2008/05/02

ムルビエドロ(赤)2006(ブラインドテイスティング:外す)

・グルナッシュ・ノアール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デ・コート・カタラン)\1400
・メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:プルミエ・コート・ド・ブライ)\1390
・テンプラニーリョ、モナストレル、メルロー(スペイン:バレンシア地方)\880

の3本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ムルビエドロ(赤)2006 ボトル ラベル
【外観】
濃い外観。
深い透明感があり、底がぎりぎり見えるくらい。
色味は黒っぽく、赤みも強い。
粘性はやや強く、脚が多く現れる。

【香り】
濃縮感のあるフルーツ香。
カシスあるいはブルーベリー。
スパイス香。
動物的な印象。

【味わい】
軽い口当たりで、フレッシュな飲み口。
酸味がしっかりしていて、タンニンは弱い。
甘さをほとんど感じないセックな味わい。
余韻は短い。

【判定】
外観からはすべてが候補となる。
香りの印象では、フルーティさが強く、グルナッシュが候補か。
テンプラニーリョの、動物的な印象が無いので、メルローかグルナッシュに絞る。
香りの印象は複雑な要素で構成されているので、単一品種では無いイメージ。
飲み口は軽いが、しっかりとした印象がある。
辛口で、タンニンは少ない。
いまだにグルナッシュの印象が固まっていないので、メルローかどうか、という点で検討。
最近のメルローの判定ポイントは、上品な動物香と独特の渋み。
ただ、タンニンがキレイに溶けているなめらかなメルローもあるので、注意する。
フルーティさがあるのもメルローの特徴。
そうなると、やはりこれはメルローかな。

ファイナルアンサーで、ボルドー
で、ブー

違いました。テンプラニーリョでした。。。

【総評】
ムルビエドロ(赤)2006
MURVIEDRO VINO TINTO 2006

スペイン:バレンシア地方
アルコール度:13.5%

ボルドーとスペインは近いから、外してもしかたないか、あはははは。

と、ちょっとヤケな感じですが、価格帯の印象としては1000円弱くらいかなって感じでした。
確かに、ボルドーの1390円だとちょっと高い感じでしょうか。

ネタばれしてみて、あらためて飲みなおしてみると、やや全体に造りが軽く、ちょっと新世界ワインのような印象があります。
いわゆるグローバルワインって感じでしょうか。
フルーティさが強く、辛口なのですが、ややジュースっぽさもありますね。

テンプラニーリョの特徴として感じられるのは、深い透明感のある外観と、ややワイルドさのある動物香、それとセックな飲み口でしょうか。

全体に軽いので、上品な動物香と捕らえてしまいましたが、香りの質としてはやはりワイルドさを感じる野性的な動物香です。

あとは何というか、ちょっと薬品っぽいというか、漢方っぽいというか、ちょっと内側にこもるような独特な香りと飲み口。
大分飲み進んでみると、スペインっぽいローカルさが出てきました。
やっぱりちょっと素朴な、野暮ったいような感じがあるんですよね。
古いなめし革のような香りというか。

ちなみにこのワイン、最初の印象はカジュアルで現代的ですが、飲み進むと、やや素朴な印象になってきます。

悪くはないけど、それほどおすすめ、って感じでもないかな。
我が家的にはリピートしないワインでしょうか。

0 件のコメント:

閲覧数の多い記事