家にある赤ワイン、8本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
少し若さを感じる、濃いガーネット。
底は全然見えないくらいの透明感。
少し濁っているように感じる。
色はほぼ黒だが、フチは紫がかったピンク。
ただ色調は大人しい。
ディスクはほとんど無く、粘性は中庸。
【香り】
生っぽい肉の香りと、パンの酵母の印象。
凝縮感のある果実香。
少しセメダインのようなケミカル臭。
腐葉土のようなやや熟成感のある香りもある。
グラスを回すと湿気った犬のような動物香が出てくる。
土っぽい感じというか。
香りはやや厚みのあるタイプだが、印象は地味。
【味わい】
ライトボディ。
残糖をほとんど感じないセック。
酸味は強烈で、フレッシュな印象が強い。
タンニンは控え目で、舌の周りが少し乾く感じ。
後味は酸味が支配的で、ジューシー。
フルーティさは少なく、ドライ。
アルコール度は低い。
【判定】
濃い外観からはシラーやカベルネ・ソーヴィニヨン。
生産年は2006年くらいの熟成感。
香りは、最初の印象は動物香が強かったが、少し落ち着くと茎っぽいグリーン系のイメージが強くなる。
品種としてはカベルネ・ソーヴィニヨンが一番近い。
味わいは、残糖が少なくセック。
ニューワールドではなく、伝統産地の印象。
ただ、軽くて低価格ワインの印象があり、ヨーロッパの周辺国の可能性もある。
品種に関してもう少し広げて考えると、テンプラニーリョあたりはかなり怪しい。
低価格のスペイン、テンプラニーリョという選択肢もある。
もう少し香りを嗅いでいると、ちょっと香木のような印象がある。
そうなると、南仏あたりも怪しいか?
選択肢が広がると、とたんに絞りきれなくなってくるので、直感で。
ファイナルアンサーで、
品種はカベルネ・ソーヴィニヨン。
生産国は、フランス、ラングドック。
生産年は2006年。
アルコール度は、12.5%。
価格は、800円程度。
って、そんなワインあったっけかな?
で、答えは、スペインのテンプラニーリョでした・・
【総評】
ドンシモン・セレクション レッド NV
Don Simon Seleccion Vino Tinto NV
スペイン:ヴィノ・デ・ラ・ティエラ・デ・カスティーリャ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:テンプラニーリョ
ジャスコで、398円で購入。
ひぇ~、この不正解は恥ずかしい。
アルコール度の12.5%だけ、合ってました。
ドンシモンかな~、と思いながら選ばなかったのは、前回飲んだ時よりも穏やかな印象があったから。
前回は、渋い!酸っぱい!って記憶があったんですよね。
価格的には、700円超の印象です。
相変わらずやるな!ドンシモン。
あー、ひょっとするとこのまったり感は、温度のせいもあるかも。
ここのところ暑いくらいなので、床下収納にしまってある我が家の赤ワインたちはちょっと温度が高めです。
白ワインはワイン保冷庫(セラーじゃない)に収まっているのですが、赤ワインは入りきれずに床下収納に置いてあるんですよね。
なので、これから夏場になるとちょっと温度が高めになってしまいます。
ちなみに冬になると、白ワインを床下収納に入れます。
冬場の床下は、5℃以下とかになってしまうので、ワイン保冷庫の方が温かいんですよね。
と、話がずれてしまいましたが、このワインちょっと温度高めでも結構いけます・・安いくせに。
香りがとてもこの価格とは思えない落ち着きがあるんですよね。
それでちょっと高めに答えてしまったのですが。
少しケミカル臭がするのはご愛嬌?
二酸化硫黄の匂いじゃないかと思うのですが。
ビオワインが好きな人にはNGかもしれませんね。
今日の晩御飯は、フツーのカレー。
豚肉です。
合わせてみると、養命酒のような香り!?
やはりなんだか、ハーブっぽい香りがあるんですよね、このワイン。
しかし、狙ったかのように、フツーのカレーに良く合いますね。
カレーは香りが強いので、安いワインだと負けてしまうんですが、このワインはちょうど合うくらいです。
もちろん、本格インドカレーとかだとダメでしょうね。
フツーのルーのカレーがベストマッチ!
以前、私の上司が、「カレーに合う酒が無いんだよなー。」とCoCo壱番でボヤきながらビールを飲んでたのですが、ビールって何にでも合うようで、カレーとの相性はいまいちですよね。
軽い赤ワインだと、ビールよりもずっとカレーに合うような気がします。
ワインが引き立て役に回るような存在感がベストですね。
真っ向からカレーと張り合うようなワインはダメです。
そうそう、いままでカレーと合わせた中で印象深いのは、ゲヴュルツトラミネール。
フルーツカレーみたいな、カレーにレーズン入れましたみたいな、華やかな印象になります。
でも自然にフィットする、という点では、やはりこういったタイプの赤ワインでしょうね。
家庭のカレーにバッチリです。
それにしても、前回飲んだ時の印象と全然違いますね。
とても穏やかなまとまりになってます。
ノンヴィンテージのワインなので、ロットによって印象は違うんでしょうかね?
でもコストパフォーマンスの高さは相変わらずです。
ちなみに冷蔵庫で冷やして飲んでみると、かなり印象が変わります。
やっぱり安っぽくなりますね。
冷やしすぎないくらいで飲むと、また違った魅力を感じられると思います。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
閲覧数の多い記事
-
ワインのテイスティングの際に、グラスを回す事をスワリングといいます。 グラスを回す方向も、時計回りと反時計回りでいろいろ薀蓄があるようです。 一般的には自分の方向に回す、反時計回りでスワリングするのが良いとされているようです。 万が一ワインが飛び出しても、対面の人にかからないとい...
-
ルイ・ド・ボーモン シャブリ 2014 Louis de Beaumont Chablis 2014 フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.シャブリ アルコール度:12.5% ブドウ品種:シャルドネ OKストアで、税抜き1392円で購入。 【外観】 清澄度:...
-
ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー 2021 Georges Duboeuf Beaujolais nouveau 2021 フランス:ブルゴーニュ地方:A.O.C.ボージョレ アルコール度:12.5% ブドウ品種:ガメイ 外観は、紫がかった鮮やかな色調で、底がしっか...
-
いままで、ワインは飲みきってしまうことが多く、余ったら料理用にして、ワインの保存はあまり気にしていませんでした。 でも最近、年齢とともにワインが多めに残るようになってきたので、ワイン保存のパイオニア、「バキュバン」を購入。 で、ホントに効果があるのか、早速テストしてみました...
-
初歩からわかる 日本酒入門―きき酒師が本気で選んだ、本当においしい日本酒82種がわかる (主婦の友ベストBOOKS) を参考にして、日本酒用のテイスティングシートを作成しました。 ワインのテイスティングシート は呼称資格認定試験の勉強用ですが、この日本酒テイスティングシート...
0 件のコメント:
コメントを投稿