Chateau Malartic-Lagraviere 2003
フランス:ボルドー地方:グラーブ地区:ペサック・レオニャンAC 特級
アルコール度:13%
ブドウ品種:メルロー50%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%、カベルネ・フラン10%
町田の蔵家さんで、6080円で購入。
【外観】
深い透明感。
濃いピノ・ノアールくらい。
色味は落ち着いた紫。
粘性は高く、脚がゆっくりと降りてくる。
【香り】
強いすみれの香り。
とても華やかで深い香り。
フルーツはフレッシュなカシス。
グラスを回すと動物香。
なめし革よりちょっと生っぽい感じ?
とても上品な印象の動物香。
【味わい】
割と酸味が強く、フレッシュ感がある。
口当たりはなめらか。
タンニンはきれいに溶けている。
余韻は長く続く。
それほどボリューム感を感じるタイプでは無いが、深く響く感じ。
【総評】
久しぶりのグランクリュ。
滓はそれほどありませんでしたが、デキャンタージュして飲みました。
グランクリュのクラス感はしっかりありますね。
スミレのような、フローラルで華やかな印象があり、ワインが無くなってもグラスには香りが強く残ります。
ワインとしての力を持っていながら、飲み口はあくまで上品ですっきりまろやか。
それから、あと味にメレンゲのようなまろやかさがあるんですよね。
ボルドーのグランクリュで良く感じるのですが、卵白で清澄してる事が関係あるのでしょうか?
カベルネ・ソーヴィニヨンよりもメルローの比率が高い事もあり、フルーティさを強く感じるタイプです。
動物香やスパイス、焦げ臭などの複雑な香りもあり、香りに厚みを出しています。
時間とともに飲み口はまろやかになってきますが、あまりにまろやか過ぎて、それはそれではちょっと気になりますね。
フレッシュな印象とまろやかさが、ちょっとアンバランスというか。
とはいえ、とても上品にまとまっている、カジュアルでフルーティなグランクリュです。
ちなみに、今日の晩御飯は焼肉。
塩コショウのみのステーキ肉は良く合いましたが、焼肉のタレをつけたお肉と合わせると、ややワインとケンカします。
このクラスのワインになると、合わせる家庭料理はなかなか難しいですね。
ワインだけで飲んでいると、カジュアルな印象なのですが、料理と合わせると急に存在感を発揮するというか。
かなりスパイシーなビーフジャーキーと合わせても、決して負けないのですが、かみ合いません。
家庭で合わせるなら、やはりチーズでしょうか。
まったくの憶測ですが、ナッティな風味の青カビチーズ、スティルトンなんて合いそうな気がします。
ちょっとビターなチョコレートと合わせてみると、取り込まれてしまって、フルーティさだけが残ります。
組み合わせとしては悪くは無いのですが、もったいないので、お勧め出来ない組み合わせですね。
■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/wineuki/452051/452061/458264/815591/
※サイトより引用
レオニャンの町のちょうど南東に位置していて、砂利質の土壌が続く高台にある、立地条件のとてもいい葡萄畑。
マラルティックは、1850年以来、同一家族に属していたが(ドメーヌ・シュヴァリエに出てくるリカール家、その後婚姻を通じてマーレイ家に移った)、1990年にシャンパンのメーカーであるローラン=ペリエ家に売られた。
赤にはグラーヴの特徴が顕著に出ていて、重さや肉付きはあまりないが、すっきりした新鮮な風味と、見事な果実味を備えている。60年代のワインの一部にはやせているという難点があったが、それも何年かの間に克服されたようだ。 バックボーンがしっかりしていて見事に熟成する。
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