(1)甲州(日本:山梨県:甲州市:勝沼:08)\1450
(2)シャルドネ(仏:ブルゴーニュ地方:プティ・シャブリAC:06)\1280(特売品)
(3)ソーヴィニヨン・ブラン65%、セミヨン35%(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:07)\950
(4)ガルガーネガ80%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ(イタリア:ヴェネト州:ソアーヴェDOC:08)\940
の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。
【外観】
淡い、静かな光沢の、グレーがかったイエロー。
グレーっぽさが強いが、グリーンも感じる。
光沢は静かで、粘性はやや強い。
脚がじわじわと降りてくる。
【香り】
酵母の印象。
アルコールのエステル香。
麹のような、日本酒をイメージさせる香り。
フルーティさは微かに柑橘系。
ところがグラスを回すと一変。
少し熟したような厚みのあるフルーツ香が、わっと出てくる。
今度はそれが終わると、とても清らかで静かな印象に変わる。
ロワールのシュールリーのような感じ。
【味わい】
やや残糖を強く感じる、中辛口くらいの辛さ。
アルコール度が高く、ボリューム感を感じる。
酸味も爽やかで強いが、アルコールのボリューム感に負けている。
舌の真ん中へんがすっぽり空くような味わい。
ほんのり苦味があり、後味に爽やかさを出している。
【判定】
外観からは甲州。時点でソアーヴェ。
香りの第一印象は日本酒なので、甲州。
でもグラスを回すと、フルーティさが出て、ちょっとボルドー?みたいな印象がよぎる。
でも最終的には、ミュスカデくらいの印象になって、やっぱり甲州。
味わいも、なんだかとてもがんばっているけど、力みすぎ、みたいな感じがやっぱり甲州。
最初から最後まで甲州。
ファイナルアンサーで、甲州
で、 ブーーー
えーーー!!!ソアーヴェ???
【総評】
パスクア レ・コレッツィオーニ ソアーヴェ 2008
PASQUA Le Collezioni SOAVE 2008
イタリア:ヴェネト州:ソアーヴェDOC
アルコール度:12%
ブドウ品種:ガルガーネガ80%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ20%
リカーランドトップで、940円で購入。
日本酒っぽい香りのするソアーヴェ?
なんだか・・・
とっても出来の悪い感じを受けてしまいます。
とても人工的な印象で、ナチュラル感がない。
飲めば飲むほどジュースっぽい印象になる。
完全にグローバル低価格ワインの造りで、ほんとにこれで「ソアーヴェ」って言っていいの?
って逆に心配してしまいますね。
飲めば飲むほど、いろいろな食べ物に合わせるほど、ワインが進まなくなります。
これを堂々と売っている小売店もどうなのよ、と八つ当たりしたくなる感じ。
週末にこのワインは、ちょっと悲しいかも。
このパスクアのソアーヴェって、生産年違いで、3回飲んだ事がありますね。
1回目は異常に強い樽香で、二度と買うまいと思ったパターン。
2回目は、クリーミーなシャルドネのような味わいで、割と好印象。
で、今回3回目ですが、なんか新世界の普及価格帯ワインを飲んでいるような印象。
とはいえ!
このワイン1本飲むのが厳しいな~、と思っていたら、カミさんと二人で、1本軽く空いてしまいました。
飲みやすい事は間違いないですね。
ジュースっぽいし。
ただ、このワインを飲んでソアーヴェと分かる人は相当少ないのではないでしょうか。
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2 件のコメント:
パスクアでシャルドネ・グリロ(グリッロ)というのが近所で売ってまして、某俳優の名前だわと喜んで買って飲みました。
基本的にシャルドネ派なので、もちろん問題なく飲み干しました。
私は奥の方に「蜜」を感じたのですが、グリッロの特徴「シトラス(橙)」のなにかだったのかもしれません。
その後取り寄せでグリッロ100%を2本飲みましたが、うぅーん、やはりグリッロはシャルドネとブレンドの方が面白いかな?と思うのは、やはり私がシャルドネの飲みやすさが好きなだけでしょうか。
ちなみにリクサスのシャルドネ・グリロ(ドラッグストア・アオキで流通してました)は「奥にみかん味」でした(笑)。
表現力が乏しくて恥ずかしいですが、ワイン語りをしたくて書きこみました。
Jさん
コメントありがとうございます!
品種にこだわって飲み始めるととたんにワインが楽しくなりますよね。
奥深い世界に引き込まれます。
スーパーの棚にシャルドネしかないと、ちょっと寂しいので、多様な品種を抱えているイタリアワインには頑張って欲しいところですね。
「奥にみかん味」! 分かります!
飲み干した後にちょっとフレッシュな果実感が残るというか、ちょっと甘さを感じる柑橘系の印象というか。
人と一緒に飲んでても「あーそれそれ」みたいな共有があるととても楽しいですよね。
また是非書き込んでください。お待ちしております。
(⌒∇⌒)
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