかなアタックから、あまり膨らまず、酸味が中心となって最後まで残る。
後味はジューシー。
【判定】
明るい外観からの候補は、ツヴァイゲルトレーベ、ピノ・ノワール、ガメイ。
サンジョヴェーゼも可能性あり。
少し熟成感があるところでは、2007年ツヴァイゲルトレーベ、2006年ガメイ。
香りは閉じていて、ケミカルな印象が強く、あまり品種の印象がないが、時間とともにカラメルのような印象に変わってきた。
ブドウ自体にあまり香りが無いような感じ?
味わいはとてもマイルド。
かなり上品な印象で、丁寧に造られている印象がある。
香り、味わいともにとても特徴がある。
これは日本のワインのまとまりだろう。
香りは華やかさがなく、茎っぽい感じながら、上品にまとまっている。
味わいは軽さを上手く活かして、柔らかく、穏やかな、滑らかな口当たりになっている。
ファイナルアンサーで、ツヴァイゲルトレーベ
で、ブー
あれー、アメリカのピノ・ノワール。
【総評】
バックハウス ピノ・ノワール 2009
BACKHOUSE PINOT NOIR 2009
アメリカ:カリフォルニア州
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・ノワール
リカーランドトップで、980円で購入。
ブラインドテイスティング、結構自信あったのに、アメリカのピノ・ノワールとは・・・
とっても口当たりが良くて、誰にでも微笑みかけるような、八方美人なワインのイメージです。
でもなんだか、深みが無いような、だんだん飽きてくるパターンのような印象もありますね。
とは言いながら、軽くて優しい味わいなので、家庭料理には合わせやすそう。
カミさんに価格感を聞いたら、1280円。
私は日本の3000円越えのワインと間違えたので、そのくらいのイメージはあると思います。
このワイン軽いのですが、口当たりの柔らかさとか滑らかさが上質感を感じますね。
今日の晩ご飯は鶏のつくね。
胸肉をミキサーにかけて、玉ねぎとか混ぜたやつです。
塩コショウか、照り焼きのタレで合わせてみましたが、良く合いました。
どちらでも合いますが、塩コショウの方が良かったかも。
ロゼに近いような雰囲気もあるので、豚肉料理なんかも合うのではないでしょうか。
カミさんの評価も上々ですね。
予想と違って、飲み進んでも飽きてきません。
ブルゴーニュのピノ・ノワールとは全然方向性が違いますが、ライトで口当たりのいいニューワールドのピノ・ノワール、という点では完成度が高いのではないでしょうか。
ワインの好みの幅が広い人には、オススメ出来るワインだと思います。
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