2007/07/15

シャトー・ド・フューザル1984(2拓テイスティング:当てる)

・シャトー・ド・フューザル84 赤(グラーブ)\8180
をデキャンタージュしたものと、
・ピノ・ノアール(ポマール:ルイ・ラトゥール:ハーフ)\2184
・メルロー(コート・ド・カスティヨン:プピーユ:ハーフ)\1780
・シラー(クローズ エルミタージュ:シャプティエ:ハーフ)\1575
のうちの1本を空けてもらってものを、合わせて2本でブラインドテイスティング。

シャトー・ド・フューザル1984 赤 ボトル ラベル
「A」「B」二つのグラスに入っているどちらかが、フューザルだけど、さすがにワインの色が違いすぎて一目瞭然。

色だけで判定、「B}で、正解

【外観】
透明度は中程度
エッジにオレンジ色を帯びた
ルビー色
テュイレ
トパーズ
熟成が感じられる

【香り】
熟成によるブーケが感じられる
干しブドウ
ジャムのような濃縮感
ヴェジェタル
カラメル
腐葉土
しおれたバラ
チョコレート
なめし革
アンモニア臭

【味わい】
なめらかな口あたり
溶けたタンニン
適度なタンニン
軽く心地よい
枯れた
熟成している
現在飲み頃に入っている
余韻は6~8秒
熟成度の高い
しなやかな口あたり

【総評】
明るく、落ち着いた色調。
色は、テュイレなのかトパーズなのか。
テュイレはレンガ色、トパーズは宝石だけど紅茶と表現している人もいる。
白ワインが熟成した時の色の表現でも使うので、赤味が少ない茶色、ってのが正解なのかな?
とにかくテュイレで何とかなりそう。
香りは熟成が進んでいて、紹興酒のような熟成香がある。
動物園的というか、ムスク的な香りも強い。
面白い事に、昨日飲んだフューザルの白と同じような樽の香りも感じる。
やや収斂性のある酸っぱい印象というか。
飲み口はおだやかで、静か、細く長い余韻が続く。
静寂の世界というか、悟りの境地というか、枯山水のような世界観。
こんな老人になりたいな、と思わせるような境地ですね。
ひょっとしたら、もう大分力尽きているのかな、と思わせる穏やかさですが、この世界観はなんとも押し付けがましくなくて、大人で、理性的で、とても感慨深いものがあります。

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