2009/05/26

シャトー・ル・ラーズ(ブラインドテイスティング:外す)

・トロンテス(アルゼンチン:07) \1280
・ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン(フランス:南西部:ベルジュラックAC:ビンテージ不明)\1180
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ボルドー地方:ボルドーAC:04)\950
・シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、グルナッシュ・ブラン(仏:ヴァン・ド・ターブル:NV)\630(6本セット3780円)

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

シャトー・ル・ラーズ
【外観】
濃い黄色。
ややベージュがかっている。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
フチに向かって無色になっている。

【香り】
濃厚な果実の香り。
マスカットやライチ、パイナップルのような印象もある。
グラスを回すと少しクリーミーな印象が出てくる。
少しオリエンタルな印象のハーブ。
なんとなくミネラル。
クールな印象。

【味わい】
見た目や香りよりは軽い印象の飲み口。
まろやかで、クリーミーな口当たり。
酸味はしっかりしているが穏やか。
飲み終わったあとにやや重いアルコールの印象があり、わりと力を持っている感じ。
余韻はわずかにある。

【判定】
色が濃く、少しベージュというかオレンジのような印象があるが、熟成した色味ではなさそう。
香りは、ヴィオニエやゲヴュルツトラミネールのようなアロマティック品種の印象。
これはトロンテス?

でも飲んだ感じでは、やや熟成感を感じる。
そうなると、急に04のボルドー?

フルーツの競演のような最初の香りがおさまると、次はややグリーンっぽい、さらにスモーキーな印象に変わってくる。
この変化はやはり熟成してるワインかも。
しかもとてもソーヴィニヨン・ブランの印象が強くなる。

口当たりはまろやか。
でも酸味はしっかり。
ボディはそんなにグラマーじゃない。
これは熟成したソーヴィニヨン・ブランか。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

惜しい、ベルジュラックのソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンでした。

【総評】
シャトー・ル・ラーズ(収穫年不明)
CHATEAU LE RAZ

フランス:南西部:ベルジュラックAC
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

ジャスコで、1180円で購入。

なるほど、セミヨンが混ざっているのを感じ取れないとこれは当たりませんね。
まあ、普通分からないと思いますけど・・・

まず、外観の濃さは南で収穫されたのが一つの要因でしょうか。
それから、厚みのある果実香は、セミヨン由来なのかな。
ちょっとデザートワイン的な香り、とでも言いましょうか。

ヴィンテージが分かっていたらこのワインも候補になっていたのでしょうが・・残念です。

それにしてもこのワイン、ヴィンテージが分からないんですよね。
あれ?A.O.C.ワインって収穫年表示はしなくて良かったっけ??(勉強不足)

いわゆる金賞ワインなのですが、受賞は2008年。
まさかこの熟成感で2008って事はないでしょうから、複数のヴィンテージのブレンドなんでしょうかね。

カミさんに感想を聞いたら、価格は1200円くらい、バランスはいいけど、いまいちしまりがない、合わせる料理が思い浮かばない、でした。

クリーミーさがありながら、苦味もちょっと強くて、単純にクリーム系の料理に合う、という訳でも無さそうです。
料理が苦味を抑えられれば大人しくなって、逆に苦味を抑えきれない料理だと、ちょっとワインがあばれる感じでしょうか。
酸味もやや弱いので、フライのようなレモンを絞って美味しい、という合い方もしなさそう。

個人的には、かにグラタンに合いそうな気がするんですよね。
合わせてないので、まったくの推測ですが。
単に今食べたいだけだったりして。

ちょっとピンボケなまとまりなんですが、「でもいいひと」みたいな、憎めないキャラクターです。

料理によっては化けるかもしれません。

コストパフォーマンスは高いと思いますので、ワインに大して寛容で、ふところの深い人にはオススメでしょうか。

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事