2008/12/05

ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール(白) 2008(ブラインドテイスティング:外す)

・ヴェルディッキオ(伊:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ:07)\1080
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858
・マカベオ(スペイン:レバンテ地方:イエクラ:NV)\580

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008
【外観】
淡い色合い。
かなりグレーに近いが、グリーンっぽさと、ベージュっぽさが混ざっている感じ。
小さな気泡が多く見られる。
粘性は弱い。

【香り】
炭酸の印象が強い。
ヴァニラの印象。
梨のような果実香。
香りは全体的に弱い。

【味わい】
口に含んだときに炭酸のニュアンスがある。
しっかりした酸味で、シャープ。
やや強めの酸味の印象。
後味は軽く、キレイに消える。
余韻は短い。

【判定】
小さな気泡が見られ、新酒の印象。
香りも炭酸の印象が強く、ここでも新酒の印象。
味わいにも炭酸のニュアンスがあり、シャープでフレッシュな酸味。
ここでも新酒の印象。
でもソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマを感じない。
わずかにあるような、ないような。
ちょっと炭酸の印象とサバサバした飲み口はイタリアっぽくもある。
最初の飲み口はとてもシャープで若々しいが、ベースはわりと落ち着いたまろやかさを感じる。
気が抜けるとまろやかさが出てくる。
ソーヴィニヨン・ブランっぽく無いとなると、これはイタリアか?
そういえば香りも何となくイタリアっぽいぞ。
飲み口もイタリアだ、これは。

ファイナルアンサーで、イタリア
で、ブー!

あー、やっぱりヌーボーでした。

【総評】
ヴァン・ド・プリムール ヴィニュロン・ド・カルナス ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール 2008
Vin de primeur Vignerons de Carnas Vin de Pay du Gurd 2008

フランス:ラングドック・ルーション地方:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール
アルコール度:12%
ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン

町田の蔵家さんで、980円で購入。

最初はフレッシュ感が強いのですが、だんだん落ち着きが出てくるんですよね。
やはりこの落ち着きは、新酒ながら高貴品種を使っているからでしょうか。

それにしても、ブラインドテイスティングで時間をかけすぎるのは良くないですね。
些細な要素が気になってきて、重要なポイントがぼけてきます。

前に飲んだ新酒2本の色合いがオレンジがかっていて、白の新酒の特徴かも、という疑問がありましたが、少なくともこれは顕著にオレンジがかってはいません。

というか薄いグリーンですね。

やはり新酒の一番の特徴は炭酸のニュアンスでしょうか?

このヴァン・ド・プリムールは毎年買っていますが、毎年外れがありません。

炭酸の印象が抜けてくるとソーヴィニヨン・ブランのヴァラエタルアロマが出てきました。

それを考えると、一粒で二度美味しい(ってちょっと古い?)感じがあります。

ギャルソン!赤 NV

ギャルソン!赤 NV
GARSON! ROUGE SEC NV

ギャルソン!赤 NV
フランス:ヴァン・ド・ターブル
アルコール度:11.5%
ブドウ品種:メルシャンに問い合わせ中(12/4)

【外観】
濃い外観。
透明感はほとんど無い。
フチは強い紫色で、色味は青っぽいというか黒っぽいというか。
雫に強く色素が残る。
粘性はやや強く、脚が複雑に現れる。

【香り】
濃縮された果実香。
焦げ臭。
生っぽい動物香。
スパイス。
厚みがあり重い感じ。
でも香りの強さ自体はそれほどでもない。

【味わい】
残糖をほとんど感じない辛口。
酸味も割りと強い。
ボディもしっかりしていて、ミディアムやや上って感じ?
タンニンもしっかりしていて少し収斂性を感じる。
余韻はほとんど残らない。

【総評】
そつのない、テーブルワインって感じでしょうか。
南のブドウを使っている印象です。
カリニャン、サンソー、シラー、グルナッシュ、っていうグループでしょうか。

酸味とか渋みとかアルコール度とか、それぞれがメリハリがあって目鼻だちのしっかりした印象なんですが、寛容さとか余裕は無い感じです。

普通に肉料理に合いそうですね。
茶色っぽい肉料理。
ハンバーグとか焼肉とか良さそうです。

ちょっと安いステーキくらいなら全然OKですね、多分。

今日はミートソースのパスタなんですが、結構良い感じ。
食事との相性に関しては守備範囲が広そうワインです。

冷やした方が美味しいかなと思ってちょっと冷やしてみましたが、あまり冷やすと飲み口が荒っぽくなってしまいますね。

そこそこ温度はあった方が良さそうです。

裏ラベルだと14~16℃。

白のコクのあるタイプで一番高い温度は14℃くらいですが、それよりちょっと上くらいって事ですね。
ミディアムボディの赤だと13~16℃くらいになので、適温なのかも。

ボディに関しては、裏ラベルだと軽さは「1」で最もライトなのですが、飲んだ感じだと真ん中くらい(ミディアム)な感じでしょうか。

タンニンとか強いので、軽いと思って飲むとちょっと違うかもしれません。

それとも、ラベルを刷ってからセパージュが変わったのかな??

【追記】
メルシャンのお客様相談室に品種を問い合わせたところ、次の日に返答がありました。

赤のブドウ品種:カリニャン主体
白のブドウ品種:ユニ・ブラン主体

だそうです。
メルシャンさん、どうもありがとう。<(_ _)>

それにしても、カリニャン、正解でしたね。
って、4つもあげればそりゃ当たるわな。

2008/12/04

おたる初しぼり 2008 デラウェア

おたる初しぼり 2008 デラウェア
Otaru Hatsu-Shibori 2008 Delaware

おたる初しぼり 2008 デラウェア
日本:北海道:北海道ワイン株式会社
アルコール度:8.5%
ブドウ品種:デラウェア

グルメシティで、988円で購入。

【外観】
気泡がフチに多く現れる。
色味はうすオレンジ。
輝きがある。粘性は弱くさらっとしている。

【香り】
ブドウの種の部分の香り。
マスカットのような印象。
ちょっとフォクシー?

【味わい】
しっかりとした甘口。
残糖は多い。
酸味は柔らかいが、しっかりとしていてバランスをとっている。
アルコール度は低い。
後味は酸味が残るので、すっきりとしたジューシーな印象。

【総評】
このオレンジっぽい色合いって、新酒の白の特徴なのでしょうか。
昨日の新酒もちょっとオレンジっぽい色調でした。

香りはまさにブドウ。
その他の要素を探すのが難しい感じです。
いわゆる生食ブドウのフォクシーっぽい感じがしますね。

ワインとしては悪い要素になりますが、日本人には馴染みのある香りで、嫌われる香りではないみたいです。
でも欧米人にとっては、嫌な香りに感じるみたいなので、このワインもいい評価では無いでしょうね。

しかしホントに、フレッシュなブドウ果汁を飲んでいるみたいで、とても美味しいですね~。

これだけ甘いと料理に合いにくいかと思うと、そうでもないみたい。
合うというより、思ったより邪魔しないって感じかな。

やっぱり和食がいいですね。
みりんや砂糖が入っている料理だと馴染む感じじゃないでしょうか。

天ぷらのかき揚に合わせると、たまねぎの甘さによくマッチしてました。
生しいたけに合わせると、煮物のような味わいになります。
ちょっと不思議な感じ。

星の数ほどあるワインですが、生しいたけと合わせられるワインはそうそう無いでしょうね~、貴重なワインです。(笑)

気取らず、ぐいぐい飲める感じがとてもいいですね。
ちょっと幸せな気分にもなれるし。

ただ、あんまりたくさん飲めるタイプではありません。
ジュースを大量に飲んでいるみたいで、おなかにたまってきます。

お酒が苦手な人には受けがいいのではないでしょうか。

逆に酒飲みにすすめると、怒られるかも。

【追記】

ほんのりオレンジ色の外観ですが、ラベルを見て気が付きました。
デラウェアって、黒ブドウなんですよね。
それを白ワインにしているので、そりゃ色もつくわ、って事です。

ん、でもしかし待てよ。

そうだとしたらもっとロゼのようなピンクっぽい色になってもいいはず。
このベージュっぽい、オレンジっぽい色調の答えにはなってないかも。

うちにもう1本白の新酒があるので、それがきっと何らか回答をくれる事でしょう。

■楽天ショップへのリンク
http://item.rakuten.co.jp/syurakudou/4990583307107/

※サイトより引用
果物としてもおなじみのデラウェア種を原料とした、親しみやすい味わいは幅広いお客様からの支持を集めています。
芳醇で穏やかな香り、やや粘性がある淡い金色はコクのある味わいを連想させ、優しい口当たりを誘います。
酸味が少なく、まろやかな甘みはクセの素直な印象で、あとに続く余韻がきれいに引けていきます。
カルボナーラ、クリームコロッケなどクリーミーな味わいの料理はもちろん、揚げ豆腐や厚焼き玉子など和風のおつまみにもマッチします

■関連情報(ボージョレ・ヌーヴォー/ヌーヴォー)

2008/12/02

ドメーヌ・リヴォワール シャルドネ、ヴィオニエ プリムール2008(ブラインドテイスティング:外す)

・ヴェルディッキオ(伊:ヴェルディッキオ・ディ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ:07)\1080
・シャルドネ、ヴィオニエ(フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ:08プリムール)\980
・ソーヴィニヨン・ブラン(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ガール:08プリムール)\980
・ユニ・ブラン、コロンバール(仏:ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジェール:NV)\858

の4本のうちから1本を開けてもらい、ブラインドテイスティング。

ドメーヌ・リヴォワール シャルドネ、ヴィオニエ プリムール2008
【外観】
とても淡い外観。
ほとんどグレーで、ほんのりベージュっぽい色調。
小さな気泡が少し見られる。
粘性はやや強く、脚がゆっくりと降りてくる。
ディスクも厚めに見え、輝きも強い。

【香り】
柑橘系。
もも。
スモモ。
パイナップル。
さまざまなフルーツの香りが混ざっている印象。
グラスを回すとシロップ漬けのような甘い印象になる。
ミントが少しと、炭酸の印象?

【味わい】
すっきりした辛口。
香りの印象とはかなり違ってきりりと辛い。
酸味も強く、飲み終わってからも酸味が残るジューシーな後味。
ボディは平らで筋肉質って感じ。
アルコール度も強そう。

【判定】
まず外観がとても特徴がある。
ほぼグレーなのに、ベージュっぽい。
というかピンクを一滴落としたような感じ。

外観からは新酒の印象は無い。

香りはフルーツ主体。
柑橘系から南国系まで揃ったイメージ。
シロップのような感じやミントっぽい感じもあって全体にはフルーツケーキのような甘い印象を感じる。

新酒を外すと、ピア・ドールとイタリア。
でも何となくイタリアっぽい。

少し時間が経つと何となくあとからつけたような香料くさい感じに変わってくる。
アルコールに香料をたらしたようなイメージ。
なんだかあんまりいいワインじゃないな、これは。

飲み口は辛さが強く残糖をあまり感じないが、アルコールの印象が強い分、甘さを感じる。
このそっけない飲み口はなんともイタリアっぽい。

でもこのイタリアワインは結構期待してたので、この味わいだとちょっと残念?

そうなるとピア・ドールに押し付けるか。
この味わいは、アルコールの印象が強く出る、ユニ・ブランやコロンバールかもね。
蒸留酒っぽいとでもいうか。

ファイナルアンサーで、ユニ・ブラン、コロンバール
で、ブー!

なんと、シャルドネ、ヴィオニエのプリムール。
ピア・ドールさんごめんなさい!

【総評】
ドメーヌ・リヴォワール シャルドネ、ヴィオニエ プリムール2008
DOMAINE RIVOIRE CHARDONNAY VIOGNIER PRIMEUR 2008

フランス:ヴァン・ド・ペイ・ラ・シテ・ド・カルカソンヌ
アルコール度:12.5%
ブドウ品種:シャルドネ、ヴィオニエ

町田の蔵家さんで、980円で購入。

赤の新酒は独特な芳香がありますが、白って分かりにくいですよね。

あらためて嗅いでみると、最初に感じる炭酸のようなイメージが新酒っぽいのかも。
あとはきちんと馴染んでいないような香りかな。
ちょっと浮いてるというか、付け足したような、というか。

不思議なもので、新酒と分かったら美味しくなってきました。
若いんだから大目に見てやれ、って感じなんでしょうか。

辛口なのに、まろやかで柔らかい口当たりも悪くありません。
酸味が少し弱くてダルい印象がありますが、それもまろやかさに貢献してるみたいです。

やはり香りも飲み口も、炭酸の印象が強いですね。
これが新酒の特徴だな、きっと。

これで次は間違えないでしょう、もうバッチリです。

というか、新酒だと分かってしまうと、それ以外に考えられない味わいですね。
なんで外したの?ってくらいです。

品種の特徴としては、シャルドネの印象は強く感じますが、ヴィオニエの印象が少し弱い?
ヴィオニエはブラインドで良く外しますからね、ただ特徴をつかんでいないだけかも。

このワイン、悪くは無いのですが、新酒らしいフレッシュさがちょっと弱いですかね~。

と、最後の1杯で何となく分かったんですけど、これ新酒じゃなければ美味しいんでしょうね、きっと。

気が抜けて炭酸の影響が少なくなってからが本領発揮って感じです。

知的で論理的な、整然とした印象がベースにあります。
この生産者はいいワインを造るんだろうな、という感じがしますね~。

■楽天ショップへのリンク
http://www.rakuten.co.jp/wineuki/830280/830282/#878520

※サイトより引用
生き生きとした新鮮な酸味と黄色いくだものの果実味が、心地よいハーモニーを醸し出します。この南仏ワインは、密度のある繊細な飲み心地のよいワインで、優雅で快適なひとときを楽しませてくれます。

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