(1)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:07)\1780
(2)ゲヴュルツトラミネール(チリ:アコンカグア:カサブランカ・ヴァレー:09)\1250
(3)シャルドネ(独:ファルツ地域:Q.b.A.:09)\1180
(4)セミヨン37%、ソーヴィニヨン・ブラン36%、ミュスカデル27%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\1120
(5)ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(日本:チリ産輸入ワイン使用)\640
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
ほんのりグリーンがかった、レモンイエロー。
色の濃さは中くらい。
輝きは少し強い。
粘性はやや強く、脚があとからゆっくりと降りてくる。
【香り】
強い果実香。
酸の影響も強く、シードルのようなリンゴの印象。
グラスを回すとクリーミーな乳製品のイメージ。
香りはそれほど強くないが、上質な印象を感じる。
【味わい】
まろやかで軽いアタック。
残糖をほとんど感じないセック。
ただ軽い味わいなので、強い辛さは無い。
酸味は穏やかだが、しっかりしている。
柔らかいアタックで酸味が広がるが、すぐに萎んでしまう。
アフターは少し苦味が残る。
【判定】
外観はグリーンっぽく若い印象。
ここでは特に品種を特定出来ないが、輝きはやや強めなので、価格は高めかも。
香りはフルーツが最初に来るが、酸化をイメージさせるリンゴのようなフルーツ香。
ボルドーによくあるタイプ。
グラスを回すと乳製品の印象が広がるので、マロラクティック発酵をしているイメージ。
味わいはかなり軽い。
低価格ワインか、と思わせながら、意外としっかりしている。
ボルドー品種を使った日本のワインが一番の候補。
だけどボルドーの可能性も十分ある。
他の品種の可能性を検討すると、まずゲヴュルツトラミネールは違う。
シャルドネの可能性もあるがシャブリでは無いだろうから、あるとしたらドイツのシャルドネ。
このドイツのワインは赤を飲んでいるがとても人工的な味わいだったので、これは違いそう。
日本か?ボルドーか?
香りもしっかりしているし、ボルドー??
ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー
え~、プティ・シャブリ・・・
【総評】
ドメーヌ・ドゥ・ペルデゥリクール プティ・シャブリ 2007
DOMAINE DE PERDRYCOURT PETIT CHABLIS 2007
フランス:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ
リカーランドトップで、1780円で購入。
生産年も、品種も、生産地も、すべて外しました・・
ネタバレして改めて飲んでみると、あー、なるほどね、たしかにシャルドネかも。
ちょっとアリゴテっぽいまとまりなんですよね。
リンゴの印象が強いというか。
しかし・・ブラインドの印象は1000円そこそこ。
ネタバレして飲んでみても、う~ん、ちょっと高い?って気がします。
シャブリってブランド力だけ先行して、品質が追いつかないというイメージがずっとありますね。
テロワールの個性って感じでもないし。
ひと昔前の、強烈に酸っぱいのを我慢して飲む、みたいな時の方がまだ美味しかった気がします。
何か方向性を失っているというか、産地の個性を失っているというか。
今日の晩ご飯はカツオの刺身。
ショウガ醤油とニンニク醤油があるので、それぞれ合わせてみましたが、どちらも醤油の味が強すぎてアウト。
ちょっと炙ってみたら合うかと、やってみましたが、漬けを炙ってもやっぱり味が濃いですね。
そういえば田崎さんの本に、刺身をワインに合わせるには、お醤油にワインを少し垂らす、というのがあったので、早速実践。
ニンニクと、ワインと、醤油のブレンド。
いや、さすがですね、バッチリ合います。
カルパッチョみたいな感じになりますね。
口に含むとすぐにワインに手が伸びます。
さすが田崎さん!
ちょっとした工夫で、お刺身もワインに合うようになるものです。
ただ、カミさんに食べさせたら、微妙な反応。
ワインには合うけど、食べ物としては普通のニンニク醤油の方がいいみたい。
まあ、刺身の話はともかく。
まずこのワイン、プティ・シャブリっぽく無いですね。
それから、人工的なニュアンスが強いです。
華やかさにも欠ける。
う~ん、まあ正直あまり良い点が見つけられません。
ワインとしては、しっかり造ってあるのでしょうが、なんか、センスが感じられない?
我が家的にはいまいちオススメ出来ないワインですね。
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