(1)メルロー主体(仏:ボルドー地方:コート・ド・カスティヨンAC:02)\1450
(2)ピノ・ノワール(チュニジア:モルナグ:07)\1080
(3)ピノ・ノワール(ルーマニア:デアルマーレ:06)\1080
(4)ピノ・ノワール(仏:ブルゴーニュ地方:ブルゴーニュAC:08)\1080
(5)シラー、グルナッシュ(仏:コート・デュ・ローヌ地方:コート・デュ・ローヌAC:07)\980
の5本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
フチが鮮やかな、深く濃いルビー色。
深い透明感があり、底が何となく見えるくらい。
濃いので輝きは良く分からない。
色合いはフチが鮮やかな紫で、若々しさを感じる。
粘性は弱い。
【香り】
凝縮感のある果実香。
重さのある動物香。
その裏からわずかにスミレのようなフローラル香。
グラスを回すとフローラル香が強くなる。
硫黄のようなケミカル臭も少し。
還元臭っていうのか、少し閉じている印象。
香りはやや強めで、重い印象。
【味わい】
少し残糖を感じるセック。
ほんのり甘さがあり、フルーティなミディアムボディ。
酸味は鋭く強い。
タンニンも強く、後味に渋みが残る。
アルコール度も強く、後味は乾く印象。
余韻は、5秒以上続く。
【判定】
濃い外観ながら透明感があり、一番近い印象はコート・デュ・ローヌ。
でも、濃いピノ・ノワールの可能性もある。
若々しい外観からは、2002のボルドーは消える。
香りは、濃いフルーツ、動物香、フローラル。
ピノ・ノワールのドライフルーツやドライフラワーの印象は無い。
スミレの花の印象がボルドーっぽいが、コート・デュ・ローヌでもよくある香り。
味わいは、少し甘さがあり、グルナッシュやシラーの印象。
もし、あるとしたら、ニューワールドのピノ・ノワール。
チュニジアやルーマニアのピノ・ノワールってのは飲んだことが無いのでどの方向に振れているか全然検討がつかない。
ヴァニラの香りも強くなってきて、品種の個性よりは醸造の影響の方が強そうなタイプと思われる。
そうなると、ピノ・ノワールも可能性ありか?
あらためて飲んでみると、ほんのりとした甘さとフルーティさは、グルナッシュとシラーだろう。
ファイナルアンサーで、シラー、グルナッシュ
で、ブー
チュニジアのピノ・ノワールでした。
【総評】
レヌ・ディドン ピノ・ノワール 2007
REINE DIDON PINOT NOIR 2007
チュニジア:チュニス地方:モルナグ地域
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
町田の蔵屋さんで、1080円で購入。
濃厚なピノ・ノワールなんですが、ニューワールドタイプって感じでもないし、ヨーロッパの印象でもないし、なかなか面白いタイプのワインです。
さらにこのワイン、魅力的で美味しいです。
なんとも言えない不思議な魅力がありますね。
ネタバレして、さらに飲み進んでも、全然ピノ・ノワールって感じがありません。
品種を超越した魅力とでも言いましょうか・・・
グラスに少なくなってくると、濃いサンジョヴェーゼのような印象?
ひょっとするとスーパータスカンタイプなのかな?
あらためて、地図で調べてみると、シチリアとチュニジアって近いんですよね。
なるほど、これはモダンなイタリアワインのタイプだ、きっと。(憶測)
でも一旦そう思うと、どんどんイタリアワインっぽく感じてきます。
今日の晩御飯はトマトソースの煮込みハンバーグ。
とても良く合いました。
食事が入った方がワインが落ち着きます。
何か食べ物があった方が美味しいので、おつまみに買ってきた、セブンイレブンのやわらかビーフジャーキーに合わせてみると、濃い味付けにワインが負けてしまいます。
ワインがもったいない感じ。
もうひとつ、渋皮付きのピーナッツがあったので、無理を承知で合わせてみました。
一緒に食べると、渋皮の渋みとワインの渋みがケンカして、まとまらないのですが、少し咀嚼が進んで、豆の脂分が広がったところで合わせると、何となく馴染む??
チーズが無かったので実際には合わせていませんが、チキン、チーズ、トマト、バジル、みたいな取り合わせにバッチリ合いそうですね。
フルーティで甘さがあるので、豚肉をグリルしたものでも美味しいかも。
香りが華やかでスパイシーなので、少し香辛料を効かせるとより合いそうです。
それにしても、1000円台前半としてはコストパフォーマンスが高くて、魅力的なワインですね。
香りが独特だったり、ワインだけで飲むと少しキツイ味わいなので、人によって評価は分かれるかもしれません。
それにしても、チュニジアのワイン注目ですね。
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