(1)ピノ・ノワール、ドルンフェルダー(独:ファルツ地域:Q.b.A.:09)\1300
(2)メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:08)\980
(3)サンジョヴェーゼ(伊:シチーリア州:シチリアI.G.T.:08)\980
(4)グルナッシュ50%、シラー30%、サンソー20%(仏:プロヴァンス-コルス地方:ヴァン・ド・ペイ・ド・ヴォークリューズ:06)\950
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
若々しい色調ながら、黒に近い濃いガーネット。
フチは鮮やかなバイオレット。
深い透明感を感じるが、底は見えない。
テラテラとした艶っぽさを感じる液面。
グラスを動かすと小さな気泡が内側に付着する。
粘性は中庸。
【香り】
黒い果実。
フローラル。
アルコールの印象も少し。
香りは弱いが、華やかな印象。
グラスを回すと果実感がフレッシュになる。
赤いフレッシュな果実の印象。
スパイシーさも出てくる。
【味わい】
残糖をほとんど感じ無いセック。
やや軽めで、穏やかなアタック。
しかしながらタンニンが強く、アルコール度も高いので後味は辛い。
酸味は優しい。
ミディアムボディ。
余韻は少し続く。
【判定】
濃く若々しい外観は、2008~2009年くらいの印象。
香りは華やかで、ボルドータイプ。
フルーツの印象が中心でメルローっぽい。
味わいもドライでタンニンが強く、伝統産地の印象。
タンニンも舌にまとわりつくような、メルローっぽい渋み。
他の選択肢があるとしたら、グルナッシュ、シラーのヴァン・ド・ペイだが、ドライな味わいが恐らくシラーではない。
ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ピンポン
こういった安くて美味しいボルドーもこれから飲めなくなるんですね~。
ボルドーワイン大改革へ、過去の失敗踏まえ高級路線へシフト
【総評】
レゼルヴ アリエノール 2008
RESERVE ALIENOR 2008
フランス:ボルドー地方:ボルドーAC
アルコール度:12%
ブドウ品種:メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン
リカーランドトップで、980円で購入。
ワイン全体のスケール感としては中くらいのワインですが、ボルドーらしいまとまりを持ったワインです。
軽めで、気負わず飲めるカジュアルなタイプながら、ボルドーらしいクセを持っていて、ニューワールドワインとの違いを感じさせます。
飲んでてちょっと引っかかる感じ、とでも言いましょうか。
香りは、単純なフルーティさではなくて、花やスパイス、なめし革といった、複雑なニュアンスがあって、ヨーロッパ的な華やかさがあります。
華やかなんだけど、ちょっと陰がある、って感じ。
味わいもただ飲みやすい、タイプではなくて、収斂性を感じる酸味だったり、舌にまとわりつくようなタンニンだったり、下手するとマイナスポイントになりそうな要素を、ただ削る事無く、上品に調和させています。
少し哲学的というか、人に問いかけるようなワインですね。
今日の晩ご飯は肉野菜炒めだったので、全然合いませんでした。
家庭料理に合わせるのは難しいかも。
肉の味がしっかりして、スパイスが効いている料理じゃないと合わないような気がします。
イメージとしては、ラムをローズマリーと一緒にグリルしたような感じ?
でもそれだと肉に負けるかな?
とにかく、この価格でボルドーらしさを味わえる、コストパフォーマンスの高いワインではないでしょうか。
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