(1)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(2)シャルドネ(伊:ヴェネト州:デッレ・ヴェネツィエI.G.T.:09)\980
(3)ビウラ(スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・デ・メサ:NV)680
(4)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(日本:チリ産輸入ワイン使用)\640
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
グリーンがかった中庸なイエロー。
ほんのりオレンジっぽさも感じる。
フチと深い部分で色の差が大きい。
粘性はやや強め。
【香り】
蜜のような濃厚な果実香。
ちょっと酸化をイメージさせるリンゴっぽさがある。
ジンジャーやシナモンのようなスパイシーさもあり。
グラスを回すとヴァニラっぽさが出てくる。
香りはそれほど強くないが、深みがある。
【味わい】
残糖をわずかに感じるセック。
ちょっと酸化してる印象。
酸味は収斂性があり、ギスギスしてる。
ライトボディながら、アルコールの印象が強い。
苦味が強めで、後味はエグ味が残る。
やはり少し傷んだワインの印象。
【判定】
複雑な外観からは複数のブレンドが予想される。
かなり若い印象ながら、少しオレンジがかっている部分が気になる。
香りは濃厚な果実香。
ちょっと酸化したボルドーブランのような、リンゴの印象。
高貴品種を使っているイメージ。
味わいの印象も、酸化したボルドーブラン。
嫌な樽の印象とでもいうか。
日本の、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンが一番怪しいが、ゲヴュルツトラミネール以外は候補。
イタリアのシャルドネは、やっぱり違うか。
スペインのビウラが意外と怪しい。
ちょっとシェリーっぽい感じが、とってもスペインって感じ。
しかも、このワイン、伝統産地のテーブルワインって印象で、日本で作ったワインとは思えない、ある意味風格がある。
ファイナルアンサーで、ビウラ
で、ピンポン
ちょっと酸化してるかな~。
【総評】
ドン・ウーゴ ブランコ NV
Don Hugo Blanco NV
スペイン:カスティーリャ地方:ヴィノ・デ・メサ
アルコール度:11%
ブドウ品種:ビウラ100%
リカーランドトップで、680円で購入。
カミさん曰く、「ちょっと傷んでいるね、このワイン。」
確かにコルクの品質があまり良くない感じでした。
香りも味わいも、やや酸化傾向。
ダメな人にはダメでしょうね。
カミさんは、一口飲んで、「いらない。」って言ってました。
でも私のような、変態ワインラヴァーは、この酸化具合が意外と楽しめてしまいます。
( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
というかちょっとシェリーっぽいのかな?
このくらいの味だったら、スペインの人は平気で飲んでそうですね。
そうそう、ちょっと昔に、お酒は渋かったり酸っぱかったりする飲み物で、我慢して飲んでいるうちにだんだん美味しさが分かってくる、という時代がありました。
何となく、今の軟弱なワインにカツを入れるような、酸っぱくて悪いかー、って開き直っているような力強さを(勝手に)感じますね。
食事と合わせると、この酸味が活きてきます。
今日の晩ご飯は鶏の照焼とさわらの煮物。
今日のさわらの煮物は。ちょっと生臭さがあって、普通のワインには合わせにくいですが、このくらいガツンと個性(酸味)があると、生臭さなんか吹き飛ばしてしまいます。
合っているかどうか、という点ではやや疑問ですが・・・
鶏の照焼に合わせると、根こそぎ持っていく感じ。
ブルドーザーみたいに、甘辛ダレを一掃していきます。
ただ口がさっぱりするだけ、ってこと?
まあ合っているかどうかは微妙ですが、合わせられる料理の範囲が広い事は間違いありません。
どんな料理に合わせても、ワインにブレが無いですね。
ひじきがあったので試しに合わせてみると、磯臭さお構いなしで、ワインはビクともしません。
人の評価とか、流行とかに流されない、確固としたアイデンティティを持っているワインって感じがしてきました。
このワイン、酸化風味の味わいですが、決して悪いワインではありません。
イマドキのフルーティでフニャフニャしたワインが嫌いな、硬派な貴兄にはオススメでしょうか。
もちろん、不味いワインを飲めるというのが前提ですが。
ちなみにうちのカミさんは冷やしてもダメでした・・・
あれ?
ひょっとして、これはブショネ??
と思い、改めて香りを嗅いでみると・・ちょっとカビ系の香りがありますね。
実はこの系統の香り、いままでにも結構多くて、ちょっと酸化してるな~、って思っていたのは全部ブショネだったのかもしれません。
また機会があったら買ってみて比較してみたいと思います。
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